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2004.05.20

50にして知る左手用/左利き用鉛筆削りの快感

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左:左手/左利き用の鉛筆削り、右:一般に売られている右手/右利き用の鉛筆削り、刃の向きが逆になっている

ものには「使い方」があります。「正しい使い方」をしないとその性能を十分に引き出せません。
十数年前に買ったドイツ製の手持ち式の鉛筆削りがあります。まったく使っていませんでした。なぜかというとその良さがわからなったからです。従来の右利き用でも(左手で)十分使えると思っていました。

今回左利きのためのメールマガジン「レフティサーブ」36号を読んで、ピンと来るものがありました。
ゼンマイおもちゃについてのお話だったのですが、

モノをつかむときのように右手の甲を上にして、時計回りにひねると簡単に180度はまわる。
つまり手のひらを上にすることができる。
逆にそれを反時計回りにやってみると、あ~ら不思議、ほとんどまわらないのだ。
手の機能として内側にはまわらないようにできている。

というわけで左手でゼンマイを巻こうとすると、内側に向けて巻くことになり、少しづつしか巻けないことになる。

という。
そうだったのか、と気付きました。ガッテンガッテンガッテン!(私はNHKが好きです!)

私はこの鉛筆削りを正しく使っていなかったのです。今までどおり右利き用で使っていたのと同じ感覚で使っていました。これは間違った使い方でした。少なくとも「最高に性能を発揮させる」という意味での「正しい」使い方ではありませんでした。

右利き用を使うときは、あらかじめ親指を上にした位置で鉛筆を持ち差し込み、手首を右へ(時計回りに)回して削る。すると手首は最大でも90°ぐらいしか回りません。そこで小刻みにギリッギリッギリッと45°ぐらいの振り幅で削っていました。

この左利き用でも同じ要領で、右手にこれを持ち、左手に持った鉛筆を差し込んで(従来品とは逆の)左に回して、ギリッギリッギリッと削っていました。まったく同じです。回す方向が変わっただけで何一つ便利なことがない、この程度のことで左利き用も何もないよ、そう思い込んでいました。

しかし「正しい」―最高に性能を発揮させる「使い方」は、こうです。
手の甲が上になる位置で鉛筆を持ち、差し込む。そして左回りに―外側に向かって手首を回して削るのです。すると手首はおよそ180°回転するのです。ギリリリリーッと一気に鉛筆が半周分ほど削れるのです。二度ギリリリリーッとやれば、一回転分削れます。すばやく削るためにもの少し角度を減らしても、ギリリリッギリリリッでも三回ぐらいで一周分は削れます。
今までのように小刻みにギリリッギリリッやらなくてもいいのです。一回あたりのストロークがずっと長くなりスピードアップにつながります!

やっぱり手にあった製品にはそれなりの効用があるのです。気ままに、偶然に作られているわけではないのです。ちゃんとした理屈があって作られているわけです。ただそれを知っているかどうかが問題です。
残念ながら私は知らなかった。これは右利き偏重社会のなかで、正しい左手の使い方(?)を見失っていた私がうかつだったというだけではないでしょう。

左手用/左利き用品を作る側の人たちも、こういう中途からのユーザーのために「正しい使用法」を告知してゆく必要があるのではないでしょうか。

左手用/左利き用ハサミを「欠陥品」「設計ミス」と呼ぶ左利きの人もいます。中途ユーザーにとっては使いづらいというのは理解できます。
しかし、せっかく左利きの人のために作られた製品です。私たち中途ユーザーもそれなりに努力して「正しい使い方」をマスターし、素晴らしい使い心地を満喫しましょう!

左利きの人たちよ、左手用/左利き用品をどんどん使って、右利きの人がどんなにいい気分でラクラクと作業していたのか実感しましょう。
さらにまわりの右利きの人に使わせて、左利きの苦労を身を持って擬似体験してもらいましょう。かならずや相互理解に役立つはずです。

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Comments

左利き用の鉛筆削りを探してこのサイトにたどり着きました。
子ども(年長)がきつい左利きで、小学校の準備を始めようとしています。
いわゆる「手持ち式」はあるようですが、なんといいますか、でっかい鉛筆削り機がなかなか見当たりません。右利き用だと手前側に回すので、子どもには力が余計にいりますよね・・・やっぱり自動式しかないのかな~><
お恥ずかしい話、子どもが左利きという立場になってやっと、「左利きは不便なものが多い!」と知りました。男性用の服のボタン、ベルトも結構不便ですね・・・
お邪魔しました。

Posted by: | 2008.09.15 at 02:08 PM

こんにちは。子どもが完全な左利きで、来年の就学準備に色々考え始めています。「左利き用鉛筆削り」を探しててたどり着きました。
「手持ち式」の物は、このサイトで知ったのですが、なんていうでしょうか、「置いて鉛筆を指して、ハンドルを回すタイプ」はまだ、見当たりません。右利き用だと彼は手前に回すことになり、まだ力が弱いので不便そうです。やっぱり自動式か「手持ち式」になるんでしょうかね。
今まで回りに左利きの方がいらっしゃらなかったので、服のボタンやベルトなど、改めて左利きには不便と感じるようなことが多いのに実感しています。
お箸の持ち方や鉛筆の持ち方も正しくは教えてあげられませせんし、習字の時間も大丈夫かな?

Posted by: あやこ | 2008.09.15 at 02:15 PM

右手(右利き)用と左手(左利き)用との違いでは「ストローク」以外にも、「力強さ」という面もあるようです。内側に絞り込むほうが力が入るように思います。
そういう意味で力の不十分な子供の場合、右手用を左手で使うのはやはり不利な気がします。

私の子供の頃、はじめのうちは母に小刀で削ってもらっていました。そのうち、右手用―通常の手持ち式で、そのうち卓上手回し削り器で。これも最初は逆回ししていて削れませんでした。アレッ! て感じでしたね。
まあ、慣れるといえばそれまでですが、そこまで辛抱する前に何とかしてやりたいというのが親心でしょう。
でも、私の知るところ現状では、左手用の手持ち式をのぞくと、電動削り器以外に左右性を克服できるものはありません。

悲しいけれど、これが現実です。

そういう現実が実際には多く存在するのです。
だからこそ大切なことは、それぞれの違いを認め合って、その上で違いがあっても生きてゆける、克服する方法を見つけなくてはいけないのです。
これは大人である私たちが努力しなければいけないことであり、また私たちにできることでもあるのです。

現実は変えることができます。たとえ少しずつであっても。
自分の子供には間に合わなくても。
左手・左利き用品が普及してきたのもそういう背景があるからです。

9月13日号のメルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイ」で紹介したのですが、ある人のブログに「自分が左利きで苦労しなかったのは、親が苦労してくれたから。親に感謝している」といった内容の言葉がありました。

あやこさんにも、ぜひ、そういわれる親になって欲しいと願っています。

Posted by: レフティやすお | 2008.09.15 at 03:39 PM

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