2022.05.21

『左組通信』復活計画[13]<左利きプチ・アンケート>(13)利き手調査(2)第35回-週刊ヒッキイ第619号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第619号 別冊編集後記

第619号(No.619) 2022/5/21
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [13]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(13)
「利き手調査」その2-2
 第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査」

 

★彡
 ~お知らせ~
あらたな左利き・利き手の科学研究書登場! ★彡

5月16日、

八田武志/著『左対右 きき手大研究』DOJIN文庫

が発売されました。

2008年に出版された旧著・DOJIN選書版『左対右 きき手大研究』に、
その後の研究とメディアの取材や問い合わせのあった話題を
6項目追加、加筆した文庫版です。

左利きや利き手の新たな科学研究書が刊行されていないなかで、
まずは<最新>の科学研究書といえるかもしれません。

旧著を未読の方はもちろん、旧著をお持ちの方も
機会があれば手に取っていただきたいと思います。

*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2022.5.19
利き手と左利きの科学的研究書・八田武志『左対右 きき手大研究』加筆・文庫版発売

(「新生活」版)  

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第619号(No.619) 2022/5/21
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [13]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(13)
「利き手調査」その2-2
 第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査」
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 <利き手調査アンケート>編の5回目です。

利き手調査の種類では、

前原勝矢『右利き・左利きの科学』講談社/ブルーバックス 1989/6/1

 に紹介されていたものを利用した
 「第20回 利き手調査1回目―側性係数を調べてみよう」
 についで、

asahi.com <be on Sunday>
「ののちゃんのDo科学/なぜ右利きが多いの?」
https://www.asahi.com/edu/nie/tamate/kiji/TKY200510110089.html

 を利用した
 「第22回 エディンバラ利き手調査」の再版
 「第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査」
 を紹介します。

 

第607号(No.607) 2021/11/20
「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その18)
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [9]
 <左利きプチ・アンケート> 全公開(9)
利き手調査アンケート編について」

2021.11.20
『左組通信』復活計画[9]<左利きプチ・アンケート>全公開(9)
利き手調査-週刊ヒッキイ第607号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/11/post-704e5d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3b856686f18f324f7a5b3603d4f92249

第613号(No.613) 2022/2/19
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [10]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(10)「利き手調査」その1
 第20回 利き手調査1回目―側性係数を調べてみよう 」

2022.2.19
『左組通信』復活計画[10]<左利きプチ・アンケート>(10)
利き手調査(1)第20回-週刊ヒッキイ第613号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/02/post-86d257.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/9481895bb9dfd4e2a3c430b0a7db8e3b

第615号(No.615) 2022/3/19
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [11]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(11)
「利き手調査」その1-2(新版・再版)
第33回 新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性係数を調べる
再版第33回 新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性係数を調べる」

2022.3.19
『左組通信』復活計画[11]<左利きプチ・アンケート>(11)
利き手調査(1-2)第33回 新版・再版-週刊ヒッキイ第615号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/03/post-2ef3cc.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/fcce0e7e48aedb43127645dff37d299a

第617号(No.617) 2022/4/16
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [12]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(12)
「利き手調査」その2 第22回 エディンバラ利き手調査(訂正版)」

2022.4.16
『左組通信』復活計画[12]<左利きプチ・アンケート>(12)
利き手調査(2)第22回-週刊ヒッキイ第617号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/04/post-e61494.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/0221d9e295aa40ff485f0c3edba7c2fd

 

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その21)
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [13]
  <左利きプチ・アンケート> 全公開(13)
  「利き手調査」アンケート編・その2-2
  第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 ●「利き手調査」アンケート編・その2-2

「第22回 エディンバラ利き手調査(訂正版)」の再版としての
「第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査」を
紹介します。

「エディンバラ利き手調査」については、
以下の本文中で説明しています。
そちらをご覧ください。

新版では、投票者の利き手別にアンケートに答えていただくように
改変しました。

投票者ご自身の認識と結果のあいだにずれがあるのかどうか
を確認できるのではないか、という考えからです。

220516enq35

 ●第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

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左利きを考える レフティやすおの左組通信
 Lefty Yasuo's HIDARIGUMI Announcement
 
  <左利きプチ・アンケート>
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<左利きプチ・アンケート>

第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査

(初出)2006.11.26 (最終)
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<左利きプチ・アンケート>
第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査
------------------------------------------------------------------

「第33回新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性係数を調べる」
に続く、利き手別に投票する新版利き手調査アンケートの第二弾!
第22回エディンバラ利き手調査(訂正版)の新版です。

・・・

利き手の判定法として歴史のある「エディンバラ利き手調査」が
広く活用されるようです。

1971年、
エディンバラ大学心理学教室の教授Oldfield氏が作成したもので、
「計量心理学的な手続きを踏まえて作成された最初のきき手テスト」
だそうです。
(八田武志/著『左ききの神経心理学』医歯薬出版1996刊 による)

ここでは、昨年(2005)10月9日のasahi.com の<be on Sunday>
「ののちゃんのDo科学/なぜ右利きが多いの?」
で紹介されたものを採用しています。

Asahi-nono-nazemigikikiga-s

利き手といいつつ、利き足・利き目にもふれており、
単なる「利き手」というより「利き側」テストとしての役割が
追加されています。

あなたの身体全体の「利き」の偏りの度合を知ることができる、
といえるでしょう。

ちなみに、
八田武志/著『左ききの神経心理学』で紹介されているものは、
このうちの「手」の部分、
正味「利き手」についての十項目を取り上げています。

220412hidarikiki-edinburgh

220412hidarikiki-no-sinkeisinrigaku

 ・・・

それぞれの項目でどちらの側(の手、足、目)を使うかを調べ、
その点数により、あなたの利き手/利き側、およびその利き手度
(ラテラリティ係数=側性係数 Laterality Quatient:LQ)
を判定するものです。

▼調査項目:
1 書く 
2 描く 
3 投げる 
4 はさみ
5 歯ブラシ  
6 ナイフ 
7 スプーン 
8 ほうき 
9 マッチをする 
10 箱を開ける 
11 蹴る時の足 
12 片目で見る時

▼判定方法:
ほとんどの場合に使う方に「1点」、
常に決まって使う、好みがはっきりしている場合は「2点」、
どちらも使う人は、両方に「1点」。

 常に右・・・(右2)
 ほとんど右・(右1)
 両方・・・・(右1:左1)
 ほとんど左・(左1)
 常に左・・・(左2)

右左それぞれの側の点数を合計し、
その合計点の(右-左)を(右+左)で割り、
その「プラス」「マイナス」で、「右利き」「左利き」と判定。
その値が、あなたの利き手度(ラテラリティ係数=側性係数
Laterality Quatient:LQ)です。

▼計算式:
「(右の総点数)-(左の総点数)」(これをxとする)
÷「(右の総点数)+(左の総点数)」(これをyとする)
=(+)or(-)・(x/y)

【例】
「プラス(+)何%」の場合は、
右利きで、その右利き度は、何%となります。

 +(数値a)= 右利き、右利き度 a×100 %
 -(数値b)= 左利き、左利き度 b×100 %

 ・・・ ・・・ ・・・

では、あなたの利き手度はいくらだったでしょうか。
以下の中で当てはまる番号に投票してください。

*投票者の利き手別で選択肢を用意しています。
ご自身でご自分の利き手を右もしくは左と、
どちらか判断した上で投票してください。

*一言言わせて、という方は投票後に表示されます一番下の
「ご意見ボード」をご利用ください。
もっと言わせて、という方は掲示板もご利用ください。
貴方のご意見ご感想をお聞かせください。

1 (右利きの投票者)80~100
2 (   〃   )30~79
3 (   〃   )29~-29
4 (   〃   )-30~-100
5 (左利きの投票者)60~100
6 (   〃   )59~-29
7 (   〃   )-30~-79
8 (   〃   )-80~-100

 

現在の結果をみる (ご意見ボードはこちら)

------------------------------------------------------------------
投票結果 実施期間2006.11.26-12.23(4週間・総数31/R11:L20
------------------------------------------------------------------

1 (右利きの投票者)80~100  2
2 (   〃   )30~79   2
3 (   〃   )29~-29     2
4 (   〃   )-30~-100 5
5 (左利きの投票者)60~100  6
6 (   〃   )59~-29  3
7 (   〃   )-30~-79 6
8 (   〃   )-80~-100 5

 

2006.11.25 ---------------------------

1 (右利きの投票者)80~100 133
2 (   〃   )30~79 122
3 (   〃   )29~-29 133
4 (   〃   )-30~-100 116
5 (左利きの投票者)60~100 116
6 (   〃   )59~-29 119
7 (   〃   )-30~-79 115
8 (   〃   )-80~-100 122

ご意見ボードへの書き込み(一件)

 

【現在の結果】---------------------------

http://personal-dictionary.com/enq/view/view.asp?EID=49760

<左利きプチ・アンケート>
第35回新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査

1 (右利きの投票者)80~100 144
2 (   〃   )30~79 127
3 (   〃   )29~-29 143
4 (   〃   )-30~-100 118
5 (左利きの投票者)60~100 120
6 (   〃   )59~-29 122
7 (   〃   )-30~-79 117
8 (   〃   )-80~-100 128

ご意見ボードへの書き込み(一件)

------------------------------------------------------------------

↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2022.5.18(追記)

結果について見ておきましょう。

投票者別にみますと、右利き・左利きともに、
「右利き」(1)、あるいは「左利き」(6)と
判定される人が、最も多いという結果になっています。

当然と言えば当然ですが、
思いのほか、その他の「中間的な人」や「逆の利きを示す人」がいた
ともいえます。

これは一つには、目や足を含めた身体全体の利き側を問うている
という面もあるのではないか、と思われます。

手・腕のみに限れば、また違った結果が表れていたかもしれません。

利き手と利き目・利き足の相関関係は、
それぞれおよそ60-70%程度、
と以前どこかで聞いたことがあります。

右手利きでも左目利きや左足利きの人、
左手利きでも右目利きや右足利きの人が、
三人に一人ぐらいはいるという計算ですね。

 

欄外「お知らせ」でも書きました、
つい先日出版された、八田武志さんの2008年の旧著、
DOJIN選書『左対右 きき手大研究』の文庫版の加筆された分に
「第3章 きき手の諸相 (3)きき足ときき手――大規模メタ分析」
という項目があり、そこにドイツ・ルール大学の
「右足ききでない人の発生率ときき手の関係」
という研究の結果が示されています。

 

<「右か左か」での分類>――左足きき:12.1%
<「左、右、両方」での分類>
 ――「左と両方の足」=(非右足きき):23.7%

・左手ききで左足きき ⇒ 60.1%
・右手ききで左足きき ⇒ 3.2%

《きき手研究からの、
 ざっくりとした左きき人口が約10%であるとすると、
 きき手ときき足が一致しない人は三分の一程度しかいないことになる。
 右手でボールを投げる右ききは、
 ほとんどが右足でボールを蹴るということだ。》p.77

とありました。

*参照:
八田 武志/著『左対右 きき手大研究』DOJIN文庫 2022/5/16

220518hattatakesi-hidarikiki-2

それと、以前も書いたかもしれませんが、
利き手を判定したいと考える人には、
自分で「右利き」「左利き」と利き手を決めきれない傾向があり、
こういう利き手テストの類いに興味を持ち、試してみようとする、
という心理が働くのかもしれません。

そういう「中間的な人」が結果として分散されて、
こういう結果につながるのかもしれません。

今後また色々なテストの結果が明らかになりますので、
お楽しみに!

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<左利きプチ・アンケート>
●利き手調査テスト関連アンケート
------------------------------------------------------------------

第14回 貴方の利き目は右左どちらですか
第20回 利き手調査1回目―側性係数を調べてみよう
第22回 エディンバラ利き手調査
第23回 利き手調査3回目―H.N.きき手テスト
第24回 利き手調査第4回chapman利き手テスト
第28回 利き足を調べてみよう・チャップマン利き足テスト

(自己申告による利き手別の投票アンケート)
第33回 新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性係数を調べる
第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査
第37回 新版・利き手調査第3回―H.N.きき手テスト
第39回 新版・利き手調査第4回-chapman利き手テスト
第41回 新版・利き手調査第5回 マクマナスの利き手テスト
第46回 利き手テストと意識の一致度は?
第49回 新版・利き目は右左どちらですか?
第51回 新版・利き足は右左どちらですか―利き足テスト

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 「★600号までの道のり」は、お休みです。

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本誌では、「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [13] <左利きプチ・アンケート> 全公開(13)「利き手調査」その2-2 第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査」と題して、今回も全紹介です。

利き手調査のアンケートの2種類目のその2回目です。
アンケート投票の選択肢の違いです。
どうすれば、それぞれの人々の利き手の傾向の違いを数値化できるのか、にチャレンジしているというところでしょうか。

とにかく昨今いわれているように、ダイバーシティだとか多様性とか、それぞれの人の持ち味を活かす生き方のできる社会を作るには、まずは本人自身が自分の真の姿を認識することであり、そこで初めて社会全体がまわりの人々の多様性を容認することにつながるのではないか、と考えています。

まずは、「汝、自身を知れ」です。
利き手というのも、そういうものだと考えています。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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2022.05.19

利き手と左利きの科学的研究書・八田武志『左対右 きき手大研究』加筆・文庫版発売

今年2022(令和4)年2月22日に↓で紹介しました

『レフティやすおのお茶でっせ』2022.2.22
利き手と左利きの科学的研究書・八田武志『左対右 きき手大研究』増補版?文庫化4月22日発売 <新生活>版

当初の告知より遅れていました、八田武志さんの2008年刊『左対右 きき手大研究』に加筆された文庫版が発売されました。

 

八田 武志/著『左対右 きき手大研究』DOJIN文庫 2022/5/16

(前著)
『左対右 きき手大研究』八田武志 化学同人(DOJIN選書 18) 2008.7.20

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(画像:八田 武志さんの左利き/利き手の本、前著『左対右 きき手大研究』・新著DOJIN文庫版)
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(画像:八田 武志さんの左利き/利き手の本3冊『左ききの神経心理学』・『左対右 きき手大研究』・同書DOJIN文庫版)

 

前著は、四六判で240ページ、本書は文庫版で320ページ。
判型の違いがあり、図版の入れ方でもページ数が変わります。
単純な比較はできませんが、何割増しかにはなっているようです。

どの辺が変わっているのかチェックしてみました。
全巻通読する余裕はまだありませんので、目次でチェックしてみました。

「文庫版あとがき」によりますと、加筆のポイントは3つ。

要約しますと、

・2008年の前著刊行以降のご自身のきき手・きき足の研究の紹介
・前著で紹介できなかった邦文の研究の紹介
・以前はふれなかったが、その後、メディアの取材や問い合わせが多かった話題

で、目次でみますと、全9章のうち、第3章「きき手の諸相」で3項目、第7章「きき手はいつ現れ、いつ決まるのか」で3項目加筆されています。

逆に、今回削除されたものとして、第5章「なぜ右ききが多いのか――きき手成立のメカニズム」で1項目(<左ききと性犯罪――ゲシュヴィンド・モデルの妥当性>)と第9章「動物にもきき手はあるか」で1項目(<ヘビにもきき手!?>)がありました。

 

全巻通読はまだですので本当のところはまだ分かりません。
しかし、前著刊行から14年ということで、その間の変化が少しは実感できるような内容になっているか、と思います。

以下に、追加された項目を書いておきます。

第3章「きき手の諸相」
(3)きき足ときき手――大規模メタ分析
(6)きき手と実行系機能
(8)きき手と精神医学的特性との関係に文化の影響はあるか

第7章「きき手はいつ現れ、いつ決まるのか」
(5)旧石器時代人のきき手
(6)きき手の発現と言語の誕生
(7)きき手と言葉の誕生とをつなぐ

220518hattatakesi-hidarikiki-mokuji3

220518hattatakesi-hidarikiki-mokuji7

(画像:『左対右 きき手大研究』DOJIN文庫の目次から、追加項目の入っている第3章と第7章)

 

●最近の左利きの本のこと――

八田さんご自身もどこかで書いておられたと記憶しますが、左利きや利き手の知識は10年間隔ぐらいで新たに求められるそうです。
先に学習した世代が10年ぐらいで交代し、次の世代によってまた求められるという循環なのでしょうか。

八田さんの前著以来、今のところまとまった新たな利き手・左利きの科学的研究書は登場していません。

 

【利き手・左利きの科学研究書】は、加筆された本書が、一応現時点での最新版といえるでしょう。

【左利き応援本】では、脳内科医・加藤俊徳さんの本が昨年出版されそこそこ売れているようです。

・加藤俊徳/著『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法』ダイヤモンド社 2021/9/29

211006sugoihidarikiki

*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2021.9.16
久しぶり?の左利き本近刊『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法』 「新生活」版

 

【左利き実用本】としましては、一昨年(2020年)、萩原季実子さんの左利きの人が練習しやすい構成のペン字練習帳が出ています。

・『左利き用 誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳』萩原 季実子/著 アスコム 2020/7/23

210218hidarikiki-penji

 *参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2020.9.1
萩原季実子著『左利き用 誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳』アスコムより発売 「新生活」版

 

【左利きの子供用絵本】では、昨年(2021年)に、マイノリティの子どもを応援する絵本シリーズ第2作として、左利きの子供向けの絵本が出ています。

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・『ヒミツのひだりききクラブ』キリーロバ・ナージャ/著 古谷萌, 五十嵐淳子/イラスト 文響社 レアキッズのための絵本 2021/10/7

*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2021.10.23
日本初!ひだりききの子どものための絵本『ヒミツのひだりききクラブ』発売 「新生活」版

 

これからも、左利き・利き手に関する本が出てくることを期待してやみません。

八田さんも「文庫版あとがき」に書いておられたように、この手の本はかならずしもベストセラーにはならないかもしれません。
しかし、ロングセラーとしていつまでも求められる本にはなるのではないでしょうか。

それは左利きという人種?が、少数派であるにもかかわらず、太古の昔から変わることなく生存し続けてきたように、これからもかわらず生存し続けるだろうからです。
そこには、左利きの人が存在しなければならない、何かしらの理由があるのでしょう。

神様にしか分からないことではありますが……。

 

 

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2022.05.18

サウスポー始球式二連発(1)5月14日玉木宏(2)5月15日新川優愛、プロ野球西武-楽天戦で始球式

西武ベルーナドームで行われたプロ野球西武-楽天戦3連戦の二日目5月14日と三日目15日の始球式は、二日続けて左投げ(サウスポー)の登場となったそうです。

<その1>

玉木宏がオージオ×埼玉西武ライオンズ 獅子女デー始球式で豪快直球を披露! 球場を圧倒、背番号555の意味は?(鉄道チャンネル)

【西武】「獅子女デー」で玉木宏が始球式 バックスクリーンからランボルギーニで登場(日刊スポーツ)

↑によりますと、

5月14日は、玉木宏さんがランボルギーニに乗って登場、左投げの始球式を!

正直、私は玉木さんが左利きとは存じ上げませんでした。

ネットの情報によりますと、字や箸は右利きだけれど、スポーツ系は左利きとのこと。
そこで、始球式も左投げのサウスポーだったのですね。

220518-2022514-tamaki-hirosi-tetudou
(画像:1.――鉄道チャンネルより
220518-2022514-tamaki-hirosi-nikkan-spor
(画像:2.西武対楽天 始球式を務める玉木宏(撮影・浅見桂子)――日刊スポーツより

(動画――YouTube:
#玉木宏 #ランボルギーニ #始球式【異例?】玉木宏さんの”ランボルギーニ始球式”

(パーソル パ・リーグTV公式)PacificLeagueTV


<その2>

新川優愛が始球式、ライオンズ愛の始まりは夫 スポーツに触れない人生一転、熱烈な西武ファンに[2022年5月15日14時39分]

「獅子女」の新川優愛「ぐっと心をつかまれました」始球式で背番号10をつけたワケ 2022/5/15 18:31 (2022/5/15 18:31 更新)西日本スポーツ

↑によりますと、

5月15日、左利きの新川優愛(28)さんが、埼玉・ベルーナドームで行われたプロ野球西武-楽天戦で、始球式を務めたそうです。
2019年8月に結婚した相手が大のライオンズ・ファンだったそうで、野球のあれこれともども教えてもらい、ご自身もライオンズ・ファンになったというのです。
そして、この日はご自分がプロデュースしたデザインのユニホーム(パステルブルーが基調の「獅子女ユニホーム」に背番号は好きな選手・森友哉の10番)で始球式に!
残念ながら、ワンバウンド投球になってしまいましたが、夫からは「ナイスピッチング」のメールが来たとか。

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(画像:1.西武対楽天 始球式に向かう新川優愛(撮影・浅見桂子)――日刊スポーツより)
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(画像:2.西武対楽天 始球式を務めた新川優愛は笑顔であいさつ(撮影・浅見桂子)――日刊スポーツより)
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(画像:3.4.5.西武対楽天 始球式を務めた新川優愛(撮影・浅見桂子)――日刊スポーツより)
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(画像:6.7.始球式を務めた新川優愛さん(撮影・安藤由華)――西日本スポーツより)
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(動画――YouTube:#新川優愛 #獅子女 #埼玉西武ライオンズ 獅子女デーのメインアンバサダーを務める新川優愛さんが始球式に登場!!

(パーソル パ・リーグTV公式)PacificLeagueTV

*【過去の<サウスポー始球式>】:

・2022.3.21サウスポー“スーパーガール”桃月なしこが始球式で左腕から大暴投
「新生活」版
・2021.11.22左利きの女優・吉高由里子さんが4年ぶりプロ野球日本シリーズ第2戦でサウスポー始球式
「新生活」版
・2021.4.2
左利きの女優・森七菜さんのサウスポー始球式
「新生活」版
・2018.4.19
地元アイドルNegiccoのKaedeさんが左投げで新潟知事の代役始球式
「新生活」版
・2017.10.30
吉高由里子がサウスポーで伸びやか始球式 日本シリーズ第2戦
・2017.6.15
左利きの女優・剛力彩芽さん、四度目の始球式登板も…
・2017.5.26
サッポロビールイメージガール川辺優紀子さんの左利き始球式
・2017.5.7
女優の松井愛莉さんがサウスポー始球式
・2017.5.2
ピンクラインのサウスポー、女優でモデルの新川優愛さんが始球式
・2016.8.17
左利きのSKE48日高優月(ひだかゆづき)が始球式
・2016.7.23
左利きの女優すみれさん左腕で始球式
・2016.6.29
左利きの剛力彩芽さんの3度目の始球式は大暴投: レフティやすおのお茶でっせ
・2016.6.5 AKB48Team8/AKB48TeamB兼任の坂口渚沙さん (画像のみ)
AKB48選抜総選挙、暫定21位倉野尾成美・同53位坂口渚沙はTeam8の左利き
・2016.3.7
左利きのあっちゃん前田敦子の始球式

・2014.8.6 右利きの石原さとみさんの左投げ(撮影で右腕を痛めたということで「サウスポーでやります」と宣言。)
終わったはずのクチコミ「右利き? 左利き?」がまた

・2013.12.4 体操新技「シライ」の白井健三選手
体操新技「シライ」の白井健三選手は左利き
・2011.5.12 『五体不満足』の著者の乙武洋匡さん
乙武洋匡さんのサウスポー始球式
・2004.11.11 アテネオリンピック女子マラソン金メダリストの野口みずき選手
素敵な光景:野口選手の左利きの始球式

*【カテゴリ:<サウスポー始球式>

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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
サウスポー始球式二連発(1)5月14日玉木宏(2)5月15日新川優愛、プロ野球西武-楽天戦で始球式

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2022.05.15

私の読書論157-読むのは内容か文章か-『HMM』[本の話]第4回から-楽しい読書318号

 ―第318号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★

2022(令和4)年5月15日号(No.318)
「私の読書論156-読むのは「内容」か「文章」か
―『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]第4回から」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         ― 読書で豊かな人生を! ―
------------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2022(令和4)年5月15日号(No.318)
「私の読書論157-なぜ本を読むのか
―『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]第4回から」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前回に引き続き、私の愛読誌の一つである
 『ミステリマガジン』(早川書房)に連載されている
 湯川豊さんのコラム[本の話]の連載第4回「なぜ本を読むのか」から、
 <読むのは「内容」か?「文章」か?>について紹介しましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - 私の読書論157 -
  ◆ 本の価値 ◆
  ~ 読むのは「内容」か?「文章」か? ~
  ――『ミステリマガジン』連載コラム[本の話](湯川豊)
  第4回「なぜ本を読むのか」から
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●文章が好き!――渡辺京二「命のリズムを読む」

湯川豊さんの『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]の
第4回「なぜ本を読むのか」(HMM2021年7月号(no.747))に
こんな話が出てきます。

220514hmm20217-honnohanasi-4

 

「なぜ本を読むのか」というやっかいな問いかけへの答えとして、

 渡辺京二「命のリズムを読む」
 (『万象の訪れ――わが思索』2013年刊 所収)

の一節が紹介されています。

 《――省みれば、音楽や絵が好きという人とおなじく、
  文章というものが好きなのだと思う。
  「読む」というのは、文章を読むのだと思う。
  なにを当たり前なというなかれ。
  読むのは内容じゃなく文だと言っているのだ。》

 

湯川さんはこの文章に出会って、
《目を見張り、まさに共感した》といいます。

そしてこの後に続く説明の文を読み、さらに共感を深めた様子です。

 《というのは、経験から言って、「読む」とは、
  その読む文のリズムが自分のからだに染みつくことだからだ。
  それがなければ、とても文など読めはしない。
  自分のからだに、おなじことだが自分のこころに、
  ある場合には心地よい、
  ある場合には戦くような反応が生じてきて、
  自分自身の生を一瞬照らし出し、拡張したり凝縮させたりする。》

 

湯川さんは、

 《この人も、自分に染みつくような文章に出会ったとき、
  それが自分の血肉になるように読んでしまうのだ》

と。

 

というのは、湯川さんが一年ほど前にある人からの
「須賀敦子の本はなぜこんなに長く、熱心に読まれるのでしょう」
という問いに、

 《「良い文章を読みたいという人がいるからでしょう。
  良い文章を読んで、良い気持ちになるのを求めている人が」》

と答えた経験があったそうです。

言いたいことは、「内容じゃなく」という意味で。

もちろん「文章は良いが内容はダメ」とか、
「内容がないけれど文章は良い」ということはあり得ないが、とも。

*参考:
『ミステリマガジン』2021年7月号(no.747) 早川書房 (2021/5/25)

 

 ●スラスラ読める文章

音楽を聴くときに、(詞等の)内容より曲先行という場合もあります。
あるいは、単純に「音」の良さに聞き惚れるようなこともあるでしょう。

それを本に当てはめれば、
こういう「文章」の持つリズム等の良さに惹かれて、
読んでしまうこともあり得るでしょう。

よく「名文」とか言われます。

なにが「名文」なのかというのも難しい問題ですが、
音読する名作の本といったものが一時期流行りました。

そういう本をみますと、「名文」の基準の一つとして、
音読したときに心地よいもの、というのがありそうに思われます。

例えば日本語には七五調という独特の調子があります。

和歌とか短歌とか、俳句だけでなく、
時代劇の映画やドラマのナレーションなどで、多用されています。
演歌等の歌詞でもよく使われていますよね。

七五調もそうですが、
音読したときの心地よさ、というものには、
そういう文章の一定のリズムという存在があると思います。

この文章の持つリズムといったものも、名文の条件の一つでしょう。

読んでいてスラスラと読める。
つっかえずに読み進めることができる、というのは、
確かに一つの名文の証でしょう。

 

ただ、このリズムも人によりけりです。
自分に合うリズムというものがあるのかもしれません。
それにより、ある人には読みやすい文章であっても、
他の人には読みづらい文章となることもあるかもしれません。

文章の相性というものもありそうです。
自分のリズムに合うということを、
湯川さんも書いていらっしゃいましたよね。

 

しかし、私の場合、
スラスラ読めるのはいいのですが、上っ面をなめるだけで、
意味を取れないまま、右から左へ言葉だけが抜けていく、
なんてこともあります。

そういう意味では、読みやすい文章、かならずしも名文に非ず、
かもしれません。

 

 ●読むのは内容か文章か

ここでもう一度「読むのは内容か文章か」について考えて見ましょう。

私の場合は、基本的には「内容」派ですが、
これはあくまでも情報を入手することを第一義にしているからです。

湯川さん同様、内容もあり文章も良い、というのは
当然のことですけれど、単にそれだけではなく、
文章がそれほどでなくても、内容が傑出していれば、
その辺は、自分なりに解釈しながら頑張って読み進むことができます。

要するに、本を読む行為というものは、
内容を知りたいという興味が動機になっているからでしょう。

多少の文章の稚拙さも気にならない、というケースです。

 

一方で、文章を楽しむという行為もありそうな気がします。
上にも書いたように、音楽を文字通り音として楽しむ姿勢と同じです。

文章を音読する楽しみのようなものです。
内容より文章のもつ言葉の響きなどを純粋に楽しむ姿勢ですね。

そういう本の読み方もアリな気がします。

 

本を読むのが好きだ、という人の中には
そういう人も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

 ・・・

あなたの場合はいかがでしょうか?

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 ★創刊300号への道のり(16) 2021(令和3)年7-12月(14年目後半)

(下段URL:ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』、
 goo版『レフティやすおの新しい生活を始めよう』
 掲載【別冊 編集後記】)

298.
2021(令和3)年7月15日号(No.298)
「私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)
ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺・蔵書以外の名作傑作・
ミステリ編(2)サスペンス他」
2021.7.15
私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)
ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺ミステリ編(2)-楽しい読書298号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/07/post-6f1005.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ac35cb4854a3b92851db545567f9d4a1

299.
2021(令和3)年7月31日号(No.299)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)準古典」
2021.7.31
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)
-「楽しい読書」第299号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/07/post-38536e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/872fb55a4a5a78d989b58cf7878bc188

 

・【角川文庫】『走れメロス』太宰治

・【新潮文庫】『さぶ』山本 周五郎

 

300.
2021(令和3)年8月15日号(No.300)
「創刊300号記念号(放談)それでもやっぱり本が好き!」
2021.8.15
それでもやっぱり本が好き!-「楽しい読書」第300号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/08/post-2ca533.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/1f45afce518bb16b6042ad18ea72819a

301.
2021(令和3)年8月31日号(No.301)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(2)新顔作家」
2021.8.31
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(2)新顔作家
-「楽しい読書」第301号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/08/post-709d62.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/76ed255eb712153d96e6ef9ca568633c

 

・【集英社文庫】『作家の秘められた人生』ギヨーム・ミュッソ/著
吉田 恒雄/訳 2020/9/18

 

302.
2021(令和3)年9月15日号(No.302)
「私の読書論147-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(10)
ハヤカワ文庫の50冊(8)最終回/拾遺・蔵書以外の名作傑作・SF編」
2021.9.15
私の読書論147-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(10)
ハヤカワ文庫の50冊(8)拾遺SF編-楽しい読書302号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/09/post-91bb0c.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d5177990812901e6a5ec1c80293ea30a

303.
2021(令和3)年9月30日号(No.303)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(12)
特別編-中島敦「山月記」より」
2021.9.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(12)特別編-中島敦「山月記」より
-楽しい読書303号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/09/post-0666dc.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/01e422e6e9e18417a82bd6713f662e3f

304.
2021(令和3)年10月15日号(No.304)
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」
2021.10.15
私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?-楽しい読書304号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/10/post-a887cc.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/f87a5a4441366c4942a89a1fd0ebf613

305.
2021(令和3)年10月31日号(No.305)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(13)漢代(4)李陵と蘇武 」
2021.10.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(13)漢代(4)李陵と蘇武
-楽しい読書305号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/10/post-0dd04c.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/156f20ec8874a78841b7bb8cfe311a79

306.
2021(令和3)年11月15日号(No.306)
「私の読書論149-今年も読めない!?」
2021.11.15
私の読書論149-今年も読めない!?-楽しい読書306号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/11/post-92e47c.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/c4cc501456a7fc1a66046a6ca5fa0729

307.
2021(令和3)年11月30日号(No.307)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(11)-2021-
「パーティー族」ドナルド・E・ウェストレイク」
2021.11.30
クリスマス・ストーリーをあなたに~(11)-2021-「パーティー族」
-楽しい読書307号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/11/post-89135b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/18c776f043925c645747d63c43d02f2c

・ドナルド・E・ウェストレイク
 『<現代短篇の名手たち3> 泥棒が1ダース』
 木村二郎/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 2009/8/21 収録

308.
2021(令和3)年12月15日号(No.308)「私の読書論150-
私の年間ベスト3・2021年リアル系(前編)岡本太郎他」
2021.12.15
私の読書論150-私の年間ベスト3・2021年リアル系(前)-楽しい読書308号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/12/post-6520fd.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/00d4199074d690a9a06614e57c97d6f5

~ 私の年間ベスト3・2021リアル系 ~
(1)『自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか』
岡本太郎 青春出版社・青春文庫<新装版> 2017/12/9

(2)『対極と爆発 岡本太郎の宇宙1』岡本太郎
 椹木野衣/編 ちくま学芸文庫 2011/2/8

309.
2021(令和3)年12月31日号(No.309)「私の読書論151-
私の年間ベスト3・2021年リアル系(後編)岡本太郎他」
2021.12.31
私の読書論151-私の年間ベスト3・2021年リアル系(後)-楽しい読書309号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/12/post-ceb6fd.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/b171098bc2132d4d4f7e6cd2a77c3dcd

~ 私の年間ベスト3・2021リアル系 ~
(3)『ギリシア・ローマ ストア派の哲人たち
 セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス』
 國方栄二 中央公論新社 2019/1/9

 ・・・

2021年後半7-12月分です。

この年の月末「古典紹介編」は、古代中国の文芸「漢詩を読む」編は
漢代の詩を取り上げています。

この年も、7月8月は恒例の「夏の文庫フェア」を、
11月末の<クリスマス・ストーリーをあなたに>では、ウェストレイクの
<天才的犯罪プランナー・ドートマンダー>シリーズの短編から。

「創刊300号記念号」では、記念放談「それでもやっぱり本が好き!」を
お届けしました。

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本誌では、「私の読書論157-読むのは「内容」か「文章」か―『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]第4回から」をお届けしています。

今回は全文紹介です。
といっても、特にどうという内容ではありませんでしたね。

「内容で読ませる心地よいリズムの文章を書く」
ことを理想とする私ですが、それができているかどうかは……
読者のみなさまのご判断にゆだねたいと思います。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『レフティやすおのお茶でっせ』

〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

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2022.05.07

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(3)左右合体型鍵盤-週刊ヒッキイ第618号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第617号 別冊編集後記

第618号(No.618) 2022/5/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(3)左右合体型鍵盤の提案」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第618号(No.618) 2022/5/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(3)左右合体型鍵盤の提案」
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 「左手・左利き用楽器」による左利き楽器演奏について考える、
 の3回目です。

 前回は、左利きピアノの紹介と、
 鍵盤演奏時の腕を動かす方向という観点から、
 右手・右腕演奏と左手・左腕演奏の違いについて考え、
 左手・左腕の流れは「右から左」が自然であり、
 左利き演奏者のための「左利き演奏」という選択肢を提案しました。

 今回は、これら左右の手・腕の動きを一つの鍵盤で試すことができる
 「左右合体型鍵盤」について考えて見ようと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界 (3)
  ◆ 左利き演奏と右利き演奏が同時にできる ◆
   ~ 「左右合体型鍵盤」の提案 ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●ガボちゃんさんのブログから――左右合体型の鍵盤

いつも左利きや左右の問題を考えているガボちゃんさんのブログに
こんな記事が出ていました。

2022.4.5
妄想楽器?(^_^;)

 《単段の鍵盤楽器左右平等方法を考えてみました
  (妄想してみました(^_^;))》

 

なんと左右合体型の鍵盤の提案です。

記事内の合成の写真を参照してください。
(無断借用)
220405gabochan-keyboard

右側――右手・右腕パートは、
通常の右利き用の左から右へ音階があがっていく鍵盤。
左側――左手・左腕パートは、
それとは正反対の右から左へ音階があがっていく鍵盤。

これを真ん中の低い方の「ド」音をはさんでドッキングしたもの。

↓こんな感じでしょうか?

――――――――――――――――――――――――――――――――
←←【左手・左腕パート】←←←|=|⇒⇒⇒【右手・右腕パート】⇒⇒
~□□ □ □□□□□□ □ □□|●|■■ ■ ■■■■■■ ■ ■■~
~ラソファミレドシラソファミレ|ド|レミファソラシドレミファソラ~
←←←(高)←←←←←←(低)←←|音|→→(低)→→→→→→(高)→→→
――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 《左右どちらの手でも主旋律・伴奏の担当を選択できますし、
  人間工学的に都合のいい動き方ができます。》

というのです。

私が前回紹介した、通常のピアノの鍵盤の左右を入れ替えたものを、
通常のものにドッキングしたわけですね。

「人間工学的に都合のいい動き方」というのは、
前回説明しましたように、字を書くときの方向
(文字は横画を左から右へ(⇒)、横書きの行は左から右へ(⇒))
を考えてもらってもご理解いただけるように、
右手・右腕は、「左から右へ(⇒)」腕を「右へ引く(⇒)」動きが都合がいい。

逆に、左手・左腕は、
「右から左へ(←)」と腕を「左へ引く(←)」動きが都合がいい、のです。

それを踏まえています。

 

 

 ●使用法A――左右の手・腕を各サイドで個別に活用する

この「左右合体型鍵盤」の使用法を説明しましょう。

まずは、私の理解が正しければ、
ガボちゃんの最初に推薦している使用例。

【使用法(A)】
・合体型鍵盤の全体を利用し、
 左右それぞれの手・腕の動きを活かした使い方として、
 左サイドは左手で、右サイドは右手で演奏する

 

これは、右手が主旋律、左手が伴奏という従来からの演奏法でも、
右手は従来通り、右サイドで演奏し、
左手の伴奏は、逆方向に音階が配置されている左サイドで演奏する。

最初、慣れるまでは難しいかもしれません。

 

主旋律の右手を伴奏の左手が追いかけるような使い方をする曲の際には、
ちょっとキツくなるかもしれません。
従来のやり方なら、
自然に右手のあとを左手が追いかければいいのですが、
右手は右へ、左手は逆方向に、と動かすのは当初は難しそうです。
両手が左右股裂き状態になります。

 

ただ両手・両腕の動きというのは、
全く同じ動きをトレースする場合
――両手を同じ、右側なら右側に振る、
あるいは、右手も左手も右回りに回すような動作――もあれば、
自然に左右対称に逆方向に動いていくトレース法――
両手を左右に開く、もしくは右手は右回し、左手は左回しにする
というような――もあります。

従来の鍵盤演奏法では、
左右の手・腕は、右側同側トレースのやり方。
この左右合体型鍵盤演奏法では、
左右の手・腕は、左右反対側トレースのやり方です。

 

 

 ●使用法B――両サイドを別々に左右利き手別に活用する

こちらは、文字通り左右合体型の鍵盤を
それぞれ左右で別々に利用する、というやり方です。

右利きなり、左利きなり、それぞれの利き手別に演奏するわけです。

左利きの人は、
左側の「右から左へ(←)音階があがっていく(↑)」サイドを利用する。

右利きの人は、
従来と同じ「左から右へ音階があがっていく」サイドを利用する。

 

【使用法(B)】
・合体型鍵盤の左右それぞれのサイドのみを利用し、
 左側にある左利きパート、右側にある右利きパート、
 それぞれで、左右の利き手別に演奏する
・右利きのパートは、従来の鍵盤と同じで、
 左利きパートのみ、音階の並びが異なる

 

――――――――――――――――――――――――――――――――
←←←【左利きパート】←←←←|=|⇒⇒⇒⇒【右利きパート】⇒⇒⇒
~□□ □ □□□□□□ □ □□|●|■■ ■ ■■■■■■ ■ ■■~
~ラソファミレドシラソファミレ|ド|レミファソラシドレミファソラ~
←←←(高)←←←←←←(低)←←|音|→→(低)→→→→→→(高)→→→
――――――――――――――――――――――――――――――――

先にも書きましたように、
右手・右腕の自然な動きとしましては、
文字の書き方でも分かりますように、
「左から右へ(⇒)」という方向が都合がいい。

音階は、
「低音から高音へ(↑)」移っていく方が聴いていて気持ちがいい。

両方を合わせますと、
(右利きの人が得意な)右手・右腕では、
「左から右へ(⇒)」の方向で、「低音から高音へ(↑)」移行する方が
心身共に心地よい。

一方、(左利きの人の得意な)左手・左腕の動きでは、
「右から左へ(←)」「低音から高音へ(↑)」移行する方が都合がよく、
心地よい。

そこで
こういう左右の利き手の違いの特性を活かせる鍵盤楽器があると、
いちばんよい、ということになります。

 

 ●難点――オクターブが取れないこと

難点は、ガボちゃんがおっしゃるように、

 《難点?は、オクターブが取れない点ですが
  うちの電子ピアノで両手を広げてどこまで届くか試してみたら
  左右それぞれ3オクターブはいけそうなので、

  初心者向けの楽譜の演奏だったら
  足りる音域ではないかと思います。》

標準のキーボードでも、
実際の音数は半分になってしまうわけですから。
ミニ・キーボード的なものになる? ということでしょうか。
どうしても標準の演奏は難しい、ということになりそうです。

また、左右の手で音階の配置が異なり――逆になるので、
それに慣れるまでは難しい、といえそうです。

 

 ●位置づけ――ピアノ入門時の演奏利き手判定用楽器

この鍵盤を使いますと、
左右どちらの演奏が自分に合っているかを試すことが可能になります。

従来の「右型でいい」という人もいれば、
逆の「左型がいい」という人も出てくるでしょう。

それぞれの適性を知るよい機会になるはずです。

子供のときに、この鍵盤で簡単な曲を習いながら、
自分の適性を確認できることになります。

 

そういう意味で、
この楽器の位置づけとしては、初心者向けの「入門用」として、

 《利き手に関わらずみんなこれから始めて、
  ある程度の段階まで行ったら
  ピアノを右用にするか左用にするか選ぶのはどうでしょう?》

というのがガボちゃんさんの提案です。

これはおもしろいと思います。

ピアノ初心者向けに、どちらの手を演奏時の主役にするか――
いかにして利き手を活かすか――を決めるための練習用鍵盤楽器、
というところでしょうか。

 

従来の鍵盤楽器はみな一方的に「右利き用」――
「左から右へ(⇒)」「低音から高音に(↑)」移る――だったわけです。

左利きの人は、実際はその逆の「右から左へ(←)」が
“本当は弾きやすい”のではないか?
今までは無理して弾いていたのではないか?
才能を発揮できていなかったのではないか?
――という疑問があったのです。

それが事実かどうか検証することが可能になります。

 

 ●左利きの人は世の常識に流される

野球でも、左利きの人が右打席で打っているケースがあります。
その場合、実力を発揮できていないのかもしれません。

例えば“世界のホームラン王”と呼ばれた王貞治さんも、
子供の頃は右で打っていて、当時プロ野球選手だった荒川さん
(のちにコーチとなり一本足打法を伝授した)から
左で打つようにアドバイスを受けて、強打者となりました。

阪神で2000本安打を達成した鳥谷敬さんも、
少年野球当時は右打ちでしたが、
監督さんから左利きなら左で打ってみろとアドバイスを受け、
大学時代には好打者となり、プロ入り後、大成功を収めました。

左利きの人は自分の利き手の得意を活かすより、
こういうものだ、と世間の常識に流される傾向があります。

楽器演奏などは特にその極みだろうと思われます。
なにしろほとんど左用がないのですから、流されざるを得ないわけです。

そういう意味で、この左右合体型の鍵盤は、
改めて利き手を活かす方法を検証する機会を作ることができそうです。

 

また、右利きの人でも左手・左腕が得意というケースもありそうです。

野球でいえば、右利きでも左で打つイチローさんや松井秀喜さん、
今、投打の二刀流で注目されている大谷翔平さんのように。
右利きだから右用で、とは限らないのではないでしょうか。

従来、右用楽器で才能を発揮できなかった人もいるかもしれません。
本当は才能もありながら、
「身体的な事情」で成功できなかったとしたら、残念なことです。
そういう悲劇が起きないためにも、こういう両用楽器も必要でしょう。

 

 ●鍵盤ハーモニカに代わる入門鍵盤楽器をめざす!

私の思うに、鍵盤ハーモニカの次のクラスの鍵盤楽器、
もしくは鍵盤ハーモニカに代わる鍵盤楽器として利用する、
というのはいかがでしょうか。

鍵盤ハーモニカの位置づけは、
将来、ピアノに展開してゆくためのものとしての鍵盤楽器、
という意味合いもあるそうです。

 

ところが、鍵盤ハーモニカの場合、
残念なことに右利きタイプのものしかないのです。

で、鍵盤ハーモニカの左利き用を作ったり、
左利き・右利き両用タイプを作るのも大変でしょう。

こういう初心者向け左右合体型鍵盤楽器を作ることで、
次へのステップへと進めるのではないか、という気がするのです。

さらにその結果として、
左利き対応楽器の実現への道につながりそうに思われます。

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 「★600号までの道のり」(13)第241号 ~ 第250号

第241号(No.241) 2010/12/11
 「左利きの教本について考える(1)後編」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 ―その18― 左利きの教本について考える
  (1)ある幼児向け生活技術教本の不思議(後編) 
内容:「右利きの子供のための右利きの教科書」となっている
   『楽しく遊ぶ学ぶ せいかつの図鑑』。どのようにすれば、
   左利きの子にも優しい本になるのでしょうか。

第242号(No.242) 2010/12/18「名作の中の左利き(11)
『バルザックと小さな中国のお針子』他」
≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―その11―『バルザックと小さな中国のお針子』他
『バルザックと小さな中国のお針子』ダイ・シージエ/著
  新島進/訳 ハヤカワepi文庫(2007/03)

第243号(No.243) 2010/12/25
 「<LYグランプリ>2011候補 2010年総ざらい(part4)」
 「第5回<LYグランプリ>2011読者大賞候補・
  2010年左利きの人・事・物 総ざらい(part4)」
内容:<LYグランプリ>2011候補を総点検。2010年ここまでの
   左利きの人・事・物を総ざらいしてみましょう。9-12月。

第244号(No.244) 2011/1/1
 「第5回<LYグランプリ>2011読者大賞アンケート」
第5回<LYグランプリ>2011読者大賞アンケート
  ―2010年左利きの人・事・物
1.「左利きの人」部門:サッカー日本代表、本田圭佑選手
2.「左利きの本」部門:『絶対うまくなる!ボウリング』
3.「左利きの物」部門:左右両用ペン型ハサミ・ペンカット
4.「左利きの物」部門:リーバイス「Lefty Jean」
5.「左利きの事」部門:「DESIGN for LEFTY」展
6.「左利きの事」部門:全員左利き逆回り「レフティー野球」
7.「左利きの事」部門:8.13 Enjoy lefteous Day
8.「左利きの事」部門:ブログネタ:右利き? 左利き?
9.その他: 上記以外「もっと他にあるやろ?!」

第245号(No.245) 2011/1/8
 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ 新春放談(1)」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 「新春放談―あるブログ記事への賞賛と疑問と反論(1)」
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過
内容:左利きの子を持つ左利きの母親によるブログ記事
   「左利きのお子さんを持つ方へ」への賞賛と疑問と反論。

第246号(No.246) 2011/1/15
 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ 新春放談(2)」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 「新春放談―あるブログ記事への賞賛と疑問と反論(2)
  “割高な左利き用のはさみ”と“Myはさみ”の思い込み」
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過
内容:左利きの子を持つ左利きの母親によるブログ記事
   「左利きのお子さんを持つ方へ」への賞賛と疑問と反論。第二回。

第247号(No.247) 2011/1/22
 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ 新春放談(3)」
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲
 「新春放談―あるブログ記事への賞賛と疑問と反論(3)
素質という個性無視の“暴論”の持つ危険性」
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過

第248号(No.248) 2011/1/29
冬季臨時増刊「既刊号一覧2010年6月以降発行分(No.213-243)」
 ◆ 既刊号一覧 ◆ 
  左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
  バックナンバーの案内 2010年6月以降発行分(No.213-243)
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過

第249号(No.249) 2011/2/5「【左手書字考】
(1)左手で字を書くこと―再考」
━<左利きムーヴメント>宣言!━ ..第一土曜日掲載
【左手書字考】(1)左手で字を書くこと―再考
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過
内容:「左手で字を書くことに“理由”や“言い訳”はいらない」
   という観点から考えてみます。
   「左手書字の研究・第3部」につながるかどうかは未定です。

第250号(No.250) 2011/2/12
「250号&左利きグッズの日記念:左利き放談」
  第250号&左利きグッズの日記念:左利き放談
   利きの三態「右利きの人/左利きの人/中間的な人」
 「第5回<LYグランプリ>2011」読者大賞アンケート途中経過

 

――10号ずつの紹介です。
 第一土曜は、<LYグランプリ>2011候補の紹介 から 
  <左利きムーヴメント>宣言!━【左手書字考】 へ
 第二土曜は、<左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ>
左利きの教本について考える
 第三土曜は、名作の中の左利き
 第四土曜は、<左利きプチ・アンケート>
 第五土曜があるときは、臨時増刊で、バックナンバーの紹介

2011年の新年からは<新春放談>、
そして、創刊250号では<左利き放談>。

引き続き、この時期は欄外で、【おまけコーナー】として、
最新の左利き情報をメモ的に紹介していました。

*各号のタイトルを見て、「これ気になるなあ、読んでみたいなあ」
 というものがございましたら、リクエストをお願いいたします。
 再配信なり、現時点での加筆・修正を行っての配信など、
 改めてお届けすることも考えています。
 リクエストは、本誌に返信してください。

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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(3)左右合体型鍵盤の提案」と題して、今回も全紹介です。

「左利き楽器演奏を実現する」という大目標に向かっての一歩一歩なのです。

左利きは左利き用の道具を使う方が自分の才能・能力を発揮でき、心も喜ぶということなのです。

それを私は生まれて初めて手にした左手・左利き用品――左手用カメラ、京セラSAMURAI Z2-Lで知ったのです。
36歳のことでした。
以来、この今に続く左利きの活動を始めたわけです。

200826kyousera-samurai-z2l

Ll-samurai-z2l
生まれて初めて手にした左手・左利き用品――左手用カメラ、京セラSAMURAI Z2-L
(手書きスケッチ by レフティやすお)

私の持論は、「利き手は心につながっている」です。

楽器演奏というのも、心の表現です。
心の喜ぶ作業でなくてはいけないと思うのです。
苦痛な作業であっては、素敵な演奏はできないはず!

それなら、利き手にあった作業にしなければならないのです。

これからは、あなたも利き手にあった道具を持って演奏しませんか?
そこら辺にあるものでいいや、じゃなくて。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

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2022.04.30

中国の古典編―漢詩を読んでみよう(16)漢代(7)古詩十九首-楽しい読書317号

 ―第317号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」【別冊 編集後記】

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★

2022(令和4)年4月30日号(No.317)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(16)漢代(7)古詩十九首から」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2022(令和4)年4月30日号(No.317)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(16)漢代(7)古詩十九首から」
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 「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」の16回目です。

 後漢末期、五言詩が中国の詩の中心となるきっかけとなった
 作品群の一部が、後世「古詩十九詩」としてまとめられました。
 今回はそのなかから三つほど紹介します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆ 知識人の悲しみ ◆
 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(16)漢代(6)
  後漢末期・古詩十九首 から
  ~ 別離の歌/七夕伝説/去る者は日に以て疎し ~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回の参考文献――

『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
 江原正士、宇野直人/著 平凡社
「五、知識人の挫折――古詩十九首」より
Kansiwoyomu1-2

 

 ●古詩十九首

今回は、後漢末期に地方に潜伏していた知識人が
自らの思いを託して書いた詩の中から、
政治をになっていた宦官たちに抹殺されることもなく後世に伝えられ、
300年後の南北朝時代の後半(六世紀後半)に編纂された名作集
『文選(もんぜん)』に掲載された「古詩十九首」を取り上げます。

当時の知識人とは、中国では官僚が中心、他には学生。
後漢中頃から政治の中心にいたのは、
短命な皇帝にかわり勢力を伸ばした太后や太后の外戚たちでした。
太后は大臣や高官との仲立ちに宦官を用いたことから、
そののちには、宦官が権力を持つようになります。
そこに加わった第三勢力が官僚たち知識人でした。
知識人には、官僚の他、予備軍として書生や大学で学ぶ学生がいました。
地方の官僚たちにもそのネットワークにより、朝廷の権力闘争が伝わり、
儒教を学んだ知識人たちが「これではいけない」と思い、
政治批判、権力批判の言論活動を始めます。
このグループ化した知識人を「党人」と呼びます。
しかし、ここでは宦官が一枚上手で、「党人」一味を弾圧します。
知識人たちは地方にちりぢりに逃げ出し、政治活動は諦めても、
政治批判の言論活動を続けます。
それとともに、政治活動を立たれた絶望感や無力感を詩の形にします。
詩の表現にも本心を隠している部分があるといいます。

 

 ●古詩十九首―其の一

古詩十九首 古詩十九首 無名氏

 其一 其の一

行行重行行  行(ゆ)き行(ゆ)きて 重(かさ)ねて行(ゆ)き行(ゆ)く
与君生別離  君(きみ)と生(い)きながら別離(べつり)す
相去万余里  相(あひ)去(さ)ること万余里(ばんより)
各在天一涯  各々(おのおの)天(てん)の一涯(いちがい)に在(あ)り

道路阻且長  道路(どうろ) 阻(そ)にして且(か)つ長(なが)し
会面安可知  会面(かいめん) 安(いずく)んぞ知(し)る可(べ)けん
胡馬依北風  胡馬(こば)は北風(ほくふう)に依(よ)り
越鳥巣南枝  越鳥(えつちよう)は南枝(なんし)に巣(すく)ふ

 私はどこまでもどこまでも旅を続け、
 こうして君と生きながら別れている
 互いに一万里以上も隔たって、
 お互い大空のかなたに生きている

 二人をつなぐ道のりは険しく、えんえんと長く続いており、
 再びまみえることがあるかどうか、どうしてわかるものか
 北で産まれた馬は、大きくなっても北風に身を寄せるものだ
 南の国から来た鳥は、北へ行っても南側の枝に巣を作るものだ

 

相去日已遠  相(あひ)去(さ)ること日(ひ)に已(すで)に遠(とほ)く
衣帯日已緩  衣帯(いたい) 日(ひ)に已(すで)に緩(ゆる)やかなり
浮雲蔽白日  浮雲(ふうん) 白日(はくじつ)を蔽(おほ)ひ
遊子不顧返  遊子(ゆうし) 顧返(こへん)せず

思君令人老  君(きみ)を思(おも)へば人(ひと)をして老(お)い令(し)む
歳月忽已晩  歳月(さいげつ) 忽(たちま)ち已(すで)に晩(く)る
棄捐勿複道  棄捐(きえん)せらるるも複(ま)た道(い)ふ勿(なか)らん
努力加餐飯  努力(どりょく)して餐飯(さんぱん)を加(くは)へよ

 お互い隔たること毎日ますます遠くなり、
 私の衣の帯は日に日に緩くなって参りました
 空を流れる雲が太陽の光を蔽い隠したようにあなたの姿は見えず、
 旅するあなたの姿は見えず、旅するあなたは戻って来てくださいません

 

 あなたのことを思い詰めていると、私は一層老け込みます
 歳月はあっという間に過ぎ、すぐに年の暮れになってしまうでしょう
 あなたに捨てられてしまっても、
 もうこれ以上何も言うのをやめましょう
 ただあなたに一言申し上げたい、
 どうぞ努めてお食事をしっかり召し上がって、
 お体を大事になさってください

 

悲しみの別離の歌。
前半は夫が妻に贈るメッセージ、
後半はそれを受けて妻が夫に返すメッセージと
二段構えになっていて、当時としてもめずらしい形、といいます。

後半の妻の一人称の部分にある、
「浮雲(ふうん) 白日(はくじつ)を蔽(おほ)ふ」がここのキーワードで、
《当時流行した“邪な臣下が賢い人間を妨害すること”のたとえ》
だといいます。
(『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』江原正士、宇野直人
「五、知識人の挫折――古詩十九首」p.168)

ここまで読むとこの詩には裏があるな、と分かる人には分かるのだ、
といいます。
単に離別を悲しむ詩ではなく、そこに何かしらのニュアンスを込め、
連帯感を新たにしている。

 

 ●<諦めと無常観>七夕伝説――其の十

そういう中央の政治から切り離された知識人たちのあきらめや、
儒教を信じてきた自分たちがまちがっていたのか、という思考のあと、
仏教の伝来や道教の体系化に伴う背景から、
「無常観」という価値観が見られるようになった、といいます。

 

其十  其の十   無名氏

迢迢牽牛星  迢迢(ちようちよう)たる牽牛星(けんぎゆうせい)
皎皎河漢女  皎皎(きようきよう)たる河漢(かかん)の女(じよ)
纖纖擢素手  纖纖(せんせん)として素手(そしゆ)を擢(ぬき)んで
札札弄機杼  札札(さつさつ)として機杼(きちよ)を弄(ろう)す

 遙か遠くに彦星が輝いている
 明るく輝く天の娘がいる
 織姫はほっそりとした白い手を持ち上げて、
 カタコトと音を立てながら機織り機を動かしている

終日不成章  終日(しゆうじつ) 章(しよう)を成(な)さず
泣涕零如雨  泣涕(きゆうてい) 零(お)つること雨(あめ)の如(ごと)し
河漢清且浅  河漢(かかん) 清(きよ)く且(か)つ浅(あさ)し
相去復幾許  相(あひ)去(さ)ること復(ま)た幾許(いくばく)ぞ

 しかし彼女は一日中かかっても布地を織り上げることができず
 涙が雨のように流れるばかりだ
 天の川は清く澄んで浅い
 二人が隔てられていること、いったいどれくらいであろうか

盈盈一水間  盈盈(えいえい)として一水(いつすい)間(へだ)て
眽眽不得語  眽眽(みやくみやく)として語(かた)るを得(え)ず

 しかし実際には天の川には水がいっぱいにあふれ
 一筋の流れが二人を阻んでいるために
 二人はじっと見つめ合うばかりで言葉を交わすこともできないのだ

 

最初の一句と二句で、牽牛と織女(河漢の女)が出てきます。
中国の七夕伝説を扱った最初期の例。
大体この後漢時代に伝説が形にまとまった。
中国の伝説には、天帝が出てきます。

牛に農具を牽かせて畑を耕す彦星、機を織る織姫、
二人は働き者だったので、天帝は感心して二人を引き合わせる。
ところがお互いに一目惚れし、仕事をサボるようになり、
怒った天帝は二人を天の川の両岸に引き離した。
そして七月七日にだけ会えるようにした。
その晩晴れていたら、鵲(かささぎ)が飛んできて橋を架け、
それを渡って織姫が彦星に会いに来る。

日本と違って、女の方が通ってくる。
日本では通い婚の風習があったので、逆になったのかもしれません。

ところで、
日本にはこれとは別に“棚機(たなばた)”という行事があったそうです。
秋の神様を迎える祭事で、崖の棚状になった場所に小屋を建て、
選ばれた娘が籠もり、秋に神様が着る着物を織る。
文字通り「棚」で「機」を織る。
それがちょうど旧暦の七月に当たり、
そこに彦星と織姫が出てくる中国の七夕伝説が入って合体した。
《日本の機織りの行事に、
 中国の星の世界のロマンチックな伝説がミックスされた》(同書p.171)。

この詩は、連帯感の強い知識人同士を彦星と織姫に、
彼らから政治の場を奪った宦官グループを、
二人を引き裂く天の川や天帝にたとえて、
彼ら知識人たちの絶望の気分を強く表しています。

 

 ●「去る者は日に以て疏し」―其の十四

其十四  其の十四   無名氏

去者日以疏  去(さ)る者(もの)は日(ひ)に以(もつ)て疏(うと)く
来者日以親  来(く)る者(もの)は日(ひ)に以(もつ)て親(した)しむ
出郭門直視  郭門(かくもん)を出(い)でて直視(ちょくし)すれば
但見丘与墳  但(ただ) 丘(きゆう)と墳(ふん)とを見(み)るのみ

 世を去った者は日ごとにどんどん忘れられ
 生きて始終訪れのある者は日増しに親しみ深くなる それが世の常だ
 或る日、私は町外れの城壁の門を出て前をまっすぐ見つめると
 なんとまあ、見わたす限り、たくさんのお墓がみえるばかり

古墓犁為田  古墓(こぼ)は犁(す)かれて田(でん)と為(な)り
松柏摧為薪  松柏(しょうはく)は摧(くだ)かれて薪(たきぎ)と為(な)る
白楊多悲風  白楊(はくよう) 悲風(ひふう)多(おお)く
蕭蕭愁殺人  蕭蕭(しようしよう)として人(ひと)を愁殺(しゆうさつ)す

 古い墓をお参りする人もいなくなり、
  やがて掘り返されて畑となることもあるだろう
 墓に植えられたハコヤナギに悲しい秋風が盛んに吹きつけ
 寂しい音をたてて私を深く悲しませる

思還故里閭  故(もと)の里閭(りりよ)に還(かへ)らんことを思(おも)ひ
欲帰道無因  帰(かえ)らんと欲(ほつ)するも
        道(みち) 因(よ)る無(な)し

 我が故郷に帰りたいと思うのだが、
 いざ帰ろうとしても辿るべき道がとざされてしまっている

 

一句目が有名な「去る者は日に以て疎し」。

「去る者」とは死者のことで、「来る者」とは生きている人、
お墓が畑になったとあったり、
永久不変のたとえである「松柏」といった常緑樹が薪になったり、
故郷に帰りたくても帰れないといった絶望感など、
人の世のむなしさ、時間の流れの冷酷さ、
当時の死生観が表れた詩となっています。

「悲風」とは、これ以後「秋風」を言うようになるそうです。

“秋の悲しみ”を詠った宋玉にしても、ここまでの無常観ではなく、
この詩にいたって初めて無常観といったものが表現された。

そこには、仏教や道教の影響がある、と。

 《実は、“古い墓がやがて畑になり、常緑樹が薪になる”と言うのは、
  道教関係の仙女の伝説に基づいているんです。
  仙女の麻姑(まこ)が或る時、お役人に会って話すには、
  「私はもう三千年も生きていて、向こうの山が川となり、
   その川が畑になるのを三回、この目で見ました」。》同書p.176

という仙女伝説や、日常をはるかに超えた時間感覚などは、
仏教や道教の影響が感じられる、と言います。

このような無常観は、
後世の詩人たちにも受け継がれていくことになります。

 

鎌倉末期、吉田兼好の随筆『徒然草』第三十段にも引用されています。

 《年月を経ても、つゆ忘るるにはあらねど、「去る者は日々に疎し」
  といへることなれば、さは言へど、そのきはばかりは覚えぬにや、
  よしなしごと言ひてうちも笑ひぬ。
  からは、気(け)うとき山の中にをさめて、
  さるべき日ばかりまうでつつ見れば、
  ほどなく卒塔婆(そとば)もこけむし、木の葉ふりうづみて、
  夕べの嵐、夜の月のみぞ、こととふよすがなりける……》同書p.176

 ・・・

いつの世でも、人の世の営みの、時の流れのむなしさ、
というものがあります。

コロナ禍にしましても、このたびのウクライナ侵攻問題にしましても、
あるいは地震にしましても、どうしてこう次々と問題が起きてくるのか、
それでなくても、人として生きていますと、加齢に伴う病が起き、
悩まされる種の尽きぬことのおびただしさには、あきれるほどです。

四苦八苦と仏教ではいいますが、生きることもまさに苦そのもの。
なんとかならんものか、という日々を過ごしています。

さあ、最後はちょっと愚痴になってしまいましたが、
本日はこの辺で。

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 ● 漢詩の入門書等を読む

★『漢詩入門』一海知義/著 岩波ジュニア新書 1998.6.22

 

▲★『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20
―漢詩の歴史をたどるシリーズ全4巻。第1巻は『詩経』から屈原の
 『楚辞』、漢や三国時代を経て東晋の陶淵明まで。
 俳優・声優の江原正士が専門家の宇野直人を相手に、代表的な詩
 を対話形式でわかりやすく読み解く。

 

★『漢詩入門』入谷仙介/著 日中出版 1979/01
―漢詩の有名作をたどりながら、その歴史と構造を解く漢詩入門。

 ▲マークは、本文で取り上げた本
 ★マークは、筆者のおすすめ本です。本選びの参考にどうぞ。
 (基本的に、筆者が“偶然”手にしたものを取り上げています。)

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 ★創刊300号への道のり(16) 2021(令和3)年7-12月(14年目後半)

298.
2021(令和3)年7月15日号(No.298)
「私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)
ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺・蔵書以外の名作傑作・
ミステリ編(2)サスペンス他」
2021.7.15
私の読書論146-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(9)
ハヤカワ文庫の50冊(7)拾遺ミステリ編(2)-楽しい読書298号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/07/post-6f1005.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ac35cb4854a3b92851db545567f9d4a1

299.
2021(令和3)年7月31日号(No.299)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)準古典」
2021.7.31
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(1)
-「楽しい読書」第299号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/07/post-38536e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/872fb55a4a5a78d989b58cf7878bc188

300.
2021(令和3)年8月15日号(No.300)
「創刊300号記念号(放談)それでもやっぱり本が好き!」
2021.8.15
それでもやっぱり本が好き!-「楽しい読書」第300号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/08/post-2ca533.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/1f45afce518bb16b6042ad18ea72819a

301.
2021(令和3)年8月31日号(No.301)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(2)新顔作家」
2021.8.31
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2021から(2)新顔作家
-「楽しい読書」第301号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/08/post-709d62.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/76ed255eb712153d96e6ef9ca568633c

302.
2021(令和3)年9月15日号(No.302)
「私の読書論147-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(10)
ハヤカワ文庫の50冊(8)最終回/拾遺・蔵書以外の名作傑作・SF編」
2021.9.15
私の読書論147-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(10)
ハヤカワ文庫の50冊(8)拾遺SF編-楽しい読書302号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/09/post-91bb0c.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d5177990812901e6a5ec1c80293ea30a

303.
2021(令和3)年9月30日号(No.303)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(12)
特別編-中島敦「山月記」より」
2021.9.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(12)特別編-中島敦「山月記」より
-楽しい読書303号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/09/post-0666dc.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/01e422e6e9e18417a82bd6713f662e3f

304.
2021(令和3)年10月15日号(No.304)
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」
2021.10.15
私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?-楽しい読書304号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/10/post-a887cc.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/f87a5a4441366c4942a89a1fd0ebf613

305.
2021(令和3)年10月31日号(No.305)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(13)漢代(4)李陵と蘇武 」
2021.10.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(13)漢代(4)李陵と蘇武
-楽しい読書305号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/10/post-0dd04c.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/156f20ec8874a78841b7bb8cfe311a79

306.
2021(令和3)年11月15日号(No.306)
「私の読書論149-今年も読めない!?」
2021.11.15
私の読書論149-今年も読めない!?-楽しい読書306号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/11/post-92e47c.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/c4cc501456a7fc1a66046a6ca5fa0729

307.
2021(令和3)年11月30日号(No.307)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(11)-2021-
「パーティー族」ドナルド・E・ウェストレイク」
2021.11.30
クリスマス・ストーリーをあなたに~(11)-2021-「パーティー族」
-楽しい読書307号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/11/post-89135b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/18c776f043925c645747d63c43d02f2c

308
2021(令和3)年12月15日号(No.308)「私の読書論150-
私の年間ベスト3・2021年リアル系(前編)岡本太郎他」
2021.12.15
私の読書論150-私の年間ベスト3・2021年リアル系(前)-楽しい読書308号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/12/post-6520fd.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/00d4199074d690a9a06614e57c97d6f5

309.
2021(令和3)年12月31日号(No.309)「私の読書論151-
私の年間ベスト3・2021年リアル系(後編)岡本太郎他」
2021.12.31
私の読書論151-私の年間ベスト3・2021年リアル系(後)-楽しい読書309号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/12/post-ceb6fd.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/b171098bc2132d4d4f7e6cd2a77c3dcd

 ・・・

今回は昨年、2021年の7-12月の後半です。
7月8月は、恒例の新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェアから、
私の選んだ各社一点ずつ計3点の紹介。
11月末は、これも毎年恒例の「クリスマス・ストーリーをあなたに~」の
11回目で、現代編としてウェストレイクのクライムコメディ、
犯罪プランナー<ドートマンダー>ものの短篇集からのクリスマス編。
12月は、<私の年間ベスト3>からでした。

それ以外の月末の「古典紹介編」は、
古代中国の文芸「漢詩を読む」編の漢代編。

月の半ばの号では、「私の読書論」として、
ハヤカワ文庫創刊50年記念の残りと、その他あれこれでした。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(16)漢代(7)古詩十九首から」をお届けしています。

今回もまた全文転載です。

お気に召した方はぜひ、弊誌のご購読を!

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『レフティやすおのお茶でっせ』

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2022.04.16

『左組通信』復活計画[12]<左利きプチ・アンケート>(12)利き手調査(2)第22回-週刊ヒッキイ第617号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第617号 別冊編集後記

第617号(No.617) 2022/4/16
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [12]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(12)
「利き手調査」その2 第22回 エディンバラ利き手調査(訂正版)」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第617号(No.617) 2022/4/16
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [12]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(12)
「利き手調査」その2 第22回 エディンバラ利き手調査(訂正版)」
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 <利き手調査アンケート>編の3回目です。

第607号(No.607) 2021/11/20
「2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その18)
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [9]
 <左利きプチ・アンケート> 全公開(9)
利き手調査アンケート編について」

2021.11.20
『左組通信』復活計画[9]<左利きプチ・アンケート>全公開(9)
利き手調査-週刊ヒッキイ第607号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/11/post-704e5d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3b856686f18f324f7a5b3603d4f92249

第613号(No.613) 2022/2/19
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [10]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(10)「利き手調査」その1
 第20回 利き手調査1回目―側性係数を調べてみよう 」

2022.2.19
『左組通信』復活計画[10]<左利きプチ・アンケート>(10)
利き手調査(1)第20回-週刊ヒッキイ第613号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/02/post-86d257.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/9481895bb9dfd4e2a3c430b0a7db8e3b

第615号(No.615) 2022/3/19
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [11]
<左利きプチ・アンケート> 全公開(11)
「利き手調査」その1-2(新版・再版)
第33回 新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性係数を調べる
再版第33回 新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性係数を調べる」

2022.3.19
『左組通信』復活計画[11]<左利きプチ・アンケート>(11)
利き手調査(1-2)第33回 新版・再版-週刊ヒッキイ第615号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/03/post-2ef3cc.html

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
2020年は左利き公認60年&左利きライフ研究30年(その20)
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [12]
  <左利きプチ・アンケート> 全公開(12)
  「利き手調査」アンケート編・その2
  第22回 05.10.30-11.26
  利き手調査2回目―エディンバラ利き手調査
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 ●「利き手調査」アンケート編・その2

利き手調査アンケートの第二弾です。

今回は、広く普及して利き手を調べるテストとして活用されてきた、
利き手テストの代表格の「エディンバラ利き手調査」を紹介しています。

 

 第22回 05.10.30-11.26
  利き手調査2回目―エディンバラ利き手調査

当初、「4 はさみ」の調査項目を欠落するというミスをしてしまい、
役の立たぬものを配信してしまい、
読者からのご指摘を受け、改めて「訂正版」を発行したものでした。

今回は、訂正版を初めに、
後段で「初出」版の異なる文章の部分のみ紹介しています。

 

 ●第22回 利き手調査2回目―エディンバラ利き手調査

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
左利きを考える レフティやすおの左組通信
 Lefty Yasuo's HIDARIGUMI Announcement
 
  <左利きプチ・アンケート>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
------------------------------------------------------------------
<左利きプチ・アンケート>第22回 エディンバラ利き手調査
(初出)2005.10.30(最終)
------------------------------------------------------------------
<左利きプチ・アンケート>第22回 エディンバラ利き手調査(訂正版)
------------------------------------------------------------------
Enq22-s

(画像:今は亡きホームページ『レフティやすおの左組通信』のメイン・コンテンツの一つ<左利きプチ・アンケート>「第22回 エディンバラ利き手調査(訂正版)」のページのヘッド部分) 

10月9日のasahi.com の<be on Sunday>「ののちゃんのDo科学」で
「なぜ右利きが多いの?」という記事が掲載されました。
この中で、利き手の判定法として「エディンバラ利き手調査」が
紹介されています。

Asahi-nono-nazemigikikiga-s

(画像:asahi.com「ののちゃんのDo科学 なぜ右利きが多いの?」記事の冒頭(一部加工)) 

それぞれの項目でどちらの側(の手、足、目)を使うかを調べ、
その点数により、あなたの利き手/利き側、およびその利き手度
(ラテラリティ係数=側性係数 Laterality Quatient:LQ)
を判定するものです。

▼調査項目:
1 書く 
2 描く 
3 投げる 
4 はさみ
5 歯ブラシ  
6 ナイフ 
7 スプーン 
8 ほうき 
9 マッチをする 
10 箱を開ける 
11 蹴る時の足 
12 片目で見る時

▼判定方法:
ほとんどの場合に使う方に「1点」、
常に決まって使う、好みがはっきりしている場合は「2点」、
どちらも使う人は、 両方に「1点」。

 常に右・・・(右2)
 ほとんど右・(右1)
 両方・・・・(右1:左1)
 ほとんど左・(左1)
 常に左・・・(左2)

右左それぞれの側の点数を合計し、
その合計点の(右-左)を(右+左)で割り、
その「プラス」「マイナス」で、「右利き」「左利き」と判定。
その値が、あなたの利き手度
(ラテラリティ係数=側性係数 Laterality Quatient:LQ)です。

▼計算式:
「(右の総点数)-(左の総点数)」(これをxとする)
÷「(右の総点数)+(左の総点数)」(これをyとする)
=(+)or(-)・(x/y)

【例】
「プラス(+)何%」の場合は、右利きで、
その右利き度は、何%となります。

 +(数値a)= 右利き、右利き度 a×100 %
 -(数値b)= 左利き、左利き度 b×100 %

 ・・・ ・・・ ・・・

では、あなたの利き手度はいくらだったでしょうか。
以下の中で当てはまる番号に投票してください。

*今回は利き手調査のため、利き手別投票ではありません。(手の
不自由な方は、それぞれの判断で考慮の上、投票に参加不参加を決
定してください。)

*一言言わせて、という方は投票後に表示されます一番下の「ご意
見ボード」をご利用ください。もっと言わせて、という方は掲示板
もご利用ください。貴方のご意見ご感想をお聞かせください。

1 90以上~100
2 80以上
3 50以上
4 0以上
5 0
6 0以下
7 -40以下
8 -80以下
9 -90以下~-100

現在の結果をみる
________________________________________

●利き手調査テスト関連アンケート
第14回 貴方の利き目は右左どちらですか
第20回 利き手調査1回目―側性係数を調べてみよう
第22回 エディンバラ利き手調査
第23回 利き手調査3回目―H.N.きき手テスト
第24回 利き手調査第4回chapman利き手テスト
第28回 利き足を調べてみよう・チャップマン利き足テスト

(自己申告による利き手別の投票アンケート)
第33回 新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性係数を調べる
第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査
第37回 新版・利き手調査第3回―H.N.きき手テスト
第39回 新版・利き手調査第4回-chapman利き手テスト
第41回 新版・利き手調査第5回 マクマナスの利き手テスト
第46回 利き手テストと意識の一致度は?
第49回 新版・利き目は右左どちらですか?
第51回 新版・利き足は右左どちらですか―利き足テスト

その他のアンケートを見る ↓
 <左利きプチ・アンケート>目次
________________________________________

※アンケートを訂正しました。
先のアンケートには、エディンバラ利き手調査の項目に
(4 はさみ)が抜けていました。
改めて、修正版をアップしました。

先にご協力いただきました方々には、謹んでお詫び申し上げます。
どうもすみませんでした。
修正版での再投票をお願いいたします。
 ―レフティやすお(10月30日14時14分)

*このアンケートは、10月29日発行のメルマガ
「左利きで生きるには 週刊ヒッキイ」第五号で、先行紹介、
および投票受付が実施されました。
が、調査項目の記述に不備があり、
30日午後、訂正の上、再投票をお願いしています。
*「初出」版は下に掲載しています。↓

==================================================================
投票結果
実施期間2005.10.30-11.26(総数:13)
------------------------------------------------------------------
1 90以上~100 2
2 80以上 2
3 50以上 0
4 0以上 1
5 0 0
6 0以下 1
7 -40以下 1
8 -80以下 3
9 -90以下~-100 3

==================================================================

1 1 90以上~100 7
2 2 80以上 12
3 3 50以上 2
4 4 0以上 4
5 5 0 3
6 6 0以下 5
7 7 -40以下 6
8 8 -80以下 5
9 9 -90以下~-100 5

==================================================================
<左利きプチ・アンケート>第22回 エディンバラ利き手調査(訂正版)
http://personal-dictionary.com/enq/view/view.asp?EID=37060

1 90以上~100 164
2 80以上 125
3 50以上 201
4 0以上 163
5 0 168
6 0以下 160
7 -40以下 182
8 -80以下 130
9 -90以下~-100 140

16:14 2012/06/21 (2016.9.11)

*参照:
・『レフティやすおのお茶でっせ』2005.10.11
「ののちゃんのDo科学」なぜ右利きが多いの?

「新生活」版

asahi.com「ののちゃんのDo科学」なぜ右利きが多いの?

------------------------------------------------------------------

↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2022.4.7(追記)

結果について見ておきましょう。

今回は、ご意見がありませんでしたので、コメントの紹介はありません。

2012年6月の最終結果をみますと、
両端の、強い利き手の偏りのある人が少なく、どちらかといいますと、
中間的な人が多いようです。

私が思うところでは、
こういうテストを受けてみよう、という気持ちになるのは、
利き手の傾向がはっきりしている人よりも、
どちらかよくわからない人に多いのではないか、ということです。

その結果、中間的な人が多くなっているのでないか、
という疑いですね。

今後、他の調査結果も追々紹介しますので、
そういう傾向が強く出てくるのかどうか、検討してみてください。

 ・・・

次回、この利き手調査の新版を紹介します。

「第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査」

素晴らしいことに、
調べてみますと、この<プチアンケート>はまだ稼働しているようです。

まだ確認していませんが、
稼働するなら改めて受付できるように、
投票URLを公表、投票の場を設置しよう、と思います。

以前に投票済みの方もいらっしゃるでしょうけれど、
新たに読者になられた方もいらっしゃるでしょうから、
累計になりますが、少しは変化も見られるかもしれません。

現在こういう場がないようですので、おもしろいかもしれません。

昔、「ミクシィmixi」の左利きコミュニティで
私の「利き手調査」アンケートが紹介され、
大量のメンバーが参加されたことがありました。

今は稼働している投票の場がないので、投票はありませんが、
場があればまた変わるのかなと思ったりしています。

------------------------------------------------------------------
<左利きプチ・アンケート>
●利き手調査テスト関連アンケート
------------------------------------------------------------------

第14回 貴方の利き目は右左どちらですか
第20回 利き手調査1回目―側性係数を調べてみよう
第22回 エディンバラ利き手調査
第23回 利き手調査3回目―H.N.きき手テスト
第24回 利き手調査第4回chapman利き手テスト
第28回 利き足を調べてみよう・チャップマン利き足テスト

(自己申告による利き手別の投票アンケート)
第33回 新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性係数を調べる
第35回 新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査
第37回 新版・利き手調査第3回―H.N.きき手テスト
第39回 新版・利き手調査第4回-chapman利き手テスト
第41回 新版・利き手調査第5回 マクマナスの利き手テスト
第46回 利き手テストと意識の一致度は?
第49回 新版・利き目は右左どちらですか?
第51回 新版・利き足は右左どちらですか―利き足テスト

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「★600号までの道のり」は、お休みです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [12] <左利きプチ・アンケート> 全公開(12)「利き手調査」その2 第22回 エディンバラ利き手調査(訂正版)」と題して、今回も全紹介です。

利き手調査(利き手テスト)の第二弾、エディンバラ利き手調査のアンケートです。

今回のものは、asahi.com の<be on Sunday>「ののちゃんのDo科学」で掲載されました「なぜ右利きが多いの?」という記事から流用しました。

八田武志『左ききの神経心理学』(医歯薬出版 1996/11/1)

などで紹介されている利き手調査のみの10項目のものとは異なり、利き足や利き目についての項目を含めた12項目の調査です。

220412hidarikiki-edinburgh

220412hidarikiki-no-sinkeisinrigaku

(画像:八田武志『左ききの神経心理学』の本と、そこに紹介されているエディンバラ利き手テスト) 

利き手と利き足・利き目は連動している人が多く、60~70%程度の相関関係にあるといいます。
そういう意味では、身体全体の「利き側」を調査する部分があり、そういう意味ではこちらの方が少し興味深いかもしれません。

今では、利き手だけのバージョンも必要かもしれない、という気持ちになっています。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

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2022.04.15

私の読書論156-読書家・蒐書家・愛書家-『ミステリマガジン』[本の話]第5回から-楽しい読書316号

 ―第316号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★ 2022(令和4)年4月15日号(No.316)
「私の読書論156-読書家・蒐書家・愛書家
―『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]第5回から」

------------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2022(令和4)年4月15日号(No.316)
「私の読書論156-読書家・蒐書家・愛書家
―『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]第5回から」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 今回は、私の愛読誌の一つである『ミステリマガジン』(早川書房)に
 連載されている湯川豊さんのコラム[本の話]の連載第5回
 「内田魯庵・本を読む人」から、
 <読書家・蒐書家・愛書家>の違いについてを紹介しましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - 私の読書論156 -
  ◆ 本の価値 ◆
  ~ <読書家・蒐書家・愛書家>の違い ~
  ――『ミステリマガジン』連載コラム[本の話](湯川豊)
  第5回「内田魯庵・本を読む人」から
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●内田魯庵―<読書家・蒐書家・愛書家>の違い

湯川豊さんの『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]の
第5回「内田魯庵・本を読む人」(HMM2021年9月号(no.748))に
こんな話が出てきます。

<読書家・蒐書家・愛書家>の違いです。

「東西愛書趣味の比較」(『魯庵随筆 読書放浪』所収)に――

 《読書家と蒐書家がどう違うか。読書家はややもすれば
  「つんどく先生」である蒐書家を軽侮するが、それはどうか。
  本が保全され、善書が読書家に届くのは
  ともすれば蒐書家がいるからではないか。》

 《また愛書家というのがいて、
  これは読書家とも蒐書家とも違っている。
  この種の人は、わずかに二、三冊の本を限りなく熱愛する。
  そしてだんだんに成長して読書家や蒐書家になるばあいもあるが、
  そうでないこともあり、とにかく見つめているほかはない、
  というのだ。》

*参考:
『ミステリマガジン』2021年9月号(no.748) 早川書房 (2021/7/21)

Hmm20219-honno

(画像:『ミステリマガジン』2021年9月号(no.748)(早川書房 2021.7.25)連載コラム・湯川豊[本の話]第5回の冒頭部分)

 ●<読書家・蒐書家・愛書家>―私のイメージ

(略)

 ●私の場合は……

(略)

 ●愛書家として

(略)

 ●本についての私の格言――【どんな本でも役に立つ】

十分書き切れたかどうか分かりませんが、
最低限度書きたかったことは書けたかな、と思います。

いつもの比べてちょっと短いので、
最後に私なりの本に関する格言を紹介しましょう。

 ・・・

本についての格言――その一

 【どんな本でも役に立つ】

 

《どんな本にも役に立つ部分があるよね》というもの。

ちょっとカッコイイ言葉、決まる表現にはなっていませんが、
私のいいたいことは伝わっていると思います。

前回、紹介しました
荒俣宏さんの『喰らう読書術』(ワニブックスPLUS新書 2014/6/9)
にも、

 (4)本はクズでも毒でも、思いがけない価値がある

というくだりがありました。

それに共通する部分ですが、これはいえることです。
一見ムダな本、役立たずな本に思えても、よくよく読んでみると、
役に立つフレーズの一つや二つは見つかるものです。

 

 ●例「欠点を気づくことも才能のうち……」

例を一つあげましょう。

ここでこの本のことをその例――一見クズ本でも実は役に立つ――
としてあげると、著者や出版社の方々に申し訳ないのですけれど、
偏見を持っているつもりはありません。

世間的な見方によれば、そういう目で見る人も居るよね的な本です。
「たかがAV女優ごときの書いた本」などと。

それは、元AV女優(今風にいいますとセクシー女優)の
蒼井そらさんの『ぶっちゃけ蒼井そら』というエッセイです。

私が見つけた名言――

 《欠点を気づくことも才能のうち。下手なら努力すればいい。》p.89

このまえに、

 《でも「下手」がわかってよかったと思う。/
  自分の下手さや欠点がわからず
  「こんなものだよね」と自己満足してたら、
  その先に成長はなかったと思います。》

とあります。

どんな分野でも、成長できる人とできない人がいるものです。
その差はどこにあるのか、というと、こういうところなのでしょう。

*参考:
蒼井そら『ぶっちゃけ蒼井そら』ベスト新書 2009/9/9

200999aoi-sora

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 ★創刊300号への道のり(15) 2021(令和3)年1-6月(14年目前半)

(下段URL:ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』、
 goo版『レフティやすおの新しい生活を始めよう』
 掲載【別冊 編集後記】)

 

286.
2021(令和3)年1月15日号(No.286)
「私の読書論140-私の年間ベスト3・2020年(後編)フィクション系
『泥棒はスプーンを数える』ローレンス・ブロッグ」

2021.1.15
私の読書論140-私の年間ベスト3・2020年(後)
フィクション系-楽しい読書286号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/01/post-50c1d0.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/77189c18b01371dbeee3c48a7451aecf

287.
2021(令和3)年1月31日号(No.287)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)
『楚辞』(4)屈原の他の作品「九章」」

2021.1.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)『楚辞』(4)-楽しい読書287号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/01/post-62755d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5df8119cefb5cbb6eeda8bb493d59085

288.
2021(令和3)年2月15日号(No.288)
「私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々」

2021.2.15
私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々-楽しい読書288号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/02/post-5af022.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/bd2863095641ce166963a6aabc7405c8

289.
2021(令和3)年2月28日号(No.289)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)
『楚辞』(5)屈原「九歌」「漁父」」

2021.2.28
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)『楚辞』(5)-楽しい読書289号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/02/post-361c76.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6e9eaaa081df9735e2be1975a9d0ff57

290.
2021(令和3)年3月15日号(No.290)
「私の読書論142-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(6)
ハヤカワ文庫の50冊(4)ミステリ文庫」

2021.3.15
私の読書論142-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(6)
ハヤカワ文庫の50冊(4)-楽しい読書290号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/03/post-0574cb.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5fb379dedfe0c35721ff8cc2b4dbabd4

291.
2021(令和3)年3月31日号(No.291)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(8)『楚辞』(6) 宋玉」

2021.3.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(8)『楚辞』(6)宋玉
-楽しい読書291号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/03/post-03ddff.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6b35c57d2c3bdf25c3158e78ff4a85a5

292.
2021(令和3)年4月15日号(No.292)
「私の読書論143-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(7)
ハヤカワ文庫の50冊(5) ノンフィクションその他」

2021.4.15
私の読書論143-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(7)
ハヤカワ文庫の50冊(5)NF他-楽しい読書292号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/04/post-cde3df.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/7a3190d6f5084d5747d6d068bbe27bee

293.
2021(令和3)年4月30日号(No.293)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(9)漢代(1)項羽と劉邦」

2021.4.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(9)漢代(1)項羽と劉邦
-楽しい読書293号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/04/post-4b639f.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6dfa35eb01ce468d12a1b6e80ba0e6c7

294.
2021(令和3)年5月15日号(No.294)
「週刊ヒッキイコラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

2021.5.15
私の読書論144-<左利きミステリ>その後
-週刊ヒッキイ595号&楽しい読書294号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-e0ec7a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/400a7921be1d016f8bfbff350762971a

295.
2021(令和3)年5月31日号(No.295)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(10)漢代(2)武帝」

2021.5.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(10)漢代(2)武帝-楽しい読書295号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-f8c653.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d31b50fcf279c28162a752e01ad8b80e

296.
2021(令和3)年6月15日号(No.296)
「私の読書論145-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(8)
ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺・蔵書以外の名作傑作・
 ミステリ編(1)本格ミステリ」

2021.6.15
私の読書論145-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(8)
ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺ミステリ編(1)-楽しい読書296号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/06/post-04b31f.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/a9e30ce5eb0f87cf109b659f937f17e3

297.
2021(令和3)年6月30日号(No.297)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(11)漢代(3)司馬相如」

2021.6.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(11)漢代(3)司馬相如
-楽しい読書297号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/06/post-aa5f70.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3785ab87310dd8b989acb0d12f973c69

 ・・・

2021年前半の1-6月分です。

この年の月末「古典紹介編」は、古代中国の文芸、
「漢詩を読む」編で、『楚辞』を終え、漢代の詩を取り上げています。

月半ばの「私の読書論」号では、引き続き、
「私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年」と題して、
1970年に創刊され、私の一般向け読書の期間とほぼ同じ、
50年を迎えたハヤカワ文庫から、
今現在も手持ちの「お気に入り」の本を紹介しました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「私の読書論156-読書家・蒐書家・愛書家―『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]第5回から」をお届けしています。

今回も一部見出しだけで、全文紹介ではありません。
あしからず!

見出しから「おもしろそうだな」と感じられた方は、ぜひ、弊誌のご購読を!

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

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2022.04.02

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(2)-週刊ヒッキイ第616号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第616号 別冊編集後記

第616号(No.616) 2022/4/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(2)演奏時の腕の移動方向」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第616号(No.616) 2022/4/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(2)演奏時の腕の移動方向」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「左手・左利き用楽器」による左利き楽器演奏について考える、
 の2回目です。

 演奏の際の腕を動かす方向という観点から、
 右手・右腕演奏と左手・左腕演奏の違いについて考えてみます。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界 (1)
  ◆ 左手・左腕の流れは「右から左」 ◆
   ~ 左利き演奏という選択肢 ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●左利き用ピアノ

今回は、初めに「左利き用ピアノ」について少し書いておきます。

「鳥」さんのブログ↓

左利き用ピアノ
2020-08-13 12:26:00
https://ameblo.jp/haibisukasu-kawaii/entry-12617423050.html

には、
左利きピアニストで、自分で左利き用ピアノを作り演奏している
クリストファー・シード(Christopher Seed)さんを紹介しています。

220401christopher-seed-the-left-handed-p

 

シードさんの演奏動画も紹介されています。

Left-Handed Piano
https://youtu.be/uIgO4LqvU-0

The Left Handed Piano
https://youtu.be/v8wCS4d02TU

左利き用のピアノは、世の中にないわけではないのです。
しかも、シードさんは何の苦もなく弾き分けておられるように感じます。

鍵盤の配置についてはよく観察できませんが、
左用は、逆転しているのでしょう。
右用で習得した技術・技能であっても、
左利きの人は、左用が自然と弾けるのではないでしょうか。

要は、「ないからできない」というだけの話のようです。

 

 ●演奏時の腕の移動方向

ピアノ演奏で思うことは、
メロディラインを右手で伴奏を左手で、といったこともですが、
音階のキーボードの並び順についてです。

音階を弾くとき、「ドレミ~」と上がって行き、
「ドシラ~」と戻って(下がって)きます。

これはあくまでも私の個人的な感じ方かもしれませんが、
「ドレミ~」と上がってゆくときは、
心が伸びやかに上昇してゆくような高揚感を持ちます。

一方、「ドシラ~」と下がってくるときは、
逆に気分が落ちてゆくような、沈んだ感じを受けます。

で、ピアノを弾く場合、音階を上がってゆくのは、
「左から右へ(⇒)」と鍵盤を移動してゆきます。
右腕を「引く」ような方向に動かします。

 

【右用ピアノの鍵盤】

(音階が上がる)⇒⇒⇒
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(左)ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド(右)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(音階が下がる)←←←
   
(左腕を押す)⇒┃    ┃⇒(右腕を引く)
(左腕を引く)←┗(身体)┛←(右腕を押す)

 

字を書くときの横画や横書きの時の方向と同じです。
この方が右腕の自然な滑らかな動きになるように思います。

一方、左利きの場合、
この「左から右へ(⇒)」の方向は腕を押すように動かします。

字を書くときも、左から右へ横画を引いたり、横書きする場合、
ペンを押すような「押し書き」になり、
左手や左腕に必要以上に力が入るような書き方となりがちです。

ピアノで鍵盤を弾く場合も、「左から右へ」の場合は、
どうしても左手や左腕に力が入る動きになるように感じます。
滑らかさよりも力強さが勝ってしまうような気がします。

右利きの人は、この「左から右へ音階を上がっていく」方が
演奏の方法として正解のように思います。

しかし、左利きの場合は、ぎこちなさが出やすいように思います。

 

 ●<きき手による運動機能の違い>

視覚と運動の面でこういう説があります。

八田武志さんの『左ききの神経心理学』の「第2章 きき手について」
[5.きき手と動作]<きき手による運動機能の違い>p.31 によりますと、

 《きき手による運動機能の違いは左右手や足だけにとどまらない》

といい、眼球の動きについての研究についても記述されています。

読書の際の眼球の動きは、滑らかに文字を追うのではなく、
所々で停留したり飛越したりするのがふつうで、

 《この眼球の飛越運動は読書習慣によって
  左から右方向へ向かう方が逆の方向よりも速いのであるが、
  (略)
  その運動潜時すなわち飛越運動が生じるまでの反応時間を、
  左ききと右ききの成人で比較したのである。
  その結果、右ききの被験者は
  左から右方向への飛越運動の潜時が速かったが、
  左ききでは運動方向による差異がみられなかった。》

といいます。

 《このような結果を
  右ききでは右方向への眼球の運動系を支配している左脳が、
  逆方向の運動を支配している右脳よりも優れるが、
  左ききでは
  眼球の運動系に関係する左右の脳機能に差がないためである
  と説明している。》

とあります。

外国の研究ですので、当然読書の習慣は左から右への横書きです。
日本でも近年、学校の教科書などは、
国語科以外は横書きになっているようですので、
同じ傾向だろうと想像できます。

特に音楽では和楽器以外は、みな横書きの楽譜です。

 

で、手や腕、足だけでなく、眼球の動きにも、
利き手の違いによる運動能力の左右差が生まれる、
という考えは興味深いものがあります。

ここでも右利きの人においては、
「左から右への方向性」が有利だとされています。

 

この研究では眼球の運動に関して、
左利きの人の場合、右利きの人の場合ほどの偏りはないといいますが、
それでも全くゼロとはいえないのではないか、
という疑問が私にはあります。

左が利き目だとしますと、視覚的にも右方向に進むよりは、
左方向への進行の方が左利きには向いているように思われます。

左利きの人において、視覚的にも左優位が存在するとすれば、
腕や指の動きという面でも左方向への進行が優位と思われますので、
左方向に音階を挙げてゆくという音階順のキーボード配置の方が
左利きの演奏者には向いているように思うのですけれど、
どんなものでしょうか。

 

*参照:
『左ききの神経心理学』八田武志/著 医歯薬出版 1996.11
―左利き研究の専門書。
 20年余の左利き・利き手研究を研究をまとめたもの。

211119-hidarikiki-no

 

 ●左利き演奏者の場合の音階順

音階の並び順を左右逆の入れ替えてみればどうなるでしょうか。

 

【左用ピアノの鍵盤】

(音階が上がる)←←←
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(左)ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド(右)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(音階が下がる)⇒⇒⇒
   
(左腕を押す)⇒┃    ┃⇒(右腕を引く)
(左腕を引く)←┗(身体)┛←(右腕を押す)

 

左利きの人の場合、音階の方向を、
「左から右へ(⇒)」「ドレミ~」と上がっていくのではなく、
逆に、左から「ドシラ~」と下がっていく逆の配置にすると、
左手で弾くとき、腕を引く方向で「~ミレド」と
滑らかに上がってゆくことができるのではないでしょうか。

右手はそれを追うように、
右腕を押すように動かすので、伴奏の際も力が弱くならないで、
力を入れやすい形になる(?)のではないでしょうか。

そういう風に考えてゆきますと、
左利きの演奏者の場合は、従来の音階順ではなく、
その逆の左方向に音階を上がってゆく
逆転型のキーボードが適切ではないか、と考えます。

 

 ●利き手別理想の音階順キーボード例

利き手別の理想の音階順キーボードの例を下に示してみます。

 

<右利きの演奏者の場合>
(右手・右腕)【右に引く方向(⇒)】
ド⇒レ⇒ミ⇒ファ⇒ソ⇒ラ⇒シ⇒ド

 

<左利きの演奏者の場合>
(左手・左腕)【左に引く方向(←)】
ド←シ←ラ←ソ←ファ←ミ←レ←ド

 

こういうキーボードが誕生すれば、
左利きの人はきっとこちらの方が扱いやすい、
と感じるのではないでしょうか。

当初は、違和感があるかもしれませんが、
しばらくいじっていれば、自然となじんでしまうのではないか、
と思います。

これは私自身の経験から感じることでもあります。

私自身は、右用のハサミ(を左手で使う)で育ち、
30代半ば過ぎから左用を使うようになって、
その時の経験では初めの数回はうまく使えなかったのですが、
すぐに慣れてしまいました。
特に線にそって切るという場合などは、
線を自然な角度で実際に見ながら切れるので、感激でした。

また、半田付けなどの作業でも、初めは右手で教えられ、
その方法を身につけましたが、
すぐに自己流に左手でやる方法に慣れました。

左手は利き手なので、右手でやるうちに、
自然に脳内で左手でのやり方もマスターできているように思います。

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 「★600号までの道のり」(12)第231号 ~ 第240号

第231号(No.231) 2010/10/2「創刊6年目に当たって」
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
  創刊6年目に当たって

第232号(No.232) 2010/10/9
「《矯正/直す》表現に思う(6)親御さんへ」
▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 ―その17― 《矯正/直す》表現に思う
  (6)左利きの子を持つ親御さんへお願い

第233号(No.233) 2010/10/16
「名作の中の左利き(10)「左ぎっちょクラブ」ギュンター・グラス」
≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―その10― 「左ぎっちょクラブ」ギュンター・グラス
ギュンター・グラスの短編小説「左ぎっちょクラブ」
  (『僕の緑の芝生』飯吉光夫訳 小沢書店 1993.10.20)

第234号(No.234) 2010/10/23
「<左利きプチ・アンケート>第67回50年後21世紀後半はどんな社会?」
 ●<左利きプチ・アンケート>● ..第四土曜日掲載
第67回 50年後21世紀後半はどんな社会?

第235号(No.235) 2010/10/30
「<LYグランプリ>2011候補・2010年左利きの人・事・物」
 第5回<LYグランプリ>2011読者大賞候補・
  2010年左利きの人・事・物 総ざらい(part1)
   <LYグランプリ>2011候補を総点検。2010年ここまでの
   左利きの人・事・物を総ざらいしてみましょう。

第236号(No.236) 2010/11/6
「<LYグランプリ>2011候補・2010年左利きの人・事・物(2)」
 第5回<LYグランプリ>2011読者大賞候補・
  2010年左利きの人・事・物 総ざらい(part2)
   <LYグランプリ>2011候補を総点検。2010年ここまでの
   左利きの人・事・物を総ざらいしてみましょう。(part2)

第237号(No.237) 2010/11/13「左利きの教本について考える(1)
 ある幼児向け生活技術教本の不思議(前編)」
▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 ―その18― 左利きの教本について考える
  (1)ある幼児向け生活技術教本の不思議(前編)
内容:某社から出版されて、好評だという生活技術を教える図鑑。
   この本の目次にはある注意書きが示されています。
   これが一見当然? その実、非常に恐ろしい!内容で…。

第238号(No.238) 2010/11/20
「名作の中の左利き―番外編―2 夏目漱石『坊っちゃん』は左利き?」
≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―番外編―2 夏目漱石『坊っちゃん』は左利き?

第239号(No.239) 2010/11/27「<左利きプチ・アンケート>
再版 第4回 貴方の好きな左利きの呼び名は何ですか?」
 ●<左利きプチ・アンケート>● ..第四土曜日掲載
再版 第4回 貴方の好きな左利きの呼び名は何ですか?
 前回の●<左利きプチ・アンケート>●
  第67回 10.10.23 50年後21世紀後半はどんな社会?

第240号(No.240) 2010/12/4「<LYグランプリ>2011候補・
2010年左利きの人・事・物(3)」
 「第5回<LYグランプリ>2011読者大賞候補・
  2010年左利きの人・事・物 総ざらい(part3)」 
内容:
   <LYグランプリ>2011候補を総点検。2010年ここまでの
   左利きの人・事・物を総ざらいしてみましょう。7-8月。

 

――10号ずつの紹介です。
 第一土曜は、<LYグランプリ>2011候補の紹介
 第二土曜は、<左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ>
《矯正/直す》表現に思う → 左利きの教本について考える
 第三土曜は、≪左利き学入門≫ 番外編
 第四土曜は、<左利きプチ・アンケート>
 第五土曜があるときは、臨時増刊で、バックナンバーの紹介

引き続き、この時期は欄外で、【おまけコーナー】として、
最新の左利き情報をメモ的に紹介していました。

 

*各号のタイトルを見て、「これ気になるなあ、読んでみたいなあ」
 というものがございましたら、リクエストをお願いいたします。
 再配信なり、現時点での加筆・修正を行っての配信など、
 改めてお届けすることも考えています。
 リクエストは、本誌に返信してください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(2)演奏時の腕の移動方向」と題して、今回も全紹介です。

今号もバックナンバーの紹介は、10号ずつとしました。

内容は、音楽・楽器と左利き対応についてで、ピアノのキーボード――音階の配置についてです。

初めに左利き用のピアノについて書かれているブログを紹介し、そこに東上する左利きのピアニスト、クリストファー・シードさんにふれています。

この方については、もうずいぶん昔に一度紹介した記憶があります。
調べ直すのが面倒でチェックをおこたっていますが、どこかでまたチェックし直しておこうと思います。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2022.03.31

中国の古典編―漢詩を読んでみよう(15)漢代(6)妻に贈るの詩-楽しい読書315号

 ―第315号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」【別冊 編集後記】

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2022(令和4)年3月31日号(No.315)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(15)漢代(6)妻に贈るの詩」


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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2022(令和4)年3月31日号(No.315)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(15)漢代(6)妻に贈るの詩」
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 「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」の15回目です。

 グッと時代を進めて、
 後漢の時代のある夫婦の相聞歌を紹介しましょう。

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◆ 私的感情を歌う ◆
 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(15)漢代(6)
  後漢・妻に贈るの詩
  ~ 男女の情愛 ~
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今回の参考文献――

『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
 江原正士、宇野直人/著 平凡社
「四、民の訴え――後漢の古楽府」より

 ●ある夫婦の相聞歌――五言詩の登場

ここでは紹介していませんが、
後漢の「古楽府(こがふ)」という漢詩の民謡を集めたものがあります。

前漢の武帝が文化政策として
「楽府(がふ)」という音楽を司る役所を設け、政治の参考にするため、
民間でどのような歌謡が流行っているかを集めて研究した。

ただ前漢が滅びた際に、それらのものは失われ、
後漢の時代のものが残っていて、
それらを「古楽府(こがふ)」といいます。


『詩経』『楚辞』「古楽府」というのが、漢詩の歴史の流れで、
このあたりが漢詩の歴史の本格的な始まりとなるといいます。

武帝の儒教政策が100年ほどたって浸透し、
儒教思想は教育や読書等の学問を重視するので、農村でも塾ができ、
比較的裕福な家の子はそこで学んで役人になるなど、識字率も高まり、
これまでの大勢で共有する仕事歌や演劇風の歌が多かったのが、
人間同士の気持ちや私的感情を歌うものが現れるようになりました。

当時の歌は大きく三種類に分けられるといいます。

つらい世の中を反映し、
(1)さまざまな生活苦を扱うもの
(2)戦争や労役の苦しみを歌うもの
そんな世の中だからこそ人々は愛に望みをかけた
(3)男女の情愛の種々相を扱うもの


次に紹介するのが、秦嘉(しんか/147年ごろ在世)という
お役人が妻に贈った詩。


「贈婦詩 三首」  秦嘉
 妻に贈るの詩 三首

其一    其の一

人生譬朝露 人生(じんせい)は朝露(ちょうろ)に譬(たと)ふ
居世多屯蹇 世(よ)に居(を)れば屯蹇(ちゆんけん)多(おお)し
憂艱常早至 憂艱(ゆうかん)は常(つね)に早(はや)く至(いた)り
歓会常苦晩 歓会(かんかん)常(つね)に苦(はなは)だ晩(おそ)し

 人が生きるということは朝露のように消えやすくはかないもので
 この世にいると、災いやつまずきばかりである
 心配ごとや難儀なことは、いつだってとかく早くやってくるが、
 楽しく会っている時間はいつもなかなか訪れない

念当奉時役 念(おも)ふ 当(まさ)に時役(じえき)を奉(ほう)じて
去爾日遙遠 爾(なんぢ)を去(さ)ること
      日(ひ)に遙遠(ようえん)なるべきを
遣車迎子還 車(くるま)を遣(つか)はして
      子(し)を迎(むか)へ還(かへ)らしめんとせしに
空往復空返 空(むな)しく往(ゆ)いて 復(また)空(むな)しく返(かえ)る

 今この役目をお受けして、
 君の居場所から日に日に遠くなってゆくに違いないことを、
 私はじっと考えてしまう。
 私は馬車をやって実家にいる君を迎え、
 こちらに帰らせようとしたが、馬車はむなしく戻ってきた 

省書情悽愴 書(しょ)を省(み)て 情(じょう)悽愴(せいそう)
臨食不能飯 食(し)に臨(のぞ)むも 飯(はん)する能(あた)わず
独坐空房中 独(ひと)り空房(くうぼう)の中(うち)に坐(ざ)し
誰与相勤勉 誰(たれ)と与(とも)に相(あひ)勤勉(きんべん)せん

 君の手紙を読んで、我が心は悲しみ痛み、
 食事にのぞんでも喉を通らない
 今は一人、君の居ない部屋にぽつんと座るばかりで、
 誰と一緒に日々の生活を頑張ればいいのか

長夜不能眠 長夜(ちょうや) 眠(ねむ)る能(あた)はず
伏枕独展転 枕(まくら)に伏(ふ)して独(ひと)り展転(てんてん)す 
憂来如循環 憂(うれ)ひの来(き)たつて
      循環(じゅんかん)するが如(ごと)し
匪席不可卷 席(むしろ)に匪(あら)ず 卷(ま)く可(べ)からず

 長い夜じゅう、私は眠ることもできず、
 枕に頭をつけて、一人ぼっちで寝返りを打っている
 心配や悩みばかりが次々に湧き起こって、ぐるぐる渦を巻くようだ
 その悩みはむしろではないので、
 巻き取って片付けることはできないのだ


この詩は、西域に転勤する秦嘉が、
長患いで実家に帰っている病床の妻に、
別れの前に一目会いたいと思い馬車を送るが、
馬車にも乗ることもできず、会えないまま出発することになり、
妻に手紙を書き、その手紙の付録として贈った詩だといいます。

最後の「心はむしろではないから巻き取れない」というのは、
儒教で重視された『詩経』からの引用――
 邶風(はいふう)―柏舟(はくしゅう)「我が心 石に匪(あら)ず/
 転ず可(べ)からざるなり/我が心 席(むしろ)に匪ず/
 巻く可からざるなり」
で、読む側も『詩経』を読んでいることが前提となっており、
儒教の浸透を感じさせる、といいます。


 ●秦嘉妻答詩 一首(叙淑)

次に紹介するのが、その奥さんの返事の詩です。


「秦嘉妻答詩 一首」  叙淑
  秦嘉の妻の答詩 一首

妾身兮不令 妾(しよう)が身(み) 令(よ)からず
嬰疾兮来帰 疾(やまひ)に嬰(かか)りて来(きた)り帰(かえ)る

 私の体の調子が悪く、病にかかってここにかえって参りました

沈滞兮家門 家門(かもん)に沈滞(ちんたい)し
歴時兮不差 時(とき)も歴(ふ)るも差(い)えず

 実家でぐったりと休んでいますが、長い月日が経過しても治りません

曠廃兮侍覲 侍覲(じきん)を曠廃(こうはい)し
情敬兮有違 情敬(じょうけい)違(たが)ふ有(あ)り

 お側であれこれお世話をすることからも遙かに遠ざかり、
 あなたに愛情と敬意を抱いているのに、
 その心にそむく状態が続いています


君今兮奉命 君(きみ) 今(いま) 命(めい)を奉(ほう)じ
遠適兮京師 遠(とお)く京師(けいし)に適(ゆ)く

 あなたは今、命令を受けて遠く都へと出発なさいます

悠悠兮離別 悠悠(ゆうゆう)たる離別(りべつ)
無因兮叙懐 懐(おも)ひを叙(じよ)するに因(よ)る無(な)し

 私たちはますます遙かに遠い、生き別れの暮らしとなります
 この思いを述べようとしても、拠り所がつかめません

瞻望兮踴躍 瞻望(せんぼう)して踴躍(ようやく)す
佇立兮徘徊 佇立(ちょりつ)して徘徊(はいかい)す

 あなたのおられる方角をずっと眺めるうち、胸騒ぎがして、
 じっと佇んだり、うろうろ歩き回ったりしてしまいます

思君兮感結 君(きみ)を思(おも)うて 感(かん)結(むす)ぼれ
夢想兮容輝 容輝(ようき)を夢想(むそう)す

 あなたのことを思うと胸がつかえ、苦しくなってしまいます
 あなたの素敵なお姿を夢の中にばかり見ています


君発兮引邁 君(きみ) 発(はつ)して引邁(いんまい)し
去我兮日乖 我(われ)を去(さ)つて日(ひ)に乖(そむ)く

 あなたがこれから旅立てば、私の居場所から遠ざかり、
 日ごとに反対の方角へ進んで行くでしょう

恨無兮羽翼 恨(うら)む 羽翼(うよく)の
高飛兮相追 高(たか)く飛(と)んで 相(あい)追(お)ふ無(な)き

 恨めしく嘆かわしいのは、
 空高く飛んであなたを追いかける鳥の翼がないことです
 
長吟兮永嘆 長吟(ちようぎん) 永嘆(えいたん)し
涙下兮霑沾 衣 涙(なみだ)下(くだ)つて衣(ころも)を霑(うるほ)す

 私はこうして長い歌を歌い、いつまでも歎き、
 涙はさめざめと流れて衣をうるおすのです


二世紀半ば頃の夫婦の姿です。
この夫婦のあり方が支持されて、今日まで残っているのだといいます。

こちらは、真ん中に「兮」の文字が入り、楚調になっています。

最初は四言詩でつくったものを、古い形だと思い、
真ん中に「兮」をいれて五言詩にしたのかも、と宇野直人さんの解説。

それだけ五言詩が浸透してきた証拠といえます。


現代と違い、この時代の距離感とその離別の大きさは、
まさに生き別れの暮らしとなり、もう会えないかもしれない、
という感情の大きさ、感動につながるのでしょう。


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 ● 漢詩の入門書等を読む

★『漢詩入門』一海知義/著 岩波ジュニア新書 1998.6.22

▲★『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20
―漢詩の歴史をたどるシリーズ全4巻。第1巻は『詩経』から屈原の
 『楚辞』、漢や三国時代を経て東晋の陶淵明まで。
 俳優・声優の江原正士が専門家の宇野直人を相手に、代表的な詩
 を対話形式でわかりやすく読み解く。

★『漢詩入門』入谷仙介/著 日中出版 1979/01
―漢詩の有名作をたどりながら、その歴史と構造を解く漢詩入門。

 ▲マークは、本文で取り上げた本
 ★マークは、筆者のおすすめ本です。本選びの参考にどうぞ。
 (基本的に、筆者が“偶然”手にしたものを取り上げています。)

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 ★創刊300号への道のり(14) 2020(令和2)年7-12月(13年目後半)

(下段URL:ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』、
 goo版『レフティやすおの新しい生活を始めよう』
 掲載【別冊 編集後記】)

274.
2020(令和2)年7月15日号(No.274)
「私の読書論134-「いつか読む本」こそ買おう!」
2020.7.15
私の読書論134-「いつか読む本」こそ買おう!-「楽しい読書」第274号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/07/post-dfa022.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/877b45841222d8dcb38cf515fd11460b

275.
2020(令和2)年7月31日号(No.275)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から (1)
【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』村上春樹」
2020.7.31
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から(1)『東京奇譚集』
-「楽しい読書」第275号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/07/post-3a52bf.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/107b52adfdab5c569da25fbd2b79bb43

276.
2020(令和2)年8月15日号(No.276)
左利きの本を読む~ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)
×左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(No.577)
20.8.15
ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)-「楽しい読書」第276号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-ec0ad2.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/245bddeded4348e10aaa4a027a6fab18

277.
2020(令和2)年8月31日号(No.277)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から (2)
角川文庫『今昔百鬼拾遺 河童』集英社文庫『短編工場』」
2020.8.31
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から(2)
『今昔百鬼拾遺 河童』『短編工場』-「楽しい読書」第277号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-217ffd.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/4a1e25cde4747c5e4b1c07b7c01d3867

278.
2020(令和2)年9月15日号(No.278)
「私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)」
2020.9.15
私の読書論135-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(1)-楽しい読書278号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/09/post-93a384.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3df333247f5640e098891d55ddaaccd5

279.
2020(令和2)年9月30日号(No.279)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)
 『楚辞』(2)「離騒」前編」
2020.9.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(4)『楚辞』(2)「離騒」前編
-楽しい読書279号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/09/post-a9bc2d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/69a03a861ab11437b3e548aa7417dfb9

280.
2020(令和2)年10月15日号(No.280)
「私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)」
【私のお気に入り7】
2020.10.15
私の読書論136-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(2)
私のお気に入り7-楽しい読書280号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-0f243e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/56a232216e800eaf561dd1f4904b2cce

281.
2020(令和2)年10月31日号(No.281)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)
『楚辞』(3)「離騒」後編」
2020.10.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(5)『楚辞』(3)-楽しい読書281号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/10/post-6275d5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/49d8229c141f532a6d330c2e1fb45b74

282.
2020(令和2)年11月15日号(No.282)
「私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
【私のお気に入り7】に続くもの ハヤカワ文庫の50冊(1)」
2020.11.15
私の読書論137-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(3)
ハヤカワ文庫の50冊(1)-楽しい読書282号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/11/post-3a6f3e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/85364a4c9cf932ced296000daefccee2

283.
2020(令和2)年11月30日号(No.283)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(10)
「ファンダーハーフェン老人の遺言状」メアリー・E・ペン」
2020.11.30
クリスマス・ストーリーをあなたに~(10)
「ファンダーハーフェン老人の遺言状」ペン-楽しい読書283号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/11/post-b1f27c.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/32ad800de583f407aaa4dab7f8b3c849

284.
2020(令和2)年12月15日号(No.284)
「私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺」
2020.12.15
私の読書論138-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(4)
ハヤカワ文庫の50冊(2)SF系の拾遺-楽しい読書284号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/12/post-6dcf8b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d5d58cdf2b456f12649ebad3b8f8c3d5

285.
2020(令和2)年12月31日号(No.285)
「私の読書論139-私の年間ベスト3・2020年(前編)リアル系
現代にも通用する古典エッセイ『モンテーニュ』宮下志朗」
2020.12.31
私の読書論139-私の年間ベスト3・2020年(前)リアル系
-楽しい読書285号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/12/post-51d5c1.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d82cb19c9d2c5ed9cf59b1816b0fe294

 ・・・

2020年後半の7-12月分です。
この年の月末「古典紹介編」は、古代中国の文芸、「漢詩を読む」編は、
『楚辞』「離騒」を取り上げています。

月半ばの「私の読書論」号では、7・8月は恒例の
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020」から。

「私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年」と題して、
1970年に創刊され、私の一般向け読書の期間とほぼ同じ、
50年を迎えたハヤカワ文庫から、
今現在も手持ちの「お気に入り」の本を紹介しました。

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本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(15)漢代(6)妻に贈るの詩」をお届けしています。

今回も全文転載です。

弊誌の創刊300号までの歴史をたどる「★創刊300号への道のり(14) 2020(令和2)年7-12月(13年目後半)」で、今回からブログでの「別冊編集後記」のURLも掲載しました。
今回のように、全文を転載している場合もありますので、弊誌の詳細を知ることができます。

弊誌のバックナンバーから弊誌に興味を持っていただくこともあるかと思います。

お気に召した方はぜひ、弊誌のご購読を!

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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