右利き用ちりとり

今年2004年は、大阪では大和川付け替え工事400周年、日本全体では日露戦争開戦100周年、個人的には左利き小冊子「レフティーズ・ライフ(LL)」創刊10周年(力及ばず3年足らずで廃刊)にあたります。
そこで今ボチボチとホームページ「レフティやすおの左組通信」で部分的に再録を始めました(「レフティーズ・ライフ(LL)再録」)。
今回はそのなかから、「LL2」1994年秋号より『ちりとり』のお話を――
わが家には『変わったちりとり』があるのです。どこが変わっているかというと、左利きの私から見ると、これは完璧に『右利き用ちりとり』なのです。
「エエーッ、ちりとりにも右用とか左用とかあるの!?」
「おまんねんやわぁ。」
ほうきでお掃除するときの事を考えてみましょう。人はだれも無意識のうちに利き手にほうき、逆の手にちりとりを持つようです。大部分の人達は右利きなので、右手にほうき左手にちりとりとなるわけです。
普通のちりとりは、特別に利き手を意識した作りにはなっていないものです(単純に左右対称形になっている)が、わが家のこの『ちりとり』は、左手に持ちやすいように把手の部分が左側に付いており、全体の形は包丁のぶっといの、といったところ。
右利きの人にとってはごく普通に使える代物でしょう。しかし「喉から手が出るほど欲しい」という品物ではないはず。「多少は便利かなぁ」という程度ではないでしょうか。
ところが、左利きの私にとっては非常に使いづらいものなのです。なぜなら右手でゴミを受けようとすると把手が向こうになり、手を伸ばして逆手に持たないと使えないのです。
「なんでこんなモン作んねん!」と不思議でしかたがないのです。
この『ちりとり』のように「ほんのちょっと便利かな」といった程度の利便性の為に、本来阻害されるはずのない人々がそういう悲惨な体験を余儀なくされる結果を招くということは、理不尽としか言えないのではないでしょうか。プンプン!(と怒っている)
みんなで使うような道具は、左右共用できる製品を作ってほしい。
単純に左右対称形にさえしておけば、それだけで左右共用できる品物が、この世の中にはたくさんあると思いませんか? にもかかわらず、わが家のちりとりのようなデザインになっているものが多く見られるのです。ウーン、残念!
結局、右利き社会なのです。積極的に左利きを差別、あるいは疎外しようという意志はなくとも、社会の底流に「右利きがアタリマエー」の考えが浸透しているのでしょう。
Lefties' life is tough. 「左利きはつらいよ!」
―前回、左手用(左利き用)ハサミについて書きましたが、「LL再録」でも再三ふれています。ご興味のある方は一度ご覧ください。
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