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2014.09.12

「左利きあるある」で考えたこと

以下に最近のネットの「左利きあるある」を紹介しましょう。

(1)2014.9.9
「左利きあるある」を大調査!自動改札で困る、同情する方法で親から矯正…

(2)2014.9.3
ハサミとか改札だけじゃないんだって…。本当に左利きの人しか分からない「左利きあるある」


他にも、今までにも色々な「左利きあるある」が出ています。
それによって、

左利きの人への理解がより進み、もっと左利きの人が住みやすい世界になるといい》(1)「左利きあるある」を大調査!― より

とは思いますし、こういうふうに注目してもらえるのは、うれしいことです。

ただ、時にこの「左利きあるある」には、ホントはどう? と疑問に思うこともあります。

いえ、事実は事実なのですが、「それって左利きの人だけ?」と思うこともしばしばです。


例えば、(2)ハサミとか改札だけじゃないんだって… に出ているもので言えば―

1. リングノートのリングが邪魔してくる

これにしても、リングノートの右側ページしか使わない人なら、その通りです。
でも、左側ページも使う人なら、右利き右手書きの人でも、同じでしょう。

2. 右利きの人と腕がぶつかる

これも、右利きの人から言えば、左利きの人とぶつかる、ということになります。
もちろん、左利きの人の方が少ないので、左利きん人とぶつかる右利きの人は、確率的にはずっと低いので、困る率は左利きの人が上ですけれど。
それぞれの個々の場面で言えば、右利きの人も同じことです。

5. 文字を書くと手が黒くなる

「縦書きの時は右利きの人も手が汚れる」と言われたことがあります。
立場はいっしょ。
ただ最近は、横書きが増えているので、左利きが目立つだけ。

被害者の絶対数で言えば、どちらとも言えません!?

(左利きの人の数)×(横書きの機会)=?
(右利きの人の数)×(縦書きの機会)=?

6. そもそもドアが開けにくい

開けにくい方向というのはあります。
しかし、開けにくいドアは、逆に閉める時には閉めやすいはず。

ドアには、開けると閉めるの二面性があります。
どちらに重点があるのか、という点が問題です。

例えば、お店のドアは一般に入りやすくなっていて、出にくくなっています。
お店の業種にもよりますが。

逆に入りにくく、出やすくい、というところもあります。


もちろん、ドアクローザーのように、ドアを自動的に閉めてくれる装置もあります。
それを思えば、開けることが重要かもしれません。

でも、一概に左利きの人が開けにくいドアばかりでもないでしょう。
うちのマンションは、建物のドアと、部屋のドアでは開きの方向が異なっています。
そういう場合もあります。
どちらがどうとも言い切れません。

ドアに限らず、こういう裏表の関係はよくあります。
それは、時に相殺されるものであり、あまり気にしなくてもよいはずです。

 ・・・

私が一番困るのは、何でも決めつけることかなあ。
って、話がそれましたか。

上に挙げた項目は、左利きの人だけじゃないでしょう、と思うものでした。


次に、これは違うでしょう、と思う左利きの人が困る例を見てみましょう。

例えば、左利きはビンのふたが開けにくい、とかってあるんですけど。
これがおかしいと思うのです。

ネジ式のふたは左手の方が開けやすいはずなんです。

こういうものは、右手で閉めやすい構造―右回りで閉めるようになっています。
ですから、左手が動かしやすい方向、左回りで開けるようになっているのです。

ビンなどは、開けるより、保存のために閉める方が重要なのです。
そこで、右手で動かしやすい右回りで閉めるようになっています。


ネジそのものがそうですよね。

右手で締めやすい方向に回すようにできているのです。
その回転方向が右回りです。


おしまいに、私が気になる「左利きあるある」の例を一つ。

1のリングノートとよく似たものですが、ノートではなく、領収書や納品書、伝票のような綴り物です。

左側で綴られていて、左側に開き、左手で押さえながら右側から書くのに都合よくなっています。
これを左手で書くのはかなりつらいものがあります。

本屋さんで働いていた時、いつも困っていました。


同様の例で言えば、以前イギリスの左利きの会の新聞に、銀行の小切手帳に左利きタイプ(右側を綴じたもの)を採用してもらったという成果が報告されていたことがありました。

左右両タイプを用意するのは大変かもしれません。
しかし、ちょっと発想を変えて、上綴りにすれば左右両用になるのでは、といつも感じています。


専用も大事だけど、ちょっとした工夫でどちらも使えるという方向性も模索して欲しいものです。
お互いのために。


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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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