2008.04.30

小学生漢字王選手権で左手書字の小学生が優勝

ちょっと遅くなりましたが、書いておきます。

4月24日放送の『TVチャンピオン2』(テレビ東京系)の「小学生漢字王選手権」で、左手書字の小学生がチャンピオンに輝きました。

最後のほうを少し見ただけなのですが、
CHANPION STAGE「漢字五目並べ」で、マジック(フェルト・ペン)を使って漢字を書くところを見ていました。

書かれた文字は右手書きの子と比べても、遜色なく、整った読みやすい漢字を書いていました。

やはりこれは手習い目習いの成果で、普段からよく文字を見て、しっかり書いている証拠ではないか、と感心しました。

世間には今でも、「左手では日本の文字、特に漢字は書けない、字は右手で書くべきだ」という人がいます。
一般の素人だけでなく、書や習字の専門家といわれる人にも見られます。

しかし、この少年の例を見てもわかりますが、それはまちがいであり、誤った認識だと断言できます。
左手では字が書けない云々というのは、明らかに偏見です。

確かに左手書きの場合、筆記具によっては書きにくさがある、というのは事実です。

例えば、毛筆などはその最たるものかもしれません。
あるいは一部のボールペンや万年筆等のようなものでも。

しかしこれも、用具選びと筆法の工夫で解決できることです。

右手で書くか左手で書くかということよりも、大事なことは、どれだけ注意力を持って字を書くかという点でしょう。

いい加減に書く態度が常態化してしまえば、一旦そういう癖を身につけてしまえば、右手で書こうと左手で書こうと、真っ当な文字は書けません。
また、どんなに偉い先生について習おうと、なかなか直るものではありません。

基本に沿って、使いやすい手で気を入れて心を集中して習うのが一番でしょう。

そして、気を入れるには、利き手で書くべきです。

なぜなら利き手は心につながっているからです。
利き手は心が表に現れる窓口だからです。

そう私は信じています。

*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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*『R25』ランキンレビュー「右利きが左利きより多いのはなぜ?」でコメントが紹介されました! 

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2007.12.13

12月13日放送TV「アメトーーク」で左利き芸人特集

本日12月13日放送のテレビ番組「アメトーーク」(テレビ朝日 毎週木曜よる11:15~/関西は、朝日放送 毎週木曜深夜0:29~)で、<左利き芸人>特集を放送するそうです。

出演は、
(西武ライオンズに移籍が決定したばかりのプロ野球選手の)石井一久ほか、ケンドーコバヤシ&安めぐみ&バナナマン日村&野性爆弾ロッシー&ニブンノゴ森本&レイザーラモンHG

*(番組サイト)
雨上がり決死隊のトーク番組
アメトーーク

左利き芸人特集「アメトーーク」

かなり前に左利き仲間の一人から連絡を受けていたのですが、当方テレビは昼食・夕食時にながらで見る程度。
(ワンセグの普及で一人複数台所有の時代にもかかわらず未だに一家に一台の家庭です。)
という事情で、どうもテレビの話題は苦手です。
(たまにお昼の「笑っていいとも」で見たことを書く程度。)

興味がないわけではありませんが、見る機会も(機械も)ないと思われますので、今回は特に何も書くことがありません。

とにかくご覧になれる方はどうぞ!
(ただ後日、できるならばどんな様子だったのかだけでも教えていただけると幸いです。)


実はこの企画を支える影の“仕掛け人”?は、私の左利き仲間

きくやねっとのひろおさん(神奈川県相模原市の左利きグッズ常設販売店、菊屋浦上商事・浦上裕生)です。

この友人は、今日本で一番左利きグッズの普及に努めている人物ではないでしょうか。
新聞に雑誌にテレビにラジオに、と最も精力的に動いている人です。


どこかで書いておられたけれど(言葉も正確に覚えていませんが)、とにかく、

右利きの人が味わっているのと同様に、左利きの人にも、道具の持っている本当の使い良さ、使い心地の良さ、本当の便利さを知ってもらおう、と努力されています。

ホントのところ、左利きの人の中には、道具の持つホントの良さを理解していらっしゃらない方が大勢います。

例えば、ハサミ―。
左手用のハサミがなかった頃は致し方ないとしても、これだけ普及してきたなかにあっても、依然右手用を左手で使っている方が大半です。

右手用で慣れてるし「使える」から、と納得されている方、左手用はバラエティが少ないし、値段も少し高い、と敬遠されている方などなど。

子供に対しても、右手用が使えなくなる、などというピントはずれな納得しがたい理由でわが子に不便を強いる親もいます。


でもいつも言うことですが、「使える」と「使いやすい」は違います。

私も「馬鹿とハサミは使いよう」という言葉どおりに、ハサミというものは使い方を工夫しないと切れないものだ、と思い込んでいたのです。

左手用を使うまでは。
(ちなみに「左利き用」という呼び方は本当は違うようです、その辺はまた別項になりますので…。)

というふうに、実は左利きは、やはり左手・左利き用に作られた道具を使うのが一番なのです。

左利きの人が、もしくは左利きの人に限らず、左手で使うことを前提に作られたものが左手・左利き用品なのです。

通常の製品は、基本的に右利きの人が右手で使うことを前提に作られているのです。
それは、統計学的に右手で使う右利きの人が多いということからだろうと考えられます。

その辺の道具の成り立ちをカン違いされている人たちに正しい理解を持っていただきたい、と考えています。


この番組でもその辺の事情も含めて、左利きについて説明してくれるものであれば、と願っています。

まあ、何はともあれ、全国規模で左利きをテーマにした番組が放送されるということが重要です。
これからも左利きという多様性の一つに、人々が目を向ける機会が増えることを期待してやみません

現代は多様性との共存共生という考え方を必要とする時代なのですから。


※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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2007.03.21

紺野まひる「笑っていいとも!」左利きの家族

3月19日(月)のお昼のテレビ「笑っていいとも!」、テレフォン・ショッキング出演の紺野まひるさんが、左利きの話をされていました。

字や箸、庖丁などは左だけれど、ボール投げとスポンジでの皿洗いは右手だ、と手振りを入れてお話されていました。
ちょっと不思議だ、と。
まあ、そういうことはあるかもしれません。

左手で字を書く左利きでもボール投げは右という人は、意外に多いようです。

クリス・マクマナス/著『非対称の起源』大貫昌子/訳(講談社ブルーバックス 2006年刊)の「第7章右と左を決める遺伝子」のなかで、オンタリオのグウェルフ大学マイケル・ピーターズの研究が紹介されています。

「左利きの人のほぼ三分の一が左手で字を書くのに、ボールを投げるのは右手で、しかも右手のほうが正確なのだ。」(241p)

さらに、右手で字を書く右利きの人の2パーセントから3パーセントは、ボールを投げるのに左手を好む、というのです。

そういえば日本のプロ野球でも、右投げの左利きの選手、右利きの左投げの選手はかなりいました。

そして、タモリさんのストラップがもらえるという1/100のアンケート・コーナーで、紺野さんの出したのは、ご自身が左利きでお父さんも左利きだそうで、家族にも左利きがいる左利きの人、というものでした。

結果は3人でした。
けっこういるんですね、という感想。

しかし、これは左利きについてもうちょっと考えてみると何とかなったのでは、と思われます。

一般に左利きの割合は一割程度といわれています。百人なら十人です。

そして、先の本『非対称の起源』によりますと(同章、マクマナスとフィル・ブライデンの研究 247p-248p)、両親とも右利きで子供が左利きになる可能性は9.5%、片方が右利きで片方が左利きの場合は19.5%、両親とも左利きのときは26.1%

親のひとりが左利きだと左利きの子を持つ可能性は、両親とも右利きの場合の2.05倍、両親とも左利きの場合は、2.75倍だといいます。

家族に左利きがいる場合の可能性については、調査がないのか書かれていません。

※追記:2007.3.24―具体的な数値は出ていませんが、248pに「左利きの被験者の半数が、家族で左利きなのは自分だけだと答えている。」と記載されていました。)

が、これは範囲が広がりすぎて調査が不明確になるのではないでしょうか。
生物学的には親は必ず二人ですが、家族は兄弟の数が不定です。
兄弟の数が増えればそれだけ可能性は高くなるでしょう。

両親のどちらかが左利きの場合、倍の確率で左利きの子供が生まれる可能性があるとすると…、
まあ、家族に左利きがいる左利きの割合は、百分の一ということはまずない、それ以上だろうと推定できます。

ここでは、家族ではなく、親がもしくは父も、というふうに限定したほうが期待できたのではないか、と思えます。
残念でした。

左利きが遺伝であるかどうかは、まだ不明ではありますが、このように家族性の左利きがかなりあるという事実から見て、そういう可能性が高く、何らかの形で遺伝的な要素が関係していると見るのが有力と考えられています。

●参照:『レフティやすおの本屋』左利きの本棚/研究書
クリス・マクマナス/著『非対称の起源』大貫昌子/訳(講談社ブルーバックス 2006年刊)

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2006.05.28

香取慎吾が「笑っていいとも増刊号」で左手書道

偶然チラッと見た本日5月28日のフジテレビ系「笑っていいとも増刊号」で、SMAPの香取慎吾が左手書道を披露していました。

月曜メンバーで森大衛先生を迎えて「達筆王」に挑戦というコーナーがありました。
それぞれ自分を表す言葉を書いてください、というお題だったようです。

香取慎吾が書いたのは「自由」。
いかにも"慎吾クンらしい"?感じで、自由奔放というか、見事豪快な書きっぷりです。

ただ、「由」の字のまんなかの縦画が突き抜けていて、これでは違う字になってしまうと、森先生から朱で×を入れられていました。

その後、森先生がお手本を披露して、慎吾クンが再度チャレンジ。
ここで、慎吾くんが筆を左手に持って…。

えっ、左で書くの、といった周囲の声に、字は左で書いてます、といったような発言をしていました。

横画も左から右へ、ググッと押し進めていました。

今回は先生の教えを受けて少し字に空間を持たせて、なかなか味わいのある字になっていました。

さて、最後に森大衛先生が選んだ達筆王は、やっぱり香取慎吾の「自由」でした。
これは素人目にも納得です。

ところで、左利きのガレッジセールのゴリはどうだったかというと、いったん右手に筆を持って書こうとしますが、結局、前髪の毛で書く羽目に…。
左利きの私としては、ちょっと肩透かし…。

*
私は、左利きは(もちろん、左利きでなくても)、字を書くのは左手で(も)いいんだ、と考えています。

今でも、左利きでも字は右手で書くものだ、という考えの人がいますが、どのようなものでしょうか?

今週のメルマガ・週刊ヒッキイでも「字は右手で書くものか? <字は右手で書くもの>を検証する」「左手で字を書く・実践編」といったシリーズを書き続けている私にとって、今回の慎吾クンのパフォーマンスはうれしい援護射撃です。

なんとなく、心うれしい一日になりました。

(ついでに書いておくと、オフィシャルサイトに趣味は書道と出ている坂下千里子―私、ひそかにファンしてます――は、というと「京女」と小さく書いていました。森先生の評は、記憶にありません…。)

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2006.05.22

美人マジシャンKassyは左利き

本日2006年5月22日、テレビ朝日系で午後7時から放送された、「さまぁ〜ず&美川憲一美人マジシャン三姉妹お前ら魔女かよSP!!」 に出演していた美人マジシャンのひとりKassyさんは、左利きです。

私が見たのは、最後の紙ナプキンの上からガラス・テーブルにスプーンを貫通させるマジックだけですが、ここでも、しっかり左利きらしさが出ています。

右手をナプキンの上に置き、その右手の指のあいだに、左手に持ったスプーンを突き立ててゆくのです。
途中から、横のカメラでテーブルの下に突き出たスプーンを映し出します。
最後に、ほとんど下に出てしまったスプーンを左手で抜き取ります。
ナプキンをどけると、そのガラス・テーブルには孔(あな)はおろか傷痕ももちろんありません!

Hitomokassy
Kassyさんは、私のサイト開設当初からの「左利きのお友達」です。
「左組通信」のリンクのページや「お茶でっせ」のサイドバーのリンク欄を見ていただければわかります。
実は級友からの左利きの友達として紹介いただきました。
サイトのタイトルが昔のままになっています。
(書き換えなきゃ!)
ちなみに「::: tomoきゃ。:::」は左利きイラスト・エッセイ『左ききのたみやさん』の著者のサイトです。

サイトKassyのまじかる★ルームのニュースに、「マジック特番放送のお知らせ」が出ています。

マジック特番放送のお知らせ5月22日夜7時より。
TV朝日にて、女性マジシャンの ぺる、真優、Kassyの三人による、マジック特番を放送します!!
2時間たっぷり3人のマジックをお楽しみください☆
バラエティーテイストの笑いあり、お色気ありの楽しい番組です。
お楽しみに!!!!
プロフィール欄にも、特徴の一番に「左利き」とあります。

(久しぶりに、ブログの方にあいさつを入れておきました。
TBも入れておきます。よろしく!)

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2005.09.05

『鬼警部アイアンサイド』 ジム・トンプソン

いやぁ、懐かしいですね。なんて言っても最近お若い人はご存知ないでしょうね。
40歳以上でしょうかね。

昔の人気テレビドラマです。もちろんアメリカのものです。本書巻末解説によると、日本では1969年4月より1975年9月まで6年にわたり放映されたそうです。
私が15歳から21歳までに当たります。(印象に残るわなぁ…。)
主役のレイモンド・バーとその声を担当した若山弦蔵のコンビは「ペリー・メイスン」でもおなじみです。(最高の組み合わせでしたねぇ。)
番組冒頭のテーマとナレーションといい、今も心に残っています。(再現しろと言われても困りますが…。雰囲気は覚えてますよ…。)

サンフランシスコ市警の嘱託警部というのでしょうか。下半身不随の車椅子の刑事。手足となる部下と助手、特別仕様のクルマを与えられて悪と戦う不屈の男ロバート・アイアンサイド―。

今のミステリで言えば、ディーヴァーのリンカーン・ライムの系統です。世代的にはお父さんに当たるといったところでしょうか。チーム構成もそっくりです。今回こうやって読んでみると。
イヴとアイアンサイドの感情などテレビではまったく印象に残っていませんが、このストーリーではまったくライムとアメリアです。
もちろんディーヴァーの作品では、プロファイリングや鑑識の方法など目新しい要素は取り入れていますが、基本的な構成は同じパターンを踏襲しています。

『鬼警部アイアンサイド』 ジム・トンプソン 尾之上浩司訳(ハヤカワ・ミステリ《ポケミス名作座》 2005年5月刊 原題Ironside 1967)

有力者のクズ息子が起こしたひき逃げ事件に関して、アイアンサイドに手加減を求める地方検事とその有力者を追い返した矢先、助手の黒人青年マークが傷害事件を起こす。しかもその相手が病院への搬送途中に死んでしまう。有力者が掘り出した情報では、彼は以前ボクシングの選手で彼のこぶしは凶器として扱われる。地方検事は正当防衛も認めず、マークを殺人犯として起訴すると留置所送りに。彼の無実を信じるアイアンサイドとその部下エドとイヴは昼夜を徹しての捜査を始める…。

誰よりも早く事故の現場に現れるという仕事熱心な民間の救急車会社の運転手、マークが殴り殺したとされる男の姉など、怪しげな人物が浮かび上がるが…。

ジム・トンプスンを読むのは初めてです。今やノワールの巨匠としてカリスマ的存在となった感のあるトンプスンですが、本書でもその片鱗が垣間見えるような気がします。(どこが? と聞かないでくださいね。)
彼の本領とは違うのでしょうが、テレビの設定を使ってのオリジナル・ストーリーとのこと、なかなくうまくまとめています。

それにしても、ラスト、アイアンサイドが犯人にタックルするところなんか、ディーヴァーの『ボーン・コレクター』のラストの部分を思い起こしました。(えっ、全然トンプスンと関係ない、ってなるほど。)

とにかく、昔懐かしいヒーローたちの活躍が読めるのはうれしいものです。

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2005.05.18

左手が大活躍?する映画「ボーン・コレクター」

5月15日のテレビの「日曜洋画劇場」(テレビ朝日系)で、「ボーン・コレクター」をやっていました。後ろの方を見ただけでしたが、原作の『ボーン・コレクター』ほか一連のリンカーン・ライムのシリーズのファンなのでちょっと書いておきましょう。

原作『ボーン・コレクター』は、名うての"どんでん返しスト"ジェフリー・ディーヴァーの1997年刊のベストセラー・ミステリ。
ここで「左利きの本だなぁ・小説編」用のメモを引用しましょう。

ジェフリー・ディーヴァー『ボーン・コレクター』池田真紀子訳 文藝春秋(1999年9月刊)
THE BONE COLLECTOR (1997)
映画化もされた傑作ミステリです。左利きの名探偵は出てきませんが、主人公のリンカーン・ライムは動かせるのが頭と首と「左手」の薬指だけという脊椎損傷による肢体障害者。彼は犯罪科学捜査のエキスパートでしたが、犯罪者の逆恨みによる爆弾事件で被害にあい、一線を退き、死を望む生活を続けていたのですが…。
変質狂の連続殺人犯対リンカーン・ライムとその手足となる科学捜査班との知恵比べ。

ライムは、ストラップで左手を固定した、エヴェレスト&ジェニングス製環境制御装置のパネルの上で薬指をほんのわずかに動かして数度クリックし、(略)

原作では、このように首から下は左手の薬指だけが動かせるという設定で、それゆえ私は<左手・左利き>仲間の一員として認知しています。

映画(1999年アメリカ映画、2000年日本公開)では、ライム役のデンゼル・ワシントンは左手の人差し指を使って機器を動かしていました。
また、彼の手足となって活躍する女警官アメリア・ドナヒー(原作ではアメリア・サックス)役には、左利きで有名な女優さんアンジェリーナ・ジョリー(「トゥームレイダー」では左手で銃を操っていました)が扮し、随所で左利きらしい所作を見せていました。

例えば、懐中電灯を手に歩く場面では左手に懐中電灯を、証拠を採取するときは左手または左手に持ったピンセットで、拳銃と懐中電灯を両手に突入するときは、ライトを右に(オヤジギャグですいません!)拳銃を左手に、ライムの額の汗を拭うシーンではタオルを左手に、また高いところの本を取るときは、おもいっきり左手を伸ばして、―というように。
一番の見せ場は、やはりライムとの心の交流を示す場面での左手に重ねる手でしょうか(と言いながら、実はよく見てなくて、左手に左手を重ねていたかどうか自信がありません)。

ラスト、右手を負傷した犯人がライムを襲う場面では、左手にナイフを握って大きく振りかぶります!
ここで、われらが?アメリアが現われ、左手に右手を添えて両手で包み込むように拳銃を持ち、両腕をいっぱいに伸ばして発射します。

いやあ、実によく左手が活躍する映画でした。こんな見方をする人は私ぐらいでしょうか。

ところで、原作ではアメリアは左利きという記述はなかったように思います。あれば、私のことですから、きっと見落とすことはないでしょう。
小説の場合、このライムのような状況にある人なら別ですが、通常、手を動かすシーンでも特に右左の描写はないものです。その点、映画やテレビドラマ、マンガといったヴィジュアル系の物語はその辺が明確になり、人物の利き手を確認できるので、楽しみ方が増えるというものです。

さて、ライムとアメリアのように、"特異な左手"を持つインテリ男性と女捜査官の取り合わせといって思い出すのは、『羊たちの沈黙』ですが、これも映画化されて人気を博したものでした。

…(以下、いずれ)

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2005.04.13

フジ・テレビのニュースで左利き用品紹介される

本日(4/13)、FNNフジ・テレビのお昼前のニュースで左利き用グッズを紹介していたそうです。

FNN HEADLINES 最近では「レフティー」などとも呼ばれる左利きの人に便利なグッズに注目しました。:参照(real playerで見ることができます。)

こちらでも紹介している杉淵鐵良先生の『10マス計算ドリル』の左利き用も、実際に先生が登場して子供の使用後の感想も交えて紹介しています。
また、これもこちらで以前お世話になった、神奈川・相模原市の左利き用品店「きくやねっと」浦上幾久子さんが登場し、左利き用のカッターナイフ、右からの目盛りのついた左利き用の定規など様々なグッズを紹介しています。
取材されたアナウンサー氏も左利きで、左利き用の急須を実演していました。

そして、あの『右利き・左利きの科学』講談社ブルーバックス(1989刊)のなかで「郷に入れば郷に従え」で使い手の変更も良しといったニュアンスの文章を書いていた前原勝矢先生も、「個性の時代といわれ、左利きは個性として認められるので、あえて直して苦労する必要はない。左利きのグッズが、非常に便利という場合は、使うのもいい」と述べておられます。

左利きの割合は、人種に関係なく本来ほぼ1割前後存在するといわれている。 日本でも、以前に比べて左利きを右利きに直す人が少なくなり、人口の1割という数字に徐々に近づきつつあるという。 左利きの需要は高まっているので、今後もいろいろな左利き商品が出てくるとみられる。

と結ばれています。

ちょっとしたニュースですが、季節柄、新小学一年生や新たに幼稚園・保育園でお道具を使うようになるお子さんにとって朗報といえる内容です。
少しずつですが、左利きに対する正しい認識が広がってゆくのはうれしいことです。
これからも、こういうニュースが増えてくればいいなあと思います。

そしていつの日にか、左利きがニュースにならないような当たり前のことになる時代が来て欲しいなぁ、とも思います。

※参照
・2005.03.10学研 10マス計算ドリル 左利き用 二種・たし算ひき算/かけ算わり算 発売中
・2005.02.0910マス計算ドリル 左利き用2種 3月8日発売予定
・『レフティやすおの本屋』左利きの本棚/子供達へ
・左利き用品店「きくやねっと」

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2004.10.18

偕成社文庫版ジュール・ヴェルヌ『神秘の島』と映画『80デイズ』

偕成社文庫版(小学校高学年以上向け)のジュール・ヴェルヌ『神秘の島』(全3巻)が、9月に出ました。


先に同文庫に収録されている『二年間の休暇』(上下全2巻―『十五少年漂流記』の名で有名な作品の原題の邦訳題名)、『海底二万里』(上中下全3巻)同様、大友徳明氏による完訳版で原書の挿絵付(ただし今回はすべて収録できなかったようです。)

ジュール・ヴェルヌ『神秘の島』の邦訳書は、児童書では福音館書店版のハードカバー全2巻本があります。
過去には、集英社コンパクトブックス版(上下全2巻)―この作品を原作とする海外ドラマがNHK教育テレビで放映された際に、集英社文庫〈ジュール・ヴェルヌ・コレクション〉に『ミステリアス・アイランド』上下全2巻で収録―や、抄訳で角川文庫版『謎の神秘島』(はじめて読んだのがこれ!)がありました。

福音館書店版はきれいな本で、原書の挿絵もすべて収録されているという立派なものですが、その分お値段も張る上活字も小さめで本も重く、気軽に読むにはちとつらい感じは否めませんでした。
こちらは、一冊が700円(本体のみ、税込735円)とお手ごろですし、ソフトカバーの軽装なので気軽にどこでも読めます。挿絵も楽しめて、子供だけでなく、ヴェルヌ・ファンの大人も十分堪能できそうです。解説も丁寧で新たな発見があって楽しめます。

巻頭、嵐に流される気球に乗った男たちのやり取り―今も昔読んだときのこの場面の印象が頭にくっきり残っています。
謎に満ちた無人島に漂着した男たちの物語。いわゆる漂流ものの傑作冒険小説です。

来年は没後100年ということですので、ここまできたら、今年復刻版が出た『グラント船長の子供たち』(7.2記事「復刊された『グラント船長の子供たち』」参照)ですが、これも偕成社文庫から大友先生の手で完訳版・原書挿絵付の本を出して欲しいものです。
そうすれば、『海底二万里』『グラント船長の子供たち』『神秘の島』と3部作が出揃うことになります。
ぜひ、よろしくお願いいたします。

ちなみに現在本屋さんでは、映画『80デイズ』の封切りにあわせて、原作の『八十日間世界一周』の文庫本が映画の帯付で平積みされていたり、関連でヴェルヌの他の既刊本も併置されています。この機会にぜひ一度ヴェルヌの作品をお読みください。

子供のときに『十五少年漂流記』ぐらいは読んだことがあるという方も少なくないでしょう。見てから読むか読んでから見るか、ぜひヴェルヌの"驚異の旅"の世界をお楽しみください。

そしてもっともっと多くの作品があります。どれもこれも非常におもしろい、そしてちょっと考えさせる部分もある名作ぞろいです。
せっかくの機会ですので、豊かな空想力にあふれるヴェルヌ作品のあれこれにふれてみてください。

*** 私のおすすめヴェルヌ作品(現行本から) ***
『八十日間世界一周』岩波文庫(原書挿絵多数入り)、創元SF文庫
『地底旅行』岩波文庫(原書挿絵多数入り)、創元SF文庫、(児童書)偕成社文庫
『海底二万里』創元SF文庫、角川文庫(原書挿絵数葉入り)、(児童書)偕成社文庫
『二年間の休暇』/『十五少年漂流記』創元SF文庫(原著挿絵数葉入り)(児童書)偕成社文庫
『神秘の島』(児童書)偕成社文庫

*** 私のヴェルヌ作品お気に入りベスト3 ***
1 『アドリア海の復讐』(コンパクトブックス版はなくしたけど、文庫版を持っていますが、ぜひ復刊を! ヴェルヌ版『モンテクリスト伯』)
2 『地底旅行』(最初にふれたヴェルヌ作品、巨大きのこの森を歩む一行の挿絵が記憶に焼きついている!)
3 『悪魔の発明』(昔読んだきり。本をなくしたので、ぜひ重版を!)

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2004.04.14

「笑っていいとも」角野卓造さんと左利きの話

きょうは、昨日4月13日見たテレビの話―

お昼のフジテレビ系「笑っていいとも」で、テレフォンショッキングのゲストは角野卓造さんでした。
タモリさんのストラップがもらえるという、会場アンケートでボタンを押すのがひとりだけを予想するコーナーで、「私は左利きで、今は直しませんが昔は字を書くのと箸を使うのは直されたもので……両手で同時に字が書ける、名前だけですが」と発言され、両手で同時に字が書ける人、ときいてみると―。
結果は、なんと11人。意外に多いのでびっくり。(このアンケートに答えられる人は会場に見学に来た女性のみ)

左利きの人では、大なり小なり右手が使える人が多く、小さい頃に右手使いを試したことのある人というのも結構いるようです。
また、特に女性ではまだまだ左手使いは見苦しいといった偏見から右手使いをさせられる人が少なくはないようです。(最近ではあまり使われませんが、この左利きの子に右手使いをさせる行為を昔は「左利きの矯正」と呼んでいました。嫌な思い出のある人はこれを「強制」と書き換える場合もあります。)

そういう人たちならこういう数字もあるかな、とも思われます。
しかし、左利きの割合が平均1割、10パーセントといわれていますので、この数字は左利きの人だけの数字とも言えないようです。
右利きの人で、左利きにあこがれて左手で字を書いてみる練習をする人がいます。そういう人も含まれているのでしょうか。
あるいは、単純にゲームのように遊びで両手書きをする事もあるので、そういうこともあるのでしょうか。

いずれにせよ、左利き問題を考える私には、非常に興味のある数字でした。

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