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2015.03.31

自灯明・法灯明~自己を頼る・法を頼る―原始仏典3『大パリニッバーナ経』(前)

 ―第148号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2015(平成27)年3月31日号(No.148)-150331-
「原始仏教(6)原始仏典(3)『大パリニッバーナ経』(前編)」

本誌では、中村元訳『ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経』岩波文庫 を基に、その前半から心に残る言葉について書いています。

4月のNHK・Eテレの『NHK 100分 de 名著』で、『ブッダ 最期のことば』としてこの経典を取り上げています。
そちらの番組に関連してブログ記事を書いています。

「自分を救えるのは自分自身である-NHK100分de名著『ブッダ 最期のことば』2015年4月」


そちらもお読みいただけると幸いです。

この経典では、二つの言葉が有名です。
一つは「自灯明・法灯明」で、もう一つが最期の言葉、遺言的なものがそれで、「(諸行無常だから)怠ることなく、努めよ」というものです。

人間というものは、生きている限り悩みが尽きることはないわけで、そういう意味でも日々怠ることなく努めることが重要なのでしょう。

前向きに「よく生きる」努力が大切なのです、よね。

 ・・・

詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
--

*本誌で取り上げた本:
・NHK100分de名著『ブッダ 最期のことば』2015年4月 NHK出版 2015/3/25

・中村元訳『ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経』岩波文庫

・渡辺照宏『涅槃への道 仏陀の入滅』ちくま学芸文庫
―パーリ文『マハー・パリニッバーナ・スッタンタ』の本文に準拠し、漢訳阿含部『遊行経』、その異訳『涅槃経』を合わせて参照した翻訳と解説。

・『原始仏典の世界―仏典の教えを現代にどう生かしていくか』奈良康明/著 NHKライブラリー 1998.4.1
―原始仏典の教えを噛み砕いて示し、自分の身に置き換え、現代を生きる智慧として活かす道を明らかにする。

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2015.03.29

自分を救えるのは自分自身である-NHK100分de名著『ブッダ 最期のことば』2015年4月

この4月から放送時間が変更になり、水曜日夜10時から(最初のころの時間)―(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)―となり、見やすくなります。

名著42「ブッダ 最期のことば」
第1回 4月1日放送 涅槃への旅立ち
第2回 4月8日放送 死んでも教えは残る
第3回 4月15日放送 諸行無常を姿で示す
第4回 4月22日放送 弟子たちへの遺言


○NHKテレビテキスト「100分 de 名著」
「ブッダ 最期のことば」2015年4月
佐々木 閑 NHK出版 2015/3/25


正しい教えは滅びない
自分を救えるのは、自分自身である


 ●「マハーパリニッバーナ・スッタンタ」

パーリ語の原始仏典(「大般涅槃経」)を読み説く内容です。

邦訳原典としては、

・中村元訳『ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経』岩波文庫


・渡辺照宏『涅槃への道 仏陀の入滅』ちくま学芸文庫
―パーリ文『マハー・パリニッバーナ・スッタンタ』の本文に準拠し、漢訳阿含部『遊行経』、その異訳『涅槃経』を合わせて参照した翻訳と解説。


等があります。


「マハーパリニッバーナ・スッタンタ」は、ブッダが死を前に生まれ故郷へ帰ろうとした旅の途上で死を迎え、弟子たちに残した言葉をクライマックスに、その死後遺骨を分配するまでを描く経典です。
ブッダの死出の旅の実録と言えるかどうかは不明ですが、人間ブッダを描く記録としてもかなりドラマチックな要素を持っており、一読の価値があると思います。

ブッダの最期の旅を語りながら、ブッダの教え―仏教の本質や基本的な教えを知らしめる経典でもあります。

例を挙げれば、
〈第一章・一ニ〉三学(戒・定・慧の教え)=仏教の修行のすべて
〈第二章・二〉四諦(苦集滅道)=仏教の真理、苦について知り苦をなくす方法を実践する
〈第二章・九〉三宝(仏・法・僧への帰依)=始祖ブッダ(仏)、ブッダの説いた教え(法)、教団(サンガ/僧)への信仰
〈第二章・二五〉教師の握拳=ブッダの教えに隠し事はない
〈第二章・二六〉自灯明・法灯明=(自らを拠り所とし、法を拠り所として、他のものを拠り所としない)=法に従い、自己を抑制し、修行に励め
等々です。


 ●有名な言葉「自灯明・法灯明」「怠らず努めるがよい」

本書の中で、最も有名なことばとしては、主に二つ。

一つは、〈第二章・二六〉「自灯明・法灯明」。
自分と法を拠り所として、それ以外のものを頼るな、というものです。

中村訳は「島」、渡辺訳は「燈明」で、原語は同じ綴りの言葉で、どちらの意味にも取れるのだそうで、現地の感覚では「島」と読むほうがふさわしいそうです。

渡辺訳は、漢訳仏典等で日本人の意識にも合う「燈明」をとっています。


中村元訳

「それ故に、この世で自らを島とし、自らをたよりとして、他人をたよりとせず、法を島とし、法をよりどころとして、他のものをよりどころとせずにあれ。」

渡辺照宏訳
「アーナンダよ、それ故に、自分自身を燈明とし、自分自身をよりどころとするがよい。他のものをたよってはいけない。法(真理)を燈明とし、法をよりどころとするがよい。他のものをたよってはいけない。」


もう一つは、遺言とも言われる言葉、〈第六章・七〉「(諸行無常だから)怠ることなく、努めよ」です。

中村元訳では、《『怠ることなく修行を完成なさい』》で、
渡辺照宏訳では、《「怠らず努めるがよい」》となっています。


中村元訳

『もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成なさい』

渡辺照宏訳
「もろもろの現象は移ろいゆく。怠らず、努めるがよい。」


 ●人間的な面と民主的な部分

もう一つ付け加えておきたいこととして、第三章の(二)に、《○○は楽しい、××は楽しい》といった記述が出て来ます。
これを渡辺照宏さんは、自然への賛美で現世への告別の言葉という意味にとっておられるそうで、奈良康明さんも卓見と言い、「美しい」という訳が善いのでは書かれています。
(『ブッダ最後の旅をたどる』奈良康明/著 大法輪閣)

私も、同感です。
いかにも人間的なブッダ(釈尊)像が垣間見えるようで、嬉しく思います。


もう一つ上げれば―
「自灯明・法灯明」に先立つ部分、第二章の(二五)に、「教師の握り拳」というくだりが出て来ます。
ブッダ(釈尊)が私はすべての教えを伝えた、隠すものはない、というお話です。

インドのバラモンの師匠などは、ここからは秘義といって、師が死の直前に一部の弟子にのみ伝授する場合があるそうで、それに引き比べて、ブッダにはそういう面はないというのです。
そういう公平性があるというのです。


そう言えば、本経の冒頭に、衰亡を来たさないための七つの法が示されています。
ここで、民主的な教団の運営について説いているのです。

古代の段階でありながら、ブッダは現代から見れば意外に民主的、公平性のある教えを説いていたと言われています。


 ●自分を救えるのは、自分自身である

仏教というものは、基本的に自助努力の教えで、「自灯明・法灯明」などもその辺が現れていると言えるのでしょう。

人生は苦なり(一切皆苦)ということで、マイナス思考の宗教のように思われるのですが、そうではなく、苦とはその人自身が作り出すもので、心の持ち方で乗り越えられるもの、克服できるものだ(奈良康明『ブッダ最後の旅をたどる』による)、ということなのです。
真実(法)を知り、克服する方法(教え)をうけ、実践すればいいのだ、と。

自分を救えるのは自分自身である、ということなのではないでしょうか。


*【『大パリニッバーナ経』の解説書・入門書】
ともに講義や講座のテキストを基にした一般向けの初歩的入門書です。
・『ブッダ最後の旅をたどる』奈良康明/著 大法輪閣 2012/9/6
―中村元訳「ブッダ最後の旅-大パリニッバーナ経-」をテキストに用いた連続講義録。最晩年のブッダの死出の旅を偲びつつ、人間ブッダの心の襞に寄り添い、その深い教えを説き明かす。

・『ブッダ最後のことば』田上太秀 NHK出版 2013.6.25
―中村元訳パーリ語版『ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経』、著者訳大乗仏典『ブッダ臨終の説法―大般涅槃経』を基に、新旧二つの『涅槃経』を比べながら、ブッダの“遺言”「無常だから怠けるな」の意味を解説する。


*【講師・佐々木閑氏の NHK「100分de名著」の本】・『NHK「100分de名著」ブックス 般若心経 』


・『NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば』



 私の読書メルマガ『古典から始める 楽しい読書』では、昨年から原始仏典を取り上げ、紹介しています。

・2014(平成26)年9月30日号(No.136)-140930-「原始仏教(2)原始仏典(1)スッタニパータ(前編)」
・2014(平成26)年10月31日号(No.138)-141031-「原始仏教(3)原始仏典(1)スッタニパータ(後編)」
・2015(平成27)年1月31日号(No.144)-150131-「原始仏教(4)原始仏典(2)『ダンマパダ』(前編)」
・2015(平成27)年2月28日号(No.146)-150228-「原始仏教(5)原始仏典(2)『ダンマパダ』(後編)」
・2015(平成27)年3月31日号(No.148)-150331-「原始仏教(6)原始仏典(3)『大パリニッバーナ経』(前編)」

(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*他のNHKテレビ「100分 de 名著」の記事:
2011年11月放送:2011.10.31
アラン『幸福論』喜びは、行動とともにある!
2011年12月放送:2011.12.6
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』悲しみを、乗り越えよ-「100分 de 名著」NHK
2012年1月放送:2012.1.5
吉田兼好『徒然草』両面から物事を見よ!-「100分 de 名著」NHK
2012年2月放送:2012.1.29
新渡戸稲造『武士道』日本的思考の根源を見る-「100分 de 名著」NHK
2012年3月放送:2012.3.6
仏教は「心の病院」である!NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』2012年3月
同:2012.4.2
NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』を見て本を読んで
2012年4月放送:2012.4.3
紫式部『源氏物語』NHKテレビ100分de名著
2012年5月放送:2012.5.2
確かな場所など、どこにもない―100分 de 名著 カフカ『変身』2012年5月
2012年6月放送:2012.6.6
<考える葦>パスカル『パンセ』NHK100分 de 名著2012年6月
2012年10月放送:2012.10.2
鴨長明『方丈記』NHK100分 de 名著2012年10月
2012年12月放送:2012.12.5
<心で見る努力>サン=テグジュペリ『星の王子さま』NHK100分de名著2012年12月
2013年1月放送:2013.1.11
呪文に頼るのもよし?~100分de名著『般若心経』2013年1月
2013年2月放送:2013.2.5
待て、そして希望せよ~NHK100分de名著『モンテクリスト伯』2013年2月
2013年3月放送:2013.3.28
どんな時も、人生には、意味がある。フランクル『夜と霧』~NHK100分de名著2013年3月(再放送)
2013年4月放送:2013.4.11
真面目な私とあなた―夏目漱石『こころ』~NHK100分de名著2013年4月
2013年5月放送:2013.5.20
水のように生きる『老子』NHK100分de名著2013年5月
2013年6月放送:2013.6.5
生きる喜びは、どこにあるのか?『戦争と平和』トルストイ~NHK100分de名著2013年6月
2013年7月放送:2013.7.9
哲学とは、愛である『饗宴』プラトン~NHK100分de名著2013年7月
2013年11月放送:2013.11.10
「物語」に終わりはない『アラビアンナイト』~NHK100分de名著2013年11月
2013年12月放送:2013.12.11
切り離された者たちへ~ドストエフスキー『罪と罰』~NHK100分de名著2013年12月
2014年1月放送:2014.1.21
花とは何か~『風姿花伝』世阿弥~NHK100分de名著2014年1月
2014年3月放送:2014.3.4
戦わずして勝つ『孫子』~NHK100分de名著2014年3月
2014年12月放送:2014.12.3
生きるべきか、死ぬべきか-シェイクスピア『ハムレット』~NHK100分de名著2014年12月

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2015.03.23

[左ききの友]『ku:nel[クウネル]』2015年1月号

遅くなりましたが、やっと報告です。
市の図書館から借りて来ました。
4ページの記事に800円もかけるのはどうかと思い、立ち読みで済ませていました。

2014年11月20日発売の『ku:nel[クウネル]』2015年1月号(vol.71) 


掲載の左利き記事、

141120ku_nel20151vol714ps

「会報[左ききの友]2014年(平成26年)11月20日(木)」

p.57・大変なんです、日々の食卓
 ―ひねって、ねじって、いただきます。
(イラスト:“キング・オブ・不便”な急須、天丼の海老フライの向きをかえる、握り鮨を置く角度を直してくれる気のきいたお店)

[下段]「左手放談」第1回ゲスト・八田武志さん(関西福祉科学大学学長、『左ききの神経心理学』医歯薬出版1996、『左対右 きき手大研究』化学同人2008、『「左脳・右脳神話」の誤解を解く』化学同人2013 などの著者)。

p.59・ティーカップも、トランプも 素晴らしき哉、左きき帝国!
 ―イギリスの左利き用品専門店〈エニシング・レフテハンデッド〉の父で先代店主同様、左利きの3代目店主キース・ミルソムさんの談話(奥様は左利きで左利きの子を持つ、左利きの子育てガイド本『左利きの子』東京書籍 2009の著者)
(写真:かつての店舗、左用髭ガード付ティーカップ、左用トランプ、左用ワイン・オープナー、右開きリングノート、左用鉛筆削り、左用メジャー)

[下段]「レフ子の旅」秋田市・左手子(さでこ)

p.61・歴史は左手から生まれた~サウスポー偉人列伝~
 (イラスト年表:アレクサンダー大王、ジャンヌ・ダルク、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アイザック・ニュートン、ナポレオン・ボナパルト、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、ビリー・ザ・キッド、夏目漱石、マハトマ・ガンディー、ポール・マッカトニー、バラク・オバマ)

[下段]すてきにレフトハンドメイド 第1回「木べら」ふかいな「カツン!」にさようなら。
 ―木工作家・須田二郎さんによる、100円ショップで手に入る道具を使って左用木べらを自作する方法

p.63・すこやかレフティー ストレスフリーの改札抜け術
 (写真:ボールを蹴る足、きき目が左の近藤良平さんによる通り抜け術―不知火型、失敬!型、プリティー型、シェー型)

[下段]「今夜、左党のバーで」文・『酒とつまみ』創刊編集長の大竹聡さん(実母と娘も左利き)
 ―「洋酒博物館」マスター北村聡さんの左利きシェーキングのお話

以上、概要です。


 ●個々の発言について

p.57・大変なんです、日々の食卓
 冒頭の記事の導入部の言葉、右利きの人は、改めて「右きき」と書かれることもないだろうと言い、

私たち左ききにはそれが日常。「あ、左ききだ」に始まり、「器用だね」「変わってる」はては「なんで直さなかったの?」と畳みかけられるのは日常茶飯事。そしてマイノリティーゆえの不便は、そう、“茶飯事”に集中しているのです。
と続きます。
かなり控えめに書かれていますが、私の実例を言えば、「左利きは頭がおかしい」「バカ」「左手で字を書いているのを見ると気持ちが悪くなる」等々。

[下段]「左手放談」第1回ゲスト・八田武志さん

実は、氏の父は矯正を受けた元左きき。自身にもややその傾向があり、きき手は「遺伝的のうさが強い人は直さない方がいいとの立場を取っている。」
とあります。
氏の著書『左対右 きき手大研究』の中で、実は左利きの要素があると述べておられました。
左利きは《右ききとは違った発想が、ユニークなものを生みだす可能性はあ》る。歴史的に淘汰されなかったのは、《均一な組織だと弱いから》で、一部にユニークな存在が必要だからだろうと。
そして、必要なことは、《「社会に余裕があること」》で、
「世の中が豊かなら『左ききの人は不便だろう』と思いやり、そのためのサービスや商品を考え出す人が登場する。そうした多様性を共用する社会に、もっともっとなっていくべきですね」

p.59・ティーカップも、トランプも 素晴らしき哉、左きき帝国!
 ミルソムさんの話の中では、《「イギリスの小学校では、1950年代くらいまでは矯正するのが当たり前でした。左ききの子が左手を使おうとすると、教師が定規で手を戦うこともあったそうです。そういう経験をした父親には、おそらく思うところがあったのでしょう」》といい、《「左ききには、型にはまらない人が多い。あと、同士愛が強いのも特徴だと思いますね」》とも。

p.61[下段]すてきにレフトハンドメイド 第1回「木べら」
 左手での作業を写真で示してある。
通常の右手用の木べらを使おうとすると、裏遣いすることになり、どうしても鍋底にそわないので、カットされた先端部分や本来のヘラの持つ曲線が役に立たないのが神経を苛立たせ、不満がたまるものです。

p.63[下段]「今夜、左党のバーで」
 バーテンダーの技術として、左利きの例を挙げています。
両手を使うシェーキングは、どちらが上でも難しくはないけれど、大筆は右手でもなんとかなるが、小筆で名前を添え書きするのはできない毛筆と同じで、《「細かい作業はきき手じゃないとうまくいきません」》という。また、混ぜるときバースプーンを左手に持ちグラスの内側をステアする回転方向が逆だという。

それぞれになるほど、という感じです。

ただ、それで、という気もするのです。

例えば、「p.63・すこやかレフティー ストレスフリーの改札抜け術」は、面白く楽しく乗り切ろうという意気込みなのは理解できますが、もう一つ笑い飛ばすことができませんでした。

「p.61・歴史は左手から生まれた~サウスポー偉人列伝~」にしても、左利きの特集といえば、必ずといってもいいほどに登場するコーナーですが、そうは言っても、所詮は右利きの人にも偉大な人たちはいるわけで、単に比率の問題なのです。
要するに、左利きの人の中にも優秀な人はいるし、ダメな人ばっかりじゃないというだけです。
比較的多いように感じるだけ。

近年のアメリカ大統領の例を除けば、圧倒的に左利きが優位というわけではないのです。


 ●未来に生まれる子供たちのためにも

ただ言えることは、少数派であるとはいえ、決して今生存している人だけの問題ではない、ということです。
今後も左利きの人たちが生まれ続けることは事実です。
そして、それらの人たちもまた同じ問題に直面するという事態が発生します。

だからこそ常時誰かがどこかで問題化してゆかねばいけない、ということなのです。

左利きの問題で大事なことは、右利きの人たちと同様の権利が確保されることであり、その日常生活が右利きの人に負けない程度によりよく改善されることなのです。
そこで、機会あるごとにこういう企画が為されることが重要だと思うのです。

第一回といった表現もありますので、今後もこういう記事が掲載されると期待し、応援してゆこうと思います。


*参考:
『左ききの神経心理学』八田武志/著 医歯薬出版 1996.11
―左利き研究の専門書。20年余の左利き・利き手研究を研究をまとめたもの。
『左対右 きき手大研究』八田武志/著 化学同人(DOJIN選書 18) 2008.7.20
―『左ききの神経心理学』以降、世界で研究された成果を一般向けに読み物とした本。


『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍 2009


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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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2015.03.19

左岸右岸どちらに逃げる?(2)~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第439号

無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第439号のお知らせです。

第439号(No.439) 2015/3/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22― 左利きで心地よく生きるための方法(7) 」

「100人の人が立つ橋」の続きです。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

―その22― 左利きで心地よく生きるための方法

 (7)世界がもし100人の人が立つ橋だったら

 (2)左岸右岸どちらに逃げるか? [その2]

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右岸左岸をそのまま右利き左利きに置き換えていただければ、左利きの子供に対する在り方を考える良いたとえになるのでは、と思っています。

 ●危機に際しどう逃げるか
 ●親がいる場合
 ●右利きの親の場合
 ●左利きの親の場合
 ●左利きの親と左利きの子供

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詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2015.03.18

左利きにも優しいシンメトリーデザイン・カメラCanon PowerShot N改良機PSN2

2月に、右利きの人だけでなく、左利きの人にも優しい、右手でも左手でもシャッターが切れる「シンメトリーデザイン」のカメラ、Canon PowerShot Nの改良機が出ました。
「PSN2」
コンパクトデジタルカメラPowerShot N2概要

(画像:キヤノンPowerShot N2サイトより PSN2)
201502canon_powershot_n2

(画像:先代のキヤノンPowerShot N)
130130_canon_powershot_n_site


自由な写真の楽しみ方を実現/新しい撮影スタイルを提案する「シンメトリーデザイン」

左右対象の操作系。カメラ前面のシャッターリング。N2の独特なボディーフォルムは、上下左右や斜め、片手など、どんなアングルや角度からでも撮影を快適に行えます。

私は、先代のカメラPSNと左手専用京セラSAMURAI Z2-L(フィルムカメラ)を持っていいます。

先代のPSNは、手の中に入ってしまうような大きさで、片手でも軽く撮れる優れモノでした。
京セラの左手専用機とはまた違った使い勝手で、右手用カメラでは味わえない、自分の撮りたい瞬間を自在に切りとれるような快感がありました。

今回はその進化版ですね。


大きな違いは、二点。

(1)全周対応のシャッター(レリーズ)とズーム

「全周対応のシャッターリング」(全周レリーズ)
・リングのどこを押してもシャッターが切れる
「全周対応のズームリング」
・どんなアングルからでも、撮りたいと思った被写体にすばやくズームできます

以前のレヴューで、シャッターが全集対応でないのを不満に感じている人がいましたから、大きな進歩でしょう。

私もときに、不便に感じることがありました。
一眼のような大きなカメラの場合あまり変化に富んだ構図では取れません。

とんでもないような位置、角度からクリエイティブショットで撮るのは、非常におもしろいものになりそうで、楽しみがあると思います。


(2)自分撮りモード搭載
「180°チルト液晶」・液晶モニターをレンズ側に回転させれば、カンタンに自分撮りが楽しめる

タレントさんでなくても自分大好きな人にはうれしい機能かも。
まあ、そうではなく、ツーショット撮るときにも便利です。


左利きの人で、ケータイやスマホやタブレット等でも、利き手である左手でシャッターを切る経験を持っている人も多いかと思いますが、
こういう専用カメラでも、ぜひ、利き手である左手でカメラを構え、シャッターを切る快感を満喫して欲しいと思います。
ちょっと違う感覚があるはずです。

将来的には、本格一眼でも、こういう機能を有したカメラが出てくれば、と願っています。

ミラーレスの一眼はかなりコンパクトになっていますので、リングシャッターは採用できるのではないでしょうか。
リング式のシャッター(レリーズ)とズームを装填すれば、一眼カメラのシンメトリーデザイン化も可能でしょう。

そうすれば、左右共用のカメラも実現できます。
期待しています。


Canon デジタルカメラ PowerShot N2 自分撮りモード搭載 PSN2

*『お茶でっせ』左右共用カメラ「PowerShot N」の記事:
・2013.9.11 左利きが使いやすいカメラ1-PowerShot N~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii380号
・2013.5.15 届きました!左右共用カメラ・キヤノンPowerShot N
・2013.4.26 注文しました!左手でもシャッターを切れる!キヤノンPowerShot N
・2013.1.30 左利きも楽しめる新カメラ、キヤノンPowerShot N4月下旬発売
・2013.1.28 左(利き)右(利き)の手を選ばないカメラCANON PowerShot N

・2014.10.20 左利きの憂鬱における左手・左利き用カメラの情報


PowerShotN ホワイト●Canon 中古品

*昔の左手専用フィルム・カメラ「京セラ・サムライSAMURAI Z-L/Z-2L」
『レフティやすおの左組通信』
左手用カメラ 京セラKYOCERA サムライSAMURAI Z2-L/左利きphoto gallery<HPG4>
『レフティやすおのお茶でっせ』
2004.8.5 今は昔 世界初左手用カメラ、京セラ サムライSAMURAI Z2-L

(画像:京セラ・サムライSAMURAI Z-2LとPowerShot N)
1305saurai_z2lpowershot_n


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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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2015.03.15

文学を考える(2)小説と文学論-私の読書論-65-

 ―第147号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2015(平成27)年3月15日号(No.147)-150315-
「私の読書論-65- -文学を考える 2 小説と文学論- 」

本誌では、私の小説及び文学論的なお話を展開しています。

小説とは、小さく説く、といった小説論や、ピース・又吉さんの文学に関する言葉等について書いています。

 ・・・

本誌でカミングアウトしましたように、今私は小説を書いています。

広義のミステリです。
推理小説風ユーモア小説といったところですね。

まだ短編小説だけで、長編までは書けていません。

短編のシリーズものを書いています。
『シャーロック・ホームズの冒険』の〈ホームズもの〉のような短編シリーズです。
それのユーモアもの的な感じですね。

いつか読者の皆さまの元に、商業出版でお届けできれば、と願っています。
ご期待ください。

 ・・・

詳細は本誌で!

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(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
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*本誌で取り上げたピース・又吉直樹さん初の純文学作品
『火花』文藝春秋 (2015/3/11)

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2015.03.05

LYGP2015読者大賞各賞発表~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第438号

無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第438号のお知らせです。

第438号(No.438) 2015/2/21「第9回<LYグランプリ>2015 読者大賞 各賞発表 」

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<左利きプチ・アンケート>
第9回<LYグランプリ>2015 読者大賞 各賞発表
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 「第9回<LYグランプリ>2015」読者大賞
 および各賞の発表です。

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【 第9回<LYグランプリ>2015 】
             (Lefty of the Year Grand prix)
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―2015年左利きの人・物・事―
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【第9回<LYグランプリ>2015 読者大賞・各賞発表】

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 16:00 2015/02/20現在の結果―

投票総数:40

1・山陽女子高校放送部「ももこ」さん左利きの主張 ..... 2
2・左利きオバマ米大統領、左利きすし職人すきやばし次郎 3
3・左利き女優、吉高由里子さん「花子とアン」 ......... 2
4・左利き元教師、度会金孝さん『ぼくは左きき』 ....... 8
5・ゼブラ ジェルボールペン「サラサ」最優秀筆記具 .... 4
6・アメブロ「右利き?左利き?」ブログネタ ........... 2
7・MSN産経ネットニュース「左利きの憂鬱」 ......... 4
8・日本最大級左利き商品専門ECサイト『サウスポ』 .... 13
9・もっとほかにあるやろ! 2


 ●もっと広く読まれるべき好著
 ●読者大賞アンケート結果から感じたこと
 ●当事者こそ発言せよ!
 ●社会の改善の一助になろう!


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 【第9回<LYグランプリ>2015】読者大賞 各賞発表

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★【読者大賞】「左利きの事」部門:
日本最大級左利き商品専門ECサイト『サウスポ』

*参照:『お茶でっせ』2014.11.29
日本最大級の左利き商品専門ECサイト『サウスポ』オープン

★【審査員大賞】「左利きの人」部門:
左利きの元教師・度会金孝さん
著書『ぼくは左きき 本当の自分であるために』
日本機関紙出版センター


*参照:『お茶でっせ』
2014.12.18
左利きの元教師の本、近刊『ぼくは左きき 本当の自分であるために』度会金孝著
2015.1.8
なぜ「矯正」はダメか? 度会金孝著『ぼくは左きき 本当の自分であるために』を読む

○●過去の<LYグランプリ>●○

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詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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2015.03.03

日テレZIP!ハテナビ左利き特集~「左利き男子」萌え~に思う

3月2日、日本テレビの番組「ZIP!」の「ハテナビ」のコーナーで、「左利き」が特集されたそうです。

ZIP!で左利き特集、「左利き男子」に萌える女子が登場も「バカにしている ...

一部の画像が見られるこちら↓
お前ら左利きだとモテるらしいぞwwwwww
(引用元: ・お前ら左利きだとモテるらしいぞwwwwww

日テレ「ZIP!Web」でも、
左利き増加のハテナ


 ●「個性の尊重」というより「自然な対応」

この「左利き増加のハテナ」でも、

かつて、右利きに直されていた左利ききの子供たち。/しかし今は、個性を尊重し、直す親が減ってきているというのが、左利き増加の理由の一つなんです!

とあります。
私に言わせると、「個性の尊重」というより、「自然な対応」だと思うのです。

右利きの場合、右利きで何も言われないのは、右利きが個性だから尊重している訳ではなく、単にその姿のままで―自然な姿のままで「良し」と考えられているからでしょう。
左利きも右利きと同様、自然な現象であり、左利きは左利きのままの「自然な姿でいい」はずなのです。

左利きの場合も、自然なままの対応が許されるようになってきただけのことでしょう。

男尊女卑の世の中だから、女も男並みに生きるには、男のように振る舞わなければいけない、とか。
人種差別があるから、黒人も白人のように、縮れた髪をストレートにし、肌も白くしなければいけない、とか。
かつてはそういうことがありました。
今ではそれはおかしい、と考えられるようになっています。

左利きもかつては何が何でも右使いにさせなければ、という考えが主流でした。
でも今ではそういうことは必要では無いと考えるように変化しています。

それは「自然なままでいいじゃないか」、「無理やり変える必要はないじゃないか」という意味だと思うのです。

相田みつを風にいえば、「トマトはトマトでいい」のです。

トマトがねえ/トマトのままでいれば/ほんものなんだよ/トマトをメロンに/みせようとするから/にせものに/なるんだよ/みんな それぞれに/ほんものなのに/骨を折って/にせものに/なりたがる相田みつを「みんなほんもの」より

『育てたように子は育つ―相田みつをいのちのことば』相田みつを/書 佐々木正美/著 小学館文庫(2007)

 ●左利き萌の女子について

私自身も以前40代のころ、30代の会社の左利き萌という女性パートさんらとお昼を食べにいったこともあります。
実際にそういう人がいるのもわかります。

ただどういう理由かというと、それはパンダが珍しいというような、アルパカがかわいいというのと同じような印象を受けます。
普段目にすることのない珍現象のような、目新しさだけのような。

橋本環奈ちゃんがかわいい、広瀬すずちゃんがかわいい、宮脇咲良ちゃんがかわいいとその時ごとに目新しいアイドルが登場するようなことと同じ心の持ち方なんじゃないか、と。
みんなそれぞれにかわいいし、だからファンだといったとしても、それでその本人自身の気持ちになって本気でその人の生き方を、出会う物事それぞれについてを考えているわけではないのです。
それと同じことでしょう。

表面的な関わりに過ぎないのです。

実際、左利きの人の反響(2ch「・お前ら左利きだとモテるらしいぞwwwwww」)を見ても「所詮は他人事だよね」という醒めた感じがします。

左利きにいい印象を持ってくださることは嬉しいのですが、こういう人たちが本気で左右平等を考えているとか、左利きの人権を! と共に訴えてくれているわけではないのでしょう。

そうは言っても「左利きは気持ち悪い」とか左利きを忌避する人もいることを思えば…。


 ●左利きは増えているか

さて、これはどうなんでしょうか。
確かに昔と比べれば「左利きは増えている」ように見えます。

左使いの人は確実に増えているとは思いますが、左利きそのものが増えているかどうか、という問題はまた別物でしょう。

左利きが日本では5%と言われるときでも、イギリスなどで10%、アメリカの調査では30%ぐらいという説もありました。
この幅が何を意味するのかはわかりませんが、ある程度の比率で左利きが存在し、それでも全体から見れば少数派だというのは事実です。

仲間?が増えているのなら、それはそれでやはりうれしいことです。

そして、左使いが増えていることは事実ですので、「社会全体もそれに対応していってほしい」というのが、私の願いです。
 
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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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