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2004.04.18

左蛇口に右水栓

水道の蛇口と栓の位置に関しても、左利きには問題となる点があります。
従来の蛇口の上にねじ式の回転型の栓がついているタイプは、回転方向の問題は別にして、位置には困りません。
しかし同様のものでも蛇口が扇形に可動するタイプのものは、栓のハンドルの位置が向かって右横についていて右手用になっています。右手でないとうまく使えません。

そして最近増えている蛇口と栓のレバーが別のタイプでは、すべて蛇口が向かって左側で、栓のレバーの位置が右側になっています。
開栓後、手をぬらして石鹸を使う。その後一旦水を止めようとする時、左利きの人がごく自然に左手で栓に手を伸ばすと右手がじゃまでその上を跨がねばならない。すなわち水のムダ使いをやめようと頻繁に出したり止めたりしようとすると、その都度両手を交差させねばならないのです。これは非常にうっとうしい。
ちょっとしたことなのですが、ちょっとしたことであるが故に気になり始めると無性にいらいらしてきてストレスになります。何とかならないものか、と思います。ねえ、なんとかできません(栓)か? なんて。

当然、右利きの人はこういう目に会うことはありません。自然な流れで操作できるでしょう。ここでも右利きに便利になっているわけですね、うん!
ちなみに、わが家ではこのタイプですが、石鹸入れや歯ブラシ、歯磨きなどは左側に置いてあります。

また、ねじ式の水栓ハンドルについていうと、その回転方向を子供の頃は良く間違ったものです。どっちに回したらいいのかわからなくなって、きつく閉めてしまったり、どんどん開けてしまっていつまでたっても水がジャージャー出っぱなしになってしまったり、といった失敗をよくやらかしたものです。こういうときは何も考えずに、条件反射に任せて身体のするままに動かせば、チャンと対応できるのです。下手に考えるとろくなことがありません。
でもこれも左利きと関係があるのでしょうか?

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Comments

 レフティやすお様、いつもご来訪、コメント、まことにありがとうございます。
 上の一文を読ませていただきました。
 確かに言われてみると、蛇口が扇状に動く水道では、栓は右側にあることを思い起こします。
 これはもう完全に右手用にできているとしか思えません。
 ただ思うのですが、栓をひねるくらいなら、左利きの人でも右手で右側の栓を開け閉めするのは容易ではないかという感じもするのですが、そうでもないのでしょうか。
 というのは、右利きのあっしなんかでも左手でドライバーを使うこともあるので、なんとなくそう思った次第です。
 ただ、栓が右についているということが不公平であることは否定できませんが。

Posted by: ミスター投稿 | 2004.04.20 04:31 AM

投稿さん、いつもいつもコメントありがとう。
このようなささいな、あるいは素朴な疑問こそ大事です。
重要な要素を含んでいます。これを考えることで、お互いの理解が進むのではないでしょうか。
これからもこのようなささいな疑問を大いにぶつけてください。
いっしょに考えてゆきましょう。

このコメントをネタに無断で一本記事を書かせていただきました。事後承諾よろしく!

Posted by: レフティやすお | 2004.04.20 11:08 PM

訪問したいと思いながら、やっと今日、こちらの記事に関係なく、利き手のことで、ぜひお伝えしたいことがあったので、そのために訪問しました。それで、前に読んだ分から以降を読んだところ、前より、格段に読み応えがアップしているのに驚きました。内容がです。

 肝心の用件より、先にそちらを書きますが、「平等な不平等」でしたか?それと、「蛇口の話」。非常にわかりやすいというか、内容が引き込まれました。やはり慣れとは恐ろしいものです。ずっと続けられて、自然と問題提起がお上手になったように思いました。

 なお、技術不足につき、書きながら、先のこの記事のところを画面に出そうとすると、アクシデントに襲われそうなので、記憶に従って書いています。

 「平等な不平等」は、実に適切な問題提起です。これはうなりました。これは、ぜひ、またメリゴに載せてください。ついでにこれから述べる私のコメントも載せてください。同じものをメリゴにも載せたいのですが、教えてくださったメモ帳から、こちらとメリゴに貼り付けるなんて芸当は、また失敗したらこわいので、こちらだけにすることにします。お願いしますね。

 なお、ここからが、本来の用件です。

 「両手は平等に使うように」

 きょうはすっきり、さわやかな気分だったので、体操教室に行ったきました。ところが体操教室の先生が、きょうは実に興味あるお話をなさいました。上記の題がそれです。

 以下、体操教室の先生のお話

 身体というのは、右がわも左がわも、同じように使わなければいけません。皆さんのほとんどは右利き(先生の表現どおり)だと思いますが、右手ばかりを使ってはいけません。意識して左手を使うようにしましょう。

 物を取るときは、左手で取る。歯を磨くなんてことは、充分左手でもできます。ご飯も、左手で食べてみましょう。何でも、意識的に左手を使わなければいけません。

 右手を10使うのなら、左手は20使って、ちょうどいいのです。身体は、左右対象にできているのですから、右と左で、使い方に偏りがあると、身体は偏ってしまいます。身体のゆがみを直す意味で、皆さんは、意識してもっと左側を使わなければいけません。

 というお話でした。これはとてもいいお話です。別にレフテイさんから派遣されてきたわけでもありませんのに。こういう考え方は、保健、体育の専門家の間では常識のような印象を受けました。今回は、右利きという手のことを話題にしたので、はっとしたのですが、この先生は、以前から、「テニスや卓球、ゴルフなど、利き腕の片腕だけを使うスポーツは良くない」とおっしやっていました。身体は、左右の別なく使うスポーツ、水泳などがいいとおっしやっていました。

 これは、重要な示唆を含んでいるのではないでしょうか。

 一度、保健、体育系の利き腕、利き手に関するものを調べてみてはいかがでしょう。きっと利き手の問題追求をされているレフティさんが満足する資料があるように思います。

 これは何としてもご報告しなくてはと思った次第です。
 
 ところで、自分のこの文章を読み直そうとしましたが、どうやって最初の文章に戻すのかわかりません。読み返さずに、送信します。


Posted by: へそ美人 | 2004.04.21 11:44 PM

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