2017.08.17

左利きってなんだ(19)快適左利きライフ入門6-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第499号


毎月第一・第三土曜日発行の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』8月5日発行第499号のメルマガのお知らせです。


第499号(No.499) 2017/8/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
左利きで心地よく生きるための方法(31)
左利きってなんだ(その19) 快適左利きライフ入門(6)」


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右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第499号(No.499) 2017/8/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
左利きで心地よく生きるための方法(31)
左利きってなんだ(その19) 快適左利きライフ入門(6)」
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▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第一土曜日掲載
―その22― 左利きで心地よく生きるための方法(31)
左利きってなんだ(その19) 快適左利きライフ入門(6)
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 左利きライフについて考える6回目です。

 〈強度〉の左利きの人(要するに私自身ですが)
の生活を覗き見しながら、
 快適な左利きライフの方法を考えてみよう、と思います。

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 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
  左利きで心地よく生きるための方法(31)
左利きってなんだ(その19) 快適左利きライフ入門(6)
  ◆ 「国際左利きの日」を前に ◆
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... しかし、技術的に可能だということが、かならずしも社会的に可能だというわけではなかった。伝統、習慣、制度、言語をはじめ多くの小さなしきたり――思考と行動の様式――が障害となった。... 》『どうして一週間は七日なのか[大発見1]』「第三章 伝道師の時計」p.122 ダニエル・ブアスティン 鈴木主税・田中邦子訳 集英社文庫(1991/7/1)


 ●8月13日は、「International lefthanders Day」
 ●「右利き優先/偏重」社会の壁
 ●「左」=「邪/悪」のイメージ

ギリシアの冥府では、裁判官――裁かれる者はけっして異議を唱えることができず、まったく隠しだてができない――は、邪悪な者を左へふりわけて、炎の川を渡らせ、苦しみの待つ暗いタルタロスへ送りこむ。一方、正しい者は右手の道を進み、極楽に至る。... 》「第四章 想像の地理学」p.184
   
 ●「左利きの日」の趣旨
 ●日常の些細な出来事から始めよう

人間の幸福というのは、たまたま起こるすばらしい幸運からでなく、毎日の生活の中での些細な出来事から生まれるものである》『フランクリン自伝』鶴見俊輔訳 旺文社文庫 1967


『フランクリン自伝(新装版)』鶴見俊輔/翻訳・解説 土曜社 2015/7/22


 ・・・

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2017.08.15

私の読書論95-ソロー生誕200年を迎えて2-読書について

―第205号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2017(平成29)年8月15日号(No.205)
「私の読書論95-ソロー生誕200年を迎えて 2-読書について」

本誌では、ソローの主著『ウォールデン 森の生活』「第3章 読書」から、ソローの読書、および古典の意見を紹介しています。

知的な読書こそ、唯一の読書です。
古典は、私たち祖先が残した最高の芸術です。
人々の心に生きることこそが真の芸術の価値です。
古典は、人々がいつも変わらず心に留める世界の宝であり、あらゆる国で、世代から世代へ伝えられる人類の遺産です。
etc.

 ・・・

詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*参考:
『ウォールデン 森の生活』 (Walden:or, the Life in the Wood, 1854年)
佐渡谷重信訳 講談社学術文庫、1991


今泉吉晴訳 小学館文庫(上下)2016/8/5

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2017.08.13

8月13日はハッピーレフトハンダーズデー!

きょう8月13日は、「Left Handers Day」です。

この日については毎年色々と書いてきました。

2016.8.14
昨日(8月13日)アメブロで「今日は左利きの日」をやってました

2015.8.12
明日8月13日は1976年制定から40回目の国際左利きの日

―など。


今年は、イギリスの左利き用品通販のエニシングレフトハンデッド「Left Handers Day」のページを紹介しましょう。

(グーグルの翻訳です。)

--
ハッピーレフトハンターデー!
#lefthandersday

第28回レフトハンターデーの公式サイトへようこそ!8月13日は、あなたが左利きであることをあなたの家族や友人に伝えるチャンスです。また、右手のために設計された世界に住んでいるとき、左利きの人が直面する日常的な問題に意識を高めましょう。

Twitter、Facebook、Instagramで誰もが幸せな休日を過ごし、LHDグラフィックを共有してその言葉を広めましょう。

--

右手のために設計された世界に住んでいるとき、左利きの人が直面する日常的な問題に意識を高めましょう。
とあります。

私も、先のメルマガ

第499号(No.499) 2017/8/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
左利きで心地よく生きるための方法(31)
左利きってなんだ(その19) 快適左利きライフ入門(6)」

に書きましたが、

左利き用品の普及とともに、
 左利きの人たちの生活の向上を目指し、
 また、
 左利きに対する社会の意識の変化を求めるものでもあります。


本当を言えば、こういう日がなくなることが一番なのです。

毎日が「左利きの日」のような、誰もが左利きのことを忘れない、誰もが左利きのことも意識した社会にかわってゆけばいいのになあ、と。

そのためには、まずはこういう「左利きの日」があることをすべての人に知っていただきたいのです。
そして、社会の少数派、社会の弱者のひとつとしての「左利き」について理解し、尊重していいただきたいのです。

寛容の精神で見守っていただければ、幸いです。

 ・・・

一つ二つ、「右利き偏重社会における左利き体験」を疑似体験する方法をお教えしましょう。

(1)食事の際の配膳を左右入れ替えてみる

ふつう、箸の置き方は箸先が左向き、お茶碗は左側、汁椀は右側。
これをそれぞれ左右入れ替えて食べてみると……。


箸の向きを変えると言えば、「レフチャス」が毎年行っている行事ですね。
今年もやっているようで、心強いです。

LEFTEOUSフェイスブック


(2)左手用ハサミを使って右手で切ってみる

まず用意するものは、左手用ハサミ

(文房具店やスーパーの文具売り場には、左手用のハサミが売っています。
 子供用と一般用の2種類ぐらいは必ずあります。
 また、100円ショップに行けば、100円(税込108円)で左手用ハサミが買えます。
 大抵のお店に一種類ぐらいは置いています。)

次に、右巻き・左巻き2種類の渦巻を印刷した紙。

右巻き・左巻き両方の渦巻用紙の切り比べをしてもらおう、というものです。


【参考図】

┌─────┐┌─────┐
|┏━━━┓||┏━━━┓|
|┃┏━┓┃||┃┏━┓┃|
|┃┃┓┃┃||┃┃┏┃┃|
|┃┗┛┃┃||┃┃┗┛┃|
|┗━━┛┃||┃┗━━┛|
└─────┘└─────┘


ハサミでただ単に切るだけの時には、今時のハサミはみな作りがしっかりしていますので、二枚の刃の重ねに隙間が少なく、紙をはさんでしまうことはなく、問題なく切れるでしょう。

しかし、線に合わせて正確に切るという場合には、左手用に作られたハサミを右手で使うと、上の刃が邪魔になって切り取り線がかくれてしまい、線に沿って切るのは難しくなります。
手にあったハサミなら、上の刃で隠れることなく、線を見ながら切ることができます。

また、渦巻き模様を切るときは、ハサミを持つ手の側が広く、紙を持つ部分が少なくなると、切りづらくなります。

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(画像:右手用ハサミを左手で使うと、上の刃で切り取り線が見えなくなる)


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(画像:左手用ハサミを左手で使うと、きちんと切り取り線が見える!)

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2017.08.01

右用と左用の違い(14)回転系(7)メーターの針-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第498号

毎月第一・第三土曜日発行の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』7月15日発行第498号のメルマガのお知らせです。


第498号(No.498) 2017/7/15「【左手・左利き用品を考える】右用と左用の違い(14) 回転系(7) メーターの針」

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第498号(No.498) 2017/7/15「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(14) 回転系(7) メーターの針」
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【左手・左利き用品を考える】 ..第三土曜日発行分掲載
 右用と左用の違い(14) 回転系(7) メーターの針
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 左手・左利き用品における右用との違いについて― 
 今年からは、左利きの人にとって刃物とともに問題になる
 回転系の道具類について考えていきます。
 今回はその7回目です。

 前回は、ハンドルをぐるぐる回すかき氷器を取り上げました。

 今回は、回転系でも、自分自身が何かをするのではなく、
 見るものを取り上げてみましょう。

 ・・・

 左(手/利き)用と右(手/利き)用との違いについて
 勘違いをしていたり、よく理解されていなかったり、
 というケースが少なくなく、
 私のサイトへの訪問者の検索キーワードを見ていますと、
 その類のものが結構あります。

 「○○の右用と左用はどう違うの?」といったものです。

 それぞれの右用と左用の違いを、
 私にわかる範囲で説明していこうと思います。

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
 【左手・左利き用品を考える】
  右用と左用の違い(14) 
  回転系(7):メーターの針 ―右回り
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛

 ●メーターの針
 ●目盛は左から右へ
 ●右利きの人には、右側の視界が中心

*参考文献:
『右?左?のふしぎ』Henri Brunner(ヘンリ・ブルンナー)/著 柳井 浩/訳 丸善出版 2013/10/31 [原著 1999 ドイツ]


 ●舞台の上座も向かって右側
 ●サイトのデザインも右利き(右目利き)用
 ●メーターの針の振れ

 ・・・

詳細は本誌で。

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2017.07.31

3社<夏の文庫>フェア2017から 人の心の不思議、人生の重さ

―第204号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年7月31日号(No.180)-160731-
「新潮社・角川書店・集英社―3社<夏の文庫>フェア2017から
人の心の不思議、人生の重さ」

Natunofea2017


本誌では、新潮社・角川書店・集英社の3社<夏の文庫>フェア2017から<人の心の不思議、人生の重さ>と題して、私なりの新しい名作を発掘しようという試みに取り組んでいます。

昨年までは、主に私自身既読の古典的な名作にこだわってきました。
しかし、そういう名作がだんだんと取り上げられなくなってきているという現状に、もうこの企画を取りやめようかと考えてきました。

しかし今年は、思い切ってそういう既存の考えを壊し、新たなアプローチを試みることにしました。
それが、これからの新しい名作を見つけ出そう、という試みです。

その結果、ある一冊の本について書いてみました。

 ・・・

詳細は本誌で!


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*参考:
『あやかし草子』千早 茜 (集英社文庫)2014/11/20


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2017.07.15

私の読書論94-ソロー生誕200年を迎えて

―第203号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2017(平成29)年7月15日号(No.203)
「私の読書論94-ソロー生誕200年を迎えて 」

本誌では、7月12日に生誕200年を迎えたソローを取り上げています。
略伝的な紹介文と私の印象に残っている著作からの文章を引用紹介しました。

ソローについては、非常に多岐にわたる肩書が示されます。
詩人であるとか、著述家、思想家、ナチュラリスト等の肩書は平均的ですが、私の印象では「思索家」というか肩書が一番ぴったりくるような気がします。

生前に出版された著作は二冊だけ。
他に雑誌に掲載されたエッセイの類はいくつもあるようですが、彼の「仕事」の大半は、公刊されることなく綴られていた「日記」そのものでしょう。

この日記こそ、「思索家」ソローの「仕事」そのものだった、と言えるでしょう。

実際にこの日記から切り出し、原稿に仕立てたものがあるようです。

近年、これらの日記が出版されていますが、校訂に非常に時間がかかり、しかも絶対的なものとも言えないようです。
それは、彼の手書き文字が非常に読みにくいものだからだそうです。

一つは筆記用具の問題もあるのかもしれません。
羽ペンにインクで書いているようで、ノートの用紙も今ほど書きやすいものではなかったのではないでしょうか。

そして一番の理由は、手書きのスピードに湧き出る思いを書き綴るだけの速度が足りなかったのかもしれません。


ソローは、反戦・奴隷制反対といった政治的な思想家としての面は、今ではかなり高く評価されているようですが、シンプルライフ、エコライフの先駆者・提唱者としてのソローをもう少し見直して欲しい気がします。

 ・・・

詳細は本誌で!


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*参考:
●『ウォールデン 森の生活』
(Walden:or, the Life in the Wood, 1854年)

★佐渡谷重信訳 講談社学術文庫、1991


★今泉吉晴訳 小学館、2004 / 小学館文庫(上下)2016/8/5


 ●『市民政府への反抗(市民的不服従)』
(Resistance to Civil Government, 1849年)
 親族と友人により、編集・改題され没後出版
(Civil Disobedience, 1866年)

★『市民の反抗―他五篇』 飯田実訳 岩波文庫 1997/11/17


 ・・・

★『歩く』山口晃訳 ポプラ社 2013/9/10


★今福龍太『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』みすず書房 2016/7/16


★『平和をつくった世界の20人』ケン・べラー、ヘザー・チェイス/著 作間和子、淺川和也、岩政伸治、平塚博子/訳 岩波ジュニア新書 2009.11.20
―ソローに始まり、ガンディー、キングといった非暴力、平和の教育・実践、多様性、あらゆる生命、地球環境を大切にする人たち20人を挙げ、それぞれの小伝と言葉を紹介する。

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2017.07.13

左利きってなんだ(18)快適左利きライフ入門(5)-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第497号

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第497号(No.497) 2017/7/1

「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
左利きで心地よく生きるための方法(30)
左利きってなんだ(その18) 快適左利きライフ入門(5)」

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第497号(No.497) 2017/7/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
左利きで心地よく生きるための方法(30)
左利きってなんだ(その18) 快適左利きライフ入門(5)」
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▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第一土曜日掲載
―その22― 左利きで心地よく生きるための方法(30)
左利きってなんだ(その18) 快適左利きライフ入門(5)
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 左利きライフについて考える5回目です。

 〈強度〉の左利きの人(要するに私自身ですが)
の生活を覗き見しながら、
 快適な左利きライフの方法を考えてみよう、と思います。

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 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その22―
  左利きで心地よく生きるための方法(30)
左利きってなんだ(その18) 快適左利きライフ入門(5)
  ◆ 左利きの環境を整える ◆
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今回からは――(今回こそは?)
 左利きにとって優しい環境を整える
という点について考えていこうと思います。

 ●心地よさを優先する
 ●靴とスリッパの例
 ●身体に合っていない道具の不幸
 ●生活環境を整える
 ●個人用から始めよう

 ・・・

詳細は本誌で。

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2017.07.03

ジェイン・オースティン『高慢と偏見』-NHK100分de名著2017年7月

7月のNHK100分de名著は、ジェイン・オースティン Jane Austen の『高慢と偏見』PRIDE AND PREJUDICE です。

今年はジェイン・オースティン没後200年だそうです。
ということもあっての選択でしょうか。

この機会に読んでみました。
1813年に出版された小説で、しかも執筆はそれより16年も前と言います。
というと、1796年。

18世紀末もしくは19世紀初頭の作品ということで、どちらにしろ既に200年以上前の作品で、タイトルからも「古臭~い観念的な小説かな」と思っていました。

実際に読んでみますと、翻訳(小尾芙佐訳・光文社古典新訳文庫)のせいもあるのかもしれませんが、文章もすごく読みやすく、ストーリイの展開も人物の描写も明快で、楽しく読めました。

単純にみても200年以上の歴史を経たものでもあり、オースティンの文章はかなり複雑な構文で難解なものと言われているそうです。
翻訳の違いでかなり読んだ印象も異なるかと思います。
私は、この翻訳が親しめました。

 ・・・

冒頭の一節――

独身の青年で莫大な財産があるといえば、これはもうぜひとも妻が必要というのが、おしなべて世間の認める真実である。/そうした青年が、はじめて近隣のひととなったとき、ご当人の気持だとか考え方などにはおかまいなく、周辺の家のひとびとの心にしっかり焼きついているのはこの真実であり、その青年は、とうぜんわが娘たちのいずれかのものになると考える。》(小尾芙佐訳・光文社古典新訳文庫

(ちなみに、最新訳ではこうなっています。)
世の中の誰もが認める真理のひとつに、このようなものがある。たっぷり財産のある独身の男性なら、結婚相手が必要に違いないというのだ。/そんな男性が近所に越してきたとなると、当人がどう思っているか、結婚について何を考えているかなどお構いなし。どこの家庭でもこの真理が頭に染みついているから、あの男は当然うちの娘のものだと決めてかかる。》(小山太一訳・新潮文庫 2014)

これを読んで、私はいっぺんにやられてしまいました。
こういう書き出しをさらっと書けるのは、やはりすごいと思います。
一見ありきたりな紋切り型に見えますが、導入部としては、やはりすごいの一言でしょう。

さらにその後に続くベネット夫妻の会話がみごとに作品世界を説明しています。
イメージがいっぺんに定着します。
(あとでふれますが、夏目漱石も引用文を示して激賞しています。)


内容は、年頃の長女と次女を始め、五人娘を持つ上層中産階級(アッパー・ミドル・クラス)の地主階級(ジェントルマン)のベネット家の娘たちの恋愛と結婚のお話です。

タイトルは当初『第一印象』と名付けられていたように、この作品は主人公エリザベスが結婚相手となるダーシー青年に対して見てとったその性格(高慢 PRIDE)と、抱いた誤解(偏見 PREJUDICE)についてのお話という意味でしょうか。
あるいは、ダーシー自身の性格(高慢)と階級差に対する考え(偏見)なのでしょうか。
もしくは、エリザベス自身のダーシーへの見方そのものが、高慢であったり偏見であったりした、ということでしょうか。

その辺は、各自読んだ上での判断ということにしましょう。

 ●結婚観や夫婦像を見る

恋愛小説のジャンルに入るかと思いますが、紆余曲折の恋愛ののち結婚にゴールインしてめでたしめでたしとなる“恋愛と結婚”の小説です。

新潮文庫版「解説」で作家の桐野夏生さんが

裕福ではないジェントリの娘にとって、結婚とは「シューカツ」である。そして、家族にとっては、少しでもいい条件のところに娘を嫁がせて、自分たちも楽をするための「ファミリー・ビジネス」なのだった。
と書いています。
確かに、ここに登場する何組かの夫婦を見ていますと、結婚のあり方というものを考えさせられます。

エリザベスは経済的にも社会的地位的にもまさに玉の輿に乗るわけですが、姉も経済的にいえばそれでしょう。
アッパー・クラス(上流階級)に属するダーシーと、アッパー・ミドル・クラス(上層中産階級)のジェントリー(地主階級)の娘であるエリザベスの結婚は、身分(階級)違いの結婚となり、多くの障害を乗り越えるためには互いの愛情と覚悟が必要でもあるのです。
姉の場合も同じです。
ダーシーは当初からその自信はあったようです。
問題は女性の側というところでしょう。

一方、エリザベスの親友の27歳の(当時としては行き遅れ?)シャーロットは、経済的な安定をとったというところでしょうか。
それぞれの結婚観に基づくものでもあるのでしょうけれど、現実的な妥協でもあるという見本でしょう。

他にも、ベネット夫妻やベネット夫人の弟夫妻、結婚したシャーロット夫妻など、いくつかの夫婦が登場します。
こういう結婚観や夫婦像を観察するのも、この作品を読む楽しみの一つでしょう。

 ●夏目漱石の『文学論』から

光文社古典新訳文庫版小尾芙佐さんの「訳者あとがき」によりますと、東京帝大英文科で講師を務めた夏目漱石もその前任者であったラフカディオ・ハーンも、オースティンを評価しています。

夏目漱石は『文学論』のなかで、オースティンの『高慢と偏見』や『多感と分別』にふれ、「Austenは写実家なり」といい、かつ「写実の泰斗なり」と書いています。

『文学論』「第四編 文学的内容の相互関係/第七章 写実法」(岩波文庫 2007)

Jane Austenは写実の泰斗なり。平凡にして活躍せる文字を草して技(わざ)神に入るの点において、優に鬚眉(しゅび)の大家を凌ぐ。余いふ。Austenを賞翫する能はざるものは遂に写実の妙味を解し能はざるものなりと。例を挙げてこれを証せん。》p.167
以下、第一章の冒頭のベネット夫妻の会話が原文とご自身の和訳で紹介されています。
取材既に淡々たり。表現亦洒々(しゃしゃ)として寸毫の粉飾を用ゐず。これ真個に吾人の起臥し衣食する尋常の天地なり。これ尋常他奇なきの天地を眼前に放出して客観裏にその機微の光景を楽しむ。もし楽しむ能はずといはばこれ喫茶喫飯のやすきに馴れて平凡の大功徳を忘れたるものの言なり。》p.175
Austenの描く所は単に平凡なる夫婦の無意義なる会話に非ず。興味無き活社会の断片を眼前に髣髴せしむるを以て能事を畢(おわ)るものにあらず。こう一節のうちに夫婦の性格の躍然として飛動せるは文字を解するものの否定する能はざる所なるべし。(略)――悉く筆端に個々の生命を託するに似たり。》p.176
即ちこの一節は夫婦の全生涯を一幅のうちに縮写し得たるの点において尤も意味深きものなり。ただ縮写なるが故に意味深きのみならず。(略)この一節の描写は単に彼ら性格の常態を縮図にせるの点において深さを有するのみならず、併せてその可能的変態をも封蔵せるの点において深さを有するものとす。》p.177
這裏(しゃり)の消息に通ずるものはAustenの深さを知るべし。Austenの深さを知るものは平淡なる写実中に潜伏し得る深さを知るべし。》p.178


ラフカディオ・ハーンも、オースティンの作品を高く評価しています。
「それはあまりに繊細すぎた」といい、それゆえ、

文学的教養が十分でないと彼女の小説の並はずれた長所を理解することはできない。『ラフカディオ・ハーン著作集第十二巻』野中涼・野中恵子共訳、千九百八十二年、光文社(「訳者あとがき」p.366より孫引き)

『高慢と偏見』については、
シェイクスピアの芝居のあるもののように面白い。実際、人物たちの劇的な真実といきいきしたようすは、シェイクスピア的と言っていいくらいだ》同
といいます。

 ・・・

なかなか鋭い観察眼と描写力を持つ、達者な作者の名品という感じでした。

さて、この作品を廣野由美子講師がどのように読み説いていただけるのか、楽しみです。

 ・・・

名著67 高慢と偏見

第1回 7月3日放送 偏見はこうして生まれた
第2回 7月10日放送 認識をゆがめるもの
第3回 7月17日放送 恋愛のメカニズム
第4回 7月24日放送 「虚栄心」と「誇り」のはざまで

【指南役】
廣野由美子(京都大学教授)…19世紀の英文学研究の第一人者。
【朗読】
ミムラ(女性の登場人物担当)、川口覚(男性の登場人物担当)

○NHKテレビテキスト「100分 de 名著」
高慢と偏見 2017年7月
2017年6月25日発売


*私が読んだ本:
『高慢と偏見〈上〉』ジェイン・オースティン/作 小尾芙佐/訳 (光文社古典新訳文庫 2011/11/10)
―唯一の女性訳者の手になる翻訳。小尾さんの翻訳は、エンタメ系小説で多く慣れ親しんでいるので、安心して読めました。


『高慢と偏見〈下〉』(同)


『自負と偏見』ジェイン・オースティン/作 小山太一/訳 (新潮文庫 2014)


*講師・廣野由美子さんのオースティンの本:
『深読みジェイン・オースティン―恋愛心理を解剖する』廣野 由美子 (NHKブックス No.1246 2017/6/22)


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2017.06.30

右用と左用の違い(13)回転系(6)かき氷器-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第496号

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第496号(No.496) 2017/6/17「【左手・左利き用品を考える】右用と左用の違い(13) 回転系(6) かき氷器」

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左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第496号(No.496) 2017/6/17「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(13) 回転系(6) かき氷器」
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【左手・左利き用品を考える】 ..第三土曜日発行分掲載
 右用と左用の違い(13) 回転系(6) かき氷器
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 左手・左利き用品における右用との違いについて― 
 今年からは、左利きの人にとって刃物とともに問題になる
 回転系の道具類について考えていきます。
 今回はその6回目です。

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 左(手/利き)用と右(手/利き)用との違いについて
 勘違いをしていたり、よく理解されていなかったり、
 というケースが少なくなく、
 私のサイトへの訪問者の検索キーワードを見ていますと、
 その類のものが結構あります。

 「○○の右用と左用はどう違うの?」といったものです。

 それぞれの右用と左用の違いを、
 私にわかる範囲で説明していこうと思います。

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
 【左手・左利き用品を考える】
  右用と左用の違い(13) 
  回転系(6):かき氷器 ―右回り・左回り
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛

 ●かき氷器
 ●『左利きの人々』から

『左利きの人々―悲しくも笑える』(渡瀬けん/著 中経の文庫 2008/12)


 ●基本は右回り
 ●右手専用

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詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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中国の古代思想を読んでみよう(15)『大学』を読む

―第202号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2017(平成29)年6月30日号(No.202)「古代中国編―
中国の古代思想を読んでみよう(15)『大学』を読む」

本誌では、「四書」から『大学』を読んでいます。

『大学』は「初学、入徳の門(いりぐち)」だそうです。

「四書」の読む順番としても、『大学』→『論語』→『孟子』→『中庸』で、学問の入り口だと言います。


古典のお勉強は遅々として進みませんが、それでも少しずつでも昨日よりは今日、今日よりは明日というふうに一歩ずつでも、いや半歩でも前進しているのは、楽しいものです。


「人生に遅すぎるということはない」という言葉があります。

検索してみると、インスタント・ラーメン(の第一号チキンラーメン)の生みの親・安藤百福さんのお言葉が出てきます。
チキンラーメンの開発に成功したのが、48歳だそうです。


私が古典の勉強を始めたのが、50歳でした。

以来、毎年100冊以上の本を読み続けてきました。
まあ、ただ「読んだ」というだけのことですが、それでも何もしないよりは進歩している気がします。

「気持ちだけかよ?」と言われそうですが、気持ちの持ちようで人生は変わります。


「今日が一番若い」という言葉もあります。

ものごとを始めるのに、年齢は関係ありません。

――ということで、今月はこの辺で。

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詳細は本誌で!


*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』


*参考:
 ● 『大学』を読む(全訳)

『筑摩世界文学大系(5)論語 孟子 大学 中庸』筑摩書房 1976
―論語 倉石武四郎/訳、孟子 湯浅幸孫/訳 大学 金沢治/訳 中庸 金沢治/訳。
 『大学』―朱子『大学章句』を底本に。朱子の読み方に従い、異説には注記を施す。「『大学』解説」金沢治。


『大学・中庸』金谷治/訳 岩波文庫 1998/4/16
―朱子の四書としての『大学・中庸』ではなく、元の『礼記』のなかの本来の読みを追究解説したもの。朱子の『大学章句』との相違点も明記。


 ● 「四書五経」の概説書を読む

『四書五経入門 中国思想の形成と展開』竹内照夫/著 平凡社ライブラリー320 2000.1.24
―「四書五経」の概説書としては唯一のもの。1981.2刊平凡社・東洋文庫・第二版の文庫化。初版1965。


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