2024.11.30

レフティやすおの楽しい読書378号-告知-クリスマス・ストーリーをあなたに~(14)-2024-デイモン・ラニアン「三人の賢者」

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!) 【最新号・告知】

2024(令和6)年11月30日号(No.378)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(14)-2024-
デイモン・ラニアン「三人の賢者」クリスマス・イヴの出産」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2024(令和6)年11月30日号(No.378)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(14)-2024-
デイモン・ラニアン「三人の賢者」クリスマス・イヴの出産」
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 今年もはやクリスマス・ストーリーの紹介の季節となりました。

 昨年の<クリスマス・ストーリーをあなたに>で紹介しました、
 シーベリン・クィン「道」を収録している
 『クリスマス・ストーリー集1 贈り物』の冒頭一番に収録されている
 作品を今回は紹介します。

 今年、新潮文庫で第一短編集『ガイズ&ドールズ』が紹介された、
 アメリカの作家デイモン・ラニアンの短編です。
私の好きな作家の一人でもあります。

 

▼昨年の<クリスマス・ストーリーをあなたに>

2023(令和5)年11月30日号(No.355)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(13)-2023-
シーベリン・クィン「道」もうひとつのサンタ物語」
2023.11.30
クリスマス・ストーリーをあなたに~(13)-2023-
「道」もうひとつのサンタ物語-楽しい読書355号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/11/post-e79b41.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/0fb316f1636ea7b24674e4db294cac83

 

▼デイモン・ラニアンと第一短編集『ガイズ&ドールズ』について

2024.6.21
新潮文庫にデイモン・ラニアン(『ガイズ&ドールズ』)が帰ってきた!
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/06/post-957440.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/342752af4485ba7edf05148c30f1b7e6

『ガイズ&ドールズ』デイモン・ラニアン/著、田口俊樹/訳 2024.5.29
『ガイズ&ドールズ』(Amazonで見る)

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-クリスマス・ストーリーをあなたに (14)- 2024

  ~ クリスマス・イヴの出産に立ち会う三人の男たちの物語 ~

  デイモン・ラニアン「三人の賢者」加島祥造/訳

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 ●過去の ~クリスマス・ストーリーをあなたに~

一回毎、一年ごとに【古典編】と【現代編】を交互に紹介してきました。

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

【古典編】
 チャールズ・ディケンズ『クリスマス・キャロル』『鐘の音』
 ワシントン・アーヴィング『昔なつかしいクリスマス』
 ライマン・フランク・ボーム『サンタクロースの冒険』
メアリー・E・ペン「ファンダーハーフェン老人の遺言状」
 クリストファー・モーリー「飾られなかったクリスマス・ツリー」

【現代編】
 トルーマン・カポーティ「あるクリスマス」「クリスマスの思い出」
 アガサ・クリスティー「水上バス」
 コニー・ウィリス「ひいらぎ飾ろう@クリスマス」「まれびとこぞりて」
 梶尾真治「クリスマス・プレゼント」、ジョー・ネスボ『その雪と血を』
 ドナルド・E・ウェストレイク「パーティー族」
 シーベリン・クィン「道」

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

参照:
『レフティやすおのお茶でっせ』2023.11.27
クリスマス・ストーリーをあなたに~全リスト:
『レフティやすおの楽しい読書』BNから
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/11/post-1995dd.html

 

 ●デイモン・ラニアン「三人の賢者」――ストーリー

「三人の賢者」The Three Wise Guys (1933) 加島祥造/訳

*デイモン・ラニアン「三人の賢者」収録の短編集――
・『贈り物 クリスマス・ストーリー集1』長島良三/編 角川文庫
 1978(昭和53)/11/30
『贈り物 クリスマス・ストーリー集1』(Amazonで見る)

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(画像:角川文庫版のクリスマス・ストーリーのアンソロジー全二巻『贈り物 クリスマス・ストーリー集1』、『クリスマスの悲劇 クリスマス・ストーリー集2』)

 

・デイモン・ラニアン『ブロードウェイの出来事』加島祥造/訳 新書館
(1977)
→『ブロードウェイ物語2 ブロードウェイの出来事』加島祥造/訳
 新書館(新装版)(1987/12/1)
『ブロードウェイ物語2 ブロードウェイの出来事』(Amazonで見る)

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(画像:デイモン・ラニアンの本=加島祥造/訳<ブロードウェイ物語>短編集(新書館・刊)『野郎どもと女たち』『ブロードウェイの出来事』『ロンリー・ハート』『街の雨の匂い ブロードウェイ物語 4』と新潮文庫『ブロードウェイの天使』加島祥造/訳、『ガイズ&ドールズ』田口俊樹/訳、の六冊)

 

(以下、略)

 ●星を目当てに見つけた納屋には妊産婦が……
 ●工場の事務所の強盗事件
 ●ブロンディは金を返して……
 ●三人の賢者
 ●山形孝夫『読む聖書事典』から「三人の博士」

*山形孝夫『読む聖書事典』ちくま学芸文庫 2015/12/9
『読む聖書事典』(Amazonで見る)

 ●原題「The Three Wise Guys」

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今回も冒頭のみの転載です。
冒頭以下は、見出しのみで本文は省略させていただきました。

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2024.11.16

週刊ヒッキイ第675号-告知-『左組通信』復活計画[34]『LL』復刻(7)LL81996年春号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【最新号の告知】

第675号(Vol.20 no.20/No.675) 2024/11/16
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [34]
『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻(7)
LL8 1996(平成8)年 春号」

 

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  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第675号(Vol.20 no.20/No.675) 2024/11/16
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [34]
『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻(7)
LL8 1996(平成8)年 春号」
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 今回も、季刊誌『LL(レフティーズ・ライフ)』の復刻です。
といいましても、前回書きましたように、ホームページ公開分は
 すべて終了し、ここ3回は改めて入力しています。

 今回も新規入力分で、
 すなわち「ネット初公開!」――ということになりますね。

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┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓

ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [34]

  『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻 (7)
 
   (内容紹介)LL8 1996(平成8)年 春号

┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

*(参照)――

・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第43号(No.43) 2006/8/12
<「国際左利きの日」記念号>「私にとっての左利き活動(3)」
 ■レフティやすおの左利き活動万歳■ ―隔号掲載―
私にとっての左利き活動(3)『LL』の時代
(参照)※『レフティやすおの左組通信』のページ
○レフティやすおの左利き自分史年表
○レフティーズ・ライフ(LL)再録(1)全号目次 

・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第602号(No.602) 2021/9/4
「創刊600号突破記念―
 私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代―その1」
・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2021.9.4
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代1
(創刊600号突破記念)-週刊ヒッキイ第602号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/09/post-57d0e5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/e2aaaa56a6400bcc04d24d46a47d1d03

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 ●『Lefties' Lifeレフティーズ・ライフ』LL8 概要

LL8 1996(平成8)年 春号(A5版8ページ)

・ 前説 The Compliments of the Spring Issue―
 見果てぬ夢を追い求めて
“To dream the impossible dream,…. This is my quest.”

・ 利き手差別をなくせ! Down with handism!

『ローラ&ローズ~大草原の小さな家・母と娘の物語』NHK取材班
 ウィリアム・T・アンダーソン 谷口由美子
 翻訳/谷口由美子 発行/日本放送出版協会 平成5年(1993/6/1)
(Amazonで見る)

 

・ 左利き用の道具を知っていますか? 使ったことがありますか?
 その8 Left-handed tools & goods―てのひら≪掌中≫電卓/
 左利き用 ZELCO DOUBLE PLUS calculator No.10731

241116zelco-lh

・ 左利きの本だなぁ その6 お楽しみ編―
 梅田香子『勝利投手』河出文庫/河出書房新社―
≪日米プロ野球女性サウスポー対決その一≫

*参照:『勝利投手』梅田 香子 河出文庫 225A 1989/4/1
(Amazonで見る)

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・ 右側の席から/左側の席から (読者のお便りコーナー)
 Letters from the right/left side seats―
 右側の席から/左側の席から/左利き用品メーカーより

*参照:「レイメイ RAYMAY 左手用こどもはさみ KHH350」

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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 LL8 1996(平成8)年 春号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

(以下、略)

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最新号の告知でした。
冒頭と見出し(と参照記事と文献資料)の紹介です。

 ・・・

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2024.11.15

レフティやすおの楽しい読書377号-告知-私の読書論190-<町の本屋>論(7)産経新聞10/27朝刊記事より

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【最新号・告知】

2024(令和6)年11月15日号(vol.17 no.20/No.377)
「私の読書論190-<町の本屋>論(7)産経新聞記事10/27朝刊記事
「書店が消えない処方箋」より」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2024(令和6)年11月15日号(vol.17 no.20/No.377)
「私の読書論190-<町の本屋>論(7)産経新聞記事10/27朝刊記事
「書店が消えない処方箋」より」
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 昨年9月から10月、11月、12月と、今年5月、9月と、
 読書習慣を持つ人の減少、および町の本屋さんの減少に関して、
 読書について、本という文化について、
 そしてその発信源としての書店の存在と、
 私なりに考えた出版業界、書店の改革について書いてきました。
 今回は、その7回目となります。

 過去の文章もあくまで「元本屋の兄ちゃん」として、一読者としての、
 私見に過ぎません――と言いつつも、本質を説いているつもりです。
 でも、まあ、気軽にお読み下さい。

【過去5回の<私の「町の本屋」論>】

2023(令和5)年9月15日号(No.350)
「私の読書論174-消えゆく書店と紙の本」
【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2023.9.15
私の読書論174-消えゆく書店と紙の本-楽しい読書350号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/09/post-f7ab5e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/a65f07da56cc868147fbd49d01c3c4bf

2023(令和5)年10月15日号(No.352)
「私の読書論175-出版業界―または本と本屋のこと」
【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2023.10.15
私の読書論175-出版業界―または本と本屋のこと-楽しい読書352号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/10/post-d8d8ec.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/7b9a38985fcfd574650e4c54eba355c1

2023(令和5)年11月15日号(No.354)
「私の読書論176-読書週間に関する新聞記事から思ったこと」
【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2023.11.15
私の読書論176-読書週間に関する新聞記事から思ったこと
-楽しい読書354号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/11/post-7462e0.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d498bde194e54d8e97a5d018d683f607

2023(令和5)年12月15日号(No.356)
「私の読書論177-個性的な本屋の作り方を学ぶ
―『美しい本屋さんの間取り』から」
【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2023.12.15
私の読書論177-個性的な本屋の作り方を学ぶ―
『美しい本屋さんの間取り』-楽しい読書356号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/12/post-bf19e5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/79bec3e02805048065d5ea41387e2c55

(参考書)
『美しい本屋さんの間取り』エクスナレッジ X-Knowledge 2022/12/29

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『美しい本屋さんの間取り』(Amazonで見る)

2024(令和6)年5月15日号(vol.17 no.5/No.366)
「私の読書論184-がんばれ!町の本屋さん」
【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.5.15
私の読書論184-がんばれ!町の本屋さん-楽しい読書366号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/05/post-5a5bc2.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/8a1d7f9a2989edbd174487963269b52b

2024(令和6)年9月15日号(vol.17 no.16/No.373)
「私の読書論188-<町の本屋>論(6)産経新聞8/12朝刊記事より」
【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.9.15
私の読書論188-<町の本屋>論(6)産経新聞8/12朝刊記事より-楽しい読書373号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/09/post-4d9a04.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/7555773c70cfe4846b3dc367dbf5493c

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 - 私の読書論190 -

  ~ がんばれ!町の本屋さん <私の「町の本屋」論>7 ~

  産経新聞10/27朝刊の記事「書店が消えない処方箋」より

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●産経新聞の記事――「書店が消えない処方箋」より

書店が消えない処方箋 読書推進月間に考える
日曜に書く 論説委員・山上直子
2024/10/27 15:00

https://www.sankei.com/article/20241027-NGYGJ5GW5NOTHD5P5BKMZEDKSU/

241115sankeisinbun-shoten20241024

記事冒頭、えっと思うようなこんな情報が――。

「こんなに本屋が減っているのは日本だけですよ」

先月下旬に開かれたイベント
「『本屋の危機と未来』を語るトークセッションin大阪」で、
モデレーターを務めた元トーハン執行役員でコンサルタントの
小島俊一さんの言葉だという。

 《日本の書店数はこの20年でほぼ半減し出版市場も減少。
  書店ゼロの自治体が4分の1を超えた(略)デジタル化に読書離れと、
  書店をめぐる経営環境は厳しい…はずだが、
  それは日本だけなのか?》

「こういうリポートがあるんです」と。

 

 ●「薄利の現状」

*参照:
『2028年 街から書店が消える日 ~本屋再生!識者30人からの
メッセージ~』小島俊一/著 プレジデント社 2024/5/22
『2028年 街から書店が消える日』(Amazonで見る) 

241109matikara-shoten
 ●「昭和なモデル」
 ●「多様な本屋を」
 ●現状のままでの変革について
 ●本もふつうの商品として販売する制度へ
 ●日々、本を読む人

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今回も冒頭のみの転載です。
冒頭以下は、見出しのみで本文は省略させていただきました。

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2024.11.02

週刊ヒッキイ第674号-告知-楽器における左利きの世界(26)まつのじん(1)

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!) 【別冊 編集後記】改め【最新号・告知】

第674号(Vol.20 no.19/No.674) 2024/11/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(26)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(1)」

 

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  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第674号(Vol.20 no.19/No.674) 2024/11/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(26)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(1)」
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 今回は、昔拾い集めていた左利きと音楽のウェブ情報から、
 左利きのヴァイオリニスト・まつのじん さんのサイト

241102-matunojin-1s

(画像:まつのじんさんの“横顔”――写真は正面ですが) 

 

 <まつのじんWebsite> 平和ねがいて 弦なりやまず
http://mjin.m1001.coreserver.jp/

 の中のレフティのページ

 「左ききは、アカン⁉️ WHO is LEFTY¿」(2019年8月13日)
http://mjin.m1001.coreserver.jp/%e3%83%92%e3%83%80%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88/

 から、色々と考えてみたいと思います。

 まずはその一回目として、「まつのじん」さんについて知る意味で、
 「ゴーシュからの左右考」2019年7月27日
 を取り上げ、紹介します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆ <めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト ◆

 {左利きの人は左利き用の楽器で演奏しよう!}

- 「左利きに優しい社会」づくりは左用楽器の普及から! -

 左利きと楽器演奏について考える

   左利きのヴァイオリニスト・まつのじん(松野迅)さん(1)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●左利きのヴァイオリニスト「まつのじん」さんについて

まつのじんのエッセイ&書評 Essays(Japanese)
「ゴーシュからの左右考」2019年7月27日
http://mjin.m1001.coreserver.jp/2019/07/27/%e3%82%b4%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e5%b7%a6%e5%8f%b3%e8%80%83/

 

 ●「左(手)利き」=「強度の左利き」

 ●「不便益」という考え方

*参照:
『レフティやすおのお茶でっせ』2023.9.20
大路直哉『左利きの言い分 右利きと左利きが共感する社会へ』
(PHP新書)買いました
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/09/post-78206b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/740dbc4d5bdd790556aaaefed4dba6d4

『左利きの言い分 右利きと左利きが共感する社会へ』大路 直哉/著
PHP新書 2023/9/16
(Amazonで見る)

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 ●日本は漢字文化の影響で書き方が二通りある

*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2004.2.17
『横書き登場』屋内池誠
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2004/02/post_5.html

『横書き登場―日本語表記の近代』屋内池誠 岩波新書 新赤版 863
2003/11/20
(Amazonで見る)

 

 ●左利きの「矯正」(=右使いへの転換)行為について

 ●「ヴァイオリン弾きのゴーシュ」として

*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2024.7.3
新しい左利き本『左利きの歴史:ヨーロッパ世界における迫害と称賛』
発売される
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/07/post-e66fa0.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ac7d7db2ecd5202dfc09793ee5d2d96e

『左利きの歴史:ヨーロッパ世界における迫害と称賛』ピエール=
ミシェル・ベルトラン/著 久保田 剛史/訳 白水社 2024/6/27
(Amazonで見る)

240627-hidarikiki-no-rekisi

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最新号の告知でした。
冒頭と見出し(と参照記事と文献資料)の紹介です。

 ・・・

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2024.10.31

レフティやすおの楽しい読書376号-告知-中国の古典編―漢詩を読んでみよう(31)陶淵明(8)村人たちと

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!) 【最新号・告知】

2024(令和6)年10月31日号(vol.17 no.19/No.376)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(31)陶淵明(8)村人たちと
「飲酒二十首」其の十四、其の九」

 

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2024(令和6)年10月31日号(vol.17 no.19/No.376)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(31)陶淵明(8)村人たちと
「飲酒二十首」其の十四、其の九」
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 先月に引き続き、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」
 陶淵明の8回目です。
 
 今回は、<村人たちと>と題して「飲酒二十首」から、
 「其の十四」と「其の九」を読んでみます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆ 村人たちと ◆

 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(31)

  ~ 陶淵明(8) ~

 「飲酒二十首」から「其の十四」と「其の九」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回の参考文献――

『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
 江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20
「九、達観を目指して――陶淵明の世界」より

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(Amazonで見る)『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』

 

 ●陶淵明「飲酒二十首」から「其の十四」

林田慎之助/訳注『陶淵明 全詩文集』ちくま学芸文庫 2022/1/8

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『陶淵明 全詩文集』(Amazonで見る)

 

 ●陶淵明「飲酒二十首」から「其の九」

 ●林田慎之助/訳注『陶淵明 全詩文集』「解説」の「其の九」

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従来はほぼ全号で、本文の全文転載を行ってきましたが、購読者への思いから、前号より最新号発行の告知(冒頭部分と見出し)のみに変更しました。
あしからずご了承ください。

せっかく書いた文章ですので、いずれは本文も公開したいと考えています。
当面は、一ヶ月後ぐらいと想定しています。
実際にはどうなるかは、その時になってみないと分かりませんけれど……。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおの新しい生活を始めよう』に転載しています。
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2024.10.19

週刊ヒッキイ第673号-告知-『左組通信』復活計画[33]『LL』復刻(6)LL71995-96年冬号

10月15日発行のもう一つのメルマガ、
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』(https://www.mag2.com/m/0000257388.html)

【最新号の別冊編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.10.15
レフティやすおの楽しい読書375号-完訳版ヴェルヌ
『十五少年漂流記 二年間の休暇』を読む【別冊 編集後記】
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/10/post-ce97b4.html

冒頭に書きましたように――
従来の全文紹介をやめ、メルマガの紹介は、冒頭の部分と、それ以降は「見出し」のみの紹介とします。

今回の場合は、「LL71995-96年冬号」の概要のみの紹介とし、以下は詳細は省略とします。

 

一生懸命書いた文章なので、一人でも多くの人に読んでいただきたい、との思いからの全文紹介でした。

以前は「まぐまぐ!」の方で、バックナンバーの閲覧ができるようになっていました。
それがなくなって久しいのですが、何らかの形で残せたらと思うのです。

あるときの他の方のブログで、メルマガを転載紹介しているのを知り、やってみようかと思って始めたのが最初でした。
当初は「これは」という、どうしても多くの多くの方に知っていただきたい情報のみを紹介していました。

それもやっぱりどうかという気がして、今の形になっています。

 

ただそれをしていますと、せっかく購読していただいている方の楽しみが減る?ような気がします。
いつでも読めるのなら、購読せずともいいのでは? という疑問を抱かせるのではないでしょうか。

そのせいかどうかはわかりませんが、購読者数の減少傾向が続いています。

そこで、今回から時差を設けて発表するように変更しようと考えています。

とにかく色々やってみようと思います。

では、よろしく!

 ・・・

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

第673号(Vol.20 no.18/No.673) 2024/10/19
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [33]
『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻(6)
LL7 1995(平成7)-96(平成8)年 冬号」

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第673号(Vol.20 no.18/No.673) 2024/10/19
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [33]
『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻(6)
LL7 1995(平成7)-96(平成8)年 冬号」
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 今回も、季刊誌『LL(レフティーズ・ライフ)』の復刻です。
従来は、
 ホームページに公開していたページのコピーをお届けしていましたが、
 実は、公開されていたのは4号までで、
 それ以後は、公開用にデジタルに入力してあった分を一部手を入れて
 紹介してきました。
 今回はいよいよそのストックも尽きてきて、改めて入力しています。

 改めて入力してきて、以前紹介したエピソードで記憶違いが見つかり、
 今回書き改めねばならず、ちょっと落ち込んでいます。

 では、その辺も含めてお読みください。

 

240316-hgll01

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [33]

  『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻 (6)
 
   (内容紹介)LL7 1995(平成7)-96(平成8)年 冬号
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

*(参照)――

・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第43号(No.43) 2006/8/12
<「国際左利きの日」記念号>「私にとっての左利き活動(3)」
 ■レフティやすおの左利き活動万歳■ ―隔号掲載―
私にとっての左利き活動(3)『LL』の時代
(参照)※『レフティやすおの左組通信』のページ
○レフティやすおの左利き自分史年表
○レフティーズ・ライフ(LL)再録(1)全号目次 

・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第602号(No.602) 2021/9/4
「創刊600号突破記念―
 私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代―その1」
・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2021.9.4
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代1
(創刊600号突破記念)-週刊ヒッキイ第602号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/09/post-57d0e5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/e2aaaa56a6400bcc04d24d46a47d1d03

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241019-lh-7

 ●『Lefties' Lifeレフティーズ・ライフ』LL7 概要

(A5版8ページ)

LL7 1995-96(平成7-8)年 冬号
・ 前説 The Compliments of the Winter Issue―
 出発点にもどって Get back to the starting point
・ 左利き用の道具を知っていますか? 使ったことがありますか?
 その7Left-handed tools & goods―世界初の左手用カメラ
 〈京セラSAMURAI Z2-L〉

241019-ll7-samurai

・ 左利きの本だなぁ その4 雑誌/カタログ編―
『モノ・マガジン』1991年4月2日号 No.188
 ワールド・フォトプレス発行―特集/左を制するものは時代を制す/
 左利きの商品学

Mono-magazine199142

Mono-magazine199142-cot

・ 左利きの生活 To Live In The Right-Handed World―
怒りをことばに―「このはさみは欠陥です!」

(*【2024.10.21追記】誤解を避けるために書いておきます。――
 悪評ではありません。写真の製品は、確かに当初の製品では若干持ち手に問題がありましたが、のちに改良され、優れた製品になっています。
 私が苦情を投書したところ、担当者による丁寧な製造に関する説明と共に改良品が送られてきました。その誠実な“物作りスト”としての姿勢が素晴らしい、と感心させられました。
 写真は送られてきた改良品。)

Ets5ne6u4aahjrb

・ 左利きの本だなぁ その5 雑誌/コラム編―
『モノ・マガジン』1994年11月2日号 モノ・インタレスティング

「左利き生活向上委員会」

Mono-magazine1991112

・ 右側の席から/左側の席から (読者のお便りコーナー)
 Letters from the right/left side seats

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 LL7
 1995-96(平成7-8)年 冬号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

(以下、略)

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上にも書きましたように今回は、最新号発行の告知のみです。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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2024.10.15

レフティやすおの楽しい読書375号-完訳版ヴェルヌ『十五少年漂流記 二年間の休暇』を読む【別冊 編集後記】

今回からメルマガの紹介は、冒頭の部分と、それ以降は「見出し」のみの紹介です。

ここんところ、ずっと本文全文の転載紹介でした。

一生懸命書いた文章なので、一人でも多くの人に読んでいただきたい、との思いからでした。

以前は、まぐまぐ!の方で、バックナンバーの閲覧ができるようになっていました。
それがなくなって久しいのですが、何らかの形で残せたらと思うのです。

あるときの他の方のブログで、メルマガを転載紹介しているのを知り、やってみようかともって始めたのが最初でした。
当初はこれはというどうしても多くの多くの方に知っていただきたい情報のみを紹介していました。

それもやっぱりどうかという気がして、今の形になっています。

 

ただそれをしていますと、せっかく購読していただいている方の楽しみが減る?ような気がします。
いつでも読めるのなら、購読せずともいいのでは? という疑問を抱かせるのではないでしょうか。

そのせいかどうかはわかりませんが、購読者数の減少傾向が続いています。

そこで、今回から時差を設けて発表するように変更しようと考えています。

とにかく色々やってみようと思います。

では、よろしく!

 ・・・

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

2024(令和6)年10月15日号(vol.17 no.18/No.375)
「私の読書論189-完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』
(ジュール・ヴェルヌ 光文社古典新訳文庫)を読む」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2024(令和6)年10月15日号(vol.17 no.18/No.375)
「私の読書論189-完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』
(ジュール・ヴェルヌ 光文社古典新訳文庫)を読む」
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 今月は、7月10日に発売されました、光文社古典新訳文庫の
 完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』ヴェルヌ/鈴木雅生訳
 を読んでみましょう。

 この作品は、子供の頃に読んだいう読者も少なくないと思われます。
 また、大人になって文庫本でも読んだ、
 という人もいらっしゃることでしょう。
 しかし、それらも大半は抄訳本であったりします。

 最近は、子供向けでも完訳本が増えてきました。
 一般向けの文庫本でも完訳版が出ていました。

 それでも文庫の大手、新潮文庫の『十五少年漂流記』は、
 <夏の文庫フェア>でもよく取り上げられています。
 ところがこの本がやっぱり昔ながらの抄訳本(?)なのですね。

 新潮社からは、2015年の8月に、椎名誠・渡辺葉という父娘共訳の
 480ページの完訳本が出ています。

『十五少年漂流記』ジュール・ヴェルヌ/著 椎名誠/訳 渡辺葉/訳
新潮社 2015.8.31
『十五少年漂流記』(Amazonで見る)

 それでも文庫版は、今でも抄訳本のままです。
 「抄訳だからだめだ」とは一概には言えません。
 しかし、完訳が著者のいわんとするところを十全に伝える方法だろう
 ことは、想像に難くありません。

 ということで、今回は、その完訳版の
 『十五少年漂流記 二年間の休暇』を紹介します。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - 私の読書論189 -

  ~ 完訳版は小説としての味わいが深い! ~

  光文社古典新訳文庫 完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』
  ヴェルヌ/鈴木雅生訳 2024/7/10 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ●縮約版(抄訳版)か、完訳版か

夏休みを前に出版されたのが、この完訳版のジュール・ヴェルヌの
“ロビンソンもの”の冒険小説『十五少年漂流記 二年間の休暇』です。

完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』ヴェルヌ/著 鈴木雅生/訳
光文社古典新訳文庫 2024/7/10 
『十五少年漂流記 二年間の休暇』(Amazonで見る)

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(画像:私の蔵書から、ジュール ヴェルヌの『十五少年漂流記』文庫版の翻訳書4点――旺文社文庫<特製版>、旺文社文庫カバー付、集英社文庫<ジュール・ヴェルヌ・コレクション>版、新刊の光文社古典新訳文庫版)

 

240710-15shounen-jv-41

(画像:縮約版と完訳版の厚さの違い――左から『十五少年漂流記 二年間の休暇』光文社古典新訳文庫 712ページ、集英社文庫<ジュール・ヴェルヌ・コレクション>版『二年間のバカンス 十五少年漂流記』544ページ、旺文社文庫/縮約版『十五少年漂流記』248ページ)

 

『レフティやすおのお茶でっせ』で、

2024.7.28
光文社古典新訳文庫から完訳版『十五少年漂流記 二年間の休暇』
ヴェルヌ/鈴木雅生訳 が発売
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/07/post-579d65.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/8655ac0ebc9b20c696b589d7d66e1b24

という文章でもあれこれ書いていますが、
ここでも改めて完訳版と縮約版の違いについて書いてみましょう。

 ・・・

(以下、略)

 ●私の見解
 ●『十五歳の船長』を補完する
 ●10年前の作品『少年船長の冒険』
 ●少年リーダーの思考と心の動きを描くべき
 ●嵐の果てに陸地に辿り着く少年たち
 ●ロビンソン生活から極悪人との戦い、そして帰還
 ●少年たちの知恵と努力
 ●時代の産物

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

上にも書きましたように、今回から最新号発行の告知を中心に内容の一部の紹介のみとしました。

ご意見ご感想がございましたら、御連絡ください。(連絡は、『レフティやすおのお茶でっせ』「プロフィール」欄より)

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおの新しい生活を始めよう』に転載しています。
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2024.10.05

楽器における左利きの世界(25)左利き用楽器の可能性は?-週刊ヒッキイ第672号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

第672号(Vol.20 no.17/No.672) 2024/10/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(25)
 なぜ左利き用楽器はギターぐらいなのか?」

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第672号(Vol.20 no.17/No.672) 2024/10/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(25)
 なぜ左利き用楽器はギターぐらいなのか?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 このシリーズ「楽器における左利きの世界」も25回目になります。
 早いものです。
 目標は高く、ということでやって来ましたが、
 まったく近づいている感じがありません。

 どこを糸口にすればいいのかわからないままに、続けてきました。
 まあ、そのうち何かぼんやりとでも光が見えてくればいいなあ、
 というところです。

 で今回は、どうして左利き用の楽器があるのはギターぐらいなのか、
 ということで……。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆ <めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト ◆

 {左利きの人は左利き用の楽器で演奏しよう!}

- 「左利きに優しい社会」づくりは左用楽器の普及から! -

 左利きと楽器演奏について考える

   なぜ左利き用楽器はギターぐらいなのか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●左利き用楽器はギターぐらい?

前回までは、ヴァイオリンについて左弾き用がないのはなぜか、
について考えてきました。

結論として、ヨーロッパ社会は左利きを認めない社会であり、
楽器の演奏においても左利きは否定されてきたため、
左利き用の楽器は存在しなかった、ということになります。

 

『左利きの歴史:ヨーロッパ世界における迫害と称賛』
ピエール=ミシェル・ベルトラン/著 久保田 剛史/訳 白水社 2024/6/27
『左利きの歴史:ヨーロッパ世界における迫害と称賛』(Amazonで見る)

240627-hidarikiki-no-rekisi

という本によりますと――

ヨーロッパ社会においても、
昔は左利きに対して特別な意識はありませんでした。
ごく自然に右手も左手も使う、右手を使う人も左手を使う人もいる、
という状況でした。

社会の進歩発展の過程で、様々な道具が用いられるようになるとともに、
上流社会を中心に食事の際にフォークを右手で使う、
書字に際しても右手を用いる、といった右利きを想定した規範が生まれ、
学校制度の普及とともに、中流以下の階層にも広まってゆきました。
それとともに、左利きが否定され、反社会的な存在、
悪者扱いとされるようになりました。

 

ヨーロッパの芸術音楽の世界は、
上流社会で親しまれ発展したものでした。
その社会は右利きを規範とする社会で、
左利きは社会的に認められない存在だったので、
楽器の演奏においても、左弾きなどは邪道であり、
社会的に認められなかったわけです。

そういう上流社会の芸術音楽が、
しだいに中流以下の階層にも影響を及ぼし、
それまでは存在していたであろう一般庶民のあいだでも、
左利きの演奏が否定されるようになってゆき、
楽器類も右利きのみになっていった、と考えられます。

現在、左利き用の楽器として知られているものといいますと、
ギターの類いぐらいですね。

左利き用ギターの販売で有名な
「谷口楽器」https://taniguchi-gakki.jp/
には、
<レフティギター/ベース、アコーディオン、ハーモニカ専門店>
とあります。
もちろん鍵盤ハーモニカも取り扱い品目に入っています。

この企画では鍵盤ハーモニカについても書いてきました。
まさにこの企画にはピッタリなお店だといえそうです。

人見知りを捨てて、改めて連絡を取り、助言をいただくべきでしょうね。

241005tanigutigakki-lefty-guitar

(画像:谷口楽器のサイトより、レフティギターのタイトル・バナー) 

 

 ●左利き演奏が許される楽器の条件

今回は、先に書きました<なぜ左利き用楽器はギターぐらいなのか?>
について考えてみましょう。

 

簡単に結論を書いてしまいますと――

前回も書きましたように、

--
左利きが否定される社会にあって、
「左利きですから左弾きで」
などという発言は認められるはずがありません。

「左利きは悪」だったのです。
左利きは直すべき悪習、悪癖だったのです!

ヴァイオリンの生まれたヨーロッパに於いても、です。

ヨーロッパ社会での
ヴァイオリン演奏で右弾きしか認められなかったのは、
ヨーロッパ社会では、古くから左利きは否定されていたから、です。
--

ヨーロッパのオーケストラのような芸術音楽においては、
左利きですから左利き演奏で、という考えは認められなかったわけです。

オーケストラなどで演奏される楽器はみな、
右利き演奏しか認められなかった、というのが本当のところでしょう。

もし左利き演奏が許される楽器があるとすれば、

 (1)オーケストラでは利用されない楽器

で、かつ

 (2)構造的に左右対称形であること

これが条件と考えられます。

 

 ●オーケストラで使われる楽器

この条件を満たす楽器にどういうものがあるのか。

私は音楽の知識がほぼゼロなので、
オーケストラで使われる楽器にどんなものがあるのか、
改めて調べてみましょう。

 

【オーケストラで使われる楽器は何?】楽器の特徴とステージ上の配置
2024年9月14日 ガクオンBlog 特集記事
https://blog.gakuon.jp/orchestra-instrument/#st-toc-h-3

によりますと――

・弦楽器
高い順から、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

・木管楽器
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット

・金管楽器
ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ

・打楽器
ティンパニ、シロフォン・マリンバ、スネアドラム

・編入楽器
《演奏する曲目によって、必要な時のみ登場する楽器》
《その楽器にしか出せない音色や特徴がある》
サクソフォン、ハープ、ピアノ

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(画像:オーケストラの楽器とその配置――ネット記事「【オーケストラで使われる楽器は何?】楽器の特徴とステージ上の配置/2024年9月14日 ガクオンBlog 特集記事」より) 

 

これらの楽器は、やはり左利き用を期待するのは、難しいようです。
現状ではそもそもの発想の中に左利き用の楽器というものがありません。

そのなかで打楽器は、両手にバチを持って叩くので、
利き手の違いはあまり気にならないように思われます。
実際はどうか存じませんが、これは左利き用といいますか、
左利きにもチャンス(?)がある楽器なのかも知れません。

木管楽器は、このシリーズの初期に紹介しました、
フルートを吹く少年の絵にもありましたように、
昔は木管でどっち構えでも吹けるものだったようです。
今ではそうともいえないようですけれど。

 

 ●左利き用が期待できる楽器

というわけで、左利き用が期待できる楽器は、
オーケストラ的な芸術音楽のメインになる楽器ではなく、
民族楽器的なものになってきそうです。
一般庶民が気軽に手にして、日々の生活の中で演奏するような楽器。

ギターがそういう楽器なのかどうかは、
私は楽器にくわしくありませんので、よくわかりません。

雰囲気的にはそんな感じがします。

まあ、その辺は改めて調べ直すとして、
先に挙げました条件から、その(2)構造的に左右対称形であること
という点では、ギターは満たしているように思います。

ヴァイオリンのように複雑な構造を持たず、
わりにフラットな作りになっているように見受けられます。

単純に弦を張り替えれば、左用になる、ような。

作りやすい、可能性のある楽器――それがギターであり、
一般に広く親しまれている楽器でもあり、そういう点からも、
左利き用が生まれる余地のある楽器だったのかも知れません。

 ・・・

今回は簡単ですが、この辺で。

次回からは、また個別に色々な楽器について、
その左利き用の可能性を調べていこうか、と思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(25)なぜ左利き用楽器はギターぐらいなのか?」と題して、今回も全紹介です。

今回は、正直どうしようかという迷いの中で書いてきました。
本来なら、一直線に左利き用の楽器作りのためにがむしゃらに突き進む、
という方法が一番なのですが、
具体的にどこからスタートするのがいいのか、わかりません。

もちろんメーカーさんに問い合わせるのが一番でしょう。

でも、もう一つよくわからない、というのが本当のところです。
もうちょっと色々調べて、具体的な話を進められるだけの知識を
身につけておく必要があるように感じています。

――というところでしょうか。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

 

『レフティやすおのお茶でっせ』
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2024.09.30

中国の古典編―漢詩を読んでみよう(30)陶淵明(7)空想の世界で-楽しい読書374号

古典から始める レフティやすおの楽しい読書(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

2024(令和6)年5月31日号(vol.17 no.17/No.374)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(30)陶淵明(7)空想の世界で
「読山海経十三首」「桃花源記」」

 

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2024(令和6)年5月31日号(vol.17 no.17/No.374)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(30)陶淵明(7)空想の世界で
「読山海経十三首」「桃花源記」」
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 5月以来の「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」です。
 陶淵明の7回目です。
 今回は“空想の世界で”と題して、陶淵明さんのまた違った面から
 「読山海経十三首」と「桃花源記」を紹介します。

(前回の陶淵明)
2024(令和6)年5月31日号(vol.17 no.10/No.367)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(29)陶淵明(6)
「雑詩十二首 其の二/飲酒二十首 其の十六・其の二十」」
【別冊 編集後記】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.5.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(29)陶淵明(6)
「雑詩十二首 其の二/飲酒二十首 其の十六・其の二十」
-楽しい読書367号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/05/post-7fd77a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/4ba167232a719b87a68079d36e56d064

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆ 空想の世界で ◆

 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(30)
  ~ 陶淵明(7) ~

 「読山海経十三首」「桃花源記」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回の参考文献――

『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
 江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20
「九、達観を目指して――陶淵明の世界」より
(Amazonで見る)『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』

Kansiwoyomu1-2

 

 ●陶淵明「読山海経十三首」

今回は、参考本『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』の
「九、達観を目指して――陶淵明の世界」より<仮想の世界へ>から、
「読山海経十三首」を紹介します。

陶淵明の別の面――ファンタジーの世界、空想の世界にふれてみよう、
というわけです。

まずは『山海経』について書いておきましょう。

『山海経(せんがいきょう)』は、魏から晋の時代に作られた地理書です。

《神仙思想の流行で人々があちこちの山へお参りや遊山に出かけますが、
 その時のガイドブックの役割を果たしたとも言われます。》p.368

山や川の由来や特産品、各地に伝わる神話伝説まで収めています。
地理書でありながら、中国の神話伝説の宝庫と言われる由縁です。

「経」という字は、“教科書”“基準になる大切な本”の意味です。

作者は不明で、郭璞(かくはく)が注をつけた本を陶淵明さんも読み、
挿絵も見ていたのでしょう、といいます。

私も中国の妖怪としてこういう絵を楽しんでみていた記憶があります。
中国の古典の一つとして紹介しよう、と考えたこともありました。

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(画像:『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20 より、『山海経』に描かれている妖怪たちの挿絵を掲載したページ(pp.368-369))

 ・・・

読山海経十三首
  山海経(せんがいきよう)を読(よ)む十三首(じゆうさんしゆ)

 其一  其(そ)の一(いち)

孟夏草木長  孟夏(もうか) 草木(そうもく)長(ちよう)じ
繞屋樹扶疏  屋(おく)を繞(めぐ)りて 樹(き) 扶疏(ふそ)たり
衆鳥欣有託
  衆鳥(しゆうちよう) 託(たく)する有(あ)るを欣(よろこ)び
吾亦愛吾廬  吾(われ)も亦(また) 吾(わ)が廬(いほり)を愛(あい)す

 初夏を迎えて草や木が伸び、
 我が家を取り巻いて木々がうっそうと茂っている
 鳥たちは身を託する木の茂みができたのを嬉しがり、
 私もこういう我が家が気に入っている

既耕亦已種  既(すで)に耕(たがや)し 亦(また) 已(すで)に種(う)ゑ
時還読我書  時(とき)に還(ま)た我(わ)が書(しよ)を読(よ)む
窮巷隔深轍  窮巷(きゆうこう) 深轍(しんてつ)を隔(へだ)て
頗回故人車  頗(すこぶ)る故人(こじん)の車(くるま)を回(めぐ)らす

 私は畑を耕し、苗を植え、
 時間があれば部屋に戻って愛読書を読む
 家に通じる路地は深いわだちを遠ざける
 ただ時折、親しい友人の車輪がくるくる回って訪れてくれるだけである

歓言酌春酒  歓言(かんげん)して春酒(しゆんしゆ)を酌(く)み
摘我園中蔬  我(わ)が園中(えんちゆう)の蔬(そ)を摘(つ)む
微雨従東来  微雨(びう) 東(ひがし)従(よ)り来(きた)り
好風与之倶  好風(こうふう) 之(これ)と倶(とも)にあり

 そんな時、私は親友と談笑して春飲む酒を酌み交わし、
 つまみとして我が家庭菜園の野菜をつんで食卓に備える
 その折、霧雨が東の方から降りはじめ、
 それとともに心地よい初夏の風も吹いて来た 

汎覽周王伝  汎(ひろ)く周王(しゆうおう)の伝(でん)を覽(み)て
流観山海図  流(あまね)く山海(さんかい)の図(ず)を観(み)る
俯仰終宇宙  俯仰(ふぎよう)して宇宙(うちゆう)を終(を)ふ
不楽復何如  楽(たの)しからずして 復(ま)た何如(いかん)

 私は周の穆王の不思議な物語を通読したり、
 『山海経』の幻想的な挿絵をざっと眺めたりする
 そうしていると、上を見、それから下を見る
  その短い時間のうちに、時間と空間を見尽くした気分になる
 これが楽しくないならば、いったいどうだというのか

 

「読山海経十三首」は、十三首の連作で、
全体として『山海経』の読後感を述べたもの。
「其の一」は序論に当たります。

宇野直人さんの解説によりますと、
《彼の生活ぶりが出ています》とのこと。

第一段では、「孟(もう)」は“はじめ”の意味で、初夏の季節感を示し、
周囲の状況を述べています。

第二段では、自分の農耕生活やお読書、友人との関係を述べます。
「轍(わだち)」が遠いということは、立派な馬車の訪れがない、つまり、
貴族や政府高官との縁の無い生活で気楽な生活。

第三段は、親しい友人との交流の一コマ。
「春酒(しゅんしゅ)」は冬仕込みのお酒、「蔬」は野菜。
のどかな雰囲気。

第四段は、読書について。

《「周王の伝」は『穆天子伝(ぼくてんしでん)』という一種の空想的な話
 で、『山海経』とともに彼の愛読書だったようです。》p.371

魏・晋の時代から中国には空想や怪奇趣味の世界があったといいます。
道教・老荘思想が地誌記事の心を捉え、仏教も伝来し、現世と違うものに
惹かれる精神的風潮が続いていた、その中に、陶淵明さんもいたのだ、
と宇野さんの解説です。

 

 ●陶淵明さんの読書生活

この「其の一」は、『山海経』を読んでいるという、
陶淵明さんの読書生活の一端を示して、序文の代わりとなっています。

以前の詩にも、農作業の合間に本を読む、といった場面があったか
と思います。

そういう政治の世界を離れてからの生活ぶりの一端を示す詩、
となっているようです。

次に、紹介するのは「桃花源の記」という陶淵明さんの散文作品です。

陶淵明さんは、空想的な世界に興味を持っていましたので、
当時語り伝えられていた不思議な話を集めてリライトし、
『捜神後記(そうしんこうき)』という小説集を作った、といいます。

そのうちの一編が、この「桃花源の記」というユートピア物語で、
“桃源郷”という言葉の出典となっています。

 

 ●「桃花源の記」

桃花源記  桃花源(とうかげん)の記(き)  陶淵明

[第一段]

晋太元中、武陵人、捕魚為業。縁溪行、忘路之遠近。忽逢桃花林。
夾岸数百歩、中無雜樹。
芳草鮮美、落英繽紛。
漁人甚異之、復前行、欲窮其林。林尽水源、便得一山。山有小口、
 髣髴若有光。便舎船従口入。

  晋(しん)の太元中(たいげんちゆう)、 武陵(ぶりよう)の人(ひと)、
   魚(うを)を捕(とら)ふるを業(ぎよう)と為(な)す。
  溪(たに)に縁(よ)りて行(ゆ)き、
   路(みち)の遠近(えんきん)を忘(わす)る。
  忽(たちま)ち桃花(とうか)の林(はやし)に逢(あ)ふ。
  岸(きし)を夾(はさ)むこと数百歩(すうひやくほ)、
   中(うち)に雜樹(ざつじゆ)無(な)し。
  芳草(ほうそう)鮮美(せんび)、落英(らくえい)繽紛(ひんぷん)たり。
  漁人(ぎよじん) 甚(はなは)だ之(これ)を異(い)とし、
   復(ま)た前(すす)み行(ゆ)きて、
   其(そ)の林(はやし)を窮(きは)めんと欲(ほつ)す。
  林(はやし) 水源(すいげん)に尽(つ)き、
   便(すなは)ち一山(いちざん)を得(え)たり。
  山(やま)に小口(しようこう)有(あ)り。
   髣髴(ほうふつ)として光(ひかり)有(あ)るが若(ごと)し。
  便(すなは)ち船(ふね)を舎(す)て、口(くち)従(よ)り入(い)る。

 晋の太元年間、南中国(湖南省)の武陵の人で、
  魚を捕って暮らす漁師がいた。
 或る日、いつも通り谷川の流れに沿って舟で行き、
  やがてどのくらいの距離を来たのかわからなくなり、
  道に迷ってしまった。
 突然、桃の花ばかりの森に出くわした。
 その桃の森は、皮の両岸に数百歩続いている。
  その中に桃以外の木はない。
 地面にはかぐわしい緑の草が鮮やかに茂り、
  その上に桃色の花びらが散りしいている。
 漁師はその眺めをたいへん不思議に思い、
  そのまま舟を進め、この森の奥をつきつめてやろうと思った。
  そうするうちに森が川の水源で終わり、山が見つかった。
 そこに小さな洞穴があり、何かぼんやりと光が差しているようだ。
  興味をもった漁師は、舟を降りてそこに入っていった。

 

《冒頭は、主人公の漁師が道に迷い、不思議な世界に舞い込んで行く
 過程です。》p.347

時代と主人公の紹介から。
晋の太元年間(376~396)は、陶淵明さんの12歳から32歳までの時期で、
当時の流行していた時事ネタを記録したものだ、といいます。

 

[第二段]

初極狭、纔通人。復行数十歩、豁然開朗。土地平曠、屋舍儼然。
有良田美池桑竹之属。阡陌交通、鷄犬相聞。其中往来種作。
男女衣著、悉如外人。黄髮垂髫、並怡然自楽。

  初(はじ)め極(きは)めて狭(せま)く、
   纔(わづ)かに人(ひと)を通(つう)ずるのみ。
  復(ま)た行(ゆ)くこと数十歩(すうじつぽ)、
   豁然(かつぜん)として開朗(かいろう)す。
  土地(とち)平曠(へいこう)、屋舍(おくしや)儼然(げんぜん)たり。
  良田(りょうでん)・美池(びち)・桑竹(そうちく)の属(ぞく)有(あ)り。
  阡陌(せんぱく) 交(こもごも)通(つう)じ、鷄犬(けいけん)
   相(あひ)聞(きこ)ゆ。
  其(そ)の中(うち)に往来(おうらい)して種作(しゆさく)す。
  男女(だんじよ)の衣著(いちやく)、
   悉(ことごと)く外人(がいじん)の如(ごと)し。
  黄髮(こうはつ)・垂髫(すいちよう)、
   並(なら)びに怡然(いぜん)として自(みづか)ら楽(たの)しむ。

 はじめはごく狭く、やっと人一人を通すくらいであった。
 さらに数十歩進むと、やがて目の前がからっと明るく広がった。
 平らで広い場所に、家屋がきちんと整って並んでいる。
 作物が多く取れる畑、きれいな池、農家につきものの桑や竹が
  たくさん植わっている。
 畑のあぜ道は縦横にきれいに通じ、鶏や犬の鳴き声が聞こえる。
 人々はその中を行き来して、種を植えたり畑を耕したりしている。
 男女の衣服はみな、漁師らと変わったところはなく、老人も子どもも、
 みんながゆったりくつろいで楽しそうにしている。

 

第二段は、洞穴の説明から始まり、その先に現実とは対照的に
きちんとした農村の風景が広がっています。
「黄髮・垂髫」は、老人と子供の意味で、
社会的弱者が大切にされている、理想的な隠れ里があったという。

 

[第三段]

見漁人、乃大驚、問所従来。具答之。便要還家、設酒殺鷄作食。
村中聞有此人、咸來問訊。
自云、先世避秦時乱、率妻子邑人、来此絶境、不復出焉。
遂与外人間隔。問今是何世。乃不知有漢、無論魏晋。
此人一一為具言所聞。皆歎惋■。
余人各復延至其家、皆出酒食。停数日、辞去。
此中人語云、不足為外人道也。

  漁人(ぎよじん)を見(み)て、乃(すなわ)ち大(おほ)いに驚(おどろ)き、
   従(よ)り来(きた)る所(ところ)を問(と)ふ。
  具(つぶさ)に之(これ)に答(こた)ふ。
   便(すなは)ち要(むか)へて家(いへ)に還(かへ)り、酒(さけ)を
   設(まう)け鷄(にはとり)を殺(ころ)して食(し)を作(つく)る。
  村中(そんちゆう) 此(こ)の人(ひと)有(あ)るを聞(き)き、
   咸(みな) 来(きた)りて問訊(もんじん)す。
  自(みづか)ら云(い)ふ、「先世(せんせい) 秦時(しんじ)に
   乱(らん)を避(さ)け、妻子(さいし)・邑人(ゆうじん)を
   率(ひき)ゐて此(こ)の絶境(ぜつきよう)に来(きた)り、
   復(ま)た出(いで)ず。
  遂(つひ)に外人(がいじん)と間隔(かんかく)す」と。
  「今(いま)は是(こ)れ何(なん)の世(よ)なるか」と問(と)ふ。
  乃(すなわ)ち漢(かん)有(あ)るを知(し)らず、魏(ぎ)晋(しん)に
  論(ろん)無(な)し。
  此(こ)の人(ひと) 一(いち)一(いち) 為(ため)に具(つぶさ)に
  聞(き)く所(ところ)を言(い)ふ。皆(みな) 歎惋■(たんわん)す。
  余人(よじん) 各々(おのおの)復(ま)た延(まね)ゐて
   其(そ)の家(いへ)に至(いた)らしめ、
   皆(みな) 酒食(しゆし)を出(い)だす。
  停(と)まること数日(すうじつ)にして、辞去(じきよ)す。
  此(こ)の中(うち)の人(ひと) 語(つ)げて云(い)ふ、
  「外人(がいじん)の為(ため)に道(い)ふに足(た)らざるなり」と。

 或る村人が漁師を見つけ、これはこれはと大いに驚いた。
 漁師が辿ってきた道を尋ねた。漁師はそれに詳しく答えた。
 すると村人は家に戻って酒席を設け、庭の鶏をしめてご馳走を作って
  歓迎してくれた。
 やがて村じゅうの人が、こういう人が現れたと聞いて
  我も我もとやって来て、いろいろ質問した。
 この家の主人が言うには、「私たちの先祖は秦の世の乱れを避け、
  妻子や村人たちを引き連れてこの秘境にやって来て、
  それきり外へ出ようとしませんでした」。
 「今はどんな時代なんですか」と問う。
 なんとまあ、村人たちは漢王朝があったことも知らない。
  漢より新しい魏や晋を知らないのは当然であった。
 そこで漁師はいちいち村人たちの質問に対して、
  聞き知っていることをくわしく話してあげた。
 すると村人たちはみんな、世の中の変化に感じてため息をついた。
 さらにほかの村人たちも家に漁師を招待し、酒や食事でもてなした。
 そのようにして漁師はとどまること数日、
  そろそろおいとましようということになった。
 村の或る人は漁師に告げた、「外部の人にこの村のことを言うには
  およびませんよ」

 

第三段では、隠れ里の人が漁師をみつけます。
《「乃(すなは)ち」はけっこう結構思い言葉で
 “なんとまあ”と驚きを強調します。
 ふつうの人は入って来られないので、これは特別のお方に違いない、
 といった感じでしょう。》p.377

中国では桃は魔除けの力があると信じられていて、
桃の森に囲まれたこの土地にはめったな人は入れない、
《ここは、世の乱れを避けて閉じ籠もった人が住む隠れ里なんです。
 だから単なる理想郷ではなく、“外界を拒否する閉鎖的な空間”という、
 排他的な性格がある。》p.378
要するに、ユートピアではない、ということ。
別れの場面で、「外部の人にこの村のことを言うにはおよびませんよ」
というのは、「言わないでください」の婉曲表現。

 

[第四段]

既出、得其船、便扶向路、処処誌之。及郡下、詣太守、説如此。
太守即遣人隨其往。尋向所誌、遂迷不復得路。南陽劉子驥、高尚士也。
聞之、欣然規往。未果、尋病終。後遂無問津者。

  既(すで)に出(い)でて、其(そ)の船(ふね)を得(え)、
  便(すなは)ち向(さき)の路(みち)に扶(よ)り、処処(しよしよ)に
   之(これ)を誌(しる)す。
  郡下(ぐんか)に及(およ)び、太守(たいしゆ)に詣(いた)りて、
   説(と)くこと此(かく)の如(ごと)し。
  太守(たいしゆ) 即(すなは)ち人(ひと)をして
   其(それ)に随(したが)つて往(ゆ)か遣(し)む。
  向(さき)に誌(しる)せし所(ところ)を尋(たず)ぬるに、
   遂(つひ)に迷(まよ)つて復(ま)た路(みち)を得(え)ず。
  南陽(なんよう)の劉子驥(りゆうしき)は、
   高尚(こうしよう)の士(し)なり。
  之(これ)を聞(き)き、
   欣然(きんぜん)として往(ゆ)かんことを規(はか)る。
  未(いま)だ果(はた)さざるに、尋(つ)いで病(や)みて終(をは)る。
  後(のち) 遂(つひ)に津(しん)を問(と)ふ者(もの)無(な)し。

 漁師はもはや外に出て自分の舟を見つけ、先日来た道をそのまま通り、
  あちこちに目印をつけておいた。
 自分が住んでいた郡の役所がある町につくと、長官のもとを訪れ、
  かくかくしかじかと体験を報告した。
 そこですぐさま部下を派遣し、漁師の後に従って部下に
  桃源郷を探しに行かせた。
 そこで一行は先に目印をつけた所を辿って行ったが、
  そのうち迷ってしまい、もはや道を見つけられなかった。
 隠者である南陽の劉子驥は、その話を聞いて大喜びで訪問を計画した。
 ところがそれを実行しないうちに、間もなく病気になって亡くなった。
 以後、そのまま桃源郷への道筋を尋ねる者はいなくなった。

 

第四段は、漁師が帰ってからの行動。
《「高尚」は日本語と少し違い、心と行いがきれいで、
 俗から離れていることをいい、「隠者」とほぼイコールです。》
そういう場所こそ自分の住処にふさわしいと隠者が探すが
見つけられないまま、病死する。

 

 ●理想郷としての桃源郷

陶淵明さんがこういう話に注目したのは、
《世の中が乱れていて、別天地に行きたい
 という興味があったからじゃないでしょうか。》p.380

というのですが、『老子』では、理想郷を「小国寡民」に置いています。
そういう世界をここに描いているのでしょう。

陶淵明さんが逃げ出してきた、
現実の乱世に対するアンチテーゼとしての存在を描いたお話、
ということでしょうか。

村人たちは、秦の時代の乱世に世を向けて、
この世界に逃げ込んできた人たちの末裔で、
その後の歴史を知らないまま生きています。

外から来た漁師は歓待を受け、また出かけてこようと考えます。
しかし、もう二度と戻ることはできませんでした。
この話を聞いた隠者も探しますが、見つけられません。

桃源郷といえば、理想の居心地よい世界のようですが、
結局そういう世界は夢幻(ゆめまぼろし)の世界ということでしょう。

それとも邪な心を持つ人たちには見えない、見つけられない世界
ということでしょうか。

 ・・・

今回は、陶淵明さんのまた違った一面をのぞいてみました。

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本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(30)陶淵明(7)空想の世界で「読山海経十三首」「桃花源記」」と題して、今回も全文転載紹介です。

古代中国の妖怪を扱った地理書『山海経』についての一首と、桃源郷の言葉の由来となったという散文のお話を紹介しています。

中国の怪奇小説の類いもけっこう好きで、『聊斎志異』は読んでいます。
いずれ、中国の小説を取り上げようと思っていますが、その中で『山海経』などにもふれてみたいと考えています。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

 

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※本稿は、レフティやすおの他のブログ『レフティやすおの新しい生活を始めよう』に転載しています。
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2024.09.21

『左組通信』復活計画[32]『LL』復刻(5)LL6 1995年秋号-週刊ヒッキイ第671号

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)

【別冊 編集後記】

第671号(Vol.20 no.16/No.671) 2024/9/21
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [32]
『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻(5)LL6 1995(平成7)年 秋号」

 

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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第671号(Vol.20 no.16/No.671) 2024/9/21
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [32]
『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻(5)LL6 1995(平成7)年 秋号」
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 今回はまた、季刊誌『LL(レフティーズ・ライフ)』
 の復刻で、ホームページに公開していたページのコピーです。
240316-hgll01

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓

ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [32]

  『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻 (5)
 
   (内容紹介)LL6 1995(平成7)年 秋号

┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

*(参照)――

・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第43号(No.43) 2006/8/12
<「国際左利きの日」記念号>「私にとっての左利き活動(3)」
 ■レフティやすおの左利き活動万歳■ ―隔号掲載―
私にとっての左利き活動(3)『LL』の時代
(参照)※『レフティやすおの左組通信』のページ
○レフティやすおの左利き自分史年表
○レフティーズ・ライフ(LL)再録(1)全号目次 

・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第602号(No.602) 2021/9/4
「創刊600号突破記念―
 私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代―その1」
・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2021.9.4
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代1
(創刊600号突破記念)-週刊ヒッキイ第602号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/09/post-57d0e5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/e2aaaa56a6400bcc04d24d46a47d1d03

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 ●『Lefties' Lifeレフティーズ・ライフ』LL6 概要

(A5版8ページ)

前説 The Compliments of the Fall Issue道を切り開こう!
左利きの生活 To Live In The Right-Handed World
―私の簡単“左利き判別法”
左利き用の道具を知っていますか? 使ったことがありますか?
 その6Left-handed tools & goods
―左利き用万年筆の使い心地良さ!
左利きの本だなぁ その3 お楽しみ編
―『左利きの名画』ロジャー・オームロッド著 野中千恵子訳
 社会思想社 現代教養文庫〈ミステリ・ボックス〉
<特集:左利きアンケート>From LHC (Left-handers Club/U.K.)
レフトハンダーズ・クラブ(イギリス)より
―ザ・レフトハンダーズ・クラブ1994年アンケート調査結果

240921-lh-007

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
LL6 1995(平成7)年 秋号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

A5版8ページ

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前説 The Compliments of the Summer Issue
道を切り開こう!
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今年の始めに関西を襲った阪神淡路大震災の直後に、痛切に感じたのは、
一本の鉄道の、一本の道路の持つ役割の重要さ、大切さということ。
一本の鉄道が、一本の道路がいかに多くの人を、物を運んでいるか。
そして、そのつながりが人の心をも繋いでいる。
ただ単に生物的レベルで生きる糧を与えているだけでなく、
人に勇気を、希望を、夢を、愛を与えている。
道がつながっている! 通れる道がある! ということが、
人の気持ちにゆとりを与えることができるのだ。
今私は、その“道”を作ろうとしている。
左利きの人々に、愛と勇気と希望と夢を与えてくれる、
そういう“道”を!
いつの日にか、この道も立派な大道になるだろう!
その日を夢見て、Keep on working!

 

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左利きの生活 To Live In The Right-Handed World
―私の簡単“左利き判別法”
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「あっ、あの人左利きや」とわかるのは、まず一番は、字を書くとき、
次に食事のとき――といったところでしょう。
しかし、これでは小さいときに“矯正”を受けた人は見抜けない。
字を書いたり、箸を使ったりするときに右手を使う左利きの人は
少なくない。
やはり刃物を使う、あるいはその他のいろいろな道具を使うときの様子を
見ないとわからない。
もしくは、スポーツをするとき――たとえば野球で言えば、
キャッチボールやバッティング、サッカーのボールを蹴る足、
テニスのラケットを持つ手、ゴルフのクラブを構えるときなど…。

今回ご紹介するのは、町を歩いているときに使える、
私の発見した“左利き判別法”で、
それは、〈自転車に乗っている人〉の見分け方である。
前回の「左利きの生活/こんな道具が不満です!」で書いたように、
自転車というものも右利き用に設計された道具である。
 左側から乗るときに邪魔にならないように右側にチェーンがある。
 右利きの人は手だけでなく、利き足も右の場合が多く、
 そういう人は左足で体重を支え、右足で作業をする。
 すなわち、左足はペダルにかけて、右足で地を蹴るか、
 ペダルをこいでスタートする。
 左手は常にハンドルに置き、
 いつでも主ブレーキである後輪ブレーキがかけられる。
 右手は状況により、ベルを鳴らしたり、前輪ブレーキをかけたりする。

――では、その乗り方による判別法とは:
① 物を持っている場合は、たいてい利き手で持っている。
左利きの人は、左手に。
② 惰力で走るときは、体重を支える軸足を伸ばして、
利き足の膝を曲げ、次の動きに備えている人が多い。
左利きの人なら、左足を曲げ、右足を伸ばす。

あなたはどんなときに、
「あっ、この人は左利きやぁ」と気付きましたか? 
あなたの発見した“左利き判別法”を教えてください。

 

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左利き用の道具を知っていますか? 使ったことがありますか? その6
Left-handed tools & goods―左利き用万年筆の使い心地良さ!
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 いつごろだったか学校で、ペン習字の時間というのがあった。
鉄製のペン先をペン軸にさして、インクをつけて書くのだが、
このときはとにかくたいへんな目にあった記憶がある。
なにしろ、ペン先が紙にひっかかって書けたものじゃない!
 右利きの人は、ペン先を引いて書くので問題はないようだが、
左利きの場合はペン先を押していくので、
紙にペン先を突き刺すような形になる。
しかし、気軽に人に相談できるタイプではなかったし、
先生にどうすればいいのか訊けるような積極的なほうではなかったので、
左利きの私のためにいい方法を教えてくれる人はいなかった。

 左で書く生徒のために、個別に書き方を指導する先生はいなかった。

 初めて手にした万年筆は、安物ではあったが、
やはり本物の万年筆だけあって、鉄製のペン先とは違って、
書き味には格段の差があり、さほど引っ掛かることもなく、書けた
と記憶している。
 残念ながら、これはいつのまにかなくしてしまった。
 二本目は、日記を書くなら万年筆、と考えて二十代に手に入れた物で、
今も使っている“パイロット”の14金のペン先のもの。
 しかし、これもはじめはうまく書けず、力を入れて
ペン先をつぶすようにして、やっと書けるようになった。
ところが、いつしかボールペンやフェルトペンに変わってしまった。
というのも、インクの乾くのを待たなければならない、水に弱い、
等の理由もあるが、やはり書きにくさ、というのが底にはあったようだ。

 今回、左利き用の万年筆を購入してみた。
 ペン先が左下がりにカットされていて、
左手で構えると紙面にピタッと沿い、いかにも書きやすい。
スムーズな滑りで、縦線が太目のやわらかな文字が書け、
予想以上に気持ち良く、ついつい使いたくなってしまう!
 まるで、新しいおもちゃを手にした子供のように、
楽しくて仕方がない毎日である。

パーカー・フライター45CT 万年筆(左利き用)
 左利き用のニブ(ペン先が左下がりにカットされている)なので、
ひっかからずにスムーズに書ける。
Parker Flighter 45 CT fountain pen/ANYTHING LEFT-HANDED
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左利きの本だなぁ その3 お楽しみ編
―『左利きの名画』ロジャー・オームロッド著 野中千恵子訳
 社会思想社 現代教養文庫〈ミステリ・ボックス〉
 1993年3月30日初版第一刷発行(1993/3/1) 原著©1988
(Amazonで見る)

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 この作品は、アガサ・クリスティ・ファン・クラブの会長、
数藤康雄氏よりご紹介いただいたものです。
左利きが重要なポイントとなっています。

 左利きと右利きの人が共存している理想的な世界――
それはどんなものか想像してみてください。たとえば、こんな風景――。

 左利きと右利きの恋人たち――後に夫婦となる――は
ひとつのパレットをはさんでキャンバスを並べ、絵を描いている…。
 もし彼らが右利き同士だったら、
それぞれに別々のパレットを置いて描くことになる。
しかし、彼らはそれぞれ右利きと左利き。
パレットを挟んで、右側に左利き、左側に右利きの人がすわり、
ひとつのパレットから、同じ絵の具で、ひとつの風景を描く…。
 
 この本のなかで重要な役割を持っているのが、
そのような彼らが描いたそれぞれの絵。
仲のよい彼らは同じ手法をマスターし、描いたそれぞれの絵は、
微妙な視点のずれ――角度の異なった一組の絵をうみだした。
 彼らが手放した数枚の絵は、のちに名画として高く評価され、
財産としても一角のものであった。
 ところが、お金に困った主人公が
お祖母さんの絵を鑑定家に見せたところ、
なんとその絵は世界に数枚しかないという、
その高名な画家の手になるものだという。
離婚の危機に陥っている主人公は、
この鑑定家の女性とともにお祖母さんを訪ねるが…。

 その画家の数少ない実物を持つギャングのボスとの間で、
お祖母さんの絵をめぐってのコンゲーム…。
お祖母さんの絵は、本物か否か? 
お祖母さんを殺した犯人は誰か? というミステリ小説。

 

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<特集:左利きアンケート>From LHC (Left-handers Club/U.K.)
レフトハンダーズ・クラブ(イギリス)より―
ザ・レフトハンダーズ・クラブ1994年アンケート調査結果
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THE LEFT-HANDERS’ CLUB SURVEY 1994(翻訳:レフティやすお)

 イギリスのロンドンにある左利き用品専門店、
エニシング・レフトハンデッドの顧客と店を結ぶべく、
1990年にスタートしたザ・レフトハンターズ・クラブは、
現在千五百人を超える会員を持ち、年に四回の会報を出している。
 1994年6月に行われた会員に対する詳細な調査は、
会員自身の個人的、あるいは家族の歴史、
それぞれの特質・考え方にまで及び、左利きの人にとって重要なこと、
なやみの原因となる事柄を明らかにさせる、というねらいがあった。
 現在までに回答を寄せた263名の人たちは、全国的に見て、
年齢・性別・家族の状況など、典型的な左利きの人々である。
調査の結果は、左利きの人とその家族の体験に基づく主観的な意見と、
左利きに対する実際にある言外の意味とを教えてくれる。
 私たちは、この調査結果に啓発的なものと、魅惑的なものを発見した。
そして、私たちの継続的な活動において、
左利きの人に対する良き認識と考察のために、
それらを正しく用いるつもりである。

 調査の結果と結論は、下に示すとおりである。

 

◎ どちらの手を使いますか? Which hand do left-handers use?

(左手/左側の割合 %)
・字を書く、絵を描く           100%
・ハサミで切る               82%
・髪の毛をブラッシングする、とかす 98%
・歯を磨くとき、歯ブラシを持つ       97% 
・フォークなしで、ナイフを使う       92%
・フォークとともに、ナイフを使う      27%
・スプーンだけを使う           100%
・片手でボールを投げる           90%
・テニスのラケットを握る          92%
・ふたを回して開ける            88%
・ボールを蹴る               82%
・片目で見る(望遠鏡など)         76%
・(よく聞き取るために)耳に手をかざす   78%
________________________________________

「左利き」で食べる人のパーセンテージが低いのは、
以前の調査と一致する。
 左利きの人は、スプーンであろうとフォークであろうと、
常に首尾一貫して同じ手で食事をしている。
右利きの人は一致しない。
彼らはどの道具を使うかによって、手を使い分けている。

 

◎ 会員は書字(手書き)の際にどのような問題を持っているのか?
 Did members have problems with handwriting?

・カギ状の記号を書くとき、ペンの頭を中心に手をねじる
  ページを横切ってペンを引く           13%
・机に対して、斜め右に傾ける            63%
・自分のからだを斜め右に向ける           40%
・書いているうちに、時々書いたものが汚れてしまう  69%
・自分の書く姿勢が窮屈なことに気付く        29%
・あなたの書き方や姿勢が、書くスピードを鈍らせる
  たとえば、ノートを取るとき           38%
________________________________________

左利きの人の最大の問題は、書くことだが、
それはインクがスムーズに流れる左利き用の万年筆を使うことで、
書くのに適した姿勢と用紙を置く位置を工夫することで、解決できる。
もし、先生たちがこのことに気付いていたら、
左利きの子供たちの生活は、もっと楽になるに違いない。

 

◎ 左利きの人は学校でどんな問題を持っていますか?
Did left-handers have any problems at school?

60%の人―広い年代にわたって。全体的に見ると、
 サポートのないこと、あるいは少ないことに集約される。

代表的な意見は
・訴えた後で、父親が先生と話し合った。
・違いやむずかしさを感じた。
・誰もが、頭が悪いと思った。
・左利きの先生からだけ。

64%―書き方を習うときの困難さ
・悪夢! 汚れる/覆い隠す、書くことはいつも問題になる。
・先生は右利きに変えるように試みさせる。
・ペンとインクを使わなければならなくなるまでは、楽しんだ。
・左手を使うのと、汚すのとで、定規が耳に。
・校長が言うことには、私のペットのクモの方がきれいに書ける。

17%―いつかは左利きであることをやめさせようとした。
15%―左利きとは直接関係ないけれど、
多少話すことに問題を持っていた。

 

◎ 左利きの人が左利きに結び付けて考える特質
Attributes that left-handers think relate to their handedness

44%の回答―右利きの人より有利だと考えていること:
 適応性/順応性、論理的思考、創造性/独創性、
 (数字・文字を)逆から数えたり、読んだりできる、絵を描く、
 ドライブ(ギアが左側)、空間認識に優れている、計算に優れている、
 なにごとにも向いていて偏見がない、記憶がよい。

スポーツで有利といわれているもの:
  ボクシング、クリケット、テニス、バドミントン、フェンシング、
射撃、ラウンダーズ、野球。

 

◎ 右利きの人は左利きの家族をどのように考えているか?
 What do right-handers think of their left-handed family?

54%の回答――彼らが見た左利きの人たちの困難さ:
・缶切り、小切手帳、切ること、台所用品、書くこと、電話、カメラ、
  裁縫、ビンを開ける。
・礼儀正しく食べない。
・さまざまな運動の技法を教えてもらえない。
・彼らの書いたものは読めない。

30%の回答――左利きは、日常の仕事において、行いが不器用で、
  動きがぎこちない。
・不器用だ、しかしそれはまちがった道具を使っているから。
・ほとんどの仕事でへたくそ、すべてのことに自信のなさと
  内気さが現れている。
・少し変わった意見:「彼女が引っ越すとき、損をする」
・         「彼女の左足が内側に向くと、時々倒れる」

6%の回答――左利きは有利だ:
・いくつかのスポーツで。
・彼らは順応性が高い。
・空間的作業や創造性に優れている。

 

◎ 左利きの人は自分自身のことをどのように見ているか?
 What do left-handers see themselves?

56%の回答――左利きは平均より知能が高い。
39%の回答――平均より不器用で動作がぎこちない。
51%の回答――平均より創造力があり、芸術的である。
________________________________________

左利きは知能が高い、と示す調査があった。
しかしそれは一般的に受け入れられていない。
七人(三%)の人たちは、MENSAのメンバーだという。
これは、MENSAに加入できる率、人口の二%よりわずかに高い。
しかし、彼らのメンバーの間では、左利きの記録を取っていない。
(*MENSA/知能テスト上位二%の人々のクラブ)

 

◎ 左利きに関係がある事故 Accidents related to left-handedness

19%の回答――明確に左利きに起因すると考えられる事故の詳細:
・メータースタンプ器に左前腕をとられた。
・パンをスライスするときに指を切った。
・体育教師を投げ槍で危うく殺しかけた。
・(右側に注ぎ口のある)シチュー鍋から熱い液体を注ぐときに
 やけどをした。
・学校の木工作業でノコギリで事故を起こした。

 

◎ 仕事での左利き Left-handers at work

・回答者は、例外的ではない集団をして、広い分野の職業に存在する。
  八%は教師。
・左利きの人が仕事において好きなこと:
  ひとびととふれあうこと、創造的思考、問題を解くこと、
  計画を立てること、実用的な仕事、数字に関する見積もり・予測。
・彼らが嫌う仕事:事務処理、繰り返しの多い仕事、訓練、
  型にはまった仕事、役所仕事、書類整理。

 

◎ 左利きの人が期待している改良点
Improvements that left-handers would like to see

・右利きの人からの思いやりをもう少し。
・もっと教師に左利きに関する認識と教育を。
・世間一般の人が、左利きは不器用だ、と考えないこと。
・少数意見「おやまあ、あなたは左利きですか、お気の毒に」

左利きバージョンが欲しいもの、具体的に:
 小切手帳、カメラ、ビデオカメラ、自転車のベル、絵のパレット、
 ライフル銃、コンピューターのキーボード・マウス、アイロン、
 計量カップ、会議机、調理器(左手で開くオーブン)、
 クロスワード(ヒントが右側に書かれている)、手すり(両側に)、
 ガスストーブの調節つまみ、芝刈り機、ワードプロセッサー、
 ペッパー/ソルト・ミル、ミシン、キャッシュマシン、
 充分な長さの紐がついたカウンターのペン、
 セガ・メガドライブのコントロール・パッド、スーツケースの引き手。
________________________________________

これらのうちのいくつかは、実現が難しい。
しかし、わがクラブでは左利きのニーズをよく考慮するように、
デザイナーや製作者に対してキャンペーンを続けていく。
財政的に実行可能な限り、
特別に製作した各種の左利きバージョンの道具を確保する。
クラブの会報”The left-hander”を通して、左利き並びに、
潜在的な問題を軽減させることができるものに対する認識を
引き続き高めていく。

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――次回は、

 「LL7 1995-96(平成7-8)年 冬号」

を紹介する予定です。

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本誌では、「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [32]『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻(5)LL6 1995(平成7)年 秋号」と題して、今回も全紹介です。

「<特集:左利きアンケート>From LHC (Left-handers Club/U.K.)レフトハンダーズ・クラブ(イギリス)より―ザ・レフトハンダーズ・クラブ1994年アンケート調査結果」は、私自身の翻訳という素人の仕事ですので、誤訳も多々あるかと思われます。
それでも、それなりに言わんとする意味はご理解いただけるかと思います。

30年前の調査ではありますが、それぞれに貴重な内容の情報で、現代にも通じる部分があります。
多くの方に知ってほしい情報でした。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

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