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2013.07.31

小学書写教科書左手例PJ4学校図書~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii374号

先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第374号のお知らせです。

 ・・・

第374号(No.374) 2013/7/27「≪教科書プロジェクト≫【小学書写教科書に左手書字例を!】PJ4-2学校図書編」は、
≪教科書プロジェクト≫【小学書写教科書に左手書字例を!】の4回、6社教科書をのぞいてみる (2) 学校図書「小学校 書写」です。

前回は、東京書籍「新しい書写」をサイトの情報を基にのぞいてみました。
今回は、学校図書「小学校 書写」をのぞいてみました。

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
 【小学書写教科書に左手書字例を!】プロジェクト・4
  6社教科書をのぞいてみる (2) 学校図書「小学校 書写」
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛

・学校図書株式会社 「小学校 書写」
http://www.gakuto.co.jp/junsyosya/index.html

(【右手例】画像:上記サイトより、<持ち方や姿勢>)
Gakuto_shosha


「巻頭言・編集の特色」には、立派な方針および特徴が掲げられています。
しかし、私には、どうも今一つ納得できない部分があるのですけれど…。

 ●「巻頭言・編集の特色」
 ●文字=“学習の基礎”
 ●《すべての子どもたちに》
 ●《必要に応じて確認することができる》
 ●「自学自習できる教科書」
 ●「指導しやすく」とは?


詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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社会を考える“一冊”―3社<夏の文庫>フェア2013から

―第109号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」

◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆
2013(平成25)年7月31日号(No.109)-130731-  
社会を考える“一冊”―3社<夏の文庫>フェア2013から
http://archive.mag2.com/0000257388/20130731120000000.html


本誌では、「社会を考える“一冊”―3社<夏の文庫>フェア2013から」と題して、各社それぞれ一冊ずつ選んで、以下の三点を紹介しています。

『船乗りクプクプの冒険』北杜夫 集英社文庫
『動物農場』ジョージ・オーウェル 高畠文夫/訳 角川文庫
『海底二万里』(上下) ジュール・ヴェルヌ 村松潔/訳 新潮文庫

お詫びです。
いつもは紹介文を書くときは、事前に再読して書くように心掛けていますが、今回は記憶で書いています。

手持ちの本がある『クプクプ』『海底』は、パラパラ読みしてこれはという個所を引用し紹介に努めています。

しかし、本を持っていない『動物農場』は、申し訳ないのですが、立ち読みで済ませています。
本自体の内容には自信を持っていますので、騙されたつもりで読んでいただければ、と思います。


それぞれ社会というもの、文明というもの、人間というものについて考えさせるものがあります。
特に、文化は異なっていても、基層となる人間性は不変であり、普遍だということです。

外国の翻訳ものであれ、人の心を打つのは、その普遍性にあります。

外面の取っつきにくさにひるまずに、この根底にある普遍的なものを読み取る努力を惜しまないで欲しい、と願っています。


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船乗りクプクプの冒険


動物農場 (角川文庫)
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)


海底二万里


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2013.07.24

名作~推理編18『サウスポー・キラー』~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii373号

先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第373号のお知らせです。

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第373号(No.373) 2013/7/20「名作の中の左利き~推理小説編18~左腕投手の悲劇『サウスポー・キラー』水原秀策」は、
≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■~推理小説編の18回、左腕投手の悲劇『サウスポー・キラー』水原秀策 です。

今回は、ズバリなタイトルの作品を紹介しています。

『サウスポー・キラー』―即ち「左腕投手殺し」というわけで、脅迫された左腕投手が事件の真相をさぐって行くと、まさにその通りの事実を掘り出すというお話です。


 ・サウスポーとは

川口和久/著『反逆の左腕―サウスポー投手、極上の一球は、マウンドで自分の世界にはいったときに生まれる』 ネコ・パブリッシング(2001.8.15)

 ●売り出し中のサウスポー・沢村
 ●サウスポーの商売道具
 ●サウスポー(左利き)がいっぱい
 ●よくできたフランシス・タッチのデヴュー作

『サウスポー・キラー』水原秀策/著 宝島社文庫 2007年01月

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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2013.07.17

左利きの悩みと“卒業”(4)~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii372号

先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第372号のお知らせです。

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第372号(No.372) 2013/7/13「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その20― 左利きの悩みと“卒業”(4)本人でない場合(1)」は、
▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲―その20― 左利きの悩みと“卒業”の4回目本人でない場合(1)―はじめにです。

まずはじめに、左利きの悩みからの卒業現象について、本人とまわりの人(この場合は左利きではない人の場合です)とについて、総論的なものを書いています。

 ●左利きの悩みは本人の悩みである
 ●身体的特性は変えられない
 ●人に対してできることできないこと
 ●ストア派の哲学から、自分の権内にあるものないもの

もろもろの存在のうち、あるものは私たちの権内にあるけれども、あるものは、私たちの権内にはない。意見や意欲や欲求や忌避、一言でいって、およそ私たちの活動であるものは、私たちの権内にあるけれども、肉体や財産や評判や公職、一言でいって、およそ私たちの活動でないものは、私たちの権内にはない。
鹿野治助/訳 エピクテトス「要録 一・一」p.385
そして私たちの権内にあるものは、本性上自由であり、妨げられず、じゃまされないものであるが、私たちの権内にないものは、もろい、隷属的な、妨げられる、他に属するものだ。
鹿野治助/訳 エピクテトス「同 一・ニ」p.385
... つまりそれはなにか私たちの権内にあるものにかかわっているのか、あるいは私たちの権内にないものにかかわっているのかどっちか、というこの第一の、なによりもたいせつなもので、調べたり、吟味したりするのがいい。もしなにか私たちの権内にないものにかかわるものならば、「私にはなにもかかわりがない」という答えが、もう手もとにあるわけである。
鹿野治助/訳 エピクテトス「同 一・五」p.385-6

世界の名著〈第13〉キケロ,エピクテトス,マルクス・アウレリウス (1968年)

鹿野治助/編 中央公論社(1968)より

*『人生談義〈上〉〈下〉』エピクテートス/著 鹿野 治助/訳 (岩波文庫 1958/7/5)
―『世界の名著13』の「語録」は抄録ですが、こちらは全訳。今年初めに復刊されたようです。
セネカやマルクス・アウレリウスと並び称されるストア後期の哲人エピクテートスの語録、提要、断片からなる、人間味あふれる哲学書。
 


 ●元大リーガー・松井秀喜『不動心』の言葉から
 ●権外のことは自分の責任の外にある
 ●影は光によって変わる
 ●本人でない人の場合


【雑談コーナー】
にわかに梅雨が明け、猛暑の日々―。
なついあつです。
いやいや、暑い夏です。

私は去年の夏から、YouTubeのAKB48の水着のPVを横目にパソコンに向かって、元気を演出しています…。

こういうのも楽しみでしょうか?
『AKB48総選挙! 水着サプライズ2013』週刊プレイボーイ編集 集英社(2013/8/5)

詳細は本誌で。

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2013.07.15

<私の選ぶ岩波文庫の一冊>「楽しい読書」第108号別冊編集後記

―第108号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2013(平成25)年7月15日号(No.108)-130715-  
私の読書論-47- 齋藤孝『古典力』を読む(5) 名著五〇選から
http://archive.mag2.com/0000257388/20130715120000000.html

本誌では、「齋藤孝『古典力』を読む(5)」として、いよいよ齋藤先生のおススメ古典「名著五〇選」に触れています。

詳細は本誌で。

 ・・・

岩波書店100周年ということで、現在(5月22日から)「創業百年記念フェア 読者が選ぶこの一冊」が開催中です。

ということで今回は、岩波文庫「読者が選ぶこの一冊・ベスト10」を紹介しましょう。

1. こころ 夏目 漱石
2. 君たちはどう生きるか 吉野 源三郎
3. 銀の匙 中 勘助
4. 忘れられた日本人 宮本 常一
5. 古寺巡礼 和辻 哲郎
6. 論語 金谷 治 訳注
7. 寺田寅彦随筆集〔全5冊〕 小宮 豊隆 編
8. 坊っちゃん 夏目 漱石
9. 武士道 新渡戸 稲造/矢内原 忠雄 訳
10. モンテ・クリスト伯〔全七冊〕 アレクサンドル・デュマ/山内 義雄 訳

NHK・Eテレ『100分DE名著』で取り上げられた書目(1,6,9,10)が、結構入っています。
元々優れたものを取り上げているのですから当然かもしれませんが、テレビの影響というものも実証しているとも言えます。


さて、<私の選ぶ岩波文庫の一冊>は?
 
一冊を選ぶのは難しいので、まずは<ベスト3>を選んでみましょう。
基本的に他社文庫等で出ていない、他社では読めないものを挙げてみましょう。

1.読書について 他二篇 ショウペンハウエル/斎藤 忍随 訳
 最近は他社から超訳版が出ていたりしますが、やはりこれです。
 20代初めのころ、読書って? という疑問について教えてくれたものです。
 当時の自分が考えても言葉にできないでいたことを書いてくれているのを確認するのが読書だ、と理解したものでした。
 想い出の一冊でもありますね。


2.後世への最大遺物・デンマルク国の話 内村 鑑三
 これはここ数年のうちに読んだもので、「後世への最大遺物」が非常にいい。
 講演録なので、よみやすく、笑いを取りながらの非常に読みやすく、そして役に立つ内容でした。


3.我と汝・対話 マルティン・ブーバー/植田 重雄 訳
 20代半ばに読んだもの―と言っても途中まで(だったかな?)。
 よく理解できなかったのですが、私ながらに「我と汝」の関係を読みとった(つもりになった)ものでした。
 読んでいる人は少ないと思いますが、それだけに私らしい、と思ってもらえれば、とちょっと自慢の一冊です。


一つを選ぶのは大変ですが、以前は「読書―」でした。
今ならやっぱり「後世への―」でしょうか。

残りの人生を考える年齢になったということでしょう。

結局私が残せるのも、その「人生」だけでしょうから。
少しでも「いい人生だった」と思えるものにしたいものです。

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2013.07.10

LGPJ14カッターナイフ5~左刃&持ち方~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii371号

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先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第371号のお知らせです。

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第371号(No.371) 2013/7/6「レフティ・グッズ・プロジェクト<左手・左利き用品を考える>第14回 カッターナイフ<5>」は、
左手・左利き用品について考える企画の、「レフティ・グッズ・プロジェクト<左手・左利き用品を考える>」第14回 カッターナイフ<5>です。
(本誌では<4>回目としていますが、<5>回目の誤りでした。お詫びして訂正します。)

今回は、左手専用カッター向けの「左刃」カッターの持ち方(握り方)を再考してみます。

 ●左刃

【左手用カッターナイフ】

タジマ「サウスポー」カッターナイフ
・タジマツール サウスポー LC-504 TJMデザイン
・タジマツール 左刃 サウスポー替刃 10枚入 LB-50LP TJMデザイン
 


オルファ「レフティ」カッターナイフ
・オルファ:OLFA レフティL型
・オルファ レフティ替刃 大 LBL10B
 


 ●大型は左手・左利き専用品を使おう!
 ●もっと多くの左専用品を!
 ●カッターナイフの持ち方(握り方)再考

130710monbusho_suishou_cutter_motik


(画像「文部省推奨のカッターの握り方」↓のサイトより)
3M|スコッチ チタンコートカッター 製品特長|Scotch Masters

(1)人差し指握り
(2)親指握り
(3)鉛筆握り

 ●教科書では?


詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「LGPJ14カッターナイフ5~左刃&持ち方~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii371号」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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2013.07.09

哲学とは、愛である『饗宴』プラトン~NHK100分de名著2013年7月

第1回の放送は済みましたね。
最近は放送をほとんど見ていないのに書き続ける、「NHK100分de名著」第何弾目かの記事です。

 ・・・

「NHKテレビ100分de名著」2013年7月は、プラトン『饗宴』です。

第1回 7月3日放送 世界最古の恋愛論
第2回 7月10日放送 愛と欲望の正体
第3回 7月17日放送 愛の奥義とは
第4回 7月24日放送 理想を求める心

○NHKテレビテキスト「100分 de 名著」
プラトン『饗宴』2013年7月 [語り手] 納富信留
2013年6月25日発売

愛することが哲学だ
“美”を求めて“共”に生きる――それが人のいとなみである。


古代ギリシアの哲学者プラトンの初期の“ソクラテス対話篇”と呼ばれる一連の作品の一つ。

これらの作品は、一般には「哲学書」と分類されますが、文学作品としても楽しめるものです。
その辺が、読みやすい哲学書と言われるゆえんでもあるでしょう。

特にこの作品『饗宴』は、これら一連の作品の中でも、第一級の文学作品と言えるでしょう。


 ●『饗宴』

悲劇詩人アガトンの優勝を祝う酒宴に、アルキビアデスとソクラテスが二人して駆けつけたときのお話です。

喜劇詩人アリストパネスら各人がそれぞれ“愛・恋・愛の神エロース”に関する自慢のお話を一つずつ話してゆくのですが、そこに登場するのが、ソクラテスです。

そして、哲学とは「知を愛し求めること」だ、と語るのです。
ここに至って初めて、哲学書らしくなるという寸法ですね。

『饗宴』は遊興気分のただよう愉快な対話篇である。/談論の場の設定からして遊びの気配が濃い。/...『饗宴』は酒の席での議論をつづった対話篇なのだ。/... 話柄も話しぶりも、罪のないおしゃべりというか、放談というか、そんなものに近い。》p.60-61
エロス論とは、きまじめな対話、高潔な倫理、立派な哲学と水と油なのだ。/プラトンはそのことをよく承知していて、だからこそ、酒席の、遊興気分のなかで議論が進行するように舞台をしつらえもしたのだった。》p.66
長谷川宏/著『いまこそ読みたい哲学の名著 自分を変える思索のたのしみ』光文社文庫 2007.4.20

「『饗宴』プラトン 古代ギリシャのエロス」


... 「シュンポシオン」というギリシア語はもともと「一緒に飲む」という動詞の名詞で、作品の舞台は酒席に設定され、しかも飲み仲間たちが次々と、恋の神「エロース」賛美の演説を試みる仕掛けになっている。プラトーンのこの作品も酒と恋が種なのである。/
プラトーンはあらゆる文体をこなす言葉の達人で、荘重な調子も、軽やかな、おふざけ調も意のままであったらしいが『饗宴』では、登場する七人の演説者たちの話し振りを、それぞれに使い分けて、パロディー(もじり)の天才としての面を遺憾なく発揮している。/
だから『饗宴』という作品は、この上もなく、にぎやかで、華麗であって、キェルケゴールも言っている。「一連の演説は、あたかも巧みに細工した水晶のグラスの中の酒のようであり」、それが示す「無限の屈折、光の海」は、読者を「陶然たる酔いに誘う。」(『イロニーの概念』第二章第二節a)
》p.257

斎藤忍随/著『ギリシア文学散歩』岩波現代文庫 2007.8
「IX プラトーン」


 ●片割れを求め続ける人間たち

この作品に登場する愛のお話として、最も有名なのは、アリストパネスの語る物語―

中でも文句なく面白くて、誰をも夢中にさせてくれるのは、第四番目の演説者アリストパネースの話である。昔々、人間は今とは違って、背中合わせの顔が二つ、耳が四つ、手足が計八本、セックスの印が二つという仕組でできていて、球の恰好をしていた。彼等があまり強すぎたので、神はその弱体化をはかって、かたっぱしから真二つに断ち切り、今の形の人間ができ上った。もとと比べれば不完全な、こうした片割れを探し求めて一体になろうとする。それが恋というもので、それを司る神がつまり「エロース」なのである。》p.257
しかし片割れの人間は、うようよしている。昔の片割れを見つけ出すのは容易ではあるまい。恋は盲目、違った相手と一緒になれば、それこそ、いつもしっくり行かず、喧嘩ばかりということにもなる。喜劇詩人は恋愛賛美をよそおいながら、実は恋愛の愚を笑い飛ばしているのではなかろうか。》p.258 斎藤忍随/著『ギリシア文学散歩』岩波現代文庫 2007.8 「IX プラトーン」


『饗宴』から引いてみましょう。


... このような大昔から、相互への恋(エロース)は人々のうちに植えつけられているのであって、それは人間を昔の本然の姿へと結合する者であり、二つの半身を一体にして人間本来の姿に直そうとする者である。/
したがって、ぼくらは【ひらめ】(訳文傍点)のように一つのものを二つに断ち切られたのだから、一人一人が人間の割符というわけだ。だから誰でも自分の割符を探し求めるのだ。...
》p.115

『プラトン 筑摩世界文学大系3』筑摩書房(1972)
「饗宴」鈴木照雄/訳
筑摩世界文学大系〈3〉プラトン (1972年)


人間は元々三種あった―男男、女女、男女(おめ)。

三番目の男女の片割れ同士は互いに求めあうと、普通の男女の恋人同士となるが、女女の片割れだった者は、同性愛の女となる。

ところが、男男の片割れは、本来最も男らしい存在なので、男性的なものを追求し、少年時代は大人の男を愛するが、この者たちは、最優秀の者どもである、というのですが…。

... アリストパネスは喜劇の作者であって、その目的は人を笑わすことにある。この点では彼は天下一品で、... どこまで真剣なのか、どこからがふざけなのか見当がつかない。プラトンは「饗宴」の中でこの詩人につかみ所のない愛に関する途轍もない真面目なようなふざけたような演説をさせているが、さすがはプラトンである。恐らくここにアリストパネスの悲しみがあるのであろう。》》p.613
『ギリシア喜劇II アリストパネス(下)』ちくま文庫1986.8.26  高津春繁「解説」


 ●「知を恋い、求める者」

そしていよいよ佳境に入り、ソクラテスの登場です。

... 第六番目の演説者、真打ち格のソークラテースの話も、もちろん面白い。「恋」とは元来、欠けたるものを求め、充実をはかることだから、恋の神「エロース」は、普通考えられているような美少年ではなく、美を欠き、「ごつごつとして汚らしく、靴もはかぬ」というていたらくになる。その上、また完全な知の所有者でもない筈だから、「知を恋い、求める者」(philosophos)という規定も受けなければならなくなる。そこでこの神に本当にあやかる者といえば、なりふりかまわず、ただ完全な美を知り、見るために前進する。ルネッサンスの神秘主義的プラトニストで、この作品に注釈を加えたマルシリオ・フィチーノは「美は神の顔である」と言ったが、ソークラテースの説く美は、そういった類の美かもしれない。/ だが、『饗宴』は真打ちの演説が終っても終りにならない。突然、へべれけに酔った美青年が笛吹きの女やお伴をつれて乱入して来た。彼もまた即席の演説を試みる。ただし彼のはソークラテース礼讃演説である。彼は心底からソークラテースに傾倒している。いや、その打ち込み方はギリシアに普通のペデラスティ(少年愛)である。若い彼は年上のソークラテー スに恋い焦れている。けれども一向に、普通のようには相手にしてもらえないのが恨みである。ソークラテースは森に住む笛の神マルシュアースだ。半身は人間、半身は山羊のこの神は決して美しい神ではないが、その笛で誰をもうっとりさせる。ソークラテースは言葉の名手で誰をも酔わす。/酔ってはいるが、演説は的確で機知に富み、青年の才気がなみなみならぬことを示している。この酔漢青年は誰であろうか。あのアルキビアデースである。アテーナイを不幸なシシリー遠征に駆り立てたあの驕児である。... 》p.258-9
斎藤忍随/著『ギリシア文学散歩』岩波現代文庫 2007.8 「IX プラトーン」
騒ぎはつづき、やがて一人、また一人と酔いつぶれ、起きているのはソクラテスただ一人になる。そうなって、ソクラテスは立ち上がり、そっとその場を去っていく。/その幕切れが印象ぶかい。》p.75
長谷川宏/著『いまこそ読みたい哲学の名著 自分を変える思索のたのしみ』(光文社文庫 2007.4.20) 「『饗宴』プラトン 古代ギリシャのエロス」


かくして『饗宴』は終了します。


ソクラテスのお話は、古代ギリシア語のphilosophia(フィロソフィア)「愛知」とは何かを意味するお話でもあったのです。

プラトンの対話篇『饗宴』の中で、ソクラテスは独自の愛の理論を展開しています。愛するものは、その愛の対象をなんとか自分のものにしようともとめます。ということは、知を愛しもとめる者というのは、まだ知(知識)をもっていない、もっていないからこそ、ひたすらそれを愛しもとめるのだ、と言うのです。知をもっていないことを無知と言います。つまり愛知者は無知であり、無知だからこそ知を愛しもとめるのだ、というわけです。... 》p.39
木田元『反哲学入門』(新潮文庫 2010.6.1) 「第一章 哲学は欧米人だけの思考法である」


 ・・・

『饗宴』は、プラトンのソクラテス対話篇の中で、一連の対話篇への入門書的な位置にあると言ってもよいでしょう。
そういう取っつきやすい、読みやすい一編です。

哲学と言うとうっとうしい敬遠したいという人も少なくないかもしれません。
しかし、プラトンの対話篇は、分かりやすく、かつ非常に刺激的な一面があり、読み始めるとやめられないとも言えます。

後期の作品は、「イデア論」といった独自色が強くなり、難しく感じるかもしれませんが、その点初期の作品である本書及び『ソクラテスの弁明』『クリトン』、そして『パイドン』辺りは、比較的読みやすく、かつ超有名な作品です。
未読の方は、ぜひ一度チャレンジして欲しいものです。


★プラトン『饗宴』
饗宴 (新潮文庫)プラトーン


饗宴 (岩波文庫)プラトン

饗宴 恋について (角川ソフィア文庫)プラトン


★『ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン』プラトーン/著 田中美知太郎/訳 池田美恵/訳 新潮文庫(改版2005)

以上の文章は、以下↓のメルマガの文章を基に加筆・修正したものです。

*参照:
(メルマガ)『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2012(平成24)年5月31日号(No.82)-120531-恋について『饗宴』プラトン

*他のNHKテレビ「100分 de 名著」の記事:
2011年11月放送:2011.10.31
アラン『幸福論』喜びは、行動とともにある!
2011年12月放送:2011.12.6
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』悲しみを、乗り越えよ-「100分 de 名著」NHK
2012年1月放送:2012.1.5
吉田兼好『徒然草』両面から物事を見よ!-「100分 de 名著」NHK
2012年2月放送:2012.1.29
新渡戸稲造『武士道』日本的思考の根源を見る-「100分 de 名著」NHK
2012年3月放送:2012.3.6
仏教は「心の病院」である!NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』2012年3月
同:2012.4.2
「NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』を見て本を読んで」
2012年4月放送:2012.4.3
紫式部『源氏物語』NHKテレビ100分de名著
2012年5月放送:2012.5.2
確かな場所など、どこにもない―100分 de 名著 カフカ『変身』2012年5月
2012年6月放送:2012.6.6
<考える葦>パスカル『パンセ』NHK100分 de 名著2012年6月
2012年10月放送:2012.10.2
鴨長明『方丈記』NHK100分 de 名著2012年10月
2012年12月放送:2012.12.5
<心で見る努力>サン=テグジュペリ『星の王子さま』NHK100分de名著2012年12月
2013年1月放送:2013.1.11
呪文に頼るのもよし?~100分de名著『般若心経』2013年1月
2013年2月放送:2013.2.5
待て、そして希望せよ~NHK100分de名著『モンテクリスト伯』2013年2月
2013年3月放送:2013.3.28
どんな時も、人生には、意味がある。フランクル『夜と霧』~NHK100分de名著2013年3月(再放送)
2013年4月放送:2013.4.11
真面目な私とあなた―夏目漱石『こころ』~NHK100分de名著2013年4月
2013年5月放送:2013.5.20
水のように生きる『老子』NHK100分de名著2013年5月
2013年6月放送:2013.6.5
生きる喜びは、どこにあるのか?『戦争と平和』トルストイ~NHK100分de名著2013年6月
2013年11月放送:2013.11.10
「物語」に終わりはない『アラビアンナイト』~NHK100分de名著2013年11月
2013年12月放送:2013.12.11
切り離された者たちへ~ドストエフスキー『罪と罰』~NHK100分de名著2013年12月
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2013.07.07

なぜ左利きは迫害されたのか?<「私の彼は左利き」の法則>から

動物行動学専攻の竹内久美子氏による『週刊文春』に連載された科学エッセイをまとめた本『遺伝子が解く!愛と性の「なぜ」』(文春文庫 2007.3.10/元本 2003.11)に、こんな項目がありました。


「間違い知らずのオトコ選び①「私の彼は左利き」の法則」p.65-70

41歳女性の質問:

私が魅力的と感じる男性はたいてい左利きです。男女を問わず左利きの人はしぐさがセクシーと聞きましたが、なぜなのでしょう。》p.65

答えは、

左利きの男性は、
= 右脳が発達している(利き手に反映している)
 → 右脳の発達は、男性ホルモンの一種テストステロンによる
= テストステロンのレヴェルが高い
 → 生殖能力が高い

「私の彼は左利き」に秘められた意味
「私の彼は生殖能力が高いのよ」

女は左利きの男に魅力を感ずる。そして生殖能力の高い男を、いや、少なくともその遺伝子をゲットしようとしているというわけ。》p.66

また、スポーツのできる男、ミュージシャン、お笑い芸人面白いことを言える男に惹かれるのも、同じ。
これらの能力も右脳の発達を反映している。

テストステロンのレヴェルが高く、生殖能力が高い男は、当然、男らしいカッコよさと一体。

『左利きで行こう!』(リー・W・ラトリッジ、リチャード・ダンリー著、丸橋良雄、尾島真奈美訳、北星堂書店 2002/6)


によると、左利きの超有名な映画俳優が多数いる、という。
ブルース・ウィルス、ライアン・オニール、他。
トム・クルーズは、左利きの失読症―これはテストステロンのレヴェルが高すぎることによる弊害、なのだそうだ。

また、左利きの女優にも、結構有名な人が多い、という。
グレタ・ガルボ、ジュディー・ガーランド、他。


という具合に話は続き―
過去の歴史における左利きの迫害についての話があれこれ出てきます。

言葉自体に残る差別と迫害の事実。

たとえば―
英語では、「右」が「right」で「正しい」の意味、それに対して「左」は「left」で「取り残されている」。
新約聖書には、最後の審判のとき、キリストは右側に信心深い者を、左側に救われない者を置くとある。
社会主義政権下のソ連や中国では、左手で字を書くが禁止された。
中世、魔女として処刑された女の大半は、左利きだった。
―等々。

何か異常で、執念深いものを感じます。》p.69

では、なぜこのように左利きは迫害されたのか?


私がここで紹介したかったことが、この部分でもあります。

もちろん、この部分は、著者・竹内久美子氏の仮説です。

もしかしたら左利きの男が女にモテるから、左利きの女は左利きの息子――おそらくハンサムな――を産みやすいからではないでしょうか?》p.69

モテない男による、モテる男に対する迫害……》p.70

世の中の大多数はモテない男。よって宗教、思想、戒律のような多くの人々の共感を必要とする論、ルールは、“モテない男仕様”になっていしまうのです。》p.70

と。

まあ、真実はどうか不明ではありますが…。

こんなふうに思えれば、人生の苦痛も少しは解消できるか、とも思います。

えっ、お前はどうかって?
まあ、それは聞かないように、お願い致します。

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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2013.07.03

左手左利き用品…既刊号一覧~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii370号

先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第370号のお知らせです。

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第370号(No.370) 2013/6/29 "雨"季臨時増刊「レフティ・グッズ・プロジェクト<左手・左利き用品を考える>既刊号一覧」は、
左手・左利き用品について考える企画の、「レフティ・グッズ・プロジェクト<左手・左利き用品を考える>」の既刊号バックナンバーのURL一覧です。

年に何回かの第五土曜日は、本誌の発行はお休みです。
代わりに"雨"季臨時増刊号として、既刊号のURL一覧を発行しています。

今回は、2012年より第一土曜日に扱っているテーマ、左手・左利き用品について考える企画

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 既存の製品に対する不満や、新規に作って欲しい製品など
 色々な角度から見てゆきたいと思っています。
 商品の流通ルートなども検討し直したいものです。

 たとえば、○○は本当に役に立つのかとか、
 ××は本当にこのような形状でいいのかとか、
 どのようなルートが一番必要な人に届くのか、
 専門店か一般の店か、などなど。
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「レフティ・グッズ・プロジェクト<左手・左利き用品を考える>」既刊号バックナンバーのURL一覧です。

読み落としの確認、再読等にご利用ください。


詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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