『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)
【最新号】
第707号(Vol.22 no.7/No.707) 2026/4/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(3)」
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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン
右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第707号(Vol.22 no.7/No.707) 2026/4/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(3)」
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「左用鍵盤ハーモニカ」に再びチャレンジしてみよう、
という企画の3回目、ネット検索で見つけました
『レフティラボ:Lefty Labo』の「鍵盤ハーモニカどうする?」の
紹介2回目、後半「左利きが鍵盤ハーモニカを上手に使う工夫」を
紹介しましょう。
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◆ <めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト ◆
{左利きの人は左利き用の楽器で演奏しよう!}
- 「左利きに優しい社会」づくりは左用楽器の普及から! -
左利きと楽器演奏について考える
「左用鍵盤ハーモニカ」再び(三たび?四たび?)(3)
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●『レフティラボ:Lefty Labo』の「鍵盤ハーモニカどうする?」
『レフティラボ:Lefty Labo』
《生まれつきの左利きエンジニアが運営するブログ》で、
《左利きの視点から、暮らしに役立つヒントを発信中。》。
記事の一番若い年月日が「2025.03.02」ということで、
この時期に開設されたものと推測されます。
・・・
「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」2025.05.12

(目次)
1.左利きで鍵盤ハーモニカ演奏:困ったらどうする?
1.鍵盤ハーモニカに左利き用はある?
2.左利き用ピアニカはあるのか?市販状況を調査
3.左手での演奏方法はどう工夫する?
4.長いホースで延長して快適に演奏する
5.鍵盤ハーモニカの左利き向け指導の現状
6.左利き用に改造するアイデア
2.左利きが鍵盤ハーモニカを上手に使う工夫
1.卓奏なら左利きでも問題ない?
2.右手演奏を練習するメリットとは
3.鍵盤ハーモニカの世界と左利き対応
4.自作で左利き仕様にする方法
5.左利き楽器の普及と現状
6.将来の左利き用鍵盤ハーモニカへの期待
7.左利きの鍵盤ハーモニカをめぐる現状と工夫まとめ
・・・
後半「左利きが鍵盤ハーモニカを上手に使う工夫」です。
後半の部分は、かなり専門的になりますので、
詳細は「レフティラボ」サイトの該当ページの方で確認してください。
要点中の要点のみ引用します。
●2-1.卓奏なら左利きでも問題ない?
卓奏=《鍵盤ハーモニカを机や膝の上に置き、
両手または片手で弾く演奏方法》
《卓奏スタイルであれば、
左利きの人でも比較的問題なく鍵盤ハーモニカを演奏できます。》
《左手で鍵盤を弾きたい場合でも、ホースを長めに取り、左側から息を
吹き込めるようにすれば、自然なフォームで演奏できるでしょう。》
最初はシンプルな曲からスタート→徐々に両手のバランスを取る練習
=よりスムーズな演奏が可能
●2-2.右手演奏を練習するメリットとは
・《楽譜や教育プログラムは右手演奏を前提》→《右手を使うことに
よってよりスムーズに音楽教育を受けることができる》
弊誌のこのシリーズの過去の回にも書いてきましたように、
現在の日本では鍵盤ハーモニカは、
将来のピアノなどの鍵盤楽器への音楽教育の入口とされています。
・《右手で演奏できると、アンサンブルや合奏の際にも他の演奏者との
足並みが揃いやすくなり》《学校の発表会や音楽会では、クラス全体で
統一された演奏方法が求められるため》《大きなアドバンテージに》
《ただし、無理に右手だけを使うように強制すると、左利きの子どもに
とってはストレスになることもあるため、段階的な練習が必要です。
最初は左手中心で楽しみながら演奏し、徐々に右手の練習を取り入れる
形が理想的でしょう。楽しく続けられる工夫をしながら、右手も使える
ようになると、音楽の世界が一段と広がります。》
この点は、重要なポイントです。
何でも「右へならえ」の「右利き優先主義」「右利き偏重主義」は
改める必要があります。
「右利き社会」を生き残るために、左利きの人が「右へならえ」する
というのは、どのような状況であれ認めるべきではない、
というのが筆者の考えです。
音楽の世界の現状は「右利き天国」で、これは本来は「利き手差別」と
して改善されるべき事柄で、いかに教育の場であろうと、
いや、教育の場であればこそ、改善されるべきであろうと考えます。
・《両手をバランスよく使えるようになることで、脳の発達にも良い》
これは、右利きの人にも言えることです。
●2-3.鍵盤ハーモニカの世界と左利き対応
鍵盤ハーモニカは、世界中で広がりを見せ、子供たちの教育現場で
欠かせない楽器で《誰もが手軽に楽しめる楽器》。
《左利きの人向けの対応は十分に整っているとは言い難いのが現状》
現行の鍵盤ハーモニカ=《右利きの操作に最適化されているため、
左利きの演奏者には不便を感じるポイントがいくつも存在》
《メーカー側は特別な左利きモデルの開発を行っていない》
《コスト面や製造ラインの問題があり、少数派のために特別仕様を
用意することが難しい》
《鍵盤ハーモニカの可能性は広がりつつあり、ソロ演奏やアンサンブル
など、プロフェッショナルな分野でも活躍の場が増えています。》
《演奏スタイルを自由に工夫して個性を発揮している左利き奏者も》
《特に、卓奏スタイルやホース延長といった工夫によって、左利きでも
自在に演奏できる環境を自ら作り上げている事例が見られます。》
《鍵盤ハーモニカの世界は右利き中心でありながらも、左利き演奏者が
独自の工夫によって自分らしい音楽を追求できる場でもあります。
今後さらに、多様性を尊重す(原文のママ)》
左利きの人はいつでも、独自の工夫を要求されているのが、現状です。
●2-4.自作で左利き仕様にする方法
《自作でカスタマイズする》――《改造は自己責任》、
《工夫次第でかなり使いやすく仕上げることが可能》
《まず最も手軽にできる工夫が、ホースの取り回しを変更すること》
《本格的に改造したい場合は、吹き口の取り付け部分そのものを
左右逆に変更する方法》
《簡易的な方法ですが、楽器の向きを横に倒して左手が演奏しやすい
角度に固定し、卓奏スタイルに特化して使用する》
《大切なのは、演奏の快適さと楽器の安全性を両立させること》
●2-5.左利き楽器の普及と現状
《左利き専用の楽器は、現在もごく限られた範囲でしか普及して
いません。》
《基本的に楽器業界は右利き用の設計を標準とし、
それに合わせた製品開発や販売を行ってきました。》
《左利きギターのように特別な仕様が用意されている分野もあります
が、そうした楽器は総じて価格が高く、また選択肢も少ない》
鍵盤ハーモニカ――《左利き専用モデルは市販されておらず、
必要に応じて個別対応をお願いするか、工夫して使うしかない》
《これには、単純な需要の少なさだけでなく、製造コストや流通コスト
の問題も大きく影響しています。左利き人口が全体の1割程度に
とどまるため、企業としては大量生産に向かない左利き専用品に
踏み切るメリットが少ないという判断が働いているのです。》
《しかし最近では、多様性の尊重が社会的に重視されるようになり、
少しずつ左利き用製品への関心が高まっています。楽器においても、
もっと左利きユーザーに配慮した設計が求められる時代が来ている
と言えるでしょう。完全な普及にはまだ時間がかかるかもしれませ
んが、左利き楽器に対する需要が確実に存在していることを、
製造側に伝えていくことが大切です。》
この最後の、左利き楽器に対する需要の存在を製造側に伝えることの
重要性への発言は、誰もが忘れてはいけないことです。
●2-6.将来の左利き用鍵盤ハーモニカへの期待
将来の左利き用の鍵盤ハーモニカの可能性について書かれています。
先の項目でも書かれていましたように、
社会が多様性を重要視するようになれば、
《左利きの子どもたちも無理に矯正されるのではなく、個性として
受け入れられる流れが強まっているからです。こうした環境変化は、
楽器業界にも少なからず影響を与えつつあります。》
鍵盤ハーモニカが教育現場で主要な楽器である現状では
《左利きの子どもたちが無理なく楽しめる楽器が求められるのは
自然な流れです。》
将来的に《鍵盤配列そのものを左右反転させた
「真の左利き用鍵盤ハーモニカ」が登場する》
《左利きの子どもたちがより自然な姿勢で演奏できるようになり、
楽器を通じた自己表現の幅がさらに広がるでしょう。
《左利き対応モデルが増えれば、右利き・左利きどちらの子どもたちも
同じように音楽を楽しめる環境が整い、教育現場での負担軽減にも》
課題――《開発コスト、量産体制、需要予測など》
《少数派のために工夫するという発想こそが、
多様性社会を支える大きな一歩となるはずです。
《将来的には左利き用鍵盤ハーモニカが一般的に選べる時代が来る
ことを、期待してやみません。》
●2-7.左利きの鍵盤ハーモニカをめぐる現状と工夫まとめ
要点のまとめです。
《市販されている左利き用鍵盤ハーモニカは存在しない》
《特注対応はあるが一般販売はされていない》
《教育現場では右手演奏が基本となっている》
《左利き児童にも右手演奏の練習を促す学校が多い》
《ホースを延長すれば左手でも演奏しやすくなる》
《専用延長パーツか自作でホースを長くする方法がある》
《卓奏スタイルなら左利きでも比較的演奏しやすい》
《吹き口の位置変更は高度な改造技術を要する》
《市販ピアニカは左利き仕様に見えて実際は違う》
《右手演奏を身につけると楽譜学習がスムーズになる》
《長すぎるホースは吹奏効率を悪化させるリスクがある》
《無理に右手矯正を強いるべきではない》
《左利きの個性を尊重する指導が求められている》
《左利き用楽器は全体的に普及が進んでいない》
《将来的には真の左利き鍵盤ハーモニカ開発に期待が高まる》
このまとめを読んで筆者の感じる大事なことは、
鍵盤ハーモニカが現状の音楽教育において大きな役割を負っている、
という現状認識です。
その上で、そういう「道具」であるからこそ、
「左利き対応品」が必要だという点です。
「レフティラボ」さんも書いていますように、これからの時代は、
多様性を無視できない、してはいけない時代であり、
その多様性の中に「左利き」も無視してはいけない、ということです。
そして、楽器の世界、器楽演奏においても、
左利きの子に「右手使いへの転換を強要してはいけない」」
ということです。
右利きの人のために右利き用があるように、
左利きの人のためには左利き用があるべきなのです。
今、教育現場では、個性を尊重する指導が標準化されてきています。
左利きの子のために、左利きの場合の道具の使い方などが、
指導されるようになって来ています。
ただ音楽の世界、楽器の世界においてのみ
「道具がない」という理由から左利き指導が十分に行われていません。
これは、早急に改めて行くべきでしょう。
「道具がなければ、道具を作る」――ただそれだけのことなのですよ。
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【筆者(左利きライフ研究家レフティやすお)の考え】――
二回に渡って紹介しました『レフティラボ:Lefty Labo』の
「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」
の記事を読んで筆者が考えたことについて、書いておきましょう。
●「右へならえ」から「左右並立」へ
<●1-3.左手での演奏方法はどう工夫する?>の項でも
述べましたように、左利きの人には偏りの違いに差があり、
右使いに馴染める人もいれば、それが難しい人もいます。
「強度の左利き」と呼ばれる人たちがそれで、筆者もその一人です。
右使いに馴染めないゆえ、苦労を余儀なくされてきました。
各種利き手調査の結果を見ますと、少なくとも5%程度の人が
それに該当します。
そういう人には、現状は非常にツライものがあります。
昔の教育現場では、何ごとも一律に「右へならえ」と強制し、
そこからはみ出す児童は「切り捨て御免」が許されていました。
しかし、「レフティラボ」さんも書いていますように、
現在はそのような教育は否定されています。
《左利きの個性を尊重する指導が求められている》のです。
実際に多くの学科で、左利き対応が実施されていたり、
検討されるようになっています。
音楽の授業においても、それなりに検討されているようですが、
根本的に「道具がない」状況です。
鍵盤ハーモニカは、他の楽器と異なり、教育現場で半ば強制的? に
演奏が実施される楽器です。
誰もが使用する楽器となっています。
趣味や一部の愛好家のための楽器ではありません。
そのために、本来は「誰もが使える楽器」を用いるべきなのです。
昔は、リコーダー(縦笛)やハーモニカが使われていました。
こちらの方が利き手の違いがあまり影響しません。
リコーダーは両手を使いますし、右手一本で演奏することはできません。
「誰もが使える楽器」を共通の授業に用いるべきなのです。
●「教育現場では誰も落ちこぼれないで使える道具を!」
右利きの人の中には、左利きを理解していない人も多いようです。
左利きの人が利き手に敏感に反応するのに対して、
右利きの人はおおむね利き手を意識していないことが多いのです。
そのため、道具を作るときでも考えなしに、
右利き仕様に作ってしまうのです。
「右利き用に作ろうと意識して」ではなく、
無意識のうちに「右利き仕様に作っている」のです。
できあがったものを左利きの人から指摘されて「初めて気づく」
ということが多いのです。
メーカーさんは、これからの多様性の時代、
そういう「誰もが使える」物作りを考えていただきたいものです。
現実に、世の流れはそういう風になって来ました。
人間は千手観音様ではないので、千種類の道具はいらない、
右手用と左手用の二種類あればいいのです。
学童用ハサミは、まさにその典型でしょう。
同一価格で、利き手に合わせた左右のハサミが販売されています。
持ち手のカラーなどデザイン的に選択肢の狭さは残っていますが、
同一価格で左右の選択肢があるのは、確かです。
(左手・左利き用品の価格に関しましては、「ユニバーサル・サービス
Universal service」という考え方が参考になります。
郵便料金や電話・通信サービス等において実施されているもので、
社会全体で均等に負担しよう、とするものです。右利き用と左利き用を
個別に扱うのではなく、全体で一つとして算定するというものです。)
そういう時代になっているのだ、
ということをメーカーさんは自覚してほしいものです。
数量的に左利き用は少量だから、といいますが、
毎年70万人ほどの新生児が誕生しています。
左利きの割合はほぼ不変で、10%前後といわれています。
また「強い左利き」だけでも、数パーセントはいるとされています。
70万×10%=7万、70万×5%=3万5千
70万から比べれば、7万や3万5千は、少量かも知れません。
しかし、その数字だけ取れば、万単位であり、
決して少量ではありませんよね。
毎年新規に7万台製作するのは、少量でしょうか?
大企業や中堅企業の扱う数量ではない、のでしょうか?
町工場で細々と作るレベルなのでしょうか?
そして、親御さんも積極的にこの問題点をアピールしてほしいものです。
「教育現場では誰も落ちこぼれないで使える道具を!」と。
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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに挑む(3)」と題して、『レフティラボ:Lefty Labo』の「左利きにとっての鍵盤ハーモニカ|快適に弾くための改造アイデア」記事の後半、およびその感想として筆者の考えたことを紹介しています。
【最新号】編は、メルマガ本文の全文転載です。
【別冊 編集後記】は、【別冊 編集後記】編↓ で、
2026.4.4
【別冊 編集後記】楽器における左利きの世界(39)再び左用鍵盤ハーモニカに(3)-週刊ヒッキイ第707号
【別冊 編集後記】編では、『レフティラボ:Lefty Labo』の鍵盤ハーモニカ記事から拝借した、鍵盤ハーモニカを上下?前後?逆向きに演奏する画像と、筆者が体験したミニキーボードの逆向き左手「ドレミ」演奏?の際の話を紹介しています。


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