2009.05.07

新ページ・左手で字を書くために(その2)実技編<私論4>

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ホームページ『レフティやすおの左組通信』に新ページを作成しました。

「左手で字を書くために(その2)実技編<レフティやすおの左利き私論4>」
 
これは、3月までメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』に掲載した「左手書字の研究―実技編」を転載、まとめたものです。

「左手で字を書くために<私論4>」(メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』掲載の「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」その13,14での書字の考察を転載したもの)の続編でもあります。


まだ未整理なところがあるのは、前ページ同様です。

「縦書き」編のみで、「横書き」の考察に入ったところで終わっています。
(ただ今、鋭意勉強中、勉強が進み次第再開の予定です!)

今回、左手書字の方法についてのアドヴァイスを含む、左利きの子供のための教育保育ガイド本、『左利きの子』(ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍/刊)が発売されましたので、急遽アップすることにしました。

この本に書かれていることと、共通する点も少なくないと思います。

その点では、ちょっとホッとしている、もしくは自信を持てた、と言える内容です。

左手書字でお悩みの方、またこれから左手書字を考えてみようと思われる方本格的に研究しようという方も一度ご覧なっていただければ、と願っています。


これを機会に、左手で字を上手に書くための方法がある、ということをまず認識してもらいたい、と思っています。

今まで「左利きは文字が書けない」とか「左手ではきれいな字は書けない」、「左利きの人は字が汚いのは当たり前」とか、「上手に書きたければ左利きでも右手で書け」といったことが、まことしやかに言われてきました。

しかし実際は、単に左手での文字の書き方を知らなかっただけのことです。

左手で文字を書く方法を真剣に研究する人がいなかった、また、研究している人がいたとしても、その方法を具体的に教えてくれる人がいなかった、というだけのことです。

左手で上手に字を書く方法は確かにあるのです。


左利きには左利きの書き方があるのです。

そして、その方法には、大きく分けて二つの方法があるということを知って欲しいのです。

一つは、私がここで狙ったような、現行規範に則りながら、なおかつ左利きに書きやすくなる方法を考える方式です。

もう一つは、現行規範にこだわらず、左手で書きやすい全く新しい書き方を目指す方式です。

今はまだどちらが正しい、ということはいえません。

ただ現状では、私のやり方が一番穏やかで波風の立たない方式であり、大半の右利きの人が容認しやすい方向としてはこの辺に落ち着くのではないか、と考えています。

しかし将来的には、もっと大胆な―というか、画期的な方式が生まれてきてもおかしくないし、必要ではないかという気がします。

プロによる研究が本格化することを願っています。

※本稿は、レフティやすおの他のブログに転載しています。
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2009.05.01

『左利きの子』教育保育ガイド本発売される

前回紹介しました本が発売されました。

連休の関係で入荷の日にちは書店によってまちまちだったかもしれません。
でも今頃は一巡していると思います。
入荷のない場合は、ぜひご注文をお願い致します。

 『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』
  ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍(2009.4)

まだパラパラと見ただけですが、思っていた以上に要点をついた内容で、「予想以上」の評価をつけていいと思います。

とにかく、いかにしてまわりのものが左利きの子供たちに配慮し支援して、右利き偏重の社会に順応させていくかについて、の方法を様々に解説しています。

「子供のころにこんな本があれば…」、という悔しい思いを抱かせられる人も多くなりそうな気がします。


ただ翻訳書なので、どうしても越えられない溝のような部分もあります。

日本的な事情もあります。

特に、箸使いや毛筆をどうするか、といった点です。
まだまだ根強い、変な「伝統主義」といったものがありますから。


できれば、この本を見て、日本人の手でこういう本をまとめよう、という人が現れて欲しいものです。

私も何とか自分の手で、子供のころ・若い頃にこんな本が欲しかった、というものを作りたいと考えていますので、大いに刺激になりました。


版元の本書紹介サイトの著者情報によりますと、訳者サンも左利きでお子さんも左利きの子がいらっしゃるそうです。

[ 笹山裕子 ]生まれつき左利きだが、就学前に鉛筆と箸を右手に持つよう「誘導」される。左利きの子どもと右利きの子どもの母親でもある。

そこで、さっそく「週刊ヒッキイ」向けにコメントをいただきました。

来週号の「左利きのお子さんをお持ちの親御さん」のコーナーで、またこの『左利きの子』を特集します。

読んでいますと、あれもこれも書きたいこと、伝えたいこと、紹介したいことがあります。
どこをどう取るか、難しいところです。

もう一度じっくり読んで考えてみます。

では、来週の「週刊ヒッキイ」をお楽しみに!

いつの間にかメルマガの宣伝になってしまいましたが、とにもかくにも、今までの日本になかった種類の左利きのための本です。

いつも言うことですが、この本は(特に!特に!)左利きの人はもちろん、一人でも多くの方に読んでいただきたい、特に右利きの方にこそお読みいただきたい、そういう本です

ちなみに、著者情報は、

[ ローレン・ミルソム ]
英国在住。夫のキースとともに左利きで、左利きの息子と右利きの娘がいる。「左利き協会」会員。世界初の左利き専門店を立ち上げたが、現在ではネットに移行し、「左利きクラブ」を運営し、左利きグッズのネットショップを経営している。世界中の左利きの仲間と情報交換を行い、左利きの人のニーズを把握し、啓蒙する活動を続けている。

*2009.04.23『左利きの子』(のための)教育・保育ガイド本
お茶でっせ版新生活版
*『左利きで生きるには週刊ヒッキイhikkii』
第175号(No.175) 2009/4/11「親御さんへ速報!『左利きの子』教育・保育ガイド本」

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2009.04.23

『左利きの子』(のための)教育・保育ガイド本

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今度こんな本が出ます。

 『 左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために
  ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍(2009年4月)


これは、今まで日本にはなかった種類の左利きの本です。

どの点が、といいますとそれは、左利きの子供たちのための教育・保育に関するガイドブックだ、ということです。

左利きの子供を持つ親御さんだけでなく、教育や保育に携わる人にもぜひ読んで欲しい、という本です。


今まで、左利きの本といいますと、

脳神経系の利き手の科学研究書
(『左対右 きき手大研究』八田武志著、『非対称の起源 偶然か必然か』クリス・マクマナス著)、
左利きの人の手になる、左利きの謎に挑んだエッセイ
(『「左利き」は天才? ― 利き手をめぐる脳と進化の謎』デイヴィッド・ウォルマン著)、
左利きの不便にまつわる本
(『左利きの人々』渡瀬けん著、『左ききのたみやさん― 哀愁ただよう左きき爆笑エッセイ』たみやともか著)、
社会や文化の面から左利きを考える本
(『見えざる左手― ものいわぬ社会制度への提言』大路直哉著)などなど、でした。


しかし、今回の本はそういったものとは異なり、
左利きの子供の生活の向上のための教育の方法や様々な技術について書いたアドヴァイス本です。

原書は、世界的に有名なイギリスの左利き用品専門通販会社ANYTHING LEFT-HANDED(ALH)のスタッフであり、
顧客を中心にした左利きの会LEFT-HANDERS CLUBの機関紙“THE LEFT-HANDER”のエディターでもある女性で、
その経験を生かした内容といえると思います。

ALHのサイトでも紹介されています。
(私はそこでこの本 "Your Left-Handed Child" のことを知ったのです。)


実は私は、偶然、この本の巻末資料作成の一部お手伝いをさせていただきました。
(私自身のサイト情報、および私のオススメ本を追加したぐらいのことですが。)

とはいえ、実際に内容は見ていません。
(目次の紹介を受けた程度です。)

しかし、左利きの問題に取り組んできた私としては、日本初の試みでもあり、大いに期待しています


▼目次▼
 まえがき はじめに
 1 どのようにして左利きになるのか 17
 2 就学前の発達 31
 3 毎日の生活で役立つこと 51
 4 左利きの子どもの学校生活 75
 5 スポーツ 101
 6 音楽 113
 おわりに 参考資料 索引 謝辞

▼版元の東京書籍の情報▼
 左利きの子どもは,右手社会ではハンディがある。
 左利きの親でも気がつかなかった,子育て上の配慮や,
 学校生活上,先生方が配慮・支援すべきことなど,
 「眼からうろこ」のアドバイス満載の手引書。

 ISBN:978-4-487-80379-8, 本体予価:1900円, B5変型判 128頁

▼本書『左利きの子』「はじめに」の文章▼
 左利きは障害でも不利でもありません。ただ違う、それだけです。
 子どもの違いを尊重し、必要な時には配慮し、そしていつもほめる。
 左利きは、その子の人となりの一部なのです。

▼東京書籍・担当編集者Oさんからのメッセージ▼
 左利きの子どもと保護者や保育園~学校の先生のための本がないので、
 良い本をさがしておりましたが、この翻訳書を見つけ、刊行することに決めました。
 そう、編集の僕自身も、クロス・ラテラルでボールを投げるのは、左利きです!
 この本を読んだ親御さんや先生方が、適切な配慮・気配りをして、
 左利きの子たちがハンディを感じることが少なくなり、
 誇りと自信をもって毎日が送れるようになればうれしく思います。
 (刊行は4月末頃です!)

 ・・・

ぜひ、一読を!

そして、本書を参考にして、左利きの子供への理解と対応の仕方を、もう一度考え直していただきたい、と思います。

何度も書きますが、本書が、左利きの子供をお持ちの親御さんだけでなく、教育・保育の関係者、その他多くの人たちの間で大いに話題の書となることを期待しています。


上にダイジェストしました、本書の著者について、目次、出版意図などの情報は、以下のメルマガ『左利きで生きるには週刊ヒッキイhikkii』より抜粋しました。

第175号(No.175) 2009/4/11「親御さんへ速報!『左利きの子』教育・保育ガイド本」

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2009.03.09

左利きを直す必要はない-親野智可等『父親のための親力養成塾』第45回

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いまさら説明するまでもないと思いますが、『まぐまぐ!』メルマガ大賞の教育部門で連続一位を続けている『親力で決まる子供の将来』の筆者で、他にも『ドラゴン桜』関係やあれやこれやで大活躍中の、元小学校教師の教育評論家・親野智可等先生の教育・子育てコラムです。


日経BPnet SAFETY JAPAN HOME >> コラム
第45回 左利きを直す必要はない 親野 智可等氏 2009年3月6日

内容は、以前、先のメルマガの連載記事やその書籍化『「親力」365日!』(宝島社)収録の<親力88>「左利きを右利きにする必要は、一切ない」等でもお書きになられていたことのおさらいです。

 ・・・

私の目についた点を見て行きましょう。

1 わたしは左利きを右利きに直す必要も両手利きにする必要も一切ないし、そうしてはいけないと考えている。

2 そもそも左利きを「直す」という言葉自体に、差別的発想がある。

3 左利きの子は左利きのまま育てた方が、自分の能力を十分に発揮できる。

4 「なぜ左利きの子だけ両手利きにならなければならないのか?」と考える必要がある。それは、決して子どもためにならないし、差別構造の温存につながるものでもあるのだ。

5 無理やり利き手を替えさせられたり両手利きにさせられたりすることには大きな弊害がある。
 (子どもはコンプレックスを感じてしまう。/ 自信を喪失してしまう。/ 親子の良好な人間関係の形成を妨げることにもなる。/ ある種の良心の呵責を覚えさせてしまう。/ 大人に対して反発心を持つようになる。)

6 仮に左利きを右利きに替えることに成功したとしても、大人になって、コンプレックスや大人への不信感に悩まされている場合がかなりある。

7 左利きという個性をセールスポイントにするぐらいの気持ちで子育てしてほしいと思う。

8 実際、今の時代は「人と違う個性がセールスポイントになる時代」「自分の特色を最大限生かす時代」である。まず、子どもに左利きであることに自信を持たせてほしい。

9 右利きの人は驚くほど左利きの人への配慮がない。

10 まず、右利きの人が気づくことが第一歩なのだ。

11 左利きの人たちがどんどん発言すれば、社会の無神経さに右利きの人たちも気付く。そういう気付きが出てくれば、車椅子利用者、視覚障害者、聴覚障害者、老人、妊婦などに対する無神経さにも気付いてくるはずだ。根っこは同じ無神経さなのだから。
 
12 まず一人ひとりが、こんなことから心掛けたい。
 (「ぎっちょ」という言葉を使わず、その代わりに「左利き」「サウスポー」「レフティ」を使う。/ 「おはしを持つ方が右手」と言われて混乱する。これも、左利きの人たちを全く無視した表現と言わざるを得ない。だから、「名札のある方が左」「名札のない方が右」などの言い方に替えていくといいだろう。特に幼稚園、保育園、小学校の教職員の皆さんには、このことを強くお願いしたい。)

13 企業関係者のみなさんに提案
 (左利きも右利きも誰でも使えるユニバーサルデザインを意識した物づくりを進めてほしいのだ。/ ぜひ、左利きの人も右利きの人も同じように便利に使えるものを作ってほしい。それが無理なら、製品の1割は左利き仕様で作ってほしい。そこにビジネスチャンスもあるはずだ。)

 ・・・

基本的に私も同感です。

個々について、話したいことがいっぱいありますが、ここでは置いておきます。
今までにも、このブログや、メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』誌上でさんざん書いてきましたから。

(いずれ機会があれば、番号を振った各項目について書いてみるかもしれません。)


私自身一番大切なことは、その人が自分らしく自分本来の姿で、自分の才能を活かして、日々真っ当に生きることだ、と考えています。


左利き・右利きという性質も、一つの才能です。
左手・左足・左目といった左体側が得意な人、右手・右足・右目といった右体側が得意な人、ということです。


子供の才能を伸ばして、自分の力で生きてゆけるように導いてやるのが、親の務めでしょう。

そういうふうに考えれば、左利きの問題も何も難しいものではないのです。

もし子供が左利きだとわかったら、その才能を伸ばし、活かせるようにしてやればよいのですから。


例えば、
左手・左利き用の道具を与える

左利き用の道具がない場合は(悲しいことですが、まだまだ左手・左利きが使用することを想定していない道具や機械がたくさんあるのです)、右手・右利き用をいかにすればうまく使えるようになるか、その技術や工夫を研究して伝授する。

その一方で、左利きでも不都合のないように、左右平等の社会に変えてゆくように努力する。

こういう製品を作って欲しいとメーカーに訴える。
こういう点を改めるべきだと、社会のシステムを改善する要望を出す。
―等々です。


左右平等の社会を一度築き上げてしまえば、自分の子供だけでなく、他の左利きの子供たちも、そのまた次の世代の左利きの子供たちも、苦労をすることなく生きてゆけるようになるのです。

私たちは、過去、多くの現実を変えてきました。

人間以外の多くの動植物は、環境に自分を合わせて生き延びてきました。
それに対して、人間は環境を変えることで、自分たちに適した社会を作り、ここまで繁栄してきたのです。

確かに、社会の在り方を変えるということは、一朝一夕にできることではありません。
しかし、そういう今日の地道な努力の積み重ねが、明日の幸せにつながってゆくのです。


左利き右利きの問題だけでなく、何事においても、「世の中が○○だから○○に」といった形で、社会の風潮やその時代の状況に合わせた、その場その時の世渡りをするのではなく、子供の意思や適性に合わせた、子供本意の生き方を考えてやるべきでしょう。

いつの時代でも生きてゆくのは、子供自身です。
親は所詮、子供が死ぬまで面倒見てやれません。

親であれ教師であれ、まずは、子供の才能を見極め、それぞれの持ち味を活かした生き方ができるように導いてあげて欲しいものです。

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2008.04.30

小学生漢字王選手権で左手書字の小学生が優勝

ちょっと遅くなりましたが、書いておきます。

4月24日放送の『TVチャンピオン2』(テレビ東京系)の「小学生漢字王選手権」で、左手書字の小学生がチャンピオンに輝きました。

最後のほうを少し見ただけなのですが、
CHANPION STAGE「漢字五目並べ」で、マジック(フェルト・ペン)を使って漢字を書くところを見ていました。

書かれた文字は右手書きの子と比べても、遜色なく、整った読みやすい漢字を書いていました。

やはりこれは手習い目習いの成果で、普段からよく文字を見て、しっかり書いている証拠ではないか、と感心しました。

世間には今でも、「左手では日本の文字、特に漢字は書けない、字は右手で書くべきだ」という人がいます。
一般の素人だけでなく、書や習字の専門家といわれる人にも見られます。

しかし、この少年の例を見てもわかりますが、それはまちがいであり、誤った認識だと断言できます。
左手では字が書けない云々というのは、明らかに偏見です。

確かに左手書きの場合、筆記具によっては書きにくさがある、というのは事実です。

例えば、毛筆などはその最たるものかもしれません。
あるいは一部のボールペンや万年筆等のようなものでも。

しかしこれも、用具選びと筆法の工夫で解決できることです。

右手で書くか左手で書くかということよりも、大事なことは、どれだけ注意力を持って字を書くかという点でしょう。

いい加減に書く態度が常態化してしまえば、一旦そういう癖を身につけてしまえば、右手で書こうと左手で書こうと、真っ当な文字は書けません。
また、どんなに偉い先生について習おうと、なかなか直るものではありません。

基本に沿って、使いやすい手で気を入れて心を集中して習うのが一番でしょう。

そして、気を入れるには、利き手で書くべきです。

なぜなら利き手は心につながっているからです。
利き手は心が表に現れる窓口だからです。

そう私は信じています。

*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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*『R25』ランキンレビュー「右利きが左利きより多いのはなぜ?」でコメントが紹介されました! 

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2007.12.30

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』、『親力―』で紹介

Oyaryoku071226no913hikkii
年末お忙しいことと思います。
なんでか当方、何もする気力がないという感じです。
いまさら大掃除もないだろう、という気持ちになります。
普段からきっちりしているのならそれでもいいのですが…。

また、掃除力、なんていわれる世の中に反逆してやろう、という気概があるならいいのですが、単なるズボラです。
情けない。


さて、閑話休題―。

メルマガに関する報告です。


<まぐまぐ大賞>4年連続“教育・研究部門”第1位の人気メルマガ、
親野智可等先生の発行する

「親力で決まる子供の将来」No913 2007/12/26号 の冒頭で、

わがメルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」が紹介されるという栄誉に!

親力で・・・913「自閉症とADHD両方の状態が見られると言われました(後編)」


親野先生には以前から応援していただいており、リクルートのフリーマガジン「R25」にコメント掲載されましたと報告を行いましたところ、では今度は私のところでも…、というお話をいただきました。

※ 先生のメルマガで紹介していただくのは、二度目となります。
最初は、2006/8/23「親力で決まる子供の将来 」No668
・「お茶でっせ」記事:2006.8.23
「親力で―」668号で「左利きで生きるには 週刊ヒッキイ」紹介される
お茶でっせ版新生活版


誠にありがたいことです。
感謝感謝!
宣伝ベタの私にとっては、ホントの願ったりかなったりのこと。

幸い、年末の忙しいときにもかかわらず、読者登録が急増中です。


今年最後の発行となります、29日発行の臨時増刊号
第114号(No.114) 2007/12/29冬季臨時増刊「既刊号一覧2007年後期」

で、とりあえず簡単ではありますが、読者の皆様に掲載報告をさせていただきました。

この最新号の発行部数は、305となっています。
(先週号が264部ですので、+41部。)


今年の目標の一つであった、発行部数300を、この年末の最後にきて達成できました。
(他の二つ―創刊二周年・通算百号突破―は、既にクリア。)

何事も最後まであきらめてはいけない、ということでしょう。


以下に「親力―」から、告知文を転載させていただきます。

レフティやすおさん から
↓↓↓↓
「今、あなたの子どもをアイドルにするなら、アイススケート…」
今、世の中は○○だから、○○に――。

本当にそれでいいのでしょうか? 私は違うと思います。
大事なことは、子どもの気持ちと、適性―生まれ持った資質です。

日本では毎年、十万人前後の左利きの子どもが生まれています。
確かに今の世の中、右利きの人は恵まれています。

それに引きかえ、左利きはちょっと暮らしにくい環境です。
小さい頃から右手を使わせるほうが便利になるのかもしれません。

でもそれは、やっぱりまちがった考え方だと思います。
人は、自分本来のありのままの姿で生きるのが一番いいのです。

私は、雑誌「R25」の左利き記事でコメントしましたように、
左利きの人も右利きの人と同じように、
自分らしい生き方ができるような、そんな社会の実現をめざして、
ご理解を求めるべく努力しています。

メルマガを通して、左利きについていっしょに考えてみませんか。
・「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」
http://www.mag2.com/m/0000171874.html

「R25」のコメントにも書きました内容を元に、自分の思いを伝える文章を考えてみました。

改めてブログ読者の皆様にもお願い致します。

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「右利きが左利きより多いのはなぜ?」

※本稿は、レフティやすおの他のブログに転載しています。

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2007.10.12

左利きアンケート第45回左利きのための生活技術指導者・コーチは必要か?

少し遅くなりましたが、わがホームページ『左利きを考える レフティやすおの左組通信』恒例<左利きプチ・アンケート>のお知らせです。

欧米では左利きの子供のためのティーチングの本やビデオが色々と出版されているようです。

ところが、残念ながら日本ではそのような本が全くといっていいほど見られません。
少なくとも私が今まで調べた範囲では見かけません。

かろうじて、左利き筆法についての本、編み物やギター演奏などの本がある程度でしょう。
それも、いつでもどこでも手に入るというものではありません。

また、左利きについての様々な技術を教えてくれる人の存在もあまり耳にしません。

左手での習字(書道)を教えている先生もいるようですが、あまり知られていません。

もう少しそういう技術の伝習が行われれば、左利きの人の生活も変わってくるような気がしますが、どうなのでしょうか。

今回はそういう点を考えてみましょう。

 ・・・

<左利きプチ・アンケート>第45回左利きのための生活技術指導者・コーチは必要か?

昨今は、左利きが左手を使う、左足を使う、…等々、左利きのスタイルで生きることが当然のこととして肯定されるようになって来ました。

人として生きてゆくためには、日常生活の上で様々な技術を身に付ける必要があります。

ところが実際には、左利きの人と右利きの人の動作には、ちょっとした違いがあります。

しかし、この差が意外に大きく感じられる場合もあります。

右利きのお手本や見本は、まわりにいくらでも見つかります。
道具も色々そろっています。

一方、左利きの場合は、その存在そのものが希少であるため、肝心のお手本や見本が手に入りにくい状況です。

道具も不足気味であったり、様々な難関があるように思われます。

こういう様々な技術の習得のために、適切なコーチを受けることができるかどうかによって、そこに非常に大きな差が生まれてくるのではないでしょうか。

例えば、字を書くといった場合にも、左手でもきれいな字を書く方法を教えてくれる人がいたら…。

刃物の使い方でも、裁縫でも、あるいはスポーツでも…。

自ずから違いが出てきそうです。

いや全く不要、昔の人はみな自分で工夫してきたのだし、人それぞれやり方があるのでは…、
という考えの人もいらっしゃるかもしれません。

あなたは、左利き生活を営む上で、左利きの人のために有効な技術を教える、左利きの人専門の指導者・コーチが必要だと思いますか?

以下の中から、最もふさわしいと思うものを一つ選んでください。

*投票者の利き手別で選択肢を用意しています。ご自身でご自分の利き手を右もしくは左と、どちらか判断した上で投票してください。

*一言言わせて、という方は投票後に表示されます一番下の「ご意見ボード」をご利用ください。貴方のご意見ご感想をお聞かせください。

1 (右利きの投票者)絶対必要
2 ( 〃 )できればいたほうがよい
3 ( 〃 )特にいなくてもよい
4 ( 〃 )全く必要なし
5 (左利きの投票者)絶対必要
6 ( 〃 )できればいたほうがよい
7 ( 〃 )特にいなくてもよい
8 ( 〃 )全く必要なし


 ※ 現在の結果を見るのは、こちら

*このアンケートは、07.9.23-10.27まで5週間(予定)に渡って実施されます。(その後は、表紙からそれぞれのページに移動し、受付しています。)

*今までに実施したアンケートを見る ↓
『レフティやすおの左組通信』<左利きプチ・アンケート>目次

 ※ 関連<左利きプチ・アンケート>:
第32回 非利き手使い指導を受けたことがありますか
第34回 あなたの父母は右利きor左利き?
第15回 あなたのまわりに左利きの人はいますか

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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2007.10.02

クツワSTADおけいこ用えんぴつけずり<両利き用>

文房具メーカーのクツワの主力商品スタッドSTADから、左利き用の文具が色々発売されていることは、このブログでも再三紹介してきました。


・2006.02.06 クツワSTADかきかた鉛筆左手用 お茶でっせ版新生活版
・2005.10.18 クツワSTAD左手用・左利き用文具 お茶でっせ版新生活版
・2005.08.20 鉛筆持ち方補助具(練習具)あれこれ お茶でっせ版新生活版
・2004.10.25 クツワの左手用学童はさみ お茶でっせ版

Enpitukezuriryou
今回は、「おけいこ用えんぴつけずり<両利き用>」です。

すでに、ホームページでは、読者からの情報でどういうものかは紹介済みですが、実物を手に入れましたので。こちらでも紹介しておきます。

*『左組通信』
左利きphoto gallery〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)

クツワSTADおけいこ用えんぴつけずり<両利き用>
・RS013BL 鉛筆けずり (ブルー)
(アソートでピンク有り) 本体価格\300 税込価格\315
・れんしゅう用の半木鉛筆つき
・「鉛筆の正しいけずり方が学べます。」
・「ガード付きなので安全に鉛筆を削る練習ができます。」
・なまえシール2枚入


※両刃のナイフに安全ガードをつけたもの。
普段は収納されていて、使うときにスライドさせる。
両刃ゆえに、右手でも左手でも(右利きでも左利きでも)使える。 ただ両刃ですので、片刃とは違って、最初の削り込む際に刃が食い込むように角度を大きくとらなければならない点が、ちょっと戸惑うかもしれません。


クツワ スタッド スタッド商品紹介 > 左利き用
両刃なので、右利き(右手)でも左利き(左手)でも使える、左右共用品です。

私の子供の頃は、「肥後守」という小刀があり、鉛筆削りによく使われていました。

私はこのナイフがうまく使えず(右利き用の片刃を左手に持つので、刃が裏返り、食い込まないため)、もっぱら、手持ちの四角い小箱型の鉛筆を回す式の鉛筆削りを使っていました。
(それ以前は、毎日親に削ってもらっていた。―これもいい思い出ですが。)

それがいつしか、安全という観点からでしょう―学校にナイフをもて来てはいけない、ということになり、各学級に据え置き型の手回し鉛筆削りが設置されるようになりました。

今でもそのせいか私はナイフでは鉛筆が削れません。
というより、削ったことがない、というべきでしょう。

今回この鉛筆削りを手に入れたので、ちょっと練習してみようかと思います。

最近の日本人は、子供に限らず、手先が不器用になってきているそうです。
この鉛筆削りが子供たちの手先の訓練に役立ってくれるといいなあ、と思います。


※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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2007.07.26

左手書字用お手本使用のネット書写塾

いつも自分のサイトのアクセス解析のついでに、左利きに関するネット検索を行っています。

すると、こんな情報が出てきました。


左利きにおける左手書字(左手筆記/左手書き)について、

『インターネット書写塾』というサイトの
「小学生向けコース」に、以下のような告知が出ていました。

左手で書いてもお手本がかくれない『手本右版』ができました
 

ネット検索で見ただけですので、詳しい内容はわかりません。

しかし、こういう「左手書字に配慮した書写塾がある」という事実は、「左利きは左手を使えばよい」という、私のような立場の人間にとって、非常にうれしいことです。


当たり前じゃないか、といわれれば、その通りです。

しかし、その当たり前が、当たり前として認知されるとは限らないのが、左利きの現状でもあります。


「きれいな字を書きたいなら右手で」という考え方の書写・書道教室が、まだまだ幅を利かしている中で、こういう書写塾が現れたということは、特筆に価することだと思います。


何事も、積極的に取り組んでみなければ―果敢に挑戦してみなければ、決して解決法は見つかりません。

「左手でもきれいな字が書ける方法」も、実際に書いてみなければ見つかりません

これからも「左手書字の正しい方法」を、右利き左利きを問わず、みんなでいっしょに模索してゆきましょう。



アルファベットの書き方に関して、左手書字に配慮したものを工夫しているサイトとしては、以下の岡邦雄氏のものがあります。

ペンマンシップ練習帳:右手書き/左手書き

「中学や小学校で、英語を学び始めるころの手書き文字練習用」としての印刷して使用するお手本です。


左手書字(左手筆記/左手書き)のための研究ページ
『レフティやすおの左組通信』
左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―

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2007.07.05

横澤氏「太一くん…」発言に見る左手、利き手差別の構造

「横澤彪氏「国分太一くん、箸は右手で…」発言に思うこと」お茶でっせ版新生活版
に続いて、もう一度、横澤彪氏の発言を取り上げます。

J-CAST テレビウォッチ 「横澤彪のチャンネルGメン69」
で、2007/6/27「国分太一くん、箸は右手で持とうよ」の続編とも言うべき記事を発表しています。


2007/7/ 2 「国分太一くん、オレも左利きなんだ」

ところが記事内容を拝読いたしますと、前回の記事で左利きの人たちから「左利き差別」と批判されたそのポイント、および理由を正しく理解されていない様子が見えます。

それゆえに、更なる混乱を来たしつつあるように思われます。

そこで、横澤発言に見る、左利き/利き手差別の構造―なにゆえに「左利き差別発言だ」といわれるのかを、私なりに考察してみました。

 ・・・

『哲学ってなんだ 自分と社会を知る』竹田青嗣/著 岩波ジュニア新書415(2002刊)
「第4章 近代の哲学者たち/2 自由をつきつめる/差別の本質観取」119-126p
の項を、参考資料として紹介してみましょう。

著者は、在日韓国人二世で、民族の問題に関して悩み、哲学に出合い、これを克服された方と思われます。
差別というものに関しても、自分の問題として捉えることのできる人物だ、と私は思っています。


---差別とは

差別の土台
 ―人間も競争原理の中で生きているので、必ず強いものと弱いものがいる。

差別
 ―近代に入り、人間はみな平等で同じ価値を持つ存在である、という考えが広まり、それにもかかわらず貴賎等の身分の差があることを指して呼んだ。

「差別」という考えは、人間はみな平等である、という近代人の人間理解を基礎としている。


---差別の本質

人間は誰でも大なり小なり、差別をしたりされたりしている。

【実際の行動でなくとも意識の上で、など思い当たるものは誰しもお持ちでしょう。私もそうです。】

差別というものは、好き嫌い同様、人間関係には普遍的につきまとうもの。


---「差別するという経験」の本質契機(=条件・要件)

差別語という呪文には、相手を「劣った存在」に変えてしまう力がある。
一方、呪文をかけたほうは、自分を「相対的に」優越した存在であると感じる。

この相対的な自己価値の上昇感覚が、つい差別をしてしまう秘密だ。


---外から見て、差別が醜いものと感じる理由

自分なりの努力でつかんだ自己のアイデンティティの確認ではなく、
他人を貶めて作り出した落差によって、心情的に相対的に自分を「上」にあるという感じるような方法だから。

他人の苦痛を利用して自己価値を持ち上げるような行為だから。


---呪文が力を持つ条件

共同体の関係。
(利き手に関して言えば、多数派の「右利き」、少数派の「左利き」。)

この内属が、自然なものとして信じられるということ。

そして、この共同体の優劣の関係が、一般通念として共有され信じられていること。

ここで初めて、差別語が呪文として力を発揮できるようになる。


人間がつい「差別」をしてしまう根本理由は、「アイデンティティ補強」。

<だから、どんな人間も対等な「人間」と見なすことが自分たちの社会の基本的でフェアなルールであるという自覚が薄いと、それができる立場に立つと誰でも「つい」差別してしまう。>123p

---差別しつつ生きることの本質

差別してしまう体質の人
 ―自己の自然なアイデンティティに不安がある。

自分なりの自己価値をそれなりに持っている人は、他人を差別する内的理由が少ない。

自己価値に不安があるほど、機会があれば、無意識のうちに他人の価値を貶め、自分の価値を相対的に引き上げようとする。

自分の価値を社会の一般通念だけで受け取っている。
無自覚に、社会の通念的な価値の中で生きている。
狭い価値観、世界像の中で生きている。

世間一般のルールを絶対視しており、うまく行っているときはそれでよいが、世間的な一般価値からずれてくると、決定的な打撃を蒙る。

【今回の、横澤氏の場合などは、その典型のような気がします。
世間的な価値観が変わってきているのに、それに気付かず、昔からの価値観を絶対的なものと考えて、意見を述べています。】


---差別されて生きることの本質

差別される側の人の危機
 ―自然な自己アイデンティティや自然な世界との親和性が脅かされている。

差別の呪文が、世間の一般価値に根拠を持つこと、その構造のなかで可能になっていることを自覚できないと、差別に負けて、自分自身へのうしろめたさ、不安、他人への攻撃性を抱きやすい。
そして、過剰に敵対意識や対抗意識を持つことになる。


差別は、個人の生き方の問題としてでなく、社会的な問題として、ルールや制度の問題として考えなければならない。

自分の問題としては、自己アイデンティティや自己価値についてどのような関係態度を取って生きているか、といった問題として捉え直したほうがいい。

<そうでないと、差別の問題は、しばしば、「差別語」など特定の差別現象批判や、差別はあってはならないし差別をする人は悪い人間であるといった、ごく一般的な差別教説としてだけ流通するようになるのである。>126p

 ・・・

★<「...オレも左利きなんだ」感想>

横澤氏の7月2日の記事について、私の感想を書いておきます。


「だから、左利きの人を非難したり、軽蔑したりするつもりはない。」

私も左利きだから、というのですけれど、前回なにが問題とされたのかの本質が理解されていない発言です。

問題はそういうところにはありません。
差別的と受け取れる発言である点が問題なのです。

人間はみな平等かつ自由である、という前提でものを考えているのが、現代の私たちです。
その中には「利き手の違い」も含まれています。
右利きであろうと左利きであろうと、右手を使おうと左手を使おうと。

基本的人権の尊重を謳う世界人権宣言「人権に関する世界宣言」が国連で採択されたのは1948年(昭和23)ですから、横澤氏が箸の手習いを始めた頃には間に合っていないかもしれません。

しかし、左利きの子供に対する無理な利き手の変更
(右手使いが正しい作法であるという観点から、誤った左手使いを右手に直す・正すという意味で「矯正」と呼んだ)
が及ぼす弊害について強調されるようになったのは、精神科医の箱崎総一氏が主宰した「左利き友の会」の運動が大きな役目を果たしたと考えますと、1970年代の半ば頃と思われます。

横澤氏がこの時期に自らの左利きに対する考え方を修正されておれば、時代の意識からのずれも修正できていたのではないでしょうか。


「躾をきっちり受けてきたオレ」「左手で箸を使っているのはいただけない」、およびラストの川柳に見られるように、
自分の努力を高く評価し、それに対して国分太一くん(および左手箸の人たち)の努力の欠如を指摘して、 
<他人を貶めて作り出した落差によって、心情的に相対的に自分を「上」にあるという感じ>を読者に与え、外から見て、醜い差別だと感じさせたのです。


「右手で箸を使ったほうがいいと思うのは、それが食事のマナー、作法だと考えるからだ。日本の文化では右手で箸を持つのが食事の作法とされてきたし、箸の置き方や料理の配膳の仕方は、右手で箸を持つことを前提にしている。」

ここ何十年かの間に、左利きに対する考え方が変わってきています。
そういう時代の変化とご自分の価値観・考え方のずれを表明しています。

いつまでも子供の頃に習った教えを絶対視しているのは、人間的に進歩のない証拠と受け取られます。

大人になれば、人の意見を無批判に信じるのではなく、検証してみるべきなのです。
五感を目いっぱい使って世間をよく観察し、自分の頭でしっかり考え、価値観や世界観を再構築する。
それが日々勉強するということでしょう。


「国分太一君に「箸は右手で持とう」とあえて注文をつけたのは、彼が「芸事」にたずさわるタレントだからだ。たとえバラエティであっても、テレビ番組で食事をするのはプライベートではなく、れっきとした仕事である。メシを食うのも芸のうち、なのである。」

きっと箸使いで考えておられるからお分かりになられないのでしょう。
こういうときは、他のことに置き換えてみるのです。

放送の仕事を長年されていた方ですので、放送関係の事柄に置き換えればよくお分かりになりましょう。

例えば、左手箸を方言に、右手箸を標準語・共通語に置き換えれば、一目瞭然でしょう。

アナウンサーは全国向けニュースで方言はご法度、役者も芝居の設定によっては方言はダメでしょう。
また、古典芸能などでも当然好き勝手とは行きません。

役者は役柄が設定されているときは、それに従うべきでしょう。

しかし、フリートークの番組なら方言でもOKのはずです。
自然体でいいのです。

お笑い芸人でもそうです。
全国向け放送でも関西弁バリバリの大物芸人さんがいます。

箸使いも同じです。
役柄ならば、それに従う。それ以外は自由です。

これが今の時代の標準的な考え方でしょう。


「テレビを見ている多数の視聴者に対する影響力も考えると、日本の食文化にのっとったマナーを大切にしてほしいと思うのだ。」

「視聴者に対する影響力」→「左手箸は悪影響を及ぼす」という解釈が可能になり、こういう言葉を使うと、いよいよご自身の時代とのずれを表明したことになります。


「つい言葉に勢いがついてしまったのかもしれない。」

前回の記事のラストの川柳。ブラック・ユーモアのセンスも空回りです。

つい~してしまった、という場合は、たいてい軽薄な行動です。
上記の本に書かれていたように、そういう行動を起こす要因を内に持っている証拠です。

結局は、本人が左利きであろうとなかろうと、左利きに対する差別的な言動を起こす要素を心の中に持っている人がいる、ということです。

何度もいうように、それは、結局、自分の考えが不足しているからです。
何事もよく観察して、自分の頭でしっかりとものごとを考える、という姿勢を持っていないことに起因しているのです。

 ・・・

★<ブログの特性>

横澤氏の発言が摩擦を生じた原因は、ブログというメディアの特性を十分認識されていなかったからではないでしょうか。

従来のメディアは送り手側からの一方通行でした。
また、過去に書いたものは「済んでしまった」ことで取り返すことができず、修正も削除もできませんでした。

読者が書き手の意見に不満を持っても、同じ土俵で議論することはできませんでした。
発表の場を持たない大半の人々は、あきらめて見過ごすしかありませんでした。

しかし、ブログは違います。
双方向性を持ち、同じ土俵で意見を公開できます。
もはや黙っていなくてもいいのです。

ここでは書き手側も従来のような書きっ放しは許されません。

そういう特性を認識できていたのかどうかも一つのポイントでしょう。


そして、このネットを生活の中に取り込んでいる人たちの多くは、人権宣言以後に生まれた人たちであり、かつ箱崎左利き友の会の活動以降に育ってきた人たちでしょう。

私や彼らにとって、横澤氏のような価値観や考え方は、古い時代の間違った考えだ、と判断されます。

今でも横澤氏のような価値観や考えを持つ人は少なくありません。
しかし、現在のネット上に限って言えば、圧倒的に少数派に属するでしょう。

たとえ世間一般から偏向した考えを表明していても、これが私のような素人の無名ブロガーによる人知られぬブログ上であれば、さほど問題にはならなかったでしょう。

ところが、実際は舞台も書き手もそうではなかった、ということです。

 ・・・

★<マナーや作法についての考え方>

「...オレも左利きなんだ」のコメントを読んでいますと、マナーや作法についての考え方の違いが云々されています。
その点について、上記の『哲学ってなんだ』を読んで考えた私の意見を書いておきます。


近代以降、人間はみな平等で、かつ自由な権利を持つ存在である、という考えが基本となりました。

一方、ものごとには、誰もが理解を共有できる普遍性のある共通了解の領域(自然科学や数学など)と、それぞれに立場が異なる共有できない、多様性に満ちた価値観や世界観などの共通了解の成立しない領域(宗教や美意識など)の二つがあります。

そこで現代では、お互いが平等でかつ自由な存在であることを考慮し、共有できる普遍的な考えをもとに、それぞれの多様性を承認し合い、お互いの関係を調整することで共存しようと考える時代になっているのです。


これを箸使いに当てはめますと―

・右手使いも左手使いも、平等かつ自由な人間同士である。
・普遍的な考えとして共有できる点は、「箸を上手に使える持ち方」が大事だ。
・多様性としては、「右手で持つのが正しい/美しい」、「左手で持ってもよい/上手に使える持ち方こそ大事」があります。

ここで、普遍的な考えに基づき、「箸を上手に使える持ち方」でさえあれば、互いに多様性を認め合い、どちらの手で持ってもよい、と考えるのです。

これが現代的な考え方ではないか、と思います。

 ・・・

横澤氏はこれ以上名を汚さぬように、「読者に対する影響力も考え」、改めて熟慮の上、収拾の道を探るほうが賢明でしょう。


* 左手箸&箸使い関連記事:
2004.11.14
ネットで拾った左利きの話題:マナーの悪いCM
2005.07.31
お箸の正しい持ち方に関するあれこれ

<横澤氏「太一くん…」左手箸発言>追加記事---(2007.7.16)
メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第90号(No.90) 2007/7/14「<特別篇>横澤氏「太一くん...」発言から考える」

前の記事
・2007.06.30 横澤彪氏「国分太一くん、箸は右手で…」発言に思うこと
お茶でっせ版新生活版

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2007.06.30

横澤彪氏「国分太一くん、箸は右手で…」発言に思うこと

しばらく忙しくて自サイトのアクセス解析を見る機会がありませんでした。
本日(6/29)久しぶりにのぞいてみると、うちのサイトとしては非常に多くの閲覧を得ているページがありました。

『レフティやすおの左組通信』内
「<レフティやすおの左利き私論2>右手使いへの変更(左利き矯正)について」

というページです。

下に紹介する記事のコメントの一つにリンクを貼られていました。
(コメント・ページ)


横澤彪のチャンネルGメン69
2007/6/27「国分太一くん、箸は右手で持とうよ」


左手箸およびこのような考え方に対する私の意見に関しましては、リンク先の意見をご覧いただければよいかと思います。

ここでは、それ以前にこのような意見をお持ちになる人全般について、そういう考え方に対する私の意見を述べて見ます。

 ・・・

この記事の中で、タレント国分太一さんの左手箸を取り上げ、

「ただ一つ残念なのが、食べるときに左手で箸を使うことだ。箸は右手で持つもの。そういう躾をきっちり受けてきたオレのような世代の者には、左手で食べるのはすごく違和感があるんだよな。/... やっぱり左手で箸を使っているのはいただけない。今からでも遅くないから、箸は右手で持とうよ。/... /左手は ケツを拭く手だ 箸持つな」

とコメントされています。

ここに書かれた御意見は、きっと御自分の意見ではないのでしょう。


人は誰でも何事に対してもそれなりに自分の意見を持っている、と考えがちです。

しかし、自分の意見と思っているものもそのほとんどは、実は自分の内から出てきたものではなく、外から来たものだそうです。

『娘と話す哲学ってなに?』ロジェ=ポル・ドロワ/著 藤田真利子/訳 現代企画室/刊(2005)
にこんなことが書いてあります。長くなりますが、引用します。

「... よく見てしっかり考えないと、間違った考えを正しいと信じてしまうということなのさ。で、これがしょっちゅうあるんだね。じつにありふれた、よくあること、と言ってもいいくらいだ。いつも聞かされているからそれが正しいと信じる。小さいときに教えられて、ほかの人もみんな同じことを言ってる。わたしたちの頭の中に持っている考えというものは、ほとんど全部が頭の外から来ている。実際はどうやって入ってきたのか、知らないうちに入り込んでいる。それがどこから来るかと言えば、家族からのこともあれば、周囲の人たちや友達からのこともある。自分の考えと言ったって、それを作り上げたのは普通、自分自身じゃないんだ! ... /そういう考えがわたしたちのなかに入り込んで根を下ろす。それはほんとうに選んだわけでもないのに「自分の」考えになる。それが「いい」とか「悪い」とか判断することもほとんどない。正しいのか間違っているのかをほんとうに知ろうとすることもないんだ」
 <1章 正しい考えを探す>26-27p


この横澤氏の意見は、
<自分の五感を目いっぱい働かせて情報を集め、脳みそに汗をかくほど考え抜いて得た答えとしての自分の意見>ではないはずです。

「箸は右手で持つもの。そういう躾をきっちり受けてきたオレ」と記事の中にも書かれていますように、それは昔の人からの教えを、盲目的に何の疑いもなく、信じ込んで忠実に守っているだけなのです。

単に外から得た意見を自分の意見のように思い込んでオウム返しに伝えているだけなのです。


このように考える人は少なくありません。

以前、私のメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(レフティやすおの左組通信メールマガジン)』第42号(No.42) 2006.8.5 「左手で字を書くために(3)」

「左利き子育て一口メモ マナー本・作法本」で紹介しました、

『箸づかいに自信がつく本 美しい箸作法は和の心』小倉朋子・監修(リヨン社 2006年1月刊)

という本の「第一章 箸使いってそんなに大事?」の冒頭「こんなお箸の持ち方していませんか?」で、「直したいお箸の持ち方」として、平行型(スプーン型)、交差箸、つかみ箸とともに、左手箸をあげています。

著者は、昔習った正しい教えを忠実に現代に伝えよう、とされているのでしょう。

しかし、結果的にそれは、部分的には現代に通用しないものになっています…。


これがひとつの現実です。

非常に残念なことに、自分の頭で真剣にものごとを考えていない人というのは、結構いらっしゃるものなのです。


横沢氏も小倉氏も、利き手について左利きについて、真剣に何時間も何日も何ヶ月も何年も考え続けたことはないのではないでしょうか。
左利きについて、人を見、人に聞き、本を読み、自分で体験したこともないのではないでしょうか。

お恥ずかしいながら、私の左利きに関する意見は、物心ついた時から現在まで40年以上、時にブランクはあっても、自分自身の体感に基づき、自分自身の体験を通して、時に人の姿も見、人の意見も聞き、本も読み、サイトも閲覧し、その上で自分の頭で考えて考えて考え抜いて出した意見です。


私は、利き手・左利きの問題を取り上げるときに、教育というものを一つの柱に考えています。
それは、こういうところにその理由があるのです。

左利き系の有名なサイトの一つでは、<左利きの人がこんなにいっぱいいる、左利きって当たり前>なのを示すことで、左利きに対する考え方を変えてゆこうとしています。

私はそれではダメだ、と考えています。

なぜならば、人は自分の見たいものしか見ない、自分の聞きたいことしか聞かない、自分の解釈したいようにしか解釈しないもの、だからです。


だから、教育が必要なのです!

何事も一から教育することが重要になってくるのです。

きちんとした人権教育の一環としての利き手教育というものが。

私はそう考えています。

<横澤氏「太一くん…」左手箸発言>追加記事---(2007.7.16)
「お茶でっせ」記事第二弾
・2007.07.05 横澤氏「太一くん…」発言に見る左手、利き手差別の構造
お茶でっせ版新生活版
メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第90号(No.90) 2007/7/14「<特別篇>横澤氏「太一くん...」発言から考える」

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---
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2007.04.20

輪ゴムでできる簡単・お箸の持ち方練習具

2005.7.9「百円ショップのおはしのけいこ(子供用練習箸)」お茶でっせ版新生活版 で、ちょっと紹介しました、輪ゴムを使う簡単お箸の持ち方練習具(左右両用)の作り方を、ホームページのお箸のページに追加しました。

最近は、大人の方でも自分のお箸の持ち方が気になる、ぜひ直したいとお考えの人も増えているようです。

でも、わざわざ買ってくるのは面倒だ、という方、あるいは探しに行くのも面倒だ、あるいは、左利きなので適当なものがみつからない、という方もいらっしゃるでしょう。

百円ショップで売っていたお箸の練習具は、非常に簡単にまねして作れるものでした。
もちろん両手どちらでも使える、左右両用の共用品です。

正規の商品を買う前に、<お試し>として作ってみてもいいかもしれません。

詳細は、以下から ↓
『レフティやすおの左組通信』
左利きphoto gallery〈HPG5〉左手/左利き用お箸・しつけ箸(練習用箸)

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2007.04.10

4月6日産経新聞の左利きの投書

4月6日の産経新聞朝刊の読者の投書欄「談話室」に、左利きについての投書が掲載されました。

地方によって掲載されるものが異なっている可能性があるので、(大阪版)と書いておきましょう。

---
43歳のお母さんの投書です。
ご自身左利きで小さいときはご両親や周りの人が右利きにしようと必死だったそうです。
学校でも左手を使おうものならすぐ注意された。消極的になり、自信を失った。人前で字を書くのが嫌いになったそうです。

でも、それほど辛い思いをしても、今でも左利き。

で、10歳の息子さんも左利き。
息子が左利きと分かってうれしかった。左利きは「個性」。その芽を摘み取ることなく、のびのび育って欲しい。息子は今まで嫌な思いをしたことがないようだ、という。

「まだまだ不便なことが多い世の中だが、息子といっしょに自信を持って生きていきたい」、と結んであります。
---

私には、非常にうれしい投書です。
皆さんがこのような考えを持っていただけるとよいのに、とつくづく思います。

ある程度年配の左利きの人なら、大なり小なり似たような経験のあるお話です。
しかし、今でもまだまだ理解が足りないとしかいえないような大人が少なくありません。

私の場合は、小学校入学時に母親が先生に相談し、左利きのままでよいという助言を受け、以来左手で生活してきました。

人は、本来の自分の姿で生活するのが一番快適です。

相田みつをさんの言葉にあるように、トマトはトマトでいいのです。
メロンにならなくてもいいのです。

嘘偽りのない、素直な自分であれれば、最高です。
お互い、自信を持って生きてゆきましょう!

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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2007.01.05

左利きアンケート第36回利き手は変えられると思いますか

年末年始のバタバタで遅くなりましたが、恒例の『左組通信』表紙<左利きプチ・アンケート>欄でのアンケートのお知らせです。

今回は、いよいよ左利き問題の本丸ともいうべき、利き手の変更についてのアンケートです。

 ・・・

<左利きプチ・アンケート>第36回 利き手は変えられると思いますか

近年は左利きのイメージもアップし、スポーツ関係では特にその傾向が強いようで、左利きにあこがれるという人も確実に増えています。
そこで、わが子を左利きに変えられないか、と考える親御さんも少なからずいらっしゃるようです。

一方、いまだに左利きの子の左手使いは「直さなければ」と考える人々もいます。

また、左利きが悪いというわけではないが、右利き偏重の社会で苦労するのではないかという不安から、できれば右手を使えるようにしたいと願う親御さんも少なくないようです。

では利き手というものは変えることができるのでしょうか。
あなたはどのようにお考えになりますか。

大人は無理でも子供なら、という考えもあるでしょう。
ここでは、子供の利き手の変換についての考えをお尋ねします。

右利きであれ左利きであれ、訓練すれば誰でも字を書いたり絵を描くことや箸を使うこと、ボールを投げたり打ったりなど、どのような作業であれ、左手でも右手でも自由に使いこなせるようになる。

あるいは、何でもできるとはいえない、できないこともあるけれど、字を書くとか箸を使う、ボールを投げるなどの限られた一部の作業に関してなら訓練で自由に使いこなせるようになる。

もしくは、元々右利きや左利きに近い性質を持っている人なら、訓練によっては利き手を変えることもできる場合がある。

いや、やっぱり人間というものは、持って生まれた性質を変えることはできない。多少は使えるようになるかもしれないが、自由自在に使いこなせる利き手の域までは無理。

―などなど色々な意見があると思います。

以下の選択肢から、最もふさわしいと思うものをひとつ選んで投票してください。

*投票者の利き手別で選択肢を用意しています。ご自身でご自分の利き手を右もしくは左と、どちらか判断した上で投票してください。

*一言言わせて、という方は投票後に表示されます一番下の「ご意見ボード」をご利用ください。もっと言わせて、という方は掲示板もご利用ください。貴方のご意見ご感想をお聞かせください。

1 (右利きの投票者)変えられる:訓練すれば誰でも何でも
(左から右、右から左、あれもこれも)
2 ( 〃 )変えられる:一部の動作なら訓練により
(できることとできないことがある)
3 ( 〃 )変えられる:元々その傾向がある人は
(変えられる人と変えられない人がいる)
4 ( 〃 )変えられない:努力しても生来の性質なので
(ある程度は使えても、自由自在にはならない)
5 (左利きの投票者)変えられる:訓練すれば誰でも何でも
(左から右、右から左、あれもこれも)
6 ( 〃 )変えられる:一部の動作なら訓練により
(できることとできないことがある)
7 ( 〃 )変えられる:元々その傾向がある人は
(変えられる人と変えられない人がいる)
8 ( 〃 )変えられない:努力しても生来の性質なので
(ある程度は使えても、自由自在にはならない)

 ※ お手数をおかけしますが、投票は『レフティやすおの左組通信』表紙<左利きプチ・アンケート>

 ※ メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第61号(No.61) 2006/12/23「<左利きプチ・アンケート>第36回」からも投票できます。(今回もメルマガからの先行投票を実施しました。)

 ※ 現在の結果を見るのは、こちら

*このアンケートは、06.12.24-07.1.27まで5週間(予定)に渡って実施されます。(その後は、表紙からそれぞれのページに移動し、受付しています。)

*今までに実施したアンケートを見る ↓
『レフティやすおの左組通信』<左利きプチ・アンケート>目次

*関連アンケート:
第3回 左利きの子に右手使いを試みるべきか否か
第21回 左/右利きにあこがれたことがありますか
第32回 非利き手使い指導を受けたことがありますか

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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2006.10.28

子どもに「自由」の獲得の経験を:メルマガ『親力で―』から

遅くなりましたが、前回の記事「子供に自分で選択できる自由の実感を:メルマガ『親力で―』から」に引き続き、親野智可等先生の教育メルマガ『親力で決まる子供の将来』で連載されていた「子どもの人生は子どものもの」への感想の第二弾―連載完結に当たっての総まとめ的な感想です。

この文章は、先にメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第51号(No.51) 2006/10/14「左手で字を書くために(7)」に発表した、「■左利き子育てメモ■「子どもの人生は子どものもの」感想」を新たに加筆修正したものです。

 ------

「子どもの人生は子どものもの」への感想を『お茶でっせ』に掲載しました。
左利きからの視点をからめて親の期待と子供の自由について考えてみました。
この連載が終わりましたので、その後の感想も含めて、少し書いてみます。

 ・・・

村瀬学・著『10代の真ん中で』(岩波ジュニア新書389 2002年刊)という本の中に、
 

 「子ども」が「大人」になるっていうのは、結局は「親のルール」から「子のプラン」が出てゆくことであり、親はそれを、どこかの時点で、承認し支援してゆくしかないんだ。問題は、その「時点」を「いつ」と親は考えるべきかってことだ。

―とあります。
そして著者の村瀬氏は、自分の経験からその「時点」を「13歳」だと思う、と書いています。
この時期になると親離れし始める時期だと覚悟すべきだ、と。

この“「親のルール」から「子のプラン」が出てゆく”決定的な親離れの時期は、なるほど13歳ぐらいがひとつの大きな分岐点かもしれません。
しかし、それは自分の進路も含めて自己の意志により、ものごとを決めてゆく能力を持った、本当の意味で「大人になる」時期のことでしょう。

その前の段階として、もう少し低いレベルの“「親のルール」から「子のプラン」が出てゆく”―いってみれば、大人への「脱皮」をはかる段階がいくつもある、と思います。

まずは親の手の届く範囲から、次に親の目の届く範囲から…、と徐々に子供は活動範囲を広げつつ冒険を重ねます。
そのたびに、より小さな“「親のルール」から、次の一回り大きな「親のルール」の世界へ「子のプラン」が飛び出してゆくのです。

こういう経験をいくつも重ねることで、子供はその都度、自己決定能力を養って「大人」になり、本格的な旅立ちが可能になるのです。

村瀬氏は別の言い方として、「学校や親のスケジュール」から「子のスケジュール」が「別立て」になる、という表現を使っています。

「自分のスケジュール」を立てることで、「親の予定表」から離れ、自分の走るレールを「先」に引き出すわけだ。それが「親離れ」であり、「大人になる」っていうことではないか

―と、いう。
なるほど、そういう自分の行動を少しずつ自分で管理し、自己決定してゆくのが大人になるということでしょう。
そして、そこに至るまでには一定の過程、あるいは段階がある、と思います。


このとき子供のためといって、先回りして子供の前にレールを敷いて行けば、子供はただそれに乗るだけで、自己決定能力を養うことができなくなってしまうでしょう。

運よくそれで何の問題もなくすごしていったとしても、その子はあやつり人形のように無気力なマニュアル人間になってしまいそうです。
あるいは、どこかでプッツンして道を踏み外すことになるかもしれません。

親が子供に代わってその人生を生きてやることはできません。
親は一生子供の面倒をみることはできません。

自分で生きる力を子供に身に付けさせるのが、親の務めでしょう。

子供のために先回りして考えてやることは必要でしょう。
しかし、実際に生きるのは、子供自身です。

最後には子供が自己決定できるように、親は様々な選択肢とその可能性を示すだけにとどめるべきではないでしょうか。

子供の人生は子ども自身が決めて初めてスタートするのだと思います。

親は「子どもの人生は子どものもの」として受け入れ、子供の成長に合わせてその許容範囲をひろげ、子供の自由に任せてゆくのです。

そういう「自由」の獲得の経験が、人生を生き抜く子供の力になるのでしょう。


―そんなことを考えました。

 ・・・

左利きの問題でも、左手使いでは不便だろうというのは、親の考えです。
子供の考えは違うかもしれません。

左手以外に右手もあるよ、左手用にこんな道具もあるよ、左手使いは不作法だって言う人もいるよ、左利きはカッコイイって言う人もいるよ、…。

様々な選択肢と可能性と現実の世界を子供に提示して、そのなかから子供がどのような道を選ぶのかを見守ってあげるのも、ひとつの親のあり方ではないでしょうか。

小さい子には理解は無理だろうとか、一時の苦痛や苦労は忘れてしまうだろうとかではなく、子供も一人の人間として扱う部分が必要です。

自分ならどうだろう、と考えてみるのも大事です。

そして、子供の内なる自由意志を育ててあげてください。

その上で、子供が決める機会と子供の決定を支援する環境を与えて欲しいと思います。

最後に親野先生の言葉で締めくくりとします。
 

 > 子どもの自由を保障してやってください。
 > 自由は人間の生得の権利なのですから。

 > 子どもの自由を保障してやってください。
 > 自由は人間の存在価値そのものなのですから。

2006/10/2「親力で決まる子供の将来 」・・No698「子どもの人生は子どものもの」の13回目

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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2006.10.01

子供に自分で選択できる自由の実感を:メルマガ『親力で―』から

今、親野智可等先生の人気教育メルマガ『親力で決まる子供の将来』で、「親力147・・・子どもの人生は子どものもの」が連載されています。

『親力で決まる子供の将来』
2006/9/20・・No686~「親力147・・・子どもの人生は子どものもの」
最新号

今、マスコミで盛んに持ち上げているスポーツ界の親子鷹とも言うべき人たちの「○○家の子育て」に関して、教育者として注意を促されています。

これらはあくまでもひとつの成功例であり、その裏には数々の報道されない後悔が渦巻いているものであり、そのまま受け取るのは危険だというのです。

その失敗例として、奈良の家族3人放火殺人事件や、絵が好きだった男の子の例、なんでもよくできた女の子の例を挙げておられます。

習い事をいっぱいやっていた少女は、五年になった時、学校に来なくなりました。
それまで、全てにおいて模範的ないい子で「いや」とか「やめたい」などと言ったことがなかったのが、です。
親の方には、子どもに無理をさせているとか押しつけているという意識は全くなかったのです。
しかし、とうとう限界が来てしまったのです。

そして、こういう子が今たくさんいる、と親野先生は言います。

親は気をつける必要がある。
無理に過剰な要求をしているつもりがなくても、結果的にそうなっていることもある、と。

ここには「親の強い思いの押しつけ」、「子どもの意思、特質、能力の無視」とのふたつの問題点がある、と指摘されています。

なぜそんなことになるのか、その理由は―
「自分の夢や願いを子どもに託す親がいる」、「それがこの子のためだと親が思っている」から。

例え愛情から出たものであっても、これらは「子どもの人生を奪うこと」なのです、と。

「子どもは、親の強い思いを見せられると、なかなか「いや」と言えないものなのです。
親を愛していますし、親を喜ばせたいとも思っています。

親をがっかりさせたくないという気持ちは、子どもならみんな持っています。
ですから、「いや」と言わないからといって、だいじょうぶということにはならないのです。」

 ・・・

この連載は、まだ続いています。

私の感想を、先生への返信から引用しておきます。

------

「子どもの人生は子どものもの」毎回興味深く拝読しております。

私はつい何事も左利きに結び付けて考えてしまうのですが、今回のテーマもまた左利きの子供に対する教育に当てはまります。

右利きの親御さんが、左利きのお子さんに右手を使わせようとする気持ちになるのは、その子のその後の人生において、左手を使うより右手を使うほうが便利で、日常生活が楽になるのではないか、という考えによるようです。

特に書字において、その考えが根強くあるように思われます。
他のことは左手使いでもよしとする人でも字だけは右手でないと書きにくいのではないか、なかでも毛筆習字に関しては、これは絶対左手では書けない、右手でないときれいに書けない、という考えが強いようです。

しかも、左利きの親御さんのなかにもこの考えを持つ人がいます。
自分が左手書字で苦労したから、子供は小さいときからやれば慣れるだろう、と右手書字を強いる人がいます。

子供の意見を尊重しているという親御さんのなかにも、本当に子供の自発的な意思を確認できているかどうか、はなはだ怪しい場合もあるような気がします。

親は子供の笑顔を見るのが好きです。
しかし、子供というものは、親が子の笑顔を見たいと思う以上に、親の喜ぶ顔を見たいものなのです。
そして、親の求めにできるだけ応えたいと思うものです。

私のもとに持ち込まれた相談のなかにも、お父さんが強く右手を使うように言うので、というお子さんがいました。
最終的に、お父さんが、もういいんだよ、自分の使いたいほうの手を使えばいいんだよ、と子供さんに話して解決に至ったと聞いています。

私自身もそうでした。
私は学校の先生になりたかった時期がありました。
でも、経済的な事情もあり、自分の知っている世界に進んで欲しいという親の希望もあり、私も物作りは好きな方だったので、大学はあきらめて工業高校に進みました。

15歳は子供ではないと思われるかもしれません。しかし、今の私から見れば、本当に子供です。
子供が自分の意志を貫くのはなかなかむずかしいものです。

今私は、結局のところ、次善の道を進むのは最善の道が閉ざされてからでもよいのではないか、と考えるようになりました。
まずは自分の一番を求め、それがどうにもならないとわかってから、次善の策を練れば良いと思います。

>なぜなら、子どもの人生は子どものものだからです。
>誰にも自分の人生を自分で決める生得の権利があるのです。

>子どもの内に秘めている意思を引き出してやることこそ、親のやるべきことです。

まさにその通りだと思います。

「子どもの人生は子どものもの」という考えを持って、正しく子供の教育に当たって行けば、このような問題もクリアできるのではないか、と私も考えています。

なかなかむずかしいことですが、必ずやらねばならないことです。

ヘレン・ケラーの自伝に、教育についてこんなことが書いてありました。

「生徒が自ら進んで勉強するためには、勉強中も休憩中も、「自由」は自分の手の中にある、と感じなければならない。そして、自ら勝利の喜びと敗北の失望感を味わってはじめて、嫌いな課題でも本腰で取り組み、単調な教科書の勉強も、勇気を持って楽しくやり抜こう、と決心できるのだ。」『奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝』小倉慶郎訳 新潮文庫

子供の人生の教育も同じことだと思います。

自分で選択できる自由がある、という実感を子供が持てなくてはいけません。

日本の子供は、特に大人の顔色をうかがう傾向が強い、と子供の発育を研究している専門家は言います。

これは、心に留め置く必要がある、と思います。


また、思いのたけを長々とつづってしまい、失礼いたしました。
では、続きを楽しみにしております。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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2006.08.23

「親力で―」668号で「左利きで生きるには 週刊ヒッキイ」紹介される

本日(8月23日)発行の「ドラゴン桜」などで有名な、親野智可等先生の教育メルマガ「親力で決まる子供の将来 」No.668で、私の左利きメルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイ」が紹介されました。

私の書いた紹介文が掲載されました、というのがより正確なところです。

読者数3万超というメルマガです。
多くの人の目にふれるかと思うと、うれしいような怖いような気がします。

これを機に、一層の気合を入れて取り組もう、と決意いたしました。

親野先生、貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
感謝いたします。
そして、ご期待に応えられるように、これからも精進してゆこうと思います。

親野先生のお世話になるのは、これが二度目です。

前回は「UD百マス計算」のことでした。
このアイデアは既存のものでしたが、私からの問題提起として、先生のメルマガで取り上げていただきました。

当時は、先生もまだ無名でらっしゃいましたが、今は違いますからね。
本当に光栄に思います。

今回は、先生の新著『「親力」365日!』で、左利きを取り上げていただいたのが縁になりました。
(こちら本欄での紹介はまだですが、「お茶でっせ」サイドバーや、『週刊ヒッキイ』第43号、『左組通信』「自分史年表」『本屋』では紹介済みです。読者の皆様も、ぜひこの新著、一度目を通してください。)

左利きの人たちのためにも、この機会を活かしたいものです。

さっそくこのニュースを最新号でもお知らせします。
週末の最新号が今から楽しみです。

私のメルマガが、少しでも世の人々のお役に立てれば…、幸いです。


2006/8/23「親力で決まる子供の将来 」・・No668「続き・親子遊びをたっぷりやっておくと、マット、跳び箱、鉄棒が得意になる」

「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」


(親野先生関連記事)
「お茶でっせ」 
2004.05.11 現役小学校教師がメルマガで取り組む左利き問題
2004.06.16 改良版「UD百マス計算」が紹介されました
2004.10.07 人気メルマガ「親力で決まる子供の将来 」が本に
2004.12.24 「親力で決まる子供の将来」がメルマガ大賞一位に!
2005.04.09 メルマガ『親力―』の親野先生、ブログに進出
・2005.09.12 左手・左利き用定規(ものさし/物差し)のこと 
お茶でっせ版新生活版

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2006.06.28

赤ちゃんの利き手―産経新聞・新赤ちゃん学・右利き左利き

Achangakumigihidari
2006年6月27日の産経新聞朝刊<生活>面の「新赤ちゃん学・国際学会、日本へ(12)」「右利き左利き」がテーマになっていました。

以下、記事の紹介です。

 ・・・

米ノースカロライナ大学グリーズボロ校ジョージ・F・ミッシェル教授は、赤ちゃんの利き手を調べている。
教授の研究方法は、「利き手とは、手を使うときの好み」と考え、赤ちゃんがおもちゃで遊ぶ様子を観察し、手の動きを分析する。
7,9,11,13カ月の赤ちゃんにおもちゃで遊んでもらい、どちらの手を頻繁に使うか、どちらの手の方が複雑な動きができるか、といったことを観察する。

57パーセントの赤ちゃんに使う手の好みがあった。
41パーセントが右手、16パーセントが左手。
新生児は潜在的に右利きの傾向が強いという研究結果もあり、やはり、人間には右利きが多い。

「実はこの傾向はヒトに特有のものなのです」と教授はいう。
チンパンジーなどに比べて、ヒトは右利きに偏った分布を示す。

しかし、発達にしたがって利き手は変化している。

「利き手といってもはっきりと右、左、と分けられるものではない。右の傾向が強い、やや右傾向、どちらともいえない、左の傾向が強いなど、その度合いの強弱があります」

成長にともなって右傾向が強まったり弱まったりもする。
そこには社会的、環境的な要因が影響している、と考えられる。

両親の利き手との関係を調べてみた。
母親が右利きだと子供はどう変化するか。

7ヶ月の時に右傾向の強かった赤ちゃんは、11ヶ月の時点ではさらに右傾向が強まっていた。
逆に左傾向の強かった赤ちゃんでは11ヶ月の時点では、その傾向が弱まっていた。
明らかに親の利き手の影響を受けていた。

「右利きがいいとか、左利きがいいとか、そういうことはまったくありません」

どちらかの利き手のほうが、何かの動作をやりやすいということはあるかもしれないし、文化的にどちらかの利き手を重視することがある。
たとえば日本では右手に箸を持たせるようにしつけていた。

「文化的な規範は時代とともに変化します。こだわらずに、赤ちゃんにはやりたいようにやらせてあげてほしい」

みんな、いろいろ。ひとりひとり違っているからこそおもしろい。

 ●産経新聞2006.6.27朝刊<生活>面「新・赤ちゃん学/国際学会、日本へ(12)/右利き左利き 【見出し】個々の好み+周囲の環境」(岸本佳子)より

 ・・・

*
子供の利き手がいつ頃から明らかになるか、あるいは子供の利き手はいつ頃決まるのか、といったことがよく話題になります。

従来よく言われるのは、子供が3歳ぐらいになるとおもちゃやスプーン等のものや道具をどちらかの手でよく使うようになリ、これが利き手に気付く始まりだろう、ということです。

そして、学者の研究でも8歳ぐらいで完全に利き手が固まる、といわれてきました。

もちろん利き手といっても、実態は、この新聞記事の中にもありましたように、実際に使う手の偏りの傾向を表すものです。

右利き左利きといっても、スイッチをオン・オフするような、列車の線路のポイントを右に左に切り替えるような、明確なものではなりません。
中央分離帯のない道路のどの辺を通るかといったようなものでしょう。右に寄る人、左に寄る人、真ん中を行く人…。

以前(2004.09.19)、「ヒトにはなぜ利き手ができたか」 で、 ヒトという種は右利きが標準にできているようだ、といった内容の記事を書きました。

今回の赤ちゃんの利き手の調査でもそれが証明されたように思います。

この教授の調査方法こそ、より実態に近い利き手調査のあり方ではないでしょうか。

従来行われてきた利き手調査の方法としては、自己評価に基づくものや、こういうときにどちらの手を使うかといった一定の質問に答える調査票によるものがあります。
しかし、これでは、外的な要素すなわち学習や訓練による影響が非常に大きくなってきます。

一番ふさわしいのは、日常の行動の中での自然な動作をつぶさに観察し、使用頻度や器用さなどを見るものだろうと考えます。

そういう意味でこの教授の方法は、手間は掛かるけれど、より真実の値に近い結果が得られるのではないでしょうか。

とはいえ、こういう基本的な傾向の上に、人間には環境適応能力のような、利き手という「才能」の枠の中でそれぞれの側の「能力」が発揮される、ということも明らかになったようです。

簡単なことであれば、親(外的な環境)の影響で多少の変化はある、ということでしょう。
これは、左利きの人たちがその生活のなかで自然に右手を使うことを身に付ける、という現実を思い起こせば納得の行くところです。

しかし、これは、あくまでもその傾向が「弱まる」とか「強まる」といったことであって、利き手を「変えられる」といったものではありません。

利き手を変えることはできません。生まれつき決まったものだからです。赤ちゃんのときから芽生えているのですから。くれぐれも勘違いなさらぬように―。

※「新・赤ちゃん学」関連記事:
「お茶でっせ」版 「新生活」版
2005.03.06
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その5・子供の良き味方、心の支えになろう―
・『左組通信』
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―レフティやすおの左利き私論 3―

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2006.06.26

左利きメルマガ週刊ヒッキイ第35号「書字は万民の技術2」

先週土曜日発行の最新号は発行部数が、104部
過去最高を記録しました。記録更新です。
といっても、たったの二部ですが。

それでもこれで7号連続の三桁(百部以上)確保です。

じわじわですが、『まぐまぐ』全発行メルマガの順位も上っています。
『メールマガジンのランキング屋さん』における「メールマガジン発行部数ランキング:左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」のウィークリーランキング履歴(2006/06/18~2006/06/24 の発行履歴)によりますと、

総合で、8068位。
カテゴリ別では、大カテゴリ:1064位。
中カテゴリ:270位、 小カテゴリ:144位。
形式別では、7682位。

対象期間中の総発行部数は、 56,867,507 部。
■総発行回数 23,953 回
■集計対象マガジン数 11,871 誌
■集計対象マガジン部数合計 20,559,365 部
です。

まだまだ、上を見るとキリがありません。地べたを這っているに近い順位ではありますが、志は高く、目指すは天!
当面は200部です、よろしく!

・・・


左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第35号「書字は万民の技術2」

mag2 ID:0000171874
最新号発行日:2006/06/24 最新号発行部数:104部 サイズ:18k

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─目次―
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ―隔号掲載―
  ―その13― 字は右手で書くものか?(7)
  <字は右手で書くもの>を検証する
   《4》書字は万民の技術―その2― 
 ■左利き子育て一口メモ■
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「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」は、21号から始まった「―その13― 字は右手で書くものか?」の7回目、いよいよ「<字は右手で書くもの>を検証する」の最終回となっています。

字は右手で書きやすいものにできているのだから、左利きでもきれいな字を書きたければ右手で書くほうがよい、というお習字の先生がいます。
私は、これは利き手というものの性質を理解していない人の暴言である、と考えます。

そして、本来文字というものは右手で書くように作られたものではない、という事実を証明しようという企てでした。

(1)文字の歴史から考える
(2)字は「書」
(3)脳の働きと漢字
(4)書字は万民の技術

と、検証してきました。

その結果、文字というものが生まれたときは必ずしも右手で書くことは意識されていなかったということが明らかになりました。ただ、千年ほどのあいだに右手で書くのに都合のいいような変更がなされていった、ということも明らかになりました。

私の結論は、初回にも書いたように、字は利き手で書くものであり、文字という技術が一部のエリートの道具から万民の道具となった今、新たな書法があってもよい、ということです。


今週から ■左利き子育て一口メモ■ なるものを始めてみました。
そのときそのとき思いついたことをメモしてゆこうと思います。
どこかで読んだこと、わかりきったことばかりでしょうが、何かのお役に立てれば幸いです。
今回は、<親力>で有名になった親野智可等先生の『教育のまぐまぐ』掲載の<親力診断テスト>から左利き用品について考えています。

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▼次号案内▼
 第36号(No.36) 2006/7/1
「週刊ヒッキイ読者アンケート(2)」(予定)
内容:
 ■レフティやすおの左利き活動万歳■ ―隔号掲載―
  週刊ヒッキイ読者アンケート(2)  
 ヒッキイ読者アンケート2・週刊ヒッキイは役に立ちますか?
 の結果について。

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まぐまぐのページ
・『レフティやすおの左組通信』内「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」

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2006.05.13

ためそう!「親力」診断テスト~左利きの子をどうしますか?

私がとっている教育関係のふたつのメルマガは、親野智可等先生関連のものです。
そのひとつ、「教育のまぐまぐ!」(毎週木曜日発行)には、親野智可等先生の「ためそう!「親力」診断テスト」が掲載されています。

5月4日発行「教育のまぐまぐ!」2006/05/04号掲載分は「ためそう!「親力」診断テスト~左利きの子をどうしますか?」で、左利きの子供をテーマにしていました。

※参照:
教育のまぐまぐ!TOP > 親力診断テスト
第51回~左利きの子をどうしますか?
「親力で決まる子供の将来 」親野智可等 発行
2006/5/8「親力で決まる子供の将来 」・・No653

[ 問題 ]
親戚同士で食事をしたとき、わが子の利き手について、父方のおじさんにこう言われました。
「おや、○○ちゃんは左手でお箸を持つんだね。これから右手で持てるように変えていった方がいいよ。
字も右手の方が書きやすいし、はさみも右手の方が使いやすいし、右利きの方がいろいろ便利だよ。
左利きだとハンディキャップになるよ。まだ1年生なんだから、今からなら直せるからね。
とりあえず、お箸だけでも右手で持てるようにしていったら?」
さて、あなたならどうしますか?

A これからは、左手で持つのは禁止して、右利きにさせる
B いきなりは無理だから、右手と左手を交代に使って慣れさせて、だんだん右利きにさせる
C 右手と左手を交代に使わせて、両手利きにさせる
D 左利きのままでいいので、右手で持たせる練習はしない
親野先生の回答は…。

・・・

「左利きの子は左利きであることを伸ばしてやるべきです。一番いいのはDです。 」

勝手に全文を転載するわけにもゆきません。
詳細は、先のサイトをご覧ください。

ふだん私が、こちらや『左組通信』、メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイ」などで書いてきたことと共通しています。

「生まれつき左利きの人は、そのまま左利きを伸ばすのが一番いいのです。…それでこそ、自分の能力を十分伸ばすことができるのです。…」

もう一箇所、最後の一部を紹介します。

「…私は左利きの人は左利きでいくべきだと思います。そして、もっと人権を主張して、左利きの人も右利きの人も同じように便利に暮らせる社会にしていくといいと思います。

それが、少数派の人たちにも配慮できる社会を作ることにつながるのです。つまり、ユニバーサル社会の実現につながるのです。…」

「左利きの人たちに、ぜひがんばってもらいたい」とあります。
私自身こうやって努力しているつもりですが、はたしてどれだけの人に届いているのかわかりません。
きっともっともっとがんばれということなのでしょう。

・・・

ちなみに、親野先生の4冊目の本『「叱らない」しつけ 子どもがグングン成長する親になる本』PHP研究所 が、5/11発売予定になっています。
もう書店に並んでいるはずです。

親野智可等先生のホームページ 

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2006.04.24

堀ちえみは左利き?!

Horichiemi
人間ひとつ悪い、痛いところがあると、何も手に付かなくなるものです。

メルマガの原稿書きに忙しかったというのも事実ですが、それとは別に、口の中に傷ができたようで、ものを飲み込むときに痛くて唾も飲み込めないような状況でした。
きょうでもう一週間ぐらいでしょうか。ようやく普通に飲み食いができるようになってきました。
やれやれです。
先の三日ほどは、食事のたびに頭を抱えるほどの痛みでした。

さて、そういうわけでごぶさたの更新になっています。
そのうち書こうと思いつつ、いまだに書けずにいる左利きの記事について、ボチボチと書いてゆきましょう。

まずは、もう旧聞になってしまいましたが、堀ちえみさんの話題から。

* 堀ちえみは左利き?! *

タレントの堀ちえみさんが産経新聞(大阪版・夕刊)に連載中のエッセイ「きょうの空模様」の4月7日分「右腕がピンチ!」で、左利きのお話をされています。

幼いころは左利きだったらしいが、当時は右利きに矯正しなくてはいけないというのが一般的な考え方だったので、早いうちに母親が治したらしい。でもその名残が時々、私の頭の中で混乱を起こす。

例として、独楽回しの紐の巻き方が逆でうまく回せなかったことや編み物がうまく編めないことをあげています。

また、子供さんも五人のうち男の子二人が「完全に左利き」で、娘が「両方利き」だといいます。

私は、自分の経験上、無理に右利きに矯正しようとは思わなかった。左利きだと生活していくうえで多少の不都合はあるかもしれないが、今では左利き用の便利な道具もたくさん売られている。私のように本来左利きとして生まれてきた体に右中心の動きを強いると、必要以上に手に力が入り、今回のようなことになってします。

右腕が使い痛みだというのですが…。

*

ご自身の経験に基づき、左利きに対する考えがしっかりされていて、左利きのお子さんをお持ちの世の親御さん方にも勉強になるのではないでしょうか。
皆様にもぜひ一度目を通していただきたい文章だと思い、紹介させていただきました。

これは私の勝手な推測ですが、多分ちえみさんは、左利きの女性にときに見られる、右手使いになじみやすい左利きの度合いがゆるやかなタイプだったのでしょう。

女性の場合、左右の両脳の機能分化が男性に比べて比較的ゆるやかで、左利きの度合いがきつくなく右手使いになじみやすい人もいる、といわれています。

ちえみさんのお子さんの場合も、男の子二人が「完全に左利き」で娘さんが「両方利き」ということで、どうやらその傾向が見られるようです。

ちなみに、左利きの成因としては、このような家族性の遺伝に関係すると思われるものと、病理的成因と呼ばれる、妊娠中や出産時のトラブル(障害)による、非家族性のものとのふたつがある、という説が有力とされています。

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2006.04.13

運動神経を優先しよう―週刊ヒッキイ第25号

先週末発行の左利きメルマガ週刊ヒッキイは、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その13― 字は右手で書くものか?(3) <字は右手で書くもの>を検証する 《1》文字の歴史から考える―その2―」ということで、中国で発明された漢字について、その歴史から考えています。

今回紹介したいのは、それよりもそのあとの「左手で字を書く・実践編 2:筆順(書き順)は?」の方です。
こちらでは、左手できれいな字を書くための具体的なアドバイスをしよう、という企画です。

ちょっと今回は筆が滑って、「運動神経を優先しよう」というところまで書いてしまいました。

これは、いずれまたこちらでも考察してみたいのですが、そうするに、字を書くことも身体を使うということでは他の作業と同じことで、スポーツのようなもの。

道具が必ずしも手に合ったものでなかったとしても、他に替わるものがないのなら、運動神経を優先して、利き手で行うほうが効果的、という考えです。

百歩譲って、日本の文字が右手用の道具であったとしても、左利きの人にとっては運動神経の通った利き手である、左手で扱うほうが都合がよいのです。

*
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(レフティやすおの左組通信 メールマガジン)第25号「字は右手で書くものか?(3)」
mag2 ID:0000171874 最新号発行日:2006/04/08 最新号発行部数:93部 サイズ:21k

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─目次―
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ―隔号掲載―
  ―その13― 字は右手で書くものか?(3)
  <字は右手で書くもの>を検証する 
   《1》文字の歴史から考える―その2―

 ◆ 左手で字を書く・実践編 ◆
  2:筆順(書き順)は?

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▼次号案内▼
 第26号(No.26) 2006/4/15 「違いを認識しよう」(予定)

内容:
 ▼レフティやすおの左利き実用講座▼ ―隔号掲載―
   正しい利き手・利き側認識を(7)違いを認識しよう(予定)  

 何事においてもまず違いを認識してはじめて、議論が進んでゆくのだと思います。
 その点を考えてみましょう。

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左利きメルマガの先輩『レフティサーブ』の今週号(No.119 2006年04月11日号)で、紹介していただいたおかげで、若干登録者数が増えています。

めざせ百万部! まであと一息になっていま…じゃなかった。
元へ。
めざせ百部!まで、あと一息になっています!!
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 僕がいつもネタ元として使わせてもらっているレフティやすおさんのメルマガ。
 文献や時代背景などにとても詳しいので勉強にもなってしまう優れモノ。
 実は前回の「注意書き」もここからネタを使わせてもらったものだ。
 左利きに関心のある人にはオススメ!
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 ↑左手用カメラ「サムライ」をこよなく愛するオジサンである。
ホントは(心はいつも)お兄さんのつもりなんですが…。

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2006.03.22

mixi「左利きの子の子育て」コミュニティに書いたこと

SNSのmixiの左利き関連コミュニティのひとつに、この「左利きの子の子育て」コミュニティがあります。

左利きのお子さんを持つ親御さんの相互相談窓口というスタンスでしょうか。アドバイスをしてくれる左利きの人にも参加を呼びかけているということで、私も参加しています。(現在の参加者数は約150人。)

1年ほど前にできたコミュニティですが、内容的にはまだこれというほどではないかもしれません。
現在、徐々に参加者も増える傾向にあり、左利きの子供の子育ての参考になるコミュニティになってゆけば、と期待しています。

「矯正する事しない事」というトピックがあり、そこに私が書き込んだ文章を以下に掲げておきます。
(「矯正」という言葉およびそういう発想―右手使いを「正しい」作法と考え、左利きの子の左手使いを認めず、右手使いに「正す」という指導、およびその考え―に私は同意できませんが、ここでは、この言葉の使い方に対して多少の気遣いが見られますので、現時点では特に反論していません。以前も書いたように「矯正」=単に「変える」の意味と誤って解釈している人が増えています。そういう傾向も考慮しています。)

基本的には、こちら(「お茶でっせ」)や「左組通信」「週刊ヒッキイ」などで書いてきたことです。
ブログ再出発に当たって、mixiでの活動の報告も兼ねて、あらためて私の左利きの子供の子育てへの主張として記録しておきます。


左利きの子は、立派な左利きに育ててあげてください。

両利きといえば聞こえはいいですが、実際に経験者に話を聞いてみると、大半の人はどっちつかずの中途半端な両利きになってしまった、といいます。

私のように左利きの活動をやっていますと、ときおり相談を受けることがあります。
実際には相談というより、助言を求められるというべきでしょうか。

たいていは男児のケースで、右手使いになじめず、左に戻した方がいいのかどうか、というものです。

それらの問題では、両親のあいだで、あるいは祖父母とのあいだで、保育所の保育士や幼稚園、小学校の先生とのあいだで、指導方針の対立があったりで、結局子供を忘れた、大人たちの自分本位な指導の犠牲になって子供たちが泣かされてる、というのが実情です。

大人は先回りして左利きで困るのでは、といったことを考えますが、本当にこの悩みは大人の悩みか、子供の悩みか、をよく考えて欲しいと思います。

常に犠牲になるのは子供です。
所詮大人は見ているだけで、大人が困ることはありません。

子供の身になって考えて欲しいものです。

私は左利きであることで困ったことはありません。

困るのは、左利きを認めない、左利きを受け入れてもらえない、社会の現実にぶつかったときだけです。

左利きは××だとか、左手使いは無作法だとか、右利き用の道具しかなかったり、したときだけです。

これらはみな、その気になって取り組めば解決できることです。
意識を変える、道具や機械を用意するといったことで。

利き手というのはその人の持って生まれた才能です。
子供の才能を活かしてあげるのが親の務めだと思います。

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2006.02.06

クツワSTADかきかた鉛筆左手用

またまた久しぶりにイトーヨーカドーに行きました。そのときに見つけました。

「クツワSTADかきかたえんぴつ左手用(2B)」税込567円。

鉛筆(2B)1ダースとプニュグリップの左手用1個(黄色)がセットになったものです。

表には、「左手用」と表記され、左手でプニュグリップ付きの鉛筆を持つお手本写真が入り、裏面には、上段に正しい鉛筆の持ち方が図示され、下段にはプニュグリップの使い方が図示されています。もちろん、左手の絵です。

プニュグリップというのは、鉛筆に差し込んで使う持ちやすくするための小物です。
左手用は、左手の親指・人差指・中指に対応する位置に凹みがつけてあり、そこに合わせることで自然に正しい持ち方ができるように工夫した持ち方補助具になっています。

「学校用」という表記もありました。学校にも納品しているのでしょうか。

もちろん右手用もあります。右手用は、プニュグリップがそれぞれブルーのとピンクのとの二種類あります。

クツワ
HOME>> 商品紹介>> オリジナル>> スタッド 
 商品紹介ページは、12/12より「只今リニューアル中」です。

※関連記事:(「お茶でっせ」左手・左利き用品カテゴリ
・2005.10.18 クツワSTAD左手用・左利き用文具 お茶でっせ版新生活版 
・2005.08.20 鉛筆持ち方補助具(練習具)あれこれ お茶でっせ版新生活版
・2005.11.24 左利きphoto galleryに左手・左利き用文房具ページを新設 お茶でっせ版新生活版
・『左組通信』左利きphoto gallery〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)

*
ちなみに、トンボ鉛筆からは、もちかたくんともちかたえんぴつ3本がセットになった、「もちかたえんぴつセット」も出ています。
が、私はまだ右手用しか見ていません
サイトにも右手用は出ていますが、左手用はありません。左手用のもちかたくんはあるのに…。もちかたえんぴつに左手用がないからでしょうか。

トンボ鉛筆HOME>> 商品情報 >> カテゴリで探す >> 鉛筆
・もちかたえんぴつセットB 262 円
・もちかたえんぴつセット2B 262 円


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2006.01.31

PHP研究所「右と左」の不思議がわかる絵事典

児童書―児童向け絵事典です。

『レフティやすおの本屋』の本店「左利きの本棚/子供達へ」の紹介文や、ヤプログ『「レフティやすおの本屋」店長日記』の記事「『「右と左」の不思議がわかる絵事典』を追加」にも書きましたように、子供向けの「右」と「左」について解説本で、自然科学から日常の生活まで広く扱っています。

特に第3章で、左利きにふれています。右でも左でも同じものとそうでないものを比較して、左利きに不便なものを上げているページもあります。

また、今では右手書きに不便な書き方になっている、日本語のような右縦書きやアラビア語の右横書きが、実は昔はそのほうが右利きには都合が良かったことなど、興味深い話が載っています。

右利きが多い理由に関しては、ちょっと簡単すぎて、どうかという気がします。わからないことはわからないときっちり書くことも大事ではないかと思いました。

「右と左」の不思議がわかる絵事典 自然界は謎だらけ! 鏡のしくみから宇宙の誕生まで
著者名 : 富永裕久/著
出版社名 : PHP研究所 (ISBN:4-569-68586-2)
発行年月 : 2006年01月  サイズ : 79P 29cm 価格 : 2,940円(税込)

第1章 右と左の不思議な話(鏡のなかをのぞいてみよう;右と左について考えてみよう ほか)
第2章 右左、裏を返せば、左右(あらためて右左を定義してみる;右回りと左回り ほか)
第3章 人の体と文化の右左(人の体の右左;きき手、きき足の不思議 ほか)
第4章 鏡に映った像の不思議(鏡に映った像をよく見てみよう;『鏡像は左右が逆』は思いこみだ ほか)
試してみよう、調べてみよう(回文をつくってみよう;右左を使わず、東西南北で考えてみよう ほか)

*
全体に、左利きへのやさしい視点を感じさせる内容に仕上がっている、と感じました。
左利きのお子さんをお持ちの方はもちろん、そうでない人もぜひお子さんといっしょに、左と右について勉強してみましょう。
そして、左利きの存在を一例に、人間の多様性についても考えが向くようになるといいな、と思います。

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2006.01.04

左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」お正月臨時増刊号発行

2006(平成18)年の元旦にお年玉として、発行しました。

いつもの定期発行のメルマガでは私の左利きに関する生硬な文章を並べています。
自分としてはそれで満足ではありますが、はたしてそれだけで私の思いが伝わっているかどうか大いに疑問です。
単なる自己満足に終わっているのではないか。
もっと違った形でアピールする方法はないものか、と常々考えていました。

そこで、昨年末の年内最終号では左利きアンケート特集を組んでみました。
さらに今度は、物語を通して考えていただこう、と臨時増刊の形で企画してみました。
いってみれば、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」シリーズの番外編です。

 宮川集造・作「かなちゃんのひだりて」

左利きの子供さんについて考える意味でも、とてもよいお話です。
ぜひご一読を!

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
第14号(No.14) 2006/1/1「お正月臨時増刊号/かなちゃんのひだりて」

最新号発行日:2006/01/01 最新号発行部数:86部 サイズ:19k

─目次―
 ■新年のご挨拶■
 ◆お正月特別企画:左利きの少女かなちゃんの物語◆
   「かなちゃんのひだりて」 宮川集造
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▼読者拡大キャンペーン▼
 ●レフティやすおの編集後記●

 ・・・

お正月特別企画:左利きの少女かなちゃんの物語
 左利きのかなちゃんはピカピカの一年生、でも左利きであること
 で、ある種の感情を抱きます…。
 かなちゃんの抱いた感情とは?

◆本編について―
本編は、宮川集造氏のホームページ「パオしゅう 宮ちゃん文庫」 内の「作品」に収められている一編です。

以下の「作者の言葉」にありますように、原題は「右手ひだりて」(作者名も旧姓の「吉原」)となっています。
ここでは作者のご了承を得て、宮川集造・作「かなちゃんのひだりて」として掲載いたしました。

(※詳細は、バックナンバーをご覧ください。

 ・・・

▼次号案内▼
 第15号(No.15) 2006/1/14
「新春放談/私の理想社会 」(予定)
内容: ■新春放談/私の理想社会■

私の夢見ている「左利きにも優しい左右共存社会」について、具体的にお話しましょう。


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2005.12.15

左利き:子育ての悩み―Yahoo!知恵袋その2

前回「左利き:子育ての悩み―Yahoo!知恵袋」お茶でっせ版新生活版の最後に触れた質問、5歳の男の子の場合について書いてみます。
まず、今回も質問に続いてベストアンサーのみを紹介します。

解決済みの質問

5才の長男の件ですが、左利きです。そのままでいいか、右に矯正すべきか夫婦で意見が食い違っており困っています。絵を書くのが大好きなのですが左利きは右脳を刺激し芸術面でも優れると聞いており、このまま左でいいかと思いますが、字はとても書きづらそうです。

どのように対処していくのが一番いい方法なのでしょうか。無理に矯正するのはよくないのでしょうか。
質問した人: yasusu27さん
▼ベストアンサーに選ばれた回答▼
ハサミ・鉛筆・お箸
この3つは直した方が良いかもしれませんね。
左用のハサミは高いですよ。探すのも一苦労・・・
『お手て反対よ』って気がついたら持ち直してあげましょうね。
そのほかは特に問題ないかと・・
私もそのように治しましたし、娘も治しました。
ですが左利きって結構器用なのよね^^
握力は同じくらいになってるし^^
どうしても高くつきそうなものだけは直した方が良いかもしれませんよ^^
回答した人: ii_0v0_iiさん
*
前回も書きましたように、どのようにしてベストアンサーが決められるのか、よく知りません。
しかし、他の意見に比べてこの意見が優れているようには思えません。
確かに今回の他の回答は、前回の質問の際の回答に比べると、具体性に欠ける短い意見が多く、結局右利きにも受け入れやすそうなこの回答がベストアンサーに落ち着いたように思われます。

他の回答は「矯正」はよくないからやめなさい、あるいは、基本的には子供の自由でよいが字を書くのは右手でできるのなら右手でやらせてもよいのでは、という意見が大勢でした。

*
さて、ベストアンサーについての私の感想です。

この方自身左利きのようで、自分も娘も「治した」と書いておられます。
まず「治した」という表記そのものが何か嫌です。まるで病気か悪癖のようで、こういう左利きに対するものの見方・考え方それ自体に問題がある、というのが私の考えです。

次に、現状をよくお知りになっていないように思われます。
今では子供用のハサミは右手用と同一価格で販売されています。三百数十円ぐらいで売っています。専門文具売場のあるスーパーならたいていどこか一社ぐらいは置いています。
確かに同価格ですから右手用より安くはないのですが、高くもありません!!

※参照:「左手用/左利き用 はさみ・ハサミ・鋏 コレクション/左利きphoto gallery<HPG3>」

昔、メーカーのレイメイRAYMAY藤井の担当者氏におたずねしたところでは、製造原価はやはり左手用のほうが高くつく、けれど利潤を押さえて右手用と同一価格に設定している、という話でした。

他社も同じように努力されています。
さらに、大手百円ショップのダイソーでは、百円で大中小三種類のハサミを売っています。私も大を愛用しています。

他の一般用となると、若干高め。用途別のハサミ、専門的なものとなると、最低二割程度は割高になっているようです。その辺は確かにそうですし、手に入れるのも子供用よりはむずかしいかも知れません。

しかし、百歩譲ってそういう状況にあったとしても、子供のために必要なものなら多少のことは努力できるのが親御さんのお気持ちでしょう。

「ハサミ・鉛筆・お箸 この3つは直した方が良いかもしれませんね。」というのも、理解できかねます。

まず、「直せる」という前提が初めにあります。これが合点がいきません。
前回の「私の回答」の(2)番目にも書いたように、「左利きでも男性に比べると女性の場合は、比較的右手使いができる可能性が高いといわれます。これは女性の脳が男性の脳に比べて左右の機能分化が極端でないからといわれます。」
ベストアンサーの回答者さんの場合も女の子の例のようです。
ところが、この質問者の場合は男の子です。男の子の場合はむずかしいといわれます。

もっと大事なことは、なぜこれらの字を書くことや箸使いになると、右手でなければならないと考えるのか、ということです。

右手でないと、みっともないからでしょうか。作法にもとるというのでしょうか。
今ではこのような考え方をする人は少なくなっています。
右利きの人が右手を使うように、左利きの人は左手でいい、という風潮になっています。
その人の個性を尊重するのが作法であるから左利きは左手でよい、という作法の先生の言葉を紹介している本もあります。

※『左ききでいこう!―愛すべき21世紀の個性のために』(フェリシモ出版)第3章「左ききの未来を開く道づくりをみんなではじめよう」の「食事の席での左ききはマナーに反するの?」に、小笠原流総領家第32代世礼法家・小笠原忠統さんのお話が出ています。

字を書くのも同じことです。
その昔は一部の特権階級の人のみが身に付けられる特別な技術だったのです。当然お作法もうるさかったでしょう。
しかし、今は違います。
みんなが身に付ける技術となったのです。右手で書く人がいたり、左手で書く人がいてもよいのです。

右手が得意なら右手で左手が得意なら左手で、よいのです。
野球やサッカーなら許されて他ではダメというのは、やはり変です。

私の回答

左利きは左利きで、というのが基本です。
特に男の子の場合は、女の子より左利きの度合いが強く、右手を使える比率が低いと言われています。女の子ならできると意味ではありません(強調!)が、過去の経験や調査結果などからいうとそういう傾向があるということです。

「字はとても書きづらそう」というのですが、これは右利きの人から見るとそう見えるという見かけ上のことか、本人も実際に書きにくいという感じているのか、が問題です。
左手で字を書いているのを見ると違和感がある、書きにくそうに見えると言う人がいます。
あくまで本人の身になって考えてください。非利き手より利き手の方がずっと使いやすいのです。

書くときの姿勢はどうか? 持ち方は正しいか? 照明の位置は? 筆記具が合っているか? など確認してください。
姿勢が悪いと腕がうまく動かせません。親指人差指中指の三本指できちんと持てないと鉛筆をコントロールできません。手元が見えないとうまく書けません。左から右への線は、右手書きの場合は自然な引く動作で書けますが、左手書きでは押すようになり、硬い筆記具では紙に刺さるなど非常に書きづらくなります。なめらかに書けるやわらかめの筆記具を使ってください。

幼児期はまず利き手を一人前に使えるようにすることが一番大事です。
もし左手で不便な場面が出てくれば、そのときに改めてどうするか本人が考えればよいことです。親が勝手に先回りして考えることではありません。
親は一生子供の面倒を見ることはできません。子供が自分の力で生きてゆけるように育てることを心がけてください。

※参照:『左組通信』表紙 > 目次 >「左利き私論」、『お茶でっせ』育児カテゴリ『左ききで生きるには 週刊ヒッキイ』「左ききのお子さんをお持ちの親御さんへ」などで、左利きの子供さんへの対処法を考えています。
左手用の書き方補助具などは「左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)/左利きphoto gallery〈HPG6〉」で紹介しています。
参考にしてください。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2005.12.12

左利き:子育ての悩み―Yahoo!知恵袋

12月10日ホームページ『レフティやすおの左組通信』のアクセス解析をしていると、chiebukuro.yahoo.co.jpからの訪問者がかなりありました。
たどってみると、Yahoo!知恵袋からの訪問者でした。
解決済みの質問―下記の質問の回答の最後、m_perompaさんのものにリンクが貼られていました。

Yahoo!知恵袋トップ > 子育てと学校 > 子育て、出産 > 子育ての悩み >

1才9ヶ月女の子がスプーンやクレヨンを左手で扱います。集中しているときは左手です。左利きでしょうか。気づいたとき右で持って、と直してあげるのですがまたすぐに持ち替えてしまいます。親としては右利きにしたいですが直る(もしくは一時的なもの)か経験のある方教えてください。
質問した人: tonkichisevenさん

▼ベストアンサーに選ばれた回答▼

可能性は高いと思いますが、小さなお子さんは、どちらでも使えるみたいですね。
左利きも都合の良いことがたくさんありますが、道具類では不便なこともあります。
まだ早いですが書道とか食事は右手で出来るようにしてあげた方がよさそうです。
今は、拘らないことも多いと思いますし、迷信かも知れませんが、左利きのこを無理に右利きにするとドモリ(差別語だったらゴメンナサイ)になると言われました。
理想は両手利きになるといいですね。
回答した人: mypet_gonta0202さん

●リンクの貼ってあった回答●

それは左利きの可能性が大です。
うちの息子もそうでした。

左利きは脳がそうなっているので、矯正はかなりのストレスになります。
子供が野球とかで両ききになりたいとか言わない限りそのまま育てようと思っています。
何も今まで不都合はありませんよ。

こちらに左利きの人に色々アンケートを取ったさまざまな考え方が載っています。
どうぞ参考にしてみてください。
参考URL: http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/
回答した人: m_perompaさん

それにしても、この手の相談あるいは質問が今も変わらず繰り返されています。
左利きの私にとって、左利きにも優しい左右共存社会の実現をめざして(ネット活動して)いる、私にとっては、なんともいえない気持ちになります。

幸い今回は私のサイトをご存知の方がいて、少しは浮かばれるという感じですが、実際にどれだけの方がどのようにサイトを見て、どういう感想をお持ちになられたのかがわからないので、不安がいっぱいです。

*
ベストアンサーがどのように選ばれるのか存じませんが、m_perompaさんの意見でなかったのは少し残念な気がします。

ベストアンサーの回答について感想を申しますと、いかにも右利きの人に受け入れやすい内容になっているな、と感じました。

「両手利きになるといいですね。」は、「戦争のない平和な社会がいいですね」というのと同じで、何人たりとも批判しがたい意見です。
しかし、そう言って非利き手を訓練させられるのは、たいてい左利きの子です。右利きの子に、両手が使えるようになるといいね、と言って左手を使わせる親や教師はまずいません。
これをみれば、いかに不公平な言葉であるかご理解いただけると思います。

「小さなお子さんは、どちらでも使えるみたいですね。」というのは誤解です。
どちらも使えるのではなく、成長の過程でどちらも使っているだけです。基本的な利き手というものは潜在していて、まだ表面に現れていないだけです。

「道具類では不便なこともあります。」これは事実です。

しかし、「まだ早いですが書道とか食事は右手で出来るようにしてあげた方がよさそうです。」というのは根拠が示されていません。
何をもってそう言えるのか、なぜそう考えるのか、私には納得できかねます。
右利きの人にとって便利なことが左利きの人にも便利だ、とは言い切れません。

結局、利き手というものの本質とはかけ離れたところで話がまとまってしまっていて、正しい回答になっていない、と私には感じられます。

これでは、いつまでたっても左利きの子に幸せはやってこない、というのが私の結論です。

◆ここで私の回答を書いておきます。

(1)この時期ではまだ左利きかどうかはなんともいえません。可能性はあると考えても良いでしょう。
 ただ、利き手がはっきりするのは8,9歳ごろといわれます。
 身体だけでなく、脳や神経系も左右均等に発達するのではなく、右側が発達する時期やその逆の時期があります。その結果、右利きの子でも、発育の過程で右手を使ったりそうでなかったりする時期があります。
 今は、偶然左手を使う時期かもしれません。
 本来右利きなのに、この時期に早合点して左利きだと思い、右手を使わせたところ右利きになり、左利きを右利きに直したと思い込む場合もある、と思われます。左利きの名残がある、という人もいますが、人の利き手というものは、人によりかなりの幅があります。
 半数以上の人はほとんどのことを右手で行う右利きですが、そうでない人もいます。右利きでも、目や足は左とか、ほうきの持ち方や雑巾の絞り方が違うとか、様々です。

(2)利き手は生来の性質で、右手を使えば右利きに左手を使えば左利きになる、といった流動的なものではありません。たしかに特定の動作においては、訓練の結果、右手なり左手なりが使えるようになる場合もあります。
 左利きでも男性に比べると女性の場合は、比較的右手使いができる可能性が高いといわれます。これは女性の脳が男性の脳に比べて左右の機能分化が極端でないからといわれます。
 しかし、幼児期は本来の利き手を確立させることが大事です。それを怠ると、両方とも非利き手並みの不器用な両手使いになる、といわれます。
 精神的ストレスの問題があるのはすでによくご存知でしょう。

(3)なぜ左利きだったら右利きに直したいと思うのでしょうか。それは親の勝手な願望です。子供はどう考えるでしょうか。
 なぜ左利きではいけないと考えるのでしょうか。この世の中が右利きに便利にできているからでしょうか。
 では、なぜ子供に圧力をかけるほうを選ぶのでしょう。なぜ左利きでも苦労することのない世の中にしようと考えないのでしょうか。
 かつては、女性や障害者や高齢者は暮らしにくい社会でした。しかし、今はそういう弱者に優しい社会に変えてゆこうとしています。左利きも同じです。左利きにもやさしい社会になれば、あなたのお子さんだけでなく、これから生まれてくるすべての左利きの子供たちが幸せに暮らせます。そういう考え方を身に付けて欲しいと思います。

*
実はこの質問を探し出すのに、Yahoo!知恵袋トップから改めて入ってみると、また別口の質問がありました。
今度は5歳の男の子の場合です。

これはまた別の機会に譲ることにします。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2005.11.05

メルマガ週刊ヒッキイ6号「左利き用品は子供を甘やかす?(1)」

今週も快調!にメルマガ第6号を配信しました。

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
 第6号(No.6)2005.11.5「左利き用品は子供を甘やかす?(1)」

(サイズ)14k(発行部数)87部(→)。

─目次―
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ―隔号掲載―
  ―その8― 左利き用品は子供を甘やかす? 
    (1)一生右手用が使えなくなるのか
 ■マイ・ファースト・レフティ・グッズ■ 読者のお便り募集中
 ●レフティやすおのサイト案内●・・更新情報・・
 ▼次号案内▼
 ▼バックナンバーの閲覧▼
 ●レフティやすおの編集後記●

今回の「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その8― 左利き用品は子供を甘やかす?(1)一生右手用が使えなくなるのか」の文は、左利きメルマガの先輩「レフティサーブ[90号]左利き用ハサミ」の感想として、渡瀬さん宛てにメールしたものを基に、加筆修正したものの、一回目です。

右手・右利き用品に満ちた社会に出たとき、左手・左利き用品で育った子は、右手・右利き用品を使えず苦労するのではないか。そんな思いをさせぬように、左手・左利き用品を使わせない方が良いのではないか、という疑問について考えています。

くわしくは、メルマガで!

●バックナンバーの閲覧―
まぐまぐのページ
・『左組通信』内「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」

続きは、隔号掲載ですので、第8号になります。
「―その8― 左利き用品は子供を甘やかす?(2)社会は変化している」

このシリーズ「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」は、ウェブログ「お茶でっせ」で始めた、左利きのお子さんをお持ちの親御さんへの左利きの問題にどう対処すべきかについての独断的アドヴァイス、および提案です。
既発表分は、「お茶でっせ」のみならず、「その6」まで「レフティやすおの左利き私論3」として、『レフティやすおの左組通信』にまとめて掲載しています。
ぜひそちらもチェックしてみてください。何かのヒントになるかと思います。

●次号予告―
 第7号(No.7) 2005/11/12 「あなたは本当に左/右利き?」(予定)
内容:
 ▲レフティやすおの左利き実用講座▲ ―隔号掲載―
   利き手調査の結果から利き手/側を分類する 

右利き・左利きという単純な二分法が左利き、および利き手の理解を妨げているのではないか、という私自身の疑問に基づき、利き手の分類法を考えてみよう、という試みです。
あなたは本当に左/右利きなのでしょうか?

●登録および解除(配信停止)は―
まぐまぐのページ
・『レフティやすおの左組通信』内「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」

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2005.10.29

左利きで生きるには 第4号「左利きの良いお手本を」発行

報告が遅れています。
メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(レフティやすおの左組通信 メールマガジン)』の 第4号(No.4) 2005.10.22「左利きの良いお手本を」を22日に配信いたしました。

─目次―
▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ―隔号掲載―
 ―その7― 左利きの良いお手本を
■マイ・ファースト・レフティ・グッズ■
 ―私の最初の左利き用品― (読者のお便り募集)

*
今回は14キロと少し減量できました(前二号は15k,19k)。
残念ながら、発行部数は変化なしの86部。

なかなかむずかしいものです。
早々右肩上がりで増え続けるというわけではなさそうです。
宣伝の機会も特にありませんでしたから、致し方ないと思います。
それより減らないだけでも良しというべきかもしれません。

私のメルマガは、読者を選ぶのではないかと思っています。ホームページやウェブログ同様、一部の人には受け入れられても、そうでない人にはちょっと重いと感じられるかもしれません。
ホントはそうでもないと思うのですが、どうでしょうか。

*
目次にもありますように、今回は、このブログでもご好評?をいただいている「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」のメルマガでの再開の実質第一弾です。
前回第二号の「このシリーズについて」は、過去六回分の総復習的な説明でしたから。

このブログ「お茶でっせ」で昨年末から始めたシリーズですが、前回「その6・左利きの子にやさしい環境を整えよう」は、2005年6月4日に発表されました。その後しばらく途絶えていましたが、ひとつにはこのメルマガへの移行という含みもありました。
この度晴れて再スタートとなりました。

「―その7― 左利きの良いお手本を」では、左利きの子供さんへのお手本の示し方を取り上げました。
親御さんの愛情のこもったお手本こそ、もっとも良いお手本になる、と私は信じています。
根気良く教えてあげて欲しいと思います。

▼次号案内▼
 第5号(No.5) 2005/10/29 発行予定
  「あなたは本当に左/右利き?」
内容:
 ▲レフティやすおの左利き実用講座▲ ―隔号掲載―
  利き手調査の結果から利き手/側を分類する
右利き・左利きという単純な二分法が左利き、および利き手の理解を妨げているのではないか、という私自身の疑問に基づき、利き手の分類法を考えてみよう、という試みです。
あなたは本当に左/右利きなのでしょうか?
(※都合により、次回に順延します。第5号は「エディンバラ利き手調査」の紹介です。)
 ・<左利きプチ・アンケート>
  第22回 エディンバラ利き手テスト

▼バックナンバーの閲覧▼
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2005.10.18

クツワSTAD左手用・左利き用文具

kutuwa-lefty

日曜日、久しぶりに立ち寄ったスーパー、イトーヨーカドーの文具売り場で、クツワのSTADシリーズの左手用・左利き用の文具を発見しました。

目立つように、赤地に白抜きで「左手用」または「左利き用」と明記されていました。
思わず買ってしまいました。

(1)STAD 左手用 プニュグリップ
―プニュグリップは、以前、2005.8.20「鉛筆持ち方補助具(練習具)あれこれ」お茶でっせ版新生活版で、ふれています。後(のち)に「訂正」を入れているのですが、不用だったようです。やはり私のにらんだとおり、あれ(従来品)は「右手用」だったようです。(くわしくは上記の記事をご覧ください。また、再訂正を入れておきます。一応、上下を逆に差し込めば「左手用」にならないわけではないのですが、微妙に指位置が違うような気がします。 ※注
 こちらには、間違えないように、左手のイラストの下に「左手用」と文字を入れたマークを入れています。さらに、「左手の正しい持ちかた」と説明を入れた写真を左肩につけています。パッケージ裏の説明文のイラストも左手になっています。(税込94円)

また、これ以外にも、いろんなタイプのプニュグリップが出ていました。右手左手を問わないタイプです。

[※注:2005.11.27昨日、偶然立ち寄ったイトーヨーカドー文具売場で、従来のプニュグリップのパッケージに「右手用」表示右手使用時の写真例が入っているのを確認しました。「右手用」と「左手用」がそれぞれ並んでいました。パッケージ・デザインはまったく同じで、内容が違うだけでした。配置を換えて左右対称デザインで強調して明確に区別してみる、というような工夫はありませんでした。]

(2)STAD 左利き用 18cm直線定規
赤地に白抜きで大きく「左」その下に小さく「左利き用」と明記され、「左利きの方専用の右端始まり目盛」と説明が入っています。目盛は、従来の左右両対応の正反対の表記、すなわち上に大きく右端始まりの左利き用数字を配し、その下に一回り小さく左端目盛が印刷されています。左利き専用といいながらも、実際は左を主体にした左右両対応になっています。(税込141円)

(3)STAD 左利き用 三角定規
―こちらも直線定規同様、赤地に白抜きで大きく「左」その下に小さく「左利き用」と明記され、「左利きの方専用の右端始まり目盛」と説明が入っています。こちらも、従来の左右両対応目盛の三角定規と同じく、一辺のみ、左利き主体の左右両対応目盛になっていて、残る二辺は「左利き用」の右端始まり目盛のみとなっています。(税込236円)

*
クツワのSTADシリーズの文具では、昨年「左手用学童はさみ」が出ています。これもおなじく、赤地に白抜きの文字で「左手用」とあります。そうでした、これを初めに見つけたのも、このイトーヨーカドーでした。

クツワは、従来から左右両対応の定規を各種出していましたが、とうとう左利きを主体にしたものを「専用」と銘打って発売しました。
非常にうれしく思います。誠に感謝感激といったところです。

定規の方は、売場にもまだ値段表示がついていなかったので、まだ入荷して間もないのだろうと思います。それぞれ二つか三つぐらいしか陳列されていませんでした。

クツワのホームページにもまだ紹介されていません。(ハサミは出ています。)

他のお店を見ていないのでわかりませんが、もうかなり出ていてもおかしくはないと思います。
興味をお持ちになられた方は、ぜひ、一度お近くのお店をのぞいてみてください。

※参照:2005.9.12 左手・左利き用定規(ものさし/物差し)のこと お茶でっせ版新生活版

※『左組通信』「左利きphoto gallery〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)」2005.11.24up

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2005.09.12

左手・左利き用定規(ものさし/物差し)のこと

親力の親野智可等先生のブログ「親力で決まる子育てと家庭教育」「ものさしで長さを測るのは楽しい」にコメントを入れたのを少し後悔しています。

現在、小学校の現場で左利きの児童にどのようなの指導がなされているかにまったく無知な私が、現役二十数年の小学校教師、メルマガの2004/05/05,188号-05/11,194号「親力56 左利きを右利きにする必要は、一切ない。」で、左利きはそのままでいいと断言されている先生に向かって、左利きの子には左利き対応のものさしを、と左利きの子への指導を意見するとは、お願いの形とはいえ少し差し出がましい行き過ぎた行為だったと反省しています。これぐらいの指導はすでにずっと以前からなされているはずですからね。失礼いたしました。

昨今では左利きの子には、保育所や幼稚園、小学校でも左手用のハサミの斡旋などもあるそうです、彫刻刀なども左用があると聞いています。当然、定規(ものさし)も左手・左利き対応商品が提供されていることでしょう。

とはいえ、なかにはまだご存知ない向きもあるかもしれません。そこでフォローも兼ねて、ちょうど「左組通信」で左手・左利き用文房具のページを作成中でもあり、私の手持ちの左手・左利き対応定規(ものさし/物差し)について、まとめておきましょう。

* 左手・左利き対応定規(ものさし/物差し) *
まず画像を見ていただきましょう。

(「お茶でっせ」の)前の記事2005.9.9「ジャガイモの種芋を植える」の中には、左手で左手・左利き用のものさしを持ち、お芋の大きさを測る画像が出ています。このように左手・左利き用のものさしは、右端から目盛がついていて、左手に持って使うときに非常に便利です。測定対象物の右端にものさしの右端を合わせれば一目で大きさがわかります。
もしこれを一般に多く出回っている右手・右利き用のものさしを左手で使って測ればどうなるかといいますと、通常のものさしの目盛は左端始まりですから、右端には最も大きな数字(30cmさしなら、30)が来ます。次に対象物の左端の位置の目盛を読み取り、最大値からこの目盛分を引き算しなければ、答が出てきません。
一作業増えてきます。(まぁ、それだけ計算の力がつくというものですが…。)

当ページの画像をご覧ください。
jougi-l

上の三点①②③が右用目盛の下に左利き用の目盛付の左右兼用できる左利き対応定規
一番上のピンク①は、2005.7.6「イトーヨーカドーで見つけた左手・左利き用文具」お茶でっせ版新生活版で紹介した―17cm直定規(CLASS MATE)―「左利きの人が使いやすい目盛も付いています。」ピンクに銀ラメというのでしょうか、ちょっとファンシーな感じの左利きにも対応した右からの目盛り付ものさし(発売元:クツワ)180円(税込)

二段目左②がクツワの製品、2004.10.25「クツワの左手用学童はさみ」で紹介した―学校文具シリーズSTAD 直線定規クリア―「右利き左利き両対応」の表記がある定規=右から始まる目盛りが併記されている。157円(税込)
(クツワからは、他にも、同種のサイズの異なる直定規が何種類か出ています。暗記用の直定規にも同タイプがあります。また、三角定規にも同様のものがあります。分度器も両方から測れる両方向目盛付があります。)

右③がぐるりっと。2005.3.12「左利き右利き両用ぐるりっとGururittアクリル定規15cm」お茶でっせ版新生活版―イトーヨーカドーのオリジナル文具の「ぐるりっとGururitt アクリル定規15cm」です。チェック模様がブルーとピンクの二種類あります。目盛りが通常の右利き/右手筆記用の左からのものと、その下に一回り小さい数字で右からの左利き/左手筆記用のものと両方印刷されている、左利き対応型のユニバーサル・デザイン定規です。

上から三段目左④は、片側が右用もう一方が左用の両用可能なレイメイ藤井 RAYMAY 読取方眼定規 15cm―左利きサイドは斜めカットのない垂直の断面になっており、線を引く際使いづらいと感じる人もいるかもしれません。
(以上四点は、左右ユニバーサルデザイン・タイプといえるでしょう。①②③の両目盛併記タイプでは、①のぐるりっとが最も数字が大きく見やすくなっています。)

三段目右⑤は、イギリスのAnything Left-Handedから購入した左利き専用15cm定規
下二本⑥⑦は左利き専用30cm定規。上のほう⑥はALHから15cm共々購入したもの。下⑦はアメリカのLEFTHANDER INTERNATIONALから購入したもの。
(⑤⑥⑦は、左手・左利き専用品。左利き専用品は、国内ではあまり見かけません。ネット・ショップの「きくやねっと」「フェリシモ・レフトハンダーズ・カタログ」では左利き専用品を扱っています。また、ALHの商品を扱っている「コモン」文具のページでは、⑤⑥などを扱っています。)

昨今では、いろいろなメーカーが、こういう左利きも視野に入れたユニバーサルなデザインの製品を作るようになっています。非常にうれしい傾向です。
しかし、一方ではまだまだ十分な理解が及ばず、 左利きにも便利な商品を手にする機会のない人もいます。メーカーさんももっと積極的な宣伝・広報活動を心がけて欲しいと思います。販売店さんもこういうユニバーサルなデザインの共用可能な製品を標準として、在庫を見直すようにお願いしたいものです。

※「レフティやすおの左組通信」「左利きphotogallery〈HGP1〉愛用左手用/左利き用品・愛蔵左手用/左利き用品」「左利きphoto gallery〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)」鋭意製作中!→2005.11.24up

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2005.09.02

納得できない「鉛筆の持ち方フォーラム」左利きの意見

「鉛筆の正しい持ち方」※お茶でっせ版新生活版 の参照サイトとしてあげました「鉛筆の持ち方フォーラム」について一言しておきます。

「鉛筆のヘンな持ち方に対するご意見」として、十二件収録されています。その中に、“左手使いを右手に直した”という事例を四番目と五番目に二件続けて載せています。これについてです。

* このフォーラムは「持ち方矯正」ではなく「左利き矯正」か *
まず根本的におかしいのは、この場は「持ち方の矯正」についてのフォーラムであって、字を書くときに左手でなく右手に持つべきか否かという「使い手の変更」問題―書字における「左利きの矯正」(※注)問題に関しての意見を開陳する場ではないはずです。
「どちらの手で持つか」ではなく、「どのように持つか」の意見を扱う場所でしょう。

※注:右手使いを作法にかなった正しい所作と考え、左手使いは誤りであるからこれを正す必要があるとする考え方。非科学的で不合理な、非民主的で封建的な旧来の思想であり、誤りであると私は考えています。過去の事象に用いる場合を除き、上記の理由により不適切な表現であり、現在形や未来形では使用すべきでないと考えています。参照:「利き手(左利き)の矯正」という言葉の使用について

内容的に言うと、「持ち方を直す」ことと「左手で持つことを直す」ことが明確に区別されていません。
左利きにおいては、「持ち方を直す」=「左手で持つことを直す」になっています。
これは、ちょっと偏見に満ちた意見ではないでしょうか。左手で持つことは「へんな持ち方」なのでしょうか?

しかし、一方、「鉛筆の持ち方矯正器具のテスト」では、左利き用(左手書き)に対応した器具の紹介もしています。
左手使いに対する配慮を示しています。
両者に整合性がなく、どうも納得がいきません。

* 無知無教養な人を惑わす意見 * 
成功の事例のみ取り上げて掲載することの多いこういう場所で利き手の問題と言う“微妙なケース”を取り上げるのは問題ではないでしょうか。

たとえば、宝くじの広報で当選者の声を掲載している例と同じで、これは問題ありと言わねばなりません。
宝くじは買えばいつか必ず当たるかのような宣伝は、いたずらに射幸心をあおり、無知無教養な人を惑わすものです。

同様に、このような左手から右手への変更意見を掲載することは、やはり無知無教養な人に一方的な認識を与える危険性があります。左利きでも、字を書くときは右手を使うほうがよいのだ、という認識です。
成功例のみが掲載され、それ以外の声は出てこないのですから、これは一方的で偏向していると言えます。

こういう一方の意見のみを麗々しく掲載するのは、極言すれば、「左利きに対する偏見に基づく陰謀」と言われてもいたしかたないでしょう。

これでは、変更を強制していることになります。
こちらのサイトでは、少なくとも字を書くことに関しては「左利きは右手に直す」ことを勧めているのでしょうか。

* 「矯正」派に見られる誤った持ち方の原因 *
個別に例をふりかえってみますと、ミロさんのように、左利きの方で右手使いに「矯正」された人の場合、右手で持つことはできていても、その持ち方が正しくないケースがけっこうあります。

これは利き手ではないため手の器用さがたりず、正しい指使いができない結果であると思われます。
そして親としては、右手に持たせるだけで疲れ果て、とりあえず右手で持っていれば良しということにして、それ以上の指導を放棄するせいではないでしょうか。

器用さに欠ける、非利き手で持とうとするとどうしても持つことに意識が行き、力を入れて握りこむような持ち方になってしまいがちです。
微妙な力加減でそれぞれの指を自由に動かせる状態を維持するには、利き手の持つ精妙な動きを可能にする鋭敏な神経が必要です。

神経系が未発達な幼児では、非利き手でそのような微細で精密な動作を行うことはむずかしく、大きな負担になります。これは避けるほうが無難でしょう。

* どちらの苦労を取るか―非利き手を使う難行か、生活の不便さか *
字を書く、箸を持つといった動作は、右手でなければできないことではなく、左手でも十分要件を満たすことができます。

右手に比べ左手使いでは、効率が悪いとか不便であるという意見がありますが、確かに作業だけを問えばそういう結果になるかもしれません。どちらもまったく同じ能力を有している場合は、単純に比べることが可能です。

しかし、前提としてその人の利き手という問題があるのです。

これはレースに言い換えれば、現在位置の違いです。
ゴールに近い位置でスタートするか、より遠い位置からスタートするかの問題に置き換えることができるのではないでしょうか。

あるいは、スピードのある人とない人の違いです。
コースが短くても亀のように歩みののろい場合と、コースは長くてもウサギのように跳んで行ける場合との違いです。

左手を使うことの非効率性か、非利き手を使うことの非効率性か、その人にとってどちらがより不都合となるかの問題です。

別の言い方をすれば、心身に他人の目には見えないさまざまな影響を受けるであろう非利き手を鍛える難行に挑むか、まわりの人の協力があれば改善できうるであろう生活の表面的な不便さを取るか、です。

現状では、左利きで生きて行く場合、多くの乗り越えなければならない試練が待ち受けています。
一方、非利き手を使えるように鍛えることは想像以上に苦しいものがあります。

しかし、どちらにおいても、さほどの苦労を感じずに生きてゆく人もいます。
これはまったく個人差の大きな問題です。
ただ、だからと言ってリスクを抱える生き方を選ぶのがいいのか、リスクを最小にするのがいいのか、それは誰にもわかりません。
そして、それを親が決めていいのかどうかも…。

* それぞれに才能を生かす生き方を *
結局大事なことは、その子の才能がどこにあるか、どのようなものであるかを見極めることです。
その上で指導に当たらなければ名選手に育てることはできません。

そこで、利き手の判定、あるいは判別をしっかりと行わなければなりません。
残念ながら、まだ利き手を科学的に判別する方法はありません。
脳を調べてこういう時にこういう場所が活性化しているから、こういうホルモンが分泌されているから、血液中のある因子がこれこれだからどうだこうだ、というように分析できるわけではありません。

一番にいい方法は自然に明らかになるまで待つことです。
利き手というものは、あらかじめ個人に設定されたものです。それが脳・神経系の成長や、手を使う機会の増大とともに徐々に明らかになってゆくものです。
誰の目にも明確になる時期は、せいぜい五、六歳ぐらいから。完全に決定されるのは学者によれば十歳ぐらいとも言われます。
それまで待つのが一番確実な方法です。それから字を書かせるなり、箸を持たせるなりすればいいのです。
しかし、実際問題としてそれでは遅すぎます。食事の摂取は日々の必要ですし、学校もあります。

ではどうするのか。
その子の生活の場面場面でのふるまいをじっくりと観察し、時には遊びを通して色々試行錯誤してみるしか方法はないでしょう。
その上で利き手が明らかになれば、親のエゴでなく、それぞれの才能を活かして能力を伸ばしてゆくように指導するしかないのです。
各人の才能に応じてその能力を活かし育ててゆける社会を作って行くしかないのです。

* 個人の問題とするか、社会の問題とするか *
最終的にいえることは、左利きにおける問題は、それを個人の問題とするか社会の問題と捉えるかという点に尽きます。

利き手そのものは個人の問題と言えば個人の問題のようですが、社会そのものが「左利きにも」優しいものに変われば、以後生まれてくる子供たちはみな何不自由なく暮らしてゆけるようになる、ということです。

すなわち個人の問題として、個人に改善を要求していれば、この世に生まれてくる左利きの子供たちは永久にこの問題と直面し続けなければならないということです。

*
―些細な問題から、大きな話になりました。
しかし、これが真実ではないでしょうか。
私はそう信じています。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

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2005.08.25

鉛筆の正しい持ち方

「鉛筆持ち方補助具(練習具)あれこれ」お茶でっせ版新生活版 では、鉛筆の正しい持ち方を身に付ける補助具を紹介しました。
今回は、正しい持ち方について考えて見ました。

* なぜ鉛筆を正しく持つべきなのか *
「親力」の親野智可等先生も教育メルマガ「親力で決まる子供の将来」(2004/4/24 No.177-No.185「親力55・鉛筆の正しい持ち方は、学力に好影響がある。」)で、陰山メソッドで有名な陰山先生も著書で、それぞれ書いておられるように、今では学校でも積極的に鉛筆の持ち方を指導するようです(というか、指導せざるを得ない?)。

正しい持ち方ができないと、見た目が悪いだけでなく、手や腕や肩、体全体が疲れて長時間字を書けないので勉強もできなくなる、ということです。
たとえばペン先が見えないと覗き込むようになり、姿勢がくずれる。姿勢がくずれると体に無理な力がかかり、疲れやすくなる。当然、長時間の作業ができない、というわけです。

お箸と同じで、鉛筆も正しい姿勢できちんとした持ち方を心がけ、身に付けることが大切です。
正しい持ち方ができれば、それだけ指先も器用になり、何につけても得になります。

* 左利きの私の鉛筆の持ち方 *
私は左利きなので左利きの場合を例に申し上げます。
左利きの場合の鉛筆やペンの持ち方も、基本的に右利きの人の右手の持ち方の裏返し(鏡に映した映像=鏡像)で良いと考えています。
体全体や腕の動きで書くお習字の筆の持ち方とは違い、鉛筆は指先で微妙に動きをコントロールする作業なので、箸同様に右手の鏡像の持ち方で良いでしょう。特別な持ち方を考える必要はないと思います。

ときに、手首を曲げて向こう側から回りこむように書く人がいます。こういう書き方はどうなのか、という質問もありますが、これは脳の神経的なものが関係している―手と同側の脳のコントロールを受けていると想定されている、という学者さんがいます。右利きの人にも見られるもので、特に問題になることではないようです。
ただ、手首を曲げずに書く左利きの人では左利きの度合いが強く、曲げて書く人は左利きの度合いが弱いという知見があるそうです。
(坂野登『かくれた左利きと右脳』青木書店(1982年)による)

〔鉛筆の持ち方〕
・鉛筆の先の削ったところから1cmぐらい上を、中指の爪の付け根あたりと親指ではさむように持つ。もう一方を人差指の第二と第三関節(要するに、付け根とその先の関節)の間に渡す。
・この状態に人差指を添える。これで三本指で保持する形になる。
・基本的には、親指と中指で鉛筆を動かす。人差指はあくまでも動きにあわせて添える感じです。
・指先に力を入れ過ぎない、落とさない程度に持つのがコツかもしれません。力が強すぎると鉛筆のコントロールが難しくなります。
・鉛筆の角度は、45~60度ぐらい。

* 左手筆記の注意点:ペン先は柔らかいものを *
ただひとつ注意すべき点は、左手筆記と右手筆記の違いです。
何が違うのかと言いますと、それは横棒線を引くときの鉛筆やペン先の動きです。

文字を書くとき漢字でもかなでもアルファベットでも筆記の基本的な動きは、左から右であり上から下です。上から下は特に問題はありませんが、左右の動きは問題が起きます。

左から右への動きは、右手筆記ですとスッとペン先を横に滑らせるように引く書き方になるので、抵抗なくスムーズに書けます。
(水平方向から見ると) /→ 〔上からなでるような感じ〕
しかし、左手筆記では押して書くようになり、抵抗が大きく書きにくくなります。
\→ 〔下からさらうような感じ〕
そのため、なめらかに動かせるように、鉛筆の芯は柔らかめのものが良いと思います。芯が硬いと紙に引っかかったり、突き刺さしたり、紙を破ることがあります。

ペンの場合は、ペン先が柔らかめで、斜めにカットされているものが書きよいと思います。左利き用にそういうものが出ています。西洋は昔からペンの国ですので、子供用の低価格(プラスティック製なら七百円ぐらいからせいぜい千二、三百円程度 イギリスALH)の万年筆もあります。

ただペン先や鉛筆の芯の硬さ軟らかさの問題は、人それぞれ筆圧が違ったりしますので、一概には言えません。たとえば、横書きの場合、書いた上を手でこするので汚れることがあります。柔らかなものですとそれが余計にひどくなるので、それを嫌って硬めの鉛筆を使う人もいます。

* 左手筆記に革命を起こすかもしれない?「ヨーロペン」*
既報ではありますが、ボールペンおよび鉛筆(短い削った芯のみを交換するタイプ)で、「ヨーロペン」お茶でっせ版新生活版 というイギリス製のユニークな形状の製品が出ています。
これは、ペン軸とペン先の角度が異なっているもので、三角グリップを回転させて自分の筆記スタイルに合わせた角度を調節できる優れもので、左手筆記でも、書いた字の上をこすることがないという構造になっています。
これはこのペン先の角度の使い方で新たな左手筆記法を生み出す可能性を秘めていると思います。これから期待の筆記具です。

* 持ち方の基本が自然に身につく三角鉛筆 *
また、幼児用の鉛筆に、持ち方が自然に身に付けられるように、軸が三角になった鉛筆やクレヨンが出ています。多少お値段が高めです。公文(くもん)の太目の鉛筆の場合は専用の鉛筆削りも要るようです(ナイフで削れば別ですが)。
三菱鉛筆やトンボ鉛筆からも書き方用の三角軸の鉛筆が出ています。
また、「左利き右利き両用ぐるりっとGururittアクリル定規15cm 」お茶でっせ版新生活版 で紹介したイトーヨーカドーのブランド、“ぐるりっとgururitt”でも三角軸の「学習かきかたえんぴつ」が出ています。
小さい頃から、こういうものを使うのも良いでしょう。三本指で持つ基本が自然に身につきます。

◎公文◎ 
すくすくこどもえんぴつ(6B:対象年齢/2・3・4歳、2B:対象年齢/4・5・6歳)6本入り420円 (税込441円)
すくすくこどもいろえんぴつ 6色入り(黄・青・緑・赤・茶・オレンジ)480円 (税込504円)
すくすく さんかくくれよん 14色入り 価格 800円 (税込840円)
◎“ぐるりっとgururitt”◎
学習かきかたえんぴつ 2B・B 1ダース 399円(税込)(三角軸)
◎三菱鉛筆㈱◎
三角かきかた鉛筆  B・2B 1ダース入り 630円(税込)(三角軸の黄色と緑の二種の軸色の鉛筆がセットになっている)
・uni 硬筆書写用鉛筆(三角軸)4B・6B 1ダース入り 1260円(税込)/3本パック入り \315(税込)(硬筆書写用に芯を太くした商品)
㈱トンボ鉛筆◎ 
もちかたえんぴつ 2B・B 630円(税込)(六角軸・三角軸)(軸に書いてある線に親指の中心を合わせると、えんぴつを正しい角度(50°~60°)で持つことができる。もちかた練習用)
ステッドラー日本㈱◎  (主にアートや製図など画材や工芸用の専門家向け文具会社)
・マルスエルゴソフト 152 2B・B・HB 1512円(税込)(三角形状と新開発のグリップ感)
・マルスエルゴソフト 151 2Bのみ 1884円(税込)(太軸の三角形状のエルゴソフト 一般筆記だけでなくアート用にもOK)
・ノリスエルゴソフト 152 HBのみ 1008円(税込)(三角軸) 
ノリスエルゴソフト 153 2Bのみ 1512円(税込)(軸が太くしっかりとグリップできる。芯が折れにくく書き方の学習用として最適)
トリプラス 三角色鉛筆 128 NC 6 6色セット 756円(税込)(ノリスクラブシリーズ。 三角形の太軸で、鉛筆の正しい持ち方に役立つ)
―他にも三角軸の水彩にもなるクレヨン、三角軸サインペンもあるようです。

※参照サイト:
きれいな字とは:正しい姿勢と正しい鉛筆の持ち方 [きれいな字を書こう! 小学生の漢字!!]きれいな字書写研究会 
硬筆書写用鉛筆 三菱鉛筆:鉛筆の正しい持ち方
鉛筆の持ち方矯正器具のテスト
鉛筆の持ち方掲示板
鉛筆の持ち方フォーラム
 
※ただいま、『左組通信』「左利きphoto gallery〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)」を鋭意製作中です。上記の持ち方練習具を含め、左手左利き用の文房具を各種集めて紹介します。→2005.11.24up

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

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2005.08.20

鉛筆持ち方補助具(練習具)あれこれ

7.6の記事「イトーヨーカドーで見つけた左手・左利き用文具」 お茶でっせ版 新生活版で、トンボ鉛筆「もちかたくん 左手用」―左手用の鉛筆の持ち方を練習する補助具 113円(税込)を紹介しました。
その後も、鉛筆の持ち方補助具(練習具)に関して検索からの訪問者がけっこう多いようです。
そこで、今までに私が集めた補助具がいくつかありますので紹介しておきます。

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■左右両対応(共用品)
1下の画像一番上:ペンシル・グリップ(Pencil grip)moulded(親指・人差指・中指の三指の正しい位置に合わせた成型形)―■左右両対応(矢印に鉛筆の先を合わせてはめる。それぞれの指位置に対応する三つのくぼみがあり、右手で人差指に使ったくぼみを左手では親指で、右手で親指に使ったくぼみを左手では人差指で使うと左手用となる。中指はへの字にくぼんでいてどちら向きにも対応しており共用できる)。イギリスの左利き専門店ANYTHING LEFT-HANDEDより購入。

2下の画像上から三番目:ペンシル・グリップ(Pencil grip)三角形(親指・人差指・中指の三指に対応する正三角柱形)―■左右両対応(対称形になっているので、左右どちらの手でも使える。差し込む向きにこだわらず使える)、イギリスの左利き専門店ANYTHING LEFT-HANDEDより購入。 

3下の画像一番下:ペングリップ(サンスター文具、ペングリップ セクト 5C)―■左右両対応(三指対応の三角形、五色セット)スーパー、イトーヨーカドーで94円で購入。五本入りで定価百円なのでとてもお安い、お買い得商品。

●左手専用品
4下の画像上から二番目:もちかたくん 左手用(トンボ鉛筆)―●左手専用(あらかじめ左手の親指の爪の中心に真っ直ぐな線を引き、鉛筆の先から差し込んだもちかたくんの親指を当てる部分にある印に爪の線を合わせるように持つ。)、スーパー、イトーヨーカドーで113円で購入。(もちろん右手用もある)

どれも子供だけでなく大人ももちろん使えます。
1をのぞくと皆ソフトなグリップで、これも以前こちらで紹介したことのある「ヨーロペンyoropen」お茶でっせ版新生活版 のグリップと同じ材質のようです。

字を書くとき指に力が入り過ぎて疲れるという人にもいいかもしれません。

他にも、指位置対応のグリップでクツワから4色セットのものが出ています。しかし、こちらは右手用のもので、左手用としてはちょっと使いにくそうです。人差指の凹みが斜めに入っているので、この向きが左手では逆になり、指が添いません。

- - - - -

「プニュグリップ」について
※2005.8.21 訂正です。
クツワの製品に対して「鉛筆の持ち方矯正器具のテスト」というサイトによりますと、「上下逆に差し込むと、左利きの人にもそのまま使える」とあります。(まだ実物を試していないので、確認は取れていませんが、確認が取れ次第また報告します。)
私は、売り場でパッケージの上から確認した範囲では、形状が片すぼまりになっているようで上下入れ替えが難しい印象を受け、右手・右利き用で左手・左利きには不向きと判断しました。
ただ、商品のパッケージにもホームページにも左手用の使用法の記載がなく、誤解を受ける要素があります。せっかくの両用可能な製品がもったいないと思います。これは何もこの商品に限ったことではありませんが、両用可能な商品では左利き用の使用法も明記していただけると親切です。(もちろん明らかに左右対称で記載の必要のないものがあることは事実ですが…。たとえばここで取り上げたものでは、サンスターのものなど。)
※参照:クツワのホームページHOME>> 商品紹介>> オリジナル>> スタッド>> ファイル・小物の「ブニュグリップ」の説明文―
ブニュグリップ 本体価格100円(105円税込)本体:H40×W15×D15mm
「特徴:ソフトで握りやすい鉛筆・ペン用グリップ、滑りにくく、疲れにくくなります。くぼみに合わせて指を添えることで正しい持ち方を習慣づけることができます。」

* 再訂正 * 2005.10.18
2005.10.16「左手用」プニュグリップを入手。これで従来品が右手用と判明。やはり、私の読みどおり、この従来品は右手用でした。「左手用」は「クツワSTAD左手用・左利き用文具」2005.10.18 お茶でっせ版新生活版に書いたように、赤地に白抜き文字で「左手用」の表記と、左手用マーク、左手での実際の使用例の写真を入れています。
従来品も無理やり上下を逆さに使えば、左手用になる、とも言えますが、多少差し込みにくく、指の位置も微妙に違うような気がします。
左手練習用には「左手用」を、単にグリップとして使用する場合は、左右を選ばないタイプが色々出ていますので、そちらを使いましょう。

※再々追記:2005.11.27
―昨日、偶然立ち寄ったイトーヨーカドー文具売場で、従来のプニュグリップのパッケージに「右手用」表示右手使用時の写真例が入っているのを確認しました。「右手用」と「左手用」がそれぞれ並んでいました。パッケージ・デザインはまったく同じで、内容が違うだけでした。配置を換えて左右対称デザインで強調して明確に区別してみる、というような工夫はありませんでした。

- - - - -

また「ユビックス」というものもあります。くわしくは知りませんが、人差指と中指の間にはさんで使うもののようです。トンボ鉛筆のサイトには、「もちかたくん」とセットになったものもありました。左手用と右手用があるようです。

補助具ではなく、自然に三本指で持つように鉛筆自体を三角軸にした製品が、公文やトンボ鉛筆や三菱鉛筆からも出ています。公文からは三角軸クレヨンも出ています。
小さいうちからこういうものを使うのも、正しい持ち方を身に付ける良い方法です。

※ただいま、『左組通信』「左利きphoto gallery〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)」を鋭意製作中です。上記の持ち方練習具を含め、左手左利き用の文房具を各種集めて紹介する予定です。→2005.11.24up

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

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2005.07.31

お箸の正しい持ち方に関するあれこれ

最近の「お茶でっせ」は箸のブログかと思うほど、お箸関連の検索からの訪問が増えています。
ここ一週間ほどの検索結果をあげてみましょう。

1 箸の持ち方 27
2 利き手 15
3 正しい箸の持ち方 13
4 お箸の持ち方 12
5 右脳 点字 手と脳 8
5 エジソンのおはし 8
7 しつけ箸 7
7 箸 持ち方 7

―以上が上位8傑です。太字がお箸関連でなんと六件。他にも「箸の正しい持ち方」「箸 子供 正しい 持ち方」「箸 正しい 持ち方」「箸 正しい持ち方」「正しいはしの持ち方」「箸 子供 正しい 持ち方 練習用」「しつけ箸 大人用」などなどです。

お箸と鉛筆の持ち方は、左利きの人にも大きな悩みの種になっています。が、右利きの人にも非常に大きな問題となっているというのが、今日の大きな特徴でしょう。
従来は、身近にいるお年寄りがうるさく言って正しい持ち方を指導したものでした。
(ここには、左利きでも右手で持つ、という指導の問題も含まれていますが、それは今回は置いておいて。)
ところが核家族化が進み、正しい持ち方ができる人からの指導が受けられないまま、大人になるという事態が起きてきたのでしょう。
その結果、幼稚園や学校がそれに変わって指導しなければならない状況となってきました。しかし、何でも学校任せではいけないと、親御さんの間にも正しい持ち方への関心が高まり、結果としてネットで調べる人たちが増えている、というのが現状なのでしょう。

うちのブログの場合は、左手用を中心に両手用も含めて紹介しています。しかし、そのほとんどが子供用ですので、はたしてお探しの情報は得られているのでしょうか。
多分はずれと感じてらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
右利きであっても商品名で検索される方、子供用の商品を探している方は、それなりの満足はいただけるでしょうが、「正しい持ち方」の教科書的なものを探している方にはどうでしょうか。
一応それについて記載のあるリンク先を紹介してはいますが、それで満足できる情報を得ておられるのか、ちょっと心配です。

*
改めて、お箸の使い方、正しい持ち方についてふれているお箸メーカーのサイトを紹介しておきましょう。

しつけ箸『はしはじめ』のメーカーのホームページ精機工業/Feetoh > 箸の持ち方
―ここに「誰でもできる!! 正しい箸の持ち方講座」があります。「やってはいけない箸のマナー」というコーナーもあり、役に立ちます。大人用、左手用もある。
エジソンのお箸輸入発売元「ケイジェーシー」>「エジソンのお箸」> なぜお箸ですか? / 構成図 / 使用方法(1) / 使用方法(2) / お箸とスプーンフ比較
―使用方法(2)のなかで、「鉛筆を正しく握ること、正しいスプーンの使い方、ハサミの使い方が上手くなる」といった効果もあると書いてあります。よく鉛筆の持ち方は、箸の薬指に固定している方を抜いた形などとも言います。大いに関連がありそうです。「エジソンのお箸」は幼児向け、左手用と右手用あり。           
コンビCombiのベビー用品&育児のコミュニティ・サイト 「コンビタウン」 > 子育てグッズ > コレクション―ベビーレーベル > テーブルウェア(おはし)詳細 > ベビーレーベル 
―「ベビーレーベル はじめてサポートおはし」はもちろん幼児向け、右手左手を問わない、両手用。 
「もち方器具 はしのおけいこ 両手用」の「株式会社トンボ鉛筆」のホームページHOME > 商品情報 > カテゴリで探す > 学用文具→知育文具
―知育文具のコーナーに、鉛筆の持ち方を練習する器具「もちかたくん」の右手用、左手用。さらに「ユビックス」という補助具も掲載されています。

*
ごくごく簡単に、正しいお箸の持ち方について書いてみます。

・まず、箸置から手に取るとき
初めに利き手でつまむように取り上げ、次に非利き手で受け、利き手に持ち替える。
(右利きの人は右手でつまみ上げ、左手で受け、右手で持つ―これが従来からの作法。左利きの人は、ちょっと大変。従来の方法で出されている場合はいったん回転させて持ち替えなければならない。私のおすすめは、利き手に合わせた配膳で、左利きには箸も右側を先にした配置→です。)
持ち方―下に当たる一方は、親指と人差指の付け根の間のあたりにはさみ、薬指の爪の付け根付近に渡して固定する。上側に当たるもう一方は、親指と中指の爪の付け根ではさむように持ち、人差指を上から添え三本指で保持して人差指に持たせかけるように安定させる。
動かし方―両方の箸を動かしてつまむのではなく、上側の箸を動かすのが基本。中指で開き人差指で閉じる感じ。下側は固定したまま。
練習方法―初めは箸がばらばらになって持てないので、一定の間隔で箸を固定したものを使うと良い(X字にならないように多くの練習用の箸がそうなっています)。次に、カチカチはさむ動きができたら、小さな物をつまんで少し離れた場所に移す。最初は滑りにくいもの、練習セットについている消しゴムなどは摩擦が大きいので子供でもつかみやすい。だんだんと滑りやすいものに替えてゆく。最後はやっぱり大豆や小豆などを使って別のお皿に移す作業。(上手な人は生卵の黄身をつかみ上げることができます。)

参考サイト:和食普及研究会「お箸が正しく持てますか? 正しい箸の持ち方」

*
一言だけ左利きに置ける箸使いについて書いておきます。
利き手とは、人が持って生れた才能です。それを活かすのが自然であり、且つまた、本人の能力を最大限に発揮する最上の方法です。
今ではそれが科学的に正しいと認識され、新しい常識となって来ました。

箸使いでも同じで、左利きなら左手で使って何の問題もありません。
右手を使うのがマナーだ、和食の伝統的な作法だと言う意見がありますが、これは古い常識です。
誰もが守れるルールでなければ、不公平です。ごく普通に生活していて、ある人には簡単な事でも他の人にはつらいことになるとすれば、それは問題です。
「右手」を「利き手」に置き換えれば、誰でもが守れるものになります。
箸は利き手で持つ、というルールにすれば良いのです。そして、配膳もそれに習う。こうすれば、みんなが和やかに食事できるようになる、と私は考えています。

*
ついでに、私が今までに書いたお箸に関するブログの記事、ホームページの関連情報もまとめておきます。

** 過去のお箸に関する記事 **
2005.07.09 百円ショップのおはしのけいこ(子供用練習箸)お茶でっせ版 新生活版
2005.05.31 左手/左利き用お箸・しつけ箸(練習用箸)のページを『左組通信』に新設 お茶でっせ版 新生活版
2005.03.01 百円ショップ・ダイソーの左手・左利き用お箸 お茶でっせ版 新生活版
2005.01.15 左利き用エジソンのお箸 オレンジ お茶でっせ版 新生活版
2004.10.06 トンボ鉛筆「もち方器具 はしのおけいこ 両手用」
2004.09.04 幼児用「ベビーレーベル はじめてサポートおはし」右利き・左利き両用
2004.01.25 正しいお箸の持ち方
2004.01.11 たかが箸されど箸左手(使い)用箸

※『レフティやすおの左組通信』にお箸のページ「左利きphoto gallery〈HPG5〉左手/左利き用お箸・しつけ箸(練習用箸)」を作っています。ご参考にどうぞ!

** 配膳関係の記事 **
2005.06.11「左利きプチ・アンケート第17回 学校での配膳は左利きの子も伝統的ルールに従うべきか」のお知らせ お茶でっせ版 新生活版
―このアンケートの結果→『左組通信』「<左利きプチアンケート> 第17回」
2005.06.04 左利きの子にやさしい環境を整えよう―左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その6 お茶でっせ版 新生活版
―配膳も含め、左利きの子への対処の仕方について書いています。このシリーズの全記事は、『左組通信』「左利き私論3―左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―」に掲載しています。一部資料を追加しています。
2005.07.17 『至福のすし―「すきやばし次郎」の職人芸術』山本益博 お茶でっせ版 新生活版
―左利きのお客様に対する接し方にふれている箇所があります。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2005.07.09

百円ショップのおはしのけいこ(子供用練習箸)

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ちょっと探し物があってのぞいた大手百円ショップのダイソーで、子供用の「おはしのけいこ 練習セット/おはしがもてた」両手用を見つけました。少なくとも昨年あたりから、既に出ていたようです。

練習用のお箸(しつけ箸)も各社色々なものが出ています。コンビの「ベビーレーベルはじめてサポートおはし」や「エジソンのおはし 左手用」などなど。しかし、さすがに"百円"の商品はありませんでした。破格の値段と言えます。

「交わり箸を正そう/おはしの国の美しい伝統を守る」とあります。
パッケージは、トンボ鉛筆の「もち方器具 はしのおけいこ 両手用」「おはしのけいこ 左右両手用 きかんしゃトーマスとなかまたち」(オーエスケー)などとよく似た、補助具付お箸本体と練習用のミニ消しゴムがセットになっているものです。

台紙の裏面にはちゃんと使い方「正しく持つコツ教えます」が書かれています。

箸について説明しますと、補助具が箸の双方をつないでちょうどHの字形になっています。
どういう仕組みになっているのか、大いに興味があったのですが、さすが百円です! 実に簡単というかシンプルなアイディアです。
特許商品となっているので、種明かしをするべきか悩みますが、まあ、いいでしょう。
ゴムバンドにスペーサーを入れて二本の箸をつなぐ補助具として使っています。
で、正しく使うコツを身に付ければ、ゴム・バンドをはずして普通の箸として使えます。


この仕組みを使えば、大人用もすぐに作れます。
もう高い練習用のお箸を買うことはありません(?)。大人用は特に高いですからね。

実は、輪ゴムを使っています。輪ゴムに箸を通し、それぞれの箸の間に間隔を取るためのスペーサーを入れているだけです。
このスペーサーのおかげで、箸を一定の間隔にあけて平行に持つことができるのです。

輪ゴム○を用意します。太いものか、普通のものなら三本ぐらいか?
これに箸を通します。(■ ■)
間の部分にスペーサーをかぶせます。(■=■)指一本分ぐらいの幅の何センチかの長さのボール紙を箸の間のゴムに巻きつけて束ねテープで止めます。
両方の箸にスペーサーを押し付けるように余っている輪ゴムをしばります。(■=■)× こうして箸とスペーサーを固定します。
できあがりです。

ゴムですからHの字型になっていても、箸を閉じるように動かすことができます。
これで×になる持ち方を直せます。

きちんとお豆さんもつまめるような正しい持ち方を身に付けましょう!
お箸がきちんと使えると、食べるのも楽しくなりますよ。

※参照:2005.05.31の記事「左利きphoto gallery〈HPG5〉左手/左利き用お箸・しつけ箸(練習用箸)」を作っています。ご参考にどうぞ!

お箸に関する最新記事
2005.07.31 お箸の正しい持ち方に関するあれこれ  「レフティやすおのお茶でっせ」版、 「新生活」版
―正しい箸の持ち方に関するリンク、簡単な持ち方説明、左利きにおける箸使いなど。

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2005.07.06

イトーヨーカドーで見つけた左手・左利き用文具

先日スーパーのイトーヨーカドーで、また左手・左利き用の文具を見つけてきました。
今までにもここで見つけた商品を三点ほど紹介してきました。

2005.05.27 
お茶でっせ版
 新生活版
勝手に左利き筆法になる?ヨーロペンYOROPEN―イギリス製の___/\ こんな形のペン先とペン軸が異なる角度のボールペン。
2005.03.12 お茶でっせ版 新生活版 左利き右利き両用ぐるりっとGururittアクリル定規15cm ―タイトルどおりの右から始まる目盛りも付いた定規。
2004.10.25 クツワの左手用学童はさみ ―左手・左利き用のキャップ付ハサミ。

今回は、以下の二点です。

1:トンボ鉛筆「もちかたくん 左手用」―左手用の鉛筆の持ち方を練習する補助具 113円(税込)
2:17cm直定規(CLASS MATE)―「左利きの人が使いやすい目盛も付いています。」ピンクに銀ラメというのでしょうか、ちょっとファンシーな感じの左利きにも対応した右からの目盛り付ものさし(発売元:クツワ)180円(税込)
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他のスーパーで右手用のもちかたくんを見たことはありましたが、左手用を見るのは初めてでした。
一般の総合スーパーで、このような左手・左利き用文具が手軽に手に入るという状況は、私たち左利きのものにとっては非常にうれしいことです。

総合スーパーも曲がり角に来ているといいます。こういう左利きに優しいお店という行き方も消費者に好印象を与え、他店との差別化につながるひとつの要素になると思います。今後とも一層充実させて欲しいものです。

それにしてもこのような状況は、私の子供の頃には考えられないことでした。まだわずか数点とはいえ、非常に良い傾向だと思います。
左利きが特別ではない、という認識の広まりを肌で感じる瞬間でもあります。
左利きへの更なる理解の進むことを心から願っています。

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2005.06.11

「左利きプチ・アンケート第17回 学校での配膳は左利きの子も伝統的ルールに従うべきか」のお知らせ

『レフティやすおの左組通信』で6月12日から実施する<左利きプチ・アンケート>の第17回目のお知らせです。
今回は配膳の作法について考えて見ます。日常茶飯事と言う言葉もありますが、ある意味では人生の最も重要な問題かもしれません。
食事の際には、左箸の左利きの人は(右利きの人に)人知れず気を使っているものです。できるだけ左側の席を取る、左隣の人と肘が当たらないように空きを取るように座る、さりげなく食器の配置を変えるなどなど。

* <左利きプチ・アンケート>第17回 学校での配膳は左利きの子も伝統的ルールに従うべきか *

『レフティやすおの左組通信』掲示板でご相談を受けました、学校(幼稚園・保育所など)での配膳は左利きの子も右利きの子も一律に伝統的ルール(左側にご飯茶碗右側に汁物など)に従うべきかどうかについてお尋ねしてみます。
(相談者の場合は、私のアドバイスも参考に話し合いの結果、作法にとらわれずそれぞれ食べやすい配膳にする、とのこと。詳細は、お手数ですが下記のリンクより掲示板をご覧ください。)

和食の場合でも洋食の場合でも、伝統的な配膳のルールでは右利きの人が食べやすい配置となっています。
そこで、左利きの子は腕を交差させて食べなくてはいけない。そのため、つい汁物の入った食器を倒すなどの弊害があるようです。

『*大 手 小 町* WOMEN 発言小町~左利きの悩み』http://www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/200504/2005041500033.htm のなかでこんな意見も出ています。「和食の配膳のままだと食べづらいので、目に付かないようにこっそり影膳の配列に並べなおして食べて、またこっそり戻しておきます。」 <頑なに左手を使うことも無いですよ>

学校などではその子の利き手があらかじめわかっているので、それに応じた方法も考えられるべきかもしれません。反面、ひとつの作法として配膳の正しい方法を教えるチャンスでもあります。
家庭ではそれぞれの方針としてある程度自由に裁量できますが、学校などではどうあるべきでしょうか。

あなたは学校などでも、左利きの子も右利きの子と一律に等しく伝統に従った作法通りの配膳方法で給仕するべきだ、とお考えですか。それとも、それぞれの子に応じた対応をするべきだ、とお考えでしょうか。
以下の中から一番ふさわしいと思うものをひとつお選びください。

*投票者の利き手別で選択肢を用意しています。ご自身でご自分の利き手を右もしくは左と、どちらか判断した上で投票してください。(どちらかの手が不自由等で必ずしも利き手を使っていない人は、実際に使っている手の方で投票にご参加ください。)

*一言言わせて、というお方は投票後に表示されます一番下の「ご意見ボード」をご利用ください。もっと言わせて、というお方は掲示板もご利用ください。貴方のご意見ご感想をお聞かせください。

1(右利きの投票者)伝統に則って右利きも左利きも同じく配膳する、勝手に並べ替えてはいけない
2( 〃 )伝統に則って配膳後、各自で勝手に並べ替えればよい
3( 〃 )伝統に関係なく、最初から利き手に配慮して、子供に対応した配膳をする
4( 〃 )わからない
5(左利きの投票者)伝統に則って右利きも左利きも同じく配膳する、勝手に並べ替えてはいけない
6( 〃 )伝統に則って配膳後、各自で勝手に並べ替えればよい
7( 〃 )伝統に関係なく、最初から利き手に配慮して、子供に対応した配膳をする
8( 〃 )わからない

※お手数をおかけしますが、投票は『レフティやすおの左組通信』のアンケート欄よりお願いいたします。

レフティやすおの左組通信 掲示板

このアンケートの結果をみる

過去の全アンケートを新規に投票、コメントできるようにしました。
新たな投票、コメントをご希望の方は、『左組通信』のそれぞれの回のページでお願いいたします。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています

2005.7.17追記1:このアンケートは、六月十二日から七月九日まで四週間に渡って「左組通信」表紙で実施され、投票総数15(うち右利き4、左利き11)を記録しました。
詳細は、「左組通信」内「<左利きプチ・アンケート>第17回 学校での配膳は左利きの子も伝統的ルールに従うべきか」をご覧ください。
こちらで、新規の投票を受付しています。お気軽にご参加ください。また御意見のみの記入も可能です。結果表示の後のご意見欄にてご記入ください。

追記2:配膳における左利きの子への対応については、以下の記事をご参照ください。
・2005.06.04左利きの子にやさしい環境を整えよう―左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その6
お茶でっせ版
新生活版
・『レフティやすおの左組通信』「レフティやすおの左利き私論3・左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」

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2005.06.08

TOKIMEKIママ倶楽部 ~ ママのお悩み、みんなで解決!

久しぶりに左利きについてネット検索して見ました。
最近はブログの普及とともに、左利きに関する記事もグッと増えてきました。そんな中から興味深いホームページを紹介してみましょう。

*
シャープが運営するスペースタウンに「TOKIMEKIママ倶楽部」というママを応援するコミュニティサイトがあります。
ここに「どうする?育児家事」コーナー「ひとこと言わせて!/ママのお悩み、みんなで解決!」という相談コーナーがあります。

2004年12月16日の相談は「年長の娘は左利き。右で書けるように直したほうが良い?」です。
「年長の娘は左利き。幼稚園で書き方の練習が始まったのですが、書くことだけでも右で書けるように直したほうが良いでしょうか。/来年から小学校に上がるので、心配です。」
リンク: TOKIMEKIママ倶楽部 ~ ママのお悩み、みんなで解決!.

"そうだんず三人組"ジョアンナ、クララ、マシュマロがそれぞれ代表的な意見を述べ、それぞれの投票数とコメントが紹介されています。
要約すると、以下のようになります。

ジョアンナ=変換賛成派(投票数3):左利きでは漢字など書きづらいことがある。他にも使いづらい道具もある。そこで、使いずらそうにしていたら、右手で使うと使いやすいよ、と無理なく自然に右手を使うように誘導してみては?

クララ=変換反対派(投票数11):左利きでいい。本人が使いづらいと思えば右手で書いてみようとする。得意なことも多いし。

マシュマロ=基本は反対、親の気の済むように一部容認派(投票数9):その子それぞれでいい。気になるなら右手も使えたらさらに素敵ね、という感じで右手を使えるように誘ってもみてもいい。

*
コメントの中で私が気になるのは、「わが家はこうしたい」と言う家庭、親の方針を打ち出している場合です。
なるほど思想や倫理観など精神的な事柄に関しては、それで良いと思います。
しかし、物理的に変更不可能な性質にまでそれを持ち込むのはやはり問題があると思います。利き手の問題はそういう変更不可能な要素を含む問題であると考えられます。

左利きというのはひとつの個性である、と言われるようになりました。そして、それぞれの子供の個性を認めよう尊重しよう、と言う左利き肯定の方向に社会は進んでいます。
ただ、個性と表現すると誤解を生むおそれがあります。個性個性と言うが、個性なら何でも許してよいのか、それでは自分勝手な人間に成長するだけだ、良いことと悪いことはしっかり教えて躾けなければいけない、と考える人も現れます。

私は、利き手は才能だと例えます。
右利きとは、右手を主に左手を従に使う才能。左利きとはその逆で、左手を主に右手を従に使う才能です。
才能ですからこれは変えることはできない。人によりそのレベルも異なる(才能の豊かな子は、非利き手も使えるようになるかもしれません)。そこで、それぞれの才能を活かす方法を考えるべきだ、と理解できると思います。

しかも、人間には才能だけでなく、能力もあります。これは変えることができます、本人の意志と努力とによって。
人は才能である利き手は変えられないが、実際に使う手は才能の範囲内でその能力を伸ばすことができます。しかしそれはあくまで、本人の意志と努力の結実として身に付くものです。それは物心ついてから、十代に入ってからで十分です。(以前紹介した、左利きの握りすし職人「すきやばし次郎」の小野二郎さん〔※注1〕は、板前になろうと決意した十代初めに包丁を右手に持ち替えたそうです。―山本益博・著『至福のすし―「すきやばし次郎」の職人芸術』新潮新書より。)
左利きというのは、脳神経系の機能という理由があってそうなっているわけですから、その原因を解消しなければ変えられるものではないのです。字を書くという行為も運動+言語という脳神経系の機能の複合の結果です。このような複雑な動作は利き手で行うほうが良いと思います。

基本的に幼児期においてはその持って生れた才能を十分に活かす方法を考えるべきです。
家庭の方針といって子供を縛るのは、利き手使い手の問題に関してはいかがなものか? と大いに疑問に思います。
ましてや、親の気が済むようにと、子供に右手使いを促すという行為も、どうでしょうか? 
子供は親のものではないのですから。子供を一番の考えるのが自然な子育てのあり方でしょう。
子供は親の喜ぶ顔見たさに、親の指図に従うかもしれませんが…。
親の笑顔を子供の喜びにさせるのではなく、子供の笑顔こそ親の喜びでしょう。

*
それともうひとつ気になるのは、字は右手で書くようにできている、という思い込みです。
本来文字(漢字)の成り立ちというものを考えると、右手で書くように生れては来ていないということです。
生れた後に、一部の人達によって右手で書きやすいように改変させられ、それが正式な書き方であり、美しい文字であるという基準に落ち着いたということでしょう。

現代人は、文字というものは万民が使うありふれた道具だ、と思い込んでいます。しかし、何千年かの文字の歴史(漢字の歴史は三千三百年ぐらいという)の中で、実際に万民のものとなったのはついこのあいだのことです。二、三百年も前には、一部のエリートだけが使う道具だったのです。
字を書くという技術は、エリートのステイタスだったのです。(今でも識字率の低い国があります。)
当然そこにはのちのち色々な尾ひれ(流儀・作法)がついてくるわけです。そのひとつが文字は右手で書くものという固定観念につながっているのだと思います。

*
全般的に見ると、変換反対派が多数を占めています。次に、一部容認派。変換賛成派はごく少数の意見となっています。す。それでも一部容認派を合わせると、五分五分というところです。
まずは常識的な線に落ち着いているようです。
反対派が多数を占めているのはうれしいのですが、内容的にはもうひとつ決定打に欠けるようで、私としては今ひとつ歯がゆい気分です。

また、一部容認派の中にも、私としては考えを改めて欲しいと思うものがあります。
やはり、一番大切なことは誰がそれを行うのか、という点です。それは子供自身です。子供は期待されればそれに応えようとするものです。その親の期待が子供にとってはどうなのか、ということを十分考えた上で結論を出して欲しいと思います。

※注1:
2005/05/20 左利きの握りすし職人「すきやばし次郎」・その一 
お茶でっせ版新生活版
2005/04/06 左利きのすし職人『すきやばし次郎 旬を握る』 
お茶でっせ版新生活版

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2005.06.04

左利きの子にやさしい環境を整えよう―左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その6

―左利きの子にやさしい環境を整えよう―

左利きの子に対する実際の手助けとしては、環境を整えてやることができます。

私たちが日常使用する道具には、元々左右対称形に作られていて、使う手を選ばない品物がかなりあります(例―普通の箸やスプーン、フォークなど)。
しかし、ハサミや刃物のような使う手を選ぶものも少なくありません。
こういうものに関しては、必ず左手・左利き用品を与え、左手でも苦労することなく、右利きの子供たちと同じレベルで様々な作業ができるようにしてあげましょう。

幸い、昨今は色々な左手・左利き用品が出回っています。これを用意しましょう。
あるいは、様々なユニバーサル・デザインと呼ばれる、右手でも左手でもどちらでも両用可能な商品(共用品)も開発されています。

手に合わない道具を使うと、うまく作業ができず、自分は不器用なダメな子ではないかと自信をなくす場合があります。
しかし、自分の体にあった専用の道具を使うと、右利きの子と同じようにでき、何事にも積極的に取り組む「ふつう」の子になります。

家庭内では、なるべくユニバーサル・デザインの左右の差がないものを用意しましょう。こうすれば、右利きの家族でも左利きの子でも、あまり不便さを感じることなく使うことができます。

たとえば、シャープのどっちもドア冷蔵庫は、左利きに配慮した結果生れた商品ではなく、本来は置き場所に困らないための設計です。しかし、結果としてどちらの手でも開けられることになり、使い勝手が格段にアップしています。
三菱クリンスイの浄水器のどっちもレバーは利き手に配慮した設計から生れたものですが、それのみならず、最近の浄水器はU字型レバーが標準のようになって来ています。また、洗面台の蛇口でも、蛇口とレバーが左と右に分かれたセパレーツ型だけでなく、レバーと蛇口が上下一体型になった製品も出ています。
これらは右利き左利きに関わらず、片手がふさがっているときなど便利な物になっています。

(その他に家族が共用する道具で言いますと、お茶を入れる急須は、注ぎ口と取っ手が上から見てへの字型になっているものは右手で使うように設計されているので、左手で使うのに不向きです。注ぎ口と取っ手が一直線になっている左右対称形のティーポット型か、弦状の取っ手がついている土瓶形がよいでしょう。
意外に気になるのがバターナイフです。これも普通のものは上から見ると左向きの刀のような形になっています。右手で持ってバターをカットしてすくって塗るのに便利なようになっています。真っ直ぐな板状のものも出ているようなので、こういうものに変えるか、あるいはジャム・スプーンを代用しましょう。
さらに、子供に料理のお手伝いをしてもらうなら、ピーラーも芽取りが左右についているものを用意する。レードルも片注ぎ口タイプは避ける。片手鍋は両側に注ぎ口があるものにするなど、ちょっとした配慮が必要です。)

このように見てくると、左利きの子に配慮した環境は、必ずしも右利きの人にとって不利になるとは限らないのです。

*
食事や書き物などでテーブルに座る席順も、左利きの子には左側に十分スペースを取れるようにしてやる。逆に右利きの人は右側に、といったちょっとした配慮で、生活の不便さが緩和されてきます。
(例えば外食の際などに、左利きの人のなかには、隣の人と肘が当たらないように左端の席に着くように心がけているという人も少なくありません。)

食事の給仕の際も、四角四面にご飯茶碗は左、おかずは右とか決め付けずに、その子の利き手に応じた設定を心がける。 給仕する人が左利きの対応の仕方が自分でわからないなと思ったときは、左利きの子に自分の食べやすいように並べ替えればいいのだよ、と一言添える。

和食でも洋食でも決まったルールがあり、それぞれの伝統に則って配膳すべきではないか、という意見があります。
しかし、一流のレストランでもお客様が左利きとわかれば、それ以後は左利きに応じた給仕をしてくれる、と聞いたことがあります。左利きの握りすし名人と呼ばれる「すきやばし次郎」も、左手ですしを召し上がるお客様には左向きに出す、と言います(山本益博・著『至福のすし―「すきやばし次郎」の職人芸術』新潮新書)。

世の中には右手が使いやすい人や左手が使いやすい人など様々な人がいて、それぞれに応じた自然な動作や仕草があります。
規則を守るのは大事ですが、その運用は人情を考慮するべきでしょう。
『論語』の「学而第一・十二」で有子(有若、孔子の晩年の弟子)は、「礼の用は、和もて貴しと為す」礼儀作法の実行(用)はなごやか(和)なのが大切だ、と言っています。新渡戸稲造も『武士道』で、礼は愛である、心がこもっていなければならない、形だけの礼は偽物という意味合いのことを説いています。

配膳も相手が食べやすいように、という気配りです。大部分の人が右利きなので、右利きの人が食べやすいように並べるのがルールの基本になっています。最大公約数に合わせて、こうしておけば「まずは無難だ」というものです。
本来は、作法のための作法ではなく、人のための作法です。形にとらわれて本質を見失ってはいけないと思います。実際に不都合や不便さが出てくるのは、その本質を見失っているからでしょう。
フォーマルな場であれカジュアルな場であれ、みんなで和やかに食事できるのが一番大切なことです。

さて、基本ルールはこうだという一般常識はどう教えればいいのか、というと、右利きの人の席でお手本を示せばよいのです。
そして、これが"多数派の右利きの人用のルール"で、たいていの人は右利きなので、これが使いよい形として"基本形"になっている、と教えればよいのです。

*
こういう風に、基本的な部分で、常に右左の違いを認識し、その差が出ないように心がけましょう。
どうしても日常の生活では、ついついこの左側の視点を忘れてしまいがちです。
逆に言えば、物事の多くが右側の視点に立って作られているということを。
これは左利きの私でもそうなのですから、右利きの人は余計に気を配らなければ難しいかと思います。

とはいえ、人間は慣れるものです。
必要以上にこだわりすぎないのが、肝心です。あまりまわりのものがピリピリしすぎると、子供も神経質になり、マイナスです。時にはドーンと太っ腹に構えて見て見ぬふりをする時も必要かもしれません。
この辺の加減が難しいですね。

結論:
左利きに配慮した環境は必ずしも右利きの人に不利になるわけではなく、どちらの立場の人にも優しいものとなりうる要素を持っているのです。

左利きにも優しいユニバーサル・デザインは、"誰にでも優しく"を実現するための助け合いのシステムです。誰かが一方的に便利さを享受するのではなく、誰もがそれなりの負担もするという考え方だと思います。異なる立場の人の便利さのためには、時には多少の不便さには目を瞑るものでもあるのです。

左利きの子にはそれにふさわしい環境を与える努力をしてください。それがその子の幸せにつながるのです。
そしてわが子の幸せは親の幸せです。
できれば、他人の幸せも自分の幸せ、と考えられるようにしたいものです。

※注:参照=加地伸行全訳注『論語』「学而第一・十二」講談社学術文庫、同著『<ビギナーズ・クラシック中国の古典>論語』巻末「『論語』から生れたことば・ことわざ」角川文庫。
この言葉は、このあとに和やかさが大切といっても、なあなあになってはいけない、節度を持って両者がつりあわなければならない、という意味の文が続きます。しかし、根本はまず和やかであることです。

※『レフティやすおの左組通信』に「レフティやすおの左利き私論3・左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」のページを設けています。過去に『お茶でっせ』で発表したものをすべて転載しています。

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

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2005.04.17

左利きにも公平な学研「自在プリント」に『本屋』が…

こちらでも紹介しました左利き対応百マス計算プリントが作れる 学研『プリント自在 小学1年さんすう』の「プリント自在」シリーズの宣伝ページあの百ます計算もおまかせ,左ききにもやさしい 学研の「プリント自在」新発売!のニュース欄で、うちの『本屋』が紹介されました。

・「レフティやすおの本屋」さんで,★★★いただきました!

いやぁ、うれしいですね。光栄です!
こちらこそ、このような左利きに優しい学参を出版していただき、お礼を言わなければいけない立場です。

『店長日記』「学研「プリント自在さんすう」編集者さんからのメッセージ」にも書きましたが、学研さんは立派です。

学研さんは、この「プリント自在」でもそうですが、先の杉淵鉄良先生の『10マス計算ドリルたし算ひき算左利き用』、 同『かけ算わり算』といい、左利きに優しい左手書きに配慮した学習参考書を出している、公平かつ良心的な出版社です。

教育の分野こそ、公平というものが重んじられるべきだと私は思います。
単に利き手が違うというだけで、不利な条件に甘んじなければならないというのは理不尽です。それでなくとも左手書きには若干の不都合が生じます。さらに右手書きに便利な条件での練習を強いられては、ますます不便さがいや増します。勉強嫌いにならないとも限りません。
不要な障壁を設けないように気を配るのは、教育者として当然の義務だと思います。

学研さんにはこれからも、このような少数派にも配慮した、公平を重んずる教育的な出版をお願いしたいものです。
また、他社の学参編集に携わる方々にもご検討いただきたいものです。

※学研「プリント自在小学1年さんすう」は左利きの本棚/子供達への棚で紹介しています。
※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

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2005.04.09

メルマガ『親力―』の親野先生、ブログに進出

以前こちらでも何度か紹介しました、人気教育メルマガ『親力で決まる子供の将来』親野智可等先生が、4月4日からとうとうブログに進出されました。
「親力で決まる子育てと家庭教育」がそれです。

メルマガ「親力で決まる子供の将来」の中の「教育閑話」をブログに移動したという感じで受け取ってください。

とのこと。親野先生の学校での様子がよくわかります。
また楽しみが増えました。そして、新たな交歓の場ができました。うれしいですね。

先生には色々報告しなければならないことがありますが、お忙しいだろうとそのままになっています。この場をお借りしてお詫び申し上げます。
(「左利き対応UD百マス計算」の件ではお世話になりました。メルマガに取り上げていただき誠にありがとうございました。その後少しずつ左利きに対応したものが出版されるようになり、心から喜んでいます。文末にその後の紹介記事をまとめておきました。ご参照ください。)

それにしても、私もいくつかのブログを運営していますが、一日一本書くのも大変です。ちょっとしたことでも書き続けるというのはすごくエネルギーが必要です。
私は、一本書くのに何日もかかります。首尾一貫したものを書くのにそれだけの時間と手間をかけないとできません。そうしてできたものが、では首尾一貫したものになっているかというと、実際には大いに疑問です。これは個人の能力の差かもしれません。

しかし、毎日少しずつでも書き足して行くのは、情熱と意思に支えられた不断の努力と、やはり才能がいると思います。毎日のメルマガ発行は立派の一語に尽きます。その上でのブログ運営。頭が下がります。私も少しでも近づけたらと願っています。

これからも無理せず末永く続けてください。期待しています。
こどもたちのために、そしてより良き社会の実現のために。

※「親力―」およびその関連記事
2004.12.24 「親力で決まる子供の将来」がメルマガ大賞一位に!
2004.10.07 人気メルマガ「親力で決まる子供の将来 」が本に
2004.06.16 改良版「UD百マス計算」が紹介されました
2004.05.11 現役小学校教師がメルマガで取り組む左利き問題

※マス計算についての記事
2005.03.31 左利き対応百マス計算プリントが作れる 学研『プリント自在 小学1年さんすう』
2005.03.10 学研 10マス計算ドリル 左利き用 二種・たし算ひき算/かけ算わり算 発売中
2005.02.09 10マス計算ドリル 左利き用2種 3月8日発売予定
2004.08.03 左利き対応100マス計算ドリル「文字がうかぶ100マス計算プリント 小学( )年生」
2004.06.16 左手書き(左利き)に優しい改良版「ユニバーサル百マス計算」のすすめ

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2005.03.31

左利き対応百マス計算プリントが作れる 学研『プリント自在 小学1年さんすう』

『レフティやすおの本屋』来店者の「左利きは天才?」さんからの左利き情報です。

左利きに対応した100マス計算のプリントも作れる機能がついた、小学一年生向けの算数のCD-ROMソフトです。

通常の100マス計算の問題は、問題の列が上段と左端の列にあり、左手で字を書く場合、問題列がその手で隠れるという難点がありました。しかし、これは 左利き/左手書きの人でも不都合のない、問題の列が右側にあるプリントが作れるという優れものです。

学研「プリント自在 小学1年さんすう」清水静海監修 学研CD-ROM プリント∞(無限大)シリーズがそれです。

対象読者:小学1年生(百ます計算は大人でも使えます。
A4版 本文36ページ ISBNコード : 4-05-700156-5 (4057001565)
本体価格(税別) 880円 一般定価(税込) 924円

●「百ます計算プリント」「計算トレーニングプリント」「教科書対応まんてんプリント」の3種類がプリントできます。
●「百ます計算プリント」では 4ますから144ますまで問題量を変えて出題 左利きのお子さまにも対応しています。
●「計算トレーニングプリント」では たし算,ひき算,3つの数の計算を出題 10問,20問と問題数を変えられます。
●1年生の範囲を超えた発展問題も出題されます。

詳細情報のページには、「左ききの方のために,問題を右側に出すことも可能。」と明記されています。

この「学研CD-ROM プリント∞(無限大)シリーズ」には、他に『プリント自在 入学準備・小学1年ひらがな・カタカナ』『プリント自在 小学1年かんじ』(ともに小森茂監修)もあります。どれもみな、パソコンとプリンタがあれば、すぐに使えます。この二つは基本的に、日本語の伝統に沿った右からの縦書きになっています。『ひらがな・カタカナ』はお手本の字も上、もしくは右側に配置されていますので、左利き/左手書きのお子さんの方が使い勝手がいいかもしれません。

※注意 一部の文字練習帳の中には、右利き/右手書きの子に便利なように、左側にお手本の文字を配置したものもあります。これは、左利きのお子さんには使いづらいものになりますので、お買い上げの際は十分ご注意ください。
 ―例:小学館『陰山メソッド 徹底反復「書き順プリント」<小学校1・2・3年>』など―)

※『レフティやすおの本屋』本店「左利きの本棚/子供達へ」で紹介しています。

※『「レフティやすおの本屋」店長日記』での紹介記事来店者のおすすめ:左利きにやさしい学研『プリント自在 小学1年さんすう』

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*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

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2005.03.12

左利き右利き両用ぐるりっとGururittアクリル定規15cm

gururitt季節柄でしょうか、新入生や新学期向けに色々な文具がスーパーでもセール中のようです。そういう中で犬棒式に見つけた、左利き/左手筆記対応の左右共用定規を紹介します。

大手スーパーのイトーヨーカドーのオリジナル文具の「ぐるりっとGururitt アクリル定規15cm」です。
チェック模様がブルーとピンクの二種類あります。

目盛りが通常の右利き/右手筆記用の左からのものと、その下に一回り小さい数字で右からの左利き/左手筆記用のものと両方印刷されている、左利き対応型のユニバーサル・デザイン定規です。

クツワの製品のように各サイズ取り揃えているわけではありませんが、クツワの同様の左右両対応目盛りの定規より、目盛りの数字が一回り大きいので見やすくなっています。
他には付加機能のないシンプルなものですが、左利きのお子さんのための「マイ・ファースト左利き対応定規」としては十分でしょう。また一般の左利き/左手筆記の方がちょいっと使用するのにも良いかと思います。

右利きの人/右手で筆記具を持つ人は、左から線を引きますが、左利き/左手で筆記具を持つ人は、逆に右から左に引きます。その際、目盛りはやはり右からのほうが便利です。

たとえば5センチ引くときは、0から5まで引けばいいのです。
これを右利き用の目盛りしかない定規だと、逆に15から、15-5=10で、10まで引くことになります。頭の中でいちいち引き算をしなければなりません。(エッ、頭がよくなっていいじゃないかって、う~ん!)

*
クツワの定規には、包装にも左利き対応と明記した、15、18、30cm等のサイズのものがあります。また、三角定規にも左右目盛り付があります。他にも分度器がどちらからも測れるように目盛りがふってあります。それらの定規セットもあります。

レイメイの定規にも、左右目盛りタイプがあります。ただこちらは、左利き対応目盛りの側の縁が、斜めにカットされていない垂直の岸壁形になっています。ペン先を立てるようにしないと線が引きにくいようです。

左利き/左手筆記専用の定規も出ています。フェリシモの通販や海外の通販で買えます。

*
このように左利きを視野に入れたユニバーサル・デザインの文具も徐々に増えています。
うれしい傾向です。

特にこの春、ぴかぴかの一年生となる左利きのお子さんには、みんなといっしょに楽しい学校生活が過ごせるように、ぜひ最初から左利き対応の文具を持たせて上げてください。
子供の頃、ハサミや鉛筆削り用の小刀、そして定規/ものさし等の文具で苦労した私からのお願いです。

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2005.03.10

学研 10マス計算ドリル 左利き用 二種・たし算ひき算/かけ算わり算 発売中

10masu以前こちらでも3月発売予定と紹介した、杉渕鐵良(東京都板橋区立新河岸小学校教諭)先生の『10マス計算ドリル 左利き用』「たし算ひき算」「かけ算わり算」の二種類が、学研より発売されています。
(2.9「10マス計算ドリル 左利き用2種 3月8日発売予定」参照)

上記記事中にも書いていますように、10マス計算とは、100マス計算の縦一列分だけを取り出したものです。
100マスはつらいというお子さんでも気軽に取り組める利点があります。
順に消化すれば、100マス計算にチャレンジするページもあります。(画像左下)

「「レフティやすおの本屋」店長日記」2.11「左利きの本棚・子供達へ『10マス計算ドリル』二点追加」に以下のように書きました。

「左利きの子に配慮したマス計算ドリルです。左手で書いても問題が隠れて見えなくなるということがない、という形式になっているものと思われます。/ひょっとすると、本の開きも、右利き用と左利き用とでは逆になっているかもしれません。/右手書きには左綴じ左開きが便利です。が、左手書きには右綴じ右開きが便利です。/ 未見ですので、実際のものがどうなっているかは確認できていません。/しかし、こういう風に「左利き用」と銘打っているドリルは初めてでしょう。/利き手の違いに配慮したものを作ろうという著者、版元の姿勢に大いに感謝いたします。/教育者なら当たり前のようなことですが、実際には無視されてきた、といってよいでしょう。/ 現物を見るのが楽しみです。」

この予想通り、右利き用は、右手で書きやすいように左側に開いて書き込む左開きで、答えの記入欄も右側にあります。
一方こちらの左利き用は、左手で書きやすいように右側に開いて書き込む右開きで、答えの記入欄も左側になっています。(画像右下)

表紙もそれぞれ右手と左手で鉛筆を持っており、一目で違いがわかります。(画像左上)
裏表紙に、「学習参考書で初めての利き腕対応ドリル」と明記されています。(画像右上)

実用書でこのタイプは、これも以前何度か紹介した日本文芸社・刊『左利き用 ボールペン字練習帳』があります。
(6.16「『左利き用ボールペン字練習帳』再び参照)
これは、本の開きがこのドリル同様、右利き用は左開き、左利き用は右開きになっています。ただ、残念ながら内容は、左利き用といいながら右利き用と同種のものを使っていました。

このドリルでは、その点も考慮して本の開きも内容も、完全な左利き(左手筆記)対応のものになっています。
巻頭の使い方の説明欄でも、左利き用の図を入れています。

これからも、こういう筆記する人の身になった、利き手対応商品が数多く出回ることを願っています。

また一方、専用品のみでなく、『文字がうかぶ100マス計算プリント 小学( )年生』三木俊一/著 清風堂書店出版部のような、両用あるいは共用のユニバーサル・デザイン・タイプも増えて欲しいものです。
(8.3左利き対応100マス計算ドリル「文字がうかぶ100マス計算プリント 小学( )年生」参照)



10マス計算ドリルたし算ひき算 左利き用

著者名 : 杉渕 鐵良 著
出版社名 : 学習研究社 (ISBN:4-05-301944-3)
発行年月 : 2005年03月 価格 : 525円(税込)

10マス計算ドリルかけ算わり算 左利き用

著者名 : 杉渕 鐵良 著
出版社名 : 学習研究社 (ISBN:4-05-301991-5)
発行年月 : 2005年03月 価格 : 525円(税込)

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ・テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。

*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

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2005.03.06

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その5・子供の良き味方、心の支えになろう―

―子供の良き味方、心の支えになろう―

こんな話を新聞で読みました。
(産経新聞2月15日「新・赤ちゃん学 私の研究室から 川上清文・10/3歳児の“誇りと恥”/大人を気にする? 日本の子供」川上清文・聖心女子大学文学部教授)
子供は、一歳過ぎから明瞭な“自己意識”を持ち、三歳ぐらいから誇りや恥の感情を持つようになると考えられているそうです。
そして、日本の子供はアメリカの子供に比べて辛抱強く、また大人の反応を気にしている“いい子”が多いのが特徴だと言うのです。
子供についての調査で実験を行う場合、アメリカの子供は自分が気が向いたときしか実験に付き合ってくれないが、日本の子供は大人の様子を見ていて最後まで実験に付き合ってくれるのだそうです。

また、注射などの痛い治療でも、アメリカの子供より日本の子供は我慢強いと臨床の場で経験されているいるそうです。
そして、このような我慢強さや大人を気にするという行動は、社会性の高い行動であり、この日本の子供の特性は今に始まったことではなく、江戸時代に日本を訪れた欧米の学者の記録にも残っていることだそうです。
(産経新聞2月22日「新・赤ちゃん学 私の研究室から 榊原洋一・1/発達障害/子供の社会性 読み解くカギ」榊原洋一・お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター教授)

さらに、「他人は自分とは異なった考えを持っている」という「心の理論」というものを四-五歳以下の子供は持っていない。幼児は自分の見聞きしたことは他人も同じように感じていると思っている。そしてこの「心の理論」が出来上がる過程において必要な能力が、他人の視線や表情を理解する能力だそうです。
子供は大人の表情や視線を参照しながら、自分の行動が適切であったかどうかを判断し、社会性を身に付けてゆくのだそうです。すなわち、親の背中を見ながらではなく、親の顔を見ながら育ってゆくというのです。
産経新聞3月1日「新・赤ちゃん学 私の研究室から 榊原洋一・2/視線の感受性/子供は親の顔を見て育つ」榊原洋一・お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター教授)

これは、左利きの子の右手使いへの指導について考えるときにも重要なポイントではないでしょうか。
日本の子供の場合、決して自分では望んでいないことであっても―どんなにいやいやでも、親の期待を感じて辛抱強く取り組む可能性がある、と言えます。
単純に(脳神経系的に)使いづらい手を使うという肉体的なストレス以上に、親の期待に応えるという精神的ストレスがかかるでしょう。

うまく行っているときは、親の笑顔を見ることもでき、達成感もあり満足できるので良いでしょうが、ひとたび不調になるとどうなるでしょうか。(もちろん、元々の性格がそうですから、アメリカの子供ほどはストレスにはならないかもしれませんが。)
先ほどの新聞の記述にもあるように、三歳をすぎれば、自分に対する誇りや恥の感情を持っているわけです。成功すればよいのかもしれませんが、失敗すれば誇りを傷つけ、恥じ入らせることになります。自信をなくさせます。
いくら言葉を飾っても、親の表情から子供は鋭くその心情を見抜き、己を責めるようになるかもしれません。

このような丁半ばくちのような試みは否定されるべきだ、と私は考えます。
精神的にも、肉体的にも負担をかけるだけです。
そのような余計な負担を小さな子供にかけることが、その子の幸せにつながるでしょうか。

やはり子供は、その持って生れた長所を伸ばし、自分に自信を持って生きてゆけるように育ててやるべきではないでしょうか。

―ということで、「その4・幼児期には利き手の確立を」で書きましたように、

幼児期においては、右利きであれ左利きであれ、その子の利き手を十分に発達させられるように、干渉せず自然に任せ、伸びやかに育てて欲しいものです。

それでは、親は直接左利きの子に何もしてやれないのか、という方もいらっしゃるかもしれません。
いいえ決してそうではありません。

親子とは、ごく自然な情に従い、喜びや悲しみを共にすることで、家族としての一体感が生れるのです。
直接手を取って子供を教えてやれなくても、子を思い、共に苦しみ、共に喜び、共に悲しむ。その気持ちが子にも伝わり、親こそ子にとっての最大の理解者となり、何よりの味方となり、力強い心の支えとなるのです。

左利きの悩みは、いくつになっても付きまとうものです。
人により、性格や資質、生活環境、職業などにより、微妙に相違はあるものの、大なり小なり、なんらかの形で、人生の時々に現れるものです。

そんな時、常に自分の味方として、自分を見守り力になってくれた親がいたという記憶は、どんなときも人を信じ、つらい人生を生き抜く力となり、助けになる、と私は思います。

―なんだか、だんだんと子育て精神論のようになってしましました。

しかし、実際の手助けとしては、環境を整えてやることができます。
ちょっとしたことで、左利きの子にやさしい環境を作り出すことが可能です。

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2005.02.25

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その4・幼児期には利き手の確立を―

―幼児期には利き手の確立を―

昨今では、左利きに対し、ひとつの個性として肯定的なイメージを持つ人が増えてきています。
ところが、いざ自分の子供が左利きとなると、子供さんの左利きに対し、右手使い/右利きに直す、と考える親御さんが少なくありません。
左利きに対するイメージは好転しているにもかかわらず、実際の子育ての場面では左利きを認める人が減ってしまうのです。

世の中は右利きが便利にできている右利き社会であり、その中で生きてゆくには左利きは不利である、子供にはそのような苦労はさせたくない、というのが主な理由のようです。
全部が全部直せなくても、せめて字を書くこととお箸ぐらいは右手で使えるようになって欲しい、と。
また、いまだに左手使いは「見た目が良くない」あるいは「無作法である」という考えを持ち、「矯正」すべきだ、という人もいます。

確かに、現実に左利きの人が生活していると左利きゆえに不便なことがあります。
しかしそれは、左利きの人の責任でしょうか。その人の生活の仕方に問題があるのでしょうか。
それは違います。本来、その人個人の責任ではないのです。
自分の意志で左利きを選んで生れた来たのではありません。
性別や血液型を選べないように、利き手というものも自分で選ぶことはできません。

では、個人の責任でないことにまで、個人が責任を取らなければいけないとすると、それはやはりおかしいのではないでしょうか。
左利きの子に右手使いを強制的に指導するのは、そういう個人の責任の及ばない領域にまで、個人に責任を取らせることではないでしょうか。

一方、左利きの有名人やスポーツ選手の活躍により、左利きに良いイメージを持ち、あこがれる人も増えています。そういう人の中には、わが子を左利きにしようと考える親御さんもいます。

このように、世の中は右利き用にできているからと右利きに、あるいは左利きはカッコイイといって左利きに、と子供の利き手を変えようとする親御さんがいますが、これはとんでもない間違いです。

なるほど訓練した特定の動作はできるようになるかもしれませんが、手の運動神経はそれで非利き手が利き手並みになるわけではありません。
逆に、利き手を使う機会が減ることによって、利き手の運動神経が十分発達せず、運動能力も鍛えられず、不器用な利き手になってしまいます。
こうして、結局、どちらの手も使えるけれど不器用だ、といった中途半端な結果になってしまうことになります。

これは以前から、利き手の変換(「矯正」)指導の弊害のひとつとして言われています。

先日(2.18)の記事「産経新聞1/24記事「こども大変時代・右利きと左利き」」にもありましたように、幼児期において最も大切なことは、右利きであれ左利きであれ、それぞれの子供の固有の利き手の運動能力を最大限に発揮できるように、利き手を確立することだと言われています。

これがすみやかに行われないと、先ほども申し上げましたように、一生その子の利き手は非利き手並みの運動能力しか獲得できないと言われています。どちらの手も不器用な人間になってしまうのです。

幼児期においては、右利きであれ左利きであれ、その子の利き手を十分に発達させられるように、干渉せず自然に任せ、伸びやかに育てて欲しいものです。

利き手が確立したのち、必要を感じたその時点で、意思の力で自分を変えてゆくことは可能です。それからでも遅すぎる事はありません。

※参照:タジのウェブサイトH. Taji's Website「利き手矯正の身体発達への影響」

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2005.02.18

産経新聞1/24記事「こども大変時代・右利きと左利き」

産経新聞2005年1月24日付朝刊、文化面の企画もののページ「生命ビッグバン/こども大変時代/第一章・だだいま成長途上/右利きと左利き」という篠田丈晴氏の署名入り記事が出ていました。

氏の前説部分におっと思う記述がありましたが、それはまた別の機会ということで、本文を詳しく紹介してみます。

混合利き
20年前の豪・メルボルン大学のタン博士の四歳児の利き手調査で、利き手が決まった子に比べ、決まっていない子の動作がぎこちなかった。512人中23人。
日本でも昨年、射手矢岬・東京学芸大学助教授(体育科学)の幼稚園児での利き手調査によると、右利き178人、左利き7人、決まっていない子10人。
(この利き手が決まったいない子を射手矢助教授は、"混合利き"と呼んでいる。)
「投げる、走る、ジャンプするなどの運動能力を調べると、混合利きの子は利き手が確定した子に比べ、おおむね点数が低い」という。
牛来(ごらい)万里子さん(現・千葉県東金市立嶺南幼稚園教諭)の五年前の五―六歳児246人のソフトボール投げの調査でも、フォーム、距離とも利き手の確立したこの方が平均で上回っていた。

脳の機能分化
射手矢助教授―「利き手は三歳児ごろからはっきりしてきますが、混合利きの子は左右どちらを使おうか迷っている段階」で、混合利きは、脳の運動プログラムが未発達な状態と考えられ、脳の運動プログラムはいずれ発達していくため、「親は必要以上に心配する必要はありません」
利き手の獲得は、「自然な形で運動の機会を与えてほしい。体をよく動かし、ボールや鉛筆、おもちゃをいじっていると、自分で左右どちらが心地よいかわかるはず、この過程で脳の回路づくりが始まり、利きも決まってきます。」

一方、利き手が決まっていても動きがぎこちない子が増えている。
森司郎・鹿屋体育大学助教授(スポーツ心理学)によると、最近十年、右投げの際に、通常は左足を前に踏み出して投げるが、右足を踏み出す子が増えている。投げる経験が少ないのが原因だが、外で遊ぶ経験が全体に減っていることが背景にある。投げる行為では、手と足の間の協調が必要で、脳神経回路を健全に発達させることが大切である。「子供の中枢神経系の働きが低下している。体を動かしたくなる場を多く作ってほしい。」

強制は危険
野球のスイッチヒッターも利き手はきちんと決まっている。一方が確立したから、今度は反対側を使おうという発想である。
右利きが便利な社会だから、有名スポーツ選手に左利きの割合が多いなどの理由で、利き手を最初から操作したいと考える親も多い。

森助教授「脳が機能分化していないのに、本来右のものを左にするのは子供に精神的なストレスがかかり、発達的にリスクが大きい」
射手矢助教授「より正確に、速く、強くなどの運動の質を高めていくのは小学校高学年から中学以降でいい。幼児期により高度な活動を求めると、大脳発達のアンバランスを生じさせる危険性があるという考え方もある」
小西行郎・東京女子医科大学教授(小児神経科学の立場から)「当然ながら右利きでも左手の役目は大きい。それに投げるのは左でも、箸は右という人もいる。人には柔軟性があり、動きやすい方法で動いています。そういう意味では利き手の左右はあまり気にしないほうがいい」

―私の感想―
左利き右利きに関わらず、運動能力というものは子供の頃に作られた神経系の発達の上に伸びてゆくものだと思います。
まずはその基本となる神経系をうまく発達させて欲しいものです。

その神経系の設計図というのは人それぞれ持っているものです。人によりその設計図は異なるでしょうが、その持っている潜在能力を十分に発揮できるように、元になる神経系をまず確立させるべきでしょう。

右利きは右手、左利きは左手という、その子のもって生れた設計図通りの利き手をまず確立させる。
その後、人により、趣味や仕事との絡みなどで反対側の手なり足なりを使うようにしてゆけば良いと思います。

しかし、あくまでも利き手は利き手として、非利き手は非利き手として、その持てる能力を十分に引き出してゆけばよいと思います。

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2005.02.09

10マス計算ドリル 左利き用2種 3月8日発売予定

PHP研究所『子どもの学力がぐんぐん伸びる家庭楽習』、学習研究社『家庭楽習でわが子は変わる―鉄人の学力向上法』の著者、杉渕 鐵良氏の『10マス計算ドリル』が学習研究社(学研)から3月に発売されるというニュースは昨秋から聞いていました。
どうやら予約受付が始まったようです。
『右利き用』と『左利き用』とが、それぞれ「たし算ひき算」と「かけ算わり算」の2種類ずつ用意されるようです。

10マス計算ドリル 左利き用たし算ひき算
10マス計算ドリル 左利き用かけ算わり算

ともに、著者名:杉渕鉄良 出版社名:学研 発売予定日:2005年3月8日 予定価格:525円(税込) ただ今 予約受付中
本の内容

計算力アップの魔法の練習問題がこの「10マス計算ドリル」。本書はたし算ひき算/かけ算わり算の左利き用。100ます計算まで手が届かない子だけでなく、100ます計算で1分を切れない子もこの10マス計算で訓練すると確実に計算力が伸びる。杉渕先生オリジナル教材。

杉渕氏は、いきなり100マス計算はつらい、というお子さんでも気軽に取り組めるということで、「10マス計算」を提唱されています。

10マス計算は、100マス計算の縦一列分だけとお考えください。基本的には同じ方法で行います。
簡単すぎるようですが、説明を読んでみますとなかなか応用も利くようで、奥深いものがあります。

100マス計算のときにも書きましたように、10マス計算でも、筆記する手の違いがハンディキャップになる、使いにくいものになるわけで、このような利き手別のドリルを用意する配慮は必要でしょう。

初めからこういう利き手を配慮されたものが出版されて標準化されるのは、非常に良いことです。
杉淵氏の教育者としての細かな目配りに信頼感を厚くしました。を感じました。

ただ私としては、ムダは覚悟の上で「左右共用」のものを作り、その意味をも子供たちに教えるようなものにすれば、また違う次元の教育にもつながり、より有用な教材になるのでは、という気がします。

その点はともかく、左利きにとってまた画期的な出版物が現れるようで、うれしく思います。

* 10マス計算 (教育の鉄人 保護者 編)
** 杉渕鉄良氏のホームページ「教育の鉄人 ねっけつ教師 編」

*** 100マス計算に関する「―お茶でっせ」記事
2004.6.16左手書き(左利き)に優しい改良版「ユニバーサル百マス計算」のすすめ
2004.6.16改良版「UD百マス計算」が紹介されました
2004.8.3左利き対応100マス計算ドリル「文字がうかぶ100マス計算プリント 小学( )年生」

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*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

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2005.02.04

フィスカース(Fiskars) キッズはさみ

以前予告していた左利きの話題から、まずひとつ。

「左利き用エジソンのお箸オレンジ」に続き、もうひとつ「左きき屋」さんから―

「フィスカース(Fiskars) キッズはさみ」の紹介です。
9433

フィスカース(Fiskars) キッズはさみ 左利き用 ソフトグリップ ポイントティップ 商品番号 9433(写真)
―先のとがったタイプ
フィスカース(Fiskars) キッズはさみ 左利き用 ソフトグリップ 商品番号 9421
―先が丸くなったタイプ

の2種類が出ているようです。共に 価格 800円 (税込840円)、対象年齢5歳以上。

取っ手の指を入れる穴の部分がやわらかくなっている、ソフトグリップが特長のようです。
従来のフィスカース社の子供用のハサミは、取っ手の指穴には指にそったカーブが付けられていましたが、硬いプラスティックでした。

※フィスカース(FISKARS)は1649年、フィンランドで創業されたという歴史のあるハサミと工具の会社です。
日本でも、長年右手用のハサミを使いなれた人のために作られた、取っ手部分は左手に沿い、刃は右手用のそれという赤い取っ手の「左利き用」ハサミが有名です。
 参照:5.28記事「左利き用ハサミって?―『とんちんかん道具館』より」

左きき屋の日記

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2005.01.31

左手書きの書『月人石』-乾千恵の書の絵本

1月27日夕、ふらりと入った本屋で平積みされていた一冊の本に目が留まりました。
「確かにそうだ、左手に持っている、筆を。」

およそA4ぐらいの大きさの横組の本でした。なんと言ってもその表紙です。
床に膝をつくようにすわり、左手に太い大筆を持ち、左から右へと書をしたためている人物を向かい側から撮っている写真です。
「左手で字ィ書いたはる!」
もうそれだけで感動ものです!
 

本を手に取ってみました。
『月人石』乾千恵 福音館書店〈こどものとも傑作集〉 ―サイドバー:左利き関連本 参照―

パラパラとのぞいて見ました。
まだ半信半疑でいましたが、確かにその筆の運び具合も、墨のかすれ具合も左から右に筆を押し付けているような感じに見えます。
横棒が左から右へ少し右下がりになっているものもあります。
トメやハネの具合も微妙に右手書きの書とは違い、明らかに左手書きしているように見えます。
昔子供の頃に左手でお習字したときのことを思い出させます。
写真のミスでも、トリックでもなく、正真正銘左手書きの書です!

大阪在住とあるのが、余計に親近感をそそります。
家に帰って「乾千恵」について調べたいところでしたが、前日からネット接続がうまく行かない状態だったので、あきらめました。
昨日30日から色々調べてみました。

福音館書店|くわしいないよう|月 人 石
「著者紹介」より

乾 千恵(いぬい ちえ)
1970年、大阪に生まれる。1990年から各地で、図書館、お寺、学校、美術館、野外(森や畑)などを会場に、書展と語りの場が開かれてきた。作品集『雲きれて陽のひかり』(雄飛企画)、作品・エッセイ集『『風」といる人、「樹」のそばのひと』(野草社)、『もじと絵』(アートン)がある。大阪在住。

脳性マヒのため身体が不自由で、左手しか使えない、という車椅子の書家さんでした。
ということで、左利きゆえに左手で書いていると言うわけではないようです。
しかし、左手書きをこうして前面に出していただけると、私たち左手書きの者はとてもうれしいものがあります。

もっと日本人は、文字の左手書きを認めて欲しいと思います。
まだまだ、世間一般に、字は右手で書くものといった一方的な思い込みがあります。きれいな字を書きたければ、左利きでも右手で書きましょうといった指導が幅を利かせていたりします。
実際には、右手書きでも、貧相な字を書く人は少なくないし、字に自信のない人も大勢います。(だからこそ、きれいな字の書き方の本や講座が人気を呼んでいます。)
逆に、左手書きでもきちんとした字を書く人もいます。
乾さんのように、迫力と味わいのある書を書く方もいます。

実際は、右利きの人が多いから右手で書くのが一見当たり前のように思えるだけです。右手で書く人が多いから右手で書きやすくしたり、右手で書いた書き方が美しいとか正しいとしているだけです。
ホントのところは、右手で書きやすい人は右手で書けばいいし、左手で書きやすい人は左手で書けばいいのです。

この本を見てもっと自由な発想のできる人間になりたいものです。

少なくともこの絵本を見た子供たちが、左利きの子は左手で字を書いていいんだ、と考えるようになってくれれば、うれしいです。
逆に、大人の方には、この人は右手で書けないから左手を使っているだけなんだよ、ホントは…式の指導だけはして欲しくはないですね。

私も、墨と筆で何か書いてみたくなりました。とりあえず、手元にある筆ペンでやってみましょうか。

*
月人石-乾千恵の書の絵本
乾 千恵 <書> 谷川 俊太郎 <文> 川島 敏生 <写真> 福音館書店 版
定価840円(本体価格800円) ページ数:28 サイズ:19X27cm
初版年月日:2005年01月20日 ISBNコード:4-8340-2028-2
読んであげるなら 3才から 自分で読むなら 小学低学年から
いのちを感じる文字! 初めて出会う「書の絵本」
この絵本は字を覚える絵本ではなく、字を感じ楽しむ絵本です。筆で書かれた「書」のもつ生命力が写真と言葉とともに、生き生きと感じられます。初めて出会う「書の絵本」です。

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*2008.4.30追記* 左手書字について―
・『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
「左手書字の研究―実技編」(2008年より第三土曜日発行分に掲載)

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2005.01.15

左利き用エジソンのお箸 オレンジ

ここのところ古本屋通いとその後の本の消化作業に時間を取られることが多く、左利き用品についてネット探検する機会がありませんでした。
そこで、久しぶりに以前紹介したアフィリエイトによる左利き用品ショップを運営している、左きき専門店「左きき屋」さんをのぞいてみると、新たに何点か新商品が追加されていました。(*店長日記「左きき屋の日記」
これらをニュースソースに何回か紹介してゆこうと思います。

*
以前、おもちゃのお店トイザらスのネットショップ内の「ベビーザらス」BABIESRUSで見つけた、しつけ箸(練習用お箸)「ベビーレーベル はじめてサポートおはし 右利き・左利き両用」を紹介したことがあります。

今回は、同じくしつけ箸(練習用お箸)の「エジソンのお箸 左利き オレンジ」が出ています。
1月16日出荷予定(オンライン予約可)になっています。

エジソンのお箸 左利き オレンジ

待望の左利き用が登場!今まで箸使いが出来なかったり悪かったりする2歳以上のお子様が、正しい箸使いができるように、人体工学的に設計された新しいおはしです。2本のお箸がつながっているので、指の運動方向が自然に正しく身につきます。3歳以上は、すぐ使える!!

以前紹介したコンビ「ベビーレーベル はじめてサポートおはし」や、トンボ鉛筆「もち方器具 はしのおけいこ 両手用」 は、ともに左右両用のタイプ―裏返しに使うと、左手用になる―でした。
今回の「エジソンのお箸 左利き オレンジ」は左利き専用品です。

エジソンのお箸は、今まで右手で使う「右利き用」は出ていましたが、左手で使う「左利き用」はありませんでした。今回やっと左手用が出て、"片手落ち"が解消されました。

ほかにもしつけ箸(練習用お箸)としては、FEETOH 「はしはじめ」 左手用があります。(「正しいお箸の持ち方」参照)

*
お箸の矯正グッズのエジソンのお箸輸入発売元「ケイジェーシー」「なぜお箸ですか?」というコーナーでお箸を使うことの効用について説明されています。

*
どうしても左利き用が欲しいと、発売前にメーカーに問い合わせ、出来上がったばかりの製品を手に入れたという熱心な方がいらっしゃいます。
実際にお子さんが使用されているところを写した写真をブログにのせてらっしゃるので、勝手ながらリンクしておきます。
コスモ☆スレポート「お箸で食べたい(2)」「お箸で食べたい(1)」

** 過去のお箸に関する記事 **
2004.10.06 トンボ鉛筆「もち方器具 はしのおけいこ 両手用」
2004.09.04 幼児用「ベビーレーベル はじめてサポートおはし」右利き・左利き両用
2004.01.25 正しいお箸の持ち方
2004.01.11 たかが箸されど箸左手(使い)用箸

追記※お箸に関する最新記事
2005.07.31 お箸の正しい持ち方に関するあれこれ  「お茶でっせ」版、 「新生活」版
―正しい箸の持ち方に関するリンク、簡単な持ち方説明、左利きにおける箸使いなど。

追記※2005.5.30、左手・左利き用お箸、しつけ箸(練習用箸)のページを作りました。
―『レフティやすおの左組通信』「左利きphoto gallery〈HPG5〉 左手/左利き用お箸・しつけ箸(練習用箸)」

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2004.12.24

「親力で決まる子供の将来」がメルマガ大賞一位に!

私も愛読している、現役小学校教師の親野智可等氏が毎日発行するメルマガ「親力で決まる子供の将来」が、『まぐまぐメルマガ大賞2004』学校・教育・研究機関部門で第一位に輝きました。

この賞は、読者の投票により今年もっとも輝いたメールマガジンを各部門別に選ぶものです。(ちなみに投票に参加した読者は11750名とのこと。)

親野さん、大賞受賞、おめでとうございます。

いつも楽しみにしています。
最近の子供や親に対して、もうちょっと…、と思うことがたまにあります。
そんな時親野さんの文章を読むと、ウンウンとうなづいてしまう自分がいたりします。よく言ってくれたと思うことが少なくありません。
これからもお仕事との両立大変でしょうが、お身体に気をつけて、世のため人のためご自分のため、発行し続けてください。

*
さて、一万を越える読者を持つこのメルマガですが、今年は本にもなり、毎日の発行がいよいよ乗っている感じです。とにかく身近にころがった日常的な話題で、今日からできる親としてのちょっとしたことについて書かれています。こむずかしい話に終始することのない、現場の教育について語るメルマガです。

子供、小学生だけではなく、万人に通用するものがあります。
きっと生きる智恵を与えてくれると思います。
まだご購読されたことのない方は、ぜひ一度ご覧ください。
(以下のサイトにて、バックナンバーを見ることができます。)

・登録 http://www.mag2.com/m/0000119482.htm 
・親野智可等のホームページ http://www3.tokai.or.jp/keichan/

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2004.12.22

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その3・社会のあり方を変えてゆこう

*** 社会のあり方を変えてゆこう ***
社会には守らなければならないルールがあります。それを教えるのは親の務めです。
しかし従来のルールには、間違ったルールもあります。時代により改めるべきルールも。

かつての社会には左利きは悪いことという考えがありました。それゆえに「矯正」と呼んで、左手使いを右手使いに改めるように指導するのが当たり前のこととして行われてきました。
しかし次第に状況は変わってきました。左利きを悪いこととみなす考えは否定されて、左利きを「矯正」しない傾向になってきました。

それでもまだ社会全体には、左利きに配慮する余裕がありませんでした。
それゆえ左利きには不都合なこと、不便なことがいろいろあります。

ところが、これらは現状においてもちょっとした配慮があれば、かなりの程度改善されるのです。
そのためには左利きの視点を持ち、社会のあり方を見直す必要があります。
これからは、右利きのみならず左利きの人にも暮らしやすいように社会の構造を変えてゆきたいものです。
一朝一夕にはできないでしょう。しかし、だからといって手をこまねいていないで、できることから改善してゆけばよいのです。

左利きに対する視点を持つ方法として、たとえば、100マス計算で問題の列を左右に配置したものを使う、といったことです。
これを使って勉強する際に、大人がちょっとした説明をするだけで、子供たちに別の立場の人の存在―左利きの存在を知らしめることができます。違う立場の人に対する配慮を持つように教えることができるのではないでしょうか。
そういう視点を身に付けた子供たちは、右利き偏重の道具や機械などに疑問を持つようになるかもしれません。
ニンテンドーDSという新しいゲーム機には、左利きモードがあると聞きます。これも同じ効果を与えるのではないでしょうか。


確かに左利きのお子さんがこの世に一人だけで、今後生れる可能性がないというなら、その子だけを特別扱いして、その子だけを変えればことは済むかもしれません。

しかし左利きの人は全人口の平均一割はいるといわれています。
これからも左利きの子供さんは生れ続けます。

また左利きになる要因の一つに「病理的成因」といわれるものがあり、たとえば高齢出産や出産時のトラブルといったことが原因のひとつであるとされています。昨今いわれる出産年齢の高齢化が左利きの子が生れる確率を上げているかもしれません。

これからこの世に生を受ける左利きの子供たちのために、左利きの子であっても生きることに苦労のない社会をつくることは大人の責任だと思います。

今、社会ではバリアフリーやユニバーサルデザインといった言葉が盛んに使われるようになりました。
実際に街を歩いてみても歩道には点字ブロックが埋め込まれていたり、建物にはスロープが用意されていたりします。
しかし、かつて障害者は健常者から排除されて生きていました。
世の中は健常者に暮らしやすいようにできているので障害者は苦労する。そこで彼らだけを隔離するのが良いという考えもありました。またその昔は、障害者は世間に出してはいけない、人に見せてはいけないもののように扱われてきました。

もはやそのような考えは否定されています。
障害者もまた健常者と同様の権利を有する一人の人間として扱われるようになりました。
健常者や障害者という言い方さえ不自然に聞こえる世の中になりつつあるように感じます。

同様に左利きも、右利きの人と同じ一人の人間としての権利を有することは明らかです。
左利きだからという理由だけで、社会的に様々な困難に合わなければならないというのは理不尽です。

障害者に優しい世の中に変えて行こうというのと同じレベルで、左利きにも優しい世の中にしなければいけないと思います。

*(関連記事)
2004.12.08 左利きを右手使いに変えさせる理由
*
左利きの子の左手使いを右手使いに変えることを指して、「利き手(左利き)の矯正」といった呼び方があります。私はこの用法は誤りであると考え、左利きにおいて「矯正」という言葉を使用しないように皆様にお願いしています。
(参照)2004.11.26「利き手(左利き)の矯正」という言葉の使用について

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2004.12.21

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その2・左利きで困るのは…

*** 左利きで困るのは… ***
右利きに有利な社会だから、左手しか使えないと子供が苦労する、かわいそう。だから右手も使ってみましょうね、両手が使えると便利ですよ、カッコイイよ、といって右手使いを勧めるというのはどうかと思います。

特に右利きの親御さんには、左手しか使えないと困るから右手も使えるようにさせたい、という考えが強いように思います。
しかし、それはあくまで親御さんの個人的な見解―願望にすぎません。

本当に大事なのはお子さん自身です。
お子さんがどう思っているのか。
お子さんが幸せになるための方法を考えるべきでしょう。
親御さんが納得するためにお子さんは生きているのではありません。
親御さんの悩みは所詮一時のものですが、お子さんの悩みは一生付きまとうものです。
50年先も同じ気持ちでお子さんを心配してゆけますか。70年先は、100年先は? 貴方のお子さんは100歳まで生きるかもしれません。

親の喜ぶ顔を見たさに子供はがんばって右手を使って見せるかもしれません。それを見て親がほめてやればさらに得意になって右手を使って見せるでしょう。親の前ではそうかもしれません。
しかし心の中も幸せでしょうか。一人になってもその喜びは彼/彼女の中で消えることはないのでしょうか。真からのものでしょうか。

確かに、小さい頃に「矯正」してもらっておとなになってから大いに感謝している、という方もいます。
逆に、嫌な思いしか残っていない、思い出したくもない、という方もいます。

人それぞれです。才能も能力も性格も違います。子供にとっての幸せなど人にはわからないものかもしれません。
ただ、左利きの私には、左利きの子がたとえ一瞬でも左利きを否定されて幸せになれる、とは考えられません。

お子さんにとっての最善の方法とは何か、そのままの自然なあり方で生きることではないでしょうか。
右利きが右利きとして生きるように、左利きは左利きとして。

左利きではなぜ困るのでしょうか。
社会が右利きに有利にできているから、左利きには不便なことが出てくるのです。

私は左利きだからといってそれ自体で、苦労したことはありません。
左利きだからお箸が持てないわけではありません。三度三度ちゃんとご飯も食べられます。
鉛筆が持てないわけでもありません。そこそこの字を書くこともできます。
左利きだから自転車に乗れないわけでもありません。ベルも左手で鳴らします。
自動改札では一工夫しないとスムーズには通れませんが、電車に乗れないわけではありません。
クルマの運転はできませんが、これは左利きだからではありません。免許を取りに行く気がないからです。

問題が起こるのは、道具や機械、システムなどが左手用でなかったり、左利きに対応していない場合です。
右手用のはさみが左手では切りにくかったり、右手用の缶切が左手で使えなかったり、自動販売機のコインが左手では入れにくく、仕方なしに右手で入れようとしては入れ損ねたり、などなど。
あるいは、人間関係では左利きに偏見を持っていたり、無理解な人と接したとき、です。
左利きは頭がおかしいんやてェ、などなど。

解決方法はひとつです。
左利きにも優しい社会に変えてゆけば良いのです。

*(関連記事)
2004.12.08 左利きを右手使いに変えさせる理由
*
左利きの子の左手使いを右手使いに変えることを指して、「利き手(左利き)の矯正」といった呼び方があります。私はこの用法は誤りであると考え、左利きにおいて「矯正」という言葉を使用しないように皆様にお願いしています。
(参照)2004.11.26「利き手(左利き)の矯正」という言葉の使用について

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ◆左利き同盟◆に参加しています。

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2004.12.20

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その1・左利きは自然のままで

*** 左利きは自然のままで ***
左利きのお子さんをお持ちの親御さんのなかで一番の悩みは、左利きをどうするか、ということのようです。
ネットでも様々なサイトでこの手の相談が見られます。

総じて言うと、脳神経系の研究者や精神科医、心理学者といった人では左利きは生来のもので、その子の固有の性質で、脳の神経組織がそのようにできているのだからそれに沿った、本来の利き手を尊重した対応がふさわしい、と回答されるようです。無理な右手使いへの変更はストレスの原因になり、心身に悪影響が出るという弊害もある、といいます。

子育て専門家のなかには、それらの意見を踏まえた上で、なおかつ親御さんがどうしても右手を使えたほうが今の世の中では有利だと考えるなら、無理のない範囲で右手を使う訓練をされるのも良いかもしれない、というか意見を寄せる場合もあるようです。


一般の親御さんの反応はというと、大きく二つに分けられるようです。

ひとつは、左利きは左利きでいいじゃないか、その子の持つ性質を尊重して左手使いを容認しようというもの。
もうひとつは、基本的には左利きを尊重するが、社会的なことを考えて、字を書くこと(書字)箸使いなどは右手を使えるようにさせたい、というものです。

私の結論から言うと、利き手は変わるものではないので、そのままの自然の形で育ててやってほしい、ということです。
もし左利きで苦労するような世の中であるとすれば、そちらの方を改善して、左利きの子であっても苦労することのない、利き手によって差別される(生き方を左右される)ことのない左右共存の社会を実現することに、親御さんは努力して欲しいと思うのです。

*(関連記事)
2004.12.08 左利きを右手使いに変えさせる理由
*
左利きの子の左手使いを右手使いに変えることを指して、「利き手(左利き)の矯正」といった呼び方があります。私はこの用法は誤りであると考え、左利きにおいて「矯正」という言葉を使用しないように皆様にお願いしています。
(参照)2004.11.26「利き手(左利き)の矯正」という言葉の使用について

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載して、gooブログ◆左利き同盟◆に参加しています。

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2004.11.28

ほのぼの児童文学『元気なモファットきょうだい』

『元気なモファットきょうだい』エレナー・エスティス THE MOFFATS(1941,1969) 渡辺茂男訳 岩波少年文庫115 1988.11.18第一刷、2004.5.18新版第一刷 小学5・6年以上

以前紹介した『すえっ子のルーファス』(11.5記事「左利きの本だなぁ:児童文学編『すえっ子のルーファス』は左利き」)のシリーズ、"モファットきょうだい物語"三部作の最初の一冊。

ニューダラー通りの黄色い家に住んでいた時代の物語。二女ジェーン9歳を中心に、すえっ子ルーファス5歳、長男ジョーイ12歳、長女シルビー15歳、洋服の仕立てで一家の生計を立てる未亡人のママ、飼い猫キャサリンの一家の明るく愉快な日々を描いた物語。ちょっと貧しい生活かもしれないけれど、負けずに元気に育つ子供たちの生き生きとした暮らしぶりが12のエピソードからなる楽しい読み物になっています。

『ハリー・ポッター』のような、現実離れした夢あふれるファンタジーも楽しいけれど、日常のありふれた出来事に一喜一憂する家族の物語はとても心打つものがあります。

貧しさも昔語りになればそれはそれで楽しめるものです。
ランプや馬車や石炭ストーブなど、一昔前の風俗が出てきます。
発表当時既に昔話として語られているお話です。

でも変わらぬもの、それはやはり人の心、子供の心です。
そして、子供たちのちょっとした遊びです。遊びの本質は変わりません。

おまわりさんが怖かったことはありませんか? 初めてゆく学校は? お使いのお金をなくしたことは? いじめっ子をぎゃふんといわせたかったのでは? 電車に乗るときは一番前で運転士さんの仕草を見ていたのでは? 引越しの楽しみと寂しさは?

そんな普遍性に満ちた、元気な子供たちのなんということもない、ほのぼのとした生活物語です。


モファットきょうだい物語シリーズは、「レフティやすおの本屋」支店「こどもたちの世界」本棚「アメリカのこどもたち」で紹介しています。
第一作・2004.11.28 ほのぼの児童文学『元気なモファットきょうだい』
第二作・『ジェーンはまんなかさん』
第三作・2004.11.05 左利きの本だなぁ:児童文学編『すえっ子のルーファス』は左利き
第四作・2005.02.22 エレナー・エスティス『モファット博物館』

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2004.11.05

左利きの本だなぁ:児童文学編『すえっ子のルーファス』は左利き

エレナー・エスティス『すえっ子のルーファス』(1943年・1971年) 渡辺茂男訳 岩波少年文庫117 1995.6.8 第1刷発行 2004.7.16 新版第1刷発行 (小学5・6年以上)さし絵:ルイス・スロボドキン
[岩波ブックサーチャー]

『元気なモファットきょうだい』『ジェーンはまんなかさん』に続く"モファットきょうだい物語"三部作の末尾を飾る一冊。

第一次世界大戦(1914-1918)下のアメリカ、コネティカット州クランブリーに住むモファット家の四人きょうだい(シルビー、ジョーイ、ジェール、ルーファス)とお母さんの一家の13のエピソードからなる物語。
今回の中心人物は末っ子のルーファス。
rufusm.jpg

モファット家のすえっ子ルーファスは、いつも元気いっぱい。左利きなので草野球で思いがけない大活躍をしたり、腹話術の練習をしてみんなをびっくりさせたり……。無邪気でいちずな男の子の奮闘ぶりをあたたかく描きます。

家庭でも学校のクラスでもただ一人左利きのルーファス。
家では誰も彼の左利きを右利きに変えさせようとしませんでした。家で食事するときは母親と向かい合ってテーブルの端に座って食べました。そうすれば右利きの人と肘をぶつけることがないからです。
しかし学校では、受け持ちの先生たちがルーファスの扱い方をはっきり決めることができず、ルーファスは自分が左利きか右利きかよくわかりませんでした。

彼は右手でも左手でも字を書くことができます。
一年生のときの先生は彼を左利きと考えて直そうとはしませんでした。二年生の時の受け持ちの先生は、ルーファスの左手で字を書く習慣をやめさせることが教師の義務だと考えました。
先生は彼の右手で書いたへたなペン習字に金星をつけてくれました。なにしろ彼は大変な努力をしているのですからその価値があるというわけです。ただその金星の上には「ルーファスはこのペン習字を右手で書きました」と書き加えられていました。他の生徒が不思議がらないように。
三年生になったときの受け持ちの先生は、彼はまちがいなく左利きなのだから、ルーファス自身もまわりの人もそれに慣れたほうがいいと考えました。
やっと問題が解決したルーファスはとてもしあわせでした。
先生は編み物を二度教えます。一度は右利きの生徒のために、二度目は左利きのルーファスのために―。

ルーファスは左利きであろうがなかろうが、普段はまったく何の差しさわりもありません。それに今では受け持ちの先生がルーファスの動作は左利きと認めているので、左利きで不便なのは誰かが握手しようとするときだけです。いつか左利きの人と合って、左手で握手してみたいものだと、ルーファスは思いました。

そんなルーファスの左利きが長所になるときが来ました。ジェーンの女の子だけの野球チーム「運命の四」のキャッチャーの"外野"に参加できることになったのです。そして初めての試合で彼は無事ピッチャーの暴投を左手にはめたグローブで好捕します。さらにホームランまで!

*
第一次大戦下の生活を描いたエピソードがいくつかあります。この作品が発表されたのも1943年、第二次大戦の真っ只中です。そういうことを考慮して読めばまた違った印象があります。

しかし、それ以前に子供たちのいかにも子供らしい日々の冒険があたたかく描かれていて楽しい読み物になっています。
種をまいたその夜にさっそく芽が出ていないかと掘り出して見る兄弟たちの姿や、先生の家を訪問しながら何も話せないで帰ってくるジョーイとジェーン、土管の中に光る動物の目に想像力を広げるジョーイとルーファスなどなど…。

なかでも私は、巻頭のエピソード、まだ学校に上る前のルーファスが図書館で本を借り出すまでのエピソードを描いた「ルーファス・モ」や、次のエピソード、戦場に向かう兵隊さんに自分で編んだ手編みの洗顔タオルをプレゼントして、御礼のハガキをもらう「列車いっぱいの兵隊さんたち」がお気に入りです。
特にこの「列車いっぱいの兵隊さんたち」は、感動しました。この話を私は昔どこかで見るか聞くかしたことがあるのです。記憶が定かではありませんが。そのときもいいお話だなぁと思ったものでした。

ルーファスもこのときに兵隊さんのアルからもらったハガキをいつもポケットに入れて持ち歩いています。もうひとつ「運命の四」でホームランを打ったときに氷屋のおじさんからもらったきざみタバコのからぶくろといっしょに。ルーファスの宝物であり、お守りとして。

ラスト「やっといい日がくるわ」では11月11日、やっと戦争が終わります。町中に鐘が鳴り渡り、新聞は号外を発行します。
一番上のシルビーの結婚が決まり、一家の新しい未来が始まる予感。
それぞれの思いを胸に、たきつけに使った号外の見出しの「平和」の文字が炎の中に浮かぶストーブを見つめあう家族…。
ママが言います。「そうね、みんな、あのことばが何を意味するか、わかるわね? やっと、みんなにいい日がきます、ということよ。」

それでは、左ききのルーファスの活躍をお楽しみください。


モファットきょうだい物語シリーズは、「レフティやすおの本屋」支店「こどもたちの世界」本棚「アメリカのこどもたち」で紹介しています。
第一作・2004.11.28 ほのぼの児童文学『元気なモファットきょうだい』
第二作・『ジェーンはまんなかさん』
第三作・2004.11.05 左利きの本だなぁ:児童文学編『すえっ子のルーファス』は左利き
第四作・2005.02.22 エレナー・エスティス『モファット博物館』

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2004.10.25

クツワの左手用学童はさみ

週末に85周年をうたうセールを開催中の某スーパーを訪れた際、文具売り場で偶然見つけたのがこれです。

kutuwahh.jpg
「黄色の取っ手の左利き用のはさみ」です。
さっそく以前問い合わせのあった左利き用品のネットショップ「きくやねっと」のひろおさんに連絡しました。

*「きくやねっと」のひろおさん=7.26記事「朝日新聞7.24「疑問解決モンジロー/左利きは生活しにくい?」」で、登場する神奈川県相模原市の文房具店「菊屋」のチーフ浦上裕生さんのこと。
*「きくやねっと」="大きな声で応援します! <(゜◇゜)ノ 左利き! ☆いろんな左利きグッズ売ってまぁ~す☆"というインターネットで左利き用品を販売しているお店、新聞記事にもあったように、ハサミ・定規・カッターなど文具から包丁・缶切・急須などの台所用品まで色々扱っている。

実は、先週、ひろおさんから9.29の記事「サンスター文具の幼児向け左手用ハサミ」で紹介した商品の品番や、「黄色の取っ手の左利き用のはさみ」について知らないかという問い合わせをいただいていたのです。

なにやら「かわいい左利き用のハサミ」をさがして、「黄色の取っ手の左利き用のはさみ」がほしい、というお客様からの問い合わせが多いというお話です。

そのときは、サンスター文具の3点の品番と、「黄色の取っ手の左利きのはさみ」としては、『レフティやすおの左組通信』「左利きphoto gallery〈HPG3〉左手用(左利き/左きき用) はさみ・ハサミ・鋏(SCISSORS FOR LEFTHADERS) コレクション」で紹介している長谷川刃物の商品を―それしか知らなかったので―お知らせしました。

そして今回この商品、クツワ株式会社「左手用学童はさみ」品番:SS102L-380 にめぐり合ったというわけです。

これは、クツワのサイトにある
カバー付学童はさみ
本体価格380円(399円税込)
本体:H130×W62×D8mm、30g
特徴:刃とハンドルが分別できます
  :刃の先端が丸くなっており安全
  :カバー付
  :左右対称形のハンドルなので握る方向を選びません
  :名前シール付      
品番:SS102S

「左手用」版と思われます。残念ながらサイトには出ていません。

黄色い取っ手で透明の黄色いカバーがついていて、先丸で安全ですし、とってもかわいい感じに仕上がっています。
価格も右手用と同一価格になっています。

包装の裏面の「使用上の注意」を見ると、

・このはさみは左利き用です。
・左利き用ですので右利きの方がご使用される際は切りにくい場合があります。

という断り書きがあり、親切です。

同様に「右手用」にもこのような表記があるのでしょうか。(私が見た範囲では、どうも「右手用」にはこのような注意書きはないようです。)
もし昔から「右手用」にもこのような表記があれば、私が子供のときに感じたようなつらい思いはしなくてすんだかもしれません。
(* 2.26「ハサミで困った思い出」

惜しむらくは、「このはさみは左手用です。左手の自然な動きで使うように作られていますので、右手で使用する際は切りにくい場合があります。」という表記ならばもっと良かった―私の考えに沿ったものになる―と思います。一般向けの表記としては「左利き用」という方がわかりやすいだろうという考えに基づくものでしょうが…。

子供用のハサミはたいていどの会社も、「左手・ひだりて用/右手・みぎて用」の表記があり、それぞれ同一価格で提供しています。
これは慣れてしまえば一見当たり前のようですが、なかなかできないことではないでしょうか。売れる数量と比較して作って流通させる手間を考えるなら、単なる儲け主義ではできないと思います。

クツワは、左利き対応をうたった逆打ち目盛りを併記した定規を各種出していましたが、はさみも最近出したのでしょうか。それとも以前から出ていたのでしょうか。
ひとつ問い合わせしてみようと思います。

kutuwahj.jpg
*「右利き左利き両対応」の表記があるクツワの定規=右から始まる目盛りが併記されている。
左手で線を引くときは右から引くが、今何センチかいちいち引き算する必要がない。

クツワのサイト:定規のページ

今後ともこのような左手用、もしくは左利きに対応した商品―ハサミのように左右対称にできないもの、使う手を限定するものでは専用品、そうでないものにはユニバーサル・デザインの共用品を、各メーカーさんには開発し提供していただきたいものです。

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