鍋を囲むとCの字になる
木枯らしの季節と言えば、やっぱり鍋がいいですねェ。気の合った者同士がひとつの鍋をつつく、楽しそうな雰囲気が漂ってきます。
でもたったひとり左利きの人が混じるだけで、なんとなくぎこちなく窮屈な思いをする人が出てきませんか? 隣の人と手や肘がかち合って、どちらかが譲りあわなければならないような事が。
もしこんなときに、「お前ひとりのためにせっかくの輪が乱れるやないか、みんなで仲良う丸うなって一つの鍋つついてんのに、邪魔しやがって」なんて言いだす人が出てくると、それこそ和やかな雰囲気が吹っ飛んでしまう事になりかねません。
まあ、実際に口にする人はいないとしても、心の中でうっとうしいやつ、ぐらいは感じるかもしれませんよね。わずらわしいのは事実です、お互い様ですが。
もちろん現在では、左利きだから左手にお箸を持つのは当たり前だ、と考える人が増えてきてはいるのですが…。
というわけで、鍋を囲むとき、右利きの人だけならまあるく囲めますが、左利きの人がひとり入ると視力検査のCの字のような一箇所だけ欠けた輪になります。
小さい頃からずっと私は、自由に席がとれるときは左端に座るようにしています。そうすることで少しでも人様の邪魔にならないようにしているのです。これはほとんどの左利きの人たちに言えることで、たいていの人はそういう事に気を配っているようです。
右利きの人でそんなことを考えて座る人はいないのでは…?
先程の例で言えば、私などはなるたけそういう場には出ないようにしています。どうも人前でご飯を食べるのが苦手です。ひとりで食べる方が気楽でいられるようです。
特定の人だけが「犠牲」になるのでなく、みんなが少しずつ気を配りあえればいいのに、と思います。
むずかしく言えば、心のバリアフリーとでも言うのでしょうか。
ホラ、湯気の向こうに、≪希望≫という名の笑顔が見える――



























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