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2016.10.31

中国の古代思想を読んでみよう(10)『論語』を読む

 ―第186号「古典から始める
レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年10月31日号(No.186)-161031-「古代中国編―
中国の古代思想を読んでみよう(10)『論語』を読む」

本誌では、「四書五経」を読んでいます。
なんとかかんとか「五経」を終え、「四書」に突入。
まず第一弾として、『論語』を読んでいます。

本誌でも書いていますが、「四書五経」は、明治時代になって西洋文明が本格的に移入されるようになるまで、日本の教育の基本でした。
日本人の教養の大きな柱でした。

ところが、現代では専門家を除けば、日常的にこれに親しむ人は少なくなっています。
その中で、唯一といっていいほど読まれている書物が、『論語』です。

理由はいろいろあるのでしょうけれど、大きなポイントは、とっつきやすさがあります。

短文が多いこと。
拾い読みができること。
どっからでも読めること。
読めば「なるほど」と納得できる、わかる章句も多いということ。
自分なりの解釈ができること、またそれが許されること。
(章句によれば、時代により、人により解釈の異なる場合があります。)
それなりの活用ができること。
(一般の人口に膾炙する言葉も多く、共通の話題として活用できること。)

学者の先生だけでなく、いろんな人があれこれ手を替え品を替え本にしているので、親しみやすさもあります。
(なかには名前だけ借りてきたという感じのものもありますが、ご愛嬌というところでしょうか。)

最後に、
読み始めたらおしまいまで読まなければならないという、圧迫感が少ないこと。

実際、後半の長文が並ぶ「編」になれば、読んでいない人も多いかもしれません。

実は私も通しで読んだことはありません。
ただ、暇を見てあっちこっちパラパラやっていますので、それなりに読んでいるものと思い込んでいます。

多分それでいいのだろうと思います。


超有名な古典、あるいは聖典といわれるものであれ、人間の書いたもの――伝えたものである限り、完璧なものなどはあり得ません。
すべてが血となり肉になる、などと言える栄養たっぷりな、100パーセントな食事などないのと同じです。
栄養にならないカスもあるのです。
(カスはカスで役に立つこともないとは言えませんけれど。
 『論語』にも言います、
 「三人行けば、必ず我が師有り。其の善なる者を択びて、之に従い、其の不善なる者は、之を改む。」
 『論語 増補版』加地伸行/全訳注 講談社学術文庫「述而 第七」)

自分にとって重要と思える部分を汲み取れればいいのだと思います。

その部分は読んでいれば、自然と変化もし、不変の部分もあるでしょう。
解釈が変わることもあるでしょうし、理解できなかった部分が理解できるようになることもあるでしょう。
今までは重要と思っていた部分が、違っていると判断が変わることもあるでしょう。
そういうものです。

なにかしら手にできればいいのです。

 ・・・

『論語』は創刊号以来2回目なので、簡単に済ませるつもりでいました。
ところが、いざ本を手に取ってパラパラ見ていますと、あれも紹介したい、これも知って欲しいと書きたいことが色々と出てきて、一回では伝え切れませんでした。

後編をお届けすることになります。
でも、いつになるかが未定です。

来月11月末は、恒例のクリスマス・ストーリーをお届けする予定です。
(ディケンズの『クリスマス・ブックス』からの予定です。)
年末もここ何年か恒例となりつつある、一年を振り返っての読書ベスト1の紹介です。

となると、来年以降になりそうですね。
まあ、ゆっくりお待ちください。

自分でも書くのが楽しみです。
楽しいので、色々と書きたくなるのですね。
まあ、それだけ、中身のある書物だ、ということでもあります。

 ・・・

詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

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*本誌で取り上げた本:
『論語 増補版』加地伸行/全訳注 講談社学術文庫 2009/9/10
―儒教学者による独自の解釈を含む『論語』研究の成果。図版もあ
 り、わかりやすい注釈、索引も充実。
―増補版は漢字検索が付いて、漢字一字から調べられるので便利。


『孔子』加地伸行/著 角川ソフィア文庫 2016/4/23
―中国古典文献と『論語』から人間・孔子の生涯をたどる。


『「論語」再説』加地伸行/著 中公文庫 2009.3
―講談社現代新書版の補修版。人間孔子に視点を置いた


『論語入門』井波律子/著 岩波新書 2012/5/23
―孔子の人間性や思想に基づき、146条を解説。


『完訳 論語』井波律子/訳 岩波書店 2016/6/9
―中国文学の専門家による最新の全訳本。筆者未読。


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2016.10.15

私の読書論85-読んでいる書物からその人の人格がわかる

 ―第185号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年10月15日号(No.185)-161015-
「私の読書論85-読んでいる書物からその人の人格がわかる」

本誌では、「読んでいる書物からその人の人格がわかる」と題して書き始めたのですけれど、途中で変調があったようで、「本棚を見るとその人がわかる」といったものになっているようです。
もう時間がないので、この辺で、ご勘弁を!

 ・・・

先日、ススキの穂を持っている人を見かけました。
十三夜のお月見の準備だったんですね。
(十三夜は日本独特の風習で、旧暦九月十三夜のこと。
 今年は10月13日(木)で、月の二割方が影になった状況だそうです。)

台風と長雨の毎日でしたが、ここ二三日やっと秋らしい日になってきました。
それにつれて、朝晩めっきり冷え込んで来ました。

そうです。
秋といえば、「読書週間」もあります。

(10月27日~11月9日、文化の日を中心にした2週間、2016年第70回の標語は「いざ、読書。」)

「いざ、読書。」(2016年第70回読書週間の標語)

のんびりと読書を楽しみながら、秋の夜長をすごしましょう。

 ・・・

詳細は本誌で!


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


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*本誌で取り上げた本:
・サミュエル・スマイルズ『自己実現の方法』竹内均訳 三笠書房・
知的生きかた文庫 1989/7


・加地伸行・全訳注『論語』講談社学術文庫 2004
加地伸行・全訳注『論語 増補版』講談社学術文庫 2009/9/10


外山滋比古『思考の整理学』ちくま文庫 1986/4/24


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2016.10.09

左利きってなんだ(10)両使いと両利き(6)-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第479号

毎月第一・第三土曜日発行の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』10月1日発行、第479号のメルマガのお知らせです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第479号(No.479) 2016/10/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
左利きで心地よく生きるための方法(22)
左利きってなんだ(その10) 両使いと両利き(6)」
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▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第一土曜日掲載
―その22― 左利きで心地よく生きるための方法(22)
左利きってなんだ(その10) 両使いと両利き(6)」
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 今回もまた引き続き、
 「両使い」と「両利き」について考えてみます。

 今回は、
 「中間的な人」の生き方について。

 ・・・

 よく「両利き」という人がいます。
利き手の研究をされている
学者の先生方も使っている言葉なのですが、
実際は「中間的な人」が、「利き手」とは別に
 反対の手も使えるというだけのことで、
 両方の手が同じレベルで使いこなせる「両利き」ではなく、
 反対の手もある程度使える、単なる「両使い」だ、
 と私は考えています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―その22― 左利きで心地よく生きるための方法
 世界がもし100人の人が立つ橋だったら(22)
  左利きってなんだ(その10) 両使いと両利き(6)
  「中間的な人」の生き方について
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●かつての感想メールから
 ●自分の立ち位置
 ●人はそれぞれ
 ●利き手・利き側にまがいものはない
 ●自分の立ち位置を知り、自分らしくある
 ●『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子

現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる。

どんなところに置かれても/花を咲かせる心を/持ち続けよう。
――境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる。
「現在」というかけがえのない時期を精一杯生きよう。

*参照:
『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子 幻冬舎 (2012/4/25)


 ・・・

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2016.10.08

待望のヴェルヌ新刊『名を捨てた家族1837-38年ケベックの叛乱』

私の知っている限りでは、ソローの日記などを出している彩流社から10月18日発売予定です。

念願の未訳の、過去の復刊/改訳等でなく、全く知られていなかった作品の登場です。
嬉しいの一言です。

『地底旅行』『海底二万里』『悪魔の発明』といったSFの祖といわれるヴェルヌらしい名作というより、冒険小説作家的な面が前面に出た作品のようです。

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(書影画像:出版社サイトより)

ジュール・ヴェルヌ『名を捨てた家族: 1837 ― 38 年 ケベックの叛乱』大矢タカヤス訳 彩流社


文遊社同様、ちょっとお値段がお高いのですが、仕方ないのでしょう。
昨今の翻訳小説冬の時代では。

出版社の同書宣伝文によりますと、

SFの先駆者ジュール・ヴェルヌの知られざる
歴史小説!
虐げられたフランス系カナダ人の闘いと誇りを描く
異色作!!/
19世紀前半カナダ、フランス系住民は大英帝国政府の
圧政に苦しんでいた。
民族の自由と尊厳を守るため立ち上がる住民たち。
そんな彼らの希望となっていたのは、カリスマ性をそなえ、
颯爽と現れ民衆を導く青年「名なしのジャン」だった。
しかし、彼にはけっして明かしてはならない
過去があった……。/
史実をもとに描かれる、恋、スリル、闘い、そして
裏切りと真の絆。
先住民を含む多彩な登場人物が躍動する、
歴史小説にして冒険活劇。
本邦初訳!!

訳者は、デュマ『モンテ= クリスト伯爵』の新訳を果たした「大矢 タカヤス」さん。

1889年の作、本邦初訳(ただし、明治時代に翻訳あり、との情報も)。

版元の紹介文にもありましたが、手持ちの巻末100ページを費やし、ヴェルヌの〈驚異の旅〉シリーズ全作品及び初期作品のあらすじを紹介している、杉本淑彦さんの『文明の帝国』「主要小説のあらすじ」によりますと、フランスからイギリスに委譲されたカナダを舞台にした、イギリスからの独立を目指す人々の冒険物語です。
もっと詳しく書かれていますが、読む楽しみを残しておきましょう。


*【ヴェルヌの参考書】:
『ジュール・ヴェルヌ伝』フォルカー・デース 石橋正孝訳 水声社 (2014/05)
―本邦初のヴェルヌの評伝。力作です。ヴェルヌの伝記のなかで最も信頼に足ると言われるものです。
 当時の社会状況を知っていれば、また彼の作品をより多く読んでいれば、楽しさも増します。

『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険 ジュール・ヴェルヌとピエール=ジュール・エッツェル』石橋正孝 左右社 (2013/3/25)
―これも力作。元は学術論文ということで、ちょっと読みづらく感じたり、ヴェルヌの原稿をまな板に載せているため、それらを(邦訳がない、もしくは手に入りにくいため)未読の人には分かりにくかったりします。
 小説家ヴェルヌと編集者エッツェル、二人のジュールのあいだを巡る出版の秘密をめぐる“冒険”です。

『ジュール・ヴェルヌの世紀―科学・冒険・“驚異の旅”』東洋書林 (2009/03)
―これは見て楽しい本です。図版で見るヴェルヌの世界といってもいいかもしれません。

『文明の帝国 ジュール・ヴェルヌとフランス帝国主義文化』杉本淑彦 山川出版社(1995)
―ヴェルヌの小説の表現を通して当時のフランス帝国主義を考えるという論文。原書からの挿絵も多数収録。
 巻末100ページを費やし、ヴェルヌの〈驚異の旅〉シリーズ全作品及び初期作品のあらすじを紹介。


*『お茶でっせ』記事:
【文遊社<ヴェルヌ>の過去の記事】:
・2014.7.19 文遊社ジュール・ヴェルヌ復刊第四弾『緑の光線』7月30日発売
・2014.1.13 文遊社ヴェルヌ復刊シリーズ第3弾『黒いダイヤモンド』年末に発売 
・2013.10.17 ジュール・ヴェルヌ『ジャンガダ』を読む
・2013.8.6 ジュール・ヴェルヌ『永遠のアダム』を読む&『ジャンガダ』出版
【その他の<ヴェルヌ>の過去の記事】:
・201607.25 角川文庫から新訳ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』(上下)7月23日発売
・2015.08.10 ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記』椎名誠、渡辺葉・父娘共訳31日発売
・2013.6.2 ジュール・ヴェルヌの本2点『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険』『永遠のアダム』
・2012.10.25 テレビの威力か?HPジュール・ヴェルヌ・コレクションにアクセス急増!
・2007.8.24 ジュール・ヴェルヌ『海底二万里(上)』岩波文庫
・2004.10.18 偕成社文庫版ジュール・ヴェルヌ『神秘の島』と映画『80デイズ』
・2004.7.2 復刊された『グラント船長の子供たち』

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2016.10.01

gooブログで『あなたは右利き?左利き?』お題

9月30日にgooブログで、『あなたは右利き?左利き?』の「お題」が出ています。
10月1日午後2時で、38件の記事が出ています。

161001goo_lh_or_rh


一部のぞいてみましたが、いつも通りですね。
よそのブログでも以前何度も同じ題でやっていました。
それらと変わりません。

要約すれば――
左利きの人では、
(1)慣れてしまったので、不便とかあまり感じたこともない
(2)私は両利き、元左利き、子供のころは左利きだったけれど、○○は右で××は左

右利きの人では、
(1)左利きにあこがれたことがある、左手を使ってみようとした
(2)私は右利きでよかった

といったところでしょうか。

印象に残っているのは、

表題は「右利き・・・」から始まっているのに、 説明文は「左利き」から始めていますね。 気を遣って「左派」と「右派」のバランスを取っているのかな?》2016-09-30 ダイエットサプリblogチビの飼い主 の「あなたは右利き?左利き?おハシはどちらでもOK」
ですね。
なるほど、そういう気の使い方もあるのですね。


ほかには、

右利きです。 多数派なので生活するには便利ですね。》2016-09-30 MY TIME さんのお題「あなたは右利き?左利き?」
こんなふうに素直に肯定していただけると、嫌な気持ちになりません。正直な話、なかには嫌味な発言をする人もいるものです。主流派であることを自慢するというか傲慢な印象を与える人もいるものです。(このgooブログの「お題」で、というのではありません、念の為。)

名前は出しませんが、

右利きです。子どもは左利きだったので 直しました。  私も小さいときは 左利きだったけど いつのまにか右利きなった!
にはがっかりです。どういう考えなのでしょうか。私には理解できません。《いつのまにか右利きなった!》発言を聞きますと、以前書いた記事
2004.05.17 「左利き矯正」成功者は利き手誤認?
を思い出します。

時に思うのは、「左利きの敵は左利き」かもしれません。
特に困るのが、一部の自称「元左利き」という人たちです。

左利きで困るとか不便だ等の「左利き問題」について人に語ると、《右手を使えば済む問題》といわれたことを思い出します。

右利きの人はともかく、「元左利き・今右利き」という人たちにいわれる場合です。

私のような強度の左利きの場合には、“転向”は難しいのです。

自分ができたからといって、人にも押し付ける人はホントに困ります。
人それぞれなのですから。

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*本稿は、gooブログから転載しています。
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