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2008.09.18

左利きは不便ではあるが不幸ではない

「左利きは不便ではあるが不幸ではない。」

この言葉は以前にもあちこちで書いた言葉です。

実は、これはある人の言葉をもじったものです。
原典に直接あたったことがないので、偉そうなことはいえませんので、元の言葉についてはこれ以上は沈黙とします。


さて、私が言いたいことは、こういうことです。


「あなたは幸せですか?」と問われた時、どちらの答えにしろ即答できる人はいいのですが、アレッと考えてしまう人がいるといいます。

そういう人は、たいていその後「幸せ」を選ぶのだそうです。

で、それには理由があるのです。

「それは、幸せな人ほど、自分が幸せであることを意識せずに暮らしているからです。/幸せだから、幸せについて考える必要がありません。/外部からの質問で、改めてよく考えてみて初めて、自分が幸せであることを気づいたり、思い出したりするのです。」
(流音弥「名言ナビ」No.380 2008年9月18日発行分より)

そして、普段から不幸だと思っている人は躊躇なく「不幸」を選び、「分からない」とか迷ったりしないものだというのです。

なるほど、と思いますね。


そこで、始めの言葉です。

「左利きは不便ではあるが不幸ではない。」

今の世の中では、左利きであるということは、確かに何かと不自由なもので、不便を感じさせられます。

生まれつき左利きで、こういう状況のなかで育ってきたのだから、特に不自由は感じないとか、不便だとは思わない、という人もいます。

しかし、これは言ってみれば、あきらめです。
そういうものだという、思い込みです。

実際には様々な場面で、アレッとかウーンとかどうもなあとか、色々と感じることがあるものです。
そういうものを「特別に意識しない」ようにしているだけです。

言ってみれば、「不幸」を選ばないようにしているだけです。

実際につきつめてみれば、不幸なのです。
不便というのは、やはり不幸の一つです。

しかし、この不幸は改善できる、解決できる不幸である場合がほとんどだといえます。

この不便さからくる不幸は、そしてそれ以外の不幸も、たいてい改善できる、解決できる不便であり不幸なのです。


始めの言葉、「左利きは不便ではあるが不幸ではない。」は、現状では生活してゆく上で物理的に不便だが、そういう不便さはあってもそれが生きてゆく上での精神的な不幸にはつながらないのだ、精神的な不幸とは別物なのだ、という宣言です。

物理的な便不便は、元々は自分自身(と社会との整合不整合)に起因するものではあっても、それは本来は外にあるもので改善可能の問題ではあるが、現状ではどうにもならないことである。
それに引きかえ、精神的な幸不幸は、自分自身に起因するものだけれど、自分の内にあるものであり、心の持ち方しだいでどうにでもなるものである、といえます。


哲学者の岩田靖夫氏は、その著書『よく生きる』ちくま新書(2005)の中で、「本当の生きる喜びは、... 幸福は他者との交わりのうちにあるのです。」(33p)と書いておられます。

即ち、物理的環境が満たされなくても、他者との心の交わりにおいて満たされていれば、幸福と成り得るということです。


ここでまた、「左利きは不便ではあるが不幸ではない。」ということになります。

物理的環境は満たされていなくても、精神的な環境は自分を認めて受け入れてくれるのであれば、幸福になれる、ということです。

そこで、今、私たちのまわりを考えてみたとき、左利きを認めて心から受け入れてもらえるときは、幸せを実感できるけれど、そうでないときは不幸に感じてしまうということです。

残念ながら、現状では、そういう左利きを認めない、受け入れてくれない人もいるのです。
少なくとも条件付でなければ、といった人が。


古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、幸福は核となる純粋な魂の活動だけでなく、それを取り巻く外的な要素も含めて成り立つのだ、というのです。
例えば、富や名誉とか健康とかも含めて、です。
岩田靖夫/著『ソクラテス』勁草書房(1995)「第十章 幸福」218-223p)

そして、アリストテレスに先立つ哲人ソクラテスの考えも同様だったと言います。

...「徳の至高性」を基本に据えながら、しかもなお、非倫理的な諸善をも幸福の小さな付属的構成要素として容認することが、人間の現実に適合しており、それがソクラテスの立場でもあった...(同236p)


そこでまた、「左利きは不便ではあるが不幸ではない。」です。

即ち、左利きの人にとって外的な要素―物理的環境が今ひとつと感じられるのが現状だとしたら、それは幸福にとってマイナスであり、いくら心の持ち方を充実させても幸福とはいえないことになります。

ましてや、左利きを認めない人、受け入れない人と遭遇したとしたら、これは悲劇となるでしょう。


何度も言うように、私は「左利きは不便ではあるが不幸ではない。」と思っているのです。

しかし、それを心から真実と言い切るためには、まだまだ越えていかなければならない問題が数多く横たわっているように感じるのです。

このことを一人でも多くの人が心に留めてもらえれば、と思いつつ、私は日々こういう文章をメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』やサイト『左利きを考える レフティやすおの左組通信』、ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』などで書いているのです。

※本稿は、レフティやすおの他のブログに転載しています。

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2008.09.12

左利きプチ・アンケート第56回左利きや利き手の情報をどこから仕入れますか?

まいど遅れていますが、わがホームページ『左利きを考える レフティやすおの左組通信』恒例<左利きプチ・アンケート>のお知らせです。

 ・・・

<左利きプチ・アンケート>第56回 左利きや利き手の情報をどこから仕入れますか?

今年(2008年)7月に、左利き・利き手を科学的に研究した成果をまとめた『左対右 きき手大研究』八田武志/著 化学同人DOUJIN選書 という本が出版されました。

左利きおよび利き手について長年研究してこられた、八田武志教授の1996年刊行の前著『左ききの神経心理学』以降の研究の成果をまとめたもので、前著が学術的な本であったのに対して、今回は、一般向けに書かれた読みやすいものになっています。

同じく7月には、女性向け週刊誌『女性自身』8月12日号に「「女性で左利き」という生き方」という記事が掲載されました。
左手・左利き商品の紹介や、左利きの書道家・武田双雲氏による左利き書道、左利き女性の座談会など、といった実用的な内容でした。

2006年には、イギリスの左利き・利き手の研究30年の大家、クリス・マクマナス教授の著書“RIGHT HAND, LEFT HAND”の翻訳本『非対称の起源 偶然か、必然か』大貫昌子/訳 講談社ブルーバックス が出版されています。

同年には、左利きの科学ジャーナリストのよる左利きの謎に迫る旅エッセイ『「左利き」は天才? 利き手をめぐる脳と進化の謎』デイヴィッド・ウォルマン/著 梶山あゆみ/訳 日本経済新聞出版社、

05年末には、日本人イラストレーターによる左利き生活を描くイラスト・エッセイ『左ききのたみやさん。 哀愁ただよう左きき爆笑エッセイ』たみやともか/著 宝島社 も出版されました。

またネット上で検索すれば、公的私的様々なサイトや掲示板、ブログなどから左利きや利き手に関する情報を集めることができます。

さて、あなたは左利きや利き手に関する情報をどこから入手しますか。

左利きとは、利き手とはなにか? そのメカニズムは? といった科学的な解説、左利きの人はどれ位いるの? その割合は? といった統計的情報、左利き用の道具ってあるの? どんなもの? といった生活情報、
などなど、左利きに関する疑問や質問に答えてくれるような様々な情報を、あなたはどこから、何から手に入れますか。

例えば、先ほどあげた書籍・雑誌・新聞のような印刷された本など紙媒体からの情報。

ネットのサイト情報の中でも、公的な機関や大手のポータルサイト等で流されるニュース等の情報、もしくは、弊誌等の個人サイトの情報、またはSNS等の掲示板などの個人による私的情報。

あるいは、親・兄弟や親戚、友人・知人、教師・医師、同僚・上司等の、直接人から得るクチコミによる情報。
―などなどが考えられます。

以下の中から、最もふさわしいと思うものを一つ選んでください。


*投票者の利き手別で選択肢を用意しています。ご自身でご自分の利き手を右もしくは左と、どちらか判断した上で投票してください。

*一言言わせて、という方は投票後に表示されます一番下の「ご意見ボード」をご利用ください。貴方のご意見ご感想をお聞かせください。


1(右利きの投票者)本・雑誌・新聞など公的紙媒体
2( 〃 )インターネット(公的サイトのニュース等)
3( 〃 )インターネット(個人サイト、掲示板等の私的情報)
4( 〃 )友人・知人等からのクチコミ
5(左利きの投票者)本・雑誌・新聞など公的紙媒体
6( 〃 )インターネット(公的サイトのニュース等)
7( 〃 )インターネット(個人サイト、掲示板等の私的情報)
8( 〃 )友人・知人等からのクチコミ


 ※ お手数をおかけしますが、投票は『レフティやすおの左組通信』表紙<左利きプチ・アンケート>

 *このアンケートは、08.8.24-9.27まで5週間(予定)に渡って『左組通信』表紙で実施されます。
(9.28以降は、「<左利きプチ・アンケート>第56回左利きや利き手の情報をどこから仕入れますか?」のページで。)

 ※ メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第147号(No.147) 2008/8/23「<左利きプチ・アンケート>第56回」からも投票できます。(今回もメルマガからの先行投票を実施しました。)

 ※ 現在の結果を見るのは、こちら

* 左利きに関する本なら ↓
『レフティやすおの本屋』左利きの本棚/研究書・実用書、左利きの本棚/小説で読む左利き、左利きの本棚/子供達へ、左利きの本棚/右と左に関する本 左利きの本棚/研究書2、左利きの本棚/左利きの人。

 ※ 関連<左利きプチ・アンケート>:
第9回 04.10.10 左手(左利き)用ハサミを知っていますか
第15回 05.3.27 あなたのまわりに左利きの人はいますか
第26回 06.2.19 左利きの本を読んだことがありますか
第30回 06.7.2 あなたの知りたい左利き情報はなんですか
第34回 06.10.29 あなたの父母は右利きor左利き?
第50回 08.2.24 左利き環境は昔よりよくなったか?

  その他の<左利きプチアンケート>:目次

※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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2008.09.05

HPにAmazonアソシエイトの左利き関連広告リンクを入れる

9月に入ってからボチボチとホームページ「左利きを考える レフティやすおの左組通信」に、Amazonアソシエイトの左手・左利き用品関連広告リンクを入れ始めました。

主に本―書籍関係になりますが、文具やその他の生活用品も見つけ次第広告リンクを貼って行こうと考えています。

少しでも読者諸氏の便宜になれば、ということと、もう一つは私自身の左利き活動の資金の足しになれば、ということの両方からです。


そもそも広告の導入に踏み切りましたのには、理由があります。

私が今のところに引っ越してきておよそ7年ほどになりますが、この間に自分の生活圏内から3軒の本屋さんが消えました。
今まで利用していた本屋が次々と閉店していったのです。

私の好みの教養系の文庫など結構お気に入りの本が揃っていた郊外型の本屋が散歩コースにありました。
商店街には雑誌中心にのぞいていた小型店。
歩いてすぐのところにあった総合スーパー(建物の老朽化と売上減で閉店した)にも書籍売場があって、重宝していました。

それらがなくなったのです。
今では駅前まで行かないと本屋がありません。

ちょっとした雑誌程度ならコンビにでも買えますが、私の欲しい本は置いていません。
また、そのコンビニも駅前にしかありません。

ということで、本を手に入れるのも結構難しくなってきました

駅のほうの地元の行付けのお店にないときは、隣の市の大型ショッピングセンター内の有名チェーン書店とか、大阪市内の繁華街の大型チェーン書店へ行かなければなりません。

大阪市近郊でこれなのですから、他の地方ではどうでしょうか。
そう考えますと、ネット書店を利用してもらえるように、サイトでも工夫するほうが読者の便宜になりそうに思います。

広告はわずらわしいものでもありますが、有効に使えば、非常に便利です。

特に左手・左利き関係の商品というものは、考えて見ますと、一般商店では冷遇されています
メーカーでは確かに作っているのに、いざ小売店をのぞいてみると、必ずしも置いているとは限らない、ということが再三あります。

できるだけ置いてもらえるように、機会を作っては働きかけていこうと考えていますが、実際にはなかなか思うようには事態は進んでいません。

そんなこんなで、ネット販売で手に入りそうなものは、極力その辺も紹介して行ければと考えていました。

Amazonアソシエイトにも、最近は本以外でも色々な商品がラインアップされてきています。
少しずつですが、役立つ商品を入れて行こうと思っています。


※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。

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