2026.05.09

【最新号】楽器~左利きの世界(40)再左鍵ハモ(4)特別編-キーボード逆置き左手弾き-週刊ヒッキイ第709号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

第709号(Vol.22 no.9/No.709) 2026/5/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(40)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(4)
特別編・左手で逆置きミニキーボードを弾くと……」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第709号(Vol.22 no.9/No.709) 2026/5/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(40)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(4)
特別編・左手で逆置きミニキーボードを弾くと……」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「再び左用鍵盤ハーモニカに挑む」の四回目というところですが、
 今回は「特別編」として、
 自前のミニキーボードをある条件で弾いた(?)お話を――。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ◆ <めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト ◆

 {左利きの人は左利き用の楽器で演奏しよう!}

- 「左利きに優しい社会」づくりは左用楽器の普及から! -

 左利きと楽器演奏について考える

  「左用鍵盤ハーモニカ」再び(三たび?四たび?)(4)

 <特別編>左手で逆置きミニキーボードを弾くと……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●逆向きに置くと、左利き用の鍵盤配置になる?

以前どこかで書いたと思うのですが、ミニキーボードを逆向きにおいて、
「左手(腕・手・指)」の自然な動きで弾いてみたら、どうなるか?
にチャレンジしてみました。

(正確にいいますと)そこまでいうほどのことではないのですが、
単に、ミニキーボードを上下といいますか、左右といいますか、
手前側を向こう側に、向こう側を手前側に置いて、
とにかく本来とは逆向きにおいて、弾いてみた、ということです。

 

前回の【別冊 編集後記】編では、『レフティラボ:Lefty Labo』の
鍵盤ハーモニカ記事から拝借した、鍵盤ハーモニカを上下?前後?
逆向きに演奏する画像と、筆者が体験したミニキーボードの逆向き左手
「ドレミ」演奏?の際の話を紹介しています。

第707号(Vol.22 no.7/No.707) 2026/4/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(3)」
2026.4.4
【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに(3)-週刊ヒッキイ第707号

 

この『レフティラボ:Lefty Labo』の記事中の画像――鍵盤ハーモニカを
逆向きに演奏する画像をヒントにした、というわけではありません。
2025512-lefty-labo-hidarikikihiki

(画像:『レフティラボ:Lefty Labo』の「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」より、鍵盤ハーモニカを上下逆に置き、演奏する画像(一部加工))

 

以前、自分の40年ぐらい前のカシオのミニキーボード(CASIO PT-280)を
久しぶりに出してみて、ふっと思ったのです。
ピアノやオルガンなどは逆向きにおいて弾く、
というわけにはいきません。
でも、このキーボードなら弾きにくいにしても、弾けないわけではない。
ので、やってみてもおもしろいのでは、と思ったのです。

 

(ミニキーボード)通常の置き方――右利き用の鍵盤配置

┏━━━━━━━━━━━━↑上側(向こう側)
┣━━━━━━━━━━━━
┃~ドレミファソラシド~~(鍵盤)
┗━━━━━━━━━━━━↓下側(手前側)
……→→→ → →→→→(右利き用を普通に「左手」で弾くとき)
……小薬中 人 親中人親
……指指指 指 指指指指

 

↓(上下逆向きに置く)――左利き用?の鍵盤配置

 

……小薬中人 親 中人親
……指指指指 指 指指指
……←←←← ← ←←←(「左手」で弾くとき)
━━━━━━━━━━━━┓↑下側
~~ドシラソファミレド~┃(鍵盤)          
━━━━━━━━━━━━┫
━━━━━━━━━━━━┛↓上側

 

この置き方をしますと、
鍵盤の並びは通常の「右利き用」とは正反対の配置となります。

右から左へと音階があがっていく左利き用の鍵盤配置になるのですね。

260404-mini-keyb

Casio-pt280

260502-casio-pt280-gaykumuki

(画像:筆者の40年ほど前のミニキーボードCASIO-PT280を上下左右逆向きに置く)

 

 ●「親指から小指へ」と動かすだけで……

指の使い方は、以前YouTubeでみたのを記憶で書いていますので、
再確認していないので、正しいかどうかよくわかりません。

ただ、この方法で弾いてみますと
(横線を右から左へと引いていく(←)のと同じ方向です!)、
左手の親指から小指へ「ドレミファ~」というふうに弾いていくとき、
とにかく気持ちが良かったのです。

いやあ、実に爽快でした。

まだまだぎこちなく、一音ずつ弾く(押す?)だけのことですが、
それだけでとにかく「快感!」――気持ちいいのです。
自分の指の動きで、低音から高音へと、音が出るのですから。

「利き手である左手の自然な動きで、低音から高音へと弾いてゆく」
ただそれだけのことが、こんなにも気持ちいいというのは?

通常ですと、左手で「ドレミファソラシド」を弾くときは、
小指から弾いていくようです。

これは「あまり気持ちのいい動作ではない」と
強度の左利きの筆者は感じます。

人間の手というものは、親指から小指へと動かすものです。

例えば、人が右手から指折り数えるとき。
親指から順に一、二、三、と折っていって小指で五となります。
両手で数えるときは、その続きを左手で数えますが、
引き続き、(左手の)小指から六、薬指が七、というふうには数えま……
せんよね。
また(左手の)親指から順に六、人差し指で七、というふうに数えます。
これが自然な指の使い方です。

 

(右手から指折り数えるとき)

(左手  |(右手
てのひら)|てのひら)
始→→→→|←←←←始
678910|54321 
親人中薬小|小薬中人親

 

実際に、右利き用の「普通」のピアノなどは、
「ドレミ……」を右手親指から始める配置になっています。
それが右利きの人の利き手である、
右手指の「自然な動き」に合わせた配置なのですから、当然ですよね。

右手の親指から始める自然な動きに合わせて、
音階が上がってゆくのです。
その音を耳にして心が伸びやかになってゆきます。
右利きの人には最高の設定でしょう。

 

それなら、左利きの人の場合は、やはり利き手の自然な動きである
左手親指スタートで、低音から高音へと演奏したいものです。

そしてそれは、右利きの人たちが今までずっとやってきたことと、
左右が逆転するだけで、本質的に同じことなのです。

 

 ●まつのじんさんの左利きサイトから

鍵盤の並びについては、以前紹介しました
まつのじん(松野迅)さんの左利きサイトの記事にもありました。

*参照:
第683号(Vol.21 no.6/No.683) 2025/4/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(30)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(5)」

2025.4.5
週刊ヒッキイ第683号-楽器における左利きの世界(30)まつのじん(5)

 

左利き用のピアノをつくって演奏している
クリストファー・シードChristopher Seedさんの演奏動画

220401christopher-seed-the-left-handed-p

を紹介する部分で、

 《下図の上は、私たちが日ごろ目にしているキーボードの並び順です。
  白鍵(前鍵)は、左側から右側へ〔ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・
  ド〕と並び、音程が上昇します。
  この動画で使用されているキーボードの白鍵(前鍵)は、
  下図の下のように、右側から左側へ
  〔ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド〕と配置されています。
  それに添って黒鍵(後鍵)の並び方も逆仕様となっています。
  左側に向かって音程が上昇します。》

と、あります。
演奏の仕方についても左右の手を入れ換えて演奏すると書かれています。

 《下図の中央ように、(原則として)上段〔高音域〕の音符を左手が
  担当し、下段〔低音域〕の音符を右手が演奏することになります。
  こうなりますと、
  【音程の方向性と楽譜の地図(ながれ)が一致しない】
  と感じられませんか? 
  楽器のつくりと同様、楽譜のしつらえも「右(手)利き脳」に即して
  発想され、そして発達・発展してきたことがわかります。》

そして、結びの言葉として、

《この動画のような楽器が身近にあれば、
  私はもっと鍵盤楽器のお稽古を励んだことでしょう。(o^^o)》

と。

 

250405-2019813-matunojin-hidarikiki-14

250405-2019813-matunojin-hidarikiki-15

(画像:松野仁さんのサイトの左利きページ内の、左利き用のピアノをつくって演奏しているクリストファー・シード(Christopher Seed)さんの演奏動画に関連した説明中の説明画像――鍵盤の並びの違いと楽譜の記述の問題)

 

 ●身体と心の問題

結論としては、やはりこの弾き方――親指スタートで低音から高音へ、
利き手の自然な動きに合わせて音階が上がってゆく――がベストだ、
という気がします。
これは、身体と心の問題です。

左利きに関して、これに似たような体験が一つありました。
それは、筆者にとって初めての左利き用品である、左手用カメラ
「京セラ サムライSAMURAI Z2-L」を手にしたときです。

200826kyousera-samurai-z2l

カメラ屋さんで試しに持たせてもらったその瞬間、
初めて手にしたにもかかわらず、ピタッときたのです。
このフィット感はなんともいえない経験でした。
自分の身体に一部の隙もなくはまっている、そんな感じでした。
もうずっと昔から使っているかのような。
一発でこれだ、と思いました。
それ以来、左利きの友人知人にこの感覚を知ってもらいたくて、
左利き用品を探しては紹介するようになりました。

左利きは自分の身体に合った左利き用品を! と。

カメラの時は身体の問題でした。
今回は、身体だけではなく、身体から心へのアプローチとなります。

 

身体が紡いだ音によって、心が伸びやかになるのです。

「ドレミファソラシド」を左手指の自然な動きの中で、
低音から高音へと展開してゆくさまは、充実感そのものでした。

(もちろん練習不足で実際には演奏にもなっていない、
単なる音の“不連続”でしたが。)

自分の手指から音が生まれる実感はなんともいえないものです。
右手で弾いていたときのぎこちなさとは違い、同じぎこちなさでも、
利き手の自然な指使いで音階が進んで行くのは素敵な体験でした。

筆者の持論である「利き手は心につながっている」を、
鍵盤操作とそこから発する音によって、実感できた気がしました。

 

 ●この快感、またはびっくり感を例えると――

ほかの体験でこの感覚を例えるならば、なんでしょうか。

筆者の経験から一つ上げるなら、近眼で初めて眼鏡を掛けたとき、
世界ってこんなにクリアーだったんだと思ったこと。
今まではボウーっとしたピンボケの世界に住んでいたのが、
すっきりクリアーな世界にかわったこと。
これもけっこう衝撃的でした。
ちょっと印象は違うのですが、びっくり感は同じようなものでしょう。

 

右利きの人たちは、利き手の自然な動きで演奏し、その音を通して
心の充実を感じているのでしょう。

これを右利きの人たちは日常的に味わっているのです。

今回も改めて、「右利きの人たちはいい思いをしているのだ」
と実感しました。

 ・・・

一部の左利きの人は、この社会を右利きが多数派であるゆえに、
右利きの人たちに都合の良い、右利き優先、右利き偏重の
「右利き社会」だと呼んでいます。

右利きの人たちは、自分に都合の良い右利き用品や機械類やシステムに
囲まれて気持ちよく生活しているのに対して、
左利きの人は、左利き向きではない右利き用品や機械類やシステムに
囲まれて、自分なりの工夫をしながらやりくりして対応して生きている
のです。
昨今では一部の道具類など、個人使用に関しては、左利き用品などが
普及し始めて、生活向上の機会が増えてきました。

しかし、社会の基本が右利き仕様であることは変わりなく、
その左利きの人の不便さを筆者は色んな比喩で説明してきました。

ある時は靴を例に挙げて、左右を逆に履く人はいないとか、
手袋を逆にはめれば……とか。

分かったようで分かりづらいものがありましょう。
でも、この「自分自身の左手の自然な動きから生まれる音階の心地よさ
――身体の動きとともに心を解放させるような音階の高まり」
これは、何物にも替えがたいものを感じました。

みなさんもぜひとも味わっていただきたいものです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(40)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(4)特別編・左手で逆置きミニキーボードを弾くと……」と題して、今回は全紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、
2026.5.2
【編集後記】楽器~左利きの世界(40)再左鍵ハモ(4)特別編-キーボード逆置き左手弾き-週刊ヒッキイ第709号

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』
〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

--
※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
--

| | Comments (0)

2026.05.07

【最新号】中国の古典編―漢詩を読んでみよう(38)顔延之-楽しい読書410号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【最新号】

2026(令和8)年4月30日号(vol.19 no.8/No.410)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(38)
顔延之「還至梁城作」「夏夜呈従兄散騎車長沙」」

 

------------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2026(令和8)年4月30日号(vol.19 no.8/No.410)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(38)
顔延之「還至梁城作」「夏夜呈従兄散騎車長沙」」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」38回目は、元嘉期の詩人の
 顔延之を取り上げます。

 平凡社の江原正士、宇野直人/著『漢詩を読む』のシリーズ第二巻
 『漢詩を読む 2 謝霊運から李白、杜甫へ』を参考にすすめています。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆ 見識も才能もある、ぼろ家に住む貴族 ◆

 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(38)

  ~ 生前は大詩人 ~ 
 
  顔延之「還至梁城作」「夏夜呈従兄散騎車長沙」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

今回の参考文献――

『漢詩を読む 2 謝霊運から李白、杜甫へ』
 江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/11/26
「一、元嘉期の詩人たち」より
(Amazonで見る)『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』

260228-kansi2

 

 ●顔延之という人

顔延之(がん えんし 384-456)という人は、

《生前は大詩人の定評があったのですが、今日ではすっかり埋もれて
  しまいました。ただ読めばわかりますように、たいへん立派な詩を
  作った人ですので、ぜひここで再評価したいと思っています。》p.34

だということで、今回取り上げて見ようと思います。

謝霊運さんより一つ年上で、ほぼ同時代、東晋から宋王朝に移る頃に
青春時代を過ごした人で、謝霊運さんと同じ貴族で親しく、詩のやり取り
もしていたといいながら、謝霊運さんとは正反対で、ぼろ家に住み、
馬車ではなく、牛の引く車で動くという、財産や物質面に執着がない、
名誉など精神面に重きを置く人だったのでしょう、と。

見識も才能もあり、政府から重用された高官だった。
昔の「竹林の七賢」の阮籍(げんせき)のような生き方をした人で、
彼をまねて大酒を喰らい、政敵ばかりでなく自分の理解者や上司にも
暴言を吐く、という人柄。

 

 ●「還至梁城作」

東晋末期、三十歳で官職についた二年後に大抜擢を受けた顔延之さん。
のちに南朝の宋王朝を建てる将軍の劉裕(りゅうゆう)が、功績を挙げて
東晋から高い称号を授けられたとき、その使節となった顔延之が、
その行き帰りに作った詩が評判となり、以後栄転してゆくことに――。

題名にある河南省の梁城(りょうじょう 魏の都だった古都)についたとき
の大宴会で一座の人に詠んだ、社交的な色彩の強い詩。

歴史上の場所や人物が登場する、いわゆる「詠史詩」の性格もある。
戦国時代ゆかりの場所で、周辺を見て、それにちなんだ事件や人物を
思い出しながら作った詩。

 ・・・

 還至梁城作  還(かえ)りて梁城(りようじよう)に至(いた)るの作(さく)
顔延之

 

眇黙軌路長 眇黙(びようもく)として軌路(きろ)長(なが)く
憔悴征戍勤 憔悴(しようすい)して征戍(せいじゆ)に勤(つと)む
昔邁先徂師 昔(むかし) 邁(ゆ)きしとき
          徂師(そし)に先(さき)だち
今来後帰軍 今(いま) 来(きた)るとき 帰軍(きぐん)に後(おく)る

 どこまでも静かに馬車の道は続いている
 私は疲れてやつれながらも、遠征して守りにつく務めに励んでいる
 以前、都から北へ向かった時には
 朝廷の北伐の軍に先立って意気揚々と進んだものだが
 南に戻る今は、帰る軍隊に遅れをとってしまっている

 

振策睠東路 策(むち)を振(ふる)つて東路(とうろ)を睠(かへり)み
傾側不及群 傾側(けいそく)すれども群(ぐん)に及(およ)ばず
息徒顧将夕 徒(と)を息(やす)ましめて
          顧(かへり)みるに将(まさ)に夕(ゆふべ)ならず
極望梁陳分 望(のぞ)みを極(きは)むれば
          梁(りょう)・陳(ちん)分(わか)る

 馬にむちを振るって東への帰り道を見つめ
 身を乗り出すようにして先へと急ぐが
  行ってしまった兵士たちに追いつけない
 従う者たちを休ませて見回すと
  いつしか日が暮れようとしていて
 視線の届くかぎり見渡すと、梁と陳の国境が目に入る

 

故国多喬木 故国(ここく)に喬木(きようぼく)多(おお)く
空城凝寒雲 空城(くうじよう)には寒雲(かんうん)凝(こ)る
丘壟塡郛郭 丘壟(きゆうろう)に郛郭(ふかく)塡(み)ち
銘志滅文無 銘志(めいし)は滅(めつ)して文(ぶん)無(な)し
木石扃■幽闥 木石(ぼくせき)は幽闥(ゆうたつ)を扃■(とぎ)し
黍苗延高墳 黍苗(しよびよう)は高墳(こうふん)に延(の)ぶ

 古い都のここ梁城には高い木が多い
 人けのない町の上空には、冬の寒々とした雲が垂れ込めている
 盛り土をした墓が、城壁の外に連なっている
 墓の銘文は時代を経てすり減り、文字の形をなしていない
 木や石が墓の入口を覆い隠してしまっている
 黍やその他、雑草の茎が高い墓の上にはびこっているではないか

 

惟彼雍門子 惟(おも)ふ 彼(か)の雍門子(ようもんし)の
吁嗟孟嘗君 孟嘗君(もうしようくん)を吁嗟(うさ)せしむるを
愚賎同堙滅 愚賎(ぐせん) 同(おな)じく堙滅(いんめつ)す
尊貴誰独聞 尊貴(そんき) 誰(たれ)か独(ひと)り聞(きこ)えん
曷為久遊客 曷(なん)為(す)れぞ 久遊(きゆうゆう)の客(かく)
憂念坐自殷 憂念(ゆうねん) 
          坐(そぞ)ろ自(おのづか)ら殷(さかん)なる

 そこで私は思う。昔、戦国時代の雍門周が、
  人の命の短さやはかなさを述べて、孟嘗君を悲嘆に暮れさせたことを
 愚かな者、身分の低い者は皆消えてゆく
 そして身分の高い尊い人、立派な人も例外ではなく
 その中で誰が語り継がれるというのか、そんな人はいない
 さていったいどういうわけで、長旅を続けるこの私は、
 悩み事や心配が止めようもなく盛んに湧き起こり、
  深まってゆくんだろう

 

《――「愚賎(ぐせん) 同(おな)じく堙滅(いんめつ)す/尊貴(そんき)
   誰(たれ)か独(ひと)り聞(きこ)えん」のあたりなどちょっと引っ
   かかりますよね。
 そうですね。表面的には“身分の高下に拘わらず、人はみんな、やがて
 人生を終える”というのですが、仕官して二年、抜擢されて名誉の旅、
 そんな中で感性の鋭い人ですから、朝廷の内部事情への嫌悪感とか、
 やがて軍閥が天下を取る予感とか、いろいろ感じ取ったんでしょうか。
 「愚賎」は深読みすれば、朝廷で時代の流れを読み取れない人への
 風刺かもしれませんね。》pp.39-40

まあ誰も皆、「死すべき人間」で、いかに高名な偉人といえども、
時の移り変わりとともに、権力の座も移行してゆくわけで、
王様や皇帝のような絶対的な権力者といえども、死ねば元も子もない。
どんなに立派な墓を建ててはみても、時とともに荒廃してゆくわけで、
こういう詩にもつながってゆくのでしょう。

 

 ●「夏夜呈従兄散騎車長沙」

題名にもある二人の知人宛の個人的なメッセージなれど、
二重の意味があるといいます。

「還至梁城作」よりもずっと後の作で、ある程度朝廷での生活を経て、
暴言により一時左遷された時期に作られたもの。

《或る夏の夕暮れ時から夜にかけてさまざまな風物を見たり聞いたりし
 て、季節の変化に心を打たれ、親しい友人に会いたくなった心境を綴っ
 ています。》p.41

二人への手紙に付録として同封したものではないか、そのため、表面的に
読んだのでは分からない暗号がいくつかある、といいますが……。

「従兄散騎」の「散騎」は官職名で従兄の顔敬宗(がんけいそう)、
「車長沙」は車が名字。

 ・・・

 夏夜呈従兄散騎車長沙
 夏夜(かや) 従兄(じゆうけい)散騎(さんき)と(しやちようさ)
     とに呈(てい)す
顔延之

 

炎天方埃鬱 炎天(えんてん) 方(まさ)に埃鬱(あいうつ)
暑晏闋■塵紛 暑(しよ) 晏(く)るれば塵紛(じんふん)闋■(や)む
独静闕偶座 独(ひと)り静(しづ)かにして偶座(ぐうざ)を闕(か)き
臨堂対星分  堂(どう)に臨(のぞ)んで星分(せいぶん)に対(たい)す

 燃え立つように暑い日、
  まったく埃が立ちこめるように煩わしく鬱陶しい
 ところがその暑さも日が暮れると、土ぼこりもすっかりおさまった
 今は一人静かにここにいて、共に座る相手もなく
 広間の前に出て、夜空に広がる星を見つめている

 

側聴風薄木 側(ほの)かに聴(き)く
         風(かぜ)の 木(き)に薄(せま)るを
遙睇月開雲  遙(はる)かに睇(み)る
         月(つき)の 雲(くも)を開(ひら)くを
夜蝉当夏急  夜蝉(やせん)は夏(なつ)に当(あた)つて急(きゆう)に
陰虫先秋聞  陰虫(いんちゆう)は
         秋(あき)に先(さきだ)つて聞(きこ)ゆ

 私はじっと耳を澄ます 夜風の木々にあたってたてたかすかな音に
 はるか遠くに眺められる、月が雲を開いて現れるようすが
 夜の蝉は夏の季節にあたってせわしく鳴き続け、
 こおろぎは秋にならないのに声が聞こえる

 

歳候初過半 歳候(さいこう) 初(はじ)めて半(なか)ばを過(す)ぐ
荃■蕙豈久芬 荃■蕙(せんけい) 
         豈(あに) 久(ひさ)しく芬(かを)らんや
屛居惻物変  屛居(へいきよ)して物(もの)の変(へん)ずるを惻(いた)み
慕類抱情殷  類(るい)を慕(した)うて情殷(じよういん)を抱(いだ)く

 季節は今や、春夏と、一年の半ばをすぎたところである
 そうなると春以来の香り草も、
  これからずっと香っているというわけにはゆくまい
 引きこもって暮らしていると、
  万物が移り変わってゆくことにひときわ心が痛む
 親しい友のあなたたちを懐かしみ、会えない悩みを抱くのだ

 

九逝非空思  九逝(きゆうせい)
         空(むな)しく思(おも)ふに非(あら)ざれども
七襄無成文 七襄(しちじよう) 文(ぶん)を成(な)す無(な)し

 何度もあなた方を思い出して心を向けるが、
  ただ何となく思っているわけではない
 何度も推敲して作り直しても、あなた方に送るに値する
  立派な作品を完成させることが出来ないままだ
 

初めの二句に暗号が――「埃鬱」「塵紛」の埃や塵が気になるといい、
「塵埃」は俗世間、政治の社会や役人の社会のたとえ。
左遷中も顔延之は式典や宴会に引っぱり出されていて、この日も暑い中
引っぱり出され、夕方にやっと落ち着いたところ、と。

夜蝉~以下にも暗号が――

《つまり高潔な人格である私が暑い夏に焦りを
 感じている一方、次の季節の虫も出て来ている、これは“時代の変化に
 先立って小者たちが騒いでいる”といったところでしょうか。》p.42

「荃■蕙(せんけい)」も暗号で、『楚辞』以来、高邁な理想、固い節操の
たとえで屈原がよく使っていた、といいます。

《“私の人生ももう半ばを過ぎ、高邁な理想ももう長くはないかなあ”
 ということ、もしくは“王朝がもう全盛期を過ぎ、その立派なあり方も
 長くはなさそうだ”という予感を友人たちに伝えたのでしょうか。》p.43

屛居~以下も、

《“隠居しているからこそ、政治状況を敏感に感じ取って
 しまう”という意味にも取れます。》p.43

最後の二句は、二人へのメッセージ。

「九逝」「七襄」には出典があり、
「九逝」は『楚辞』(九章―抽思)の

《旅人の魂がひと晩のうちに九回
故郷に飛んで行く、つまり望郷の強さを表わします。》p.43

「七襄」は『詩経』(小雅―大東)の

《織女星が丹念に織物を織ること、
それが転じて、何度も推敲して詩文を作ることを言います。》p.43

 

 ●宇野直人さんの顔延之の詩への解説

《これらの二首は、顔延之の作品では比較的、彼本来の美質、感受性や
 才能の良い部分が出ているものだと思います。こういう詩をずっと作り
 続けていれば彼の名声は今日まで不滅だったと思いますが、朝廷で重用
 されて、本来と少し違う公の顔で生きることを強いられたのかなあ。》p.44

一方、宴会などで詠んだ詩は、見識の高さゆえにテクニックに走った
というか、朝廷の環境を軽く見てルーティンワークに安住してしまった、
という見方をされています。

友人に贈る詩に関しては、

《或る程度、自分の思いを込め、心情が吐露できた》(江原正士)p.44
《二十歳年上の陶淵明とも親しく、朝から晩まで酒を酌み交わして、
 別れ際にぽんと大金を渡して去った、という故事もあります。》p.44

 ・・・

今回、ネットで顔延之さんとその詩について調べようとしたのですが、
あまりこれといった情報を集められなかった、
というのが本当のところです。

まあ、その辺が宇野さんの言うところの、
今日では忘れられた詩人というところなのでしょう。

この二首は詩としてはなかなかなものだという気はしますが、
いまひとつと言えば、いまひとつなのかも、という思いもあります。

――というところ、今回はこのへんで。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(38)顔延之「還至梁城作」「夏夜呈従兄散騎車長沙」」と題して、今回も全文転載紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、
2026.4.30
【編集後記】中国の古典編―漢詩を読んでみよう(38)顔延之-楽しい読書410号

 

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

 

--
※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
--

 

 

| | Comments (0)

2026.05.02

【編集後記】楽器~左利きの世界(40)再左鍵ハモ(4)特別編-キーボード逆置き左手弾き-週刊ヒッキイ第709号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

第709号(Vol.22 no.9/No.709) 2026/5/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(40)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(4)
特別編・左手で逆置きミニキーボードを弾くと……」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第709号(Vol.22 no.9/No.709) 2026/5/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(40)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(4)
特別編・左手で逆置きミニキーボードを弾くと……」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「再び左用鍵盤ハーモニカに挑む」の四回目というところですが、
 今回は「特別編」として、
 自前のミニキーボードをある条件で弾いた(?)お話を――。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ◆ <めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト ◆

 {左利きの人は左利き用の楽器で演奏しよう!}

- 「左利きに優しい社会」づくりは左用楽器の普及から! -

 左利きと楽器演奏について考える

  「左用鍵盤ハーモニカ」再び(三たび?四たび?)(4)

 <特別編>左手で逆置きミニキーボードを弾くと……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●逆向きに置くと、左利き用の鍵盤配置になる?

以前どこかで書いたと思うのですが、ミニキーボードを逆向きにおいて、
「左手(腕・手・指)」の自然な動きで弾いてみたら、どうなるか?
にチャレンジしてみました。

(正確にいいますと)そこまでいうほどのことではないのですが、
単に、ミニキーボードを上下といいますか、左右といいますか、
手前側を向こう側に、向こう側を手前側に置いて、
とにかく本来とは逆向きにおいて、弾いてみた、ということです。

 

前回の【別冊 編集後記】編では、『レフティラボ:Lefty Labo』の
鍵盤ハーモニカ記事から拝借した、鍵盤ハーモニカを上下?前後?
逆向きに演奏する画像と、筆者が体験したミニキーボードの逆向き左手
「ドレミ」演奏?の際の話を紹介しています。

第707号(Vol.22 no.7/No.707) 2026/4/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(3)」
2026.4.4
【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに(3)-週刊ヒッキイ第707号

この『レフティラボ:Lefty Labo』の記事中の画像――鍵盤ハーモニカを
逆向きに演奏する画像をヒントにした、というわけではありません。

2025512-lefty-labo-hidarikikihiki

以前、自分の40年ぐらい前のカシオのミニキーボード(CASIO PT-280)を
久しぶりに出してみて、ふっと思ったのです。
ピアノやオルガンなどは逆向きにおいて弾く、
というわけにはいきません。
でも、このキーボードなら弾きにくいにしても、弾けないわけではない。
ので、やってみてもおもしろいのでは、と思ったのです。

 

(ミニキーボード)通常の置き方――右利き用の鍵盤配置

┏━━━━━━━━━━━━↑上側(向こう側)
┣━━━━━━━━━━━━
┃~ドレミファソラシド~~(鍵盤)
┗━━━━━━━━━━━━↓下側(手前側)
……→→→ → →→→→(右利き用を普通に「左手」で弾くとき)
……小薬中 人 親中人親
……指指指 指 指指指指

 

↓(上下逆向きに置く)――左利き用?の鍵盤配置

 

……小薬中人 親 中人親
……指指指指 指 指指指
……←←←← ← ←←←(「左手」で弾くとき)
━━━━━━━━━━━━┓↑下側
~~ドシラソファミレド~┃(鍵盤)          
━━━━━━━━━━━━┫
━━━━━━━━━━━━┛↓上側

 

この置き方をしますと、
鍵盤の並びは通常の「右利き用」とは正反対の配置となります。

右から左へと音階があがっていく左利き用の鍵盤配置になるのですね。

260404-mini-keyb

Casio-pt280

260502-casio-pt280-gaykumuki

(画像:筆者の40年ほど前のミニキーボードCASIO-PT280を上下左右逆向きに置く)

 

 ●「親指から小指へ」と動かすだけで……

(以下、略)

 ●まつのじんさんの左利きサイトから

*参照:
第683号(Vol.21 no.6/No.683) 2025/4/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(30)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(5)」

2025.4.5
週刊ヒッキイ第683号-楽器における左利きの世界(30)まつのじん(5)

 

250405-2019813-matunojin-hidarikiki-14

250405-2019813-matunojin-hidarikiki-15

(画像:松野仁さんのサイトの左利きページ内の、左利き用のピアノをつくって演奏しているクリストファー・シード(Christopher Seed)さんの演奏動画に関連した説明中の説明画像――鍵盤の並びの違いと楽譜の記述の問題)

 

 ●身体と心の問題

 ●この快感、またはびっくり感を例えると――

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【編集後記】本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(40)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(4)特別編・左手で逆置きミニキーボードを弾くと……」と題して、ミニキーボードを逆起きして左手弾きしたときのことを紹介しています。

この【編集後記】では、冒頭と見出しのみの紹介です。
(*注:メルマガの本文は、一週間後にこのブログで別途、【最新号】として全文公開します。)

詳しくは本誌本文をお読みいただきたいのですけれど、とにかく、利き手の自然な動き――親指から順位「ドレミ」を弾くというだけのことで、しかも、たどたどしく断続的に音を出しているだけなのですが、それだけでもとても気持ちが良いのでした。
YouTubeの動画を見て5本指でキーボードを弾く(といいますか、鳴らす)だけのことですが、通常の右弾きの左手弾きでは得られない感覚、気持ちよさなのです。

やはり利き手を利き手らしく動かす、というのは大事なことなのですね。

だからこそ、右利きの人たちは、右手で親指から順に「ドレミ」を弾いているのです。
改めてやってみて気付きました。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』
〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

| | Comments (0)

2026.04.30

【編集後記】中国の古典編―漢詩を読んでみよう(38)顔延之-楽しい読書410号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

2026(令和8)年4月30日号(vol.19 no.8/No.410)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(38)
顔延之「還至梁城作」「夏夜呈従兄散騎車長沙」」

 

 

------------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2026(令和8)年4月30日号(vol.19 no.8/No.410)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(38)
顔延之「還至梁城作」「夏夜呈従兄散騎車長沙」」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」38回目は、元嘉期の詩人の
 顔延之を取り上げます。

 平凡社の江原正士、宇野直人/著『漢詩を読む』のシリーズ第二巻
 『漢詩を読む 2 謝霊運から李白、杜甫へ』を参考にすすめています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆ 見識も才能もある、ぼろ家に住む貴族 ◆

 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(38)

  ~ 生前は大詩人 ~ 
 
  顔延之「還至梁城作」「夏夜呈従兄散騎車長沙」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回の参考文献――

『漢詩を読む 2 謝霊運から李白、杜甫へ』
 江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/11/26
「一、元嘉期の詩人たち」より
(Amazonで見る)『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』

260228-kansi2

 

 ●顔延之という人

(以下、略)

 ●「還至梁城作」

 ●「夏夜呈従兄散騎車長沙」

 ●宇野直人さんの顔延之の詩への解説

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(38)顔延之「還至梁城作」「夏夜呈従兄散騎車長沙」」と題して、「顔延之」の漢詩の紹介です。
今回も冒頭のみの転載です。
冒頭以下は、見出しのみで本文は省略させていただきました。

 ・・・

本文中にも書いていますように、顔延之さんは生前は大詩人として定評があったのですが、今日ではすっかり埋もれてしまいました。
参考書に利用している『漢詩を読む 2 謝霊運から李白、杜甫へ』(平凡社 2010/11/26)の著者、宇野直人さん(聞き手:江原正士さん)は再評価したいということでした。
取り上げている二首を見ますと、良い出来の詩と思われます。
陶淵明や謝霊運などとも同時代といっていい人で、そういう意味で比較されるとやはりちょっと違うのかも知れません。
(筆者にはまだその辺のレベルの話はできないのですけれど……。)

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

 

| | Comments (0)

2026.04.25

【最新号】『左組通信』復活計画(43)左利き自分史年表(9)2003(平成15)―ネットの時代(2)-週刊ヒッキイ第708号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【最新号】

第708号(Vol.22 no.8/No.708) 2026/4/18
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [43]
レフティやすおの左利き自分史年表(9)2003(平成15)
―ネットの時代(2)一般向けブログ<ココログ>
『レフティやすおのお茶でっせ』開設」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第708号(Vol.22 no.8/No.708) 2026/4/18
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [43]
レフティやすおの左利き自分史年表(9)2003(平成15)
―ネットの時代(2)一般向けブログ<ココログ>
『レフティやすおのお茶でっせ』開設」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「左利き自分史年表」の九回目です。

 過去の記録は、該当のブログ記事から御覧頂けます(↓参照)。

 この年表は<左利きミステリ>を含む「左利き年表」になっています。
 こちらの記録も、過去のブログ記事から確認できます。

 

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
   ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [43]

  <レフティやすおの左利き自分史年表>(9)
 
  2003(平成15)―ネットの時代(2)

    一般向けブログ<ココログ>『レフティやすおのお茶でっせ』開設
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 

――過去の「レフティやすおの左利き自分史年表」

(第一回)~(第三回)分は、(第四回)の冒頭を参照

(第四回)
・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第657号(No.657) 2024/1/20
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [27]
レフティやすおの左利き自分史年表(4)1991(平成3)-1994(平成6)春
―紙の時代(1)『ひだりぐみ通信』」
・ブログ
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2024.1.20
『左組通信』復活計画(27)左利き自分史年表(4)1991-1994春―紙の時代(1)『ひだりぐみ通信』-週刊ヒッキイ第657号

 

(第五回)~(第七回)分は、(第八回)の冒頭を参照

(第八回)
・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第706号(Vol.22 no.6/No.706) 2026/3/21
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [42]
レフティやすおの左利き自分史年表(8)2001(平成13)-2002(平成14)
―ネットの時代(1)個人ホームページ『レフティやすおの部屋』開設」
・ブログ
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2026.3.21
【別冊 編集後記】『左組通信』復活計画(42)左利き自分史年表(8)2001-2002―ネットの時代(1)-週刊ヒッキイ第706号

2026.3.28
【最新号】『左組通信』復活計画(42)左利き自分史年表(8)2001-2002 ―ネットの時代(1)-週刊ヒッキイ第706号

 

――過去の<左利きミステリ>

第640号(No.640) 2023/4/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前編)」
2023.4.15
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前)-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画

 

------------------------------------------------------------------
「2003(平成15)-2004(平成16)―ネットの時代(2)
一般向けホームページ『レフティやすおの左組通信』開設
 【左利きライフ研究家】レフティやすおの左利き自分史年表-9」
------------------------------------------------------------------

*(注)科学書――特に脳・神経科学に関する本につきましては、
 最も発達が著しく、発行年代の古い本の場合、情報として
 古くなってしまっているものがありますので、ご注意ください。

==================================================================
(太文字=西暦(元号)年齢) レフティやすおの出来事 (茶文字=社会の出来事)(青文字=左利き・利き手関連文献
==================================================================

 

2003(平成15)49歳

左利きに関する本を出したいと考え、左利き関係の本を
府立図書館でさがし、いろいろ読んでみる。

 

2/1 第1回レフトの日シンボジウム報告文集

シンポジウム開催のご挨拶 (JSC会長 川嶋健史)…p.1
「2月10日は左利きの日」宣言…p.2
シンポジウム進行予定…p.3
<1>ゲスト話題提供「左と右の話あれこれ・生活の中のユニバーサル・
 デザイン」JSC顧問ねもと ただし氏…p.4
<2>活動報告
「実態調査班報告書」利き手調査の歴史とJSC式「利き手・使い手調査
 表」の作成 三浦良子・深津邦夫…p.5
「左右共用品班報告書」左右共用品の概念提案とその普及推進について
 坂尾淳子・深津邦夫…p.13
<3>左右の伝承誌
(ケース01)「左筆法」はいかにして生れたか? 坂尾淳子・三浦良子…p.18
(ケース02)左利き短命説批判の試み 深津邦夫…p.21
<4>左利きの生活誌
(ケース01)ジョージ6世の場合…p.24 
(ケース02)E・S(25歳・女性)の場合…p.26 
(ケース03)M・S(35歳・女性)の場合…p.29
(ケース04)K・F(55歳・男性)の場合…p.31
(ケース05)Y・W(55歳・男性)の場合…p.33
(ケース06)J・S(34歳・女性)の場合…p.35
(ケース07)A・M(46歳・女性)の場合…p.37
<5>「レフトの日ニユーズレター」バックナンバーNo.1~No.4…p.40

 

4/14(ゴルフ)左利き・左打ちの選手(マイク・ウイア/カナダ人)
マスターズ史上初制覇。

「レフティ(左打ち)の優勝で大騒ぎしない時がいつかきっと来る
 だろう。今もツアーには5人ほどレフティのシード選手がいるが、
 今後は左利きの人がわざわざ右打ちに直される、そんな時代はなくなる
 と思う。もっとたくさんのレフティが活躍するようになると思う」

(masters2003.4.10-4.13)
 ゴルフダイジェスト・オンライン 2003年 マスターズ特集!
 『マスターズ優勝M.ウイアのコメント』 4/14更新

NIKKEI GOLF GUIDE ニッケイゴルフガイド より
《2003年のマスターズは2人のレフティー(左打ち)プレーヤーの明暗を
 分ける試合となった。ここ数年タイガーのライバルの筆頭と目されて
 いたフィル・ミケルソン。
 マスターズでメジャー初制覇を成し遂げたウエアは、シーズン中盤以降
 も好調を持続。2003年はマスターズを含めて3勝、賞金ランキングも
 2002年の78位から一気に5位に浮上。名実共にトッププレーヤーとして
 の地位を固めた。
 同じレフティーの二人だが、左打ちになった事情はちょっと違う。
 ミケルソンはゴルフ以外は右利き。プレー中の時計も左手にしている。
 子供の頃、父親に連れられてゴルフを練習するとき、いつも右利きの
 父の前で父と同じようにスイング練習をした。その結果、鏡に映した
 ように左打ちになってしまったという。
 一方、ウェアはもともと左利き。しかし、ゴルフでプロを目指すため
 には左利きは不利ではないかと思ったことがあった。彼がゴルフを
 始めた当時は、レフティー用クラブの店頭バリエーションが豊かとは
 言えなかったからだ。15歳の時、ウエアはジャック・ニクラウスに
 手紙を出す。「右打ちに変えた方がいいのでは?」というのがその内容
 だった。これに対しニクラウスは「やりやすい自然なスイングの方が
 いい。今のままやりなさい」との返事を送ったという。6回優勝の
 マスター・オブ・マスターズからの貴重な助言が、左利きとして史上
 初のマスターズチャンピオンを生んだ。》

――ゴルフも「右利き向きにコースが作られている」という説があるそう
 です。ゴルフでも少なくとも用具の面では不利なようです。また、
 打ちっぱなしの練習場でも左打席が少ないと聞いたことがあります。
 今ではどうなんでしょうか。
 ウイアさんによりますと、ゴルフでも「右打ちに直される」ということ
 があるのですね。道具があるかどうかという点もあるのでしょうか。
 同じレフティー・ゴルファーでも、ミケルソンさんとウイアさんとでは
 右利きと左利きと、まるで異なる点は興味深いものがあります。
 (産経新聞の記事では、名前が「ウエア」になっている)

202644-masters-w1

202644-masters-w2

 

4/<左利きミステリ>「停電にご注意」

収録短編集―
『三番館の全事件III クライン氏の肖像』鮎川哲也 出版芸術社 2003/4/1
(Amazonで見る) 
「停電にご注意」(初出)<小説推理>1982年10月号
――写真に写っている全員が左利きという事件の謎を解く。
 <日本左利き協会>という組織が登場する。

《鮎川哲也が最後に描いた名探偵、氏名年齢不詳のバーテンの名推理。
 三番館シリーズ最終巻。本巻には、全員が左利きの記念写真の謎
 「停電にご注意」、東京にいたはずの人間が軽井沢で殺人
 「秋色軽井沢」、鮎川哲也みずからが登場する「クイーンの色紙」、
 暗闇に消えた絵画「クライン氏の肖像」等、全十四篇を収録。》

(「停電にご注意」収録文庫)
『材木座の殺人』鮎川哲也 創元推理文庫 2003/8/1
(Amazonで見る) 

Zaimokuza-dsc09623-2

《推理番組『私だけが知っている』の脚本を原形とする「棄てられた男」
 「青嵐荘事件」、鮎哲版“ジェームズ・フィリモア氏の事件”でもある
 「人を呑む家」や、私立探偵が直接関与しない異色の表題作など六編。
 安楽椅子探偵譚、三番館シリーズ第四集。収録作品 棄てられた男/
 人を呑む家/同期の桜/青嵐荘事件/停電にご注意/材木座の殺人》

 

*参照:『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第364号(No.364) 2013/5/18「名作の中の左利き
~推理小説編16~全員が左利きの謎「停電にご注意」鮎川哲也」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2013.5.22
名作~推理編16~全員が左利きの謎・鮎川哲也~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii364号

 

6/27「拝啓,左利きだった人へ」比治山女子中学校 3年 田中
杏奈(第24回「少年の主張」広島県大会県知事賞)

《「私も昔,左利きだったんじゃけど,親になおされたんよー」この言葉
 を聞くと,いつも驚きます。/ 私は十五年間ずっと,左手でものを
 書き,ものを食べ,ものを作ってきました。左利きであることに何の
 疑問も持っていませんでした。/ 確かに左利きは,不便なことが少な
 くありません。電話,文字の書き方,自動販売機…。右利きの人にとっ
 ては当たり前のものも,実は左利きには不便になってしまうのです。
 (略) いつか,どんなに変わった個性を持った人でも,胸をはって,
 「これは私の個性だ!」と言えるようになったらいいと思います。
 左利きであることも,特徴も,姿勢も,全て自分のものだと思えるよう
 になったらいいと思います。そして,私はそんな社会を作っていきたい
 と思います。/ いつの日か,「元」左利きの人がいなくなるまで。
 誰もが皆,自分の個性を大切にできるようになるまで。/ あなたの
 目の前に,一本の鉛筆があります。それをとる手は,右手ですか? そ
 れとも,左手ですか?/ その手は,本当にあなたの利き手ですか?》

――「一本の鉛筆」とは、銀行等の窓口で用紙記入用に用意されている
 「紐付きペン」のこと。右手で書くにはちょうどの長さだが、左手で
 使うには紐が短すぎるという「あれ」。筆者の<左利き川柳>から――

 《(右利き優先/偏重社会の)現実を 紐付きペンが 突きつける》
 

9/『鮨を極める』早瀬圭一 講談社 
(一)小野二郎、(六)油井隆一"左利きで人一倍苦労も努力もした"
――左利きの寿司職人で有名な小野二郎、油井隆一の左利き話を収録。
『鮨を極める(The New Fifties)』早瀬 圭一/著 2003/9/1
(Amazonで見る)

《男たちはなぜ鮨屋になったのか/一徹。気鋭。円熟。/16人の鮨職人
 たちの人生と味の真髄に迫る異色人間ノンフィクション》


・すきやばし次郎(東京・銀座)・次郎よこはま店(横浜・関内)
・神保町鶴八(東京・神田)・新橋鶴八(東京・新橋)
・奈可久(東京・六本木)・き寿司(東京・人形町)
・青木(東京・銀座)・徳助(東京・尾山台)・あら輝(東京・上野毛)
・成田(名古屋・東新町)・寿し銀(名古屋・御園銀座)
・吉野鮓(京都・先斗町)・楽家ずし(京都・下鴨)
・司(千葉・我孫子)・千取寿し(金沢・石引)・おざわ(東京・銀座)

(文庫版)
『鮨に生きる男たち』早瀬 圭一/著 新潮文庫 2007/4/1
(Amazonで見る) 

260418-susiniikiru

260418-susiniikiru-1_20260417170201

《全国十七人の鮨職人の錚々たるドラマに、鮨を愛してやまない
 ノンフィクション作家が迫る。読み応えも味わいもたっぷりの列伝。》


(目次)
油井隆一「喜寿司」(東京・人形町)
水谷八郎「鮨水谷」(東京・銀座)
田島道弘「神保町鶴八」(東京・神田)
石丸久尊「新橋鶴八」(東京・新橋)
鈴木隆久「奈可久」(東京・六本木)
青木利勝「鮨青木」(東京・銀座)
原田昭徳「鮨徳助」(東京・尾山台)
荒木水都弘「あら輝」(東京・上野毛)
太田龍人「鮨処喜楽」(東京・経堂)
飯田壯夫「すし処司」(千葉・我孫子)
大野勝輝・晃稔「鮨処成田」(名古屋・東新町)
佐藤功一「寿し銀」(名古屋・御園銀座)
酒井正賢「吉野鮓」(京都・先斗町)
吉田勝昭「千取寿し」(金沢・石引)
斎田清「松乃寿司」(静岡・焼津)
小澤諭「鮨処おざわ」(東京・銀座)
小野二郎「すきばやし次郎」(東京・銀座)

 

9?/<左利きミステリ>「書肆に潜むもの」井上雅彦 (他)■
――左利きの少年が遭遇した貸本屋での怪しの世界。《左開きのドアは、
 死人の帷子と同じこと》という迷信をめぐる幻想ミステリ?
初出:『ミステリーズ!』2003年9月号(季刊誌)
(収録短編集)
『遠い遠い街角』井上雅彦 東京創元社 2007/6/1
(Amazonで見る) 
『古書ミステリIII』ミステリ文学資料館編 光文社文庫 2015/5/12
(Amazonで見る) 

 

10/ カスタネットはさみ、東京ビッグサイトで行われたHCR展
(国際福祉機器展)の出展ブースで、世界で初めて一般公開。

カスタネットはさみ―

《「すべての人にやさしいはさみ」をテーマに、
 ロナルド・メイスが提唱するユニバーサルデザインの考え方に基いて、
 長谷川刃物とトライポッドデザインが共同で開発しました。》
 《カスタネットはさみは安全と安心、使い心地を追求した設計とかわい
 らしさを感じさせるユニークなデザインの新感覚なはさみです。》

――昨年夏の『モノ・マガジン: 恐竜大復活 (2025年8-16.9-2合併号)』
 <【特集】右利きにはわからない !? 左利き道具指南>に、「左利き・
 右利きを問わない ユニバーサルデザイン文房具」で、ユニバーサル・
 デザイン文具が紹介され、その中にこの「カスタ」が紹介されていまし
 た。確かにユニバーサル・デザインで左右共生上は「ベター」では
 あっても、「左利き」の観点からいいますと、必ずしも「ベスト」な
 商品ではないので、あえてひとこと入れておきたいと思いました。

 

*参照:
Casta(カスタ) | 長谷川刃物株式会社 関の刃物(CANARY・HARAC)

HARAC Casta ブルー D-CASTA-BU
(Amazonで見る)

『モノ・マガジン: 恐竜大復活 (2025年8-16.9-2合併号)』
ワールド・フオト・プレス (2025/8/1)
(Amazonで見る) 
251004-mono202581692

202510-mono202581692-l-1112

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第695号(Vol.21 no.16/No.695) 2025/10/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 特別編:モノ・マガジン (2025年8-16.9-2合併号)
【特集】右利きにはわからない !? 左利き道具指南」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2025.10.4
親御さんへ―特別編:モノ・マガジン(特集)左利き道具指南-週刊ヒッキイ第695号
(hatena)

 

12/『至福のすし―「すきやばし次郎」の職人芸術』山本益博
 新潮社 新潮新書46 2003/12/1
(Amazonで見る) 

Sukiyabasijirou
――左利きの寿司職人・小野二郎の仕事ぶりを紹介する。

《東京銀座にあるすし屋「すきやばし次郎」。主人・小野二郎、現在七十
 八歳にしていまだ現役。洗練の極をいくにぎりは今も向上をつづけ、
 いささかの衰えもしらない…。店に通いつづけること二十年、食べ手の
 プロフェッショナルとして、つけ台をはさんでつぶさに仕事を追い、
 職人芸術とでも呼ぶべき域に達した江戸前ずしの秘密に迫る。四半世紀
 に及ぶ料理批評活動の集大成。》

(目次)
第1章 小野二郎に出逢う(料理人の条件;職人芸術)
第2章 小野二郎の五十年(江戸前の由来;「つけ場」「つけ台」
「づけ」「つめ」… ほか)
第3章 「すきやばし次郎」の一年―小野二郎に聞く(1)
(季節をめぐりながら;赤身が一番好き ほか)
第4章 「すきやばし次郎」の一日―小野二郎に聞く(2)
(掃除にはじまり掃除に終わる;ぬるいおしぼりは大ッ嫌い ほか)
第5章 「すきやばし次郎」の一時間(客のお手本;イチローの打撃芸術
 ほか)

《山本:(略)真っ直ぐに置かずに、客が手でつまみやすいように、
   ちょっと角度をつけて置かれます。(略)あれは意識して置かれて
   いるんですよね。
 二郎:はい。
 山本:その最初の一個を左利きで召し上がるお客様だったら、
  すかさず二個目からは……。
 二郎:左に向けます。
 山本:(略)どういうタイミングでどっちの方の手ですしをつまむ方
   なのか、さらに、手でつまむのか箸で召し上がるのかもはかって
   らっしゃいますよね。
 二郎:はい、全部やります。手でつまむ方と箸を使われる方では
   にぎりのかたさをわずかに変えます。
  箸の方のほうはちょっとですが堅めににぎります。
  それをやるのが、こちらの仕事です。(略)》

 

2003/?/<左利きミステリ>「大喝采」横田順彌 [SF]
 (他)■<左右関連>
――明治時代を舞台に、日本SFの父・押川春浪とその弟子の科学小説家・
鵜沢龍岳ものの一編。左右逆転の世界に瞬間的に転移した怪異譚。
初出:日本古典SF研究会会誌『未来趣味』第十号
 『SFマガジン』2019年6月号 <追悼・横田順彌>小説再録

Dsc06676-yokojun-daikassai-sfm

Dsc06683-yokojun-daikassai
(収録短編集)
『押川春浪回想譚』横田順彌 出版芸術社(ふしぎ文学館) 2007/5/1
(Amazonで見る) 

 

*参照:『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第561号(No.561) 2019/12/21「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(38) 小説編:左右反転世界「大喝采」横田順彌」
『レフティやすおのお茶でっせ』2019.12.21
右用と左用の違い(38)小説編左右反転世界「大喝采」横田順彌-左利きで生きるには週刊ヒッキイ561号

 

12/23 @niftyのWeblog(ブログ)<ココログ>で、
『レフティやすおのお茶でっせ』を始める。
(2025年10月タイトルを変更―現『左利きライフ研究家
 (元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』)
左利きの話題を書き込む。ここでも左利きの問題をアピールする。
――本格的に「一般向け」に書くことにしました。
 すでに、新年からホームページ『レフティやすおの左組通信』を始める
 ことになっていましたので、その援護射撃を、という意味で先行開始。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [43]レフティやすおの左利き自分史年表(9)2003(平成15)―ネットの時代(2)一般向けブログ<ココログ>『レフティやすおのお茶でっせ』開設」と題して、今回は全紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、
2026.4.18
【別冊 編集後記】『左組通信』復活計画(43)左利き自分史年表(9)2003(平成15)―ネットの時代(2)-週刊ヒッキイ第708号

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』
〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

--
※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
--

 

| | Comments (0)

2026.04.22

【最新号】私の読書論-<町の本屋>論(10)思いつくあれこれ-楽しい読書409号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【最新号】

2026(令和8)年4月15日号(vol.19 no.7/No.409)
「私の読書論-<町の本屋>論(10)
『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』(飯田一史)より
思いつくあれこれ」

 

 

------------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2026(令和8)年4月15日号(vol.19 no.7/No.409)
「私の読書論-<町の本屋>論(10)
『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』(飯田一史)より
思いつくあれこれ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 一昨年9月から散発的に綴ってきました、本屋さん減少を嘆く
 <元本屋の兄ちゃん>による<町の本屋>論の、昨年4月以来の
 10回目となります。

 今回は、前回9回目でふれました飯田一史さんの著書

『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか 知られざる戦後書店抗争史』
 飯田 一史/著 平凡社新書
(Amazonで見る)

Dsc06323-matinohonya

 を基に書いていく予定でしたが……。

 

 (第9回)

2025(令和7)年4月15日号(vol.18 no.6/No.386)
「私の読書論195-<町の本屋>論(9)
『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』まえがき(飯田一史)より」

2025.4.15
私の読書論195-<町の本屋>論(9)『町の本屋は~』(飯田一史)より-レフティやすおの楽しい読書386号

 

 【過去8回の<私の「町の本屋」論>】は、上記の第9回の号冒頭を
 ご参照ください。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - 私の読書論 -

  ~ がんばれ!町の本屋さん <「町の本屋」論>10 ~

  『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』飯田一史 より

   思いつくあれこれ……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●力作だけど売れそうもない本

前説にも書きましたように、『町の本屋~』を読んで、
その感想や思ったことを書いていくつもりでしたが、
正直読み切れませんでした。

力作で、相当なボリュームもあります。
通常の新書の場合、うすっぺらい本ですと150ページから200ページ
程度で、ちょっとがんばった本でも250から300ページ程度です。
この本は、350ページ。
中身を見ましても、表やグラフなどもありますが、ほぼ一面黒い字
ばっかりという感じです。

力作ではありますが、決して売れる本ではない、
絶対ベストセラーにはなり得ない、でも必要な本、そういう本です。

《出版業界や図書館業界の少なからぬ人たちから煙たがられそうな話も
 含むこの企画を平凡社が引き受けてくれたことには、大変感謝している
 (本が出る前から「介入」はあったが……)。》p.338

と「あとがき」にもありますように、こういう企画の商品をよく出版した
な、というのが正直なところです。
一時期町の本屋さんで働いていて、多少は実状を知っている人間でも、
ここまでは知らない、という事実が色々と書かれています。
特に歴史的な事実に関しては、これは調べていただかないと、
分からないことばかりです。

扱っている内容ですが、日本の書店業の「基本構造」を知るための営業や
経理関係、関係法規などにもふれており、ちょっとシンドイ部分があり、
業界用語などの説明は入っていますが、難しい用語も頻発です。

「まえがき」末尾に本書を読むための注意書きが入っています。

《しんどいと感じたら「戦後書店経営史」の本編である第三章から、
 あるいは比較的時代が近い第六章の郊外型複合書店や第十一章の
 ネット書店の話から、または興味のある話題からよんでもらいたい。
 出版業界の制度や法律、公取の言い回しは複雑だから、「よくわから
 ない」「つまらない」と思う部分はどんどん読み飛ばしてもらって
 かまわない。ただ各章末尾には「まとめ」を置いているから、そこは
 読んでほしい。先に各章まとめと、「終章」を読んでもらえれば
 全体の見通しがよくなるかもしれない。》

 

思いのほか手応えのある読書となり、時間までには到底読み切れず、
「パラパラッと通し読みしてみた」だけで終わりました。

というわけで、
内容に本格的に踏み込んだ感想や意見を述べることができません。

本格的な内容紹介は、また次回あるいはいずれ、ということになります。

今回は、申し訳ないですが、
ただただ思いつくままに愚痴をこぼすような回になってしまいそうです。

 

 ●「目次」

まずは、今回も「目次」を転載しておきましょう。

 

《目次》
まえがき
第一章 日本の新刊書店のビジネスモデル
 コラム1 本屋の動向と読書の動向は必ずしも一致しない
第二章 日本の出版流通の特徴
 コラム2 書店の注文・取引方法あれこれ
第三章 闘争する「町の本屋」――運賃負担・正味・新規参入者との戦い
 コラム3 見計らいの重視、予約と客注の軽視
第四章 本の定価販売をめぐる公正取引委員会との攻防
 コラム4 返品条件付販売への切り替えはいつ起こり、
  いつ委託ではないと認識されたのか
第五章 外商(外売)
 コラム5 取次からの請求への書店の入金率の変化と返品入帳問題
第六章 兼業書店
 コラム6 信認金制度
第七章 スタンドと鉄道会社系書店
 コラム7 出版物のPOSの精度を高めるのはなぜむずかしいのか
第八章 コンビニエンス・ストア
 コラム8 書籍の客注と新刊予約注文の歴史
第九章 書店の多店舗化・大型化
 コラム9 共同倉庫構想の挫折史
第十章 図書館、TRC(図書館流通センター)
 コラム10「送料無料」と景表法規制
第十一章 ネット書店
 コラム11 2020年代の「指定配本」の増加
終章
あとがき

 

前回も書きましたように、

《新書版ながら、350ページ超というかなりゴツい本で、
 出版業界における新刊書店の立場や、環境の変化や、
 その衰退の歴史を追った本》

で、

《元(町の)本屋の兄ちゃんとしては、気になる本です。》

 

 ●未必の故意か怠慢か

正直読んでいますと、そんなにずっと昔から問題があったのだ、
というのが偽らざるところです。

筆者が現役の<本屋の兄ちゃん>時代から、気になっていたこと、
はもちろんですが、それ以前からの構造的な問題点が、
いつまでも改善されることなく続いてきた、ということになります。

もちろん、だれもがみな放置していたというわけではありませんが、
肝心要の構造的な部分――委託販売、再版制度などなど――に本格的に
メスを入れることができないままにズルズルと来てしまった、
というのが現状のようです。

そういう未必の故意のような、怠慢のような業界の在り方に、
腹が立ってしまって、どうも冷静に読み進めることができませんでした。

もう腹が立ってきて、こんなことをしているからダメになるんだ、
と怒り心頭に、というところですね。

 

 ●委託販売について

本屋さんは基本的に「委託販売」だということは、
多くの方がご存知のようで、またどの店で買っても同じ値段(定価販売)
だ、ということもご存知でしょう。

ただ「委託販売」といっても、実際には、
書店には毎月毎月在庫分の支払いの請求が来ます。
日銭が入るいい商売のように思われがちですが、売れた本だけ帳合が
発生するわけではなく、取次(本の卸売)から送られてきた本のすべての
代金が請求されます。
返品すれば、その分は返してもらえるわけですが、即日返品しても、
実際にはその金額が還ってくるのは、一定期間先になります。
また返品手数料というものもかかってきます。
このタイムラグのせいで、資金繰りに困り倒産する例も少なくない、
というのが現状です。

 

 ●本が売れても赤字になる構造

本が売れなくなっている、といわれますが、
書店経営が苦しくなっている理由は必ずしもそれではないというのが、
本当のところです。

根本的に商品価格と、その掛け率の問題、粗利そのものが少ない、
という問題があります。

定価販売で競争から守られている、といわれたりしますが、
実際には、自分が売る商品の売値を自分で付けられない、
というのは小売業として困った点です。

安く仕入れて高く売れば、儲けは増えます。
しかし本屋は、仕入れ価格も販売価格も出版社や取次によって、
支配されています。
本屋が勝手に、これは数売れるから安く設定してやろうとか、
逆に、これは売れないから高くしてもいいやとか、
そういうわけにはいかないのです。

客集めのために、売れ行き良好書を多数仕入れて目玉商品にしてやろう、
儲けはついで買いのほかの本で、という作戦は取れません。

しかも、売れ行き良好書というのは、返品を嫌う取次により、
売上の大きい大書店に集中的に配本されます。
中小の書店は、思うように仕入れることはできません。

「今、置いておけば売れる!」本が手に入らないのが、町の本屋です。

お客様は、ここになければよそで探す、という人が大半です。
なぜかといえば、ここにはなくても「あるところにはある」からです。

町の本屋さんが無理して注文を出しても、よそで売れなくなってから、
やっと回ってくるというのが、実状です。
そういう本はもちろん並べて置いてもまず売れません。
売れ時を過ぎてしまったからです。

そして売れ残ったから、賞味期限が近いから、季節外れになったから、
と安売りしたり、ワゴンセールに出すというわけにはいかないのです。

「本は腐らないから」いつまでも市場価値は変わらない、と思われる
かも知れませんが、実は本も「生もの」なのです。
売れどき、旬というものがあるのですね。

○○で取り上げていたからとか、映画やドラマ化で人気が出ているとか、
新刊といってもホントに出たばっかりの時もあれば、一ヶ月過ぎたあと
とか、様々です。
「今月の新刊」として今売れてます、といわれた本でも一ヶ月後には
だれも見向きもしない、というケースもよくあります。

そして、仕入れすぎた本は、支払いに困るだけです。

 

また最近では、売れてるのにどうして? という閉店が増えています。
店舗の家賃が高騰して――特に一等地の商業地は、どことも高騰して、
家賃の改正を機に閉店という例も多々あります。
貸し手もテナントとしてもっと売上を出せる店に入ってもらいたい、
と考えるのは当然のことでしょうから。

本屋は小売店の取り分が少ないため、経費倒れになってしまうのです。

 

 ●原価と定価とその差額の分配について

「第一章」にあったのですが、アメリカでは本の原価は20%ぐらいで、
だから40%引きや50%引きといった値引き販売も可能なのだ、
というのです。
これは正直驚きでした。

外国の本の値段に比べて日本の本の値段が安い、という話は聞いていま
した。
この企画の過去の回でも紹介していましたが、ここまでとは。

現状の再販制度を続けるのなら、本の値段を上げて、
その分配の比率を変えて、本屋さんと著者に厚く配分しようというのが、
筆者の考えでした。

*参照:
2024(令和6)年11月15日号(vol.17 no.20/No.377)
「私の読書論190-<町の本屋>論(7)産経新聞記事10/27朝刊記事
「書店が消えない処方箋」より」
『レフティやすおのお茶でっせ』
2024.11.15
レフティやすおの楽しい読書377号-告知-
私の読書論190-<町の本屋>論(7)産経新聞10/27朝刊記事より

 

 ●根本的改革の時

再販制度や委託販売制度など、従来の販売方法を根本的に変えるしかない
というのが、本当のところだと思います。

とにかく小売店が自分で商品の値付けをできないのでは、お話にならない
という気がします。

何を売りたいかとか、どういう風に売りたいのか、どれぐらいの値段で
売りたいのか、そういうことぐらいは自分で決めたいものです。

それぞれに経営状況というものは異なっています。
立地条件とか、顧客層とか。

本も普通の商品と同じように売れるように変えていくのが一番だ、
と思います。

自分の店では売れない本は仕入れない、などというのは、
基本中の基本でしょう。
現状では、仕入れの大半は、取次に支配されていて、
書店側ではどうにもできません。
売りたくない本でも大量に送ってきたりするのですから。

 

 ●昔の思い出話

筆者の働いていた本屋さんのお話をしますと、
近隣に公立私立の中高校がある文教地区の駅前(というか駅裏?)の
店舗で、筆者が高校生のときに開店し、よく通った店で、
隣駅に本店のある書店の支店でした。

そういう土地柄、エロ本の類いは極力置かない――ただライバル店が
スーパー内の店舗で、当時スーパーは七時閉店でしたので、その分、
夜のお客様が多い当店では夜客用に多少は置く、という方針。

店長は基本的に送られてきた本はみな店に並べるタイプの人で、
一方筆者は過去のデータから実際に売れる数量にこだわるタイプで、
特に昼のお客様重視で見栄えを気にする本の並べ方をする人間でした。
そこで、エロ本系は実売数ギリギリまで即返するやり方でした。
ライバル店がスーパー内店舗ということで、婦人客・ママさん客、
子供客に強く、当店には来てもらえない傾向がありました。
その点を少しは改善したい、という考えがありました。

『週刊少年ジャンプ』が好調な時代で、初めて100冊仕入れたときは、
店長から大丈夫かと言われたものでしたが、あそこならある、と
いつしか噂が広がったのか、子供客が増え、即日完売の連続でした。
ところが、それ以上の数量はどうしても入れてもらえない状況でした。

児童書や小学生用のドリルなどにも力を入れ、婦人客や女性客向けの
編み物の季節物なども力を入れたものでした。

高校生客は三年で卒業してしまうのですが、一年目につかめばあと二年は
期待できるということで、「客を育てる」ことを考えていました。
そこで、男子高校生向けにバイク雑誌やバイクもののコミックを充実
させたり、親しくなったクラブの上級生に下級生に来てもらえるように
頼んだりもしたものでした。

元々多かった夜の会社帰りの男性会社員やOL(当時は若い女性会社員
さんをこう呼んだ)のお客様向けにも、雑誌など力を入れたものでした。
50冊売れる雑誌をいくつ作れるか、等々。

当時は、一般書店では書籍と雑誌の売上の比率が半々程度といわれ、
当店は雑誌が弱いといわれていたものでした。

 

 ●時代について行くのがしんどくなる

まあ、そんな思い出話はこの辺にして、とにかく、努力は報われる、
というのが楽しい毎日でした。
しかし、それも最初の何年間かの話でした。
いつしか、世間の本屋同様、当店の売上も頭打ち状態になり始めました。
一つはコンビニ、もう一つは郊外の複合店の登場です。

さらに、ファミコンの登場などもあり、
子供たちや若者の好みの変化が激しくなり、お客様に着いていくのが
しんどくなったものでした。
私は年齢を感じてしまい、天職だと思っていた仕事を辞めることに
しました。
本、特に書籍中心の店なら、それほど若い感性は必要ではなかったのかも
しれません。
しかし、雑誌を中心に、コミックやゲームが登場したり、
タレントさんやテレビの影響が大きくなったりするようになりますと、
時代に着いていくのが難しくなります。

 ・・・

ということで、今回はこのへんで。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「私の読書論-<町の本屋>論(10)『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』(飯田一史)より 思いつくあれこれ」と題して、今回も全文転載紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、

2026.4.15
【編集後記】私の読書論-<町の本屋>論(10)思いつくあれこれ-楽しい読書409号

 

 

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

 

--
※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
--

 

| | Comments (0)

2026.04.18

【別冊 編集後記】『左組通信』復活計画(43)左利き自分史年表(9)2003(平成15)―ネットの時代(2)-週刊ヒッキイ第708号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

第708号(Vol.22 no.8/No.708) 2026/4/18
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [43]
レフティやすおの左利き自分史年表(9)2003(平成15)
―ネットの時代(2)一般向けブログ<ココログ>
『レフティやすおのお茶でっせ』開設」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第708号(Vol.22 no.8/No.708) 2026/4/18
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [43]
レフティやすおの左利き自分史年表(9)2003(平成15)
―ネットの時代(2)一般向けブログ<ココログ>
『レフティやすおのお茶でっせ』開設」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「左利き自分史年表」の九回目です。

 過去の記録は、該当のブログ記事から御覧頂けます(↓参照)。

 この年表は<左利きミステリ>を含む「左利き年表」になっています。
 こちらの記録も、過去のブログ記事から確認できます。

 

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
  ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [43]

  <レフティやすおの左利き自分史年表>(9)
 
  2003(平成15)―ネットの時代(2)

一般向けブログ<ココログ>『レフティやすおのお茶でっせ』開設
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

 

――過去の「レフティやすおの左利き自分史年表」

(第一回)~(第三回)分は、(第四回)の冒頭を参照

(第四回)
・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第657号(No.657) 2024/1/20
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [27]
レフティやすおの左利き自分史年表(4)1991(平成3)-1994(平成6)春
―紙の時代(1)『ひだりぐみ通信』」
・ブログ
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2024.1.20
『左組通信』復活計画(27)左利き自分史年表(4)1991-1994春―紙の時代(1)『ひだりぐみ通信』-週刊ヒッキイ第657号

 

(第五回)~(第七回)分は、(第八回)の冒頭を参照

(第八回)
・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第706号(Vol.22 no.6/No.706) 2026/3/21
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [42]
レフティやすおの左利き自分史年表(8)2001(平成13)-2002(平成14)
―ネットの時代(1)個人ホームページ『レフティやすおの部屋』開設」
・ブログ
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2026.3.21
【別冊 編集後記】『左組通信』復活計画(42)左利き自分史年表(8)2001-2002―ネットの時代(1)-週刊ヒッキイ第706号

2026.3.28
【最新号】『左組通信』復活計画(42)左利き自分史年表(8)2001-2002 ―ネットの時代(1)-週刊ヒッキイ第706号

 

――過去の<左利きミステリ>

第640号(No.640) 2023/4/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前編)」
2023.4.15
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前)-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画

 

------------------------------------------------------------------
「2003(平成15)-2004(平成16)―ネットの時代(2)
一般向けホームページ『レフティやすおの左組通信』開設
 【左利きライフ研究家】レフティやすおの左利き自分史年表-9」
------------------------------------------------------------------

*(注)科学書――特に脳・神経科学に関する本につきましては、
 最も発達が著しく、発行年代の古い本の場合、情報として
 古くなってしまっているものがありますので、ご注意ください。

==================================================================
(太文字=西暦(元号)年齢) レフティやすおの出来事 (茶文字=社会の出来事)(青文字=左利き・利き手関連文献
==================================================================

 

2003(平成15)49歳

左利きに関する本を出したいと考え、左利き関係の本を
府立図書館でさがし、いろいろ読んでみる。

(以下、項目のみ掲示、詳細は省略)

 

2/1 第1回レフトの日シンボジウム報告文集

4/14(ゴルフ)左利き・左打ちの選手(マイク・ウイア/カナダ人)
マスターズ史上初制覇。

(産経新聞の記事では、名前が「ウエア」になっている)

202644-masters-w1

 

4/<左利きミステリ>「停電にご注意」収録短編集―
『三番館の全事件III クライン氏の肖像』鮎川哲也 出版芸術社 2003/4/1
(Amazonで見る)

(「停電にご注意」収録文庫)
『材木座の殺人』鮎川哲也 創元推理文庫 2003/8/1
(Amazonで見る)

Zaimokuza-dsc09623-2

*参照:『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第364号(No.364) 2013/5/18「名作の中の左利き
~推理小説編16~全員が左利きの謎「停電にご注意」鮎川哲也」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2013.5.22
名作~推理編16~全員が左利きの謎・鮎川哲也~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii364号

 

6/27「拝啓,左利きだった人へ」比治山女子中学校 3年 田中
杏奈(第24回「少年の主張」広島県大会県知事賞)

9/『鮨を極める』早瀬圭一 講談社 
(一)小野二郎、(六)油井隆一"左利きで人一倍苦労も努力もした"
『鮨を極める(The New Fifties)』早瀬 圭一/著 2003/9/1
(Amazonで見る)

(文庫版)
『鮨に生きる男たち』早瀬 圭一/著 新潮文庫 2007/4/1
(Amazonで見る)

260418-susiniikiru

260418-susiniikiru-1_20260417170201

9?/<左利きミステリ>「書肆に潜むもの」井上雅彦 (他)■
(収録短編集)
『遠い遠い街角』井上雅彦 東京創元社 2007/6/1
(Amazonで見る)

『古書ミステリIII』ミステリ文学資料館編 光文社文庫 2015/5/12
(Amazonで見る)

 

10/ カスタネットはさみ、東京ビッグサイトで行われたHCR展
(国際福祉機器展)の出展ブースで、世界で初めて一般公開。


*参照:
Casta(カスタ) | 長谷川刃物株式会社 関の刃物(CANARY・HARAC)

HARAC Casta ブルー D-CASTA-BU
(Amazonで見る)

『モノ・マガジン: 恐竜大復活 (2025年8-16.9-2合併号)』
ワールド・フオト・プレス (2025/8/1)
(Amazonで見る) 

251004-mono202581692

202510-mono202581692-l-1112

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第695号(Vol.21 no.16/No.695) 2025/10/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 特別編:モノ・マガジン (2025年8-16.9-2合併号)
【特集】右利きにはわからない !? 左利き道具指南」
『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
2025.10.4
親御さんへ―特別編:モノ・マガジン(特集)左利き道具指南
-週刊ヒッキイ第695号

(hatena)

 

12/『至福のすし―「すきやばし次郎」の職人芸術』山本益博
 新潮社 新潮新書46 2003/12/1
(Amazonで見る)

Sukiyabasijirou

2003/?/<左利きミステリ>「大喝采」横田順彌 [SF]
 (他)■<左右関連>

『SFマガジン』2019年6月号 <追悼・横田順彌>小説再録
(Amazonで見る)

Dsc06676-yokojun-daikassai-sfm
(収録短編集)
『押川春浪回想譚』横田順彌 出版芸術社(ふしぎ文学館) 2007/5/1
(Amazonで見る)

*参照:『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第561号(No.561) 2019/12/21「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(38) 小説編:左右反転世界「大喝采」横田順彌」
『レフティやすおのお茶でっせ』2019.12.21
右用と左用の違い(38)小説編左右反転世界「大喝采」横田順彌
-左利きで生きるには週刊ヒッキイ561号

 

12/23 @niftyのWeblog(ブログ)<ココログ>で、
『レフティやすおのお茶でっせ』を始める。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【編集後記】本誌では、「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [43]
レフティやすおの左利き自分史年表(9)2003(平成15)―ネットの時代(2)一般向けブログ<ココログ>『レフティやすおのお茶でっせ』開設」
と題して、最新号の告知です。

この【編集後記】では、項目のみの紹介で、詳細は省略しています。

(*注:メルマガの本文は、一週間後にこのブログで別途、【最新号】として全文公開します。)

 ・・・

今回は、2003年の一年間の記録です。
少しずつネットからの情報が増えてきています。

マスターズゴルフでのレフティー・ゴルファー、ウイアさんの優勝は、新聞記事が最初で、ネットの情報で補強しました。
「少年の主張」の「拝啓,左利きだった人へ」やカスタネットはさみについては、ネットからの情報でした。

当時はまだネットは電話回線によるもので、一時電話料金がものすごい金額になってしまって家人から怒られた、という思い出もあります。

次回からの2004年以降は、もっともっとネット情報が増えてくるでしょう。
どこまで紹介できるのか、するべきか、ちょっと判断に迷うところです。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』
〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

| | Comments (0)

2026.04.15

【編集後記】私の読書論-<町の本屋>論(10)思いつくあれこれ-楽しい読書409号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

2026(令和8)年4月15日号(vol.19 no.7/No.409)
「私の読書論-<町の本屋>論(10)
『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』(飯田一史)より
思いつくあれこれ」

 

 

------------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2026(令和8)年4月15日号(vol.19 no.7/No.409)
「私の読書論-<町の本屋>論(10)
『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』(飯田一史)より
思いつくあれこれ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 一昨年9月から散発的に綴ってきました、本屋さん減少を嘆く
 <元本屋の兄ちゃん>による<町の本屋>論の、昨年4月以来の
 10回目となります。

 今回は、前回9回目でふれました飯田一史さんの著書

『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか 知られざる戦後書店抗争史』
 飯田 一史/著 平凡社新書
(Amazonで見る)

Dsc06323-matinohonya

 を基に書いていく予定でしたが……。

 

 (第9回)

2025(令和7)年4月15日号(vol.18 no.6/No.386)
「私の読書論195-<町の本屋>論(9)
『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』まえがき(飯田一史)より」

2025.4.15
私の読書論195-<町の本屋>論(9)『町の本屋は~』(飯田一史)より
-レフティやすおの楽しい読書386号
私の読書論195-<町の本屋>論(9)『町の本屋は~』(飯田一史)より-レフティやすおの楽しい読書386号

 

 【過去8回の<私の「町の本屋」論>】は、上記の第9回の号冒頭を
 ご参照ください。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - 私の読書論 -

  ~ がんばれ!町の本屋さん <「町の本屋」論>10 ~

  『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』飯田一史 より

   思いつくあれこれ……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●力作だけど売れそうもない本

前説にも書きましたように、『町の本屋~』を読んで、
その感想や思ったことを書いていくつもりでしたが、
正直読み切れませんでした。

力作で、相当なボリュームもあります。
通常の新書の場合、うすっぺらい本ですと150ページから200ページ
程度で、ちょっとがんばった本でも250から300ページ程度です。
この本は、350ページ。
中身を見ましても、表やグラフなどもありますが、ほぼ一面黒い字
ばっかりという感じです。

力作ではありますが、決して売れる本ではない、
絶対ベストセラーにはなり得ない、でも必要な本、そういう本です。

《出版業界や図書館業界の少なからぬ人たちから煙たがられそうな話も
 含むこの企画を平凡社が引き受けてくれたことには、大変感謝している
 (本が出る前から「介入」はあったが……)。》p.338

と「あとがき」にもありますように、こういう企画の商品をよく出版した
な、というのが正直なところです。
一時期町の本屋さんで働いていて、多少は実状を知っている人間でも、
ここまでは知らない、という事実が色々と書かれています。
特に歴史的な事実に関しては、これは調べていただかないと、
分からないことばかりです。

扱っている内容ですが、日本の書店業の「基本構造」を知るための営業や
経理関係、関係法規などにもふれており、ちょっとシンドイ部分があり、
業界用語などの説明は入っていますが、難しい用語も頻発です。

「まえがき」末尾に本書を読むための注意書きが入っています。

《しんどいと感じたら「戦後書店経営史」の本編である第三章から、
 あるいは比較的時代が近い第六章の郊外型複合書店や第十一章の
 ネット書店の話から、または興味のある話題から読んでもらいたい。
 出版業界の制度や法律、公取の言い回しは複雑だから、「よくわから
 ない」「つまらない」と思う部分はどんどん読み飛ばしてもらって
 かまわない。ただ各章末尾には「まとめ」を置いているから、そこは
 読んでほしい。先に各章まとめと、「終章」を読んでもらえれば
 全体の見通しがよくなるかもしれない。》p.21

 

思いのほか手応えのある読書となり、時間までには到底読み切れず、
「パラパラッと通し読みしてみた」だけで終わりました。

というわけで、
内容に本格的に踏み込んだ感想や意見を述べることができません。

本格的な内容紹介は、また次回あるいはいずれ、ということになります。

今回は、申し訳ないですが、
ただただ思いつくままに愚痴をこぼすような回になってしまいそうです。

 

 ●「目次」

《目次》
まえがき
第一章 日本の新刊書店のビジネスモデル
 コラム1 本屋の動向と読書の動向は必ずしも一致しない
第二章 日本の出版流通の特徴
 コラム2 書店の注文・取引方法あれこれ
第三章 闘争する「町の本屋」――運賃負担・正味・新規参入者との戦い
 コラム3 見計らいの重視、予約と客注の軽視
第四章 本の定価販売をめぐる公正取引委員会との攻防
 コラム4 返品条件付販売への切り替えはいつ起こり、
  いつ委託ではないと認識されたのか
第五章 外商(外売)
 コラム5 取次からの請求への書店の入金率の変化と返品入帳問題
第六章 兼業書店
 コラム6 信認金制度
第七章 スタンドと鉄道会社系書店
 コラム7 出版物のPOSの精度を高めるのはなぜむずかしいのか
第八章 コンビニエンス・ストア
 コラム8 書籍の客注と新刊予約注文の歴史
第九章 書店の多店舗化・大型化
 コラム9 共同倉庫構想の挫折史
第十章 図書館、TRC(図書館流通センター)
 コラム10「送料無料」と景表法規制
第十一章 ネット書店
 コラム11 2020年代の「指定配本」の増加
終章
あとがき 

(以下、略)

 ●未必の故意か怠慢か

 ●委託販売について

 ●本が売れても赤字になる構造

 ●原価と定価とその差額の分配について

 ●根本的改革の時

 ●時代について行くのがしんどくなる

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「私の読書論-<町の本屋>論(10)『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』(飯田一史)より 思いつくあれこれ」と題して、飯田一史さんの『町の本屋は~』をパラパラと見て筆者の思うところをあれこれと書いてみた、の紹介です。
【別冊 編集後記】は、冒頭のみの転載です。
冒頭以下は、見出しのみで本文は省略させていただきました。

本文中にも書いていますが、新書本ながら350ページ超というボリュームで、いかも結構難しいといいますか、ややこしい問題に触れていて、気軽には読めないな、という感じです。
<元本屋の兄ちゃん1980s>というかつての関係者として本好きとして、気になる本屋さんの問題というので色々考えてしまうだけに、読み捨てにはできない、というわけです。
読み終えたら、また取り上げたい、と思っています。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

--

| | Comments (0)

2026.04.11

【最新号】楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに(3)-週刊ヒッキイ第707号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【最新号】

第707号(Vol.22 no.7/No.707) 2026/4/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(3)」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第707号(Vol.22 no.7/No.707) 2026/4/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(3)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「左用鍵盤ハーモニカ」に再びチャレンジしてみよう、
 という企画の3回目、ネット検索で見つけました
 『レフティラボ:Lefty Labo』の「鍵盤ハーモニカどうする?」の
 紹介2回目、後半「左利きが鍵盤ハーモニカを上手に使う工夫」を
紹介しましょう。
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ◆ <めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト ◆

 {左利きの人は左利き用の楽器で演奏しよう!}

- 「左利きに優しい社会」づくりは左用楽器の普及から! -

 左利きと楽器演奏について考える

  「左用鍵盤ハーモニカ」再び(三たび?四たび?)(3)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●『レフティラボ:Lefty Labo』の「鍵盤ハーモニカどうする?」

『レフティラボ:Lefty Labo』

《生まれつきの左利きエンジニアが運営するブログ》で、
《左利きの視点から、暮らしに役立つヒントを発信中。》。

記事の一番若い年月日が「2025.03.02」ということで、
この時期に開設されたものと推測されます。

 ・・・

「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」2025.05.12
2025512-lr-kenban

 

(目次)
1.左利きで鍵盤ハーモニカ演奏:困ったらどうする?
1.鍵盤ハーモニカに左利き用はある?
2.左利き用ピアニカはあるのか?市販状況を調査
3.左手での演奏方法はどう工夫する?
4.長いホースで延長して快適に演奏する
5.鍵盤ハーモニカの左利き向け指導の現状
6.左利き用に改造するアイデア

2.左利きが鍵盤ハーモニカを上手に使う工夫
1.卓奏なら左利きでも問題ない?
2.右手演奏を練習するメリットとは
3.鍵盤ハーモニカの世界と左利き対応
4.自作で左利き仕様にする方法
5.左利き楽器の普及と現状
6.将来の左利き用鍵盤ハーモニカへの期待
7.左利きの鍵盤ハーモニカをめぐる現状と工夫まとめ

 ・・・

後半「左利きが鍵盤ハーモニカを上手に使う工夫」です。

後半の部分は、かなり専門的になりますので、
詳細は「レフティラボ」サイトの該当ページの方で確認してください。

要点中の要点のみ引用します。

 

 ●2-1.卓奏なら左利きでも問題ない?

卓奏=《鍵盤ハーモニカを机や膝の上に置き、
     両手または片手で弾く演奏方法》

 《卓奏スタイルであれば、
  左利きの人でも比較的問題なく鍵盤ハーモニカを演奏できます。》
 《左手で鍵盤を弾きたい場合でも、ホースを長めに取り、左側から息を
  吹き込めるようにすれば、自然なフォームで演奏できるでしょう。》

 最初はシンプルな曲からスタート→徐々に両手のバランスを取る練習
  =よりスムーズな演奏が可能

 

 ●2-2.右手演奏を練習するメリットとは

・《楽譜や教育プログラムは右手演奏を前提》→《右手を使うことに
  よってよりスムーズに音楽教育を受けることができる》

弊誌のこのシリーズの過去の回にも書いてきましたように、
現在の日本では鍵盤ハーモニカは、
将来のピアノなどの鍵盤楽器への音楽教育の入口とされています。

・《右手で演奏できると、アンサンブルや合奏の際にも他の演奏者との
足並みが揃いやすくなり》《学校の発表会や音楽会では、クラス全体で
統一された演奏方法が求められるため》《大きなアドバンテージに》

 《ただし、無理に右手だけを使うように強制すると、左利きの子どもに
 とってはストレスになることもあるため、段階的な練習が必要です。
 最初は左手中心で楽しみながら演奏し、徐々に右手の練習を取り入れる
 形が理想的でしょう。楽しく続けられる工夫をしながら、右手も使える
 ようになると、音楽の世界が一段と広がります。》

この点は、重要なポイントです。
何でも「右へならえ」の「右利き優先主義」「右利き偏重主義」は
改める必要があります。
「右利き社会」を生き残るために、左利きの人が「右へならえ」する
というのは、どのような状況であれ認めるべきではない、
というのが筆者の考えです。

音楽の世界の現状は「右利き天国」で、これは本来は「利き手差別」と
して改善されるべき事柄で、いかに教育の場であろうと、
いや、教育の場であればこそ、改善されるべきであろうと考えます。

・《両手をバランスよく使えるようになることで、脳の発達にも良い》

これは、右利きの人にも言えることです。

 

 ●2-3.鍵盤ハーモニカの世界と左利き対応

鍵盤ハーモニカは、世界中で広がりを見せ、子供たちの教育現場で
欠かせない楽器で《誰もが手軽に楽しめる楽器》。

 《左利きの人向けの対応は十分に整っているとは言い難いのが現状》

現行の鍵盤ハーモニカ=《右利きの操作に最適化されているため、
左利きの演奏者には不便を感じるポイントがいくつも存在》

 《メーカー側は特別な左利きモデルの開発を行っていない》
 《コスト面や製造ラインの問題があり、少数派のために特別仕様を
  用意することが難しい》

 《鍵盤ハーモニカの可能性は広がりつつあり、ソロ演奏やアンサンブル
  など、プロフェッショナルな分野でも活躍の場が増えています。》
 《演奏スタイルを自由に工夫して個性を発揮している左利き奏者も》
 《特に、卓奏スタイルやホース延長といった工夫によって、左利きでも
  自在に演奏できる環境を自ら作り上げている事例が見られます。》

 《鍵盤ハーモニカの世界は右利き中心でありながらも、左利き演奏者が
  独自の工夫によって自分らしい音楽を追求できる場でもあります。
  今後さらに、多様性を尊重す(原文のママ)》

左利きの人はいつでも、独自の工夫を要求されているのが、現状です。

 

 ●2-4.自作で左利き仕様にする方法

 《自作でカスタマイズする》――《改造は自己責任》、
  《工夫次第でかなり使いやすく仕上げることが可能》

 《まず最も手軽にできる工夫が、ホースの取り回しを変更すること》

 《本格的に改造したい場合は、吹き口の取り付け部分そのものを
   左右逆に変更する方法》

 《簡易的な方法ですが、楽器の向きを横に倒して左手が演奏しやすい
   角度に固定し、卓奏スタイルに特化して使用する》

 《大切なのは、演奏の快適さと楽器の安全性を両立させること》

 

 ●2-5.左利き楽器の普及と現状

 《左利き専用の楽器は、現在もごく限られた範囲でしか普及して
  いません。》

 《基本的に楽器業界は右利き用の設計を標準とし、
  それに合わせた製品開発や販売を行ってきました。》

 《左利きギターのように特別な仕様が用意されている分野もあります
  が、そうした楽器は総じて価格が高く、また選択肢も少ない》

鍵盤ハーモニカ――《左利き専用モデルは市販されておらず、
 必要に応じて個別対応をお願いするか、工夫して使うしかない》

 《これには、単純な需要の少なさだけでなく、製造コストや流通コスト
  の問題も大きく影響しています。左利き人口が全体の1割程度に
  とどまるため、企業としては大量生産に向かない左利き専用品に
  踏み切るメリットが少ないという判断が働いているのです。》

 《しかし最近では、多様性の尊重が社会的に重視されるようになり、
  少しずつ左利き用製品への関心が高まっています。楽器においても、
  もっと左利きユーザーに配慮した設計が求められる時代が来ている
  と言えるでしょう。完全な普及にはまだ時間がかかるかもしれませ
  んが、左利き楽器に対する需要が確実に存在していることを、
  製造側に伝えていくことが大切です。》

この最後の、左利き楽器に対する需要の存在を製造側に伝えることの
重要性への発言は、誰もが忘れてはいけないことです。

 

 ●2-6.将来の左利き用鍵盤ハーモニカへの期待

将来の左利き用の鍵盤ハーモニカの可能性について書かれています。

先の項目でも書かれていましたように、
社会が多様性を重要視するようになれば、

 《左利きの子どもたちも無理に矯正されるのではなく、個性として
  受け入れられる流れが強まっているからです。こうした環境変化は、
  楽器業界にも少なからず影響を与えつつあります。》

鍵盤ハーモニカが教育現場で主要な楽器である現状では
 《左利きの子どもたちが無理なく楽しめる楽器が求められるのは
  自然な流れです。》
将来的に《鍵盤配列そのものを左右反転させた
  「真の左利き用鍵盤ハーモニカ」が登場する》

 《左利きの子どもたちがより自然な姿勢で演奏できるようになり、
  楽器を通じた自己表現の幅がさらに広がるでしょう。
 《左利き対応モデルが増えれば、右利き・左利きどちらの子どもたちも
  同じように音楽を楽しめる環境が整い、教育現場での負担軽減にも》

課題――《開発コスト、量産体制、需要予測など》

 《少数派のために工夫するという発想こそが、
  多様性社会を支える大きな一歩となるはずです。
 《将来的には左利き用鍵盤ハーモニカが一般的に選べる時代が来る
  ことを、期待してやみません。》

 

 ●2-7.左利きの鍵盤ハーモニカをめぐる現状と工夫まとめ

要点のまとめです。

《市販されている左利き用鍵盤ハーモニカは存在しない》
《特注対応はあるが一般販売はされていない》
《教育現場では右手演奏が基本となっている》
《左利き児童にも右手演奏の練習を促す学校が多い》
《ホースを延長すれば左手でも演奏しやすくなる》
《専用延長パーツか自作でホースを長くする方法がある》
《卓奏スタイルなら左利きでも比較的演奏しやすい》
《吹き口の位置変更は高度な改造技術を要する》
《市販ピアニカは左利き仕様に見えて実際は違う》
《右手演奏を身につけると楽譜学習がスムーズになる》
《長すぎるホースは吹奏効率を悪化させるリスクがある》
《無理に右手矯正を強いるべきではない》
《左利きの個性を尊重する指導が求められている》
《左利き用楽器は全体的に普及が進んでいない》
《将来的には真の左利き鍵盤ハーモニカ開発に期待が高まる》

このまとめを読んで筆者の感じる大事なことは、
鍵盤ハーモニカが現状の音楽教育において大きな役割を負っている、
という現状認識です。
その上で、そういう「道具」であるからこそ、
「左利き対応品」が必要だという点です。

「レフティラボ」さんも書いていますように、これからの時代は、
多様性を無視できない、してはいけない時代であり、
その多様性の中に「左利き」も無視してはいけない、ということです。

そして、楽器の世界、器楽演奏においても、
左利きの子に「右手使いへの転換を強要してはいけない」」
ということです。

右利きの人のために右利き用があるように、
左利きの人のためには左利き用があるべきなのです。

今、教育現場では、個性を尊重する指導が標準化されてきています。
左利きの子のために、左利きの場合の道具の使い方などが、
指導されるようになって来ています。

ただ音楽の世界、楽器の世界においてのみ
「道具がない」という理由から左利き指導が十分に行われていません。
これは、早急に改めて行くべきでしょう。

「道具がなければ、道具を作る」――ただそれだけのことなのですよ。

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

【筆者(左利きライフ研究家レフティやすお)の考え】――

二回に渡って紹介しました『レフティラボ:Lefty Labo』の
「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」
の記事を読んで筆者が考えたことについて、書いておきましょう。

 

 ●「右へならえ」から「左右並立」へ

<●1-3.左手での演奏方法はどう工夫する?>の項でも
述べましたように、左利きの人には偏りの違いに差があり、
右使いに馴染める人もいれば、それが難しい人もいます。
「強度の左利き」と呼ばれる人たちがそれで、筆者もその一人です。
右使いに馴染めないゆえ、苦労を余儀なくされてきました。

各種利き手調査の結果を見ますと、少なくとも5%程度の人が
それに該当します。
そういう人には、現状は非常にツライものがあります。

昔の教育現場では、何ごとも一律に「右へならえ」と強制し、
そこからはみ出す児童は「切り捨て御免」が許されていました。

しかし、「レフティラボ」さんも書いていますように、
現在はそのような教育は否定されています。

《左利きの個性を尊重する指導が求められている》のです。

実際に多くの学科で、左利き対応が実施されていたり、
検討されるようになっています。
音楽の授業においても、それなりに検討されているようですが、
根本的に「道具がない」状況です。

鍵盤ハーモニカは、他の楽器と異なり、教育現場で半ば強制的? に
演奏が実施される楽器です。
誰もが使用する楽器となっています。
趣味や一部の愛好家のための楽器ではありません。
そのために、本来は「誰もが使える楽器」を用いるべきなのです。

昔は、リコーダー(縦笛)やハーモニカが使われていました。
こちらの方が利き手の違いがあまり影響しません。
リコーダーは両手を使いますし、右手一本で演奏することはできません。

「誰もが使える楽器」を共通の授業に用いるべきなのです。

 

 ●「教育現場では誰も落ちこぼれないで使える道具を!」

右利きの人の中には、左利きを理解していない人も多いようです。

左利きの人が利き手に敏感に反応するのに対して、
右利きの人はおおむね利き手を意識していないことが多いのです。

そのため、道具を作るときでも考えなしに、
右利き仕様に作ってしまうのです。
「右利き用に作ろうと意識して」ではなく、
無意識のうちに「右利き仕様に作っている」のです。

できあがったものを左利きの人から指摘されて「初めて気づく」
ということが多いのです。

メーカーさんは、これからの多様性の時代、
そういう「誰もが使える」物作りを考えていただきたいものです。

現実に、世の流れはそういう風になって来ました。

人間は千手観音様ではないので、千種類の道具はいらない、
右手用と左手用の二種類あればいいのです。

学童用ハサミは、まさにその典型でしょう。
同一価格で、利き手に合わせた左右のハサミが販売されています。

持ち手のカラーなどデザイン的に選択肢の狭さは残っていますが、
同一価格で左右の選択肢があるのは、確かです。

(左手・左利き用品の価格に関しましては、「ユニバーサル・サービス
 Universal service」という考え方が参考になります。
 郵便料金や電話・通信サービス等において実施されているもので、
 社会全体で均等に負担しよう、とするものです。右利き用と左利き用を
 個別に扱うのではなく、全体で一つとして算定するというものです。)

そういう時代になっているのだ、
ということをメーカーさんは自覚してほしいものです。

 

数量的に左利き用は少量だから、といいますが、
毎年70万人ほどの新生児が誕生しています。
左利きの割合はほぼ不変で、10%前後といわれています。
また「強い左利き」だけでも、数パーセントはいるとされています。

 70万×10%=7万、70万×5%=3万5千

70万から比べれば、7万や3万5千は、少量かも知れません。
しかし、その数字だけ取れば、万単位であり、
決して少量ではありませんよね。

毎年新規に7万台製作するのは、少量でしょうか?
大企業や中堅企業の扱う数量ではない、のでしょうか?
町工場で細々と作るレベルなのでしょうか?

そして、親御さんも積極的にこの問題点をアピールしてほしいものです。
「教育現場では誰も落ちこぼれないで使える道具を!」と。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(3)」と題して、『レフティラボ:Lefty Labo』の「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」記事の後半、およびその感想として筆者の考えたことを紹介しています。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、
2026.4.4
【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに(3)-週刊ヒッキイ第707号

 

【別冊 編集後記】編では、『レフティラボ:Lefty Labo』の鍵盤ハーモニカ記事から拝借した、鍵盤ハーモニカを上下?前後?逆向きに演奏する画像と、筆者が体験したミニキーボードの逆向き左手「ドレミ」演奏?の際の話を紹介しています。
2025512-lefty-labo-hidarikikihiki

260404-mini-keyb

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』
〈左利きメルマガ〉カテゴリ

 

--
※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
--

 

| | Comments (0)

2026.04.07

【最新号】中国の古典編―漢詩を読んでみよう(37)山水詩の祖・謝霊運(2)-楽しい読書408号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【最新号】

2026(令和8)年3月31日号(vol.19 no.6/No.408)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(37)山水詩の祖・謝霊運(2)」

 

 

------------------------------------------------------------------
◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------------
2026(令和8)年3月31日号(vol.19 no.6/No.408)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(37)山水詩の祖・謝霊運(2)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」37回目は、第3シーズン?の
 謝霊運の二回目です。

 平凡社の江原正士、宇野直人/著『漢詩を読む』のシリーズ第二巻
 『漢詩を読む 2 謝霊運から李白、杜甫へ』を参考にすすめていきます。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆ 「景」の描写から「情」の描写へ ◆

 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(37)

  ~ 山水詩の祖・謝霊運 ~ 
 
  (2)「遊赤石進汎海」「石壁精舎環湖中作」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

今回の参考文献――

『漢詩を読む 2 謝霊運から李白、杜甫へ』
 江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/11/26
「一、元嘉期の詩人たち」より
(Amazonで見る)『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』

260228-kansi2

 

 

 ●謝霊運「遊赤石進汎海」

宋王朝となり、軍出身の官僚が幅をきかせる時代となりましたが、
名門貴族出身の謝霊運には財力があり、それなりの力はあったようです。

謝霊運は、「赤石(せきせき)」(浙江省の臨海地区)に別荘を持ち、
滞在中、舟遊びをしたそうで、次の「遊赤石進汎海」は、
左遷された永嘉で作ったもので、まったく暗い影がなく、
海での舟遊びの楽しさを記録したもので、
海をテーマにした中国では珍しい詩だ、といいます。

大陸国家である中国では海は“世界の果て、縁(へり)”のような感覚で、
《最後に諦めて行く場所だった》(p.24)と。

ところが謝霊運は、あちこちで土木建築工事をしていて、それは
《一種の庭造りの発想で》、《山、川、湖などの自然を、自分の好みに
合うように改造していた》ので、《海のとらえ方も独特なものになって
い》る、といいます(p.25)。

山水詩の一環で、前半で景色を述べ、終盤で思想感情を。

 ・・・

「遊赤石進汎海」 赤石(せきせき)に遊(あそ)び
     進(すす)んで海(うみ)に汎(うか)ぶ 謝靈運

 

首夏猶清和 首夏(しゆか) 猶(な)ほ清和(せいわ)にして
芳草亦未歇 芳草(ほうそう)も亦(また) 未(いま)だ歇(つ)きず
水宿淹晨暮 水宿(すいしゆく) 晨暮(しんぼ)を淹(ひさ)しうし
陰霞屢興没 陰霞(いんか) 屢ゝ(しばしば)興没(こうぼつ)す

 初夏はまだ清々しく和やかで
 香りのよい草も萎れていない
 私は舟泊りのまま、朝と夕暮れとを何度も過ごした
 雲やもやが、しばしば湧き起こっては消えていった

 

周覧倦瀛壖 周(あまね)く覧(み)て瀛壖(えいせん)倦(う)み
況乃陵窮髪 況(さながら)乃(すなは)ち窮髪(きゆうはつ)を
         陵(しの)ぐ
川后時安流 川后(せんこう)は時(とき)に流(なが)れを安(やす)んじ
天呉静不発 天呉(てんご)は静(しづ)かにして発(おこ)さず

 

 もうすっかり見尽くしたので海岸の眺めに飽きてしまい
 まるで北の果ての何もない土地を越えて行くような
  味気ない気分になって来た
 そんな時、川の神様である川后はちょうど流れを穏やかに静めてくれ
 海の神様の天呉もおだやかで、荒波を立てようとはしない

 

揚帆採石華 帆(ほ)を揚(あ)げて石華(せきか)を採(と)り
掛席拾海月 席(せき)を掛(か)けて海月(かいげつ)を拾(ひろ)ふ
溟漲無端倪 溟漲(めいちよう)は端倪(たんげい)無(な)く
虚舟有超越 虚舟(きようしゆう)は超越(ちようえつ)有(あ)り

 そこで帆を上げて海草を取り
 甲板にむしろを広げてたいらぎを拾った
 深く広い海は行き着く果てがなく
 私たちの乗った舟は軽々と波を越えて、どこまでも進んでゆく

 

仲連軽斉組 仲連(ちゆうれん)は斉組(せいそ)を軽(かろ)んじ
子牟眷魏闕 子牟(しぼう)は魏闕(ぎけつ)を眷(かへり)みる
矜名道不足 名(な)に矜(ほこ)れば道(みち)足(た)らず
適己物可忽 己(おのれ)に適(かな)へば 物(もの)
         忽(ゆるが)せにす可(べ)し

 魯仲連は官職を辞退して海に逃れ、また公子牟はこんなふうに言った
 “私は海の上にいる時でも魏の宮廷のことを忘れはしない”
 名誉や高い官職を自慢していると、道というものは悟れない
 しかし自分の本性に従って生きていれば、
 俗世の名誉や金銭を軽んずることが出来るようになる

 

請附任公言 請(こ)う 任公(じんこう)が言(げん)に附(ふ)し
終然謝夭伐 終然(しゆうぜん) 夭伐(ようばつ)に
         謝(しや)せんことを

 私は太公任の言葉に同情し、
 最後まで、若くして倒されるような事態を免れていたいと願う

 ・・・

謝霊運は、何百人もの従者を従えた大宴会をしょっちゅう催していた。
まわりの人たちも彼のサロンに招かれることを光栄に思っていた。
この詩もそういう一つの場で発表したもので、パワフルで前向きな内容、
と解説の宇野さん。

初めの四句は、初夏の気持ちの良い天候の下、何日も続く豪奢な舟遊びに
ふけるようす。
次の四句は、岸辺を眺めて回るのに飽き、
“いっそ海の中に漕ぎ出してゆこう”、という決意。
「川后」は川の神様、「天呉」は海の神様で、“まるで私たちに、
海の中に出て行けといざなっておられるようだ”(p.28)と。
次の四句は、海に舟を出して、海草や貝をとる場面、
「海月」は日本では海月ですが、中国では“たいらぎ”という貝の名。

左遷中なのに変に明るく、海に対する恐れも嫌悪の気分も見られず、
舟遊びも興が乗ってきます。

次からはガラッと変わって、思想感情の表現に。
正反対の生き方をした戦国時代の人「仲連」と「子牟」。
それぞれの生き方を考えての反省――「名」は“俗世の名誉、官職”、
「物」は自分の心と体以外の“名誉や金銭、他人”等をさす。

宇野直人さんの解説では、

《ここはちょっと舌足らずで、「道」とはどういう道なのか、なぜ官職を
 自慢することを辞める必要があるか、少し説得力が足りません》(p.29)。

太公任の言葉は『荘子』からの引用――

《孔子が或る時、別人と間違えられて殺されそうになったのを太公任が
 なぐさめます。「まっすぐな木は材木に使えるからすぐ切られて
 しまう。おいしい水はみんなが汲むからすぐに涸れる。あなたは才能や
 教養を誇り過ぎたので、殺されそうになったのではないですか」と。
 孔子は確かにその通りだと答えた(山木篇)。つまり“あまり自分の
 美点をひけらかすと災いに遭いやすい”という教訓です。》(p.29)

貴族出身の謝霊運さんも、軍出身の官僚が幅をきかせる時代でもあり、
自分が目立たない方が良いのだろう、という考えなのでしょうね。
といいながら、こういう宴会を繰り返すのはどうなのでしょうか。

 

 

 ●謝霊運「石壁精舎環湖中作」

次の詩は、山水詩の完成作、といいます。

《彼の詩は、描写の後に感情や思想を述べるという特徴があります。
 もともと感性が鋭く、「景」の描写が非常に素晴らしくて印象的なの
 ですが、それと「情」の部分がうまく溶け合わず、唐突に変わる場合
 が多かった。でもこの詩に関しては両者がスムーズにつながって
 いまして、会心の作だったのではないでしょうか。》pp.29-30

この詩も多くの取り巻きとともに遊んだ情景を描いています。

《サロン文学の色彩があります。そのために彼の感情や思想表現があまり
 深刻さを帯びないのか、どこか生身の声とは違う感じがしてならない
 んです。》pp.31-32

というのが、宇野さんの感想ですが……。

 ・・・

「石壁精舎環湖中作」 石壁精舎(せきへきしようじや)より
     湖中(こちゆう)に還(かへ)るの作(さく)  謝靈運

 

昏旦変気候 昏旦(こんたん)に気候(きこう)変(へん)じ
山水含清暉 山水(さんすい) 清暉(せいき)を含(ふく)む
清暉能娯人 清暉(せいき) 能(よ)く人(ひと)を娯(たのし)ましめ
遊子憺忘帰 遊子(ゆうし) 憺(たん)として帰(かへ)るを忘(わす)る
出谷日尚蚤 谷(たに)を出(い)でて 日(ひ) 尚(な)ほ蚤(はや)く
入舟陽已微 舟(ふね)に入(い)りて 陽(ひ) 已(すで)に微(び)なり

 この湖の当たりは夕方と朝とで気候が変わる
 山も水も、清々しい光を帯びてきている
 その光は私を楽しませ、遠くからやって来た私は安らかな気持ちなり
 帰るのも忘れてしまっていた
 別荘のある谷を出たのは夜明け早々であったが
 あちこちの景物を楽しむうち、舟に乗って帰ろうとすると、
  陽の光はかすかにおぼろになっている

 

林壑斂暝色 林壑(りんがく) 暝色(めいしょく)を斂(おさ)め
雲霞收夕霏 雲霞(うんか) 夕霏(せきひ)を収(おさ)む
芰荷迭映蔚 芰荷(きか) 迭(たがひ)に映蔚(えいい)し
蒲稗相因依 蒲稗(ほはい) 相(あひ)因(いん)依(い)す

 森や谷は夕暮れのたたずまいを色濃く宿している
 夕方の雲やもやは、夕焼けの光を吸い込んでしまうようである
 ひしやはすは互いに夕陽を浴びて美しく照り映え
 がまなどの水草は寄りそうように茂っている

 

披拂趨南径 披払(ひふつ)して南径(なんけい)に趨(おもむ)き
愉悦偃東扉 愉悦(ゆえつ)して東扉(とうひ)に偃(ふ)す

 草や木を払いのけながら南の小道へと急ぎ
 愉快な満足感に浸りながら東の部屋で休んだ

 

慮澹物自軽 慮(りょ) 澹(しづ)かにして
         物(もの)自(おのず)から軽(かろ)く
意愜理無違 意(い) 愜(かな)うて 理(り) 違(たが)ふ無(な)し
寄言摂生客 言(げん)を寄(よ)す 摂生(せつせい)の客(かく)
試用此道推 試(こころ)みに此(こ)の道(みち)を用(もつ)て推(お)せ

 私の心境は静かに落ち着き、世間の物事の価値はひとりでに軽くなった
 私の心は自然によって満たされ、
  大自然の道筋に誤りがないことを実感している
 一言申し上げよう、健康法に注意し、
  一所懸命に養生して長生きを欲している人々に
 試みにこの大自然の道に自分を合わせて生きてみたまえ

 ・・・

最初の六句では、山や湖の美しさに見とれて帰るのが遅くなった、と。

《次の六句が彼の本領の自然描写で、夕暮れ時のひときわ美しい眺めを
 描写します。》p.32
《彼は陽の光、それも特に夕暮れ、日没前の一瞬の華やかな輝きを好んだ
 ようです。本のわずかの間に移ろい消えてしまう美しさ、そこに注目
 するところが独特のセンスで、もともと間隔が鋭敏でデリケートな人
 なんでしょう。》p.32
《謝霊運は日の光に照らされる景物を好んでよくうたいます。》p.31

「林壑」は“森や谷”「暝色」は“夕暮れの雰囲気”。

《「斂め」のニュアンスが難しく、本来は“集める”という意味なのです
 が、“森や谷に、夕暮れの雰囲気が集中している”と言いたいのかな
 あ。》p.32

というのが宇野さんの解説。

《美しい自然にすっかり満足して横になり、そこからすんなりと思想表現
 につながって最後の四句、“俗世を軽んじて自然の法則に従って生き
 よう”と、彼がよく主張する内容になります。》p.33
《自然が私の心を洗って、俗念をきれいすっかり流してしまった。》p.33
《最後は少し彼の地金が出た感じになります。》p.33
《“やれるものなら自分と同じようにやってみろ”と、何だか奢っている
 ような結びで、我の強い性格が顔を出しています。》p.33

宇野さんの解説によりますと、謝霊運は、あくまで官僚として
権力の中枢に入って世直しをしようと考えていた。
なにしろ祖父は、北の異民族と戦って、北中国を取り戻そうと考え、
それが受け入れられずに隠居した人で、その生き方を重く見ていた、と。

聞き手の江原正士さんは、

《要するに、中央で活躍したいと思いながらも、ひと言多いために地方に
 追いやられてはまた故郷に戻る。この状況下でも落ち込んで腐ること
 なく、どこであれ、好き放題に楽しんで自然と相対し、詩も多く書いて
 いた人だったと。》p.33

さらに、

《名門出身のプライドを持ち続けながら山水詩を完成させた謝霊運は、
 政権が軍部に移り変わる中での或る意味、時代の寵児、貴族の象徴
 とも言えそうですね。》p.34

と。

 ・・・

謝霊運さんの詩は、前半の自然の描写などは非常に美しい、
という印象を受けました。
その辺の上手さと、後半の思想感情を著わすという部分の取り合わせ、
といいますか、つながり具合が今ひとつ筆者には分かりにくく、
感じました。

もっとよく読み込んでいけば、また違う印象を持つのかも知れませんが、
今のところは、そういう感想を持ちましたね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(37)山水詩の祖・謝霊運(2)」と題して、今回も全文転載紹介です。

【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。

【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、

2026.3.31
【編集後記】中国の古典編―漢詩を読んでみよう(37)山水詩の祖・謝霊運(2)-楽しい読書408号

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

 

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

『左利きライフ研究家(元本屋の兄ちゃん)レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

 

--
※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおブログ【左利きライフ研究家:元本屋の兄ちゃん】』に転載しています。
--

 

| | Comments (0)

«【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに(3)-週刊ヒッキイ第707号