2018.05.15

私の読書論106-私をつくった本・かえた本(5)高校時代前半・冒険探検編

―第223号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年5月15日号(No.223)
「私の読書論106-私をつくった本・かえた本(5)
高校時代前半・冒険探検編」

本誌では、「私の読書論106-私をつくった本・かえた本」の5回目。
いよいよ本格的に読書を始めた高校時代に突入です。

読書習慣を身に付けた初期であり、最も記憶が濃い~時代であり、それぞれの本に対して強い印象が残っています。
(内容を具体的に覚えているというのではなく、印象や思いですね。情感です。)

そんな思いの詰まった時期なので、3年間ですが、前半と後半に分けて二回でお送りします。

前半は、「冒険・探検編」です。
まだまだオコチャマで、起伏のあるストーリーで引っ張る物語性の強い小説やアッと言わせる仕掛けのある切れ味のいい短編小説で、イラストが入っているものを好んで選んでいた頃のお話です。

さて、この時代の<私をつくった本>とは?

 ・・・

詳細は本誌で!


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

*参考:
マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』
(旺文社文庫 1969/5)鈴木幸夫訳
―桜井誠さんの挿絵入りの思い出の一冊。

(集英社文庫ヘリテージシリーズ 2016/3/18)
『ポケットマスターピース06 マーク・トウェイン』柴田元幸編
―柴田元幸訳『トム―』『ハックルベリー・フィンの冒険(抄訳)』他


北杜夫『どくとるマンボウ航海記』(新潮文庫)


『船乗りクプクプの冒険』(集英社文庫 1977/6)


エドガー・アラン・ポー『黒猫・黄金虫(他)』
(旺文社文庫 1966)刈田元司訳


創元推理文庫版『ポオ短編小説全集 I-VI』
『ポオ小説全集 I』1974/6/28


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2018.04.30

古代中国編―中国の古代思想を読んでみよう(21)『荘子』後編

―第222号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年4月30日号(No.222)「古代中国編―
中国の古代思想を読んでみよう(21)『荘子』後編」

本誌は、『荘子』の後編です。

『荘子』後編は、四つの基本思想のうち「(3)政治論(4)儒家批判」と恒例の『荘子』由来の故事成語の紹介です。

本文末尾でも書いていますが、読めば読むほどに読みごたえのある書物、それが『荘子』です。

難しく考えれば難しいですし、「おもしろ寓話集」として読めばそれはそれで面白い、そういう本です。
少なくとも『老子』よりは、具体的な話があり読みやすい、と言えるかもしれません。

そういう「おもしろ寓話集」として読むもよし、「道を究める」という、さらなる形而上の思想として読むもよし、というところでしょうか。

 ・・・

では、詳細は本誌で!


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*参考:『荘子』の原典及び入門書・解説書を読む

平凡社版『中国古典文学大系4 老子・荘子・列子・孫子・呉子』1973.6.27
―現代語訳の文章のみで、『荘子』は150ページ近くあります。
 『荘子』倉石武四郎・関正郎/訳 関正郎/解説


『荘子』鈴木修次/著 清水書院・人と思想38 1973.11.30
―『荘子』の基本思想を解説し、仏教(禅)との関係を論じる。


『入門 老荘思想』湯浅邦弘/著 ちくま新書 2014/7/7
―『老子』『荘子』の新出土資料のこと、思想内容についてなど。

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2018.04.15

私の読書論105-私をつくった本・かえた本(4)中3三学期編

―第221号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年4月15日号(No.221)
「私の読書論105-私をつくった本・かえた本(4)中3三学期編」


本誌では、昨年9月以来の「私をつくった本・かえた本」を書いています。
その4回目で、「私をつくった本・かえた本(4)中3三学期編」と題して、当時の思い出を語っています。

本当は、「高校時代編」として一回で書いてしまう予定でいました。
でも、この時期は、私の本格的な読書人生のスタートの時期であり、非常に思い出の多い時代であり、ついつい思い出に浸ってしまい、お話が長くなりました。

そこで、まずは「中3三学期編」として、一話としました。

書いていると色々なことが思い出されました。


この中でも書いて、〈私をつくった本屋〉に選んだ

 【「市場の前の小さな本屋さん」】

は、今思えば本当に私にとっては、大きな存在でした。

小さなごく普通の町の本屋さんだったのですが、私を本の世界に引き入れてくださった恩人とも言うべきお店でした。

(それなのに、店名を正確に記憶していないというのは、申し訳なく思います。)


さて次回からは、いよいよ「高校時代編」に突入します。
どんな展開になるのかわかりませんが、じっくりとお付き合いいただければ、と願っています。

 ・・・

では、詳細は本誌で!


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*参考:(アマゾン)(↓当時の表紙カバーが見られます)

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・コナン・ドイル『失われた世界』永井淳訳 角川文庫(1967)


・アーサー・コナン・ドイル『ロスト・ワールド』新庄哲夫訳 ハヤカワ・SF・シリーズ(1963)


・アーサー・コナン・ドイル『失われた世界』伏見威蕃訳 光文社古典新訳文庫(2016/3/11)

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2018.03.31

古代中国編―中国の古代思想を読んでみよう(20)『荘子』前編

―第220号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年2月28日号(No.218)「古代中国編―
中国の古代思想を読んでみよう(20)『荘子』前編」

本誌は、『荘子』の前編です。

『荘子』前編は、『荘子』全体の基本的な性格等をまとめ、基本思想のうち「(1)認識論(2)人生論」についての説明。

来月の後編では、「(3)政治論(4)儒家批判」と恒例の『荘子』由来の故事成語の紹介です。


『荘子』は、『老子』と比べ寓話が豊富で、しかも内容が非常にトンデいるという感じで、SF的な発想があり、文学の書としておもしろく楽しめます。
色々な名人・達人が登場するところも、楽しめます。

墨家等の思想家がみな反体制の立場をとる中で、『荘子』も反体制であるものの、「相対社会からの超脱」を発想の基点とするため、脱体制の方向に向いている、といいます。

体制というより、個人が「道」を究めよ、という脱体制・脱社会の姿勢が、のちに仏教の受け入れや中国的な禅への発展につながったのかもしれません。

 ・・・

では、詳細は本誌で!


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*参考:『荘子』の原典及び入門書・解説書を読む
平凡社版『中国古典文学大系4 老子・荘子・列子・孫子・呉子』1973.6.27
―現代語訳の文章のみで、『荘子』は150ページ近くあります。
 『荘子』倉石武四郎・関正郎/訳 関正郎/解説


『荘子』鈴木修次/著 清水書院・人と思想38 1973.11.30
―『荘子』の基本思想を解説し、仏教(禅)との関係を論じる。


『飲食男女 老荘思想入門』福永光司、(聞き手)河合隼雄 朝日出版社 2002.7.20
―第5章まで、臨床心理学者・河合氏の質問に中国哲学者・福永氏が答える形で老荘思想を学ぶ。「第6章 老荘思想入門」(原本・福永光司『老荘に学ぶ人間学』富士通経営研修所 1992 より編集)


『入門 老荘思想』湯浅邦弘/著 ちくま新書 2014/7/7
―『老子』『荘子』の新出土資料のこと、思想内容についてなど。

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2018.03.15

私の読書論104-大学生5割超読書時間0分のニュースについて

―第219号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年3月15日号(No.219)
「私の読書論104-大学生5割超読書時間0分のニュースについて」

本誌では、2月27日の「大学生5割超、読書時間0分=高校までに習慣なく―大学生協連」というニュースについて書いています。
私なりの「読書のすすめ」ですね。

学生さんにとって、何をもって読書とするか、といったことについても書いています。

 ・・・

では、詳細は本誌で!


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(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

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2018.03.13

左利き者の証言から~髙橋幸絵枝『こころの匙加減』-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第513号

毎月第一・第三土曜日発行の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』3月3日発行分の第513号のメルマガのお知らせです。

第513号(No.513) 2018/3/3「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23― 左利き者の証言から~ 左利き先輩たちの足跡(1)」


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◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン
右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第513号(No.513) 2018/3/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~ 左利き先輩たちの足跡 (1)」
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▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第一土曜日掲載
―その23― 左利き者の証言から
左利き先輩たちの足跡(1)
 100歳の精神科医・高橋幸絵枝著『こころの匙加減』から
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 前回まで、左利きライフについて考えてきました。

 快適な左利きライフの方法を考えてみよう、と試みでした。

 あまり思うように書けなかった反省から、
 新たなテーマで書くことにします。

 今回からは、過去の左利きの人たちの言葉を紹介しながら、
 先輩の証言から学ぼう、というものです。

 さて、どのようになりますか、
 乞うご期待! ということで……。


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 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―

  左利き者の証言から ~快適左利きライフのために~


  ◆ 左利き先輩たちの足跡(1) ◆

  100歳の精神科医・高橋幸枝/著『こころの匙加減』から

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 ●100歳の精神科医・高橋幸枝/著『こころの匙加減』

 《もし、今のあなたに何かお悩みがあるならば。
  「他人様の何気ない言葉など、無責任なものだから、
   気にしなさんな」
  そうお伝えしたいと思います。


『100歳の精神科医が見つけた こころの匙加減』髙橋幸枝/著 飛鳥新社 2016/9/8

 ●高橋幸枝さんの場合――

 《家族以外の人が集まるところに行くと、
  「左利きなのね」と声をかけられるのがお決まりでした。/
  不思議なことに、ひとりがそう気づくと、周りも同じように
  「さちえちゃんって左利きなんだ、ワァー!」
  と逐一反応するのです。
  その瞬間の恥ずかしさ、情けなさ、
  悲しさといったらありゃしませんでした。/

  あまりに悔しく恥ずかしい思いを重ねた私は、
  お箸とペンは訓練を積んで、
  なんとか右手で持てるようになりました。/
  けれども、それ以外は左利きのまま。
  楽しいことばかりの10代になっても、
  私の“左利き劣等感”は、凝り固まったままでした。


*参照:
箱崎総一『左利きの秘密』立風書房マンボウブックス 1979

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 ●30代以降の高橋幸枝さんの変化

 《30代にさしかかり、世の中のことがわかって、
  少し厚かましく生きられる時代になっても、
  私の左利き劣等感はぬぐい去ることができませんでした。

 《子どもの頃とは大きく異なり、いい歳になると
  「左利きなのですね」という決まり文句のあとに
  「左利きの方は器用でいらっしゃるそうですね」
  などというお世辞をつけられるようになってきたからです。

 《このような“左利き”にまつわる体験は、専門的に言うと
  「ノイローゼになっていくプロセス」
  とどこか相通じているものがあるように思います。


 ●私の場合と比べてみると
 ●左利きであるということ

 ・・・

詳細は本誌で。

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(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2018.02.28

古代中国編―中国の古代思想を読んでみよう(19)『老子』後編

―第218号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年2月28日号(No.218)「古代中国編―
 中国の古代思想を読んでみよう(19) 『老子』後編」

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本誌では、昨年10月以来、久しぶりの『老子』後編です。

『老子』前編は、『老子』の思想を4つに分類したうちの

(1)「道」の思想――宇宙根源の存在論
(2)「足るを知る」、「水」と「柔弱」の思想――処世術

「後編」では、思想編の後半

(3)「無為自然」の思想、「小国寡民」――政治論
(4)「無知無欲」の思想――儒家批判

について。

そして、いつも通り『老子』出典の成語成句について書いています。

「和光同塵」「大器晩成」等ですね。

 ・・・

では、詳細は本誌で!


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*参考:『老子』の原典及び入門書・解説書を読む
『老子 無知無欲のすすめ』金谷治/著 講談社学術文庫 1997/4/10
―1973年馬王堆漢墓より発見された帛書『老子』を検討し改められた部分がある(第二十四章の移動、第四十章と第四十一章の入れ替え等)。章立ても本文も現代語訳を前面に、原文・読み下し文をあとにまわして読みやすくしている。


『老子 〈道〉への回帰』神塚淑子/著 岩波書店・書物誕生(新しい古典入門) 2009/11/27
―前半は、『老子』の成立と出土資料について、歴史的な評価、仏教・道教との関係。後半で思想の内容説明。それぞれ「道」の思想、自然への回帰、政治論、処世訓としての『老子』について。


『老子 その思想を読み尽くす』池田知久/著 講談社学術文庫 2017/3/11
―最新の文庫書き下ろし。巻末に現代語訳・原文・読み下し文を。850ページを超す大著。副題に「読み尽くす」とあるように、詳細な注とともに、各章の思想を細部まで検討、解説している。馬王堆帛書甲本を底本に、残失部分を他の出土資料等で補う。


『入門 老荘思想』湯浅邦弘/著 ちくま新書 2014/7/7
―『老子』『荘子』の新出土資料のこと、思想内容についてなど。

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2018.02.15

私の読書論103-産経新聞・朝刊コラム【明治の50冊】

―第217号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年2月15日号(No.217)-180215-
「私の読書論103-産経新聞・朝刊コラム【明治の50冊】」

本誌では、「産経新聞・朝刊コラム【明治の50冊】」を紹介しています。

明治の古典に触れる好機会となる楽しみな連載企画です。
第一回は、明治4年出版の「中村正直訳『西国立志編』」でした。

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こちらの紹介もしています。


*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』2018.1.17
産経新聞【明治の50冊】
第一回『西国立志編』サミュエル・スマイルズ


このコラムとともに、この一年、明治時代の古典を楽しんでいこうと思います。
読者の皆様もご一緒していただけると嬉しく思います。

ネタに困った時に、また取り上げるかもしれません。
その時はよろしく!

 ・・・

詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
http://www.mag2.com/m/0000257388.html

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*本誌で取り上げた本:
『西国立志編』サミュエル・スマイルズ/著 中村正直/訳 渡部昇一/解説 講談社学術文庫527


・抄訳:
『自助論 スマイルズの世界的名著 人生の師・人生の友・人生の書』竹内均/訳・解説 三笠書房・知的生きかた文庫


・参考:
星新一/著『明治の人物誌』新潮文庫(1998,原著1978)


―星新一の父・星一に関わる明治の偉人たちの人物伝。
 冒頭の一章が「中村正直」。
 正直とスマイルズについてコンパクトにまとめられている。
 他に野口英世、伊藤博文、新渡戸稲造、エジソンなど全十名。
 講談社学術文庫『西国立志編』巻末の渡部昇一解説でもふれている。

その人生をひとことでいえば、維新、開国、文明開化という時期に『Self-Help』を日本語に訳した。そのために天がこの世に出現させた人物。そうとしか私には思えないのである。》40p

『天ハ自ラ助クルモノヲ助ク 中村正直と『西国立志編』』平川祐弘/著 名古屋大学出版会(2006)


― 著者は、小泉八雲の研究者としても有名な比較文学の先生。
 本書は『西国立志編』の影響を探る、著者の大学教授"卒業論文"。
 一般読者にも読みやすい平易に書かれた文化の伝播の研究書。
 イギリスの最盛期・ヴィクトリア時代の世界的名著"Self-Help"が、日本で中村正直によって紹介され、日本産業化の国民的教科書となり、数々の文化的影響を及ぼした。
 さらに、イタリア・中国での影響と比較することで、世界規模の文化間の関係を調べる。

  付箋貼りながら読みだしたら、一冊丸ごと付箋だらけになる、非常に興味深い一冊でした。


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2018.01.31

私の読書論102-私の年間ベスト2017(後編)フィクション系

―第216号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年1月31日号(No.216)-180131-
「私の読書論102-私の年間ベスト2017(後編)フィクション系」

本誌では、「私の読書論102-私の年間ベスト2017(後編)フィクション系」と題して、昨年読んだ本のうち、フィクション系の55冊の中からおススメの一冊を選んでいます。

前回同様、内要は、本誌を見てのひ・み・つ――ということですが、サービスで「ベスト3ぐらい」をネタばらししておきましょう。


『高慢と偏見(上下)』オースティン 小尾芙佐訳
 光文社古典新訳文庫
―唯一の女性訳者の手になる翻訳。19世紀初頭の女性たちの身分(階級)違いの恋愛と結婚を鮮やかに描いた物語。


『アーサー王宮のヤンキ―』マーク・トウェイン 大久保博訳
 角川文庫-トウェイン完訳コレクション-
―現代(19世紀)のアメリカ人がアーサー王の時代のイギリスにタイムスリップ、科学力で民主主義の国を建設しようするが……。SF的設定で描く風刺小説。


『緑衣の女』アーナルデュル・インドリダソン 柳沢由実子訳
 東京創元社
―家族の問題をテーマにした、重く暗く陰湿な犯罪を描く、ラストに少し明るさを感じさせるアイスランドの警察小説。

<巨匠の最期の名人芸>
『最後の旋律』エド・マクベイン 山本博訳
 ハヤカワ・ミステリ
―一つの犯罪を追う複数の刑事たちがそれぞれのアプローチから犯人にたどり着く名人芸の警察捜査小説。

さて、「ベスト1」は?

 ・・・

分量的にはかなり長くなり、二回に分けたい気分ですけれど、中身は少ないので、一回で行きました。
ご容赦ください。

 ・・・

詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


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2018.01.17

産経新聞【明治の50冊】第一回『西国立志編』サミュエル・スマイルズ

産経新聞で今年から週一連載で明治時代の古典を紹介するコラム
【明治の50冊】が始まりました。

昨年末の発表から楽しみにしていたものです。
推薦する著作を応募するのは、年末のどさくさにまぎれて忘れてしましました。

(ちなみに、私の一推しは、幸田露伴「五重塔」でした。
 物作りの職人の原点を感じる作品です。)


【明治の50冊】について(産経新聞)
2017.12.13
連載「明治の50冊」決定 激動期…先人の知恵に学ぶ

明治維新から150年が過ぎ、再び明治時代のよう流れになっているといいます。
欧米の植民地化という国家的な危機に直面した初期から、
日露戦争後個人のない面に向い、後期には大逆事件から社会不安に…、と
(公→私→公)へと関心が変化している。
戦後も、復興から高度成長期、バブル崩壊後の相次ぐ震災や安保問題など。
同じように、(公→私→公)へと変化している、といいます。

そこで、
明治時代に出版された古典の名著・名作から、
現代にも通じる著作を現代に引き付けて読んでみよう、
という企画だそうです。

 ・・・

第一回―

2018.1.8 15:00(産経新聞)
(1)閉塞状況打開のカギに 読者を鼓舞
 『西国立志編』サミュエル・スマイルズ著、中村正直訳

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明治4年(1871)に出版された、
イギリスのサミュエル・スマイルズ"Self-Help"(『自助論』1859)の翻訳です。


余談ですが、この1859年という年には、
ジョン・マレー社という同じ出版社から三つの世界的な名著が生まれているといいます。
一つはこの『自助論』で、
他の二つは、ダーウィンの『種の起源』"On the Origin of Species"と、
ジョン・スチュアート・ミル『自由論』"On Liberty"です。
(他にも色んな本が出ていたのでしょうけれど。)

正直は、翌1872年、『自由論』も『自由之理(じゆうのことわり)』として翻訳出版しています。

 ・・・

知の教育者・福澤に対し、徳の教育者・中村正直といわれた人で、
儒学者で幕府の欧州留学団の先生役の一人として訪欧し、
幕府の消滅により帰国する際、贈られた本がこれだったそうで、
帰国の船中これを読み、感激した正直は翻訳を決意した、といいます。

慶喜公とともに静岡に移り住んだのち、
意気阻喪した幕臣たちの奮起を促す意味で翻訳紹介した、
というのです。


「天は自ら助くる者を助く」で始まる自己啓発本の古典的名著です。

この「天」は、元々は「神」を表す「GOD」でしたが、
いつしか「HEAVEN」に取って代わったといいます。

そして、漢学者だった正直は、この「天」を
中国は『老子』や『論語』における「天」と同一視し、
東西思想に共通する普遍的なものと解釈した、といいます。


古今の成功者の伝記を引用しながら、
地道な自助努力が成功への道であることを説いた本です。
 

(略)『自助論』は
  成功への心がまえが書かれているばかりでなく、
  科学の発達史にもなっている。
  わかりやすく具体的な例があげられ、
  人間性あふれるエピソードが加わっているので、
  親しみやすい読み物でもある。

『明治の人物誌』星新一/著 新潮文庫(1998,原著1978)
  「中村正直」p.16

訳本は、

『西国立志編』サミュエル・スマイルズ/著 中村正直/訳 渡部昇一/解説 講談社学術文庫527

 <「天は自ら助くる者を助く」という精神を思想的根幹とした、三百余人の成功立志談>


私は抄訳本の

竹内均/訳・解説 三笠書房・知的生きかた文庫
『自助論 スマイルズの世界的名著 人生の師・人生の友・人生の書』


を読んだだけです。

それでもエッセンスは伝わってきます。

最近は、斎藤孝氏の現代語訳本も出ています。


星新一/著『明治の人物誌』新潮文庫(1998,原著1978)


― 星新一の父・星一に関わる明治の偉人たちの人物伝。
 冒頭の一章が「中村正直」。
 正直とスマイルズについてコンパクトにまとめられている。
 他に野口英世、伊藤博文、新渡戸稲造、エジソンなど全十名。
 講談社学術文庫『西国立志編』巻末の渡部昇一解説でもふれている。
  

その人生をひとことでいえば、
   維新、開国、文明開化という時期に
   『Self-Help』を日本語に訳した。
   そのために天がこの世に出現させた人物。
   そうとしか私には思えないのである。
》40p

『天ハ自ラ助クルモノヲ助ク 中村正直と『西国立志編』』平川祐弘/著 名古屋大学出版会(2006)


― 著者は、小泉八雲の研究者としても有名な比較文学の先生。
 本書は『西国立志編』の影響を探る、著者の大学教授"卒業論文"。
 一般読者にも読みやすい平易に書かれた文化の伝播の研究書。
 イギリスの最盛期・ヴィクトリア時代の世界的名著"Self-Help"が、
 日本で中村正直によって紹介され、日本産業化の国民的教科書となり、
 数々の文化的影響を及ぼした。
 さらに、イタリア・中国での影響と比較することで、
 世界規模の文化間の関係を調べる。

  付箋貼りながら読みだしたら、一冊丸ごと付箋だらけになる、
 非常に興味深い一冊でした。


*参照:
『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2009(平成21)年5月31日号(No.18)-090531-『自助論』=『西国立志編』元祖自己啓発書


15日の第二回は、福澤諭吉『学問のすゝめ』でした。


第二回―

2018.1.15 10:00(産経新聞)
【明治の50冊】
(2)福澤諭吉『学問のすゝめ』 時代と格闘 文明開化宣言

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