2016.05.20

左利きってなんだ(6)両使いと両利き(2)-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第468号

毎月第一・第三土曜日発行の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』5月7日発行、第468号のメルマガのお知らせです。


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◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第468号(No.466) 2016/5/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
左利きで心地よく生きるための方法(18)
左利きってなんだ(その6) 両使いと両利き(2)」
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▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第一土曜日掲載
―その22― 左利きで心地よく生きるための方法(18)
左利きってなんだ(その6) 両使いと両利き(2)」
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 前回は、「両使い」と「両利き」について考えてみました。

 よく「両利き」という人がいます。
利き手の研究をされている
学者の先生方も使っている言葉なのですが、
「中間的な人」が、「利き手」とは別に
 反対の手も使えるというだけのことで、
 「両利き」ではなく、単なる「両使い」だ
 という考えを示しました。

 今回は、その辺をもう少し突っ込んで―。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―その22― 左利きで心地よく生きるための方法
 世界がもし100人の人が立つ橋だったら
  (18)左利きってなんだ(その6) 両使いと両利き(2)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●両利き(両使い)にチャレンジした人
 ●両利きになって、天才を目指す!?

両利きマスターズ >> 両利きは天才なのか?

 ●コストパフォーマンス
 ●自分の本質を活かす
 ●ひま人の暇つぶしか、切実な悩みの解消か
 ●「できる」には「理由がある」
 ●誰でもイチロー選手になれるわけではない
 ●たらればの話

 ・・・

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2016.05.18

AKB48タッチペンストラップも左手(左利き)で使えば逆立ち!

あっちゃん卒業発表からのAKB48ファンのレフティやすおです。

AKB48カフェ&ショップで、《スマートフォンやタブレットをお使いの方にとってもオススメ》という
『タッチペンストラップ(¥650)』
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(画像:AKB48カフェ&ショップなんば @akb48cafenmb twitterより)

を売っているそうです。

でも写真を見ると、右手で使う分にはいいけど、私のように左利きで左手で使う場合は、まゆゆもさや姉もみんな逆立ちしちゃいます!

まあ、顔の部分を指でつまめば隠れてしまうので、関係ないんでしょうけど……。

画像には、さすがSKE48のメンバーのは入れてません!
(って、偶然かな?)

縦にしてもらえば、嬉しいんですけどね。


((^.^))
|ぱ|
|る|
|る|

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2016.05.15

私の読書論80-読書について―我流の読書

 ―第175号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年5月15日号(No.175)-160515-
「私の読書論80-読書について―我流の読書」

本誌では、老後における読書の習慣の身に付け方を、谷沢永一さんの著作『人間通』を参考に書いてみました。

「老後」と書きましたが、老後に限りません。
若くても中年でも、もちろん一緒です。
年齢は関係ありません。


でもそもそもなんで読書にこだわるのか、と疑問を抱かれるかもしれませんね。

読書というのは、学習の一方法です。

学習には、
(イ)人について人から教えてもらう方法 
と、
(ロ)一人で学ぶ方法 
があります。


一人で学ぶ方法の最たるものが本から学ぶ――読書という方法です。

一人で学ぶ方法の良いところは、
(A)場所を選ばずどこでも、時間を気にせずいつでも、自分の好きな時好きなところで学べるということ
(B)自分のペースで、自分のレベルで学べること
です。

「一人でできるもん!」

人に頼らずできる、ということは非常に便利なことです。
独力で切り開けるということは、上限がない、果てがない、ということです。
まわりの条件に左右されない、ということです。


読書のいいところは、
今現在の一流の先生はもちろん、過去の偉大な先生からも学べるということです。

もちろん、なかにはあれっと思わせる先生もいらっしゃいますけれど。
これはリアルであれ、本であれ一緒ですよね。


読書は学習だけではありません。
娯楽にも有効です。

ただ、人間というものは、自然と学ぶものです。
娯楽のつもりが何かを発見することもあります。

また、学習が娯楽になることもあります。
知らないことを知る喜び、等です。

その辺の広がりと深さが読書にはあると思うのです。
結局は、受け取り手の感受性であったり、知識や教養であったり、経験であったりが、差を生みます。

そんな読書をあなたも自分のものにして欲しいですね。
身に付けて損はない技術であり習慣ですから。

 ・・・

詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*本誌で参照した本:
能戸清司『知的「生きがい」の発見』産業能率大学出版部 1979/01

谷沢永一『人間通』新潮文庫 2002/5

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2016.05.06

左手左利き用品考-右用と左用の違い(2)定規編-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第467号

毎月第一・第三土曜日発行の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』4月16日発行、第467号のメルマガのお知らせです。

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(画像:定規あれこれ)

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◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第467号(No.467) 2016/4/16「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(2) 定規編」
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【左手・左利き用品を考える】 ..第三土曜日発行分掲載
 右用と左用の違い(2) 定規編
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 前回は、
 左手・左利き用品における右用との違いについて
 ハサミ編を紹介しました。
 今回は新学期ということもあり、文具つながりで、
 定規の違いについてについてお話しましょう。

 左用と右用との違いについて
 勘違いをしていたり、よく理解されていなかったり、
 というケースが少なくなく、
 私のサイトへの訪問者の検索キーワードを見ていますと、
 その類のものが結構あります。

 定規に右も左もないだろう
 と思っている人も少なくないものです。

 そこで私にわかる範囲で説明していこうと思います。

 (今回は、直線定規を例に説明しています。)


┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
 【左手・左利き用品を考える】
  右用と左用の違い(2)
  定規 編(今回は直線定規で説明しています。)
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛


 ●定規と物差しの違い
 ●右用の定規と左用の定規の違い

第328号(No.328) 2012/9/1「レフティ・グッズ・プロジェクト
<左手・左利き用品を考える>第8回 定規を考える(1)直線定規」

第337号(No.337) 2012/11/3 「レフティ・グッズ・プロジェクト
<左手・左利き用品を考える>第9回 定規を考える(2)三角定規」

第341号(No.341) 2012/12/1「レフティ・グッズ・プロジェクト
<左手・左利き用品を考える>第10回 定規を考える(3)まとめ」


*参照:
クツワ STAD メタクリル直線定規 18cm HS181L 左手用


 ●目盛の刻み方
 ●解説
 ●縦使いの場合は…
 ●理想の〈左右両用定規〉―「両サイド型」

*『レフティやすおの左組通信』
「〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)」


【理想の〈左右両用定規〉の例】
・両サイド型
・縦書き目盛型

*参照:
カーボン繊維定規 15cm C-15 日本製 トライテック
―数字の打ち方は「右用」で「左使い」では逆立ちしますが、
 上下二つのサイドに目盛の刻みがあり、両用は可能です。


 ●理想の〈左右両用定規〉―「両面型」

・両面型

*『お茶でっせ』2015.12.31
斬新さで人目を引く、左右両用の無印良品・両面目盛の定規15cm


 ●兼用もあるけれど…

・兼用(A)
上に「左用右端始まり数字」
下に「右用左端始まり数字」

・兼用(B)
上に「右用左端始まり数字」
下に小さく「左用右端始まり数字」

*参照:
クツワ STAD メタクリル直線定規 15cm HS151

 ●三角定規

*参照:
クツワ STAD メタクリル三角定規 HA150 13cm
―↑の「兼用(B)」のように、一辺が「左用」になっている


 ・・・

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2016.05.05

左利きの悩み実態調査(ゼブラ)左利き100人に聞いてみた!

前回の記事

2016.4.25
ゼブラ「サラサドライ」ボールペンと左利き文具市場の可能性

で、「文マガ」2016年4月19日 に掲載されていたニュースを紹介しました。
その中で

ゼブラは、今年3月に、全国の左利きの人104名を対象に、左利きの悩みの実態についてアンケート調査を実施したところ、右利きであれば、気にもかけないドアノブ、自動販売機、改札など日常生活に不便さを感じる回答が多かった。/それはなぜか。/世の中のあらゆるモノが右利き目線で作られているからに発する。特に、使うときに刃の向きが逆になってしまう「はさみやカッター」など、毎日のように使う「文房具」に多くの左利きが不便を感じていた。
という件を引用しました。

この記事の元となったニュースリリース、
2016年4月7日
左利きの悩みの実態について調査実施(ゼブラ株式会社 ニュースリリース)
を紹介しておきましょう。
(画像は、上記ニュースリリースから)

 ・・・

〈意外に身近なマイノリティ 「左利き」は損か得か?左利き100人に聞いてみた!〉

ゼブラ株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:石川 真一)は、2016年3月に、全国の左利きの方104名に左利きの悩みの実態についてアンケート調査を実施しました。
日本人の約1割といわれる左利きの人たちは、左利きであることの利点と不便をどう感じているのか。知られざるマイノリティたちに実情を聞いてみました。

(右利きの人たちにとって、左利きって、《知られざるマイノリティたち》だったんですね、これは知らなかった。)


得するのはイメージだけ!?「左利き」は人一倍ストレス社会と戦っている!

左利きで良かったこと

(1)個性的と思われる 38%
(2)スポーツで有利 33%
(3)センス良さそうに見える 25%
(4)頭がよさそうに見える 24%
(5)羨ましがられる 19%
(6)電話しながらメモとれる 18%

左利きで困ったこと

(1)はさみやカッタ―が使いにくい 58%
(2)食事で左隣と腕がぶつかる 43%
(3)お玉でスープがすくいづらい 38%
(4)自動改札がタッチしにくい 32%
(5)ペンで手書きしにくい 24%
(6)急須でお茶が入れづらい 19%
(7)蛍光ペンでまっすぐ引けない 18%


左利きの2人に1人が「ペンで書くときに手が汚れる」ことに悩んでいた!

左手で使いにくい筆記具は?

(1)水性ボールペン 17%
(2)油性ボールペン 15%
(3)蛍光ペン 14%
(4)油性マーカー 9%
(4)シャープペン 9%
(6)サインペン 7%

左手で書くと不便なことは?

(1)インクが乾いてなくて字や手が汚れる 57%
(2)文字が手に隠れて見にくい 31%
(3)線をまっすぐ引けない 19%
(4)ペンを押しながら書くため線がかすれる 13%
(5)漢字の書き順を迷う 11%


左利きはインクで手や文字が汚れないよう持ち方に苦労していた!

汚れ防止のための持ち方の四つの例が画像で再現されていました。

浮かし持ち (手を浮かす)
160407news0411_img_07


まわりこみ (いわゆる鉤の手型の持ち方)
160407news0411_img_08


ななめおくり (左利き筆法の斜め置き)
160407news0411_img_09


紙ばさみ (紙を下に敷く)
160407news0411_img_10

汚れ防止のために持ち方を工夫しているという左利きの人のために、役に立つのが、この速乾インクの「サラサドライ」だというのですね。

◎ジェルボールペン『サラサドライ』 価格:¥150+税(税込¥162)
インク色:黒・青・赤 ボール径:0.4mm/0.5mm 軸色:6色

*参照:
・【ゼブラ】サラサドライ 0.4 黒インク ボール径:0.4mm

●私のおススメの持ち方

2011.4.21 左手で(それらしい)字を書く方法(左手書字考)1ペンを持つ手の構え


こんな項目もありました。

▼左利きを矯正されたことはありますか?

50代:18% ↓ 減
40代:12% ↓ 少
30代:10% ↓ 傾
20代:13%   向

という数字が出ているのですけれど、104人の結果ということで、各世代あたり単純に割って26人ですから、まあ、一人ぐらいの差でしょうか。
それでも大まかに見て減少傾向といえるのでしょう。


私個人としては、こんなことはもう行われていないものだとばかり思っていた時期がありました。

なぜなら、私が小学校に上がるときに母親が先生に相談し、左利きは左利きでよいというふうに回答していただき、以来、家でも、もちろん学校でも、ずっと左利きのままで暮らしていたからです。
これが五十数年前の話です。

ですから、私は三十代で友人のお子さんの話を聞くまで、まったく問題だと思っていなかったのです。
そのときは正直ショックでしたね。
未だに、と思ったものでした。
それがきっかけでこういう活動を始めることになったのです。

あれからでも二十数年たっています。

十代のデータがないのですけれど、「ゼロ」であって欲しいものです。


なぜダメかって?

それは自分を否定されることだから。
自分を否定されてうれしい人はいないでしょ。
単純な答です。

(「矯正」という言葉を使用することは気に入りませんが、ここではふれません。なぜかという理由は書きませんけれど、各自でご想像ください。)

 ・・・

結論として書かれているのは、前の記事にも紹介しましたように、左利きは増加傾向なので、左利きの人向けの商品やサービスの市場は広がる可能性があるということでした。

期待していますので、多くの企業の方々に参入していただきたいものです。

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2016.05.01

人に勝つ兵法の道-宮本武蔵『五輪書』NHK100分de名著2016年5月

NHK『100分de名著』2016年5月は、宮本武蔵「五輪書」です。

今回初めて読んでみました。

以前から書名は知っていました。
薄っぺらい本だということも。
読む気になれば、すぐに読めると高をくくって、今まで読まずにいたというところです。

今回読んでみますと、色々なことが分かりました。
また著名な古典といえども、色んな見方があるものだと、改めて認識させられました。

 ・・・

名著54 五輪書
第1回 5月2日放送 兵法の道はすべてに通じる
「兵法は全てに通じる」と説く宮本武蔵独自の兵法論を学ぶことで、現実社会を生きる私達にも通じるメッセージを読み解いていく。
第2回 5月9日放送 自己を磨く鍛錬の道
「水の巻」に即して、「自己鍛錬の方法」「専門の道を極める方法」を学んでいく。
第3回 5月16日放送 状況を見きわめ、活路を開け!
戦い方の根本を説く「火の巻」から、現代のビジネスやスポーツ等の分野にも応用できる「状況を見極め、活路をひらいていく方法」を読み解いていく。
第4回 5月23日放送 己が道に徹して、自在に生きよ!
武蔵が「少もくもりなく、まよひの雲の晴れたる所」と表現する「空」のあり様を明らかにし、「より大きなところから自分自身を見つめる視点」や「偏りや歪みから解き放たれた、自在なありよう」がどんなものかを学んでいく。

【講師】魚住孝至(放送大学教授)
【出演】チョウ・ヨンホ(俳優)
【司会】伊集院光,礒野佑子
【語り】山本美穂,【声】宇垣秀成


「プロデューサーAのおもわく。」より

「五輪書」は、単に剣術や兵法の書にとどまりません。武蔵自身「何れの道においても人にまけざる所をしりて、身をたすけ、名をたすくる所、是兵法の道なり」と書いている通り、その極意は、社会のあらゆる道にも通じるものであるといいます。... 番組では魚住さんを指南役として招き、「五輪書」を、宮本武蔵の生き様を交えながら、分りやすく解説。武蔵の思想を現代社会につなげて解釈するとともに、現代の私たちが生きていくためのヒントを読み解いていきます。

○NHKテレビテキスト「100分 de 名著」
宮本武蔵「五輪書」 2016年5月
独りの道を貫け!
己を磨き続ければ、自在な境地へと達する。


【講師・魚住 孝至さんの著作】
『宮本武蔵「五輪書」 ビギナーズ 日本の思想』宮本 武蔵 魚住 孝至 角川ソフィア文庫 2012/12/25


『宮本武蔵―「兵法の道」を生きる』魚住孝至 岩波新書 2008/12/19

【私が読んだ本】
『五輪書』宮本武蔵/著 渡辺一郎/校注 岩波文庫 1985/2

『実戦 五輪書』柘植久慶/著 原書房 1994
―冒頭に著者が『五輪書』の梗概とみなす「兵法三十五箇条」を置き、その後本編を原文・現代語訳・著書解説で示す。
 剣術経験はないが、ナイフによる“二刀流”の格闘実戦の経験から、武蔵の剣術及び兵法の要点を解き明かす。

 ●意外に悪評もある古典

『五輪書』について色んな人の本を見ていますと、毀誉褒貶といいますか、「あの本は中身がない」とけなす人もあり、剣豪の書いた古典として名著だという人もあり、と従来の古典のイメージとはずいぶん異なった印象を受けました。

従来古典の名著と言いますと、人により好き嫌いから好悪の評価が分かれることはありますが、これほど著作そのものの価値評価が分かれる例は存知ません。

これはどういうことなのかと自分なりに読んでみますと、「はは~ん」と思うところがあります。
一つは、やはり具体的な記述よりも、精神論的な、基本中の基本といった抽象論的な部分、これは言葉では言い表せないといった記述がある、ということです。

言葉では言い表せない、文章では書けない、といった記述が何カ所か見られます。
例―

一流の太刀筋、此書に書き顕はすもの也。此道いづれもこまやかに心の儘(まま)にはかきわけがたし。》「水の巻」
此儀濃(こま)やかに書分けがたし。》「火の巻」<一 三つの先といふ事>
さまざま心のゆく所、書付くるにあらず。》「火の巻」<一 つかをはなすといふ事>
今初而(はじめて)此利を書記す物なれば、あと先とかきまぎるる心ありて、こまやかにいひわけがたし。》「火の巻」
(岩波文庫『五輪書』渡辺一郎/校注より)

というように再三書かれていて、確かに言葉では言い表し難いことも多いとは思いますが、そうはいってもそこを表現するのが著作というものでしょう、という気もします。

もう一つは、やはり読む側の期待値というものが非常に高いという面があり、それに比較するとどうなんだ、という問題があるのでしょう。
なんと言いましても宮本武蔵と言えば、「巌流島の決闘」や京都・一乗寺下がり松での兵法家・吉岡一門との戦い等を思い起こす、生涯無敗の剣豪ですので、その奥義をしたためた書となりますと、おのずから期待も高まるものです。

ところが、一対一の戦いよりは、もっと大きな集団の戦いについて書いていたり、どうも剣術の本というより「兵法の書」になっているわけです。
また、剣術指南書というより、心の持ち方やものの学びについての抽象的・精神論的な大きなくくりの書になっています。

具体的な記述もあるのですけれど、(例えば、「水の巻」での刀の持ち方や構えといったこと等)、全体に心構えの重要性を述べたり、鍛練を求める言葉で締めくくったり、これは書き著せないので口伝するとしたり、今一つすっきりしない面もあります。
こういったところが評判を下げる要素なのかな、という気がします。

口伝となる部分は、理解できます。
人により体格も力量も違い、経験も理解力も異なります。
戦いの場も状況も様々であり、そこに共通して通用する何か魔法のような極意や秘伝があるとは思えません。
ケース・バイ・ケースで、マン・ツー・マンでなければ伝えられないものがあるはずです。

全体を通じていえば、未完成?な部分(「空の巻」には具体的な解説がありません。これは元々「ない」のか、あるいは「空」=「無い」の意なのか)もあり、写本自体の精度が悪いのか(私が読んだのは、いわゆる細川家本による)、はたまた元々名文家ではなかったのか、文人といわれる著述家の先生方から見れば、言葉遣いや言い回し等にものの足りなさを感じるところがあるのかもしれません。


 ●まことの兵法の道とは

講師の魚住さんの著作『宮本武蔵―「兵法」の道を生きる』によりますと、武蔵は『五輪書』以前に、いくつかの剣術書を書いているようで、『五輪書』は必ずしも今私が上に書いたような若書きのような著作ではなさそうです。

24歳で円明流という一流をたて、『兵道鏡』という剣術の奥義書を書いて、有力な弟子に与えていたそうです。
その後、29歳で例の巌流島での佐々木小次郎との決闘に勝ち、それ以後「天下一」の剣豪として、決闘の類は辞め、兵法の道を究める方向に進んだようです。

剣術だけでなく、書や画、茶の湯等広く教養を身に付けていった、と言います。

そして50代に入り、弟子の稽古の備忘録として書かれた14カ条のもの(魚住さんがいうところの『兵法書付』)があり、それは『兵道鏡』をさらに一歩進めたものでした。
60歳を前にして武蔵は、熊本・細川家の客分となり、『兵法三十五箇条』を藩主に呈上します。

これらは、のちの『五輪書』に通じるものでもあったと言います。

このように、『五輪書』にはその前身となる剣術書の類があり、それらを下敷きに死を目前にした武蔵が己の求めてきた兵法の道を窮める一書に仕立て上げた、というのです。

武蔵が求めたまことの兵法の道とは何か。
それが『五輪書』にしたためられているのです。

「武士道とは、死ぬことと見つけたり」といった言葉がありましたが、武蔵は死ぬことは武士でなくても誰にでもできることであり、本当の兵法の道とはそうではなく、

... 先(ま)づ、武士は文武二道といひて、二つの道を嗜む事、是(これ)道也。縦(たと)ひ此道ぶきようなりとも、武士たるものは、おのれおのれが分際程は、兵の法をばつとむべき事なり。... 武士の兵法をおこなふ道は、何事におゐても人にすぐるゝ所を本とし、あるいは一身の切合(きりあい)にかち、あるいは数人の戦(たたかい)に勝ち、主君の為、我身の為、名をあげ身をたてんと思ふ。是、兵法の徳をもつてなり。... 何時(いつ)にても、役にたつやうに稽古し、万事に至り、役にたつやうにおしゆる事、是兵法の実(まこと)の道也。》「地の巻」

(1)文武両道を備えるように努め、(2)不器用でも自分なりにできる限り努力し、(3)何事においても人に優れ、(4)切り合いに勝ち戦いに勝ち、(5)名を上げ身を立てること、すなわち「人にまさる」を目指して「朝鍛夕練」――日夜精進することだ、と言います。


 ●人にまさる

『五輪書』から印象に残った部分を書いてみます。

 ・・・

「地の巻」冒頭、武蔵は兵法を大工にたとえています。(<一 兵法の道、大工にたとへたる事>)

大将は大工の統領だ。
大工の統領は設計から材料選び、人の配置まで心を配って建物を作る。
士卒は大工だ。
自分で道具をどぎ、その道具を駆使して仕事を仕上げる。
兵法も同じだ、と。

そして「地の巻」の最後に、9カ条の兵法の道を行なう法を述べます。
第一に、よこしまになき事をおもふ所
第二に、道の鍛練する所
第三に、諸芸にさはる所
第四に、諸職の道を知る事
第五に、物毎(ものごと)の損得をわきまゆる事
第六に、諸事目利を仕覚ゆる事
第七に、目に見えぬ所をさとつてしる事
第八に、わづかなる事にも気を付くる事
第九に、役にたゝぬ事をせざる事

ひと目見れば分かりますように、正に基本的な事柄ばかりです。

何事にも気を配り、教養を身に付け、視野を広げ、ムダなことはせず、鍛練に励む。
誰でもその気になればできることでもあります。
そうは言ってもそれを究めるとなると、また話が別です。

「人に勝つ」ということは、「人よりもまさる」ことだというわけです。


 ●「勝つ」ということ「切る」という思い

武蔵は、まず兵法とは「敵に勝つ」こと、二天一流の目的は「敵を切る」ことだと明確に記しています。
「勝つ」

何(いずれ)にても勝つ事を得る心、一流の道也。》「地の巻」<一 此一流、二刀と名付くる事>
此法をおこなふ事、武士のやくなりと心得て、けふはきのふの我にかち、あすは下手にかち、後は上手に勝つとおもひ、... 一身を以て数十人にも勝つ心のわきまへあるべし。》「水の巻」
剣術実(まこと)の道になつて、敵とたゝかひ勝つ事、此法聊(いささ)か替る事有るべからず。我兵法の智力を得て、直(すぐ)なる所をおこなふにおゐては、勝つ事うたがい有るべからざるもの也。》「火の巻」
物毎(ものごと)に勝つといふ事、道理なくしては勝つ事あたはず。わが道におゐては、少しもむりなる事を思はず、兵法の智力をもつて、いかやうにも勝つ所を得る心也。》「風の巻」<一 他流におゐて、つよみの太刀といふ事>

「きる」
敵をきるものなりとおもひて、太刀をとるべし。》「水の巻」<一 太刀の持ちやうのこと>
いづれのかまへなりとも、かまゆるとおもはず、きる事なりとおもふべし。》「水の巻」<一 五方の構の事>
先(ま)づ太刀をとつては、いづれにしてなりとも、敵をきるといふ心也。》「水の巻」<一 有構無構のおしへの事>
唯人をきりころさんとおもふ時は、つよき心もあらず、勿論よはき心にもあらず、敵のしぬるほどと思ふ義也。》「風の巻」<一 他流におゐて、つよみの太刀といふ事>

何事に置いても、目的をしっかりと持つことが重要です。
ゴールをしっかりと見極められないと、何をしていいのか分かりません。

武蔵は、「人をきる」こと、「敵に勝つ」ことを根本に置いて話を組み立てています。
その辺がこの書が明快なものにしている点でしょう。

反面、そのためなら手段を選ばずといった姿勢も見られ、文人からは評判が悪いのかもしれません。

勝負において勝利を至上とする考えは、『孫子』の兵法にも通じる当然の戦略でもあると思うのですけれど……。


 ●心は空

「風の巻」で、他流との違いを書いています。
ここで、

我兵法のおしへやうは、初而(はじめて)道を学ぶ人には、其わざのなりよき所をさせならはせ、合点のはやくゆく理を先におしへ、心の及びがたき事をば、其人の心をほどくる所を見わけて、次第次第に深き所の理を後におしゆる心也。》「風の巻」<一 他流に、奥表といふ事>

といい、しかし、自分の教える兵法に特別な「奥口」はないといいます。

武蔵は、奥義や入口も構えの極意もない、ただ心の持ち方、兵法の徳をわきまえること、これが兵法における肝心なことだ、といいます。

我一流におゐて、太刀に奥口なし、構(かまえ)に極(きわま)りなし。唯心をもつて其徳をわきまゆる事、是兵法の肝心也。》「風の巻」

これが、最後の未完と思われる「空の巻」につながります。
空といふ心は、物毎のなき所、しれざる事を空と見たつる也。勿論空はなきなり。ある所をしりてなき所をしる、是則ち空也。... 武士は兵法の道を慥(たしか)に覚へ、其外(そのほか)武芸を能(よ)くつとめ、武士のおこなふ道、少しもくらからず、心のまよふ所なく、朝々時々におこたらず、心意二つの心をみがき、観見二つの眼をとぎ、少しもくもりなく、まよひの雲の晴れたる所こそ、実の空としるべき也。》「空の巻」

体力・精神力・知力など稽古や勉強を重ね、経験を積み、すべての面で人間力を磨き上げることが、勝つことにつながるという、宮本武蔵の言葉は、やはり思いものを感じます。

誰もが思いつくような当たり前のこと、基本中の基本かもしれませんが、それを言葉に書き著すことが大事です。
書いたものがあれば、時にこれを復習することができます。

頭の中で分かったつもりでいるとは、大きな違いがあります。
チェックするものがある事の重要さを認識しておくべきでしょうね。

フランクリンが『自伝』で書いているように、十三徳を表にして毎日チェックした、というのと同じです。
管理の際にリストと突き合わせてチェックしたり、巡回のたびにサインや印鑑を押したりするのと何でしょう。


 ●武道具は手にあふやうにあるべし

私が一番心に残った言葉は、

人まねをせず共、我身に随ひ、武道具は手にあふやうにあるべし。》「地の巻」<一 兵法に武具の利を知るといふ事>

道具は自分の身に合ったものを使え、という教えです。

私は左利きで、世の多くの道具は右利きの人が右手で使う、あるいは右構えで使うことを前提としたもので、その点でいつも物足りなさを感じています。

「物足りなさ」と少し穏やかな表現をしていますが、本当はもっと腹正しく憤りを感じています。
剣豪や士卒のように、直接命を賭けてる、命をやりとりしているわけではないのですが、実際に生活の不便さや時には身の危険にも発展する問題でもあるのですから。

道具は大切です。
自分に合ったものでなければ、色々と問題があります。

右利きの人は、もうそれだけで有利です。
ところが、自分が恵まれた存在であることをこれらの人の多くが意識していません。

恵まれた存在であることの自覚がないので、他の人の苦労が見えないのです。

原始時代は自分で使う道具は自分で作ったのでしょうね。
その時代の方がよかった、というつもりはありませんけれど、考え込んでしまう事実でもあります。

 ・・・

さて、今回はどのようなお話が展開するのか楽しみです。


*他のNHKテレビ「100分 de 名著」の記事:
1 2011年11月放送:2011.10.31
アラン『幸福論』喜びは、行動とともにある!
2 2011年12月放送:2011.12.6
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』悲しみを、乗り越えよ-「100分 de 名著」NHK
3 2012年1月放送:2012.1.5
吉田兼好『徒然草』両面から物事を見よ!-「100分 de 名著」NHK
4 2012年2月放送:2012.1.29
新渡戸稲造『武士道』日本的思考の根源を見る-「100分 de 名著」NHK
5 2012年3月放送:2012.3.6
仏教は「心の病院」である!NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』2012年3月
6 同:2012.4.2
NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』を見て本を読んで
7 2012年4月放送:2012.4.3
紫式部『源氏物語』NHKテレビ100分de名著
8 2012年5月放送:2012.5.2
確かな場所など、どこにもない―100分 de 名著 カフカ『変身』2012年5月
9 2012年6月放送:2012.6.6
<考える葦>パスカル『パンセ』NHK100分 de 名著2012年6月
10 2012年10月放送:2012.10.2
鴨長明『方丈記』NHK100分 de 名著2012年10月
11 2012年12月放送:2012.12.5
<心で見る努力>サン=テグジュペリ『星の王子さま』NHK100分de名著2012年12月
12 2013年1月放送:2013.1.11
呪文に頼るのもよし?~100分de名著『般若心経』2013年1月
13 2013年2月放送:2013.2.5
待て、そして希望せよ~NHK100分de名著『モンテクリスト伯』2013年2月
14 2013年3月放送:2013.3.28
どんな時も、人生には、意味がある。フランクル『夜と霧』~NHK100分de名著2013年3月(再放送)
15 2013年4月放送:2013.4.11
真面目な私とあなた―夏目漱石『こころ』~NHK100分de名著2013年4月
16 2013年5月放送:2013.5.20
水のように生きる『老子』NHK100分de名著2013年5月
17 2013年6月放送:2013.6.5
生きる喜びは、どこにあるのか?『戦争と平和』トルストイ~NHK100分de名著2013年6月
18 2013年7月放送:2013.7.9
哲学とは、愛である『饗宴』プラトン~NHK100分de名著2013年7月
19 2013年11月放送:2013.11.10
「物語」に終わりはない『アラビアンナイト』~NHK100分de名著2013年11月
20 2013年12月放送:2013.12.11
切り離された者たちへ~ドストエフスキー『罪と罰』~NHK100分de名著2013年12月
21 2014年1月放送:2014.1.21
花とは何か~『風姿花伝』世阿弥~NHK100分de名著2014年1月
22 2014年3月放送:2014.3.4
戦わずして勝つ『孫子』~NHK100分de名著2014年3月
23 2014年12月放送:2014.12.3
生きるべきか、死ぬべきか-シェイクスピア『ハムレット』~NHK100分de名著2014年12月
24 2015年4月放送:2015.3.29
自分を救えるのは自分自身である-NHK100分de名著『ブッダ 最期のことば』2015年4月
25 2015年5月放送:2015.5.5
何もないことを遊ぶ『荘子』-NHK100分de名著2015年5月
26 2015年6月放送:2015.6.2
運命と人間―ギリシア悲劇/ソポクレス「オイディプス王」NHK100分de名著2015年6月
27 2015年7月放送:2015.6.30
ラフカディオ・ハーン/小泉八雲『日本の面影』NHK100分de名著2015年7月
28 2015年8月放送:2015.8.5
自然淘汰による進化「生命の樹」-ダーウィン『種の起源』NHK100分de名著2015年8月
29 2015年9月放送:2015.9.1
恋と革命~太陽のように生きる-太宰治『斜陽』NHK100分de名著2015年9月
30 2015年10月放送:2015.10.7
処世訓の最高傑作「菜根譚」NHK100分de名著2015年10月
31 2016年1月放送:2016.1.4
真面目なる生涯~内村鑑三『代表的日本人』NHK100分de名著2016年1月
32 2016年4月放送:2016.4.4
弱者(悪人)こそ救われる『歎異抄』NHK100分de名著2016年4月

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2016.04.30

古代中国思想編(6)詩経を読む(前編)

 ―第174号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年4月30日号(No.174)-160430-
「古代中国編―中国の古代思想を読んでみよう(6)詩経を読む(前編)」


本誌では、『詩経』を取り上げました。

『詩経』は、前回の『書経』と違い、一般向けの概説書・入門書がいくつかあり、とりあえずそれを読むだけでも一ヵ月はあっという間で、今回は概要をなでるだけといったところです。
(えっ、いつもそうだろうって。まあ、それは言わない約束で……。)

白川静さんの本はなかなか興味深いものがありました。
『万葉集』と『詩経』を比較するという点に大いに感心しました。

改めて、内容にふれる回を作ろうかと思います。
来月もう一回ガンバって見ようと思いますので、よろしく!

 ・・・

詳細は本誌で!


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*本誌で参照した本:
白川静/訳注『詩経国風』平凡社・東洋文庫518 1990/5


白川静/訳注『詩経雅頌1』平凡社・東洋文庫 1998/6


白川静/訳注『詩経雅頌2』平凡社・東洋文庫 1998/7


白川静『詩経 中国の古代歌謡』中公文庫BIBLIO 2002.11.25


目加田誠/訳『詩経・楚辞』平凡社〈中国古典文学大系・15〉1969


目加田誠『新釈 詩経』岩波新書・青版 1954


小南一郎『詩経 歌の原始』岩波書店〈書物誕生 あたらしい古典入門〉2012/12/20

(◎:原典邦訳 ○:概説書)

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2016.04.25

ゼブラ「サラサドライ」ボールペンと左利き文具市場の可能性

「文マガ」(文具流通マガジン)のサイトに、こんな記事が出ています。

以前、こちらのブログでも紹介しました↓ ゼブラジェルボールペン「サラサドライ」についてこんな記事が出ています。

(2016.2.17 左利きの人でも手が汚れにくい新ボールペン「サラサドライ」ゼブラ

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(画像:ゼブラ「サラサドライ」サイトより)

「文マガ」2016年04月19日
「左利きにとって神ボールペン」とは! 左利き文具市場の可能性

超速乾のインクゆえにすぐに乾くので、書いた後すぐ手で擦っても文字や手が汚れないというのです。

「左利きにとって神ボールペン」という声も聞かれたそうです。

東急ハンズの左利きの店員さんの「解説」も紹介しています。


でも、実は私まだ手に入れていません。

発売から二カ月以上たっているのですが、私の見た所、それらしいものが売っていません。
まだ実感できずにいます。
残念!
(そうだ、ハンズへ行けばいいんだ!!)


*参照:
・【ゼブラ】サラサドライ 0.4 黒インク ボール径:0.4mm

・【ゼブラ】サラサドライ 0.4 赤インク ボール径:0.4mm

・ゼブラ 水性ボールペン サラサドライ 0.5 B-JJ31-BK 黒 10本

 ●新たな展開に期待

(ここからが本日の本題です。)

右利きの主流派の人にとっては、この“増加しつつある”という少数派、左利きの人の不便という単純な事実の指摘は全くの想像外の事だったようで、ここに文具市場としても新たな展開を見出しています。

ゼブラは、今年3月に、全国の左利きの人104名を対象に、左利きの悩みの実態についてアンケート調査を実施したところ、右利きであれば、気にもかけないドアノブ、自動販売機、改札など日常生活に不便さを感じる回答が多かった。/それはなぜか。/世の中のあらゆるモノが右利き目線で作られているからに発する。特に、使うときに刃の向きが逆になってしまう「はさみやカッター」など、毎日のように使う「文房具」に多くの左利きが不便を感じていた。

そして、この左利きの人の声を活かしたボールペンのみならず、左利きの人の不便さを解消するグッズという新たな市場を開くことになるのではないか、と話を膨らませています。
左利きは増加傾向にあり、左利きの人のためのサービスや商品の市場の広がりを秘めている。

左利きの人は子供の頃に右利きに矯正されていたのが、最近は個性重視で矯正されない人が増えているようで、 実際文具では、はさみ、カッター、定規、鉛筆など左利き商品もいくつか発売されている。/今後、左利きの人のための商品やサービスの市場は広がるかもしれない。

と解説しています。


まあ、正直な話「今頃何ゆうてんねん」というところですが、右利きの人たちから見れば、まだまだ未知の領域、新たな視点の獲得というところなのでしょう。

どういう理由にしろ、我々左利きの人間にとっては、嬉しい情報ではあります。

とにかく、平均的な思考の範囲内に〈左利きの人の便利さの追究〉という視点と発想が組み込まれてきたのだとすれば、それはそれで結構な話と言えましょう。
今後の展開に期待しておきます。


そう言えば、「無●●品」なんとかという会社も〔左利きプロジェクト〕のような事を何年か前にやってましたが、どうなったんでしょうかね。
大々的にアンケートを実施し、いよいよ後は製品化を残すのみになっていたかと思いますが、ハートがしぼんじゃったみたいです……。

*参照:過去の無印・左利きプロジェクト関連の記事:
・2013.04.22 左利きの道具<無印良品 暮らしの良品研究所>4月3日コラム
・2012.9.21 空想無印Facebook左利きPJで親野智可等先生のコラムが…
・2012.7.20 無印良品プロジェクト ハートフル・左利き
・2012.4.4 Project01左利き~空想無印cuusoo muji商品化企画の試み


*『お茶でっせ』過去のボールペン記事:
2016.2.17 左利きの人でも手が汚れにくい新ボールペン「サラサドライ」ゼブラ
2015.12.22 左手書きにも新感覚ボールペン「ユニボール エア」uni-ball AIR 11月26日発売
2014.5.27 左利きの人からも支持されるゼブラ「サラサ」が最優秀筆記具に
2006.1.17 速乾性が欧米の左利きにも大ヒット、ぺんてるボールペン―エナージェルENERGEL 
2005.12.2 Stabilo 's Move easy左手用ボールペン 

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※本稿は、gooブログ「レフティやすおの新しい生活を始めよう!」に転載しています。
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2016.04.21

囲碁界初全7大タイトル同時制覇、井山裕太サウスポー(左打ち)の秘密

(画像:初手を右上隅星に打ち下ろす井山裕太棋聖(右)。左は伊田篤史十段=産経ニュース)
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(画像:終局後、感想戦を行う井山裕太新十段(左)。右は敗れた伊田篤史十段=産経ニュース)
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昨日4月20日、右利きだけれど、左手の人差し指と中指に碁石を挟んで打つ、サウスポー・スタイル囲碁棋士、我が東大阪市出身井山裕太6冠(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖=26)が十段を奪取、囲碁界初の全7大タイトル同時制覇を達成しました。

過去の記録は、井山さん自身が持つ6冠(今回が三度目7冠挑戦でした)。
それ以前は、2009年に張栩(ちょう・う)九段(36)が達成した5冠(名人、王座、天元、碁聖、十段)。
将棋界では1996年、羽生善治名人(45)が7冠を達成しています。

囲碁7大タイトルすべてを一回以上獲得したグランドスラム達成は、三人目(趙治勲、張栩)。

囲碁のタイトル6冠を保持する井山裕太本因坊(26)=ほかに棋聖、名人、王座、天元、碁聖=が20日、十段を奪取し、囲碁界では初めて全7大タイトルの同時制覇を達成した。》毎日新聞
伊田篤史十段に井山裕太棋聖(名人、本因坊、王座、天元、碁聖)が挑んだ産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「第54期十段戦五番勝負」の第4局が20日、東京都千代田区の「日本棋院」で打たれ、午後5時21分、黒番の井山棋聖が163手中押し勝ちを果たした。この結果、対戦成績は井山棋聖の3勝1敗となり、4期ぶりの十段復位とともに、囲碁界初となる七大タイトル独占を達成した。第4局の残り時間は黒番の井山棋聖が2分、白番の伊田十段が1分(各3時間持ち)。》産経ニュース

↓の以前の記事で、
2012.7.24左手打ちの囲碁棋士・井山裕太(23歳2カ月)が史上最年少4冠

井山さんの左打ちの秘密を紹介しています。

再掲しておきますと、

2010.10.24、産経新聞朝刊の佐藤康夫氏の囲碁記事「【第23期女流名人戦】リーグ戦第4局(2)」によりますと、
実は対局が始まるとすぐに驚いたことがあった。万波奈穂二段が左手で石を打ち下ろしていたからである。他の棋戦で何度か万波の対局を観戦したことがあるが、その時は右手で打っていたはず。見たところ、手付きにぎこちなさはなく、すこぶる自然に石を運んでいた。囲碁界は今、サウスポーが注目されている。その筆頭はなんといっても21歳の名人・井山裕太。さらに志田達哉三段、鈴木伸二二段ら若手有望株が、なぜかサウスポーなのである。/昔は左手で碁を打つのは“禁じ手”であった。一般社会でも、左利きを無理やり右利きに変えさせられた話をよく聞く。十段位をはじめ数々のタイトルを取ったことのある依田紀基九段は、はしを持つ手は左だが石を持つのは右手。井山名人の場合、慣習の逆を行っているから話が面白い。左手を使うと脳にいいということで、碁を教えた祖父が命じたのである。まさかその時は名人になるとは思っていなかっただろうが…。井山を目指す子供たちが、これから石を左手に持ち変えても不思議はない。/万波二段「私は井山さんのまねをしたわけではありませんよ。もともと左利きでしたから。はしも字も碁も、左右どちらでも大丈夫です(笑)。和室で対局するときは碁笥(ごけ)をひざの前に置けるので、左手で打っています」

左手を使うと脳にいい》というお祖父さんの教えによるというのです。

脳科学的に本当かどうかは存じませんが、こういう実績を見せつけられますと、考えてしまいますね。
左利きの私としては、左手使いの人が増えるのは、嬉しいものです。

さて井山さんですが、これからが大変だと思いますが、一層気を引き締めてガンバって欲しいものです。

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2016.04.15

私の読書論79おススメ古典50選候補1[海外古代フィクション系F]

 ―第173号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年4月15日号(No.173)-160415-
「私の読書論79-〈「私のおススメ古典○○選」の試み〉3
-おススメ古典50選候補その1≪海外・古代・フィクション系F≫」


本誌では、私のおススメ古典50選の候補を紹介する第一回目です。

とうとう始めてしまいましたね。
正直、私程度の読書家がこういう大それたことをしてもよいのか、迷いもあります。

まあ、どうせ遊びですから、ね。
固いこと言わずに行きましょう。

第一回は「海外の古代編」として、神話を取り上げることにしました。
まずはギリシア神話から。

私の好みから言うと、もうなんと言ってもホメロス『イリアス』が一番です。

神々の物語よりも英雄の物語、人間としての英雄たちの運命との戦いに興味があります。

それからギリシア悲劇ですね。
どれをとってもいいのです。
これもホメロス同様、人間の生き方を描くものが心に残ります。


ギリシア悲劇は演劇(仮面劇)の台本ですので、そういう面から理解するべきなのでしょうけれど、今の我々から見れば、やはりどうしても読む物語になってしまいます。

ホメロスにしても、原典は韻文の詩ですが、私が読んだのは翻訳ですので散文です。
その辺の違いを頭の隅に入れて置くのも大事だと思います。

古代の文学といいますと、やはり韻文の詩形式のものが多く、古文を現代語訳にするにしても、海外のものなら翻訳になるわけですが、翻訳文にしろ、散文にならざるを得ないのです。
そういう原典からのずれをどこかで意識しておく方がいいのかなあ、と感じます。

ストーリーの面白さ(と台詞)ばかりに気がいってしまうのですが、私には楽しめないにしろ、形式美・様式美というものもあるのですから。
その辺を忘れてはいけないのでしょう。

 ・・・

詳細は本誌で!


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*本誌で参照した本:
『中国の古代文学(一)神話から楚辞へ』白川静/著 中公文庫BIBLIO 1980.9.10
―中国文学の原点『詩経』と『楚辞』の古代歌謡を『記紀万葉』と対比して考察する。文学の原点である神話が、中国では『書経』に人間の歴史として書き変えられ定着していると解説する。


≪海外・古代フィクション系F≫【ギリシア神話】編
『イリアス』[上下] 松平千秋/訳 岩波文庫 1992.9

『オデュッセイア』[上下] 松平千秋/訳 岩波文庫 1994.9

『ギリシア悲劇 I アイスキュロス』高津春繁[ほか]/訳 ちくま文庫 1985.12
―縛られたプロメテウス ペルシア人 アガメムノン 供養する女たち 慈みの女神たち テーバイ攻めの七将 救いを求める女たち の7編を収録。解説/高津春繁。

『ギリシア悲劇 II ソポクレス』松平千秋ほか/訳 ちくま文庫 1986.1
―現存の7編収録。アイアス トラキスの女たち アンティゴネ エレクトラ オイディプス王 ピロクテテス コロノスのオイディプス

『ギリシア悲劇 III エウリピデス(上)』ちくま文庫 1986.3
―アルケスティス メディア ヘラクレスの子供たち ヒッポリュトス アンドロマケ ヘカベ 救いを求める女たち ヘラクレス イオン トロイアの女 全10編収録 解説(松平千秋)。 

『ギリシア悲劇 IV エウリピデス(下)』ちくま文庫 1986.5
―エレクトラ タウリケのイピゲネイア ヘレネ フェニキアの女たち オレステス バッコスの信女 アウリスのイピゲネイア レソス キュクロプス(完全な形で現存する唯一のサテュロス劇) 全9編収録。

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