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2004.06.16

改良版「UD百マス計算」が紹介されました

以前「現役小学校教師がメルマガで取り組む左利き問題」と言う記事で、現役小学校教師の出すメルマガ、親野智可等さんの「親力で決まる子供の将来 」
で「左利きを右利きにする必要は、一切ない」と言う記事が掲載されている話を書きました。

この「親力で決まる子供の将来 」No227 (2004.6.13発行分)で、"教師必読の問題提起"として「左手書き(左利き)に優しい改良版「ユニバーサル百マス計算」のすすめ」を引用した、改良版「ユニバーサルデザイン(UD)百マス計算」が紹介されました。

「レフティやすおさんからの問題提起です。」とされていますが、これは実は「左利きっず」(左利きのお子さんをお持ちのご両親のための情報交換サイト)の掲示板の書き込み文がそもそもの始まりでした。
紹介された引用文中の「ある人曰く―」以下の文章は、その書き込みを私なりに脚色したものです。

このとき「百ます計算」に対する危惧を抱き、以後私なりに調べてみましたが、その後改良版が普及しているという話を聞くことはありませんでした。
それどころか、このような危惧そのものが話題になっている様子もなく、いよいよ不安は高まりました。

そしてこの「左手書き(左利き)に優しい改良版「ユニバーサル百マス計算」のすすめ/左利き児童を落ちこぼれにする?百マス計算の危険性」という文章を書き上げたのですが、私の周りにこの危惧が当たっているものかどうか判断できるような人が見当たりませんでした。
そんな時、親野先生の存在を知り、これ幸いと文章を見ていただくことにしました。
先生からご賛同のお返事をいただき、こうして紹介されることになりました。

以上がこの改良版「ユニバーサルデザイン(UD)百マス計算」の経緯です。

アイディアそのものはどなたが「発明」されたのか私は存じませんが、こんな単純な発想がどうして出てこなかったのか不思議なぐらい簡単です。
今後すみやかに、この左右に問題が配列された、改良版の「左手書き左利き児童対応百マス計算」、いえ「ユニバーサルデザイン(UD)百マス計算」が普及することを願っています。


これは単に「百マス計算」を左手書きの児童に対応させるというだけのものではありません。

少し話が飛躍しますが、これを元に、さまざまな事柄において発想の転換を図るきっかけ、ユニバーサルデザインを考える機会にしていただきたいのです。
将来を担う子供達に新たな思考のチャンネルを開く第一歩として欲しいのです。

*【「100ます計算」に関する記事】
(2004.6.16)左手書き(左利き)に優しい改良版「ユニバーサル百マス計算」のすすめ
(2004.8.3)左利き対応100マス計算ドリル「文字がうかぶ100マス計算プリント 小学( )年生」

(2005.3.10)学研 10マス計算ドリル 左利き用 二種・たし算ひき算/かけ算わり算 発売中
(2005.2.9)10マス計算ドリル 左利き用2種 3月8日発売予定

*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

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