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2014.01.13

文遊社ヴェルヌ復刊シリーズ第3弾『黒いダイヤモンド』年末に発売

『黒いダイヤモンド』ジュール・ヴェルヌ/著 文遊社 (2013/12/30)


昨年、文遊社から出版されたヴェルヌの復刊シリーズ『永遠のアダム』(短編集:表題作他「空中の悲劇」「マルティン・パス」「老時計師ザカリウス」の全4編)、アマゾンを舞台にした暗号解読もの長編『ジャンガダ』に続くもの。

『永遠のアダム』 ジュール・ヴェルヌ/著 江口清/訳 文遊社(2013/6/3)
『ジャンガダ』ジュール・ヴェルヌ/著 レオン・ベネット/イラスト 安東 次男/訳 文遊社(2013/7/27)


元本は、集英社コンパクトブックス版<ヴェルヌ全集>第19巻『黒いダイヤモンド』新庄嘉章/訳

ジュール・フェラーによる40枚以上の原著挿絵入り、小野耕世特別寄稿エッセイ収録。

文遊社のこれらの本は、挿絵付きできれいな本だし、企画としてもいいのですが、不満が二つ。
一つは、ページの数字が内側(綴じてある方)にあるので、本のページの数字をパラパラと見ながら位置確認できないこと。
もう一つは、価格。
四六版とはいえ、やはり3000円近い(2940円)のはつらい。
例えば、光文社古典新訳文庫版『地底旅行』は文庫の新訳ものの新刊で、1380円。
新潮文庫の新訳『海底二万里』は、同じように挿絵入りで[上下]合わせても千数百円(662+746=1408)。
それを思うと、やはり割高の印象はぬぐえません。
四六版ですので2000円以下とは言いませんが、せめて2500円以下なら…。
(ホントをいえば、文庫でいいんですが、2000円までで、ね。)

これでコンパクトブックス版<ヴェルヌ全集>で復刊、もしくは現行本で手に入らないのは、第4巻『皇帝の密使』(新庄嘉章/訳) と、第9巻『月世界旅行』(高木進/訳) だけ。


集英社文庫から<ジュール・ヴェルヌコレクション>として、
2 海底二万里 江口清/訳
3 征服者ロビュール 手塚伸一/訳
5 二年間のバカンス 横塚光雄/訳
6 カルパチアの城 安東次男/訳
7 気球に乗って五週間 手塚伸一/訳
12 インド王妃の遺産 中村真一郎/訳
13 アドリア海の復讐 1 金子博/訳
14 アドリア海の復讐 2 金子博/訳
21 神秘の島 1 手塚伸一/訳
22 神秘の島 2 手塚伸一/訳

ブッキング(fukkan.com)から
17 グラント船長の子供たち 1 大久保和郎/訳
18 グラント船長の子供たち 2 大久保和郎/訳
(各巻2625円。原著挿絵なし。コンパクト版→77年、旺文社文庫版の復刊。)

創元SF文庫では、
1 八十日間世界一周 田辺貞之助/訳
8 地底の冒険 川村克己/訳 →(地底旅行 窪田般弥/訳)
10 悪魔の発明 江口清/訳 →(鈴木豊/訳)
11 シナ人の苦悶 石川湧/訳 →(必死の逃亡者)
15 月世界探検 高木進/訳 →(月世界へ行く 江口清/訳 )
16 動く海上都市 三輪秀彦/訳 →(動く人工島)
23 砂漠の秘密都市 石川湧/訳 →(サハラ砂漠の秘密)
24 ドクター・オクス《短篇集》 古屋健三/訳 →(オクス博士の幻想(「ザカリウス親方」「氷のなかの冬ごもり」)窪田般弥/訳
(他に、海底二万里、二年間のバカンス(十五少年漂流記))

岩波文庫・新訳版では
1 八十日間世界一周 田辺貞之助/訳 →(鈴木啓二/訳)
8 地底の冒険 川村克己/訳 →(地底旅行 朝比奈弘治/訳)
(他に、海底二万里 朝比奈美知子/訳))


復刊希望です。

【パシフィカ 海と空の大ロマン】の作品から
・ハテラス船長の冒険 上下 調佳智雄/訳
・エーゲ海燃ゆ 佐藤功/訳
・緑の光線 中村三郎/訳
・洋上都市 山崎剛太郎/訳

といったところ。
(氷のスフィンクス 古田幸男/訳 は、集英社文庫<ジュール・ヴェルヌコレクション>で復刊。)

次に、角川文庫で訳出された作品では、
・地の果ての燈台 大友徳明/訳

復刊希望は以上です。

次の段階として未訳作品の翻訳を進めて欲しいものです。
まだまだ面白い作品があると思いますよ。


【文遊社<ヴェルヌ>の過去の記事】:
・2013.8.6 ジュール・ヴェルヌ『永遠のアダム』を読む&『ジャンガダ』出版
・2013.10.17 ジュール・ヴェルヌ『ジャンガダ』を読む
【その他の<ヴェルヌ>の過去の記事】:
・2013.6.2 ジュール・ヴェルヌの本2点『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険』『永遠のアダム』
・2012.10.25 テレビの威力か?HPジュール・ヴェルヌ・コレクションにアクセス急増!
・2007.8.24 ジュール・ヴェルヌ『海底二万里(上)』岩波文庫
・2004.10.18 偕成社文庫版ジュール・ヴェルヌ『神秘の島』と映画『80デイズ』
・2004.7.2 復刊された『グラント船長の子供たち』

*参照:
・『レフティやすおの左組通信』
「ジュール・ヴェルヌ Jules Verne コレクション」

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