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2004.02.27

鍋を囲むとCの字になる

 木枯らしの季節と言えば、やっぱり鍋がいいですねェ。気の合った者同士がひとつの鍋をつつく、楽しそうな雰囲気が漂ってきます。

 でもたったひとり左利きの人が混じるだけで、なんとなくぎこちなく窮屈な思いをする人が出てきませんか? 隣の人と手や肘がかち合って、どちらかが譲りあわなければならないような事が。

 もしこんなときに、「お前ひとりのためにせっかくの輪が乱れるやないか、みんなで仲良う丸うなって一つの鍋つついてんのに、邪魔しやがって」なんて言いだす人が出てくると、それこそ和やかな雰囲気が吹っ飛んでしまう事になりかねません。

 まあ、実際に口にする人はいないとしても、心の中でうっとうしいやつ、ぐらいは感じるかもしれませんよね。わずらわしいのは事実です、お互い様ですが。

 もちろん現在では、左利きだから左手にお箸を持つのは当たり前だ、と考える人が増えてきてはいるのですが…。

 というわけで、鍋を囲むとき、右利きの人だけならまあるく囲めますが、左利きの人がひとり入ると視力検査のCの字のような一箇所だけ欠けた輪になります。

 小さい頃からずっと私は、自由に席がとれるときは左端に座るようにしています。そうすることで少しでも人様の邪魔にならないようにしているのです。これはほとんどの左利きの人たちに言えることで、たいていの人はそういう事に気を配っているようです。

 右利きの人でそんなことを考えて座る人はいないのでは…?

 先程の例で言えば、私などはなるたけそういう場には出ないようにしています。どうも人前でご飯を食べるのが苦手です。ひとりで食べる方が気楽でいられるようです。

 特定の人だけが「犠牲」になるのでなく、みんなが少しずつ気を配りあえればいいのに、と思います。

 むずかしく言えば、心のバリアフリーとでも言うのでしょうか。

 ホラ、湯気の向こうに、≪希望≫という名の笑顔が見える――

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2004.02.26

ハサミで困った思い出

ハサミの思い出といえば、こんな事がありました。

学校の工作の時間でしょうか。

級友たちは線に沿ってきれいに紙を切っていく――試し切りもしないで、切りそこないもしないで。

しかし、自分はなかなか一回ではきれいに切れない。まず、切ろうとしてもクチャッと紙を挟んでしまうだけで切れない、やっと切れたとしても線の通りには行かない。試し切りをして初めて、線と刃の距離の勘が身について、線に沿って切ることができるようになる。どうしても人より遅くなるし、勘に頼っている分正確さに欠ける。線をはみ出したり、切りすぎたりして曲がってしまう。

私は自分が不器用だと思っていました。

ところが、生れて初めて左利き用のハサミを使った時、この秘密が明らかになったのです。
なんと、自分が特別不器用なのではなく、自分にあった道具を使っていなかっただけだったのです! 

左手用のハサミは、右手用とは違い刃が逆の合わせになっているので、ふつうに左手で持っても刃の当たる角度が紙と平行にならず直角になり切れる。また刃の切る部分が見えるので線にあわせて切ってゆけるのです。
右手用のハサミを左手で持って使うためには、ハサミを逆に傾けるか(こうすれば反対方向から切る部分が見えます)、力の加える方向を加減しなければなりません。

四十年以上の歳月が流れた今、私は自分のことを決して器用だとは思いませんが、かといって特別不器用だとも思っていません。

こんなささいなことの積み重ねが大きな問題に発展していくのではないでしょうか。

「もしあの時、左利き用の道具を持っていたら?」「もしあの時、学校の先生が左利きの子供に対して適切な指導をしていたら?」
自分のなかの何かが変わっていたかもしれない、……。

●左手(左利き)用ハサミについて―

左手(左利き)用ハサミには、ごく日常に用いる一般事務用の他にも用途別にいろんな製品が作られています。
例えば、今私の手元にある、イギリスの通信販売会社ANYTHING LEFT-HANDEDのカタログには、家庭用・一般事務用・子供用などのふつうのハサミから、洋裁用の裁ち鋏、ピンキング鋏、レースを切るものなど、料理用、ヘア・カット用、爪切り用、園芸用、などなど各種掲載されています。
これら外国産のみならず国産でも各社から様々なものが発売されているのですが、実際に手に入れるとなると意外に大変なのです。
ごくふつうの事務用ハサミですら、通りがかりのコンビニでさっと買えるわけではありません。ましてや他の商品となると…。
また、価格も全体に二、三割高で、これも普及への大きな壁になっています。

よい品がいつでも 手軽に 購入できるようにしよう!

―追記―(2004.9.30)
実際にはかなり改善されています。ちょっとしたスーパー、コンビニでは無理としても、そこそこの売り場を持つスーパー、ホームセンター、文具店などでは常時子供用と一般用の2種類ぐらいは置いています。価格的にも、子供用では右手用と同価格で提供しているメーカーが多くなっています。
最近では、保育所や幼稚園、小学校で斡旋される場合でも、右手用と左手用のどちらかを選択できるようです。

* 参照―『レフティやすおの左組通信』「左利きphoto gallery〈HPG3〉左手用(左利き/左きき用) はさみ・ハサミ・鋏(SCISSORS FOR LEFTHADERS) コレクション」 

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2004.02.25

右利き用ちりとり

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今年2004年は、大阪では大和川付け替え工事400周年、日本全体では日露戦争開戦100周年、個人的には左利き小冊子「レフティーズ・ライフ(LL)」創刊10周年(力及ばず3年足らずで廃刊)にあたります。

そこで今ボチボチとホームページ「レフティやすおの左組通信」で部分的に再録を始めました(「レフティーズ・ライフ(LL)再録」)。

今回はそのなかから、「LL2」1994年秋号より『ちりとり』のお話を――
 
わが家には『変わったちりとり』があるのです。どこが変わっているかというと、左利きの私から見ると、これは完璧に『右利き用ちりとり』なのです。

「エエーッ、ちりとりにも右用とか左用とかあるの!?」
「おまんねんやわぁ。」

ほうきでお掃除するときの事を考えてみましょう。人はだれも無意識のうちに利き手にほうき、逆の手にちりとりを持つようです。大部分の人達は右利きなので、右手にほうき左手にちりとりとなるわけです。

普通のちりとりは、特別に利き手を意識した作りにはなっていないものです(単純に左右対称形になっている)が、わが家のこの『ちりとり』は、左手に持ちやすいように把手の部分が左側に付いており、全体の形は包丁のぶっといの、といったところ。

右利きの人にとってはごく普通に使える代物でしょう。しかし「喉から手が出るほど欲しい」という品物ではないはず。「多少は便利かなぁ」という程度ではないでしょうか。
ところが、左利きの私にとっては非常に使いづらいものなのです。なぜなら右手でゴミを受けようとすると把手が向こうになり、手を伸ばして逆手に持たないと使えないのです。

「なんでこんなモン作んねん!」と不思議でしかたがないのです。

この『ちりとり』のように「ほんのちょっと便利かな」といった程度の利便性の為に、本来阻害されるはずのない人々がそういう悲惨な体験を余儀なくされる結果を招くということは、理不尽としか言えないのではないでしょうか。プンプン!(と怒っている)

みんなで使うような道具は、左右共用できる製品を作ってほしい。

単純に左右対称形にさえしておけば、それだけで左右共用できる品物が、この世の中にはたくさんあると思いませんか? にもかかわらず、わが家のちりとりのようなデザインになっているものが多く見られるのです。ウーン、残念!

結局、右利き社会なのです。積極的に左利きを差別、あるいは疎外しようという意志はなくとも、社会の底流に「右利きがアタリマエー」の考えが浸透しているのでしょう。

Lefties' life is tough. 「左利きはつらいよ!」

―前回、左手用(左利き用)ハサミについて書きましたが、「LL再録」でも再三ふれています。ご興味のある方は一度ご覧ください。

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2004.02.22

百円ショップの左手用ハサミ

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左利きの人の間では結構話題になっているのですが、まだまだご存じない方も少なくないようなので、紹介してみましょう。

私が知る範囲でいうと、大手百円ショップのダイソーで昨年夏ごろから「左きき用」のハサミを大中小の3種類発売しています。

私が買ったのは「大」。指穴が小さいのが気になりましたが、子供さんや女性などには問題なく使えるでしょう。

いかにもちゃっちい感じは否めませんが、まあ百円だからその辺はいたし方ないところです。
一般に売られている左利き用ハサミの場合、子ども用のもので300円前後から数百円、一般向けの事務用で数百円から千数百円であることを考えると、グ、グーッとお安い。
(子供用はたいてい右手用も左手用も同一価格で提供していますが、一般向けは総じて2割ほど割高です。事務用以外のハサミとなると、倍以上するものも少なくありません。)

ハサミを仕事で使う人ならそれなりのものを使う必要もあるでしょうが、日常のちょっとした場面で使うにはまったく支障はありません。一家に一本おいておくにはこれぐらいで十分でしょう。

「レフティやすおの左組通信」 の「左組通信」2003年12月の稿でも書いたように、今まで価格面で普及されにくかったさまざまな場面で採用される確率が高くなるのでは、と期待しています。
たとえば、事業所の備品として購入を要望する際に、左利き用は価格が高い上、購入しても左利きの職員がいなくなれば無駄になる、といった反対理由で拒否されていた場合などでは、今後簡単には拒否しずらくなるのではないでしょうか。

また左利きの方で、左手用ハサミのことは聞いていたけど価格面から二の足を踏んでいたという方は試してみるよい機会だと思います。

●左手用ハサミについて―

左手用のハサミに関しては、非常に使いやすい便利だという左利きの方と、右手用になれたものには使いにくいという二通りの意見があります。これはハサミの使い方が人により微妙に違うことにもあります。

基本的には慣れの問題です。私は最初2,3度違和感がありましたがすぐに慣れ、今ではどちらのものでもまったく変わりなく使えます。
しかし左手用は、切っている刃先が見えるのでこちらの方が気分よく使えますし、大型の厚紙用となると指穴が左手に合わせてあるので手が痛くなるという心配がありません。

左利きの人なら大なり小なり右手用ハサミで苦労したという経験をお持ちでしょう。

私はハサミが使えず困った記憶があります。他の子がスイスイ作業を進めていくのに、私はハサミで切ろうとしても紙をクチャッと挟むだけ一向に切れず、自分はなんて不器用なダメな子なんだろうと情けなく思ったものでした。
また厚紙を家にあった大きな裁ちばさみで切っていると、その手の痛いことといったら…。握りの指の部分が右手で持つ時の形状に合わせてあるからです。
また握りバサミで糸を切ろうとすると、これも見事にはさむだけ。何度も試みた挙句にやっとちぎるように切ったものでした。

今では子供用の左手用ハサミが普及しつつあるので、このような苦労は昔話になるのでしょう。喜ばしいことです。

***
左手・左きき用ハサミについて―『レフティやすおの左組通信』「左利きphoto gallery〈HPG3〉左手用(左利き/左きき用) はさみ・ハサミ・鋏(SCISSORS FOR LEFTHADERS) コレクション」

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2004.02.21

左利きのここが不便、ここが不満

人は他人の痛みはわからないものです。当人にしかわからぬものは当人が訴えなければ他人には理解できません。しっかりことばで伝える努力をしなければいかに聞く耳を持った人が相手でも理解されません。

左利きのどこが不便で、どういう点に不満を抱くのかということは、左利きの人でないとわからないものです。左利きの痛みは左利き自身が訴えなければ、右利きの人には伝わりません。

訴えられても、ピンとこないこともあるでしょう。自分で体験してみないとわからないことがあります。
しかし、まず知らせることが最初の一歩です。

そこで、左利きのここが不便、ここが不満といったものをとりあえず思いついたものから上げてみます。

日常生活で不便なこと―
・ 自動車:ダッシュボードの設計(イグニッション・スイッチの配置、アクセル・ブレーキペダル)
・ キッチンのレイアウト:戸棚・冷蔵庫のドア、各種電気製品等の器具類の配置が作業の流れに影響を及ぼす。
・ オフィスのレイアウト:照明、電卓(0、トータルキー)、机の配列(ファイル用引き出し等の位置)、電話の位置
・ 組立/生産ラインのレイアウト
・ 駅の自動券売機・改札機
・ 各種自動販売機(コイン挿入口・返却レバーなど操作用つまみ類の位置)
台所用品―
・ コルク抜き(コルクスクリュー/ワインオープナー)、缶切り、おたま、鍋つかみ(ミット)、計量カップ、ケーキサーバー、アイスクリームすくい、グレープフルーツ・ナイフ、へら(ビーター)、バターナイフ、ナイフ・包丁、急須、片手鍋(注ぎ口)、電子レンジ(スイッチ類の位置、片開きドア―左手で開けやすいが出し入れ不便)
家庭用品―
・ アイロン、ドアのノブ、水道の蛇口(栓)
学用品―
・ ハサミ、スパイラル・ノート、定規、万年筆、机(片袖式)、鉛筆削り
スポーツ用品―
・ 釣竿のリール、ゴルフ・クラブ、スポーツ用手袋、野球のグローブ、ブーメラン
ツール―
・ 電動ノコ、モンキーレンチ、弓ノコ、刈り込み用ハサミ、ノギス、ねじ
その他―
・ 時計、飲用噴水、ベルトのバックル、財布、カメラ、トランプ、楽器、スロット・マシン、ヘッドホンステレオ・ヘッドホン(片垂れ式)、ビデオカメラ、ワープロ/パソコンのキーボード、自転車(ベル、変速機、鍵、スタンド)、洋服・ズボンのボタン・ジッパー、横書きの書類(チェックシート)、左綴じ伝票

 機械類もまたその多くが、左手は大雑把な仕事、右手は微妙かつ重要な仕事を受け持つ傾向にあります。(たとえば工場で使うボール盤は、ドリルを押し下げるハンドルが右側にあり、微妙な調整を右手でしなければならない。左手はただ品物を押さえるだけ。)
 スイッチ類は総じて右側に配置され、緊急用の非常ボタンなども右側に設置されていることが多い。

他にも思い当たるものがありそうです。身の回りをもう一度、見直してみたいものです。

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2004.02.17

『横書き登場』屋内池誠

『横書き登場―日本語表記の近代―』屋内池誠 岩波新書

もう何年前のことになるのか、私は英国の左利きの会に出した手紙で、日本語について説明し大いに感心されたことがある。
日本語は縦にも横にも書ける使い勝手のよい便利なことばであり、特に縦書きの場合は右から左へと筆記してゆくので、左手書きにはすこぶる都合がよい。書いた文字の上をこすって汚すこともなく、書き終えた部分が見えているので、誠に便利である。

ところがこの縦書きと横書きが併用されるようになったのはつい最近(?)のことだという。なんと幕末以降、明治にかけて始まったものでまだ200年も経っていないのだ。

幕末に欧米の文化が大量に流入し、欧米の横文字文化に触れた人々が、知識階級が横文字のスタイルをそのまま取り入れて左から書く左横書きを、一般大衆は横書きのスタイルのみを真似て日本古来の一行一字の縦書きを踏襲した右横書きを始めた。

これらがその後の国粋主義などと絡み合い、複雑に主導権争いを続けながら、今日の左横書きと縦書きの併用に移行してきたと言う。

本書に科学的に見てどちらが便利か検証したページがあるが、人間の視界が横に広いといってもえんえんと続く横書きは読みづらく、縦書きも同様で、大差はない。手書きの際、手首をつけて書くとき横書きが有利と言うだけで、手を体から離して使う場合はどちらも同じで、ここでも大差はない。結局は慣れによるところが大きく、有意差はないという結論であった。

しかし今日では、国語辞書にも横書き版が登場するぐらいに横書きが大勢を占めてきた。
読む方においては、活字の分野では小説やエッセイなどの書籍や新聞雑誌でもまだまだ縦書きが重宝されているが、技術系のものでは当然ながら横書きが主流となっている。
一方、書く方では圧倒的に横書きが主流となりつつある。特に手書きでは、右利きの人が多いせいもあり、手が汚れないあるいは字を汚さない、書いた後が見えるという点から横書きが便利であり、外国語やアラビア数字をそのまま使える点でも優れており、用紙の点でも横書きが一般化してきている。またワープロパソコンの発達普及により、一般書類でも横書き全盛となりつつある。

最初にあげたように、縦書きと言うのは手書きの際左利きには非常に優しいものである。これが廃る傾向にあると言うのは、非常にさびしいものを感じる。
左利きとしては機会がある限り縦書きを取り入れたいと思いつつ、ここでは横書きに甘んじている…。

最後にひとつ―
横書きで左利きの人が困ること。
それは書類やテストで、用紙の右側に記入欄があるもの。マークシート方式などで問題番号が手で隠れて記入欄を間違えることがある。

伝表などの書類でもチェック欄が右に寄っていると行を間違うことが少なくない。常に上から順番に消化していかないと、保留項目があったり途中に行があいていたりすると、ついうっかり間違うことになる。(今小学校で流行っているらしい百マス計算というものでも、配慮が足りないと、左手書きの子には不利になる―これは別ネタで書きたかったなあ。)

私も何度か、このような間違いをしでかしている。これは単に私がうっかり八兵衛であるせいばかりではないのである。(ホントにこれは、いいわけではないのだ!)


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2004.02.15

『ぼっけえ、きょうてえ』岩井志麻子

『ぼっけえ、きょうてえ』岩井志麻子 角川ホラー文庫
表題作ほか、「密告函」「あまぞわい」「依って件の如し」を収録
「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞、短編集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞

「ぼっけえ、きょうてえ」とは、岡山地方の方言で「とても、怖い」の意

こういう話を読むと「女は怖い」と思う。でも男が悪さしなければ女もそんな怖くはならぬ、という声も聞こえる。
しかし男はそういうものだ、これは男の性よ、しかたがねえ、という気もする。それはないわ、それを言うなら女もそうよ。

女の怖さは、男にしかわからぬ、とも思う。女の怖さは、平気でうそつく怖さだ、ばれないうそをつく怖さだ。
その点男はかわいいもんよ、すぐにばれるうそしかつけぬ。女は男のうそはすぐに見破る、どこに違いがあるのやら、男の身にはわかりゃあせぬ。

この世で一番怖いもの、それは女の身と心。世界で一番怖いもの、それは男の身と心。そうかも知れぬ。そうかも知れぬ。
そう思うのである。


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2004.02.14

クロッカスの花が咲いたよ

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ここ2,3日大阪も暖かい日が続いている。日に日に日も長くなり、陽射しはもう春の気分です。
けさ起きてベランダの植木に水をやろうとプランターをのぞくと、なんと黄色い花が咲いている。まだ半ば開きかけたところ。
これからどんどん開いてゆくのだ。

寒さ厳しい冬もいつしか季節は巡り、春になる。草花も冬の寒さの中、着実に根を張り芽を伸ばしてきた。来るべき春のために備えてがんばってきた草花たち…。

(でもこの暖かさも今日までで明日からはまた寒くなるとか。がんばれよ。)

人も、いつか訪れるであろう春の日に立派な花が咲かせられるように、見えないところでも日々努力しなければ、と改めて自戒するけさのやっちゃんであった。

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2004.02.12

チャーリー・ブラウンの思いやり

「ピーナッツ」といえば、あのチャーリー・ブラウンとスヌーピー以下、こどもたちしか登場しないアメリカの今は亡きチャールズ・M・シュルツ氏の描く新聞連載マンガだ。このマンガに関する本、1993年新潮社刊、広淵升彦著『スヌーピーたちのアメリカ』のなかで興味を引いた部分がある。

地元のフットボール・チームが時間切れ寸前に逆転勝利をあげる。興奮したライナスがチャーリーに話すと、彼は「相手のチームはどう感じたかな?」と答える。
明らかに、ライナスのように勝ったチームのことを興奮して話すのが、「マジョリティー/多数派」。チャーリーのように負けたチームのことを思うのは、「マイノリティー/少数派」だ。

ここで著者は言う。
「チャーリー・ブラウンの敗者への思いやりは、…これこそ人間としての基本的なやさしさであり、いたわりの気持ちである。…屈折を味わったことのない人、弱者への想像力のない人は、ともに人生を語るに値しない相手ではないか。彼らは弱者への想像力が自分に欠けていることが、人間としての自分の重大な欠陥、時に致命的な欠陥だということに気づいてもいないのだ。」

今の世の中ではマイノリティーに属する「左利き」である私は、さまざまな場面で悲哀を味わわされることになる。しかし、このマイノリティーの悲哀を知っていることで、人よりも傲慢でなくなったり、少しは人の気持ちを考えてみようという気になったりする。通り一遍に考えるのではなく違う角度から物事を見ることができる、広い視野を持つ人間いなれた、と思っている。
十数年前から「左利き問題」に取り組んでいるが、世間一般ではまだまだ相手にしてもらえない。自らは「マジョリティーである」ということに安心してしまっている人がいる。マイノリティーというだけで、お荷物や邪魔者扱いする人がいる。
しかしこれからの世の中において、「マイノリティー」の問題は避けて通れない。あらゆる紛争の種がここにある。「マイノリティー」を一方的に封じ込めたり、蹴散らしたりできた時代は終わった。これからはいかに共存していくかが問われている。

ひとりでも多くのチャーリー・ブラウンが現れることを望んでならない。

スヌーピーたちのアメリカ (新潮文庫)
広淵 升彦

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2004.02.10

どうなった? 2月10日は「レフトの日」

一昨年だったか初めてこの「レフトの日」なるものを知ったのは。近年は「二月十日」を「02/10」と書くことから、その語呂合わせで「れ、ふ、と」→「レフト」→「左」→「左利き」としてある人物が考案し、それに賛同した人たちによって生れた「左利きの日」である。

(私自身は左利きをアピールするためにこのような日を定めてイベントを行うことに、反対はしない。それどころか大いに賛成したいが、日にちの設定に関してはどちらかといえば、もう少しわかりやすい、ダイレクトに左利きに直結する「左利き」という文字からたとえば「十月二日」や「三日」あるいは「十月十日」や「十一日」「十八日」などにするほうが、納得しやすいと思っている。オッチャンの発想だが…。)

そしてその年の末あたりから当日まで、JSCを中心にMLや個人の左利きのサイトなどでこの「レフトの日」ならびに当日のイベント関係の情報が盛んに交換されていた。また終了後も報告リポートが発表されたり、盛り上がりを見せていた。
なかなかやるわいと感心していたものだ。
ようやく日本にも左利きの夜明けがやってきたかと喜んでいた。

ところが、である。昨年末からそろそろまた来年の「レフトの日」に関する話題が出てくるかと期待して、JSCのMLや、「レフトの日」のシンボルマーク(?)を掲げる左利きサイトなどを眺めるが、いっかな動きがない。地方のものには何も伝わっては来ない。どうしたことか。

昨年の盛り上がりはなんだったのか。一過性のお祭り騒ぎだったのか。従来からの左利きの活動というのが個人の情熱の産物であるということは承知している。しかし、熱しやすくさめやすいといわれる日本人の性格そのままに、この「レフトの日」の活動も一部の左利きの人によるマイブームにすぎなかったのか。言いだしっぺさんはそれだけで役割を終えたのか。それに賛同したJSC関係の人たちはどうしているのか。昨年一年で目的は達成できたというのか。あるいは、期待に反して反響がなくやる気が失せたのか。もし昨年のイベント開催の中心人物が今年は事情があって動けない、そのためポシャッテいるのだとしたら、周辺に私が代わってやってやろうという人物はいなかったのか。……

こういうものはやはり継続しなければ浸透しません。長く続けてこそ認識が広がってゆき、深まってゆくのです。
どういう事情があるのか私にはわかりませんが、昨年の賑わいを好ましく見ていたものとして、少しさびしい今年の2月10日です。

左利き川柳―
どうなった? 2月10日は「レフトの日」

追記
「レフトの日」ですが、正しくは「左利き(レフト)の日」でした。ここに訂正してお詫びします。
世界的には8月13日が「左利きの日」として認定されています。私の知るかぎりでは十年以上前からこの日に英米ではイベントが行われていました。私にも参加するようにという案内をいただいたことがあります。(正確には私が参加することになっている、とイギリスの左利きの会報に紹介されていた。)日本からの参加者が欲しかったようです。

2月10日は日本独自の左利きの日としてJSCが始めました。
しかし、コメントにもいただいたように日本人が「レフト」から「左利き」を連想するにはかなりの溝を感じます。まず思い浮かべるのは野球のレフト=左翼手でしょう。自ら「レフティ」と名乗る私でも、「レフティ」なら同じ野球であの長島さんが使っていたように、左投手なり、左バッターなりのイメージが浮かぶでしょう。そこから「左利き」まではほんの一歩ですが…。
(この稿 2004/02/11)

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2004.02.08

視覚障害者向け点字表示装置

元松下電器OBによるASKKという大阪守口の会社が開発した「ASKK(アスク)てんてん」という「世界で初めての視覚障碍者向けの円盤式連続点字表示装置」のことが2月4日の産経新聞朝刊に出ていた。来日したスティービー・ワンダーさんが使っている写真付で紹介されている。

ネットで調べてみると、これは既に昨年9月に発表されたもので、視覚障害者や関係者の間では当時から話題になっている様子。しかし私のような非視覚障害者は今回初めてこの商品を知った。大半の方はそうではなかろうか。
毎日健康ひろばの9月1日のニュース や、 毎日新聞ユニバーサロン で紹介されていた。
写真はアメディアの商品欄のものがわかりやすいが、ASKK(アスク)てんてんのホームページ  もある。

円盤上に表示された文字が流れていくのでいちいち指を移動させて追いかけてゆく必要がない。そのため表示板をコンパクトに出来、持ち運びが可能になったという。スピードも7段階に可変できる。また点字キーボードも備えていて、Eメール送信も可能だという。メモリーに入れた文書を外出先でも読めるという。
なかなかの優れもののようだ。

大阪のオッチャンたちもがんばっているぞ!

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2004.02.03

節分に何を食べますか?

今日は2月3日は節分です。節分にお宅では何を食べますか?
まず、鬼は外、福は内と豆播きをした後で年の数だけ豆を食べます。
それから、わが家では夕食にイワシの焼いたのと干したかぶらの入った味噌汁、そして最近は巻き寿司を食べます。
関西では節分に、その年の恵方に向かって巻き寿司を一本丸かぶりする慣わしがあります。が、これは比較的最近のことで、海苔業者が拡販のため、すし屋さんと組んで始めたことと言われています。

ところで、左利きの人は自分のまわりで左手を使っている人がいると目ざとく察知します。ふだんからまわりの人の利き手が気になるものなのです。
そこで、左利きのやっちゃんの左利き川柳を―

恵方より 持つ手が気になる 左利き

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