2019.01.15

私の読書論115-私の年間ベスト2018(後編)フィクション系

―第239号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2019(平成31)年1月15日号(No.239)-190115-
「私の読書論115-私の年間ベスト2018(後編)フィクション系」

 前号と今号と、二号・二年にまたがって、
 私が2018年に読んだ本の中から、
 一番におススメしたい本を紹介しています。

 今回は、「フィクション系」編です。

 「フィクション系」とは、小説等の文芸作品です。

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(目次)
 ●(1)メルマガ用のお勉強の本
 ●(2)それ以外の古典の名作
 ●(3)小説や左利き本等著作のための勉強本
 ●(4)個人的な趣味の作品
 ●カズオ・イシグロ
 ●シリーズもの
 ●その他
 ●2018年に読んだ〈フィクション系〉ベスト3ぐらい
 ●私の今年2018年〈フィクション系〉ベスト1
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本誌は、「私の読書論115-私の年間ベスト2018(後編)フィクション系」と題して、今年読んだ本の中から、私のおススメを紹介するという、毎年恒例の企画です。

(後編)は「フィクション系」の本から。

2018年のベスト3ぐらいは以下の5点です。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

2018bestf_s


*参照:
『戦う操縦士』サン=テグジュペリ 鈴木雅生訳 光文社古典新訳文庫 2018.3 [1942]
―久しぶりに登場の文庫版。実体験に基づく、第二次大戦中の作戦活動を通して描いた反戦もの。

『人間の大地』〃 渋谷豊訳 〃 2015.8 [1939]
―新訳本による“再読”。飛行機乗りの視点から人間の営みを見つめた文明批評であり人間賛歌。

『ジェニーの肖像』ロバート・ネイサン 大友香奈子訳 創元推理文庫 2005.5 [1939,1958]
―『それゆえに愛は戻る』を併録。ともに時間や次元を超えた? 愛(と渇き)の物語。多くの人に知ってほしい一冊。

『TUGUMI』吉本ばなな 中公文庫 1992.3/1997.8
―再読、やっぱり楽しく読めました。今回も「つぐみは、世界で一番かわいい女の子だ」(「まりあもかわいいよ」)と思いました。

『紙の動物園 ケン・リュウ短篇傑作集1』ケン・リュウ 古沢嘉通編訳 ハヤカワ文庫SF 2017.4/2017.5
―誰もが一度は読んでほしい作品集。表題作は、単純に家族愛・親子愛と人間愛の物語、でいいと思います。

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2019.01.10

ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクションV(カルパチア)と(シュトーリッツ)を読む

↓の記事で紹介しました、ヴェルヌの本をお正月に読みました。

2018.10.29
おまたせ!ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクションV 第三回配本10月31日発売

『カルパチアの城 ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密 (ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション)』ジュール・ヴェルヌ 著 新島進 訳

インスクリプトのサイト

Carpathes_storitz

(画像:100ページ超の〈驚異の旅〉あらすじ紹介掲載『文明の帝国』、ヴェルヌの作品と時代を図版で紹介『ジュール・ヴェルヌの世紀』、集英社文庫ヴェルヌ・コレクション版『カルパチアの城』と第9章を抜粋した吸血鬼アンソロジー『ドラキュラドラキュラ』)


上の画像にある本で、あらすじは知っていたものの、いざ読むとやはりヴェルヌらしい作品です。

初期のいわゆる“SFの父”的な科学冒険小説の名作群(『地底旅行』・『海底二万海里』・『月世界』二部作・『八十日間世界一周』など)とは確かに一味違う内容ですが、ヴェルヌ印といったものがきちんと刻されています。
科学とイマジネーションとの融合とでも言えばいいのでしょうか。


でも、それだけではありませんでした。
ヴェルヌの作家としてのもう一つの顔とも言うべきものを見た気がします。
(これは、近年翻訳された『二十世紀のパリ』ほか、いくつかの作品等でも言えることですけれど……。)


『カルパチアの城』は、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』でドラキュラの里?として有名な地、カルパチアにある古城を舞台に迷信に生きる村人たちを恐怖に落とし込む(ことで隠棲を隠ぺいする)貴族との対決を描いています。
最初の主人公・林務官ニック・デックはあえなく打ちとられますが、もう一人の主人公となる、結婚相手の歌姫ラ・スティラを亡くしたフランツ・ド・デレク伯爵は、この城がラ・スティラを追い回していた因縁の男ロドルフ・ド・ゴルツ男爵の居城と知り、城に向かいます。
そこで彼が目にしたものは、亡くなったはずの歌姫の最後の舞台の場面と同じ歌う姿……。

読んでいる途中で、ガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』(1910年刊で、ずっと後のこと)を思い出しました。

ちなみにブラム・ストーカーの『ドラキュラ』は1897年、本書はそれより前の1892年刊。

『ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』は、画家マルク・ヴィダルの兄アンリが、弟の結婚に立ち合うために向う旅の移動の道筋をたどるヴェルヌらしい地理的紹介に始まり、船旅の途中で見かける不審な人物の登場で、今後の展開をうかがわせます。
親フランスで反ドイツ/プロシアのハンガリー人の心情を背景に、結婚を申し込み断られたドイツ/プロシア人の伝説の科学者の息子シュトーリッツの横恋慕による、マルクと許嫁のハンガリー人医師の娘ミラへの復讐の物語。

すでにネタバレになっていますが、ウェルズの『透明人間』(1897)に対してヴェルヌの透明人間物語(執筆は最晩年―1905年死去。死後の1910年に息子のミシェルによる改作版。ヴェルヌのオリジナル版は1985年刊―本書はこちらの翻訳、ミシェル版の終章も収録)です。


 ●それぞれの結末

この2作、それぞれに結末に特徴があります。

ヴェルヌの諸名作では、基本的に行って戻る物語で、主人公は人間的に変化しません。
単なる観察者として〈驚異の旅〉を経験するだけです。

しかし、この二つの作品で主人公(または中心人物)は、意外な事態を迎えます。
そういう点では悲劇といってもいいでしょう。


『カルパチアの城』では、一人目の主人公ニックは危機に直面しつつも幸い恋人の看病もあり回復しますが、二人目の主人公デレク伯爵は、歌姫の二度目の死に直面する悲劇に見舞われます。

『ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』では、中心人物である花嫁ミラは、透明人間になって復讐をしかけるシュトーリッツの餌食となり、何と透明人間になってしまします。
張本人は、花嫁の兄との戦いに敗れ、透明人間の秘密とともに死に絶えます。

かくして美貌の花嫁は、声とふれることのできる実体とを残して、その姿は誰の目にも映ることのできない身となります。


物語の結末には、二つあると言えるでしょう。

一つは、「取ってつけた結末」――結末のための結末。
物語の結構をつけるためだけの形の上での結末。
おとぎ話の「めでたしめでたし」的なもの。

言ってみれば、『シュトーリッツ』におけるヴェルヌの息子ミシェルが手を入れたバージョン(ミシェル版)の結末がそれ。

二つ目は、「行き着くべきゴールとしての結末」――それを示したいがためにここまで物語ってきたという内容的な〆となる結末。
『シュトーリッツ』ヴェルヌ版のラストはそういうものでしょう。


私の個人的な感想ですが、多分ヴェルヌは問題提起として、こういう状況を書きたかったのではないでしょうか。
いかなる悲劇的状況をもかえることができるのが、人の思いというものだと。
人間の、家族の絆というものだ、と。

人の目に見えない身体のヒロインが、輝ける一家の魂となるのです。

今の暮らしにも慣れていくだろうし、くり返すが、誰の眼にも、淑やかにほほ笑むミラが見えるようなのだ……。ミラは言葉をかけたり、手で触れたりすることで自分がそこにいることを示した!(略)彼女は家の魂だった――魂のように眼には見えないのだ!》「19章」p.329

人は慣れるものなのです。
そして、姿が見えないといっても、人の心も所詮は見えないものなのです。
見えないものであっても見えるように思うのが、人の心――気持ちであり思いでしょう。


そういえば、ヴェルヌと同様、私の大好きなもう一人のフランス人作家サン=テグジュペリは、『星の王子さま』(内藤濯訳 岩波少年文庫)の中にこんなことばを書き残しています。

王子さまはキツネから《「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないんだよ」》と教えられ、“ぼく”に《「だけど、目では、なにも見えないよ。心でさがさないとね」》。さらに《「たいせつなことはね、目に見えないんだよ……」》と伝えます。


このヴェルヌの“見えない花嫁”こそ、“永遠の美女”そのもの――記憶のなかの美女――であり、それは『カルパチアの城』のラ・ティスラ像にもいえることで、“あの一瞬”を記録した録音と画像がこわれる運命のモノ(物体)であるのに対して、人の頭の中の記憶は決してこわれることのない理想的な“永遠の像”なのではないでしょうか。

 ・・・

従来、ヴェルヌは晩年になって厭世的になったとされてきました。
しかし、『二十世紀のパリ』を読んでから、実は初期から厭世的といいますか、楽観的な科学信奉者ではなかったと知り、さらにいくつかの新たな邦訳作品を通して、ヴェルヌの作家としての真情といったものが単純なものではなかったと思うようになりました。

本当のヴェルヌ像を教えてくれる、さらなる邦訳作品の出現を期待してやみません。

 ・・・

(インスクリプトのサイトより)
元祖ヴァーチャルアイドルと見えない花嫁……。本巻では、東欧を舞台にしたゴシック小説的幻想味あふれる後期の傑作二篇を収録。「カルパチアの城」はブラム・ストーカーの「ドラキュラ」に先立つこと五年、吸血鬼伝説の本場トランシルヴァニアを舞台に、作家が推敲を重ねた自信作。ホフマン、ポーやルルーの「オペラ座の怪人」などを好む方々には特におすすめの完訳版。レオン・ブネットの挿画40枚収録。
「ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密」は、H・G・ウェルズ「透明人間」の向こうを張ってヴェルヌが書いた透明人間もの。本作は息子のミシェル・ヴェルヌが書き換えた版(未訳)が長く読まれてきたが、今回がジュール・ヴェルヌのオリジナル版本邦初訳となる。唖然呆然の最終章のみ、ミシェル・ヴェルヌ版を併録した。
二作ともに、不在の女性への狂恋が物語を貫いており、美しきヴォーカロイドとも言うべきラ・スティラを追い求める二人の男(「カルパチアの城」)、完璧な令嬢ミラへの倒錯的愛に身を捧げるヴィルヘルム・シュトーリッツの、身の毛もよだつ透明人間ストーカーなど、さまざまな意味での現在性を孕んだ「〈独身者機械〉小説」(新島進)であり、ヴェルヌの最も21世紀的な小説。面白さ抜群の二篇を練り上げられた訳文と詳細な註を付して贈る。


両篇が秘めるヴェルヌらしさは決して他に引けをとらず、そして、なにより作品がきわめて現代的な、それもまさに今、二一世紀に通じるテーマを扱っていることを強調しておかなければなりません。[…]見えない花嫁と元祖ヴァーチャル・アイドル。[…]この二篇に共通かつ中心的なモチーフはなにかと問われれば、それは「不在の女性への熱情」ないしは「男性の一方的な女性への情念」ということになるはずです。二作合わせて四人の独身者と、独身者機械となった二人の花嫁[…]。この究極の独身者性は、視覚と聴覚による仮想現実に囲まれているわれわれ現代人の「戸惑い」を先どりしているのではないでしょうか。(「訳者あとがき」より)

【目次】
カルパチアの城
ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密
ミシェル・ヴェルヌ版第一九章
訳註
解説 石橋正孝
訳者あとがき
細目次


*『お茶でっせ』ジュール・ヴェルヌの記事:
【ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション】
・2018.10.29 おまたせ!ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクションV 第三回配本10月31日発売
・2017.11.21 ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション第2回配本『蒸気で動く家』を読む
・2017.4.7 『ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション II 地球から月へ 月を回って 上も下もなく』を読む
・2017.1.23 『ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション II 地球から月へ 月を回って 上も下もなく』1月20日発売

【文遊社<ヴェルヌ>の過去の記事】:
・2014.7.19 文遊社ジュール・ヴェルヌ復刊第四弾『緑の光線』7月30日発売
・2014.1.13 文遊社ヴェルヌ復刊シリーズ第3弾『黒いダイヤモンド』年末に発売 
・2013.10.17 ジュール・ヴェルヌ『ジャンガダ』を読む
・2013.8.6 ジュール・ヴェルヌ『永遠のアダム』を読む&『ジャンガダ』出版
【その他の<ヴェルヌ>の過去の記事】:
・2017.1.22 ヴェルヌ『名を捨てた家族 1837-38年ケベックの叛乱』を読む
・2016.7.25 角川文庫から新訳ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』(上下)7月23日発売
・2015.8.10 ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記』椎名誠、渡辺葉・父娘共訳31日発売
・2013.6.2 ジュール・ヴェルヌの本2点『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険』『永遠のアダム』
・2012.10.25 テレビの威力か?HPジュール・ヴェルヌ・コレクションにアクセス急増!
・2007.8.24 ジュール・ヴェルヌ『海底二万里(上)』岩波文庫
・2004.10.18 偕成社文庫版ジュール・ヴェルヌ『神秘の島』と映画『80デイズ』
・2004.7.2 復刊された『グラント船長の子供たち』

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2019.01.03

右用と左用の違い(29)パッケージ編(3)ブルボン-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第532号

新年一発目にはふさわしいとは言い難いのですけれど、昨年末に出し忘れたので。


毎月第一・第三土曜日発行の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』12月15日発行分の第532号のメルマガのお知らせです。

第532号(No.532) 2018/12/15「【左手・左利き用品を考える】右用と左用の違い(29) パッケージ編(3) ブルボン」

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 ※『週刊ヒッキイ』は、2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
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◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第532号(No.532) 2018/12/15「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(29) パッケージ編(3) ブルボン」
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【左手・左利き用品を考える】 ..第三土曜日発行分掲載
 右用と左用の違い(29) パッケージ編(3) ブルボン
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 左手・左利き用品における右用との違いについて― 
 29回目です。

 前回は、パッケージ編・第2回・日清シスコの
 シスコーンの「持ち手マーク」の紹介でした。

 右利きの人、左利きの人に
 それぞれ対応したマークを表示した、
 左右平等の思想を体現したような姿勢がうれしいものでした。

 ・・・

 左(手/利き)用と右(手/利き)用との違いについて
 勘違いをしていたり、よく理解されていなかったり、
 というケースが少なくなく、
 私のサイトへの訪問者の検索キーワードを見ていますと、
 その類のものが結構あります。

 「○○の右用と左用はどう違うの?」といったものです。

 それぞれの右用と左用の違いを、
 私にわかる範囲で説明していこうと思います。

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
 【左手・左利き用品を考える】
  右用と左用の違い(29)
   パッケージ編 (3) ブルボン
       ――ファミリーサイズの個包装 等における
          開け口表示の左右両対応について
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛

 ●ブルボン ファミリーサイズの個包装

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(画像:ブルボン・チョコバーム個包装のあけくち 上・2013年、下・2018年)

 ●ブルボン ファミリーサイズはすべて左右両対応?
 ●アルフォート箱入も……
 ●東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』の推理の鍵

袋の封を破る(裂く)、という動きから思い出すのは、
東野圭吾さんの推理小説――左利きミステリの代表的な作品
『どちらかが彼女を殺した』(講談社文庫 1999.5)


袋の代わりに名刺を破るのですが、
それを見て、加賀は「あなたは右利きですね」といいます。
 

「ノーマルな手順ですね。左手で名刺全体を掴み、右手で目的の部分を破り取るという方式です。しかもその際右手を時計方向に捻るという多数派だ」》p.200

 
「(略)園子さんの封筒を調べると、今あなたがやったのと、全く左右逆の動きをしていたことがわかります。だから左利きではないかと想像したわけです」》p.201

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(画像:東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』講談社文庫)

 ●左利き流の破り方

 ・・・

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2018.12.31

私の読書論114-私の年間ベスト2018(前編)リアル系

―第238号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年12月31日号(No.238)-181231-
「私の読書論114-私の年間ベスト2018(前編)リアル系」

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(目次)
 ●今年の傾向
 ●(1)メルマガ用のお勉強本―古代中国思想、読書関連
 ●(2)その他の古典系のお勉強本
 ●(3)小説や左利き本等著作のためのお勉強本
 ●(4)個人的な趣味、仏教や空海・弘法大師に関する本
 ●私の2018年〈リアル系〉ベスト3ぐらい
 ●ニーチェ『ツァラトゥストラ』
 ●私の今年2018年〈リアル系〉ベスト1
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本誌は、「私の読書論114-私の年間ベスト2018(前編)リアル系」と題して、今年読んだ本の中から私のおススメを紹介する、という毎年恒例の企画です。

(前編)は「リアル系」の本から。
私のベスト3ぐらいは、下の参照欄に紹介している本たちです。
「どなたにもお読みいただけるように」と配慮したつもりはないのですけれど、小著(百数十ページの本)が三冊もありますね。

本誌本文以外に特にこれという一言はありませんが、『墨子』の兼愛・非攻の思想は、現代にこそ有用な思想ではないか、という気がします。
「自分を愛するように分けへだてなく人を愛する」という兼愛、「他国は侵略しないが、強国の侵略には小国といえども断固防備を固めて国民一丸となって守り抜く」という非攻。

近代以降、中国では「科聖」と呼ばれるようになったという墨子ですが、いまこそ、彼の思想の書『墨子』に目を通すべきではないでしょうか。

さて、私の今年のベスト1はなんだったのでしょうか?

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(画像:『ツァラトゥストラ』上巻『墨子』2点)

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

*参照:
『ツァラトゥストラ(上下)』ニーチェ 丘沢静也訳 光文社古典新訳文庫 2010.11、2011.1
―哲学書とされますが、文学書とも言えます。そのようにも読める親しめる翻訳。

『墨子』草野友子/著 角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 2018/9/22
―テーマ別に再編集した初心者向け入門書。出土文献等の最新の情報を追加。

『語るボルヘス――書物・不死性・時間ほか』岩波文庫 2017.10
―南米ラテン文学の代表的作家の大学での講義録。小著ですが、深い。読書や本についての「書物」。私の好きな作家ポーについての「探偵小説」他。

『自分のことがわかる本――ポジティブ・アプローチで描く未来』 安部博枝/著 岩波ジュニア新書 2017.9
―まわりの人は気付いているのに、自分では気付いていないもう一人の自分を知り、ポジティブに未来を切り開こう、という本。いくつになっても未来(明日)はあるものです。


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2018.12.15

私の読書論113-言葉のちからの鍛え方

―第237号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年12月15日号(No.237)
「私の読書論113-言葉のちからの鍛え方」

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(目次)
 ●自分で得る知識と人から得る知識
 ●人は人から情報を得る
 ●言葉を知る方法としての読書の技術を究めるためには…
 ●言葉を身につける具体的な読書
 ●言葉を身につける第二段階――言葉を使う
 ●言葉を操る
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本誌は、「私の読書論113-言葉のちからの鍛え方」と題して「言葉のちから」について書いています。
読書を通して言葉の力を手に入れ(インプット)、テレビ『プレバト!!』のタレントさん達のように「俳句」に挑戦すること(アウトプット)で言葉をあやつる名人になれる(?)という方法について、です。

テレビを見て笑うだけでなく、自分でもやってみるのも楽しみなものです。
私もまだ何がよい俳句なのかは理解できかねていますが、なにごともチャレンジです。

まずは手始めに俳号(俳句を詠むときのペンネーム)でも考えてみましょうか。

Haiku

(画像:『プレバト!!』本と手持ちの旧版『―俳句歳時記』とメモ帳とボールペン)

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

*参照:
ダニエル・ギルバート『明日の幸せを科学する』熊谷淳子訳 ハヤカワ文庫NF 2013.12.15
―アメリカの心理学者による、人間の脳が自己の未来をどのように喜ばしいものと予測するかを科学的に説明するもの。

夏井いつき『2択で学ぶ赤ペン俳句教室』ヨシモトブックス(発売:ワニブックス 2017/10/30)
―MBS(TBS系)テレビ『プレバト!!』俳句本第二弾。辛口先生がタレントさんの俳句を採点。

『今はじめる人のための俳句歳時記 新版』角川学芸出版編 角川ソフィア文庫 2011/9/23
―初心者向け文庫版の俳句歳時記。季語とその説明と例句、付録も索引も充実。字も大きめ。

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2018.12.06

左利きにもやさしい?『動画を見ながらきれいな字が書ける ペン字練習帳 文字編・文章編』

いつも左利き関係の情報を教えてくれるガボちゃんのブログ
できれば…
で紹介されていたのが、これ↓

『動画を見ながらきれいな字が書ける ペン字練習帳 文字編』 2018/11/20


『動画を見ながらきれいな字が書ける ペン字練習帳 文章編』

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プレスリリース:
AR技術を利用して、筆順アニメーションが見られる、全く新しいペン字練習帳が三省堂から登場!!

三省堂サイト:
動画を見ながらきれいな字が書ける ペン字練習帳 文字編

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字体や字形のポイントに合わせて、「見て」「書いて」「かざして」学ぶ全く新しいペン字練習帳!文化庁「常用漢字表の字体・字形に関する指針」の内容をもとに常用漢字を約500字掲載。「三省堂AR」アプリを使って、お手本アニメーションを見ることができる。


●監修者:笹原宏之(ささはら・ひろゆき)
●手本文字:佐藤英樹(さとう・ひでき)

特徴その①
無料の「三省堂AR」アプリを使って、お手本アニメーションを見ることができる!
特徴その②
書写教科書を発行する三省堂が、そのノウハウも利用して編集・開発!
特徴その③
左利きにもやさしい紙面レイアウト!
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この本の最大の特徴は、スマホのアプリを使ってお手本動画を見ることができる、という点でしょう。

しかし、注目したいのは、3番目の「左利きにもやさしい紙面レイアウト!」という点です。


先に紹介した左利き(左手書き)専用練習帳

岡田崇花『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』ブティック社・ブティックムック


*参照:
2018.10.24
『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』10月18日発売
2018.11.26
岡田崇花先生リベンジなる!『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』を買う


の時にも書きましたように、昨今の文字練習帳は練習スペースがみな、左から右へ(⇒)の右手書き(右利き)に都合のよい配置になっているということです。

「お手本」⇒「なぞり」マス⇒「十字罫線」マス⇒「白紙」マス


その点、左利き・左手書き専用以外の一般的な練習帳で、左手書き・左利きに配慮している点は、やはりちょっと注目に値するものです。

本書では、練習欄の上に手本を掲載しています。 左利きの人も、自分の手で手本が隠れることなく練習できます。

ところが、確かに配慮は感じますが、今一つという気がします。

ガボちゃんがブログ記事でも書いていらっしゃったように、

練習欄を2段6マスに増やして/上段はすべて薄文字印刷で/下段は白紙のマスにすれば/いいんじゃないかと思います。

にすれば、本当の意味で左右平等と言えそうです。

ついでに書けば、ガボちゃんのもう一つの意見

書き順の「横線は左→右」の決まり事を「左右どちらからでもいい」にする

と言う点は、ご自身で書いていらっしゃるように、
平等度はアップしますが、/それは練習帳の編集を工夫して改善できる範囲ではないですね。

という次元の話ですね。

私の経験を書けば、基本は右手書きと同じ書き順と書き方ですが、何かの時に右から左へ(←)の横画を書く場合があります。
特にスピード重視の書き方をするようになりますと――小学校の高学年ぐらいになり勉強が忙しくなりますと、特定の文字において、そういう書き方が自然と身に付くようです。

また左右の払いについて書きますと、右手書きの場合は、左右の払いは左側が短く、右側が長く太くなります。

しかし左手書きの場合、左はらい(ノ)が右払いより長くなる傾向があります。
たとえば「金」の字でも、上の「人」の部分が左側が長く延びます。
左払いは書きやすく、右払いはどうしても書きにくいので短くなります。

 ・・・

さて、この『ペン字練習帳』の特徴に戻ります。

本書の工夫として、「なぞり」のマスの次(右側)に、一画目の書き始めの位置を示す「点」付きのマスがあり、「空白」のマスが右側に続きます。

「なぞり」⇒「点」付き⇒「空白」


この「点」付きが工夫になっているのですが、何度も言いますように、右手書きに都合のいい、右側に流れていく(⇒)パターンです。

この辺が左手書きの人には、うっとうしい、という感じです。

「多数派にならえ」ということなんでしょう……。


結局のところ、「お手本が(左側ではなく)上にある」というのが、唯一の左利きへの配慮ということになります。

「ないよりはまし」とは言えますけれど……。

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2018.11.30

クリスマス・ストーリーをあなたに~(8)『昔なつかしいクリスマス』ワシントン・アーヴィング

―第236号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年11月30日号(No.236)
「クリスマス・ストーリーをあなたに~(8)『昔なつかしいクリスマス』ワシントン・アーヴィング」

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(目次)
過去の「クリスマス・ストーリーをあなたに」の紹介
 ~過去の私のおススメの〈クリスマス・ストーリー〉~
 ●『昔なつかしいクリスマス』の紹介
 ●イギリスのクリスマスの概略(第1章)
 ●ステージコートの旅(第2章)
 ●クリスマス前夜(第3章)
 ●クリスマス当日(第4章)
 ●クリスマス・ディナー(第5章)
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本誌は、例年恒例の私のお気に入りのクリスマス・ストーリーを紹介する「~クリスマス・ストーリーをあなたに~」の8回目、「『昔なつかしいクリスマス』ワシントン・アーヴィング」です。

『クリスマス・キャロル』以前のクリスマス物語といいますか、クリスマス紹介エッセイです。
200年前のイギリスの地方地主のお屋敷に招かれたアメリカ人の見たクリスマス風景の紹介です。

長々と書いた割には、思うように要点をまとめられず、あまりいい紹介はできませんでした。
でも、それなりに何かしらは伝えられたのでは、と心は慰めています。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

Mukasinatukasii


*参照:
『昔なつかしいクリスマス』ワシントン・アーヴィング/著 ランドルフ・コールデコット/挿絵 齊藤昇/訳 三元社 2016.12.1
―1920年刊『スケッチ・ブック』第5分冊(クリスマス編)を基に、コールデコットの挿絵をつけて1876年に刊行された。


『スケッチ・ブック』下巻 ワシントン・アーヴィング/著 齊藤昇/訳 岩波文庫 2015.1.16
―『スケッチ・ブック』上巻(20編)に続く後半14編+あとがき収録。冒頭にクリスマスもの5編、他に「スリーピー・ホローの伝説」等。上記の原本から6枚のイラストと『スケッチ・ブック』原本からもイラストを何葉か収録。


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2018.11.26

岡田崇花先生リベンジなる!『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』を買う

2018.10.24
『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』10月18日発売

でお知らせしました

岡田崇花『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』ブティック社・ブティックムック


を買ってきました。

Hidarikiki_senyou_penji_2


現物を見たら、これを買わずに帰ることは、「改訂版」をお出しになられた先生に対する裏切りだと感じました。

表紙にもあるとおり、

右側にお手本、左側に書き込み欄を配置した左利きのための書き込み式ドリル
でした。

なぞるだけですぐに上達!&左利きのお悩みを解決!/30日で大変身!
できそうな気持になります。(もちろん、きちんと履修しないとダメですが……。)


 ●14年前の【改訂版】です!

14年ぶりのリベンジです。
岡田先生ありがとうございます。

冒頭の「はじめに」のお言葉もうれしく思いました。

Hidarikiki_senyou_penji_koyoba


昔は幼少のころから左手で文字を書かないように指導しましたが、最近ではスポーツ等の分野で左利きの利点が認知され、文字を書く際も左手を使う方がずいぶん増えました。
/右手で書きやすいように作られた文字ですが、コツさえ掴めばもちろん左手でも美しい文字が書けるようになります。
本書では左利きの方がお手本をじっくり見ながら練習できるよう、右側にお手本、左側に書き込み欄を配置しました。是非本書で練習し、左手で美しい文字が書けるようになりましょう。

なかでも《右手で書きやすいように作られた文字ですが、コツさえ掴めばもちろん左手でも美しい文字が書けるようになります。》と、考えてみれば当たり前のことですが、どっかのお習字の先生のような、「きれいな字を書きたければ、右手で」という昔ながらの紋切り型の固定観念に取りつかれた言辞を弄する無知蒙昧な輩とは一線を画す発言で、嬉しく思います。

お手本が右で練習欄が左、見事に貫かれています。
練習用にコピーする用紙も巻末に付されています。

14年前の見事な「改訂版」になっています。


 ●過去のお話

今さら過去のお話をするのもなんですが、でも事実ですから、結果としてよいことでもあるので、また書いておきます。
(先のブログ記事から転載します。↓)

--
かつて左利き用と銘打ったものが出版されたことがありました。

『左利き用ボールペン字練習帳』岡田崇花/著 日本文芸社 2004年5月刊(*参照(2))


がそれです。

Hidarikiki_senyou_penji_x2

正直なところこれは、

右手で書く人が練習しやすいようにと工夫して作った『きれいな字が書ける。ボールペン字練習帳』(2004年3月刊)の左利き用。内容は同じですが、右ページがお手本、左ページが練習帳と、左利きの人が使いやすくなっています。
という触れ込みのものでしたが、実際は右用の練習帳の左右のページを単純に入れ替えただけの代物で、肝心の中身の左右はそのままで、左手で書くには不便なものでした。

具体的に説明しますと、ページの中身は「左から順に3段階に練習を進めてゆく」もので、それぞれ、(左に)薄くお手本の字が印刷された行、(中に)字のバランスがわかるように真ん中に破線の入った行、(右に)白紙の升目の行です。
ページ内は右用の「左から右へ」のままだったのです。
(あえて書いておきますと、著者もその後左利きの生徒さんから指摘を受け、反省されていたようです。*参照(4))

*参照:
(1)2004.6.3
『左利き用ボールペン字練習帳』
―発売の告知。
(2)2004.6.18
『左利き用ボールペン字練習帳』再び
―現物を入手、内容を詳細に紹介。
(3)2004.6.26
『左利き用ボールペン字練習帳』「レフティサーブ」で紹介
―左利きメルマガでの紹介の報告。
(4)2004.8.24
続報『左利き用ボールペン字練習帳』
―発売後の状況を編集者氏による報告から紹介。
--


 ●本書の特徴:大人の左手書き練習帳

改めて本書について書いてみましょう。

まずは、本の作りが(週刊誌のような)中綴じなので平らに開きやすく、練習帳として利用する際、書くときに綴じ部分が邪魔になりません。


左手書きの練習帳として――

表紙の画像にあるように、一部横書きのページ等を除き、右側にお手本があり、左側へ順に「なぞるマス」→「十字罫線のマス」→「白紙のマス」と練習できるようになっています。

【左手用の並び】
「白紙」←「十字罫線」←「なぞる」←「手本」

(右手用の並び)
「手本」⇒「なぞる」⇒「十字罫線」⇒「白紙」


冒頭のお言葉にもありましたように、

「左利き」の悩みの一つとして、「字が下手」という人は多いと思います。

私に言わせれば、原因は(1)「左手での字の書き方をきちんと教えてもらえなかったから」だと思っています。

もう一つの理由として、(2)昨今の練習ドリルの類がみな、右手書きに都合のいい「左側にお手本・右側に練習スペース」というものになっているということで、左手書きでは満足な練習ができにくいのではないか、と考えています。


それに対して、本書はしっかり左手書き用練習帳になっています。


ちなみに、同じような学童向け左手練習帳としては、『ひらがなれんしゅうちょう』があります。

*参照:
2013.10.29
左手書き(左利き)に適した『ひらがなれんしゅうちょう』

『ひらがなれんしゅうちょう』小野村哲/著 特定非営利活動法人リヴォルヴ学校教育研究所/編集 平石 哲 (イラスト) NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所 改訂版 (2006/3/1)


左手書きについての注意事項の説明について――

「練習を始める前に〈正しい姿勢とペンの持ち方〉」のイラストは左手書きになっています。
(これは前回のものでそうでした。)

「左手できれいな字を書くコツ」では、〈左手で書く美文字は横線がポイント〉と、〈文字の大きさやバランスをつかもう〉で、左手書きについての注意が書かれています。

本書は、既に自分なりの書き方を身に付けている左利き・左手書きの大人の人が、「きれいな字の形を覚えて練習する」という(何度も言いますが)大人の左利き専用練習ドリルです。
ですから、左手書きについてのペンの持ち方や構え方・書き方といった技術的な詳細を云々する場ではないので、これといったポイントを押さえるだけで十分でしょう。


一つのポイントだけ抜き書きしておきますと――
右手で横線を引くときは自分の手に向って引きますが、左手で横線を引くときは、

自分の手から遠ざかるように引かねばなりません。
この動きをスムーズに行うのが難しい為、左利きの方は自分の手に向かうように右から左に横線を引きがちです。
しかしひらがなには「や」「て」など、左から右に横線を引かないと書けない文字があります。
/左手で美しい文字を買うために、まず横線を左から右に引く練習をしましょう。
文字によってはまっすぐな横線だけでなく、右上がりの横線が必要なものもあります。
左利きの人にとっては右上がりの線を引くことは難しいですが、習得すれば色々な文字に応用することができます。
右下がりにならないよう、手首を曲げずに引くのがコツです。

要点は、(A)《(「や」「て」など、左から右に横線を引かないと書けない文字があり)まず横線を左から右に引く練習》であり、(B)《(右上がりの横線が必要なものもあり)右下がりにならないよう、手首を曲げずに引くのがコツです。


*参照:
ブティック社『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』サイト より引用↓
・「じっくりお手本を見ながら練習できる! 左利きのためのペン字ドリル」

左側に書き込み欄、右側にお手本が配置してあるので、お手本を手で隠すことなく、左手でペン字練習ができます!1日数ページのレッスンだから、コツコツと手軽に続けられます。
・「左手で綺麗な文字を書くコツをご紹介」
冒頭に左手で綺麗な文字を書くためのポイントを掲載しています。コツを把握してから練習を始めれば、上達が早くなります。右利きの人も左手でペン字練習をすれば、脳トレになるかも?!


 ●残念なこと

最後に――

ちょっと残念なところは、お値段。
左利き用品に関して、一般によく言われていることとして、右利き用に比べてお値段が高い、というものがあります。

本書も、この例にもれず、右用に比べての高いものになっています。

同様の右用が、700円程度でした。
3割程度高めの設定になっています。

本は一般に部数が出そうもない場合、割高になっています。
そういう意味では致し方ないか? と思われます。

これを解消するには、ケータイ等で適用されているユニバーサル・サービスのルールを適用するしかありません。
恵まれない立場の人を恵まれた立場の人たちで分担して一部料金を負担する、という考え方です。

 ・・・

それはともかく、本書の岡田崇花先生のように「左利きの人のために」という考えを持った人が少しずつでも左利きの本を企画してくださるようになったのは、非常な進歩だと思います。
応援してゆきたいものです。

文字に自信がないという方のみならず、自信のある方もぜひご購入し、お試しいただきたいものです。

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2018.11.15

私の読書論112-書物の多さ~『墨子』から~

―第235号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年11月15日号(No.235)
「私の読書論112-書物の多さ~『墨子』から~」

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(目次)
 ●本は増えている
 ●書を載すること甚だ多きは、何か有るや
 ●なぜ書物はたくさんあるのか
 ●人は誤ることもある
 ●受け取り手の力量の問題
 ●「対機説法」または「応病与薬」
 ●文章は絞り粕
 ●本は多くの人に伝えることができる
 ●増えているからこそ、絞る――選ぶ
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本誌は、「私の読書論112-書物の多さ~『墨子』から~」です。

『墨子』のことばから、本の多さの謎に迫ります。

日本の出版の現状なども含めて書いています。

正直、どうなるのだろうと心配しています。
日本の出版状況について、です。

今のように本が売れない時代になるとは思いませんでした。
町から本屋さんがどんどんなくなっています。

読みたいと思わせるような本は少なく、たまに出ていてもお値段が昔に比べて高めになり、その一方で、比較的安い本は当方が読む気にもならないような本ばかり……。

本、読書が趣味の私にとってこんなに住みにくい世の中になるとは思ってもいませんでした。


本が売れないというよりも、多くの人にとって買う必要性がない本までもが出版され、必要以上に多数の本が出版されている、というのが本当のところかもしれません。

本来なら不要不急のものが出てしまっている。
もしくは、出版社や出版関連業界の都合で、変に水膨れしているというところでしょうか。
それが結局、自分で自分の首を絞めることになってしまっている。

そんなふうに思います。

 ・・・

今回は『墨子』のなかで、孔子における『論語』のような、墨子の言行録となっている部分から、一つのエピソードを描いた文章を取り上げました。

墨子は、現代にも通じる要素を持つ「兼愛」といい「非攻」といい、諸子百家の中でも印象に残る思想であり、思想家でした。
是非ともこの機会に『墨子』を読んでほしいと思います。

 ・・・

絞る・選ぶと、偉そうに書きながら、今回も大量のムダな文章を垂れ流してしまいました。
反省反省!

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*参照:
『墨子』山田琢/著 山辺進/編 明治書院 新書漢文大系 33 新版 2007/5/1
―抄訳。本文(書き下し)・解釈(和訳)・背景(解説)からなる。《本書では「思想」「論理学・科学知識」「墨子の言行録」「攻城への守禦法」等の観点から、その概略を示した。》


『墨子』薮内清/訳注 平凡社・東洋文庫 1996/4/1
―訳文(一部抄訳)と解説。《戦国時代を生き抜いた遊説の士墨子。家族愛を中心とする儒家と対立して無差別な人間愛を説き(兼愛説)、侵略戦争を否定し、弱肉強食の現実を救うために非攻説を唱える。》


『空海 読み説き事典』小峰彌彦編著 柏書房 2014.3.10
―空海入門書。生涯、思想、著作、史跡の紹介と空海関係用語集。

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2018.10.31

中国の古代思想を読んでみよう(26)『墨子』(後)墨守・墨経

―第234号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年10月31日号(No.234)「古代中国編―
中国の古代思想を読んでみよう(26)『墨子』後編 墨守・墨経」

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(目次)
 ●後編のあらまし
 ●第二類・十論の残り
 ●第三類――「墨経」論理学と科学
 ●第四類――墨子の言行録
 ●第五類――兵法家墨子の防御法
 ●酒見賢一の小説『墨攻』
 ●墨家集団の変遷
 ●最後に

● 『墨子』を読む(『墨子』原典・注釈書を読む)
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本誌は、「中国の古代思想を読んでみよう(26)『墨子』(後)墨守・墨経」です。

前回も書きましたが、今こそ『墨子』の思想を学ぶときではないか、という気がします。
同じように考える人もいるのか、角川ソフィア文庫からも『墨子』が出版されました。


末尾にも書きましたが、「兼愛」といい「非攻」といい、諸子百家の中でも印象に残る思想であり、思想家でした。
是非ともこの機会に『墨子』を読んでほしいと思います。


後編では、『墨子』の「墨守」「墨経」を取り上げ、紹介しています。

最後は、時間切れで駆け足になってしまいました。

内容の精査も不十分のままになっていますが、ご容赦を!

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*参考:『墨子』の原典及び入門書・解説書を読む

『墨子』 和田武司/訳 徳間書店・中国の思想V 1996.12
―抄訳。訳文、原文、読み下し文で構成。論文・十論の主要なものと、墨子の言行録・人物像を描く部分を収録。


▲『墨子』山田琢/著 山辺進/編 明治書院 新書漢文大系 33 新版 2007/5/1
―抄訳。本文(書き下し)・解釈(和訳)・背景(解説)からなる。《本書では「思想」「論理学・科学知識」「墨子の言行録」「攻城への守禦法」等の観点から、その概略を示した。》


『墨子』薮内清/訳注 平凡社・東洋文庫 1996/4/1
―訳文(一部抄訳)と解説。《戦国時代を生き抜いた遊説の士墨子。家族愛を中心とする儒家と対立して無差別な人間愛を説き(兼愛説)、侵略戦争を否定し、弱肉強食の現実を救うために非攻説を唱える。》


『墨子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』草野友子/著 角川ソフィア文庫 2018/9/22
―出版されたばかりの最新版初歩的入門書。抄訳だが、テーマ別の独自編集。『墨子』に関連する新出土文献についてが目新しい。


【小説】

『墨攻』酒見賢一/著 文春文庫 2014/4/10
―『墨子』「公輸篇」をプロローグとし、大国の攻城兵器を使った侵攻に対する防御の姿を描く。派遣されきたたった一人の墨家が指揮を取り、侵攻に耐えるのだが……。


(▲マークは、本誌本文中で取り上げた本)

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