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2016.10.08

待望のヴェルヌ新刊『名を捨てた家族1837-38年ケベックの叛乱』

私の知っている限りでは、ソローの日記などを出している彩流社から10月18日発売予定です。

念願の未訳の、過去の復刊/改訳等でなく、全く知られていなかった作品の登場です。
嬉しいの一言です。

『地底旅行』『海底二万里』『悪魔の発明』といったSFの祖といわれるヴェルヌらしい名作というより、冒険小説作家的な面が前面に出た作品のようです。

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(書影画像:出版社サイトより)

ジュール・ヴェルヌ『名を捨てた家族: 1837 ― 38 年 ケベックの叛乱』大矢タカヤス訳 彩流社


文遊社同様、ちょっとお値段がお高いのですが、仕方ないのでしょう。
昨今の翻訳小説冬の時代では。

出版社の同書宣伝文によりますと、

SFの先駆者ジュール・ヴェルヌの知られざる
歴史小説!
虐げられたフランス系カナダ人の闘いと誇りを描く
異色作!!/
19世紀前半カナダ、フランス系住民は大英帝国政府の
圧政に苦しんでいた。
民族の自由と尊厳を守るため立ち上がる住民たち。
そんな彼らの希望となっていたのは、カリスマ性をそなえ、
颯爽と現れ民衆を導く青年「名なしのジャン」だった。
しかし、彼にはけっして明かしてはならない
過去があった……。/
史実をもとに描かれる、恋、スリル、闘い、そして
裏切りと真の絆。
先住民を含む多彩な登場人物が躍動する、
歴史小説にして冒険活劇。
本邦初訳!!

訳者は、デュマ『モンテ= クリスト伯爵』の新訳を果たした「大矢 タカヤス」さん。

1889年の作、本邦初訳(ただし、明治時代に翻訳あり、との情報も)。

版元の紹介文にもありましたが、手持ちの巻末100ページを費やし、ヴェルヌの〈驚異の旅〉シリーズ全作品及び初期作品のあらすじを紹介している、杉本淑彦さんの『文明の帝国』「主要小説のあらすじ」によりますと、フランスからイギリスに委譲されたカナダを舞台にした、イギリスからの独立を目指す人々の冒険物語です。
もっと詳しく書かれていますが、読む楽しみを残しておきましょう。


*【ヴェルヌの参考書】:
『ジュール・ヴェルヌ伝』フォルカー・デース 石橋正孝訳 水声社 (2014/05)
―本邦初のヴェルヌの評伝。力作です。ヴェルヌの伝記のなかで最も信頼に足ると言われるものです。
 当時の社会状況を知っていれば、また彼の作品をより多く読んでいれば、楽しさも増します。

『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険 ジュール・ヴェルヌとピエール=ジュール・エッツェル』石橋正孝 左右社 (2013/3/25)
―これも力作。元は学術論文ということで、ちょっと読みづらく感じたり、ヴェルヌの原稿をまな板に載せているため、それらを(邦訳がない、もしくは手に入りにくいため)未読の人には分かりにくかったりします。
 小説家ヴェルヌと編集者エッツェル、二人のジュールのあいだを巡る出版の秘密をめぐる“冒険”です。

『ジュール・ヴェルヌの世紀―科学・冒険・“驚異の旅”』東洋書林 (2009/03)
―これは見て楽しい本です。図版で見るヴェルヌの世界といってもいいかもしれません。

『文明の帝国 ジュール・ヴェルヌとフランス帝国主義文化』杉本淑彦 山川出版社(1995)
―ヴェルヌの小説の表現を通して当時のフランス帝国主義を考えるという論文。原書からの挿絵も多数収録。
 巻末100ページを費やし、ヴェルヌの〈驚異の旅〉シリーズ全作品及び初期作品のあらすじを紹介。


*『お茶でっせ』記事:
【文遊社<ヴェルヌ>の過去の記事】:
・2014.7.19 文遊社ジュール・ヴェルヌ復刊第四弾『緑の光線』7月30日発売
・2014.1.13 文遊社ヴェルヌ復刊シリーズ第3弾『黒いダイヤモンド』年末に発売 
・2013.10.17 ジュール・ヴェルヌ『ジャンガダ』を読む
・2013.8.6 ジュール・ヴェルヌ『永遠のアダム』を読む&『ジャンガダ』出版
【その他の<ヴェルヌ>の過去の記事】:
・201607.25 角川文庫から新訳ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』(上下)7月23日発売
・2015.08.10 ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記』椎名誠、渡辺葉・父娘共訳31日発売
・2013.6.2 ジュール・ヴェルヌの本2点『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険』『永遠のアダム』
・2012.10.25 テレビの威力か?HPジュール・ヴェルヌ・コレクションにアクセス急増!
・2007.8.24 ジュール・ヴェルヌ『海底二万里(上)』岩波文庫
・2004.10.18 偕成社文庫版ジュール・ヴェルヌ『神秘の島』と映画『80デイズ』
・2004.7.2 復刊された『グラント船長の子供たち』

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