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2004.10.16

アンケート第6回「生まれ変わってくる時は右利きor左利き?」結果発表

報告が大幅に遅れていましたが、結果発表です。

実施期間2004.7.18-8.14(4週間)
投票総数:25

1右利きの人やはり右利き
2 〃 今度は左利き
3 〃 どちらともいえない
4左利きの人左利き(の人)14
5 〃 今度は右利き2
6 〃 どちらともいえない6

投票総数が多くないので、右利きの人に関してはなんとも言いかねますが、少なくとも左利きの人においては、圧倒的に「左利き」を選ぶ人が多かったといえます。
およそ三分の二の人が「左利き」を選んでいます。

大なり小なりそんれぞれの人が今まで歩んできた自分の左利きの人生に不便さや不満を持っていながらも、来世でも「左利き」を選ぶという事実は何を意味しているのでしょうか。

もちろん人それぞれの考えに裏打ちされたものがあるのでしょう。一概にどうこういうことはできません。
しかし、何か重いものを感じます。
自分の人生を肯定的に捉えている、あるいは捉えたい結果ではないでしょうか。
少なくとも否定的に捉えたくないという現れでしょう。

一方で、「どちらともいえない」という意見も無視できない数字になっています。
やはり現実の生活の中での左利きの不便さや左利きに対する過去の偏見や差別というものが尾を引いて、できるものならそれらと無縁な人生を望むという気持ちもないわけではない、という迷う気持ちが出ているのでしょうか。

特に、かつては左利きの子に対して、箸使いや字を書くことを中心に左手使いをやめさせて右手を使わせる行為が「矯正」*と呼ばれて、「当然のこと、正しいこと、躾の一環」として行われてきました。子供が本来もつ固有の自然な性質を無視して、人為的な変更を強要して来ました。その結果多くの子供が泣かされてきたことは事実でありながら、子供の将来のため、という言葉で擁護されて今日まで、その影響は連綿と続いています。

この行為に対する反発も左利きの人の中には少なくありません。それが左利きに対するマイナスの評価になり、来世における利き手の選択にも迷いを与えることにつながっているのではないかと考えられます。

私自身も、「左利き」に投票しましたが、これは左利きである自分自身に対する一種の「エリート意識」「選民―神に選ばれた人―意識」といったものを刺激するという側面もあります。また、単純に今まで左利きとして生きてきた自分の人生を否定したくないという気持ちの表れでもあります。

誰だって自分の人生を無意味なものと考えたくはないでしょう。
だからこそ来世においても有意義な価値ある人生、楽しい素敵な人生を望んでいるのではないでしょうか。

そこでは、もうひとつの可能性も追いかけたい気持ちもあるけれど、もう一度この人生を立派に生き抜いてみたいという気概もあるのではないでしょうか。



*注 「左利きの矯正」については、「レフティやすおの左組通信」 「私論2」を参照してください。

私は「矯正」という言葉を使わないようにするべきだ、と考えています。用語として明らかに誤りであるからです。
もっと簡単に「右手を使う」「右手使いする」といった表現で十分です。
「右手を使わせてみよう」という試行の場合は、そのまま使うか「右手使いを試みる」で良いのではないでしょうか。
「正しい」「直す」といった意味を持つ「矯正」という言葉を「左利き」に適用することは不適切なことです。
「左利き」に対する正しい理解を持たない人に、誤った印象を与えかねません。
「矯正」の言葉の意味を十分理解せずに、単に「変更」の意味で「“左利き”に対する熟語」として使っている人もみかけますが、これも問題です。
誤解を与えぬよう、言葉は正しく使いましょう。


*アンケート詳細については、「レフティやすおの左組通信」「左組通信3」をご参照ください。

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