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2004.03.19

あなたは靴派? スリッパ派?

靴とスリッパ―あるいは、靴と靴下の問題―

 靴とスリッパと聞いて、あなたはなにを思い浮かべますか?
「靴には右と左があるが、スリッパには左右の区別はない」と答えた方は、もうこの続きを読まないで結構です。すでにもう充分ご理解いただいていると思います。そのとおり、右用と左用の違いについて考えるときに、非常にわかりやすい例になると思うのです。

靴―人それぞれの足に合わせたもの。右足用と左足用とで一組。機能的、活動的。足を保護し、足の機能を損なわず、時にはプラスアルファの能力を引き出す。
スリッパ―左右対称に作られていて、どちらの足にでも合う。おおざっぱな大きさで、誰の足にも合う。履いたり脱いだりが簡単。非活動的、勝手に脱げてしまったり、駆け足急ぎ足には不適当。

 靴・スリッパともに、長所短所、適材適所がある。それぞれの持つ特徴を生かして用いれば、これほど便利なものはありません。

 誰でも靴を買うときは、デザインや色、機能だけでなく、サイズを確かめる。実際に履いてみて自分の足に合うかどうか試してみるはず。ところがスリッパを買うときは、そこまではしないもの。
 誰も自分の足を靴にあわそうとは考えない。どんな気に入った品でもサイズが合わないとわかれば、諦めて他のものを探すのがふつう。
 また、靴は値段が高いから、スリッパで済まそうという人はまずいないでしょう。靴は靴、スリッパはスリッパ!
 ところが、世の中には靴もスリッパも区別しないで、ごっちゃに考える人がいるのです!
 もちろんこれは比喩です。(実際に靴とスリッパをごっちゃにはく人はいない―はずです)
 
靴とスリッパは使い分けている人でも、それ以外の道具に関してはどうでしょうか?

爪を切るときは、右手で左手、左手で右手!

 例えば、爪を切るとき、右利きの人は左手の爪は右手で切れますが、右手の爪は左手で切らなければなりません。
 最近はハサミで切る人は少ないかもしれませんが、ハサミで切るときは特に問題になります。これがなかなか難しい。単に利き手でないため不器用にしか動かないというだけではなく、もっとほかに理由があるのでは? と感じている人も少なくないでしょう。
 原因はハサミそのものにあるのです。
 ハサミには、右手用と左手用があるというのは、今までにも紹介して来ました。
 右足用の靴が右足のために作られているように、左足用の靴が左足のためにあるように、右手用のハサミとは右手で使うためのもの、左手用のハサミは左手で使うためのものなのです。

 残念ながら、この単純な事実を理解していない人が多いのです。靴やハサミのみならず、多くの道具には、実は、右(手)用・左(手)用の区別があるのです。そして、また一部の道具には、スリッパのように、左右の区別が必要でない品物もあるのです。

スリッパで我慢していてはダメ! 自分に合う靴を手に入れよう!

 少数派である私たち左利きは、今まで、多数派を占める右利きの人たちのために作られた、右用の道具を使うことに慣らされてきました。それが右利き用の道具であると知って使っていた人は少なく、大半の人は、何も知らずに不便だと思いつつも「これはこういうものだ」と思い込んでいたのです。
 道具などとにかく使えればそれでいいじゃないか! という人もいるでしょう。しかし、名人といわれる人ほど道具を選ぶと言います。人間が他の動物と異なる点は道具を使うことだとも言います。道具を作った人のためにも、道具は正しく使い分けてやるべきでしょう。スリッパはスリッパとして、靴は靴として―。
 スリッパで間に合うときはそれでいい。しかし、靴が必要なときは、スリッパで我慢せず、靴を手に入れるべきです。
 人は自分にあった靴を履き、活動的に生きる。
 くたびれたときは、スリッパでくつろぐ。
 そんなメリハリをつけた生活を送って行こうではありませんか!

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