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2004.03.29

第1回「左利きイメージ調査」結果報告 

以前この「お茶でっせ」でも紹介しました、私のサイト「レフティやすおの左組通信」で実施したアンケート「左利きイメージ調査」の結果を報告します。(アンケートの詳細は、3/7付記事「左利きイメージ調査」、アンケートの企画意図、中間報告は3/12付記事「なんで「左利きイメージ調査」なん?」をご参照ください)

実施期間 2004年3月7日~27日(3週間)
投票総数 43(右利き10/左利き33)
投票結果 総計+15:-18:なし10(右利き+2:-5:なし3/左利き+13:-13:なし7)

―結果から思うこと
投票数が決して多くないので調査サンプルとしての有意性についてはなんとも言えません。ほぼ半々と考えてよいようです。確かに数字としては右利きの人で-が多くなってはいますが、絶対数が少なく、これだけではなんとも言いかねるところです。
私の印象では、投票者の意見を総合して考えると何かが見えてくるようです。
それは目には見えないけれど確実にあると思われる、なにかマイナスイメージを伴う左利きを取り巻く悪い空気のようなものです。
そしてそれは右利きの人にも左利きの人にも共通して見られるもののようです。

-の意見:
(左利きの人)
・なんとなく嫌な感じがする
・左利きの人間です。その私が言うのも何ですが「左利き」という言葉を入れるだけでマイナス的な受け答えになるとは・・・
・右利きの人が左利きの人を「ヘタ」とか「不器用」なんて見下してるようなマイナスイメージがありますねぇ     
・左利きの私ですがこの言い回しだとマイナスの印象を受けてしまいました。
(右利きの人)
・左利き=少数派=人と違う=悪い っていう思考パタンを学校生活で身につけてきたので、どうしてもとっさに否定的に感じます。

一方、+の意見を見ると、左利きの人自身が自らの左利きという性質を肯定的に認めた結果という傾向が見られたようです。

+の意見:
(左利きの人)
・私は、アンケートの答えは+です。 
(右利きの人)
・本当は右利きのかたが何らかの理由で左手を使うことを余儀なくされた。しかし、左利きのように器用に物事をなさっていた。という風に解釈しました。

なしの意見: 
・「左利き」って言葉だけではマイナスもプラスも感じないですし。

―最後に一言
この目には見えないけれど確かに存在していると思われる左利きを取り巻く悪い空気のようなもの、左利きのマイナスイメージを作っている要素のひとつに、私は「(左利きの)矯正」という言葉がある、と考えます。

「矯正」とは、
「欠点などを正しく改めさせること。まっすぐに直すこと。/「歯列―」「非行少年を―する」」三省堂国語辞典 

まさに間違いを正す、過ちを改めるという意味で使われるべき言葉です。
かつて左利きによる筆や箸の左手使いが無作法である、間違いであるとされた時代にあっては、正しい用法であったかもしれません。
しかし左利きが生来のもので、個人のひとつの性質と考えられるようになった現代において、右手使いを試みるという行為を「矯正」と呼ぶことは、左利きに対しなんら知識を持たない人に誤った先入観を与えかねません。

私はこの言葉を使わないようにして欲しいと考えています。
それだけでも、左利きに対するイメージが変わってくるような気がしています。

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