原田泰夫九段、逝去
将棋の原田泰夫九段が7月11日の午前3時48分、間質性肺炎のため逝去されました。享年81歳。
昨年盤寿(81歳)のお祝いをされたそうで、まだまだご意見番としてご活躍を期待していましたが、大変残念ことです。
私は同名(やすお)のよしみもあり、先生の産経新聞での棋聖戦観戦記を愛読しておりました。初心者にも非常にわかりやすい解説で、心から将棋に親しめました。これにより「三手の読み」など数々の教えを受け、大いに将棋の腕を上げたものでした。そういう意味で私の将棋の師であります。
テレビなどで拝見するときはいつも決まってお着物で、日本の伝統を一身に背負う棋士の鑑といったところ。いえいえそんな気負いを感じさせないくつろいだ風情で、お名前同様泰然とした紳士という感じでした。
司馬遼太郎と同じ年ということで、司馬先生もご健在であればこのようなお姿であったか、と思いは尽きません。
1923(大正12)年3月1日生まれ、新潟県西蒲原郡分水町出身。1937年、棋士を志し14歳で上京、(故)加藤治郎名誉九段門下、1944年四段、1949年八段、1951(昭和26)年~1957(昭和32)年までA級連続7期、その後1971(昭和46)年49歳でA級復帰(昭和47年まで)、1982年4月引退、1982年11月九段。1956年度第6回NHK杯戦ほか優勝3回。
1961年~1967年まで3期6年にわたり、将棋連盟会長。1969年~1971年まで将棋連盟相談役。1997年より将棋連盟顧問。
1982年秋「藍綬褒章」受章。1996年春「勲四等旭日小綬章」受章。
攻撃的な棋風で知られる一方、解説などでみせる軽妙な語り口は“原田節”と呼ばれ、人気を集めた。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
*資料参照―日本将棋連盟のホームページお知らせ その他各社ニュースより
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