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2004.02.10

どうなった? 2月10日は「レフトの日」

一昨年だったか初めてこの「レフトの日」なるものを知ったのは。近年は「二月十日」を「02/10」と書くことから、その語呂合わせで「れ、ふ、と」→「レフト」→「左」→「左利き」としてある人物が考案し、それに賛同した人たちによって生れた「左利きの日」である。

(私自身は左利きをアピールするためにこのような日を定めてイベントを行うことに、反対はしない。それどころか大いに賛成したいが、日にちの設定に関してはどちらかといえば、もう少しわかりやすい、ダイレクトに左利きに直結する「左利き」という文字からたとえば「十月二日」や「三日」あるいは「十月十日」や「十一日」「十八日」などにするほうが、納得しやすいと思っている。オッチャンの発想だが…。)

そしてその年の末あたりから当日まで、JSCを中心にMLや個人の左利きのサイトなどでこの「レフトの日」ならびに当日のイベント関係の情報が盛んに交換されていた。また終了後も報告リポートが発表されたり、盛り上がりを見せていた。
なかなかやるわいと感心していたものだ。
ようやく日本にも左利きの夜明けがやってきたかと喜んでいた。

ところが、である。昨年末からそろそろまた来年の「レフトの日」に関する話題が出てくるかと期待して、JSCのMLや、「レフトの日」のシンボルマーク(?)を掲げる左利きサイトなどを眺めるが、いっかな動きがない。地方のものには何も伝わっては来ない。どうしたことか。

昨年の盛り上がりはなんだったのか。一過性のお祭り騒ぎだったのか。従来からの左利きの活動というのが個人の情熱の産物であるということは承知している。しかし、熱しやすくさめやすいといわれる日本人の性格そのままに、この「レフトの日」の活動も一部の左利きの人によるマイブームにすぎなかったのか。言いだしっぺさんはそれだけで役割を終えたのか。それに賛同したJSC関係の人たちはどうしているのか。昨年一年で目的は達成できたというのか。あるいは、期待に反して反響がなくやる気が失せたのか。もし昨年のイベント開催の中心人物が今年は事情があって動けない、そのためポシャッテいるのだとしたら、周辺に私が代わってやってやろうという人物はいなかったのか。……

こういうものはやはり継続しなければ浸透しません。長く続けてこそ認識が広がってゆき、深まってゆくのです。
どういう事情があるのか私にはわかりませんが、昨年の賑わいを好ましく見ていたものとして、少しさびしい今年の2月10日です。

左利き川柳―
どうなった? 2月10日は「レフトの日」

追記
「レフトの日」ですが、正しくは「左利き(レフト)の日」でした。ここに訂正してお詫びします。
世界的には8月13日が「左利きの日」として認定されています。私の知るかぎりでは十年以上前からこの日に英米ではイベントが行われていました。私にも参加するようにという案内をいただいたことがあります。(正確には私が参加することになっている、とイギリスの左利きの会報に紹介されていた。)日本からの参加者が欲しかったようです。

2月10日は日本独自の左利きの日としてJSCが始めました。
しかし、コメントにもいただいたように日本人が「レフト」から「左利き」を連想するにはかなりの溝を感じます。まず思い浮かべるのは野球のレフト=左翼手でしょう。自ら「レフティ」と名乗る私でも、「レフティ」なら同じ野球であの長島さんが使っていたように、左投手なり、左バッターなりのイメージが浮かぶでしょう。そこから「左利き」まではほんの一歩ですが…。
(この稿 2004/02/11)

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Comments

こんばんは。
「レフトの日」ですか。ちっとも知りませんでした(汗)。
でも確かにその名前だけで「左利きの日」っていう説明が無ければ、日本じゃ野球の左翼手を真っ先に連想しそう…(^_^;)

Posted by: マージ | 2004.02.10 11:00 PM

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