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2013.05.31

ローマの哲人~セネカ『生の短さについて』

―第105号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2013(平成25)年5月31日号(No.105)-130531-  
ローマの哲人~セネカ『生の短さについて』
http://archive.mag2.com/0000257388/20130531120000000.html


・『生の短さについて 他二篇』セネカ 大西英文/訳 岩波文庫 2010.3.16


 ●日本の西洋哲学史とセネカ

本誌本文で紹介しましたように、中野孝次氏のセネカに関する著作『ローマの哲人セネカの言葉』(岩波書店 2003.9)


の中で、こんなふうに書いています。

氏は日本ではセネカの著作は、茂手木元蔵氏の訳業以外にほとんど何もない状況であるのに対して、氏が留学されていたドイツやイギリスなどでは比較的安価に、かつすべての著作が手軽に手に入れられる状況にあるのだ、と。
これはセネカの哲学というものが、『論語』のようなものだからで、『論語』を教養として身につけていた明治期の日本人は、セネカを必要としなかったからではないか、というふうに解釈されています。

しかし、これからの日本人にとってセネカは、役に立つ処世術としての価値があるだろう、と。


中野孝次氏が経験されたように、ドイツ始めヨーロッパ諸国ではセネカの哲学書というものが、比較的安価で気軽に手に入る状況にあるそうです。
これは、岩波文庫『生の短さについて 他二篇』大西英文氏の「解説」によりますと―

一つにはキリスト教との絡みがある、ということ。
博愛主義や神の試練、奴隷制批判、人類平等の思想といったセネカのストア哲学の思想とキリスト教の思想との間にある重なり―類似性が親近感を抱かせる。

もちろん、セネカはキリスト教徒ではないのですが、彼の描く神のイメージがそのままキリスト教の神のイメージとかぶるのです。
それが、のちのキリスト教発展の基盤ともなっている、ということでしょう。

もう一つの理由としては、欧米文化の基層として古代ギリシアやローマの文化が位置づけられていること、古典教育の伝統として連綿と続いているという点があるそうです。


一方、わが国では、哲学と言えば、本家本流の元祖・古代ギリシアの哲学―ソクラテスはじめ、プラトン、アリストテレスといったところであり、その後は、主だった近代の哲学者たちへと進んでしまいます。

しかし、歴史の流れとして、古代ギリシアの後には古代ローマがあり、中世から近代へとつながってゆきます。
確かに、大きな流れの中では、少なくともキリスト教徒でもない東洋のわれわれにとってはあまり大きな存在ではない、と解釈されるのでしょう。

古代ローマの文化にはオリジナルが少ない、とも言われるそうです。

哲学にしてもそうでしょう。
ローマの哲人と言われる人―キケロにしてもセネカにしても、ギリシア哲学をラテン語に翻訳紹介するような業績はあっても、自ら体系的な哲学を生みだしてはいません。

私の手元にある初心者向け<西洋哲学史>の本にも、セネカの文字はありますが、後期ストア派の哲学者の一人という程度の記述です。
著作にはまったく触れられていません。

『概念と歴史がわかる 西洋哲学小辞典』生松敬三 木田元 伊藤俊太郎 岩田靖夫編(ちくま学芸文庫 2011.9) 


古代ローマで挙げられているのは、マルクス・アウレリウスの『自省録』だけ。

それゆえ彼らの哲学は、無視されてしかたないような卑小なものに過ぎないのかもしれません。

しかし、だからと言って、無碍に捨ててしまってよいものとは言えないでしょう。
人によっては、何かしら大切なものがあるような気がします。

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2013.05.29

小学書写教科書左手例プロジェクト2~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii365号

先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第365号のお知らせです。

 ・・・

第365号(No.365) 2013/5/25「≪教科書プロジェクト≫【小学書写教科書に左手書字例を!】プロジェクト・2」は、
4月から第四土曜日は、≪教科書プロジェクト≫を始めました。
今回は、2回目。

【小学書写教科書に左手書字例を!】プロジェクト・2

まずは教科書会社を調べてみました。

 ●小学校書写教科書出版社6社


≪教科書プロジェクト・アンケート・1≫「あなたは普段どちらの手で字を書きますか?」も、引き続き実施しています。

※ 現在の結果を見るのは、こちら


詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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2013.05.28

魚の「利き鼻」と脳の関係の研究発表

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5月20日の産経新聞・朝刊で見たのですが、魚の「利き鼻」と脳の関係の研究結果だそうです。

岸本特任助教は「今後の研究で、ヒトの左脳に言語機能が作られる仕組みなど、興味深い知見が得られるかもしれない」と話している。
そうです。 ・魚の「利き鼻」は左脳が決定 名古屋市立大が解明 より
ヒトや動物は、手や目、鼻など左右対称の器官でどちらか片側を優先的に使うが、脳が決定する過程は詳しく分かっていない。
魚の「利き鼻」脳内遺伝子が決定 名古屋市大教授ら特定 より
ヒトの脳は生まれた後、細胞を作る能力はほとんどないとされてきたが、ヒトと脳の仕組みが似ている成魚の脳室付近から新しい神経細胞が発生していることから、ヒトが大人でも新たな神経細胞を生成する可能性があることが分かった。
(同上)

脳には可塑性がある、と言われています。
例えば、左脳の一部が損傷を受けても、該当する右脳の部分が左脳の損傷により失った機能をカバーする、といったことです。

そこで、

沢本教授は「新たにできる神経細胞のDNAを特定できたことで、脳を損傷しても、無事残っている部分で改善できる可能性があることが分かった」と話した。
(同上)ということなのでしょう。

利き手(と脳)の研究とどのように関連しているのか存じませんが、どういう研究とその成果につながって行くのか、大いに楽しみです。


ただいつもこの利き手と脳の研究の関係で気になるのは、利き手が生まれるメカニズムが解明された結果、利き手の変換が可能になるような事態になった時、左利きは生き延びられるのか、という点です。

「左利きは何かと不都合だから、右利きに統一すべきだ」などという事態にならないか、ということです。

まあ、心配症の考え過ぎならいいのですけれど…。

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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2013.05.27

たんぽぽ娘 (奇想コレクション)ロバート・F・ヤングを買う

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昨日2013年5月26日、ついに河出書房<奇想コレクション>ロバート・F・ヤング短編集『たんぽぽ娘』を手にしました。

予告以来何年の歳月が過ぎたのでしょうか。
もう出ないのではないか、と何度あきらめかけたことか。

その昔、H書房等で予告のみ上がって出ないままに終わった本の企画というのが多々ありました。
本書もそんな運命の一冊になるのか、という危惧が抜けませんでした。

しかし、なんとかここに出版されました。
やれやれ。

 ・・・

そうしてやっと手に入れたと思いきや、「編者あとがき」の末尾にこう書いてあります。

つぎに計画しているヤングの第三短編集では、こうした日本とかかわりのある作品をもう少し真剣に再読しなければと考えている。

うーん! 第三短編集。
伊藤先生の訳本では、私が23歳時の1977年刊『ジョナサンと宇宙クジラ』、そして59歳の今年2013年刊の本書、その次ということになります。

おう、ぜひ生きているうちに、お願いいたします。

 ・・・

私が初めてロバート・F・ヤングを読んだのは、『SFマガジン』1973年6月号(早川書房)に掲載されていた「魔法の窓」(『ジョナサンと宇宙クジラ』収録)でした。
一読、虜になりました。
「たんぽぽ娘」同様、“時/次元”を越えた恋物語(だったはず)です。

その後、雑誌に掲載されるものを探しては楽しみに読みました。

そして、日本独自の短編集―。
他の訳者による二冊目の短編集『ピーナツバター作戦』

もちろん、その間に例の集英社・コバルトシリーズのアンソロジー、風見潤編『海外ロマンチックSF傑作選』(三巻)なども。


こういう経験は、他にゼナ・ヘンダースン(ヘンダーソン)の「されば荒野に水わきいで…」(SFマガジン 1973年10月号)があります。
(これは、<ピープル>シリーズの一つ、1978年刊『果てしなき旅路』収録。この人の作品もぜひお読みください。私のおススメです!)

『ミステリマガジン』(早川書房)系では、ジャック・フィニイの作品がありますが…。
『ゲイルズバーグの春を愛す』福島正美訳 (ハヤカワ文庫 FT 26)

 ・・・

さて、本書です。
なにしろ楽しみにしていたものですから、今すぐにでも読みたい。
でも、ちょっと怖い気もします。

若いころに感動した作品を読み返して、もし…だったら―という恐怖もあります。

ボチボチ読んでみようと思います。
ですから、読後の感想はまだです。

 ・・・

ついでに書いておきますと、三上延著「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズで、この表題作「たんぽぽ娘」に興味を持たれた方、読んでみたいと思われた方は、同じ5月25日刊の角川文庫版『栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック』を手に取られる方がよいかもしれません。
こちらは、アスキー・メディアワークス刊、三上延著「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ作品中で紹介された長編(一部抜粋)・短編12本の名作を収録したアンソロジーで、ジュディス・メリル編『年刊SF傑作選2』から井上一夫訳「たんぽぽ娘」が収録されています。


 ・・・

『たんぽぽ娘』河出書房新社 奇想コレクション(2013/5/25)
ロバート・F・ヤング (著), 伊藤 典夫 (編集)


目次―

【収録作品】*印:本邦初訳

7「特別急行がおくれた日」(伊藤典夫訳)*
25「河を下る旅」(伊藤典夫訳)
47「エミリーと不滅の詩人たち」(山田順子訳) ・SFマガジン 1984年12月号
69「神風」(伊藤典夫訳)*
87「たんぽぽ娘」(伊藤典夫訳)
 ・風見潤編『たんぽぽ娘 海外ロマンチックSF傑作選2』(伊藤典夫訳)

 ・文藝春秋編『奇妙なはなし』(伊藤典夫訳)奇妙なはなし (文春文庫―アンソロジー人間の情景)

 ・SFマガジン 2000年2月号(伊藤典夫訳)
 ・ジュディス・メリル編『年刊SF傑作選2』(井上一夫訳)年刊SF傑作選〈第2〉 (1967年) (創元推理文庫)

 ・『栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック』角川文庫(井上一夫訳)
111「荒寥の地より」(伊藤典夫訳)*
147「主従問題」(伊藤典夫訳)*
191「第一次火星ミッション」(伊藤典夫訳)*
209「失われし時のかたみ」(深町眞理子訳) ・SFマガジン 1974年3月号
239「最後の地球人、愛を求めて彷徨す」(伊藤典夫訳)*
261「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」(伊藤典夫訳) ・SFマガジン 2012年1月号
277「スターファインダー」(伊藤典夫訳)*
309「ジャンヌの弓」(山田順子訳) ・SFマガジン 1984年1月号(室住信子訳)

361「編者あとがき」(伊藤典夫)
370 収録作原題・初出一覧
371 ロバート・F・ヤング小史(河出書房新社編集部)
373 ロバート・F・ヤング著作リスト
374 著訳者略歴

 ・・・

私の手持ちのヤング本は、以下の通りです。(*新装版は除く)

【ロバート・F・ヤング】短編集既刊:
『ジョナサンと宇宙クジラ』ハヤカワ文庫SF(1977/6) *(2006/10)―久美沙織による解説を追加
 
『ピーナツバター作戦』桐山芳男/訳 青心社(1983) *新装版(2006)
 


【ロバート・F・ヤング】作品収録アンソロジー:(『たんぽぽ娘 海外ロマンチックSF傑作選2』をのぞく)
『見えない友だち34人+1―海外ロマンチックSF傑作選3』風見 潤 編(集英社文庫―コバルトシリーズ 1980/9)
(「時を止めた少女」収録)
見えない友だち34人+1―海外ロマンチックSF傑作選3 (1980年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)
『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』R・F・ヤング他 (創元SF文庫)
(「時が新しかったころ」収録)

*『お茶でっせ』記事
2013.3.25 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』5月28日発売(予定)!

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2013.05.22

名作~推理編16~全員が左利きの謎・鮎川哲也~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii364号

先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第364号のお知らせです。

 ・・・

第364号(No.364) 2013/5/18「名作の中の左利き~推理小説編16~全員が左利きの謎「停電にご注意」鮎川哲也」は、
第三土曜日恒例の■名作の中の左利き■は推理小説編の16回目です。

鮎川哲也<三番館 シリーズ>の短編小説集最終巻中の一編、「停電にご注意」における全員が左利きの記念写真の謎です。

今回は、以前ブログ等で取り上げた作品です。

*参照:
『お茶でっせ』2005.10.26
そして誰もが左利きだった?「停電にご用心」鮎川哲也

*本誌バックナンバー:
第63号(No.63) 2007/1/6「<左利きQ&A>(4)」
左利きの人はズボンの左側のポケットが傷みやすいの?


手元に本がないので、ちょっと不満足なものになってしまいましたが…。

 ●「全員が左ギッチョだなんて」
 ●胸ポケットが右側についたシャツ
 ●「NHK(日本左利き協会)」


『クライン氏の肖像―三番館の全事件III』
<鮎川哲也名探偵全集>出版芸術社(平成15年4月刊)収録。

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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2013.05.20

水のように生きる『老子』NHK100分de名著2013年5月

Rousi


「NHKテレビ100分de名著」2013年5月は、『老子』です。
今回は、久しぶりに古典中の古典の登場ということで、これはみなきゃと思っていたのですが、どうしても時間が合わないという感じで、見損ねてばかりです。

とはいえ、いつものように今回もちょっと書いてみました。


第1回 5月8日放送 「道」に従って生きよ
第2回 5月15日放送 水のように生きる
第3回 5月22日放送 人を生かす知恵
第4回 5月29日放送 満ち足りた人生とは


○NHKテレビテキスト「100分 de 名著」
『老子』2013年5月 [語り手] 蜂谷邦夫 無理はするな、自然体で生きよ
2013年4月25日発売 定価550円(本体524円)


 ●『論語』と『老子』でワンセット?

私の考えるところでは、『老子』と孔子の言行録であるとされる『論語』は、人生の指針として表裏一体のような、あるいはクルマの両輪のようなものです。
二つセットで人生の指針となるのだ、と。

齋藤孝『古典力』(岩波新書 2012.10.19)でも、<おまけのプラス五〇選>でも『老子』に関して、

右手に『論語』、左手に老子でバランス。
と書いています。

私の思うところ、『論語』の教えは、一言でいえば、「紳士たれ!」といったところです。
(まあ、正確に言えば「君子たれ!」でしょうけれど。)

身を律して、他者との関係の中で社会的に後ろ指指されない人倫に則った、かつ自分の納得の行く生き方を目指す。
たとえ運悪く世に認められなくても、理に従えば良いとする。

一方『老子』の教えは、水が自らの身を汚して―犠牲にして、まわりを美しく洗い流すように、あるいは高き所から低き所へと逆らうことなく流れるように、自然に従い、ありのままに生きよという、自然流の生き方を示すもの、といえるでしょう。

また、『論語』は「人の道」を説き、『老子』は「天の道」を説く、といった類別もあるかもしれません。

『老子 無知無欲のすすめ』金谷治/著 講談社学術文庫(1997)


の「学術文庫版まえがき」の冒頭にこうあります。

よく「頑張って!」と言うように、人間らしく生きるということは、力みかえって生きることだ。
しかし、頑張るだけが人生ではない、と。

... 人間的な努力を積みあげ、人間としての独自の領域を築くというのはとても大切なことだが、人間が自然物でもあって、大きな自然世界と共に生きているという一面も否定することはできない。/人間らしいというのはどういうことか。... 老子はまさに人間を大きな自然界の一物として、そこに人間の本質を見ている。無知無欲になってその本質にたちかえることが人間の幸せである。力みかえることをやめて自然態であれという。新しい人間間に展望をひらくものがあるだろう。》(p.3)


もちろんどちらも、個人的な生き方についてのみ書いているわけではなく、為政者のための治世論的なことも書いています。

まあ、それは私には関係ない、と読み飛ばしてもいいのでしょう。
本の読み方は人それぞれですから。


 ●私と『老子』の出会い

私が『論語』を読むようになったきっかけは、中野孝次『論語の智慧50章』(潮ライブラリー 1998/12)でした。

そこには『論語』は冒頭で「学習は楽しい」と説く稀有な書物である、と説明されていました。
こうして、初学者に学習への興味と期待を抱かせる好著だ、といった内容だったと記憶しています。
なるほどと感心したものです。

そして、『老子』を読むようになったのも、中野孝次の著作でした。
その本『五十歳からの生き方』の巻末に、友人で英文学者・翻訳家で詩人の加島祥造との対談があり、そこで加島氏が『老子』の現代語訳詩を試みていると、いくつか引用されていました。
その詩とお話で、『老子』を読んでみようと思うようになりました。


・『論語の智慧50章』中野孝次/著 潮ライブラリー(1998/12)
・『五十歳からの生き方』中野孝次/著 海竜社(2004/05)


『タオ―老子』加島祥造/著 ちくま文庫(2006)
・『伊那谷の老子』朝日文庫(2004)―『老子』訳出までの経緯を語る


『老子』は、『荘子』とともに老荘思想、道教(タオイズム)等と呼ばれます。

西洋ではタオイズムとして知られ、こんな本も出ています。

・『タオのプーさん』ベンジャミン・ホフ/著 吉福伸逸、松下みさを/訳 E・H・シェパード/絵 平河出版社 (1989/02)
・『クマのプーさんの「のんびり」タオ』ベンジャミン・ホフ/著 吉福伸逸、松下みさを/訳 E・H・シェパード/絵 講談社+α文庫(1998.7.20)


クマのプーさんこそ<偉大なタオの導師(マスター)>で、その生き方は、まさにタオイズムそのものだ、というのですが…。

西洋思想では、自然は人間が利用するためにあり、ゆえに人間が自由にいじってよい、という自然よりも人為が上といった考えです。
一方タオイズムでは、自然とは人よりも大きな存在であり、自然のままに生きることが人の道であり、天の道につながるものである、というのです。


 ●『老子』『道徳経』

『老子』は、『老子道徳経』とも呼ばれ、「上篇」は道経、「下篇」は徳経と呼ばれています。
この順が逆になるものもあるそうです。

実際にどっちがいいのか分かりません。
どうあるべきなのか、ということも私には分かりません。

こういうものは、どこから読んでもよいようなものでしょう。
その点は、『論語』とおなじようなものかも…。

以下、私の気になる部分をいくつかあげておきます。


 ●水のように生きる

「上善水若」=「上善(じょうぜん)は水の若(ごと)し。」

『老子』は、水が自然と高き所から低き所へと流れるように、ありのままになすがままに生きよ、と教えます。
水は、自分自身を汚しながら、まわりをきれいにしてゆくのです。
水一滴一滴の力は小さいかもしれないけれど、長年の歳月続けば、岩をも穿つ力があります。

タオの在り方にいちばん近いのは/天と地であり、/タオの働きにいちばん近いのは/水の働きなんだ。/タオの人がすばらしいのは/水のようだというところにある。/水ってのは/すべてのものを生かし、養う。/それでいて争わず、威張りもしない。/人の厭(いや)がる低いところへ、先に立って行く。/水はよほどタオの働きに/近いんだ。... 》(加島祥造/著『タオ―老子』ちくま文庫(2006) 第八章 水のように)

(原文)
上善若水、水善利万物而不争、処衆人之所悪、故幾於道、...
(読み下し文)
上善(じょうぜん)は水の若(ごと)し。水は善(よ)く万物を利して而(しか)も争わず。衆人(しゅうじん)の悪(にく)む所に処(お)る。故(ゆえ)に道(みち)に幾(ちか)し。...
『老子』小川環樹/訳注 中公文庫(1997)より

 ●ありのままに、自然のままに

「無為自然」

「無為」とは、「為すなかれ」。

『広辞苑 第六版』には、「自然のままで作為のないこと。」とあります。
人為的なことをしない、という意味です。

「無為」――為スナカレ/これは何もするな、ってことじゃない。/餘計なことはするな、ってことだ。/小知恵を使って次々と、/あれこれの事を為スナカレ、ってことだよ。/私たちが手を出さなくとも、/タオの力が働かしてくれるからだよ。... 》(加島祥造/著『タオ―老子』ちくま文庫(2006) 第六三章 小さなうちに対処するんだ p.209)

(原文)
為無為、事無事、味無味、...
(書き下し文)
為(な)す無きを為し、事とする無きを事とし、味わい無きを味わう。...
―『老子』小川環樹/訳注 中公文庫(1997)より

「無為自然」とは、人為的なことはしないで、自然に任せよ、という意味になります。

私のフィールドである<左利き>に関して言えば、左利きの子に右手を使わせようとかしないで、左利きのままに自然に任せなさい、ということですね。

<左利き>であっても、その子の左利きの度合いによって、右手もある程度使える子もいれば、やっぱり左でないとどうにもならない、という子もいるのです。
自然に右が使える子は使うだろうし、たとえ強度の左利きであっても、左用の道具を利用したり自分で工夫したり、それなりに右利き偏重の社会の中での生き方を身に付ける、ということもあるのです。


 ●欲望をコントロールする

「知足」=「足るを知る」

欲を掻かないこと、《満足することを知らなければ充足した状態にならない》(『老子』小川環樹/訳注 中公文庫 p.110)ということ。
でもそれは、現状に満足せよ、そして不平不満があっても我慢しろ、ということではないのですね。

足るを知る――これで十分と満足する人は/それで、つねに十分に足りてるんだよ!/自己否定をしろとか、欲するなとか/言うんじゃないんだ――いいかい、/ただ、/どこで止まるかを知ること、それだけさ。》(加島祥造/著『タオ―老子』ちくま文庫(2006) 第四六章 いまあるもので充分さ p.159)

(原文)
... 故知足之足、常足矣、
(書き下し文)
... ゆえに(かろうじて)足りたと思うことで満足できるものは、いつでもじゅうぶんなのである。
―『老子』小川環樹/訳注 中公文庫(1997) p.109, 110より

要するに、行き過ぎはよくない、ということなんですね。
「中庸」などという言葉もありますね。

どんなにおいしいものでも、食べすぎればお腹が痛くなったり不快になります。
だから適当なところで切り上げる自制心が必要だ、ということです。

口(貪欲)で食べるのではなく、腹(自足)で食べる、という自然なあり方です。


またまた<左利き>の問題で言えば―。

右利きが多数派だからといって、現状のように右利きの人だけが幸せでいるというのはどうか? 
左利きの人が、右利き偏重の社会の中で苦労させられるというのは、やはりよろしくない。

だからと言って、左利きの人の便利ばかり図って、右利きの人のことを考えない、というのも行き過ぎです。

ユニバーサル・デザインというものがあります。

それは、時にベターではあっても、決してベストな製品とは言えないこともあり得る、と思うのです。
しかしそれは、ある人にとってはベストでも、違う人にとってはワーストであるよりは、断然いいと思うのです。

だれもが幸せになれるためには、適当なところで満足する、足るを知ることが必要だ、ということです。


「足ることを知る者は富めり(知足者富)」という言葉もあります。

道(タオ)につながる人は、/いまの自分に満足する、そして/それこそが本当の豊かさなのだ。》(加島祥造/著『タオ―老子』ちくま文庫(2006) 第三三章 「自分」のなかの富 p.118)

 ●自分を知る者は明

また、この章の前半には、こうあります。

他人のことがわかるのは智(恵)だが、自分のことがわかるのは明(智)。
他人に勝つのは力だが、自分に勝つのは本当の強さだ、と。

世間の知識だけが絶対じゃあないんだ。/他人や社会を知ることなんて/薄っ暗い知識にすぎない。/自分を知ることこそ/ほんとの明るい智慧なんだ。//他人に勝つには/力ずくですむけれど/自分に勝つには/柔らかな強さが要る。》(加島祥造/著『タオ―老子』ちくま文庫(2006) 第三三章 「自分」のなかの富 p.117)

(原文)
知人者智、自知者明、勝人者有力、自勝者強、...
(書き下し文)
人を知る者は智(ち)なり、自ら知る者は明(めい)なり、人に勝つ者は力有り、自ら勝つ者は強し、...

 ・・・

他にも気になる言葉はいくつも幾つも出て来ます。
すべてを抜き書きしていれば、切りがありません。

ぜひご自分で実物に当たっていただきたいものです。
必ずや、これは! という言葉に出会うことでしょう。


*『レフティやすおの楽しい読書』
2008(平成20)年3月号(No.3)-080331-“水”のような生き方『老子』

『老子』蜂谷邦夫/訳 岩波文庫(2008/12/16)―番組講師の訳書
・『老子』福永光司/訳 ちくま学芸文庫(2013/1/9)


*他のNHKテレビ「100分 de 名著」の記事:
2011年11月放送:2011.10.31 アラン『幸福論』喜びは、行動とともにある!
2011年12月放送:2011.12.6 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』悲しみを、乗り越えよ-「100分 de 名著」NHK
2012年1月放送:2012.1.5 吉田兼好『徒然草』両面から物事を見よ!-「100分 de 名著」NHK
2012年2月放送:2012.1.29 新渡戸稲造『武士道』日本的思考の根源を見る-「100分 de 名著」NHK
2012年3月放送:2012.3.6 仏教は「心の病院」である!NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』2012年3月
同:2012.4.2 「NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』を見て本を読んで」
2012年4月放送:2012.4.3 紫式部『源氏物語』NHKテレビ100分de名著
2012年5月放送:2012.5.2 確かな場所など、どこにもない―100分 de 名著 カフカ『変身』2012年5月
2012年6月放送:2012.6.6 <考える葦>パスカル『パンセ』NHK100分 de 名著2012年6月
2012年10月放送:2012.10.2 鴨長明『方丈記』NHK100分 de 名著2012年10月
2012年12月放送:2012.12.5 <心で見る努力>サン=テグジュペリ『星の王子さま』NHK100分de名著2012年12月
2013年1月放送:2013.1.11 呪文に頼るのもよし?~100分de名著『般若心経』2013年1月
2013年2月放送:2013.2.5 待て、そして希望せよ~NHK100分de名著『モンテクリスト伯』2013年2月
2013年3月放送:2013.3.28 どんな時も、人生には、意味がある。フランクル『夜と霧』~NHK100分de名著2013年3月(再放送)
2013年4月放送:2013.4.11 真面目な私とあなた―夏目漱石『こころ』~NHK100分de名著2013年4月

2013年6月放送:2013.6.5
生きる喜びは、どこにあるのか?『戦争と平和』トルストイ~NHK100分de名著2013年6月
2013年7月放送:2013.7.9
哲学とは、愛である『饗宴』プラトン~NHK100分de名著2013年7月
2013年11月放送:2013.11.10
「物語」に終わりはない『アラビアンナイト』~NHK100分de名著2013年11月
2013年12月放送:2013.12.11
切り離された者たちへ~ドストエフスキー『罪と罰』~NHK100分de名著2013年12月
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2013.05.16

左利きの悩みと“卒業”2・私的感情~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii363号

先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第363号のお知らせです。

 ・・・

第363号(No.363) 2013/5/11「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その20― 左利きの悩みと“卒業”(2)」は、
「左利きの悩みと“卒業”」の第2回として、<悩みから卒業できない人・私の場合>を取り上げ、私的な感情的発言も交えてお送りしています。

 ●悩みから卒業できない人
 ●私の場合
 ●本人の責任でない事柄
 ●ちょっと感情的に…
 ●左利きがトラウマになる

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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2013.05.15

届きました!左右共用カメラ・キヤノンPowerShot N

130514canon_pawershot_n_hontai


昨日14日朝、(4月25日に予約し、5月13日に発送された)待ちに待ったカメラが届きました。
シャッターボタンの代わりに、左手でも右手でも使える、レンズのまわりにあるシャッターリングを使うコンパクト・デジカメ、キヤノン・パワーショットN(Canon PowerShot N)です。

(画像:クリエイティブショットで撮ったうちの一枚)
130514canon_pawershot_n_c1


 ●思った以上に小さい

わくわくして開けてみると、大きな箱の割に小さな中身。

予想以上に小型な感じです。
持ち方が難しそう!

充電の間に準備するべき点をユーザーガイドでチェック。
手持ちの4GBのマイクロSDカードを入れて(カードがないと記録できません。)、あとはいつも量販店などでやるように、実際に触りながらお試し撮影。

実際に手にしてみますと、非常に小さい感じで、最初は戸惑い、手が固まってしまう感じ!
それとタッチパネル式なので、迂闊に画面にふれると色々状況が変化するので、気を付けないと、と思いながら。


でも、左手で持って自分撮りも簡単です。
(画面が90度しか動かないので、画面は見れないのですが。)

10年以上前のソニー・サイバーショットに続き、デジカメは二台目。
さすがに比べるのがかわいそう、と言えます。

クリエイティブショットというのがあって、変わった形でカメラが撮ってくれるのが面白いですね。

魚眼風?なんていうのも撮れるのですが、とにかく色々撮ってみたいという気持ちにさせるカメラです。


 ●左利きとしては

左手・左利き専用カメラではないので、すっごく使いやすいっていう感じはまだありません。

昔、左手用のカメラ、京セラ・サムライを手にしたときは、身体にフィットする感じといい、非常に心地よい気持ちになれ、「これこそ、自分のためのカメラだ!」という印象でした。


で、このパワーショットNの場合は、ほぼ左右対称形で、左右性が非常に少なくなっているので、手にした感じも右手用のような窮屈さ?というか、持ち心地の悪さ?というか、そのような違和感は少なくなっています。
まず電源を入れるところから始まって(左側にあります。)、全体にまずまずというところです。

まだ固まってませんので、なんとも言いきれませんが、私の場合は自然と左手シャッター右手でズームという使い分けになっているように感じます。
さて、今後どうなるでしょうか。


タッチシャッターも使えます。
タッチでピントが合い、離すとシャッターが切れます。

これなら、狙ったところにピントが合い、シャッター半押しでのピント合わせが苦手な人でも大丈夫かな、と思います。


一番気になる点は、タッチパネルのキー(というのでしょうか?)の左右の振り分けでしょうか。

メニューを選択するタッチパネルのキーが、左右に振り分けられているのですが、どっちかというと右側偏重な気がします。
ゲーム機のコントローラーのように、決定のキーが右側になるケースが多く、その点ちょっと…。

まあ、右利きの人が多数派なので、ある程度は致し方ないのでしょうか。

 ・・・

まだまだお試し段階なので、これ以上のことは言えません。
でも、右手用に比べれば、自由度が高く、圧倒的に使い良いですね。

これからが楽しみです。


 ●左手でシャッターを切る人はぜひ!

昨今、ケータイのカメラで写真を撮る人が増えているので、左手でシャッターを切る人も増えていると思います。

本機は、左手でシャッターを切れる数少ない?カメラです。
お値段もまずますですし、性能も十分で、絶対に買って損はない、という気がしています。

買う買わないは別として、左利きの人は、チャンスがあれば一度は手にして欲しいと思います。
カメラも利き手で使うものだったんだ、と実感できるかも!

・PowerShotN ホワイト●Canon (中古品)


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*『お茶でっせ』左右共用カメラ「PowerShot N」の記事:
・2013.4.26 注文しました!左手でもシャッターを切れる!キヤノンPowerShot N
・2013.1.30 左利きも楽しめる新カメラ、キヤノンPowerShot N4月下旬発売
・2013.1.28 左(利き)右(利き)の手を選ばないカメラCANON PowerShot N

*『お茶でっせ』他の左手・左利き用カメラの記事:
・2009.9.21 左手でもシャッターが切れるデジカメ「FinePix Z300」
・2004.8.5 今は昔 世界初左手用カメラ、京セラ サムライSAMURAI Z2-L

*昔の左手専用フィルム・カメラ「京セラ・サムライSAMURAI Z-L/Z-2L」
左手用カメラ 京セラKYOCERA サムライSAMURAI Z2-L/左利きphoto gallery<HPG4>
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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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齋藤孝『古典力』(3)~私のおススメ50選候補

―第104号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2013(平成25)年5月15日号(No.104)-130515-  
私の読書論-45- 齋藤孝『古典力』を読む(3)
http://archive.mag2.com/0000257388/20130515120000000.html


齋藤孝『古典力』についてです。
当初は、一、二回で前半を終え、後半の「第三章 マイ古典にしたい名著五○選」および「おまけのプラス五○選」について書くつもりでした。

ところが、意外に前半を詳しく当りすぎて、三回目に突入。

しかもそれでも足りず四回目に至るという状況です。

まあ、古典の読み方について考えておくのは、よいことなので、「まあ、いいか」という感じです。

でもそろそろ飽きてきた方もいらっしゃるかも。


本当は、この「マイ古典にしたい名著五○選」&おまけ50選についてを、実は一番取り上げたかったのです。
これは言ってみれば、ベストテン・ゴッコなわけです。

ある程度本を読んできた人なら、どなたでも自分なりのベストテンなり、それこそ50選なりがあるはずです。
もちろん、私にもあるわけで、それを語りたかったのですね。

まあ、その辺はいずれ本誌で書くことになりますが。


まずは、小手調べに「私のおススメ古典50選」をリストアップしてみましょうか。

古典の定義として、本誌では、幾世代かに渡って読み継がれてきた名著・名作と呼ばれるもの、と規定しています。
具体的には、とりあえず出版以来50年以上経過して、かつ読み継がれているもの、という枠を設けて来ました。

今回は、齋藤先生の選定も鑑みて、近代のものは除けて、だいたい古代から18世紀ごろまでのものを挙げてみようと思います。

近代以降のものは、日本で言えば明治以降、西洋では、主に19世紀(1800年代)以降とします。

(「近代」の解釈も実は一様ではありません。しかしここでは私の考えで、こうしました。
 理由としては、蒸気機関の発明が1695年、ワットの蒸気機関の改良が1765年、イギリスでの産業革命が18世紀後半から19世紀初め、アメリカの独立宣言雅1776年、フランス革命が1789年、スティヴンソンの蒸気機関車が1814年というように、19世紀以降急速に科学技術が進歩し、社会制度も大きな変化を起こした時期になると考えられ、著作活動も大きく花開いた時期だと思うからです。)

まずは、近代以降の著作を除外して、選んでみようと思います。

いままで本誌で取り扱ってきたものが、第一候補群です。
このうち近代以降のものを省くと―


2013(平成25)年4月30日号(No.103)-130430- 
ヨーロッパ精神の始原~『アエネーイス』ウェルギリウス

2013(平成25)年3月31日号(No.101)-130331-  
牧歌的恋愛小説の祖~『ダフニスとクロエー』ロンゴス

2013(平成25)年1月31日号(No.98)-130131-  
真紅の外套~『ガリア戦記』ユリウス・カエサル

2012(平成24)年12月31日号(No.96)-121231-  
愛から生ずる崇高な徳に勝る友情はない~
『友情について』キケロ

2012(平成24)年10月31日号(No.92)-121031-  
魂の不滅~『老年について』キケロ

2012(平成24)年9月30日号(No.90)-120930-  
我々は哲学すべきである:アリストテレス「哲学のすすめ」

2012(平成24)年6月30日号(No.84)-120630-
笑いの原点~ギリシア喜劇:アリストパネス「女の平和」他

2012(平成24)年5月31日号(No.82)-120531-
恋について『饗宴』プラトン

2012(平成24)年4月30日号(No.80)-120430-ギリシア悲劇:
エウリピデス「バッコスの信女(バッカイ)」

2012(平成24)年3月31日号(No.78)-120331-ギリシア悲劇:
"ギリシャ悲劇の代表作"ソポクレス「オイディプス王」

2012(平成24)年2月29日号(No.76)-120229-
ギリシア悲劇:"ギリシャ悲劇の創造者"アイスキュロス

2012(平成24)年1月31日号(No.74)-120131-
最良の処世訓『イソップ寓話』

2011(平成23)年10月31日号(No.68)-111031-《死すべき者》人間~
夫婦と家族『オデュッセイア』ホメロス

2011(平成23)年9月30日号(No.66)-110930-《死すべき者》人間~
<アキレウスの怒り>『イリアス』ホメロス

2011(平成23)年8月31日号(No.64)-110831-《死すべき者》人間
~二大英雄叙事詩~ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』

2008(平成20)年12月号(No.12)-081231-
『ソクラテスの弁明』まとわりつく虻

2008(平成20)年8月31日号(No.9)-080831-
『歎異抄』弱きを救う阿弥陀さま

2008(平成20)年5月号(No.5)-080531-
『三教指帰』空海版青年の主張

2008(平成20)年3月号(No.3)-080331-
“水”のような生き方『老子』

2008(平成20)年1月 創刊号(No.1)
『論語』―学ぶことは楽しい

―以上、ざっと19本です。

因みに2009年、2010年は、先に挙げた近代―日本では明治時代から大正時代始め、西洋では18世紀の作品を主に取り上げていました。

これに対して、齋藤先生の「マイ古典にしたい名著五〇選」を書名のみ列挙してみますと―

1)作品世界にどっぷり浸かる
 ○カラマーゾフの兄弟/源氏物語/千夜一夜物語(アラビアンナイト)/○百年の孤独/○嵐が丘/○ファウスト/ドン・キホーテ
2)たった一冊の本が、時代を、社会を変えた
 方法序説/星界の報告/社会契約論/○共産党宣言/○種の起源/■学問のすヽめ/○生物から見た世界/○精神分析入門
3)古代の世界は骨太!
 旧約聖書・新約聖書(福音書)/古事記/▼オイディプス王/ギリシア・ローマ神話/史記/万葉集/▼論語/▼饗宴
4)書き手の感性や人となりを味わう
 ○福翁自伝/フランクリン自伝/徒然草/枕草子/おくのほそ道/○ゴッホの手紙
5)人間のおろかさ弱さを見つめる
 ○阿Q正伝/○罪と罰/○変身/■赤と黒/ブッダのことば/マクベス
6)社会の中の人間
 ○監獄の誕生―監視と処罰/○プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神/○マネジメント/風姿花伝/君主論/○悲しき熱帯
7)生きる覚悟、生の美学
 ○きけ わだつみのこえ/平家物語/○「いき」の構造/○存在と時間/○死に至る病/■武士道/五輪書/○ツァラトゥストラはこう言った/○夜と霧

8)おまけのプラス五〇選
 <本誌で取り上げたもののみ列挙>■怪談/▼ガリア戦記/▼老子/▼歎異抄/■ポー短編集/■日本近代文学(一葉/露伴/鴎外)

(▼:第一候補群 ■:本誌の近代以降の作品 ○:近代以降の著作)

・齋藤孝『古典力』(岩波新書 2012.10.19)

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2013.05.08

左右共用ロータリーカッター~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii362号

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先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第362号のお知らせです。

 ・・・

第362号(No.362) 2013/5/4「レフティ・グッズ・プロジェクト<左手・左利き用品を考える>第13回 カッターナイフ<3>」は、
【左利きが使いやすいカッターナイフを考える】の第3回として、ロータリーカッターを取り上げています。

ロータリーカッターは、円形の刃で布や紙、ゴムやフィルムを切り出すカッターナイフです。

第1回でも少し触れていますように、このロータリーカッターは、意外に知られていない(?)そのままで左右どちらの手でも使えるものが多い左右共用可能のめずらしい刃物の一つです。


 ●ロータリーカッター
 ●ロータリーカッターは“意外”な左右共用品

【左右対称形】ロータリーカッターの例:
・オルファ ロータリーカッターLL型 136B
 プロ用の特大60ミリ刃。
・OLFA ロータリーカッターL型 41B
 刃は直径45mmの円形刃。

・オルファ ロータリーカッター S
 小回りのきく28mm円形刃
・OLFA ホビーロータリー 172B
 小型円形刃18ミリ

・【クロバー】ロータリーカッター45mm
  パッチワーク・キルト用品・ソーイング用品


 ●直刀型カッターナイフの場合
 ●大型でも左右変換できる

・オルファ セーフティロータリカッター L型 156B


 ●「左きき兼用」品

・【オルファ】パッチワーク・キルト用
ワンタッチロータリーカッターL型(左きき兼用)N-ORL


 ●左利きの人にとって“優しい”道具


詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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2013.05.02

教科書プロジェクト・アンケ1~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii361号

先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第361号のお知らせです。

 ・・・

第361号(No.361) 2013/4/27「<左利きプチ・アンケート>
≪教科書プロジェクト・アンケート・1≫どちらの手であなたは普段どちらの手で字を書きますか?」
は、

本誌でも書いていますように、ゆるゆるとでも<【小学書写教科書に左手書字例を!】プロジェクト>を始めることになりました。

「目標達成のための行動計画を立てる」ことから順に検討してゆこうと考えています。

今回はまず関連するアンケートから―。

≪教科書プロジェクト・アンケート・1≫
  あなたは普段どちらの手で字を書きますか?

(現在の結果を見る)

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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