2019.01.16

新年特別号―2018年の左利き回顧-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第533号

毎月第一・第三土曜日発行の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』1月5日発行分の第533号のメルマガのお知らせです。

第533号(No.533) 2018/1/5「新年特別号―2018年の左利き回顧」

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 ※『週刊ヒッキイ』は、2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
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【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

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左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第533号(No.533) 2018/1/5
「新年特別号―2018年の左利き回顧」
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新年特別号― 2018年の左利き回顧
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 本年一回目の配信ということで、
2018年の左利き回顧から始めましょう。

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 新年特別号― 2018年の左利き回顧
  左利きの歴史50年
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 ●2018年の回顧(1)日本左利き協会
 ●2018年の回顧(2)左手書き・左利き用ペン字ドリル

岡田崇花『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』
(ブティック社・ブティックムック 2018/10/18)


*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』
2018.10.24
『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』10月18日発売

2018.11.26
岡田崇花先生リベンジなる!『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』を買う

 ●2018年回顧(3)左利きグッズ付き『左利きの本』

宝島社『左利きの本【左利き専用メジャー&定規つき】』e-MOOK 2018/8/31


*参照:
2018.8.26
宝島社から『左利きの本【左利き専用メジャー&定規つき】』8月31日発売

2018.9.11
宝島社『左利きの本【左利き専用メジャー&定規つき】』買いました

 ●2018年回顧(4)ALH50周年

イギリスの左利き用品専門店(今ではネット専門)
「エニシング・レフトハンデッド(ALH)」オープン50周年

 ●1968年から50年

1968年は、最初の左利きに関する本を出した年

箱崎総一『左利きの世界』読売新聞社 (1968)


 ・・・

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2019.01.15

私の読書論115-私の年間ベスト2018(後編)フィクション系

―第239号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2019(平成31)年1月15日号(No.239)-190115-
「私の読書論115-私の年間ベスト2018(後編)フィクション系」

 前号と今号と、二号・二年にまたがって、
 私が2018年に読んだ本の中から、
 一番におススメしたい本を紹介しています。

 今回は、「フィクション系」編です。

 「フィクション系」とは、小説等の文芸作品です。

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(目次)
 ●(1)メルマガ用のお勉強の本
 ●(2)それ以外の古典の名作
 ●(3)小説や左利き本等著作のための勉強本
 ●(4)個人的な趣味の作品
 ●カズオ・イシグロ
 ●シリーズもの
 ●その他
 ●2018年に読んだ〈フィクション系〉ベスト3ぐらい
 ●私の今年2018年〈フィクション系〉ベスト1
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本誌は、「私の読書論115-私の年間ベスト2018(後編)フィクション系」と題して、今年読んだ本の中から、私のおススメを紹介するという、毎年恒例の企画です。

(後編)は「フィクション系」の本から。

2018年のベスト3ぐらいは以下の5点です。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

2018bestf_s


*参照:
『戦う操縦士』サン=テグジュペリ 鈴木雅生訳 光文社古典新訳文庫 2018.3 [1942]
―久しぶりに登場の文庫版。実体験に基づく、第二次大戦中の作戦活動を通して描いた反戦もの。

『人間の大地』〃 渋谷豊訳 〃 2015.8 [1939]
―新訳本による“再読”。飛行機乗りの視点から人間の営みを見つめた文明批評であり人間賛歌。

『ジェニーの肖像』ロバート・ネイサン 大友香奈子訳 創元推理文庫 2005.5 [1939,1958]
―『それゆえに愛は戻る』を併録。ともに時間や次元を超えた? 愛(と渇き)の物語。多くの人に知ってほしい一冊。

『TUGUMI』吉本ばなな 中公文庫 1992.3/1997.8
―再読、やっぱり楽しく読めました。今回も「つぐみは、世界で一番かわいい女の子だ」(「まりあもかわいいよ」)と思いました。

『紙の動物園 ケン・リュウ短篇傑作集1』ケン・リュウ 古沢嘉通編訳 ハヤカワ文庫SF 2017.4/2017.5
―誰もが一度は読んでほしい作品集。表題作は、単純に家族愛・親子愛と人間愛の物語、でいいと思います。

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2019.01.14

「日本左利き協会」サイト「左利きQ&A」Q1~Q3更新について

すでに、

『レフティやすおのお茶でっせ』記事:
2018.8.11
8月13日「国際左利きの日」を前に「日本左利き協会」プレサイトがオープン!

でもお知らせしましたように、8月1日にプレ・オープンしました「日本左利き協会」のサイトが、少しずつですが本格的に動いています。

「左利きQ&A」のページ

で、Q1~Q3まで。

また、左手での習字・毛筆の書き方(もちろんペン字にも応用できる)を伝授する「左利き筆法」や、左手書きには厄介な万年筆についてのアドバイス「左利き便利帳 001:左きき用万年筆」も紹介されました。

ここでは「左利きQ&A」のページを取り上げてみましょう。

 ・・・

Q 001:子どもが左利きになるのは両親の利き手が大いに関係あるのですか?

では、「両親の利き手の組み合わせにより子どもが左利きとなる出現率」が紹介されています。

--
【本文より】

北米における両親の利き手の組み合わせと子どもの右利きの出現頻度、および双生児における利き手の一致率(こちらに関しては今回は割愛)について、ポラックとコレンという二人の学者によってまとめられた過去の研究資料の集成(1981年)を紹介してみましょう。

「両親の利き手の組み合わせと子どもの右利きの出現頻度」

・右利きの父×右利きの母の場合・・・88パーセントの子どもが右利き
・右利きの父×左利きの母の場合・・・73パーセントの子どもが右利き
・左利きの父×右利きの母の場合・・・79パーセントの子どもが右利き
・左利きの父×左利きの母の場合・・・60パーセントの子どもが右利き

[参考文献]
『かくれた左利きと右脳』坂野登,青木書店,1982年

--


Q 002:自分自身や我が子や児童の利き手を知りたいのですが

では、以下の新旧三つの「利き手テスト」が紹介されています。


(A)八田武志氏と中塚善次郎氏が作成した
 [N.H.「利き手」テスト]
(B)チャップマン夫妻が作成した
 [チャップマン利き手テスト]
(C)ニコルス等が作成した
 [フランダース(フリンダース)利き手テスト]

[参考文献およびウェブサイト]
・『左ききでいこう!』フェリシモ左きき友の会&大路直哉編著、2000年


・http://www.flinders.edu.au/sabs/psychology-files//research/brainandcognition/FLANDERS%20Japanese.pdf

Q 003:左利きが活かせる職業はありますか

では、「左手が器用に使えると有利な職業のリスト」が紹介されています。

これは、20世紀初頭イギリスで誕生した「両手利き文化協会」の発起人ジョン・ジャクソン1905年の著書『両手利き』に紹介されていたものからリストアップされています。


「右利き優位の社会」のなかで両手利き――「右手」だけでなく「左手」が器用に使える――が有利かつ有益な職種(スポーツ・商業を含む)の一覧表です。驚くことなかれ。その数ざっと504職種。よくもまあこれだけ根気強く紹介したものです。
とのこと。

[参考文献]
・Jackson,J.Ambidexterity,London:Kegan Paul Trench,Trubner & Co.Ltd.,1905
・Paul, D. Living Left-handed, London:Bloomsbury Publishing Ltd.,1990
・『リーダーズ英和辞典』研究社

 ●更新内容について

さて、この一連の更新ですが、それぞれに左利きの人や左利きに関心をもつ人たちにとって「重要な事柄」「多くの方が興味を抱く疑問」でもあります。
この点は、非常によい「Q&A」だと言えるでしょう。

ただ、一つ注文をつけるとしますと、参考とする情報に古いものが多く見られ、その辺で「もうひとつ」な気もします。

左利きの性質は、基本的にはかわらない部分も多々あります。
左利きや利き手の研究が進んでいない部分もあるかもしれません。

それにしても、二十世紀初頭の著書や30年以上前の著書などが参考文献では、今一つ説得力に欠ける気味があります。

 ・・・

Q1の左利きの子の出現率で言いますと、正確な研究の時期は明らかになっていませんが、2002年に出版された本で「少しまえのこと」として紹介している、クリス・マクマナスとフィル・ブライデンによる関連文献に基づく研究があります。

クリス・マクマナス/著『非対称の起源』大貫昌子/訳(講談社ブルーバックス 2006年刊、原題"RIGHT HAND, LEFT HAND"(2002年刊)、イギリスの利き手研究の権威による20年の集大成という比較的新しい利き手、および左利きに関する研究書)


によりますと、

両親が二人とも右利きかまたは左利き、片方が右利きか左利きの親を持つ子、合計7万人余を調べた結果、
 

両親とも右利きで子供が左利きになる可能性は9.5%
 片方が右利きで片方が左利きの場合は19.5%
 両親とも左利きのときは26.1%

 親のひとりが左利きだと左利きの子を持つ可能性は、両親とも右利きの場合の2.05倍
 両親とも左利きの場合は、2.75倍


とあります。(pp.247-248)


大雑把に見れば、1981年の研究結果と比較しても、大きな差はありません。
マクマナスの著書の数値のほうが全般に低めになっている程度です。

この二つの例から、左利きの子の出現率というものの大体の傾向がつかめるのではないでしょうか。

一つの結果より二つの結果、この方がより信頼度が上がるでしょう。


さらに参考として、イギリスの左利き研究家(「イギリス左きき協会」の主宰者)マイケル・バーズリー『右きき世界と左きき人間』(邦訳1972/昭和47年、西山浅次郎訳 TBS出版会/発売・産学社、原著 Left-handed Man in a Right-handed World, 1970)


のフランスにおける左利き労働者の問題に関する調査(1962年、フランス労働医学会、委員長H・デゾワル教授、指揮リール大学クリスチャーン氏)によりますと、
 

両親が右利きの場合、左利きの子は平均して2.1%
 一人が右利き一人が左利きの場合、左利きの子は17.3%
 両親が左利きの場合、左利きの子は46%

これらの数字は他の報告と比較して非常に高い。》と紹介しています。(p.58)


1962年、1981年、2000年前後という、これら三つの結果を見ますと、大雑把に見て左利きの子の出現率は――

 両親とも右利き=10%程度
 片方が左利き=20%程度
 両方とも左利き=30-40%程度

という感じです。

調査によって数字は異なるものの一定の傾向はつかめます。


Q2の新旧利き手テストの紹介でも、最新版の「フランダース利き手テスト」を取り上げているのは非常によいと思います。

(私も以前、ブログで紹介しています。日本語版作製の大久保先生からコメントもいただきました。)
2014.12.29
2014年版利き手テスト:日本語版フランダースFLANDERS利き手テスト


一方で、よく知られている「エディンバラ利き手テスト(調査)」の紹介はありません。

(こちらも以前私のブログで紹介しています。)
2006.11.30
左利きアンケート第35回新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査


古くなっている(1971年)とはいえ、従来からよく活用されている、最もよく知られたものです。

それぞれのテストにおいて、「エディンバラ利き手テスト」との違いについて部分的な説明はありますが、利き手判断のための目安とする具体的な動作項目の時代的な変化を全面的に比較参照することができません。
これはもったいない気がします。

ついでに言えば、利き手以外の要素――「利き眼」「利き足」等も示して欲しいものです。

「利き手」とこれらには、相関関係があると言われています。
一方で、意外に一致していない人も多いものです。
「右手利きだが左目利き」、もしくは「左足利き」といった「利き側」が混在している人も多いのです。

「クロスドミナンス」(交差利き)という言葉も結構知られてきています。


Q3の左利きが活かせる職業に関しても、先に挙げた『右きき世界と左利き人間』の中で、色々と書かれています。

フランス労働医学会の調査もそうですし、「イギリス左きき協会」への手紙の紹介でも、様々な職種の話が出ています。
(歯科医では治療用のいすの問題などあるが、一般労働者の場合と同じで両手が使える人が多いので有利だとか。)

ここでも、傑出しているとはいえ一つの例よりはできるだけ多くの例を示すほうが、閲覧者にもアピールできるでしょう。

 ・・・

せっかくの更新にケチをつけていると思われるのは心外です。

あくまでも長年左利きライフの問題を考えてきたものとして、老婆心からの助言であり、提案です。

もう一歩調査を進めて付加情報を入れていただければ、よりよいものになるのではないか、と思います。

サイトの、「日本左利き協会」の信頼度を増すためにも、今一つの踏ん張りを期待しています。

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2019.01.10

ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクションV(カルパチア)と(シュトーリッツ)を読む

↓の記事で紹介しました、ヴェルヌの本をお正月に読みました。

2018.10.29
おまたせ!ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクションV 第三回配本10月31日発売

『カルパチアの城 ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密 (ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション)』ジュール・ヴェルヌ 著 新島進 訳

インスクリプトのサイト

Carpathes_storitz

(画像:100ページ超の〈驚異の旅〉あらすじ紹介掲載『文明の帝国』、ヴェルヌの作品と時代を図版で紹介『ジュール・ヴェルヌの世紀』、集英社文庫ヴェルヌ・コレクション版『カルパチアの城』と第9章を抜粋した吸血鬼アンソロジー『ドラキュラドラキュラ』)


上の画像にある本で、あらすじは知っていたものの、いざ読むとやはりヴェルヌらしい作品です。

初期のいわゆる“SFの父”的な科学冒険小説の名作群(『地底旅行』・『海底二万海里』・『月世界』二部作・『八十日間世界一周』など)とは確かに一味違う内容ですが、ヴェルヌ印といったものがきちんと刻されています。
科学とイマジネーションとの融合とでも言えばいいのでしょうか。


でも、それだけではありませんでした。
ヴェルヌの作家としてのもう一つの顔とも言うべきものを見た気がします。
(これは、近年翻訳された『二十世紀のパリ』ほか、いくつかの作品等でも言えることですけれど……。)


『カルパチアの城』は、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』でドラキュラの里?として有名な地、カルパチアにある古城を舞台に迷信に生きる村人たちを恐怖に落とし込む(ことで隠棲を隠ぺいする)貴族との対決を描いています。
最初の主人公・林務官ニック・デックはあえなく打ちとられますが、もう一人の主人公となる、結婚相手の歌姫ラ・スティラを亡くしたフランツ・ド・デレク伯爵は、この城がラ・スティラを追い回していた因縁の男ロドルフ・ド・ゴルツ男爵の居城と知り、城に向かいます。
そこで彼が目にしたものは、亡くなったはずの歌姫の最後の舞台の場面と同じ歌う姿……。

読んでいる途中で、ガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』(1910年刊で、ずっと後のこと)を思い出しました。

ちなみにブラム・ストーカーの『ドラキュラ』は1897年、本書はそれより前の1892年刊。

『ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』は、画家マルク・ヴィダルの兄アンリが、弟の結婚に立ち合うために向う旅の移動の道筋をたどるヴェルヌらしい地理的紹介に始まり、船旅の途中で見かける不審な人物の登場で、今後の展開をうかがわせます。
親フランスで反ドイツ/プロシアのハンガリー人の心情を背景に、結婚を申し込み断られたドイツ/プロシア人の伝説の科学者の息子シュトーリッツの横恋慕による、マルクと許嫁のハンガリー人医師の娘ミラへの復讐の物語。

すでにネタバレになっていますが、ウェルズの『透明人間』(1897)に対してヴェルヌの透明人間物語(執筆は最晩年―1905年死去。死後の1910年に息子のミシェルによる改作版。ヴェルヌのオリジナル版は1985年刊―本書はこちらの翻訳、ミシェル版の終章も収録)です。


 ●それぞれの結末

この2作、それぞれに結末に特徴があります。

ヴェルヌの諸名作では、基本的に行って戻る物語で、主人公は人間的に変化しません。
単なる観察者として〈驚異の旅〉を経験するだけです。

しかし、この二つの作品で主人公(または中心人物)は、意外な事態を迎えます。
そういう点では悲劇といってもいいでしょう。


『カルパチアの城』では、一人目の主人公ニックは危機に直面しつつも幸い恋人の看病もあり回復しますが、二人目の主人公デレク伯爵は、歌姫の二度目の死に直面する悲劇に見舞われます。

『ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』では、中心人物である花嫁ミラは、透明人間になって復讐をしかけるシュトーリッツの餌食となり、何と透明人間になってしまします。
張本人は、花嫁の兄との戦いに敗れ、透明人間の秘密とともに死に絶えます。

かくして美貌の花嫁は、声とふれることのできる実体とを残して、その姿は誰の目にも映ることのできない身となります。


物語の結末には、二つあると言えるでしょう。

一つは、「取ってつけた結末」――結末のための結末。
物語の結構をつけるためだけの形の上での結末。
おとぎ話の「めでたしめでたし」的なもの。

言ってみれば、『シュトーリッツ』におけるヴェルヌの息子ミシェルが手を入れたバージョン(ミシェル版)の結末がそれ。

二つ目は、「行き着くべきゴールとしての結末」――それを示したいがためにここまで物語ってきたという内容的な〆となる結末。
『シュトーリッツ』ヴェルヌ版のラストはそういうものでしょう。


私の個人的な感想ですが、多分ヴェルヌは問題提起として、こういう状況を書きたかったのではないでしょうか。
いかなる悲劇的状況をもかえることができるのが、人の思いというものだと。
人間の、家族の絆というものだ、と。

人の目に見えない身体のヒロインが、輝ける一家の魂となるのです。

今の暮らしにも慣れていくだろうし、くり返すが、誰の眼にも、淑やかにほほ笑むミラが見えるようなのだ……。ミラは言葉をかけたり、手で触れたりすることで自分がそこにいることを示した!(略)彼女は家の魂だった――魂のように眼には見えないのだ!》「19章」p.329

人は慣れるものなのです。
そして、姿が見えないといっても、人の心も所詮は見えないものなのです。
見えないものであっても見えるように思うのが、人の心――気持ちであり思いでしょう。


そういえば、ヴェルヌと同様、私の大好きなもう一人のフランス人作家サン=テグジュペリは、『星の王子さま』(内藤濯訳 岩波少年文庫)の中にこんなことばを書き残しています。

王子さまはキツネから《「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないんだよ」》と教えられ、“ぼく”に《「だけど、目では、なにも見えないよ。心でさがさないとね」》。さらに《「たいせつなことはね、目に見えないんだよ……」》と伝えます。


このヴェルヌの“見えない花嫁”こそ、“永遠の美女”そのもの――記憶のなかの美女――であり、それは『カルパチアの城』のラ・ティスラ像にもいえることで、“あの一瞬”を記録した録音と画像がこわれる運命のモノ(物体)であるのに対して、人の頭の中の記憶は決してこわれることのない理想的な“永遠の像”なのではないでしょうか。

 ・・・

従来、ヴェルヌは晩年になって厭世的になったとされてきました。
しかし、『二十世紀のパリ』を読んでから、実は初期から厭世的といいますか、楽観的な科学信奉者ではなかったと知り、さらにいくつかの新たな邦訳作品を通して、ヴェルヌの作家としての真情といったものが単純なものではなかったと思うようになりました。

本当のヴェルヌ像を教えてくれる、さらなる邦訳作品の出現を期待してやみません。

 ・・・

(インスクリプトのサイトより)
元祖ヴァーチャルアイドルと見えない花嫁……。本巻では、東欧を舞台にしたゴシック小説的幻想味あふれる後期の傑作二篇を収録。「カルパチアの城」はブラム・ストーカーの「ドラキュラ」に先立つこと五年、吸血鬼伝説の本場トランシルヴァニアを舞台に、作家が推敲を重ねた自信作。ホフマン、ポーやルルーの「オペラ座の怪人」などを好む方々には特におすすめの完訳版。レオン・ブネットの挿画40枚収録。
「ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密」は、H・G・ウェルズ「透明人間」の向こうを張ってヴェルヌが書いた透明人間もの。本作は息子のミシェル・ヴェルヌが書き換えた版(未訳)が長く読まれてきたが、今回がジュール・ヴェルヌのオリジナル版本邦初訳となる。唖然呆然の最終章のみ、ミシェル・ヴェルヌ版を併録した。
二作ともに、不在の女性への狂恋が物語を貫いており、美しきヴォーカロイドとも言うべきラ・スティラを追い求める二人の男(「カルパチアの城」)、完璧な令嬢ミラへの倒錯的愛に身を捧げるヴィルヘルム・シュトーリッツの、身の毛もよだつ透明人間ストーカーなど、さまざまな意味での現在性を孕んだ「〈独身者機械〉小説」(新島進)であり、ヴェルヌの最も21世紀的な小説。面白さ抜群の二篇を練り上げられた訳文と詳細な註を付して贈る。


両篇が秘めるヴェルヌらしさは決して他に引けをとらず、そして、なにより作品がきわめて現代的な、それもまさに今、二一世紀に通じるテーマを扱っていることを強調しておかなければなりません。[…]見えない花嫁と元祖ヴァーチャル・アイドル。[…]この二篇に共通かつ中心的なモチーフはなにかと問われれば、それは「不在の女性への熱情」ないしは「男性の一方的な女性への情念」ということになるはずです。二作合わせて四人の独身者と、独身者機械となった二人の花嫁[…]。この究極の独身者性は、視覚と聴覚による仮想現実に囲まれているわれわれ現代人の「戸惑い」を先どりしているのではないでしょうか。(「訳者あとがき」より)

【目次】
カルパチアの城
ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密
ミシェル・ヴェルヌ版第一九章
訳註
解説 石橋正孝
訳者あとがき
細目次


*『お茶でっせ』ジュール・ヴェルヌの記事:
【ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション】
・2018.10.29 おまたせ!ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクションV 第三回配本10月31日発売
・2017.11.21 ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション第2回配本『蒸気で動く家』を読む
・2017.4.7 『ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション II 地球から月へ 月を回って 上も下もなく』を読む
・2017.1.23 『ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション II 地球から月へ 月を回って 上も下もなく』1月20日発売

【文遊社<ヴェルヌ>の過去の記事】:
・2014.7.19 文遊社ジュール・ヴェルヌ復刊第四弾『緑の光線』7月30日発売
・2014.1.13 文遊社ヴェルヌ復刊シリーズ第3弾『黒いダイヤモンド』年末に発売 
・2013.10.17 ジュール・ヴェルヌ『ジャンガダ』を読む
・2013.8.6 ジュール・ヴェルヌ『永遠のアダム』を読む&『ジャンガダ』出版
【その他の<ヴェルヌ>の過去の記事】:
・2017.1.22 ヴェルヌ『名を捨てた家族 1837-38年ケベックの叛乱』を読む
・2016.7.25 角川文庫から新訳ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』(上下)7月23日発売
・2015.8.10 ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記』椎名誠、渡辺葉・父娘共訳31日発売
・2013.6.2 ジュール・ヴェルヌの本2点『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険』『永遠のアダム』
・2012.10.25 テレビの威力か?HPジュール・ヴェルヌ・コレクションにアクセス急増!
・2007.8.24 ジュール・ヴェルヌ『海底二万里(上)』岩波文庫
・2004.10.18 偕成社文庫版ジュール・ヴェルヌ『神秘の島』と映画『80デイズ』
・2004.7.2 復刊された『グラント船長の子供たち』

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2019.01.03

右用と左用の違い(29)パッケージ編(3)ブルボン-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第532号

新年一発目にはふさわしいとは言い難いのですけれど、昨年末に出し忘れたので。


毎月第一・第三土曜日発行の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』12月15日発行分の第532号のメルマガのお知らせです。

第532号(No.532) 2018/12/15「【左手・左利き用品を考える】右用と左用の違い(29) パッケージ編(3) ブルボン」

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第532号(No.532) 2018/12/15「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(29) パッケージ編(3) ブルボン」
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【左手・左利き用品を考える】 ..第三土曜日発行分掲載
 右用と左用の違い(29) パッケージ編(3) ブルボン
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 左手・左利き用品における右用との違いについて― 
 29回目です。

 前回は、パッケージ編・第2回・日清シスコの
 シスコーンの「持ち手マーク」の紹介でした。

 右利きの人、左利きの人に
 それぞれ対応したマークを表示した、
 左右平等の思想を体現したような姿勢がうれしいものでした。

 ・・・

 左(手/利き)用と右(手/利き)用との違いについて
 勘違いをしていたり、よく理解されていなかったり、
 というケースが少なくなく、
 私のサイトへの訪問者の検索キーワードを見ていますと、
 その類のものが結構あります。

 「○○の右用と左用はどう違うの?」といったものです。

 それぞれの右用と左用の違いを、
 私にわかる範囲で説明していこうと思います。

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
 【左手・左利き用品を考える】
  右用と左用の違い(29)
   パッケージ編 (3) ブルボン
       ――ファミリーサイズの個包装 等における
          開け口表示の左右両対応について
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛

 ●ブルボン ファミリーサイズの個包装

130107burubonfunwari1

Bourbon_cb

(画像:ブルボン・チョコバーム個包装のあけくち 上・2013年、下・2018年)

 ●ブルボン ファミリーサイズはすべて左右両対応?
 ●アルフォート箱入も……
 ●東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』の推理の鍵

袋の封を破る(裂く)、という動きから思い出すのは、
東野圭吾さんの推理小説――左利きミステリの代表的な作品
『どちらかが彼女を殺した』(講談社文庫 1999.5)


袋の代わりに名刺を破るのですが、
それを見て、加賀は「あなたは右利きですね」といいます。
 

「ノーマルな手順ですね。左手で名刺全体を掴み、右手で目的の部分を破り取るという方式です。しかもその際右手を時計方向に捻るという多数派だ」》p.200

 
「(略)園子さんの封筒を調べると、今あなたがやったのと、全く左右逆の動きをしていたことがわかります。だから左利きではないかと想像したわけです」》p.201

Dotirakaga1s

(画像:東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』講談社文庫)

 ●左利き流の破り方

 ・・・

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2019.01.01

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

新しい年を(も?)良い年にしましょう。


「テッペンとったんでぇ~!」

2019nenga_2y

(画像:年賀状2019)


【AmazonのKindleで本を出す】

(読書メルマガの「私の読書論」が100回を超えたので、
 そのベスト的なものを、と考えています。
 それが成功したら、念願の左利きの本を!)

を今年の目標に、頑張ります。


年賀状にも書きましたように、
前だけを見て、猪突猛進で行こうと考えています。

もう私たちの世代は、人生の第二ラウンド
――人によれば、第三だったり、
 第四だったりするかもしれませんけれど――
ですので、

今さらまわりの目を気にすることなく、
自分の信じる道を進めばいいのだ、と思います。


2018(平成31)年1月1日

レフティやすお


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2018.12.31

私の読書論114-私の年間ベスト2018(前編)リアル系

―第238号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年12月31日号(No.238)-181231-
「私の読書論114-私の年間ベスト2018(前編)リアル系」

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(目次)
 ●今年の傾向
 ●(1)メルマガ用のお勉強本―古代中国思想、読書関連
 ●(2)その他の古典系のお勉強本
 ●(3)小説や左利き本等著作のためのお勉強本
 ●(4)個人的な趣味、仏教や空海・弘法大師に関する本
 ●私の2018年〈リアル系〉ベスト3ぐらい
 ●ニーチェ『ツァラトゥストラ』
 ●私の今年2018年〈リアル系〉ベスト1
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本誌は、「私の読書論114-私の年間ベスト2018(前編)リアル系」と題して、今年読んだ本の中から私のおススメを紹介する、という毎年恒例の企画です。

(前編)は「リアル系」の本から。
私のベスト3ぐらいは、下の参照欄に紹介している本たちです。
「どなたにもお読みいただけるように」と配慮したつもりはないのですけれど、小著(百数十ページの本)が三冊もありますね。

本誌本文以外に特にこれという一言はありませんが、『墨子』の兼愛・非攻の思想は、現代にこそ有用な思想ではないか、という気がします。
「自分を愛するように分けへだてなく人を愛する」という兼愛、「他国は侵略しないが、強国の侵略には小国といえども断固防備を固めて国民一丸となって守り抜く」という非攻。

近代以降、中国では「科聖」と呼ばれるようになったという墨子ですが、いまこそ、彼の思想の書『墨子』に目を通すべきではないでしょうか。

さて、私の今年のベスト1はなんだったのでしょうか?

Bokusi_zarathustra

(画像:『ツァラトゥストラ』上巻『墨子』2点)

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

*参照:
『ツァラトゥストラ(上下)』ニーチェ 丘沢静也訳 光文社古典新訳文庫 2010.11、2011.1
―哲学書とされますが、文学書とも言えます。そのようにも読める親しめる翻訳。

『墨子』草野友子/著 角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 2018/9/22
―テーマ別に再編集した初心者向け入門書。出土文献等の最新の情報を追加。

『語るボルヘス――書物・不死性・時間ほか』岩波文庫 2017.10
―南米ラテン文学の代表的作家の大学での講義録。小著ですが、深い。読書や本についての「書物」。私の好きな作家ポーについての「探偵小説」他。

『自分のことがわかる本――ポジティブ・アプローチで描く未来』 安部博枝/著 岩波ジュニア新書 2017.9
―まわりの人は気付いているのに、自分では気付いていないもう一人の自分を知り、ポジティブに未来を切り開こう、という本。いくつになっても未来(明日)はあるものです。


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2018.12.15

私の読書論113-言葉のちからの鍛え方

―第237号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年12月15日号(No.237)
「私の読書論113-言葉のちからの鍛え方」

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(目次)
 ●自分で得る知識と人から得る知識
 ●人は人から情報を得る
 ●言葉を知る方法としての読書の技術を究めるためには…
 ●言葉を身につける具体的な読書
 ●言葉を身につける第二段階――言葉を使う
 ●言葉を操る
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本誌は、「私の読書論113-言葉のちからの鍛え方」と題して「言葉のちから」について書いています。
読書を通して言葉の力を手に入れ(インプット)、テレビ『プレバト!!』のタレントさん達のように「俳句」に挑戦すること(アウトプット)で言葉をあやつる名人になれる(?)という方法について、です。

テレビを見て笑うだけでなく、自分でもやってみるのも楽しみなものです。
私もまだ何がよい俳句なのかは理解できかねていますが、なにごともチャレンジです。

まずは手始めに俳号(俳句を詠むときのペンネーム)でも考えてみましょうか。

Haiku

(画像:『プレバト!!』本と手持ちの旧版『―俳句歳時記』とメモ帳とボールペン)

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

*参照:
ダニエル・ギルバート『明日の幸せを科学する』熊谷淳子訳 ハヤカワ文庫NF 2013.12.15
―アメリカの心理学者による、人間の脳が自己の未来をどのように喜ばしいものと予測するかを科学的に説明するもの。

夏井いつき『2択で学ぶ赤ペン俳句教室』ヨシモトブックス(発売:ワニブックス 2017/10/30)
―MBS(TBS系)テレビ『プレバト!!』俳句本第二弾。辛口先生がタレントさんの俳句を採点。

『今はじめる人のための俳句歳時記 新版』角川学芸出版編 角川ソフィア文庫 2011/9/23
―初心者向け文庫版の俳句歳時記。季語とその説明と例句、付録も索引も充実。字も大きめ。

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2018.12.11

左利き者の証言(特別編)ALH50年史概略(後3)-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第531号

毎月第一・第三土曜日発行の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』12月1日発行分の第531号のメルマガのお知らせです。

第531号(No.531) 2018/12/1「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23― 左利き者の証言から~ (特別編)ALH50年史概略(後編・第三回)」

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 ※『週刊ヒッキイ』は、2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
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◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第531号(No.531) 2018/12/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~8 (特別編)ALH50年史概略(後編・第三回)」
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▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第一土曜日掲載
―その23― 左利き者の証言から8 ALH50年史概略(後編・第三回)
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 過去の左利きの人たちの言葉を紹介しながら、
 先輩の証言から学ぼう、というテーマを始めました。

 第五回からは、これも特別編として、
 「国際左利きの日」ILHDのイベントも実施している
 イギリスの左利きの会“Left-Handers Club”
 の生みの親とも言いべき、
 世界的に著名な左利き専門店“Anything Left-Handed”が
 めでたく50周年を迎えたということで、
 その記念サイトを紹介しました。

第525号(No.525) 2018/9/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~ (特別編)ALH50年史概略(前編)」
https://archives.mag2.com/0000171874/20180901094000000.html

 第六回は、前回に引き続き、後編でした。

第527号(No.527) 2018/10/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~ (特別編)ALH50年史概略(後編・第一回)」
https://archives.mag2.com/0000171874/20181006094000000.html

 第七回も、前回に引き続き、後編の二回目でした。

第529号(No.529) 2018/11/3
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~ (特別編)ALH50年史概略(後編・第二回)」
https://archives.mag2.com/0000171874/20181103094000000.html

 今回は、後編の三回目で、最終回です。

 予想以上に長くなってしまいました。
 けれど、一つの歴史としてしっかり刻んでおくことは
 とても大切なことだと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
  左利き者の証言から ~快適左利きライフのために~ 8

  ◆ (特別編)ALH50年史概略(後編・第三回) ◆
   Anything Left-Handed celebrates 50 years
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●世界的左利き専門店“Anything Left-Handed”開業50周年

1968年8月16日に
左利き専門店“Anything Left-Handed”が開店したそうで、
今年で50年になりました。

その記念サイトが、↓です。

Anything Left-Handed celebrates 50 years

お店の50年の歴史や
過去の左利きの会等の諸情報に触れていて、
世界の左利きの歴史の一端を知ることができます。

これを、グーグルの機械翻訳を利用しながら、
私のつたない英語力を駆使して、概略を紹介しよう
という試みです。

不正確な部分もあるかと思いますが、その点はご容赦ください。

間違ってるよ、とお気づきの点がございましたら、
本誌あてご返信ください。


「前編」は、ALHの50年史の概略でした。
「後編・第一回」は、その歴史の中で重要な役割を果たした
カタログとサイトについての記述と私の経験とコメント。

第二回は、残りの過去に存在した「左利きの会」のこと、
「左利きの日」のこと、
及びそれに関する私からの補足情報として、
昔の左利き本からの引用など紹介しました。

いよいよい最終回の今回は、
「未来 The future」のくだりです。
彼らは未来にどんな展望を持っているのでしょうか。

 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

 ●未来【The future】
 ●『右きき世界と左きき人間』から補足

マイケル・バーズリー
『右きき世界と左きき人間』
(邦訳1972/昭和47年、
  西山浅次郎訳 TBS出版会(発売・産学社)
  原著 Left-handed Man in a Right-handed World, 1970)


「第八章 左ききの未来」 

一九六八年十月ロンドンに
   左きき用の器具を専門とする世界最初の店が出現した。


 ●著者バーズリーのことば
 ●エニシング・レフトハンデッドへの期待とその後
 

将来、右きき用の品物を使いこなせない左ききの人々に、
   ロンドンの左きき専門店の新機軸が助けを永久につづけ、
   広く及ぼしてゆけるか否かは興味のあるところである。

<ALH50年史概略>

 ・・・

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

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2018.12.06

左利きにもやさしい?『動画を見ながらきれいな字が書ける ペン字練習帳 文字編・文章編』

いつも左利き関係の情報を教えてくれるガボちゃんのブログ
できれば…
で紹介されていたのが、これ↓

『動画を見ながらきれいな字が書ける ペン字練習帳 文字編』 2018/11/20


『動画を見ながらきれいな字が書ける ペン字練習帳 文章編』

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プレスリリース:
AR技術を利用して、筆順アニメーションが見られる、全く新しいペン字練習帳が三省堂から登場!!

三省堂サイト:
動画を見ながらきれいな字が書ける ペン字練習帳 文字編

--

字体や字形のポイントに合わせて、「見て」「書いて」「かざして」学ぶ全く新しいペン字練習帳!文化庁「常用漢字表の字体・字形に関する指針」の内容をもとに常用漢字を約500字掲載。「三省堂AR」アプリを使って、お手本アニメーションを見ることができる。


●監修者:笹原宏之(ささはら・ひろゆき)
●手本文字:佐藤英樹(さとう・ひでき)

特徴その①
無料の「三省堂AR」アプリを使って、お手本アニメーションを見ることができる!
特徴その②
書写教科書を発行する三省堂が、そのノウハウも利用して編集・開発!
特徴その③
左利きにもやさしい紙面レイアウト!
--

181130douga3_2


この本の最大の特徴は、スマホのアプリを使ってお手本動画を見ることができる、という点でしょう。

しかし、注目したいのは、3番目の「左利きにもやさしい紙面レイアウト!」という点です。


先に紹介した左利き(左手書き)専用練習帳

岡田崇花『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』ブティック社・ブティックムック


*参照:
2018.10.24
『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』10月18日発売
2018.11.26
岡田崇花先生リベンジなる!『左利き専用 綺麗な字が書けるペン字ドリル』を買う


の時にも書きましたように、昨今の文字練習帳は練習スペースがみな、左から右へ(⇒)の右手書き(右利き)に都合のよい配置になっているということです。

「お手本」⇒「なぞり」マス⇒「十字罫線」マス⇒「白紙」マス


その点、左利き・左手書き専用以外の一般的な練習帳で、左手書き・左利きに配慮している点は、やはりちょっと注目に値するものです。

本書では、練習欄の上に手本を掲載しています。 左利きの人も、自分の手で手本が隠れることなく練習できます。

ところが、確かに配慮は感じますが、今一つという気がします。

ガボちゃんがブログ記事でも書いていらっしゃったように、

練習欄を2段6マスに増やして/上段はすべて薄文字印刷で/下段は白紙のマスにすれば/いいんじゃないかと思います。

にすれば、本当の意味で左右平等と言えそうです。

ついでに書けば、ガボちゃんのもう一つの意見

書き順の「横線は左→右」の決まり事を「左右どちらからでもいい」にする

と言う点は、ご自身で書いていらっしゃるように、
平等度はアップしますが、/それは練習帳の編集を工夫して改善できる範囲ではないですね。

という次元の話ですね。

私の経験を書けば、基本は右手書きと同じ書き順と書き方ですが、何かの時に右から左へ(←)の横画を書く場合があります。
特にスピード重視の書き方をするようになりますと――小学校の高学年ぐらいになり勉強が忙しくなりますと、特定の文字において、そういう書き方が自然と身に付くようです。

また左右の払いについて書きますと、右手書きの場合は、左右の払いは左側が短く、右側が長く太くなります。

しかし左手書きの場合、左はらい(ノ)が右払いより長くなる傾向があります。
たとえば「金」の字でも、上の「人」の部分が左側が長く延びます。
左払いは書きやすく、右払いはどうしても書きにくいので短くなります。

 ・・・

さて、この『ペン字練習帳』の特徴に戻ります。

本書の工夫として、「なぞり」のマスの次(右側)に、一画目の書き始めの位置を示す「点」付きのマスがあり、「空白」のマスが右側に続きます。

「なぞり」⇒「点」付き⇒「空白」


この「点」付きが工夫になっているのですが、何度も言いますように、右手書きに都合のいい、右側に流れていく(⇒)パターンです。

この辺が左手書きの人には、うっとうしい、という感じです。

「多数派にならえ」ということなんでしょう……。


結局のところ、「お手本が(左側ではなく)上にある」というのが、唯一の左利きへの配慮ということになります。

「ないよりはまし」とは言えますけれど……。

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